「忘れないでおくこと 随筆集あなたの暮らしを教えてください2」暮しの手帖社 2023年 ③ /「教師の生き方・考え方」国分康孝 金子書房 1995年 ⑤【再掲載 2016.10】 [読書記録 一般]
今日は1月19日、日曜日です。
今回は、1月16日に続いて、暮しの手帖社の
「忘れないでおくこと 随筆集あなたの暮らしを教えてください2」
3回目の紹介です。
出版社の案内には、
「豪華執筆陣で贈る珠玉の随筆集『あなたの暮らしを教えてください』は、
『暮しの手帖』の本誌と別冊に寄せられた「暮らし」がテーマの随筆作
品を選りすぐり、全4冊にまとめたシリーズです。
第2集は、日々の気付きにまつわるお話を集めています。当時の話題に
触れて感じたこと、近所の猫やお店のこと、仕事や家事を通しての発見
や、趣味や学びのなかで思うことなど、小さな日常をいつくしみたくな
る一冊です。
とあります。
もう一つ、再掲載になりますが、國分康孝さんの
「教師の生き方・考え方」⑤を載せます。
☆「忘れないでおくこと 随筆集あなたの暮らしを教えてください2」暮しの手帖社 2023年 ③

◇過去から見る未来 赤川次郎
山のように買い込んで、見ていないDVDが並んだ我が家の棚を眺めてい
て、先日ふと目に止った一本を取り出して見た。
1971年のアメリカ映画、『ラストショー』。
当時、日本でも外国映画の第一位に選ばれた傑作だ。
アメリカ西部のさびれた田舎町。
ただ一軒の映画館が、後継者がなく、閉館することになる。
その最後の上映が、原題の『ザ・れラストピクチャーショー』である。
高校を出ても行き場のない少年たちの、やり場のない焦燥感。
憧れの女の子を巡る乱闘。高校教師の夫に構われない孤独な妻が高校生と
の情事に溺れる…。
何もない荒涼とした風景の中に、繁栄から取り残された田舎町の人々のド
ラマが描かれる。
今見てもモノクロの画面が心にしみる名作である。
このDVDを買ったときには気付かなかったのだが製作から何十年もたっ
て、監督や役者たちにインタビューした映像が特典として付いていた。
この作品からは、ジェフブリッジス・シビルシェパ-ドなどのスター
が育っている。
監督、ピーターボグダノヴイッチのインタビューは、やや重苦しいもの
だった。
ボグダノヴイッチにとって、『ラストショー』は監督第二作。
この前には『殺人者はライフルを持っている』という低予算のB級アク
ション映画があるだけだ。
演劇や小説と違って、映画は感性の生み出す部分が大きく、その点では音
楽に近い。
年齢をとったからいいものができるとは限らないのである。
ボグダノヴイッチも、「こんなに早く傑作を撮ってしまうと、後が大変なん
だ…」と苦い口調で語っている。
『ラストショー』の後、話題になったのは、テイタムオニールが史上
最年少でアカデミー助演女優賞をとった『ペーパームーン』くらいで、82
歳で亡くなるまで、『ラストショー』に並ぶ作品は撮っていない。
「早過ぎた傑作」が、大きなプレッシャ-になっていたことは事実だろう。
『ラストショー』の中で最後に上映されるのは、ジョン・ウェインの西
部劇『赤い河』である。
アメリカが開拓者精神で、ひたすら前進していた時代を象徴する映画を見
せることで、現実の映画館の外の、乾いた風が吹き抜ける町の寂しさを際立
たせている。
主人公の若者の一人は軍隊に入り、かって殴り合いをした友人と固く抱き
合って別れる。
考えてみれば、行き場のない若者たちの閉塞感は、今の日本の空気とも似
ている。
アメリカの「負の部分」を追いかけている日本。
非正規労働者が溢れる一方で、仕事のない若者たち、老いた親の介護によ
る失業…。
政権がこの現実に何も手を打たないのは、若者たちが「軍隊にでも行くし
かない」状況を作りたいからなのかもしれない、とふと思った。
2014年9月
☆「教師の生き方・考え方」国分康孝 金子書房 1995年 ⑤【再掲載 2016.10】

◇やる気を起こす
- やる気の根源は興味と必要性
□方法1<将来志向>
先が見えているときは,今どうすればよいか判断が付きやすい
- 生徒にやる気を起こさせるには将来の人生計画をさせる
キャリア・ガイダンス キャリア・カウンセリング
(例)
・様々な職域から人を招いて体験を語ってもらう
・アルバイト・ボランティア活動で実社会に触れさせる
・相互に自己開示
ポイント
① 自分の興味を発見させる
② 必要性を自覚させる
③ 現実条件を検討してどういう方法なら興味と能力の両方を
発揮できるかを計画する。
④ キーパーソン(模倣の対象)に出会う機会をつくる。
□方法2<人間関係の中での自分>
人生がおもしろい
= 他者との心のふれあいがある
仲間同士のリレーション
個の自覚が高まる
「自分がしっかりしないと自分の人生は動かない」という真剣
な気持ちにさせてくれる
外界に対して好意的になる
対人関係が少ない生活では,人間集団はなじみにくい。
定年になって元気がなくなる高齢者と原理は同じ。
どうすれば生徒同士のリレーションが深まるか工夫すればよい
スポーツ サークル 構成的グループエンカウンター
ワンネス(二人が一つの世界を分かち合う)とアイネス(人にはそ
れぞれの世界がある)この二つの体験が人をやる気にさせる。
□方法3<人の役に立つ>
他の人間に対して役に立つ
→ 人にノートを貸す 病欠の友人に電話 人の勉強を手伝う
老人をいたわる 掃除をする クラス委員を務める
= 自分の居場所を自分で作る
「情けは人のためならず」
自分の周りの人に自分のできることをする
まずアクション それにつれて感情も出てくる
役割分担はグループを活性化し,ドロップアウトを予防し各自の居
心地を良くする。
□方法4<フラストレーション>
フラストレーションに耐えるから,このフラストレーションを乗
り越えるためにどうすればよいかという意欲が湧く。
フラストレーションのない生徒(例 過剰保護)は,不快感が少
ないから燃える材料がない。
ハングリー精神がない
- 現実原則(例 比較される・ルールがある・我慢はつきもの)
を提示する気力が教師にないと生徒の意欲は高まりにくい。
今回は、1月16日に続いて、暮しの手帖社の
「忘れないでおくこと 随筆集あなたの暮らしを教えてください2」
3回目の紹介です。
出版社の案内には、
「豪華執筆陣で贈る珠玉の随筆集『あなたの暮らしを教えてください』は、
『暮しの手帖』の本誌と別冊に寄せられた「暮らし」がテーマの随筆作
品を選りすぐり、全4冊にまとめたシリーズです。
第2集は、日々の気付きにまつわるお話を集めています。当時の話題に
触れて感じたこと、近所の猫やお店のこと、仕事や家事を通しての発見
や、趣味や学びのなかで思うことなど、小さな日常をいつくしみたくな
る一冊です。
とあります。
もう一つ、再掲載になりますが、國分康孝さんの
「教師の生き方・考え方」⑤を載せます。
☆「忘れないでおくこと 随筆集あなたの暮らしを教えてください2」暮しの手帖社 2023年 ③

◇過去から見る未来 赤川次郎
山のように買い込んで、見ていないDVDが並んだ我が家の棚を眺めてい
て、先日ふと目に止った一本を取り出して見た。
1971年のアメリカ映画、『ラストショー』。
当時、日本でも外国映画の第一位に選ばれた傑作だ。
アメリカ西部のさびれた田舎町。
ただ一軒の映画館が、後継者がなく、閉館することになる。
その最後の上映が、原題の『ザ・れラストピクチャーショー』である。
高校を出ても行き場のない少年たちの、やり場のない焦燥感。
憧れの女の子を巡る乱闘。高校教師の夫に構われない孤独な妻が高校生と
の情事に溺れる…。
何もない荒涼とした風景の中に、繁栄から取り残された田舎町の人々のド
ラマが描かれる。
今見てもモノクロの画面が心にしみる名作である。
このDVDを買ったときには気付かなかったのだが製作から何十年もたっ
て、監督や役者たちにインタビューした映像が特典として付いていた。
この作品からは、ジェフブリッジス・シビルシェパ-ドなどのスター
が育っている。
監督、ピーターボグダノヴイッチのインタビューは、やや重苦しいもの
だった。
ボグダノヴイッチにとって、『ラストショー』は監督第二作。
この前には『殺人者はライフルを持っている』という低予算のB級アク
ション映画があるだけだ。
演劇や小説と違って、映画は感性の生み出す部分が大きく、その点では音
楽に近い。
年齢をとったからいいものができるとは限らないのである。
ボグダノヴイッチも、「こんなに早く傑作を撮ってしまうと、後が大変なん
だ…」と苦い口調で語っている。
『ラストショー』の後、話題になったのは、テイタムオニールが史上
最年少でアカデミー助演女優賞をとった『ペーパームーン』くらいで、82
歳で亡くなるまで、『ラストショー』に並ぶ作品は撮っていない。
「早過ぎた傑作」が、大きなプレッシャ-になっていたことは事実だろう。
『ラストショー』の中で最後に上映されるのは、ジョン・ウェインの西
部劇『赤い河』である。
アメリカが開拓者精神で、ひたすら前進していた時代を象徴する映画を見
せることで、現実の映画館の外の、乾いた風が吹き抜ける町の寂しさを際立
たせている。
主人公の若者の一人は軍隊に入り、かって殴り合いをした友人と固く抱き
合って別れる。
考えてみれば、行き場のない若者たちの閉塞感は、今の日本の空気とも似
ている。
アメリカの「負の部分」を追いかけている日本。
非正規労働者が溢れる一方で、仕事のない若者たち、老いた親の介護によ
る失業…。
政権がこの現実に何も手を打たないのは、若者たちが「軍隊にでも行くし
かない」状況を作りたいからなのかもしれない、とふと思った。
2014年9月
☆「教師の生き方・考え方」国分康孝 金子書房 1995年 ⑤【再掲載 2016.10】

◇やる気を起こす
- やる気の根源は興味と必要性
□方法1<将来志向>
先が見えているときは,今どうすればよいか判断が付きやすい
- 生徒にやる気を起こさせるには将来の人生計画をさせる
キャリア・ガイダンス キャリア・カウンセリング
(例)
・様々な職域から人を招いて体験を語ってもらう
・アルバイト・ボランティア活動で実社会に触れさせる
・相互に自己開示
ポイント
① 自分の興味を発見させる
② 必要性を自覚させる
③ 現実条件を検討してどういう方法なら興味と能力の両方を
発揮できるかを計画する。
④ キーパーソン(模倣の対象)に出会う機会をつくる。
□方法2<人間関係の中での自分>
人生がおもしろい
= 他者との心のふれあいがある
仲間同士のリレーション
個の自覚が高まる
「自分がしっかりしないと自分の人生は動かない」という真剣
な気持ちにさせてくれる
外界に対して好意的になる
対人関係が少ない生活では,人間集団はなじみにくい。
定年になって元気がなくなる高齢者と原理は同じ。
どうすれば生徒同士のリレーションが深まるか工夫すればよい
スポーツ サークル 構成的グループエンカウンター
ワンネス(二人が一つの世界を分かち合う)とアイネス(人にはそ
れぞれの世界がある)この二つの体験が人をやる気にさせる。
□方法3<人の役に立つ>
他の人間に対して役に立つ
→ 人にノートを貸す 病欠の友人に電話 人の勉強を手伝う
老人をいたわる 掃除をする クラス委員を務める
= 自分の居場所を自分で作る
「情けは人のためならず」
自分の周りの人に自分のできることをする
まずアクション それにつれて感情も出てくる
役割分担はグループを活性化し,ドロップアウトを予防し各自の居
心地を良くする。
□方法4<フラストレーション>
フラストレーションに耐えるから,このフラストレーションを乗
り越えるためにどうすればよいかという意欲が湧く。
フラストレーションのない生徒(例 過剰保護)は,不快感が少
ないから燃える材料がない。
ハングリー精神がない
- 現実原則(例 比較される・ルールがある・我慢はつきもの)
を提示する気力が教師にないと生徒の意欲は高まりにくい。
「あなたの発明をらくらくお金に変える方法」下村正 中経出版 2001年 /「宿題なんかこわくない」塚本章人 かもがわ出版 2014年 ②(後半)【再掲載 2016.7】 [読書記録 一般]
今日は1月18日、土曜日です。
今回は下村正さんの
「あなたの発明をらくらくお金に変える方法」を紹介します。
出版社の案内には、
「思いつきを、お金にできる本ができました! アイデアを考えるこ
とが好きで、素晴らしいアイデアを思いつく人はたくさんいます。
しかし現実は、どうやって「儲け」につなげればよいのかわからないも
のです。
本書では、三億円のロイヤリティ(アイデア使用料)を手にした主婦の
発明品や、売上げが伸びず悩んでいた会社を起死回生させた発明品な
ど、商品が生まれた経緯を盛りだくさんで紹介します。
アイデアをお金に変えるための方法は決しては難しいものではありま
せん。あと一歩の「研究心」と「売り込み」のコツを会得することで
す。
また、この本を読めば、ヒット商品が生まれた経緯がわかるだけでは
なく、特許や商標など、知的所有権についての基本知識も身につきま
す。
さあ、あなたのアイデアを、今こそお金に変えましょう」
とあります。
もう一つ、再掲載になりますが、塚本章人さんの
「宿題なんかこわくない」②を載せます。
☆「あなたの発明をらくらくお金に変える方法」下村正 中経出版 2001年

◇3Kの法則
K かわいい K 感動
K 簡単 K 可能
K 買いやすい K 活用
試作 - 売り込み - 契約
◇商品化5つの扉は
① テーマ選び
② 研究力
③ 表現力
④ 売り込み先
⑤ goodタイミング
◇特許の種類
特許 20年
実用新案 6年 ものの形状や組み合わせ
= 無審査方式「技術評価書」 8万円位
意匠 15年 物品のデザイン
商標 10年更新可
① 先願調査 インターネット
② 出願 特許庁
③ 方式◎◎
④ 公開
⑤ 審査請求
契約金とロイヤリティ
原価は定価の1/5
☆「宿題なんかこわくない」塚本章人 かもがわ出版 2014年 ②(後半)【再掲載 2016.7】
[出版社の案内]
集団が苦手な子どもたちにとって、学校はストレスが多い場所。
追い討ちをかけるのが宿題です。宿題で追いつめられ、勉強が
嫌いになっては困ります。音読・漢字・算数の「よい宿題」を提
案、発達障害児の学習支援を語ります。

◇「勉強ひろば」で見えたこと
□「勉強ひろば」3つの柱
(1)学習意欲
(2)学習習慣
(3)基礎的な学力の補充
□ゲーム
ボードゲーム
トランプ
「ババ抜き」「7ならべ」
ウノ オセロ 五目並べ 将棋
□プログラム
「何という字くん」
「総ルビ分かち書きテキスト」
タイル「はい、なんぼ?」
◇学校との付き合い方
1 1年生になったら
学校で一番大変なこと
~ 授業中座っていること
疲れる ←→ 家ではゆっくり
安心できる人安心できる場所をつくる
友達なんかいらない
友達より楽に過ごせること
参観会や運動会では
うんざりするほどの繰り返し + 待つこと
夏休みは大変です
大事なのは子どもが毎日安定した気持ちで過ごすこと
2「勉強しなさい」と言う前に
勉強はいつから?
「あとで困るから」ではなく今困っていることを助けよう
◎「どんなに苦労させても苦労の先買いはできません」
◎「幸福な未来は幸福な現在の先にある」
頑張るだけが道じゃない
3 苦手の克服より得意なことを伸ばそう
「個別の支援計画」の落とし穴
苦手なことを挙げ連ね苦手なことを集中的に特訓しがち
- 支援する側が成果主義に陥ってしまいがち
「できたりできなかったり」という時期
時々できる頻度がだんだん高まり「いつでもできる」になる
子どもたちに選択・決定させること
自分で選択させること自分で決定させることが大事
「いつするの」と穏やかに問いかける
自尊感情が育つためには
小さなステップが上がれたら、うんと褒めてやろう
「よい子になろう」とするエネルギーこそ「自尊感情」
× 「悪い子だから直さなくてはならない」という躾では、いく
ら厳しくしても子どものよくなろうとする力は育ちません
4 様々なトラブルや課題と付き合うために
謝るだけでは解決しない
◎ 大人の力で言語化を助け、共感して認めることである
初めて自尊感情につながり、よりよく生きたいという思
いが自分をコントロールする力につながる
「困った行動」をどうすれば…
◎「良い子はアメとムシで育つ」
悪い行動を止めるのは間違った行動を起こそうとする瞬
間に制止すること
- その瞬間に気持ちを他のことに逸らせてやることがよい
いじめについて
○ADHD
ジャイアンのび太症候群
○いじめっ子
- 社会性も高く相手の嫌がることを敏感に察知し、巧妙に集
団を利用して「いじめ」を実行する
○先生が注意するとさらに陰湿にいじめの手段を進化させる
いじめをなくすためには加害の子に寄り添った発達的な特
性に合わせた対応が必要
不登校は学校では解決できません
子どもが抱えている課題にとって今何を育てるべきなのかを適
切にとらえる必要がある
→ 学校に行かなくなったときは休めばよいのです
「休む」とは休息することで回復を図ることです
回復できなければ休むことにはなりません
ゴールは登校できることではなく人生を回復を図ることです
先生にどう話せば助けてもらえるか
困っている子を助けることは他の子を助けることにもつながる
特別支援ではなくユニバーサルデザイン
特別な配慮と支援とは
先生の仕事はどんな子でもちゃんと伸ばしてくれること
5 これからの学校
「ゆとり教育批判」を批判する
できないことで振り分けないで
全国調査
→ 「あなたはできない」と追い立てられる
一元化された物指しのために学校は多用な人間性を受け
入れることのできない順位社会になってしまった
※ 教育の成果が、一部のエリートと多数の落ちこぼれのために
振り分けることに使われ、さすがに政府も「これでは社会が維
持できない」と思ったのか、それを補おうとする「道徳教育」
を強化している
◇おわりに
学校はプールのような所
「浮き輪を付ければ大丈夫」
◇塚本章人
滋賀大学教育学部卒
心理学専攻
元小学校教諭
15年間通常学級担任 16年間特別支援学級担任
現在NPO法人「福祉広場」にて「学童ひろば」「勉強ひろば」指導
※ NPO法人 福祉広場 HP
◇かもがわ出版 京都市上京区堀川通出水西入
今回は下村正さんの
「あなたの発明をらくらくお金に変える方法」を紹介します。
出版社の案内には、
「思いつきを、お金にできる本ができました! アイデアを考えるこ
とが好きで、素晴らしいアイデアを思いつく人はたくさんいます。
しかし現実は、どうやって「儲け」につなげればよいのかわからないも
のです。
本書では、三億円のロイヤリティ(アイデア使用料)を手にした主婦の
発明品や、売上げが伸びず悩んでいた会社を起死回生させた発明品な
ど、商品が生まれた経緯を盛りだくさんで紹介します。
アイデアをお金に変えるための方法は決しては難しいものではありま
せん。あと一歩の「研究心」と「売り込み」のコツを会得することで
す。
また、この本を読めば、ヒット商品が生まれた経緯がわかるだけでは
なく、特許や商標など、知的所有権についての基本知識も身につきま
す。
さあ、あなたのアイデアを、今こそお金に変えましょう」
とあります。
もう一つ、再掲載になりますが、塚本章人さんの
「宿題なんかこわくない」②を載せます。
☆「あなたの発明をらくらくお金に変える方法」下村正 中経出版 2001年

◇3Kの法則
K かわいい K 感動
K 簡単 K 可能
K 買いやすい K 活用
試作 - 売り込み - 契約
◇商品化5つの扉は
① テーマ選び
② 研究力
③ 表現力
④ 売り込み先
⑤ goodタイミング
◇特許の種類
特許 20年
実用新案 6年 ものの形状や組み合わせ
= 無審査方式「技術評価書」 8万円位
意匠 15年 物品のデザイン
商標 10年更新可
① 先願調査 インターネット
② 出願 特許庁
③ 方式◎◎
④ 公開
⑤ 審査請求
契約金とロイヤリティ
原価は定価の1/5
☆「宿題なんかこわくない」塚本章人 かもがわ出版 2014年 ②(後半)【再掲載 2016.7】
[出版社の案内]
集団が苦手な子どもたちにとって、学校はストレスが多い場所。
追い討ちをかけるのが宿題です。宿題で追いつめられ、勉強が
嫌いになっては困ります。音読・漢字・算数の「よい宿題」を提
案、発達障害児の学習支援を語ります。
◇「勉強ひろば」で見えたこと
□「勉強ひろば」3つの柱
(1)学習意欲
(2)学習習慣
(3)基礎的な学力の補充
□ゲーム
ボードゲーム
トランプ
「ババ抜き」「7ならべ」
ウノ オセロ 五目並べ 将棋
□プログラム
「何という字くん」
「総ルビ分かち書きテキスト」
タイル「はい、なんぼ?」
◇学校との付き合い方
1 1年生になったら
学校で一番大変なこと
~ 授業中座っていること
疲れる ←→ 家ではゆっくり
安心できる人安心できる場所をつくる
友達なんかいらない
友達より楽に過ごせること
参観会や運動会では
うんざりするほどの繰り返し + 待つこと
夏休みは大変です
大事なのは子どもが毎日安定した気持ちで過ごすこと
2「勉強しなさい」と言う前に
勉強はいつから?
「あとで困るから」ではなく今困っていることを助けよう
◎「どんなに苦労させても苦労の先買いはできません」
◎「幸福な未来は幸福な現在の先にある」
頑張るだけが道じゃない
3 苦手の克服より得意なことを伸ばそう
「個別の支援計画」の落とし穴
苦手なことを挙げ連ね苦手なことを集中的に特訓しがち
- 支援する側が成果主義に陥ってしまいがち
「できたりできなかったり」という時期
時々できる頻度がだんだん高まり「いつでもできる」になる
子どもたちに選択・決定させること
自分で選択させること自分で決定させることが大事
「いつするの」と穏やかに問いかける
自尊感情が育つためには
小さなステップが上がれたら、うんと褒めてやろう
「よい子になろう」とするエネルギーこそ「自尊感情」
× 「悪い子だから直さなくてはならない」という躾では、いく
ら厳しくしても子どものよくなろうとする力は育ちません
4 様々なトラブルや課題と付き合うために
謝るだけでは解決しない
◎ 大人の力で言語化を助け、共感して認めることである
初めて自尊感情につながり、よりよく生きたいという思
いが自分をコントロールする力につながる
「困った行動」をどうすれば…
◎「良い子はアメとムシで育つ」
悪い行動を止めるのは間違った行動を起こそうとする瞬
間に制止すること
- その瞬間に気持ちを他のことに逸らせてやることがよい
いじめについて
○ADHD
ジャイアンのび太症候群
○いじめっ子
- 社会性も高く相手の嫌がることを敏感に察知し、巧妙に集
団を利用して「いじめ」を実行する
○先生が注意するとさらに陰湿にいじめの手段を進化させる
いじめをなくすためには加害の子に寄り添った発達的な特
性に合わせた対応が必要
不登校は学校では解決できません
子どもが抱えている課題にとって今何を育てるべきなのかを適
切にとらえる必要がある
→ 学校に行かなくなったときは休めばよいのです
「休む」とは休息することで回復を図ることです
回復できなければ休むことにはなりません
ゴールは登校できることではなく人生を回復を図ることです
先生にどう話せば助けてもらえるか
困っている子を助けることは他の子を助けることにもつながる
特別支援ではなくユニバーサルデザイン
特別な配慮と支援とは
先生の仕事はどんな子でもちゃんと伸ばしてくれること
5 これからの学校
「ゆとり教育批判」を批判する
できないことで振り分けないで
全国調査
→ 「あなたはできない」と追い立てられる
一元化された物指しのために学校は多用な人間性を受け
入れることのできない順位社会になってしまった
※ 教育の成果が、一部のエリートと多数の落ちこぼれのために
振り分けることに使われ、さすがに政府も「これでは社会が維
持できない」と思ったのか、それを補おうとする「道徳教育」
を強化している
◇おわりに
学校はプールのような所
「浮き輪を付ければ大丈夫」
◇塚本章人
滋賀大学教育学部卒
心理学専攻
元小学校教諭
15年間通常学級担任 16年間特別支援学級担任
現在NPO法人「福祉広場」にて「学童ひろば」「勉強ひろば」指導
※ NPO法人 福祉広場 HP
◇かもがわ出版 京都市上京区堀川通出水西入
「昭和を生きた道具たち」岩井宏實 中林啓治 河出書房新社 2005年 /「上條晴夫さんはこんなことを」【再掲載 2016.9】 [読書記録 一般]
今日は1月17日、金曜日です。
今回は、岩井宏實さん著、中林啓治さんイラストの
「昭和を生きた道具たち」を紹介します。
出版社の案内には、
「ついこの間まで当り前のように使っていた道具はどこへいってしまっ
たのか。身の回りの風景が次々に変化していった昭和の道具たちを、
温かさ溢れるイラストとともに紹介。」
とあります。
20年前にすでに懐かしいと思われていた道具、
現在記憶している方はさらに少なくなっていることでしょう。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「1棟2軒、九尺二間の棟割長屋」
・「モルタル二階長屋形式の文化住宅」
・「居間の主役、卓袱台」
・「よそゆきという服」
もう一つ、再掲載になりますが、
「上條晴夫さんはこんなことを」を載せます。
☆「昭和を生きた道具たち」岩井宏實 中林啓治 河出書房新社 2005年

◇昭和
柳田國男 - 民俗学
折口信夫 - 古代学
渋沢敬三 - 民具研究
柳宗悦 - 民芸運動
今和次郎 - 家政学
◇家の推移
路地の付き合い
九尺二間の棟割長屋
→ 1棟2軒
共同井戸
水道以前、以後
欧米式有圧水道
- 明治半ば以後
昭和31年 普及率37.7%(全国)
昭和47年 普及率80.7%
住宅の移り変わり
文化住宅
モルタル二階長屋形式
昭和30~
団地アパート
「団地族」岩戸景気
昭和40~
マンションプール
いざなぎ景気
和洋折衷の住生活
座敷と応接間の役割
居間の主役
卓袱台
明かりの革命
寒暑をしのぐ
神と仏の居所
現世と他界
よそゆきという服
包みの文化
☆上條晴夫さんはこんなことを【再掲載 2016.9】
◇場面別ノート指導の実際
①「学習材」と出会う
・ 感想を書く
・ 学習問題を作る
・ イメージ地図を作る
② 問題と対峙する
・ 予想を書く
・ 理由の文を書く
・ 吟味したことを書く
③ 調べ学習をする
・ 枠をはずして考えよう
・ 比べ読みする
・ 教室の外へでる
④ 資料を考察する
・ 絵を読む
・ 図を読む
・ 表を読む
⑤ まとめをする
・ いちばん頭に残ったこと
・ 鉛筆対談をする
・ 引用して検討する
◇鉛筆対談
鉛筆対談
= 筆談
約束
① 題を2人で決める
② 相手に話しかけて知りたいことを聞く
③ 相手の話を受け止める(相手の文を読む)
④ 2人で話を進めていく
⑤ 普段の話し言葉で書く
⑥ 字を分かりやすく
⑦ 書いた後2人で読み合う
⑧ 字や文の間違いを直す
→ ◎ノート指導の一つとして鉛筆対談で調べ,学習するのはよい
◇上條晴夫
1957年 山梨生 山梨大学教育学部卒
10年間の教職の後,文筆業に
今回は、岩井宏實さん著、中林啓治さんイラストの
「昭和を生きた道具たち」を紹介します。
出版社の案内には、
「ついこの間まで当り前のように使っていた道具はどこへいってしまっ
たのか。身の回りの風景が次々に変化していった昭和の道具たちを、
温かさ溢れるイラストとともに紹介。」
とあります。
20年前にすでに懐かしいと思われていた道具、
現在記憶している方はさらに少なくなっていることでしょう。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「1棟2軒、九尺二間の棟割長屋」
・「モルタル二階長屋形式の文化住宅」
・「居間の主役、卓袱台」
・「よそゆきという服」
もう一つ、再掲載になりますが、
「上條晴夫さんはこんなことを」を載せます。
☆「昭和を生きた道具たち」岩井宏實 中林啓治 河出書房新社 2005年

◇昭和
柳田國男 - 民俗学
折口信夫 - 古代学
渋沢敬三 - 民具研究
柳宗悦 - 民芸運動
今和次郎 - 家政学
◇家の推移
路地の付き合い
九尺二間の棟割長屋
→ 1棟2軒
共同井戸
水道以前、以後
欧米式有圧水道
- 明治半ば以後
昭和31年 普及率37.7%(全国)
昭和47年 普及率80.7%
住宅の移り変わり
文化住宅
モルタル二階長屋形式
昭和30~
団地アパート
「団地族」岩戸景気
昭和40~
マンションプール
いざなぎ景気
和洋折衷の住生活
座敷と応接間の役割
居間の主役
卓袱台
明かりの革命
寒暑をしのぐ
神と仏の居所
現世と他界
よそゆきという服
包みの文化
☆上條晴夫さんはこんなことを【再掲載 2016.9】
◇場面別ノート指導の実際
①「学習材」と出会う
・ 感想を書く
・ 学習問題を作る
・ イメージ地図を作る
② 問題と対峙する
・ 予想を書く
・ 理由の文を書く
・ 吟味したことを書く
③ 調べ学習をする
・ 枠をはずして考えよう
・ 比べ読みする
・ 教室の外へでる
④ 資料を考察する
・ 絵を読む
・ 図を読む
・ 表を読む
⑤ まとめをする
・ いちばん頭に残ったこと
・ 鉛筆対談をする
・ 引用して検討する
◇鉛筆対談
鉛筆対談
= 筆談
約束
① 題を2人で決める
② 相手に話しかけて知りたいことを聞く
③ 相手の話を受け止める(相手の文を読む)
④ 2人で話を進めていく
⑤ 普段の話し言葉で書く
⑥ 字を分かりやすく
⑦ 書いた後2人で読み合う
⑧ 字や文の間違いを直す
→ ◎ノート指導の一つとして鉛筆対談で調べ,学習するのはよい
◇上條晴夫
1957年 山梨生 山梨大学教育学部卒
10年間の教職の後,文筆業に
「忘れないでおくこと 随筆集あなたの暮らしを教えてください2」暮しの手帖社 2023年 ② /「教師が使えるカウンセリングテクニック80」諸富祥彦 図書文化社 2014年 ⑧(最終)【再掲載 2016.7】 [読書記録 一般]
今日は1月16日、木曜日です。
今回は、1月3日に続いて、暮しの手帖社の
「忘れないでおくこと 随筆集あなたの暮らしを教えてください2」
2回目の紹介です。
※ わたしが間違えて、前回と同じものを載せていましたので、差し替
えました。
出版社の案内には、
「豪華執筆陣で贈る珠玉の随筆集『あなたの暮らしを教えてください』は、
『暮しの手帖』の本誌と別冊に寄せられた「暮らし」がテーマの随筆作
品を選りすぐり、全4冊にまとめたシリーズです。
第2集は、日々の気付きにまつわるお話を集めています。当時の話題に
触れて感じたこと、近所の猫やお店のこと、仕事や家事を通しての発見
や、趣味や学びのなかで思うことなど、小さな日常をいつくしみたくな
る一冊です。
とあります。
易しい文章で、鈍感なわたしが気づかないことを教えてくれます。
『遠いやまびこ』を読み、心を強く動かされたことを思い出しました。
この文章を読んでも‥
もう一つ、再掲載になりますが、諸富祥彦さんの
「教師が使えるカウンセリングテクニック80」⑧を載せます。
現場の教員にこの本を読む時間があればよいのですが。
本ブログのプロフィール画像にある我が家の愛犬ワクが昨夕、命を全う
しました。
15歳8か月、家庭を明るくしてくれました。
子どもたちが、中学生、高校生だった頃、それぞれ大きな悩みをもって
いました。
ワクのおかげで、子どもたちは悩みから脱することができ、
それぞれに家庭をもっています。
さびしさを感じるとともに大きく感謝しています。

<年始の写真です>
☆「忘れないでおくこと 随筆集あなたの暮らしを教えてください2」暮しの手帖社 2023年 ②

◇「宮沢賢治」からの贈物 佐野眞一
宅配便はよく来る方だが、驚いた宅配便が来た事がある。
話はいまからざっと20年前にさかのぼる。
私はその当時、『遠い山びこ』という作品にとりかかっていた。
昭和26年に出版され、ベストセラーになった『山びこ学校』というテーマ
を思いついたのは、ちょうどその頃、父が死んだからである。
その通夜の席で、従兄弟の一人が、父と『山びこ学校』教師の無着成恭は
縁戚らしいと言い出した。
その話は以前にも聞かされていたので、さして気にもとめなかった。
ただ、はるか昔に読んだ『山びこ学校』と、東北に生まれ働くためだけに
生きてきたような父が、どこかで結びついているような気はした。
父が死んだ頃、息子が髙校に進学した。
息子が持ってきた卒業文集を開いて愕然とした。
その作文は、息子のものも含め、どれもこれも同じ鋳型から抜き出されたよ
うな文体だった。
『山びこ学校』の冒頭を飾る
「雪がコンコン降る。人間はその下で暮しているのです」
と比べると、息子が持ってきた卒業文集は、生活感がまったくなかった。
文章の持つ力はなぜこれほどそこなわれてきたのか。
それが新しいテーマとなった。
いうなれば死んだ父と息子が、『山びこ学校』について書け、と私に命じたよ
うなものだった。
『山びこ学校』で最も有名なのは、
「僕の家は貧乏で、山元村の中でもいちばんぐらい貧乏です」
という書き出しからはじまる「母の死とその後」である。
「母の死とその後」は文部大臣賞を受賞したこともあって、これを書いた
江口江一少年は一躍有名人になった。
だが、江一少年はおごることなく、中学卒業後は村の森林組合に勤めた。
彼の夢は、森林を植え、貧しい村を少しでも豊かにすることだった。
だが、その夢は潰えた。
あと6日で32歳になるという朝、妻と二人の子を残して短い生涯を終えた。
森林組合の事務所で会った、江一の一年先輩の職員の話が忘れられない。
「山を見ましたかすごい緑でしよう。みんな江一さんが植えたものです。
もうとっくに間伐しなきやならない時期にきているんですが、みんな都会
に出て行ってしまい、村には木を間伐できるような若者がもう一人も残っ
ていないんです」
『遠い「山びこ」』が完成し、取材に協力してもらった関係者に本を送って
しばらくした頃、わが家に宅配便が届いた。
何と米俵だった。
そこにつけられた手紙には、かなだらけの文字でこう書かれていた。
「ほん、ありがと。かんじがおおくてよくわかんねけど、なんねんかかんか
わかんねえけど、よむ。おらのたんぼでいっしようけんめいつくった米だ。
くってけんろ」
米という文字だけが漢字なのが、せつなかった。
私はそれを見て宮沢賢治の童話の世界を目の当たりにしたような気がした。
☆「教師が使えるカウンセリングテクニック80」諸富祥彦 図書文化社 2014年 ⑧(最終)【再掲載 2016.7】
[出版社の案内]
欠席がちで不登校になりそうな子がいる。学級がザワザワ
していて真面目な子の元気がなくなっている…。現場の教
師が直面する問題に対して、すぐに使えるカウンセリング
テクニックを、イラストを用いてわかりやすく紹介する。

◇チーム支援
73 すべての子どもにもれなく援助を提供するには部会や支援チームと
いう形でのシステム対応が不可欠です。
74 学級相談の基本は「事を荒立てる」こと。
「大変だ、大変だ」と騒ぐことで子どもの情報を共有しよう
75 スクールカウンセラーを活用する4つの鉄則
① 担当教員を必ず決める
② 職員室に机を置く
③ SC勤務日に教育相談部会を設定する
④ 相談が入っていないときSCは職員室にいる
76 学校や学級があれたときの対応で必要なのは3つ。
① 大声で怒鳴るのをやめる
② 追い詰めるのをやめる
③ 生徒のことを信頼し粘り強く関わり続ける
◇生徒への関わりの姿勢
77 生徒を決して切らない、見捨てない
「お前ならできると思うんだ」
◇メンタルヘルス
78「カラオケ」や「アロマ」を使ってストレスをこまめに消していこう
79 鬱病は早期発見、早期対応が大切。
一週間以上よく眠れない日が続いたら気軽にメンタルクリニッ
クに行こう
80 教師の主な悩みは4つ
① 多忙さ
② 学級経営や生徒指導
③ 保護者対応
④ 同僚や管理職との対応
※ 教師にとって最も大きな支えとなるのは教師同士の支え合い
今回は、1月3日に続いて、暮しの手帖社の
「忘れないでおくこと 随筆集あなたの暮らしを教えてください2」
2回目の紹介です。
※ わたしが間違えて、前回と同じものを載せていましたので、差し替
えました。
出版社の案内には、
「豪華執筆陣で贈る珠玉の随筆集『あなたの暮らしを教えてください』は、
『暮しの手帖』の本誌と別冊に寄せられた「暮らし」がテーマの随筆作
品を選りすぐり、全4冊にまとめたシリーズです。
第2集は、日々の気付きにまつわるお話を集めています。当時の話題に
触れて感じたこと、近所の猫やお店のこと、仕事や家事を通しての発見
や、趣味や学びのなかで思うことなど、小さな日常をいつくしみたくな
る一冊です。
とあります。
易しい文章で、鈍感なわたしが気づかないことを教えてくれます。
『遠いやまびこ』を読み、心を強く動かされたことを思い出しました。
この文章を読んでも‥
もう一つ、再掲載になりますが、諸富祥彦さんの
「教師が使えるカウンセリングテクニック80」⑧を載せます。
現場の教員にこの本を読む時間があればよいのですが。
本ブログのプロフィール画像にある我が家の愛犬ワクが昨夕、命を全う
しました。
15歳8か月、家庭を明るくしてくれました。
子どもたちが、中学生、高校生だった頃、それぞれ大きな悩みをもって
いました。
ワクのおかげで、子どもたちは悩みから脱することができ、
それぞれに家庭をもっています。
さびしさを感じるとともに大きく感謝しています。

<年始の写真です>
☆「忘れないでおくこと 随筆集あなたの暮らしを教えてください2」暮しの手帖社 2023年 ②

◇「宮沢賢治」からの贈物 佐野眞一
宅配便はよく来る方だが、驚いた宅配便が来た事がある。
話はいまからざっと20年前にさかのぼる。
私はその当時、『遠い山びこ』という作品にとりかかっていた。
昭和26年に出版され、ベストセラーになった『山びこ学校』というテーマ
を思いついたのは、ちょうどその頃、父が死んだからである。
その通夜の席で、従兄弟の一人が、父と『山びこ学校』教師の無着成恭は
縁戚らしいと言い出した。
その話は以前にも聞かされていたので、さして気にもとめなかった。
ただ、はるか昔に読んだ『山びこ学校』と、東北に生まれ働くためだけに
生きてきたような父が、どこかで結びついているような気はした。
父が死んだ頃、息子が髙校に進学した。
息子が持ってきた卒業文集を開いて愕然とした。
その作文は、息子のものも含め、どれもこれも同じ鋳型から抜き出されたよ
うな文体だった。
『山びこ学校』の冒頭を飾る
「雪がコンコン降る。人間はその下で暮しているのです」
と比べると、息子が持ってきた卒業文集は、生活感がまったくなかった。
文章の持つ力はなぜこれほどそこなわれてきたのか。
それが新しいテーマとなった。
いうなれば死んだ父と息子が、『山びこ学校』について書け、と私に命じたよ
うなものだった。
『山びこ学校』で最も有名なのは、
「僕の家は貧乏で、山元村の中でもいちばんぐらい貧乏です」
という書き出しからはじまる「母の死とその後」である。
「母の死とその後」は文部大臣賞を受賞したこともあって、これを書いた
江口江一少年は一躍有名人になった。
だが、江一少年はおごることなく、中学卒業後は村の森林組合に勤めた。
彼の夢は、森林を植え、貧しい村を少しでも豊かにすることだった。
だが、その夢は潰えた。
あと6日で32歳になるという朝、妻と二人の子を残して短い生涯を終えた。
森林組合の事務所で会った、江一の一年先輩の職員の話が忘れられない。
「山を見ましたかすごい緑でしよう。みんな江一さんが植えたものです。
もうとっくに間伐しなきやならない時期にきているんですが、みんな都会
に出て行ってしまい、村には木を間伐できるような若者がもう一人も残っ
ていないんです」
『遠い「山びこ」』が完成し、取材に協力してもらった関係者に本を送って
しばらくした頃、わが家に宅配便が届いた。
何と米俵だった。
そこにつけられた手紙には、かなだらけの文字でこう書かれていた。
「ほん、ありがと。かんじがおおくてよくわかんねけど、なんねんかかんか
わかんねえけど、よむ。おらのたんぼでいっしようけんめいつくった米だ。
くってけんろ」
米という文字だけが漢字なのが、せつなかった。
私はそれを見て宮沢賢治の童話の世界を目の当たりにしたような気がした。
☆「教師が使えるカウンセリングテクニック80」諸富祥彦 図書文化社 2014年 ⑧(最終)【再掲載 2016.7】
[出版社の案内]
欠席がちで不登校になりそうな子がいる。学級がザワザワ
していて真面目な子の元気がなくなっている…。現場の教
師が直面する問題に対して、すぐに使えるカウンセリング
テクニックを、イラストを用いてわかりやすく紹介する。

◇チーム支援
73 すべての子どもにもれなく援助を提供するには部会や支援チームと
いう形でのシステム対応が不可欠です。
74 学級相談の基本は「事を荒立てる」こと。
「大変だ、大変だ」と騒ぐことで子どもの情報を共有しよう
75 スクールカウンセラーを活用する4つの鉄則
① 担当教員を必ず決める
② 職員室に机を置く
③ SC勤務日に教育相談部会を設定する
④ 相談が入っていないときSCは職員室にいる
76 学校や学級があれたときの対応で必要なのは3つ。
① 大声で怒鳴るのをやめる
② 追い詰めるのをやめる
③ 生徒のことを信頼し粘り強く関わり続ける
◇生徒への関わりの姿勢
77 生徒を決して切らない、見捨てない
「お前ならできると思うんだ」
◇メンタルヘルス
78「カラオケ」や「アロマ」を使ってストレスをこまめに消していこう
79 鬱病は早期発見、早期対応が大切。
一週間以上よく眠れない日が続いたら気軽にメンタルクリニッ
クに行こう
80 教師の主な悩みは4つ
① 多忙さ
② 学級経営や生徒指導
③ 保護者対応
④ 同僚や管理職との対応
※ 教師にとって最も大きな支えとなるのは教師同士の支え合い
山折哲雄さんはこんなことを 30 /「はじめて学ぶ日本児童文学史」鳥越信 ミネルヴァ書房 2001年 ④【再掲載 2016.10】 [読書記録 宗教]
今日は1月15日、水曜日です。
今回は1月5日に続いて「山折哲雄さんはこんなことを」の30回目、
「日本史再検討3」井沢元彦さんとの対談を紹介します。
出版社の案内には、
「『日本とは?』『日本人とは?』と問いかけられて、何人の人が明解
に答えられるだろうか。歴史を現代の新たな視点から見直すことに
よってその答えが見えてくる。好評シリーズ第3弾。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「日本人が無宗教というのは間違い。万物に生命が宿るの普遍性」
・「目に見えない神は、フルネームがあるのに記号化され、特定の場所
に結びつき、細胞分裂を繰り返す」
・「身を隠す神(天神)と死んで葬られる神(地神)」
・「無我でなく我をコントロールする方向に。無我でなく無私」
もう一つ、再掲載になりますが、鳥越信さんの
「はじめて学ぶ日本児童文学史」④を載せます。
☆山折哲雄さんはこんなことを 30-「日本史再検討3」井沢元彦 世界文化社 1999年

◇山折哲雄
日本人が無宗教というのは間違い
ベースは多神教 神道は教義がない
普遍性「万物に生命が宿る」
古事記に見る日本人が本来持つ信仰心
① 目に見えない神
② フルネームがあるのに記号化
③ 特定の場所に結びつく
④ 細胞分裂を繰り返す
神と穢れの関係
身を隠す神(天神)と 死んで葬られる神(地神)
祟り信仰と仏教の役割
人魂 = 神
日本の宗教の本当の姿
和の精神は仏教の影響ではない
信じ合ううことの大切さ
太子は「和」をまず最初に説く
仏教から無常観
儒教的修養の到達点は清き明き心
修養の心を大衆が持った(自己鍛錬 修養による)
→ 清き明き心
~ 偽りのない誠の心
~ 無私
則天去私 無欲
無我でなく我をコントロールする方向に
無我でなく無私
心をいかに純粋にするか
初心忘るべからず
人間は死んだら神になる
= 先祖崇拝
キリスト教と個人主義
人権思想はキリスト教から
個人主義はキリスト教から
◎ 日本の集団主義は個人主義のラディカリズムを緩和す
る装置の意味合いを持っている
- 伊藤博文
欧州見学→キリスト教に対応する
価値観の必要性に気付く
→ 天皇家の万世一系フィクションを作り出す
天皇信仰・誠精神
- 具合の悪い自己運動
日本人の基本的人間観の崩壊
日本人独特の倫理観
・西洋から受け入れた個人主義
・儒教からの修養
・仏教からの無常観
→ 石田梅岩の心学が必要?
・人間正直であれ
・卑怯なことをせず,廉潔であれ
西洋「人は疑え」弱肉強食
人間は他の人間を信じなければならないとする基
本的な人間観をつくっていった
日本共同体における最大の悪は裏切り(内部告発)
危険なのは,その裏切り行為が正義の名において許
容され始めていること
☆「はじめて学ぶ日本児童文学史」鳥越信 ミネルヴァ書房 2001年 ④【再掲載 2016.10】

<芸術的児童文学の開花>
◇時代思潮
□1910年代 芸術的童話・童謡の時期
1910 小川未明「赤い船」
1916 「良友」創刊
1918 「赤い鳥」創刊 鈴木三重吉主宰
= 子供の詩文学
◇「赤い鳥」の出現
□都市と都市中間層の成立
「子供」への関心
エレン・ケイ『児童の世紀』
→ 成城小学校・自由学園・文化学院
1907年 義務教育機関が6年間に
→ 各地に高等女学校
□新しい動向
1913~1914 実業之日本社
『愛子叢書』5冊のみ
□「赤い鳥」創刊
1918.7 芥川龍之介,有島武郎,島崎藤村,絵・清水良雄
~1929.3 休刊
1931.1~1936 復刊 全196冊
1919.4 「おとぎの世界」
1919 「金の船」 → 「金の星」~ 1929.7
1920 「童話」(~1926)
□花開く「童話」
「童心主義」
= 児童中心主義
関東大震災の衝撃
→ プロレタリア児童文学
□メディア拡張の兆し
「蜘蛛の糸」芥川龍之介
「赤い鳥」1918.7
赤い鳥に4編
「椋鳥の夢」浜田広介
「良友」1919.1
「赤いろうそくと人魚」小川未明
「東京朝日新聞」夕刊1921.12.16~20
「虎ちゃんの日記」千葉省三
「童話」1925.9~10
「女神の死」鈴木三重吉
「赤い鳥」1919.7
= 子供向け「古事記」
「野菊」吉屋信子
「少女画報」1916.10
◇唱歌から芸術的童謡へ
□新興童謡と伝承童謡
1916~ 「赤い鳥」 新興童謡
口語体 北原白秋,三木露風,西条八十
□学校唱歌 伊沢修二
米国に派遣
→ 「小学唱歌集」全3巻
□少年少女詩 有本芳水
□「赤い鳥」と白秋
白秋
実家倒産と人妻事件
初期
「色の魔術師」 マザーグース
1200作品 400に曲
□「赤い鳥」の自由詩
児童の投稿童謡
→ 児童詩
□白秋,八十,雨情
三巨頭の時代
□文部省の認定と文芸の大衆化
□童心主義への批判
□戦後童謡
サトウハチロー
まど・みちお
阪田寛夫
谷川俊太郎
工藤直子
◇宮沢賢治 童話の源泉
「おとぎ話」から「童話」へ
比類なきファンタジー作家
童話の創作
1918年夏には恩師・八木英三の読み聞かせ
父の影響
古着商・質屋
父・政治郎の影響…花巻仏教界を組織化
篤信の家庭
「白骨の御文章」暗誦
盛岡中学
… 盛岡高等農林学校農林科
→ 花巻農学校教師(4年6ヶ月間)
妹・トシ
日本女子大学入学
国柱会
- 法華信仰 羅須地人協会
羅須地人協会 ~ 終焉
1926~ 独居自炊
1933.9 永眠38歳
今回は1月5日に続いて「山折哲雄さんはこんなことを」の30回目、
「日本史再検討3」井沢元彦さんとの対談を紹介します。
出版社の案内には、
「『日本とは?』『日本人とは?』と問いかけられて、何人の人が明解
に答えられるだろうか。歴史を現代の新たな視点から見直すことに
よってその答えが見えてくる。好評シリーズ第3弾。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「日本人が無宗教というのは間違い。万物に生命が宿るの普遍性」
・「目に見えない神は、フルネームがあるのに記号化され、特定の場所
に結びつき、細胞分裂を繰り返す」
・「身を隠す神(天神)と死んで葬られる神(地神)」
・「無我でなく我をコントロールする方向に。無我でなく無私」
もう一つ、再掲載になりますが、鳥越信さんの
「はじめて学ぶ日本児童文学史」④を載せます。
☆山折哲雄さんはこんなことを 30-「日本史再検討3」井沢元彦 世界文化社 1999年

◇山折哲雄
日本人が無宗教というのは間違い
ベースは多神教 神道は教義がない
普遍性「万物に生命が宿る」
古事記に見る日本人が本来持つ信仰心
① 目に見えない神
② フルネームがあるのに記号化
③ 特定の場所に結びつく
④ 細胞分裂を繰り返す
神と穢れの関係
身を隠す神(天神)と 死んで葬られる神(地神)
祟り信仰と仏教の役割
人魂 = 神
日本の宗教の本当の姿
和の精神は仏教の影響ではない
信じ合ううことの大切さ
太子は「和」をまず最初に説く
仏教から無常観
儒教的修養の到達点は清き明き心
修養の心を大衆が持った(自己鍛錬 修養による)
→ 清き明き心
~ 偽りのない誠の心
~ 無私
則天去私 無欲
無我でなく我をコントロールする方向に
無我でなく無私
心をいかに純粋にするか
初心忘るべからず
人間は死んだら神になる
= 先祖崇拝
キリスト教と個人主義
人権思想はキリスト教から
個人主義はキリスト教から
◎ 日本の集団主義は個人主義のラディカリズムを緩和す
る装置の意味合いを持っている
- 伊藤博文
欧州見学→キリスト教に対応する
価値観の必要性に気付く
→ 天皇家の万世一系フィクションを作り出す
天皇信仰・誠精神
- 具合の悪い自己運動
日本人の基本的人間観の崩壊
日本人独特の倫理観
・西洋から受け入れた個人主義
・儒教からの修養
・仏教からの無常観
→ 石田梅岩の心学が必要?
・人間正直であれ
・卑怯なことをせず,廉潔であれ
西洋「人は疑え」弱肉強食
人間は他の人間を信じなければならないとする基
本的な人間観をつくっていった
日本共同体における最大の悪は裏切り(内部告発)
危険なのは,その裏切り行為が正義の名において許
容され始めていること
☆「はじめて学ぶ日本児童文学史」鳥越信 ミネルヴァ書房 2001年 ④【再掲載 2016.10】

<芸術的児童文学の開花>
◇時代思潮
□1910年代 芸術的童話・童謡の時期
1910 小川未明「赤い船」
1916 「良友」創刊
1918 「赤い鳥」創刊 鈴木三重吉主宰
= 子供の詩文学
◇「赤い鳥」の出現
□都市と都市中間層の成立
「子供」への関心
エレン・ケイ『児童の世紀』
→ 成城小学校・自由学園・文化学院
1907年 義務教育機関が6年間に
→ 各地に高等女学校
□新しい動向
1913~1914 実業之日本社
『愛子叢書』5冊のみ
□「赤い鳥」創刊
1918.7 芥川龍之介,有島武郎,島崎藤村,絵・清水良雄
~1929.3 休刊
1931.1~1936 復刊 全196冊
1919.4 「おとぎの世界」
1919 「金の船」 → 「金の星」~ 1929.7
1920 「童話」(~1926)
□花開く「童話」
「童心主義」
= 児童中心主義
関東大震災の衝撃
→ プロレタリア児童文学
□メディア拡張の兆し
「蜘蛛の糸」芥川龍之介
「赤い鳥」1918.7
赤い鳥に4編
「椋鳥の夢」浜田広介
「良友」1919.1
「赤いろうそくと人魚」小川未明
「東京朝日新聞」夕刊1921.12.16~20
「虎ちゃんの日記」千葉省三
「童話」1925.9~10
「女神の死」鈴木三重吉
「赤い鳥」1919.7
= 子供向け「古事記」
「野菊」吉屋信子
「少女画報」1916.10
◇唱歌から芸術的童謡へ
□新興童謡と伝承童謡
1916~ 「赤い鳥」 新興童謡
口語体 北原白秋,三木露風,西条八十
□学校唱歌 伊沢修二
米国に派遣
→ 「小学唱歌集」全3巻
□少年少女詩 有本芳水
□「赤い鳥」と白秋
白秋
実家倒産と人妻事件
初期
「色の魔術師」 マザーグース
1200作品 400に曲
□「赤い鳥」の自由詩
児童の投稿童謡
→ 児童詩
□白秋,八十,雨情
三巨頭の時代
□文部省の認定と文芸の大衆化
□童心主義への批判
□戦後童謡
サトウハチロー
まど・みちお
阪田寛夫
谷川俊太郎
工藤直子
◇宮沢賢治 童話の源泉
「おとぎ話」から「童話」へ
比類なきファンタジー作家
童話の創作
1918年夏には恩師・八木英三の読み聞かせ
父の影響
古着商・質屋
父・政治郎の影響…花巻仏教界を組織化
篤信の家庭
「白骨の御文章」暗誦
盛岡中学
… 盛岡高等農林学校農林科
→ 花巻農学校教師(4年6ヶ月間)
妹・トシ
日本女子大学入学
国柱会
- 法華信仰 羅須地人協会
羅須地人協会 ~ 終焉
1926~ 独居自炊
1933.9 永眠38歳
「忘れ得ぬ言葉 私が出会った37人」鎌田慧 岩波書店 2023年 ④ /「一人恐怖に強迫される若者たち-彼らは,ケータイを介して常時接続しあい,互いの存在を確認しあっている」 土井隆義 2009.2 ③【再掲載 2016.7】 [読書記録 一般]
今日は1月14日、火曜日です。
今回は、1月11日に続いて、鎌田慧さんの
「忘れ得ぬ言葉 私が出会った37人」の紹介4回目 最終です。
出版社の案内には、
「自分の逃げる姿勢というものは許せない」 - 瀬戸内寂聴さんをはじ
め、大江健三郎、石牟礼道子、菅原文太、やなせたかし各氏など、37
人から直接聞いた印象深い言葉を紹介。戦争、原発、公害、えん罪、
基地問題など、権力に抗し、あくまで人びとの側に立ち筋を通したそ
れぞれの人生を、豊かな筆致で描く愛蔵版エッセイ集。」
とあります。
言葉の背景を考えてしまいます。
もう一つ、再掲載になりますが、土居隆義さんの
「一人恐怖に強迫される若者たち」③を載せます。
☆「忘れ得ぬ言葉 私が出会った37人」鎌田慧 岩波書店 2023年 ④

◇袴田巌
「もう世界の神に対して期待はないんだ」
2014.3 47年7か月で突然釈放
世界一長い拘束生活【ギネス】
◇熊本典道
「これはわれわれが裁かれているような気がします」裁判官として死
刑判決に関わる
◇矢野伊吉
財田川事件弁護人
「不正義に気付いてはったなら、気付いた人間がやはり何とかしなけ
ればならない」
◇石牟礼道子
「わたしのことではなく、ゆりさんのことを書いてください」
『苦海浄土』苦海でありながらも浄土でもある世界
◇上野英信
「かねを惜しむな。時間を惜しむな。いのちを惜しむな」
失業炭鉱労働者たちに
◇松下竜一
「海を殺すな!ふるさとの海を奪うな!海が泣いているぞ」
一直線の人生
◇原田正純
「家庭訪問が医者の原点」
水俣病医師 - 胎児性水俣病を立証
◇伊藤ルイ
「生き生きと生き始めたばかりなのに、なんでいま死ねるものですか」
大杉栄と伊藤野枝の四女
◇佐木隆三
「鉄と人間-わたしは正面からこのテーマに取り組みたいと思う」
◇本島等
「やられるかもしれない」元長崎市長
◇大田昌秀
「どんな非難、中傷、謀略ビラでたたかれようと、摩文仁の戦場にも
どったつもりでやれば、乗り切っていけます」
元沖縄県知事
◇阿波根昌鴻
「わしゃ当分死なない。病気にもならない。休むことはできない」
◇齋藤茂男
「事実が私を鍛える」
☆「一人恐怖に強迫される若者たち-彼らは,ケータイを介して常時接続しあい,互いの存在を確認しあっている」 土井隆義 筑波大学大学院人文社会科学研突科教授 『月刊少年育成』2009.2 ③【再掲載 2016.7】
3.同質的な仲間で閉じた世界
多様性の時代には、あらゆる価値項目が等価に並び、従来のような序
列性が失われる。
知識や能力にも明確な優劣の基準が見出せないから、自己に評価を下
す相手は、超越的な他者ではなく、自分と対等な他者になる。
仲間集団からは階層性が失われ、若者たちは互いに対等な立場で評価
を下しあおうとする。
「上から目線」を彼らが極端に嫌悪するのもそのためだろう。
また、仲間内の評価だけではなく、大人から受ける評価についても、
メンタルには対等な他者からのものと感受されるようになる。
こうして、たとえば学校においても、教師と生徒は対等だという意識
が広まっていく。
この地平に、抑圧的な大人という敵はもはや存在しえない。
若者たちのあいだに共通の敵が想定されていれば、彼らの関心の眼差
しはみな一様にそちらへ向けられるから、自分たちの人間関係のあり方
それ自体がクローズアップされることはさほど多くない。
しかし、そのような共通の敵を見失った世界では、その抑圧に対する
反動形成として共有された対抗文化もまた衰退していく。
かくして、若者たちのあいだに共通の関心事は成立しづらくなり、そ
の眼差しが注がれる対象も外部には見出せなくなっていく。
共有された眼差しの対象として最後に残されるのは、互いの関係性そ
れ自体である。
ところが、そこで営まれる関係性とは、自らの肯定感を維持していく
ために唯一の基盤となってくれるものである。
もはや一人で立つことが困難になった自分にとって唯一の支えとなっ
てくれるものである。
だから、そこでは、できるだけ自己承認を得やすい同質的な他者が求
められがちになってしまう。
前回も指摘したように、あらかじめ客観的な評価の物差しがそこに存
在するわけではなく、他者がどのような反応を示すかは前もって予想し
づらいから、人間関係にも安全パイが求められ、できるだけ同質の人間
だけと結びつこうとするのである。
他方、異質な人間とは、適度な距離をもって付き合ったり、あるいは
対決を試みたりするのではなく、そもそも最初から認識対象の圏外へと
押し出してしまおうとする。
自分の内部に確固たる肯定感の基盤があって自己が安定していれば、
異質な人間とも接触を保ちつづけ、場合によっては対立を表明すること
もできよう。
しかし、いまはその基盤を自分の内部にもちえず、入閣関係に対して
依存的になっているために、そこに立ち現われる異質な他者は、自己肯
定感の基盤を根底から揺さぶってしまうのである。
このような事情を鑑みれば、自分にとって異質な人間を認識の圏外へ
と追いやり、同質な相手だけと接続しあおうとする今日の若者たちの心
性は、一般によく言われるようなケータイの普及によって広まった現象
ではない。
しかし、そのような志向を示す人たちにとって、ケータイを端末とす
るネット環境が、きわめて好都合な世界であることは事実だろう。
ケータイのおかげで、いまや私たちは、いつどこにいても、自分が繋
がりたい相手だけと即座に繋がりあうことができるようになっているか
らである。
現在のようなネット環境がととのう以前は、時間と空間を隔てた相手
とコミュニケーションをとるための手段がかなり限られていた。
理想の相手と繋がりあうためには、自分にとって不都合な人間とのコ
ミュニケーションも途中で経由しなければならなかった。
たとえば、中学時代の私などは、ガールフレンドの自宅へ電話をかけ
るとき、
「あの怖そうな父親が出たらどうしよう」
と緊張しながらダイヤルを回したものである。
自分にとって心地よい人間関係を築くためには、同時に不都合な人間
とも否応なく付き合わざるをえなかった。
しかし、近年は、異質な人びとが時間と空間の制約を超えて、互いに
繋がりあうことを技術的に可能にしたネットという革新的なシステムが、
逆に、同質な人びとが時間と空間の制約を超えて、互いに繋がりあうこ
とを容易にする手段として、実質的には機能するようになっている。
ネット空間へと聞かれたケータイの小さな窓を覗き込むことで、面倒
で不都合な人間とはいっさい触れ合うことなく、自分にとって心地よい
相手だけと即座に人間関係を築くことができるようになっている。
たとえば、近年の若者たちのあいだでは、地元つながりによる人間関
係への依存が強まっている。
高校へ進学したり就職したりして生活圏が拡大し、雑多な人間と付き
合わざるをえなくなった場合でも、中学時代までの人間関係をそのまま
ずっと緊密に保ち、その地元つながりを中心に日常生活を営もうとする
傾向が強まっている。
時間や場所や相手の都合を気にせずに互いに繋がりあえるケータイ・
メールを駆使することで、それが実際に容易になっているのである。
では、ケータイという文明の利器を駆使することで、今日の若者たち
は一人恐怖から解放されているのだろうか。
前回も述べたように、けっしてそうではない。
同質な人間との常時接続を可能にしてくれるケータイは、一人恐怖を
解消してくれる便利なツールのように見えて、じつはそのように機能し
てはいない。
ケータイ自体はニュートラルな装置だから、使われ方しだいで、逆に
一人恐怖を煽るツールとしても機能しうる。
じっさい、秋葉原で事件を起こした青年にとって、ケータイは自己の
疎外感を強めるツールヘと変貌してしまっていた。
今回は、1月11日に続いて、鎌田慧さんの
「忘れ得ぬ言葉 私が出会った37人」の紹介4回目 最終です。
出版社の案内には、
「自分の逃げる姿勢というものは許せない」 - 瀬戸内寂聴さんをはじ
め、大江健三郎、石牟礼道子、菅原文太、やなせたかし各氏など、37
人から直接聞いた印象深い言葉を紹介。戦争、原発、公害、えん罪、
基地問題など、権力に抗し、あくまで人びとの側に立ち筋を通したそ
れぞれの人生を、豊かな筆致で描く愛蔵版エッセイ集。」
とあります。
言葉の背景を考えてしまいます。
もう一つ、再掲載になりますが、土居隆義さんの
「一人恐怖に強迫される若者たち」③を載せます。
☆「忘れ得ぬ言葉 私が出会った37人」鎌田慧 岩波書店 2023年 ④

◇袴田巌
「もう世界の神に対して期待はないんだ」
2014.3 47年7か月で突然釈放
世界一長い拘束生活【ギネス】
◇熊本典道
「これはわれわれが裁かれているような気がします」裁判官として死
刑判決に関わる
◇矢野伊吉
財田川事件弁護人
「不正義に気付いてはったなら、気付いた人間がやはり何とかしなけ
ればならない」
◇石牟礼道子
「わたしのことではなく、ゆりさんのことを書いてください」
『苦海浄土』苦海でありながらも浄土でもある世界
◇上野英信
「かねを惜しむな。時間を惜しむな。いのちを惜しむな」
失業炭鉱労働者たちに
◇松下竜一
「海を殺すな!ふるさとの海を奪うな!海が泣いているぞ」
一直線の人生
◇原田正純
「家庭訪問が医者の原点」
水俣病医師 - 胎児性水俣病を立証
◇伊藤ルイ
「生き生きと生き始めたばかりなのに、なんでいま死ねるものですか」
大杉栄と伊藤野枝の四女
◇佐木隆三
「鉄と人間-わたしは正面からこのテーマに取り組みたいと思う」
◇本島等
「やられるかもしれない」元長崎市長
◇大田昌秀
「どんな非難、中傷、謀略ビラでたたかれようと、摩文仁の戦場にも
どったつもりでやれば、乗り切っていけます」
元沖縄県知事
◇阿波根昌鴻
「わしゃ当分死なない。病気にもならない。休むことはできない」
◇齋藤茂男
「事実が私を鍛える」
☆「一人恐怖に強迫される若者たち-彼らは,ケータイを介して常時接続しあい,互いの存在を確認しあっている」 土井隆義 筑波大学大学院人文社会科学研突科教授 『月刊少年育成』2009.2 ③【再掲載 2016.7】
3.同質的な仲間で閉じた世界
多様性の時代には、あらゆる価値項目が等価に並び、従来のような序
列性が失われる。
知識や能力にも明確な優劣の基準が見出せないから、自己に評価を下
す相手は、超越的な他者ではなく、自分と対等な他者になる。
仲間集団からは階層性が失われ、若者たちは互いに対等な立場で評価
を下しあおうとする。
「上から目線」を彼らが極端に嫌悪するのもそのためだろう。
また、仲間内の評価だけではなく、大人から受ける評価についても、
メンタルには対等な他者からのものと感受されるようになる。
こうして、たとえば学校においても、教師と生徒は対等だという意識
が広まっていく。
この地平に、抑圧的な大人という敵はもはや存在しえない。
若者たちのあいだに共通の敵が想定されていれば、彼らの関心の眼差
しはみな一様にそちらへ向けられるから、自分たちの人間関係のあり方
それ自体がクローズアップされることはさほど多くない。
しかし、そのような共通の敵を見失った世界では、その抑圧に対する
反動形成として共有された対抗文化もまた衰退していく。
かくして、若者たちのあいだに共通の関心事は成立しづらくなり、そ
の眼差しが注がれる対象も外部には見出せなくなっていく。
共有された眼差しの対象として最後に残されるのは、互いの関係性そ
れ自体である。
ところが、そこで営まれる関係性とは、自らの肯定感を維持していく
ために唯一の基盤となってくれるものである。
もはや一人で立つことが困難になった自分にとって唯一の支えとなっ
てくれるものである。
だから、そこでは、できるだけ自己承認を得やすい同質的な他者が求
められがちになってしまう。
前回も指摘したように、あらかじめ客観的な評価の物差しがそこに存
在するわけではなく、他者がどのような反応を示すかは前もって予想し
づらいから、人間関係にも安全パイが求められ、できるだけ同質の人間
だけと結びつこうとするのである。
他方、異質な人間とは、適度な距離をもって付き合ったり、あるいは
対決を試みたりするのではなく、そもそも最初から認識対象の圏外へと
押し出してしまおうとする。
自分の内部に確固たる肯定感の基盤があって自己が安定していれば、
異質な人間とも接触を保ちつづけ、場合によっては対立を表明すること
もできよう。
しかし、いまはその基盤を自分の内部にもちえず、入閣関係に対して
依存的になっているために、そこに立ち現われる異質な他者は、自己肯
定感の基盤を根底から揺さぶってしまうのである。
このような事情を鑑みれば、自分にとって異質な人間を認識の圏外へ
と追いやり、同質な相手だけと接続しあおうとする今日の若者たちの心
性は、一般によく言われるようなケータイの普及によって広まった現象
ではない。
しかし、そのような志向を示す人たちにとって、ケータイを端末とす
るネット環境が、きわめて好都合な世界であることは事実だろう。
ケータイのおかげで、いまや私たちは、いつどこにいても、自分が繋
がりたい相手だけと即座に繋がりあうことができるようになっているか
らである。
現在のようなネット環境がととのう以前は、時間と空間を隔てた相手
とコミュニケーションをとるための手段がかなり限られていた。
理想の相手と繋がりあうためには、自分にとって不都合な人間とのコ
ミュニケーションも途中で経由しなければならなかった。
たとえば、中学時代の私などは、ガールフレンドの自宅へ電話をかけ
るとき、
「あの怖そうな父親が出たらどうしよう」
と緊張しながらダイヤルを回したものである。
自分にとって心地よい人間関係を築くためには、同時に不都合な人間
とも否応なく付き合わざるをえなかった。
しかし、近年は、異質な人びとが時間と空間の制約を超えて、互いに
繋がりあうことを技術的に可能にしたネットという革新的なシステムが、
逆に、同質な人びとが時間と空間の制約を超えて、互いに繋がりあうこ
とを容易にする手段として、実質的には機能するようになっている。
ネット空間へと聞かれたケータイの小さな窓を覗き込むことで、面倒
で不都合な人間とはいっさい触れ合うことなく、自分にとって心地よい
相手だけと即座に人間関係を築くことができるようになっている。
たとえば、近年の若者たちのあいだでは、地元つながりによる人間関
係への依存が強まっている。
高校へ進学したり就職したりして生活圏が拡大し、雑多な人間と付き
合わざるをえなくなった場合でも、中学時代までの人間関係をそのまま
ずっと緊密に保ち、その地元つながりを中心に日常生活を営もうとする
傾向が強まっている。
時間や場所や相手の都合を気にせずに互いに繋がりあえるケータイ・
メールを駆使することで、それが実際に容易になっているのである。
では、ケータイという文明の利器を駆使することで、今日の若者たち
は一人恐怖から解放されているのだろうか。
前回も述べたように、けっしてそうではない。
同質な人間との常時接続を可能にしてくれるケータイは、一人恐怖を
解消してくれる便利なツールのように見えて、じつはそのように機能し
てはいない。
ケータイ自体はニュートラルな装置だから、使われ方しだいで、逆に
一人恐怖を煽るツールとしても機能しうる。
じっさい、秋葉原で事件を起こした青年にとって、ケータイは自己の
疎外感を強めるツールヘと変貌してしまっていた。
「1年目からうまくいくセミナー講師超入門」大岩俊之 実務教育出版 ⑥(最終) /「通信簿」石田一三 出展不明 【再掲載 2015.12】 [読書記録 一般]
今日は1月13日、月曜日です。
今回は、1月10日に続いて、大岩俊之さんの
「1年目からうまくいくセミナー講師超入門」の紹介6回目 最終です。
出版社の案内には、
「本書では、シナリオの作り方、集客、場の作り方まで、呼ばれる講師
になるためのノウハウを基礎から徹底解説します。」
とあります。
もう一つ、再掲載になりますが、石田一三さんの
「通信簿」を載せます。
☆「1年目からうまくいくセミナー講師超入門」大岩俊之 実務教育出版 ⑥(最終)

5 参加者がついてくる「場」をつくる
□セミナーを左右する「場」の空気
参加者を寝かせない
前日の準備 P212
遅刻は最悪
定刻で始める
堂々としているだけで言葉は説得力を増す
参加者の名前を呼ぼう
セミナーに「動き」を付ける
「拍手」が生み出す一体感
目標の基本は2×8
双方向のやりとりで集中力を高める
指名
記憶に残る伝え方
ここはメモしてください ここは大事です
ホワイトボードには大きく書く
参加者がメモを取るときは待つ
ワークは「場」の状況を見て臨機応変に
休憩時間のはさみ方
1時間に10分(2時間以内はそのまま)
休憩中スマホを見る講師はNG
力量が問われる質疑応答
アンケートは必ず書いてもらう P242 例
終了時刻はオーバーしない
□呼ばれる講師を目指す
主催者に呼ばれる
注意点
意図の確認と柔軟さ
エージェント会社に登録する
研修会社
いつも呼ばれる勝ち組講師
我流の講師は必ず消える
アンケートをとりPDCAをまわさない講師
良質で大量のインプットが必要
シナリオは年に一度大きく見直す
アイデアはすぐにメモを
体調管理
人脈を大切にする
☆「通信簿」 石田一三 出展不明 【再掲載 2015.12】
通信簿、通知票、通知簿、などと地方によって呼び名がいろいろある
ということは、これが公式のものでないことを示しています。
通信簿は出さなければならないというものではありません。
しかし、
「通信簿を出さないと手間のかかる仕事が増えるので、通信簿を出すこ
とにした」
という研究があります。
昭和38年に神戸市教育研究所が出した報告によると、市内の120校
のうち、10校が独自の通信簿を使っていたそうです。
独自の通信簿を出そうとすると大仕事です。共通の通信簿で間に合わ
しておくのがいいでしょう。
学習指導要録は、もともとは子どもの状態を記録して学習指導の役に
立てるものだったのですが、今では公式の記録を残すのが目的になって
います。
それで、全国一律になっているのです。
◇評価は主観的なもの
評価する人によって結果が違う教材の見本は、図画と作文です。
みなさんも経験があるでしょう。
他の教材についても同様であって、教育評価は極めて主観的なもので
す。
評価から主観をなくすることはできません。
だから、「私の見るところでは」と前置きして話しを始めるとよいと思
います。
「私が見たのだから間違いない」とがんばるのではなくて、「間違いかも
しれないけれど、このように思います」
というのが本当のところでしょう。
測定に誤差はつきものですが、教育測定では特に誤差が大きくて、小
さくするのがむつかしいのです。
◇子どもはひとりひとり違う
多くの教師は、受持ちの子どもたちを全部同じにしようとしているよ
うに見えますが、これは無理です。
同じ家庭に育っても、兄と弟では違います。
「同じように育てているつもりですが」
と仰るお母さんもありますが、既に、兄と弟ということだけでも、大き
い違いです。
とても、同じように育ってはいません。
ひとりひとり違うのですから、あの子はあれができる、この子はこれ
ができる、とそれぞれができることを見つけてゆきましょう。
絶対評価になったのですから、これが楽にできます。
子どものできることに目を向けましょう。
目標と比べてできるかできないかと見るのではなくて、その子に目を
向けて、これができる、あれもできる、と見て行きましょう。
子どもはもともと成長したいのです。
自分が知らないことを知りたいのです。
この意欲を減退させるのが無知な親と教師です。
たとえば、4歳では、大人と同じように自分でご飯を食べたいのです。
ところが、ご飯がこぼれるのが嫌な親は、親が口にいれてやります。
子どもは計算ができるようになりたいと思っているのに、教師は
「おまえは間違いが多い」
とけなすだけです。
間違わない仕方を教えてやれば、できるようになりたいからがんばる
のですが、そうしないで、間違うことに文句をつけます。
こうして子どもの意欲を削ぐのです。
◇ペーパーテストにかからない
評価というとすぐにペーパーテストを連想する人がありますが、ペー
パーテストで測れる部分は少なくて、大部分の測定は観察によらなけれ
ばなりません。
教師は観察による測定に熟達する必要があります。
入試がペーパーテストで行われるのでペーパーテストに目が言ってし
まうのは無理もないことですが、それだけではないということをしっか
り心に留めておかなければなりません。
教師の仕事を測定するのに、ペーパーテストの結果だけを使うのは間
違いです。
これを社会的な常識としておかないと、将来、教師の勤務状況を評価
することになったら(既に大学では始まっています)影響が大きいです。
今から教育効果の測定はペーパーテストだけではできないことを世の
中に知らせておきましょう。
◇合計
学期中に算数の計算のテストを繰り返して、最後に合計を出す人があ
りますがこれは間違いです。
最後の成績を記録すればよろしい。
体育の走り幅跳びで何回か跳んだ時に、その子の記録を合計しないで
しょう。
これと同じで、練習して上達する場合は最もよい状態を記録にするの
が妥当です。
計算と図形とを指導した時のように、性質が違う教材についてはそれ
ぞれの記録を残せばよろしい。
1つに纏めたい時は、重要度を決める必要がありますが、それぞれの
場合によって違いますので、重要度を学校で相談して決めておくとよい
でしょう。
◇測定した時の記録です
たとえば、書き取りで間違った時、答え合わせで気がついて、その後
間違わなければ、その子はその字を知っているというべきでしょう。
子どもはどんどん成長しています。
3年も経てばかなり変わっていることもあるでしょう。
現在の状況を記録するのであって、将来の予測をするのではありませ
ん。
◇人間の値打ちではない
通信簿に記録するのはその時期の結果であって、その子の値打ちでは
ありません。
身長を測るのと同じです。
背の低い子に出会うと便利が悪いとは思うけれど、駄目な子だとは思
わないでしょう。
それと同じで、物覚えの悪い子に出会ったら、便利が悪い(メモが要る
から)と思えばよいので、駄目だと思っては間違いです。
指導要録の記録は、その時の記録であって、人間の評価ではありませ
ん。
思い違いをしないようにしましょう。
そうすれば「こんな記録を残しては悪い」と思うことはないでしょう。
その子どもの今後の指導に役に立つことを記録するのですから。
今回は、1月10日に続いて、大岩俊之さんの
「1年目からうまくいくセミナー講師超入門」の紹介6回目 最終です。
出版社の案内には、
「本書では、シナリオの作り方、集客、場の作り方まで、呼ばれる講師
になるためのノウハウを基礎から徹底解説します。」
とあります。
もう一つ、再掲載になりますが、石田一三さんの
「通信簿」を載せます。
☆「1年目からうまくいくセミナー講師超入門」大岩俊之 実務教育出版 ⑥(最終)

5 参加者がついてくる「場」をつくる
□セミナーを左右する「場」の空気
参加者を寝かせない
前日の準備 P212
遅刻は最悪
定刻で始める
堂々としているだけで言葉は説得力を増す
参加者の名前を呼ぼう
セミナーに「動き」を付ける
「拍手」が生み出す一体感
目標の基本は2×8
双方向のやりとりで集中力を高める
指名
記憶に残る伝え方
ここはメモしてください ここは大事です
ホワイトボードには大きく書く
参加者がメモを取るときは待つ
ワークは「場」の状況を見て臨機応変に
休憩時間のはさみ方
1時間に10分(2時間以内はそのまま)
休憩中スマホを見る講師はNG
力量が問われる質疑応答
アンケートは必ず書いてもらう P242 例
終了時刻はオーバーしない
□呼ばれる講師を目指す
主催者に呼ばれる
注意点
意図の確認と柔軟さ
エージェント会社に登録する
研修会社
いつも呼ばれる勝ち組講師
我流の講師は必ず消える
アンケートをとりPDCAをまわさない講師
良質で大量のインプットが必要
シナリオは年に一度大きく見直す
アイデアはすぐにメモを
体調管理
人脈を大切にする
☆「通信簿」 石田一三 出展不明 【再掲載 2015.12】
通信簿、通知票、通知簿、などと地方によって呼び名がいろいろある
ということは、これが公式のものでないことを示しています。
通信簿は出さなければならないというものではありません。
しかし、
「通信簿を出さないと手間のかかる仕事が増えるので、通信簿を出すこ
とにした」
という研究があります。
昭和38年に神戸市教育研究所が出した報告によると、市内の120校
のうち、10校が独自の通信簿を使っていたそうです。
独自の通信簿を出そうとすると大仕事です。共通の通信簿で間に合わ
しておくのがいいでしょう。
学習指導要録は、もともとは子どもの状態を記録して学習指導の役に
立てるものだったのですが、今では公式の記録を残すのが目的になって
います。
それで、全国一律になっているのです。
◇評価は主観的なもの
評価する人によって結果が違う教材の見本は、図画と作文です。
みなさんも経験があるでしょう。
他の教材についても同様であって、教育評価は極めて主観的なもので
す。
評価から主観をなくすることはできません。
だから、「私の見るところでは」と前置きして話しを始めるとよいと思
います。
「私が見たのだから間違いない」とがんばるのではなくて、「間違いかも
しれないけれど、このように思います」
というのが本当のところでしょう。
測定に誤差はつきものですが、教育測定では特に誤差が大きくて、小
さくするのがむつかしいのです。
◇子どもはひとりひとり違う
多くの教師は、受持ちの子どもたちを全部同じにしようとしているよ
うに見えますが、これは無理です。
同じ家庭に育っても、兄と弟では違います。
「同じように育てているつもりですが」
と仰るお母さんもありますが、既に、兄と弟ということだけでも、大き
い違いです。
とても、同じように育ってはいません。
ひとりひとり違うのですから、あの子はあれができる、この子はこれ
ができる、とそれぞれができることを見つけてゆきましょう。
絶対評価になったのですから、これが楽にできます。
子どものできることに目を向けましょう。
目標と比べてできるかできないかと見るのではなくて、その子に目を
向けて、これができる、あれもできる、と見て行きましょう。
子どもはもともと成長したいのです。
自分が知らないことを知りたいのです。
この意欲を減退させるのが無知な親と教師です。
たとえば、4歳では、大人と同じように自分でご飯を食べたいのです。
ところが、ご飯がこぼれるのが嫌な親は、親が口にいれてやります。
子どもは計算ができるようになりたいと思っているのに、教師は
「おまえは間違いが多い」
とけなすだけです。
間違わない仕方を教えてやれば、できるようになりたいからがんばる
のですが、そうしないで、間違うことに文句をつけます。
こうして子どもの意欲を削ぐのです。
◇ペーパーテストにかからない
評価というとすぐにペーパーテストを連想する人がありますが、ペー
パーテストで測れる部分は少なくて、大部分の測定は観察によらなけれ
ばなりません。
教師は観察による測定に熟達する必要があります。
入試がペーパーテストで行われるのでペーパーテストに目が言ってし
まうのは無理もないことですが、それだけではないということをしっか
り心に留めておかなければなりません。
教師の仕事を測定するのに、ペーパーテストの結果だけを使うのは間
違いです。
これを社会的な常識としておかないと、将来、教師の勤務状況を評価
することになったら(既に大学では始まっています)影響が大きいです。
今から教育効果の測定はペーパーテストだけではできないことを世の
中に知らせておきましょう。
◇合計
学期中に算数の計算のテストを繰り返して、最後に合計を出す人があ
りますがこれは間違いです。
最後の成績を記録すればよろしい。
体育の走り幅跳びで何回か跳んだ時に、その子の記録を合計しないで
しょう。
これと同じで、練習して上達する場合は最もよい状態を記録にするの
が妥当です。
計算と図形とを指導した時のように、性質が違う教材についてはそれ
ぞれの記録を残せばよろしい。
1つに纏めたい時は、重要度を決める必要がありますが、それぞれの
場合によって違いますので、重要度を学校で相談して決めておくとよい
でしょう。
◇測定した時の記録です
たとえば、書き取りで間違った時、答え合わせで気がついて、その後
間違わなければ、その子はその字を知っているというべきでしょう。
子どもはどんどん成長しています。
3年も経てばかなり変わっていることもあるでしょう。
現在の状況を記録するのであって、将来の予測をするのではありませ
ん。
◇人間の値打ちではない
通信簿に記録するのはその時期の結果であって、その子の値打ちでは
ありません。
身長を測るのと同じです。
背の低い子に出会うと便利が悪いとは思うけれど、駄目な子だとは思
わないでしょう。
それと同じで、物覚えの悪い子に出会ったら、便利が悪い(メモが要る
から)と思えばよいので、駄目だと思っては間違いです。
指導要録の記録は、その時の記録であって、人間の評価ではありませ
ん。
思い違いをしないようにしましょう。
そうすれば「こんな記録を残しては悪い」と思うことはないでしょう。
その子どもの今後の指導に役に立つことを記録するのですから。
「浜松まつり-学問的分析と比較の視点から」荒川幸二ほか 岩田書院 2006年 ⑧(最終) /「一瞬で伝えるわかりやすさの技術」斎藤孝 大和書房 2010年 ③【再掲載 2016.5】 [読書記録 郷土]
今日は1月12日、日曜日です。
今回は、1月9日に続いて、岩田書院の
「浜松まつり―学際的分析と比較の視点から」の紹介8回目 最終です。
出版社の案内には、
「5月の連休中、静岡県浜松市は『浜松まつり』一色になる。ラッパの
音とお囃子の音、砂煙の上がる大凧揚げ、夜の街路での提灯の灯りと
練りの声…。その魅力を、日本史・社会学・古典芸能・ヨーロッパ史
の各分野から学際的に分析する。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「1929(昭和4)年、野口町と八幡町が一重屋根で彫刻入りの本格的御
殿屋台(掛塚型)をつくる。以後、底抜け屋台から御殿屋台への流れと
なっていった」
・「1934(昭和9)年、浜松放送局(現NHK浜松支局 ラジオ放送)から
夜祭りの様子が実況される」
・「神社祭礼との一体化」
・「1938(昭和13)年、日中戦争開始により中止」
もう一つ、再掲載になりますが、斎藤孝さんの
「一瞬で伝えるわかりやすさの技術」③を載せます。
☆「浜松まつり-学問的分析と比較の視点から」荒川幸二ほか 岩田書院 2006年 ⑧(最終)

◇第1部 浜松まつりの歴史的検討(7)
(5)「浜松凧祭」への発展 - 昭和戦前期 1 御殿屋台の登場
1930年5月末 天皇巡幸
→ 天覧の凧揚大会
48組2400人(1組50人)
底抜け屋台 → 御殿屋台
1929(昭和4)年
一重屋根で彫刻入りの本格的御殿屋台(掛塚型)
野口町と八幡町
→ 昭和10年ごろを中心に5,6年間に30台近く
(全国トップクラスの織物生産地)
1934(昭和9)年
浜松放送局 夜祭り実況
1935(昭和10)年 浜松放送局
凧揚げ実況
※ 神社祭礼との一体化
2 日中戦争による中断
1936(昭和11)年 1937(昭和12)年
空前の高揚ぶり
1938(昭和13)年
日中戦争開始により中止
1940年
紀元2600年奉祝 11月10日11日屋台引き回し
□おわりに
要因
① 各町の自治意識 町民の遊び心 地域の層の厚い経済力
各町消防組の規制的集団 地域経済活力
② 町民・市民意識を育てていった
自主的地域意識
③ 警察の指導を媒介にして統制・規制のアミがかぶせられていく
明治末~大正期 地方改良運動
大正後期 民力涵養運動
※参考文献
「浜名郡史」
国鉄浜松工場「40年のあゆみ」1953
「浜松警察の百年」中央警察署 1971
山崎源一「椿観音 凧と屋台」1983
中村善太「浜松凧揚祭史」1997
荒川章二「軍隊と地域」 青木書店 2001
☆「一瞬で伝えるわかりやすさの技術」斎藤孝 大和書房 2010年 ③【再掲載 2016.5】

◇自分の考えを紙一枚で伝える3つの手法
① 思考のプロセスを記録する
WHYとHOWを説明する
思考のカオスからコスモスを生み出す
日本人はインパクトよりも物語性を好む
「KJ法」 川喜多二郎情報整理法
似通ったカードを近づけ、いくつかのグループに分けていく
- ブレーンストーミングと1セット
※ 書き込む時点ではバラバラでも、少しずつ相互の関連性を積
み上げていくと、やがて大きな全体像が浮かび上がる
「カオスマップ」でアイデアの出所を可視化する
3分割で弱点を補強する
およそ人間の思考は、本人が考える以上に思い入れに影響され
やすい
② ホップ・ステップ・ジャンプ思考術
三段階に分けて具体案を出す
ホップ … 現状認識や課題
ステップ … 解決方法
ジャンプ … 具体化した結果
自分の思考のプロセスを文字化したり図化したりすることで整理
し、説明する
人の話をマップに落とし込む
常に相手の話を「ホップ」「ステップ」「ジャンプ」に分割する
コツ
→ テレビ番組で鍛える
成功例も失敗例もプロセスに焦点を当てる
③ 相手をうならせる「シート化」アウトプット法
アウトプットには「型」がある
「ジャンプ」を提示して「ホップ」「ステップ」を説明
いい型は困難な作業を容易にする
すべては「すごいよシート」「ここがちがうよシート」
3つずつ書く
何か比較になるものを持ち出すのが最も効果的
「違う」と「似てる」のセットでより立体的に
一人連想ゲームのすすめ
今回は、1月9日に続いて、岩田書院の
「浜松まつり―学際的分析と比較の視点から」の紹介8回目 最終です。
出版社の案内には、
「5月の連休中、静岡県浜松市は『浜松まつり』一色になる。ラッパの
音とお囃子の音、砂煙の上がる大凧揚げ、夜の街路での提灯の灯りと
練りの声…。その魅力を、日本史・社会学・古典芸能・ヨーロッパ史
の各分野から学際的に分析する。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「1929(昭和4)年、野口町と八幡町が一重屋根で彫刻入りの本格的御
殿屋台(掛塚型)をつくる。以後、底抜け屋台から御殿屋台への流れと
なっていった」
・「1934(昭和9)年、浜松放送局(現NHK浜松支局 ラジオ放送)から
夜祭りの様子が実況される」
・「神社祭礼との一体化」
・「1938(昭和13)年、日中戦争開始により中止」
もう一つ、再掲載になりますが、斎藤孝さんの
「一瞬で伝えるわかりやすさの技術」③を載せます。
☆「浜松まつり-学問的分析と比較の視点から」荒川幸二ほか 岩田書院 2006年 ⑧(最終)

◇第1部 浜松まつりの歴史的検討(7)
(5)「浜松凧祭」への発展 - 昭和戦前期 1 御殿屋台の登場
1930年5月末 天皇巡幸
→ 天覧の凧揚大会
48組2400人(1組50人)
底抜け屋台 → 御殿屋台
1929(昭和4)年
一重屋根で彫刻入りの本格的御殿屋台(掛塚型)
野口町と八幡町
→ 昭和10年ごろを中心に5,6年間に30台近く
(全国トップクラスの織物生産地)
1934(昭和9)年
浜松放送局 夜祭り実況
1935(昭和10)年 浜松放送局
凧揚げ実況
※ 神社祭礼との一体化
2 日中戦争による中断
1936(昭和11)年 1937(昭和12)年
空前の高揚ぶり
1938(昭和13)年
日中戦争開始により中止
1940年
紀元2600年奉祝 11月10日11日屋台引き回し
□おわりに
要因
① 各町の自治意識 町民の遊び心 地域の層の厚い経済力
各町消防組の規制的集団 地域経済活力
② 町民・市民意識を育てていった
自主的地域意識
③ 警察の指導を媒介にして統制・規制のアミがかぶせられていく
明治末~大正期 地方改良運動
大正後期 民力涵養運動
※参考文献
「浜名郡史」
国鉄浜松工場「40年のあゆみ」1953
「浜松警察の百年」中央警察署 1971
山崎源一「椿観音 凧と屋台」1983
中村善太「浜松凧揚祭史」1997
荒川章二「軍隊と地域」 青木書店 2001
☆「一瞬で伝えるわかりやすさの技術」斎藤孝 大和書房 2010年 ③【再掲載 2016.5】
◇自分の考えを紙一枚で伝える3つの手法
① 思考のプロセスを記録する
WHYとHOWを説明する
思考のカオスからコスモスを生み出す
日本人はインパクトよりも物語性を好む
「KJ法」 川喜多二郎情報整理法
似通ったカードを近づけ、いくつかのグループに分けていく
- ブレーンストーミングと1セット
※ 書き込む時点ではバラバラでも、少しずつ相互の関連性を積
み上げていくと、やがて大きな全体像が浮かび上がる
「カオスマップ」でアイデアの出所を可視化する
3分割で弱点を補強する
およそ人間の思考は、本人が考える以上に思い入れに影響され
やすい
② ホップ・ステップ・ジャンプ思考術
三段階に分けて具体案を出す
ホップ … 現状認識や課題
ステップ … 解決方法
ジャンプ … 具体化した結果
自分の思考のプロセスを文字化したり図化したりすることで整理
し、説明する
人の話をマップに落とし込む
常に相手の話を「ホップ」「ステップ」「ジャンプ」に分割する
コツ
→ テレビ番組で鍛える
成功例も失敗例もプロセスに焦点を当てる
③ 相手をうならせる「シート化」アウトプット法
アウトプットには「型」がある
「ジャンプ」を提示して「ホップ」「ステップ」を説明
いい型は困難な作業を容易にする
すべては「すごいよシート」「ここがちがうよシート」
3つずつ書く
何か比較になるものを持ち出すのが最も効果的
「違う」と「似てる」のセットでより立体的に
一人連想ゲームのすすめ
「忘れ得ぬ言葉 私が出会った37人」鎌田慧 岩波書店 2023年 ③ /「ストレスから子どもを守る本」富田富士也 PHP 2000年 ② 後半【再掲載 2015.12】 [読書記録 一般]
今日は1月11日、土曜日です。
今回は、1月8日に続いて、鎌田慧さんの
「忘れ得ぬ言葉 私が出会った37人」の紹介 3回目です。
出版社の案内には、
「自分の逃げる姿勢というものは許せない」 - 瀬戸内寂聴さんをはじ
め、大江健三郎、石牟礼道子、菅原文太、やなせたかし各氏など、37
人から直接聞いた印象深い言葉を紹介。戦争、原発、公害、えん罪、
基地問題など、権力に抗し、あくまで人びとの側に立ち筋を通したそ
れぞれの人生を、豊かな筆致で描く愛蔵版エッセイ集。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「みんなハガキをやりとりし、足で歩いて付き合っていたのですね」
・「悲惨な戦争から悲惨なものを除け、というのは、悲惨でない戦争を
教えろということですか」
・「海が汚れたら大間は終わりだ。海と畑があれば人間は食っていける」
・「水準点以下の村民の生活を基準にして村政に取り組む。それが人間
尊重だ」
もう一つ、再掲載になりますが、富田富士也さんの
「ストレスから子どもを守る本」②を載せます。
親が知っておいた方がよいことが書かれています。
☆「忘れ得ぬ言葉 私が出会った37人」鎌田慧 岩波書店 2023年 ③

◇左幸子
「鉄道労働者は国の宝」
◇寺山修司
「私は私自身の原因である」
◇水上勉
「みんなハガキをやりとりし、足で歩いて付き合っていたのですね」
◇丸木俊
「悲惨な戦争から悲惨なものを除け、というのは、悲惨でない戦争を
教えろということですか」 原爆の図
1981年「現代社会」教科書から『原爆の図』が検定により削除
されたとき、検定課長にいった言葉
◇熊谷あさ子
大間の漁師
「海が汚れたら大間は終わりだ。海と畑があれば人間は食ってい
ける」
原発に土地を売らない
- 買収工作 原発マネー
「日本の原子力政策はウソだらけ」
原子力規制委員会初代委員長 田中俊一氏
◇寺下力三郎
元六ヶ所村村長
「水準点以下の村民の生活を基準にして村政に取り組む。それが人
間尊重だ」
「虚大開発」むつ小川原開発
- 開発は難民をつくる
◇木内みどり
「頑張れる!あれで根性が入った」
◇菅原文太
「みんな死んじゃったね。あるのは墓ばっかりってことにだけはなら
ないように」
◇高木仁三郎
「人間は巨大技術で自然界を支配する権利などない」
◇戸村一作
三里塚反対同盟委員長
「闘争は芸術の宝庫である」
☆「ストレスから子どもを守る本」富田富士也 PHP 2000年 ② 後半【再掲載 2015.12】

◇ストレスによる症状
自律神経のバランスが崩れると機能障害が起きる
・自律神経
①交感神経
②副交感神経
・体の疲れと心の疲れは密接に関係している
起立性調節障害
→ 一緒に寝る 歌・本
→ いつもそばに家族
・不定愁訴って何?
生活リズムの乱れとストレスの存在
・ストレスが体に変調をもたらした心身症
チック症でしか
- 深い愛情と理解
◇ストレスをためやすい子どものタイプ
性格は遺伝と環境で決まる
いい子ほどストレスをためやすい
内気,神経質,几帳面,完全主義
タイプA
合理性,迅速性を求め,他人にも強いるタイプ
子どもが引きこもる理由
◎ けんかして仲直りする能力が不足している
ストレスは性格の短所を肥大化させる
せめぎ合って,折り合って,お互いさま
コミュニケーションスキル,コミュニケーションワーク
本音を記すことから
- けんかして仲直りする能力
「還る家」はありますか?
◇防衛は心身を守る知恵
心には癖がある
ストレスに反応しやすい = 自己防衛力が強い
抑圧,同一化,補償,転換,反動形成,昇華,合理性,退行,
攻撃,逃避,投影
困らせることも訴えの一つ
防衛規制は心の悲鳴
◇10の処方箋
1 子どもの訴えに耳を傾けて聴いてあげてください
評価・肯定
2 ストレスは分かち合えることを伝えましょう
シェアリング
3 時には不安の先取りをしてあげる
4 子どもに肯定的な関心を示しましょう
5 子どもの長所を褒めてあげましょう
6 感動体験を積み上げさせよう
7 子どもを親の価値観で縛り上げないでください
8 間のとれる人間に育てましょう
9 親がコミュニケーション能力を示しましょう
10 弱音が吐けると未来が開けます
◎「せめぎ合って(感情交流),折り合って(合意形成・歩み寄り)お互いさま
(相互扶助・信頼)」
- ◎手間暇掛かる人間関係作りをおろそかにしてはならない
◎ 心を耕す
= 手間暇掛けて心の田んぼを耕せば子どもたちに大きな実
りがもたらされる
今回は、1月8日に続いて、鎌田慧さんの
「忘れ得ぬ言葉 私が出会った37人」の紹介 3回目です。
出版社の案内には、
「自分の逃げる姿勢というものは許せない」 - 瀬戸内寂聴さんをはじ
め、大江健三郎、石牟礼道子、菅原文太、やなせたかし各氏など、37
人から直接聞いた印象深い言葉を紹介。戦争、原発、公害、えん罪、
基地問題など、権力に抗し、あくまで人びとの側に立ち筋を通したそ
れぞれの人生を、豊かな筆致で描く愛蔵版エッセイ集。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「みんなハガキをやりとりし、足で歩いて付き合っていたのですね」
・「悲惨な戦争から悲惨なものを除け、というのは、悲惨でない戦争を
教えろということですか」
・「海が汚れたら大間は終わりだ。海と畑があれば人間は食っていける」
・「水準点以下の村民の生活を基準にして村政に取り組む。それが人間
尊重だ」
もう一つ、再掲載になりますが、富田富士也さんの
「ストレスから子どもを守る本」②を載せます。
親が知っておいた方がよいことが書かれています。
☆「忘れ得ぬ言葉 私が出会った37人」鎌田慧 岩波書店 2023年 ③

◇左幸子
「鉄道労働者は国の宝」
◇寺山修司
「私は私自身の原因である」
◇水上勉
「みんなハガキをやりとりし、足で歩いて付き合っていたのですね」
◇丸木俊
「悲惨な戦争から悲惨なものを除け、というのは、悲惨でない戦争を
教えろということですか」 原爆の図
1981年「現代社会」教科書から『原爆の図』が検定により削除
されたとき、検定課長にいった言葉
◇熊谷あさ子
大間の漁師
「海が汚れたら大間は終わりだ。海と畑があれば人間は食ってい
ける」
原発に土地を売らない
- 買収工作 原発マネー
「日本の原子力政策はウソだらけ」
原子力規制委員会初代委員長 田中俊一氏
◇寺下力三郎
元六ヶ所村村長
「水準点以下の村民の生活を基準にして村政に取り組む。それが人
間尊重だ」
「虚大開発」むつ小川原開発
- 開発は難民をつくる
◇木内みどり
「頑張れる!あれで根性が入った」
◇菅原文太
「みんな死んじゃったね。あるのは墓ばっかりってことにだけはなら
ないように」
◇高木仁三郎
「人間は巨大技術で自然界を支配する権利などない」
◇戸村一作
三里塚反対同盟委員長
「闘争は芸術の宝庫である」
☆「ストレスから子どもを守る本」富田富士也 PHP 2000年 ② 後半【再掲載 2015.12】

◇ストレスによる症状
自律神経のバランスが崩れると機能障害が起きる
・自律神経
①交感神経
②副交感神経
・体の疲れと心の疲れは密接に関係している
起立性調節障害
→ 一緒に寝る 歌・本
→ いつもそばに家族
・不定愁訴って何?
生活リズムの乱れとストレスの存在
・ストレスが体に変調をもたらした心身症
チック症でしか
- 深い愛情と理解
◇ストレスをためやすい子どものタイプ
性格は遺伝と環境で決まる
いい子ほどストレスをためやすい
内気,神経質,几帳面,完全主義
タイプA
合理性,迅速性を求め,他人にも強いるタイプ
子どもが引きこもる理由
◎ けんかして仲直りする能力が不足している
ストレスは性格の短所を肥大化させる
せめぎ合って,折り合って,お互いさま
コミュニケーションスキル,コミュニケーションワーク
本音を記すことから
- けんかして仲直りする能力
「還る家」はありますか?
◇防衛は心身を守る知恵
心には癖がある
ストレスに反応しやすい = 自己防衛力が強い
抑圧,同一化,補償,転換,反動形成,昇華,合理性,退行,
攻撃,逃避,投影
困らせることも訴えの一つ
防衛規制は心の悲鳴
◇10の処方箋
1 子どもの訴えに耳を傾けて聴いてあげてください
評価・肯定
2 ストレスは分かち合えることを伝えましょう
シェアリング
3 時には不安の先取りをしてあげる
4 子どもに肯定的な関心を示しましょう
5 子どもの長所を褒めてあげましょう
6 感動体験を積み上げさせよう
7 子どもを親の価値観で縛り上げないでください
8 間のとれる人間に育てましょう
9 親がコミュニケーション能力を示しましょう
10 弱音が吐けると未来が開けます
◎「せめぎ合って(感情交流),折り合って(合意形成・歩み寄り)お互いさま
(相互扶助・信頼)」
- ◎手間暇掛かる人間関係作りをおろそかにしてはならない
◎ 心を耕す
= 手間暇掛けて心の田んぼを耕せば子どもたちに大きな実
りがもたらされる
「1年目からうまくいくセミナー講師超入門」大岩俊之 実務教育出版 2017年 ⑤ /「学級崩壊に学ぶ」河村茂雄 誠信書房 1999年 ⑩(最終)【再掲載 2016.4】 [読書記録 一般]
今日は1月10日、金曜日です。
今回は、1月7日に続いて、大岩俊之さんの
「1年目からうまくいくセミナー講師超入門」の紹介 5回目です。
出版社の案内には、
「本書では、シナリオの作り方、集客、場の作り方まで、呼ばれる講師
になるためのノウハウを基礎から徹底解説します。」
とあります。
セミナーの裏側を知ることができます。
もう一つ、再掲載になりますが、河村茂雄さんの
「学級崩壊に学ぶ」⑩を載せます。
☆「1年目からうまくいくセミナー講師超入門」大岩俊之 実務教育出版 2017年 ⑤

4 「集客」は今日から始める
セミナー告知のタイミング 4~5日前が理想
Facebook
個人ブログ
個人WEBサイト
「こくちーずプロ」
申込までに
①セミナーを知る
②もう一度見て考える
③申し込む
45日前 30日前 二週間前 一週間前
告知は必要な8情報
①タイトル
一目で分かるもの
②セミナー内容
「説明」「特徴」「受講後どうなっているか」
内容 + 概要 + 目次
③対象者
興味のある人であれば、どなたでも
④参加者からの評判の声
アンケートに「掲載可」の印を
⑤講師プロフィール
セミナー内容に関係のあるもの 資格
⑥教師の写真
顔写真はプロに
⑦セミナーに関連した写真
⑧関係情報
日程、開場・開始・終了時刻、参加費、会場住所・会場名、
会場までのアクセス、定員、持ち物
「飲食は御遠慮ください」との告知
タイトルは集客に大きな影響
・自分に関係があると思わせる
・具体的なメリットを入れる
・感情に訴える
・方法(~法)、手段、技術、コツ、条件 等
・数字を入れる
※ 売れている本を参考に
自己プロフィールがあなたのセールスをする
実績がない場合のプロフィール
実績は少しずつ増やしていく
定期的に見直す
「申込」と「参加費の徴収」はシンプルに
ペイパル、銀行振り込み、領収書
セミナー告知ガイドを活用しよう
・こくちーずプロ ・ストリートアカデミー
・セミナー情報com ・セミナーズ
集まらないときは個別にアプローチ
集客につながる情報発信
個人ページ
セミナー講師と相性のいいブログ
アメーバブログ、LINEブログ
ブログで差をつけるなら
→ 年に365日(毎日)投稿する
ウェブサイトも需要な集客ツール
セミナー動画をユーチューブにアップ
出版は「呼ばれる講師」への第一歩
集客に魔法のツールなし コツコツと地道に努力
講師業も助け合い
「返報性の法則」
☆「学級崩壊に学ぶ」河村茂雄 誠信書房 1999年 ⑩(最終)【再掲載 2016.4】

◇自己の確立を援助する場面の確保 「心の教育」の必要性
- 子どもが,長い人生において,自己実現しようとする意欲
と力を育成する
1 構成的グループエンカウンターとは
構成的グループエンカウンター(SGE)
本音と本音のふれ合いのある人間関係を,グループの活動を通
して体験させようとするもの
そのために人工的なグループを形成し,メンバー一人一人に体
験学習をさせる。
インストラクション(具体的説明)
→ ウォーミングアップ(不安取り・意欲化)
→ エクササイズ(課題 感情表現 自己表現)
→ シェアリング(意識化)
2 エンカウンター導入の仕方
ねらい
= メンバー同士が本音で交流できるふれ合いのある集団育成
(1)代表的な導入の仕方
① 学活・道徳
② 指導や活動の中にSGEのエッセンスも取り込む
3 学級で活用する祭の注意点
(1)子どもたちが教師のリーダーシップに従わない,SGEのルール
を無視する
単純なエクササイズを
(2)エクササイズかレクリエーション,ゲームに止まっている
徐々に内面に向かうエクササイズに
(3)シェアリングが実施できない
◇学級崩壊の不安を払拭するポイント
1 学級集団の状態の定期的な点検
① 子ども一人一人の犠牲・心情面
② 学級集団の実態
③ 教師や教員の指導や援助をどうとらえているか。
2 学校の組織的な連携の仕方
(1)初期の連携
合同授業などの学年活動 レクリエーション
(2)中期の連携
TT 学年で集まる機会を増やす
(3)末期の連携
(4)教師たちの連携
今回は、1月7日に続いて、大岩俊之さんの
「1年目からうまくいくセミナー講師超入門」の紹介 5回目です。
出版社の案内には、
「本書では、シナリオの作り方、集客、場の作り方まで、呼ばれる講師
になるためのノウハウを基礎から徹底解説します。」
とあります。
セミナーの裏側を知ることができます。
もう一つ、再掲載になりますが、河村茂雄さんの
「学級崩壊に学ぶ」⑩を載せます。
☆「1年目からうまくいくセミナー講師超入門」大岩俊之 実務教育出版 2017年 ⑤

4 「集客」は今日から始める
セミナー告知のタイミング 4~5日前が理想
個人ブログ
個人WEBサイト
「こくちーずプロ」
申込までに
①セミナーを知る
②もう一度見て考える
③申し込む
45日前 30日前 二週間前 一週間前
告知は必要な8情報
①タイトル
一目で分かるもの
②セミナー内容
「説明」「特徴」「受講後どうなっているか」
内容 + 概要 + 目次
③対象者
興味のある人であれば、どなたでも
④参加者からの評判の声
アンケートに「掲載可」の印を
⑤講師プロフィール
セミナー内容に関係のあるもの 資格
⑥教師の写真
顔写真はプロに
⑦セミナーに関連した写真
⑧関係情報
日程、開場・開始・終了時刻、参加費、会場住所・会場名、
会場までのアクセス、定員、持ち物
「飲食は御遠慮ください」との告知
タイトルは集客に大きな影響
・自分に関係があると思わせる
・具体的なメリットを入れる
・感情に訴える
・方法(~法)、手段、技術、コツ、条件 等
・数字を入れる
※ 売れている本を参考に
自己プロフィールがあなたのセールスをする
実績がない場合のプロフィール
実績は少しずつ増やしていく
定期的に見直す
「申込」と「参加費の徴収」はシンプルに
ペイパル、銀行振り込み、領収書
セミナー告知ガイドを活用しよう
・こくちーずプロ ・ストリートアカデミー
・セミナー情報com ・セミナーズ
集まらないときは個別にアプローチ
集客につながる情報発信
個人ページ
セミナー講師と相性のいいブログ
アメーバブログ、LINEブログ
ブログで差をつけるなら
→ 年に365日(毎日)投稿する
ウェブサイトも需要な集客ツール
セミナー動画をユーチューブにアップ
出版は「呼ばれる講師」への第一歩
集客に魔法のツールなし コツコツと地道に努力
講師業も助け合い
「返報性の法則」
☆「学級崩壊に学ぶ」河村茂雄 誠信書房 1999年 ⑩(最終)【再掲載 2016.4】

◇自己の確立を援助する場面の確保 「心の教育」の必要性
- 子どもが,長い人生において,自己実現しようとする意欲
と力を育成する
1 構成的グループエンカウンターとは
構成的グループエンカウンター(SGE)
本音と本音のふれ合いのある人間関係を,グループの活動を通
して体験させようとするもの
そのために人工的なグループを形成し,メンバー一人一人に体
験学習をさせる。
インストラクション(具体的説明)
→ ウォーミングアップ(不安取り・意欲化)
→ エクササイズ(課題 感情表現 自己表現)
→ シェアリング(意識化)
2 エンカウンター導入の仕方
ねらい
= メンバー同士が本音で交流できるふれ合いのある集団育成
(1)代表的な導入の仕方
① 学活・道徳
② 指導や活動の中にSGEのエッセンスも取り込む
3 学級で活用する祭の注意点
(1)子どもたちが教師のリーダーシップに従わない,SGEのルール
を無視する
単純なエクササイズを
(2)エクササイズかレクリエーション,ゲームに止まっている
徐々に内面に向かうエクササイズに
(3)シェアリングが実施できない
◇学級崩壊の不安を払拭するポイント
1 学級集団の状態の定期的な点検
① 子ども一人一人の犠牲・心情面
② 学級集団の実態
③ 教師や教員の指導や援助をどうとらえているか。
2 学校の組織的な連携の仕方
(1)初期の連携
合同授業などの学年活動 レクリエーション
(2)中期の連携
TT 学年で集まる機会を増やす
(3)末期の連携
(4)教師たちの連携
「浜松まつり-学問的分析と比較の視点から」荒川幸二ほか 岩田書院 2006年 ⑦ /「ストレスから子どもを守る本」富田富士也 PHP 2000年 ② 後半【再掲載 2015.12】 [読書記録 郷土]
今日は1月9日、木曜日です。
今回は、1月6日に続いて、岩田書院の
「浜松まつり―学際的分析と比較の視点から」の紹介 7回目です。
出版社の案内には、
「5月の連休中、静岡県浜松市は『浜松まつり』一色になる。ラッパの
音とお囃子の音、砂煙の上がる大凧揚げ、夜の街路での提灯の灯りと
練りの声…。その魅力を、日本史・社会学・古典芸能・ヨーロッパ史
の各分野から学際的に分析する。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「19168(大正5)年、統監部が設置され、警察の介入により一挙に秩序
化した。規制と引き替えに凧合戦と夜の屋台引き回しは公的庇護」
・「1919年、統監部には全市を4部にした4人の代表者。練兵場周辺農
家と凧揚げとの対立が目立った」
・「1923年、浜松市青年団から浜松連合凧揚会がつくられた。教育奨
励、団体的競技、尚武の気性錬磨』を特色として、仮装や化粧が排
除された」
・「1926年の『浜松市史』にある『浜松城記』は、男性化が協調される
そのタイミングで出現化した史料である。360年の伝統としての権
威づけのためと考えられる」
もう一つ、再掲載になりますが、富田富士也さんの
「ストレスから子どもを守る本」②を載せます。
☆「浜松まつり-学問的分析と比較の視点から」荒川幸二ほか 岩田書院 2006年 ⑦

◇第1部 浜松まつりの歴史的検討(6)
(4)浜松「凧揚祭」の成立 - 大正期
1 統監部の成立
凧屋
すみた屋 と 一瀬堂
三帖まで
凧組
50~60人
1916(大正5)年 浜松市連合会青年会 方針
① 統監部設置
② 各団体は5人ずつ
③ 5月1日~5日に 伊場市有地+練兵場
④ 優勝を争う競技として糸切り合戦
⑤ 畑作物に対する賠償
◎ 警察の介入により一挙に秩序化
◎ 規制と引き替えに凧合戦と夜の屋台引き回しは公的庇護
◎ 毎日数万の観衆を集める浜松市最大のイベントに
1918年
46組
1919年
40組
統監部
全市を4部に → 4人の代表者
〇 練兵場周辺農家と凧揚げとの対立
2 祭りの男性化と歴史伝統の形成
1912(大正11)年
五社神社 = 市の総社
例祭日
5月4日 - 4日は休み(全市)
3日 前夜祭
5日は端午の節句
1923年
東海地区の駅に宣伝ポスター
ポスター
「体育奨励」「浜松名物凧揚」「男性的競技」
浜松市青年団
→ 浜松連合凧揚会
特色 「体育奨励、団体的競技、尚武の気性錬磨」
→ 仮装・化粧の排除
1926年「浜松市史」の「浜松城記」は?
男性化が協調されるそのタイミングで出現化した史料
= 「360年の伝統 権威づけ」のためか?
集団の組織は基本的に大正期を通じて確立した
統監部 浜松連合凧揚会 糸先 先回り 子供監督
☆「ストレスから子どもを守る本」富田富士也 PHP 2000年 ② 後半【再掲載 2015.12】

◇ストレスによる症状
自律神経のバランスが崩れると機能障害が起きる
・自律神経
①交感神経
②副交感神経
・体の疲れと心の疲れは密接に関係している
起立性調節障害
→ 一緒に寝る 歌・本
→ いつもそばに家族
・不定愁訴って何?
生活リズムの乱れとストレスの存在
・ストレスが体に変調をもたらした心身症
チック症でしか
- 深い愛情と理解
◇ストレスをためやすい子どものタイプ
性格は遺伝と環境で決まる
いい子ほどストレスをためやすい
内気,神経質,几帳面,完全主義
タイプA 合理性,迅速性を求め,他人にも強いるタイプ
子どもが引きこもる理由
けんかして仲直りする能力が不足している
ストレスは性格の短所を肥大化させる
せめぎ合って,折り合って,お互いさま
コミュニケーションスキル,コミュニケーションワーク
本音を記すことから - けんかして仲直りする能力
「還る家」はありますか?
◇防衛は心身を守る知恵
心には癖がある
ストレスに反応しやすい = 自己防衛力が強い
抑圧,同一化,補償,転換,反動形成,昇華,合理性,退行,
攻撃,逃避,投影
困らせることも訴えの一つ
防衛規制は心の悲鳴
◇10の処方箋
1 子どもの訴えに耳を傾けて聴いてあげてください
評価・肯定
2 ストレスは分かち合えることを伝えましょう
シェアリング
3 時には不安の先取りをしてあげる
4 子どもに肯定的な関心を示しましょう
5 子どもの長所を褒めてあげましょう
6 感動体験を積み上げさせよう
7 子どもを親の価値観で縛り上げないでください
8 間のとれる人間に育てましょう
9 親がコミュニケーション能力を示しましょう
10 弱音が吐けると未来が開けます
※「せめぎ合って(感情交流),折り合って(合意形成・歩み寄り)
お互いさま(相互扶助・信頼)」
- 手間暇掛かる人間関係作りをおろそかにしてはならない
心を耕す
= 手間暇掛けて心の田んぼを耕せば子どもたちに大きな実りが
もたらされる
今回は、1月6日に続いて、岩田書院の
「浜松まつり―学際的分析と比較の視点から」の紹介 7回目です。
出版社の案内には、
「5月の連休中、静岡県浜松市は『浜松まつり』一色になる。ラッパの
音とお囃子の音、砂煙の上がる大凧揚げ、夜の街路での提灯の灯りと
練りの声…。その魅力を、日本史・社会学・古典芸能・ヨーロッパ史
の各分野から学際的に分析する。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「19168(大正5)年、統監部が設置され、警察の介入により一挙に秩序
化した。規制と引き替えに凧合戦と夜の屋台引き回しは公的庇護」
・「1919年、統監部には全市を4部にした4人の代表者。練兵場周辺農
家と凧揚げとの対立が目立った」
・「1923年、浜松市青年団から浜松連合凧揚会がつくられた。教育奨
励、団体的競技、尚武の気性錬磨』を特色として、仮装や化粧が排
除された」
・「1926年の『浜松市史』にある『浜松城記』は、男性化が協調される
そのタイミングで出現化した史料である。360年の伝統としての権
威づけのためと考えられる」
もう一つ、再掲載になりますが、富田富士也さんの
「ストレスから子どもを守る本」②を載せます。
☆「浜松まつり-学問的分析と比較の視点から」荒川幸二ほか 岩田書院 2006年 ⑦

◇第1部 浜松まつりの歴史的検討(6)
(4)浜松「凧揚祭」の成立 - 大正期
1 統監部の成立
凧屋
すみた屋 と 一瀬堂
三帖まで
凧組
50~60人
1916(大正5)年 浜松市連合会青年会 方針
① 統監部設置
② 各団体は5人ずつ
③ 5月1日~5日に 伊場市有地+練兵場
④ 優勝を争う競技として糸切り合戦
⑤ 畑作物に対する賠償
◎ 警察の介入により一挙に秩序化
◎ 規制と引き替えに凧合戦と夜の屋台引き回しは公的庇護
◎ 毎日数万の観衆を集める浜松市最大のイベントに
1918年
46組
1919年
40組
統監部
全市を4部に → 4人の代表者
〇 練兵場周辺農家と凧揚げとの対立
2 祭りの男性化と歴史伝統の形成
1912(大正11)年
五社神社 = 市の総社
例祭日
5月4日 - 4日は休み(全市)
3日 前夜祭
5日は端午の節句
1923年
東海地区の駅に宣伝ポスター
ポスター
「体育奨励」「浜松名物凧揚」「男性的競技」
浜松市青年団
→ 浜松連合凧揚会
特色 「体育奨励、団体的競技、尚武の気性錬磨」
→ 仮装・化粧の排除
1926年「浜松市史」の「浜松城記」は?
男性化が協調されるそのタイミングで出現化した史料
= 「360年の伝統 権威づけ」のためか?
集団の組織は基本的に大正期を通じて確立した
統監部 浜松連合凧揚会 糸先 先回り 子供監督
☆「ストレスから子どもを守る本」富田富士也 PHP 2000年 ② 後半【再掲載 2015.12】

◇ストレスによる症状
自律神経のバランスが崩れると機能障害が起きる
・自律神経
①交感神経
②副交感神経
・体の疲れと心の疲れは密接に関係している
起立性調節障害
→ 一緒に寝る 歌・本
→ いつもそばに家族
・不定愁訴って何?
生活リズムの乱れとストレスの存在
・ストレスが体に変調をもたらした心身症
チック症でしか
- 深い愛情と理解
◇ストレスをためやすい子どものタイプ
性格は遺伝と環境で決まる
いい子ほどストレスをためやすい
内気,神経質,几帳面,完全主義
タイプA 合理性,迅速性を求め,他人にも強いるタイプ
子どもが引きこもる理由
けんかして仲直りする能力が不足している
ストレスは性格の短所を肥大化させる
せめぎ合って,折り合って,お互いさま
コミュニケーションスキル,コミュニケーションワーク
本音を記すことから - けんかして仲直りする能力
「還る家」はありますか?
◇防衛は心身を守る知恵
心には癖がある
ストレスに反応しやすい = 自己防衛力が強い
抑圧,同一化,補償,転換,反動形成,昇華,合理性,退行,
攻撃,逃避,投影
困らせることも訴えの一つ
防衛規制は心の悲鳴
◇10の処方箋
1 子どもの訴えに耳を傾けて聴いてあげてください
評価・肯定
2 ストレスは分かち合えることを伝えましょう
シェアリング
3 時には不安の先取りをしてあげる
4 子どもに肯定的な関心を示しましょう
5 子どもの長所を褒めてあげましょう
6 感動体験を積み上げさせよう
7 子どもを親の価値観で縛り上げないでください
8 間のとれる人間に育てましょう
9 親がコミュニケーション能力を示しましょう
10 弱音が吐けると未来が開けます
※「せめぎ合って(感情交流),折り合って(合意形成・歩み寄り)
お互いさま(相互扶助・信頼)」
- 手間暇掛かる人間関係作りをおろそかにしてはならない
心を耕す
= 手間暇掛けて心の田んぼを耕せば子どもたちに大きな実りが
もたらされる
「忘れ得ぬ言葉 私が出会った37人」鎌田慧 岩波書店 2023年 ② /「みんなの学校問題」池上彰 講談社 1999年 ⑦【再掲載 2015.9】 [読書記録 一般]
今日は1月8日、水曜日です。
今回は、1月2日に続いて、鎌田慧さんの
「忘れ得ぬ言葉 私が出会った37人」の紹介 2回目です。
出版社の案内には、
「自分の逃げる姿勢というものは許せない」 - 瀬戸内寂聴さんをはじ
め、大江健三郎、石牟礼道子、菅原文太、やなせたかし各氏など、37
人から直接聞いた印象深い言葉を紹介。戦争、原発、公害、えん罪、
基地問題など、権力に抗し、あくまで人びとの側に立ち筋を通したそ
れぞれの人生を、豊かな筆致で描く愛蔵版エッセイ集。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「人間最後まで一人で生きてゆく気概がなければ」
・「人は生きていたときのように死んでいる」
・「正義というのは信じがたい。簡単に逆転するんですよ」
もう一つ、再掲載になりますが、池上彰さんの
「みんなの学校問題」⑦を載せます。
☆「忘れ得ぬ言葉 私が出会った37人」鎌田慧 岩波書店 2023年 ②

◇色川大吉
「車椅子生活になっても、夢ではよく○○の蹶起集会に参加していま
す」
民衆史 自分史
最後の著書「不知火海民衆史」
西川一三
「人間最後まで一人で生きてゆく気概がなければ」
◇灰谷健次郎
「教育を変える力は教師にあるってことを自覚してほしいんやけど」
◇小澤信男
作家・俳人
「人は生きていたときのように死んでいる」
◇やなせたかし
「正義というのは信じがたい。簡単に逆転するんですよ」
なんのために生まれて なにをして生きるのか
こたえられなんて そんなのはいやだ
正義のウソ
~ この世の中助け合わないと生きていけない
◇むのたけじ
「死ぬとき、そこが人生のてっぺんだ」
反骨のジャーナリスト
横山源之助 宮武外骨 桐生悠々 鈴木東民
秋田県横手市 地域史「たいまつ」
◇佐田稲子
「そして、わたしたちは歌い出した、わたしたちの闘いの歌を」
◇花田清輝
「君は書けないんですか」
◇今村昌平
「映画づくりは狂気の旅」
◇新藤兼人
「スターもバイプレーヤーもありません。そこにいかに生きるかのた
めに日常があるんですから」
☆「みんなの学校問題」池上彰 講談社 1999年 ⑦【再掲載 2015.9】
[出版社の案内]
どうして学校は崩壊するのか、みんなと違うことで生まれる「いじめ」、
偏差値と通知表におびえる子どもの実態、PTAは誰がやる?など、学
校の「大疑問」をわかりやすく解説する。

<競争と選択のイギリス>
◇地域によって異なる学校制度
義務5~16歳
小学校6年間
中は5・6・7年
◇国家の教育目標を設定
サッチャー政権下
1988年「教育改革法」
ナショナルカリキュラム
7,11,14,16歳 全国規模の学力試験
学校ごとに発表 + 通学区域は廃止
「競争と選択」
~ ガイドライン
<入学試験がないドイツ>
◇州の文部省に大きな権限
統一国家としては外交・防衛に専念
- その他は各州が大きな権限
各州文部省が「学習指導要領」を制定
教科書は非常に分厚い
小学校は4年間 午前中のみ 給食はない
◇僅か十歳で進路決定
中等は3コース
9年制ギムナジウム(高等中学校)
大学進学
6年制レアールシューレ(実科学校)専門学校
中堅サラリーマン 公務員
5年制ハウプトシューレ(基幹学校)
3年間の職業実習 職人
親の意志が尊重される
- 現在3年間は共通
= 進路変更も可能
◇入学試験がない社会
入学試験がない 「学習の自由」
公立学校授業料無料
ドイツ
職人が社会から深く尊敬され誇りを持てる社会の仕組みがあ
ることで大学進学志望者の数が抑えられている。
→ しかし,それも変化
ギムナジウム進学がブーム
◇世界から注目されるシュタイナー学校
1919年 ルドルフ・シュタイナー
12年制
1~8年生まで同じ担任
教科書はなく成績評価も行わない
通知表は文章表現 学年終わりに一回だけ
短期集中授業
教員は全員平等
卒業後一年間
アビトゥア(大学入学資格)をとるために受験勉強
今回は、1月2日に続いて、鎌田慧さんの
「忘れ得ぬ言葉 私が出会った37人」の紹介 2回目です。
出版社の案内には、
「自分の逃げる姿勢というものは許せない」 - 瀬戸内寂聴さんをはじ
め、大江健三郎、石牟礼道子、菅原文太、やなせたかし各氏など、37
人から直接聞いた印象深い言葉を紹介。戦争、原発、公害、えん罪、
基地問題など、権力に抗し、あくまで人びとの側に立ち筋を通したそ
れぞれの人生を、豊かな筆致で描く愛蔵版エッセイ集。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「人間最後まで一人で生きてゆく気概がなければ」
・「人は生きていたときのように死んでいる」
・「正義というのは信じがたい。簡単に逆転するんですよ」
もう一つ、再掲載になりますが、池上彰さんの
「みんなの学校問題」⑦を載せます。
☆「忘れ得ぬ言葉 私が出会った37人」鎌田慧 岩波書店 2023年 ②

◇色川大吉
「車椅子生活になっても、夢ではよく○○の蹶起集会に参加していま
す」
民衆史 自分史
最後の著書「不知火海民衆史」
西川一三
「人間最後まで一人で生きてゆく気概がなければ」
◇灰谷健次郎
「教育を変える力は教師にあるってことを自覚してほしいんやけど」
◇小澤信男
作家・俳人
「人は生きていたときのように死んでいる」
◇やなせたかし
「正義というのは信じがたい。簡単に逆転するんですよ」
なんのために生まれて なにをして生きるのか
こたえられなんて そんなのはいやだ
正義のウソ
~ この世の中助け合わないと生きていけない
◇むのたけじ
「死ぬとき、そこが人生のてっぺんだ」
反骨のジャーナリスト
横山源之助 宮武外骨 桐生悠々 鈴木東民
秋田県横手市 地域史「たいまつ」
◇佐田稲子
「そして、わたしたちは歌い出した、わたしたちの闘いの歌を」
◇花田清輝
「君は書けないんですか」
◇今村昌平
「映画づくりは狂気の旅」
◇新藤兼人
「スターもバイプレーヤーもありません。そこにいかに生きるかのた
めに日常があるんですから」
☆「みんなの学校問題」池上彰 講談社 1999年 ⑦【再掲載 2015.9】
[出版社の案内]
どうして学校は崩壊するのか、みんなと違うことで生まれる「いじめ」、
偏差値と通知表におびえる子どもの実態、PTAは誰がやる?など、学
校の「大疑問」をわかりやすく解説する。

<競争と選択のイギリス>
◇地域によって異なる学校制度
義務5~16歳
小学校6年間
中は5・6・7年
◇国家の教育目標を設定
サッチャー政権下
1988年「教育改革法」
ナショナルカリキュラム
7,11,14,16歳 全国規模の学力試験
学校ごとに発表 + 通学区域は廃止
「競争と選択」
~ ガイドライン
<入学試験がないドイツ>
◇州の文部省に大きな権限
統一国家としては外交・防衛に専念
- その他は各州が大きな権限
各州文部省が「学習指導要領」を制定
教科書は非常に分厚い
小学校は4年間 午前中のみ 給食はない
◇僅か十歳で進路決定
中等は3コース
9年制ギムナジウム(高等中学校)
大学進学
6年制レアールシューレ(実科学校)専門学校
中堅サラリーマン 公務員
5年制ハウプトシューレ(基幹学校)
3年間の職業実習 職人
親の意志が尊重される
- 現在3年間は共通
= 進路変更も可能
◇入学試験がない社会
入学試験がない 「学習の自由」
公立学校授業料無料
ドイツ
職人が社会から深く尊敬され誇りを持てる社会の仕組みがあ
ることで大学進学志望者の数が抑えられている。
→ しかし,それも変化
ギムナジウム進学がブーム
◇世界から注目されるシュタイナー学校
1919年 ルドルフ・シュタイナー
12年制
1~8年生まで同じ担任
教科書はなく成績評価も行わない
通知表は文章表現 学年終わりに一回だけ
短期集中授業
教員は全員平等
卒業後一年間
アビトゥア(大学入学資格)をとるために受験勉強