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「1年目からうまくいくセミナー講師超入門」大岩俊之 実務教育出版 ⑥(最終) /「通信簿」石田一三 出展不明 【再掲載 2015.12】 [読書記録 一般]

今日は1月13日、月曜日です。


今回は、1月10日に続いて、大岩俊之さんの
「1年目からうまくいくセミナー講師超入門」の紹介6回目 最終です。


出版社の案内には、

「本書では、シナリオの作り方、集客、場の作り方まで、呼ばれる講師
 になるためのノウハウを基礎から徹底解説します。」

とあります。



もう一つ、再掲載になりますが、石田一三さんの
「通信簿」を載せます。





☆「1年目からうまくいくセミナー講師超入門」大岩俊之 実務教育出版 ⑥(最終)

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5 参加者がついてくる「場」をつくる
 
□セミナーを左右する「場」の空気
参加者を寝かせない

 前日の準備 P212

  遅刻は最悪  
    定刻で始める 
 
  堂々としているだけで言葉は説得力を増す
 
  参加者の名前を呼ぼう

 セミナーに「動き」を付ける

 「拍手」が生み出す一体感

 目標の基本は2×8
 
  双方向のやりとりで集中力を高める  
    指名

記憶に残る伝え方
ここはメモしてください  ここは大事です
 
  ホワイトボードには大きく書く
 
  参加者がメモを取るときは待つ
 
  ワークは「場」の状況を見て臨機応変に
 
  休憩時間のはさみ方
1時間に10分(2時間以内はそのまま)
 
  休憩中スマホを見る講師はNG
 
  力量が問われる質疑応答
    
  アンケートは必ず書いてもらう  P242 例
    
  終了時刻はオーバーしない      
 
 

□呼ばれる講師を目指す
 主催者に呼ばれる
 
  注意点
    意図の確認と柔軟さ
    
  エージェント会社に登録する  
    研修会社 
 
  いつも呼ばれる勝ち組講師
 
  我流の講師は必ず消える
  アンケートをとりPDCAをまわさない講師
    
  良質で大量のインプットが必要 
 
  シナリオは年に一度大きく見直す
 
  アイデアはすぐにメモを
 
  体調管理
 
  人脈を大切にする






☆「通信簿」  石田一三 出展不明 【再掲載 2015.12】


 通信簿、通知票、通知簿、などと地方によって呼び名がいろいろある
ということは、これが公式のものでないことを示しています。


 通信簿は出さなければならないというものではありません。


 しかし、

「通信簿を出さないと手間のかかる仕事が増えるので、通信簿を出すこ
 とにした」

という研究があります。


 昭和38年に神戸市教育研究所が出した報告によると、市内の120校
のうち、10校が独自の通信簿を使っていたそうです。


 独自の通信簿を出そうとすると大仕事です。共通の通信簿で間に合わ
しておくのがいいでしょう。


 学習指導要録は、もともとは子どもの状態を記録して学習指導の役に
立てるものだったのですが、今では公式の記録を残すのが目的になって
います。


 それで、全国一律になっているのです。



◇評価は主観的なもの

 評価する人によって結果が違う教材の見本は、図画と作文です。


 みなさんも経験があるでしょう。


 他の教材についても同様であって、教育評価は極めて主観的なもので
す。


 評価から主観をなくすることはできません。


 だから、「私の見るところでは」と前置きして話しを始めるとよいと思
います。


「私が見たのだから間違いない」とがんばるのではなくて、「間違いかも
 しれないけれど、このように思います」

というのが本当のところでしょう。


 測定に誤差はつきものですが、教育測定では特に誤差が大きくて、小
さくするのがむつかしいのです。



◇子どもはひとりひとり違う

 多くの教師は、受持ちの子どもたちを全部同じにしようとしているよ
うに見えますが、これは無理です。


 同じ家庭に育っても、兄と弟では違います。


「同じように育てているつもりですが」


と仰るお母さんもありますが、既に、兄と弟ということだけでも、大き
い違いです。


 とても、同じように育ってはいません。


 ひとりひとり違うのですから、あの子はあれができる、この子はこれ
ができる、とそれぞれができることを見つけてゆきましょう。


 絶対評価になったのですから、これが楽にできます。


 子どものできることに目を向けましょう。


 目標と比べてできるかできないかと見るのではなくて、その子に目を
向けて、これができる、あれもできる、と見て行きましょう。


 子どもはもともと成長したいのです。


 自分が知らないことを知りたいのです。


 この意欲を減退させるのが無知な親と教師です。


 たとえば、4歳では、大人と同じように自分でご飯を食べたいのです。


 ところが、ご飯がこぼれるのが嫌な親は、親が口にいれてやります。


 子どもは計算ができるようになりたいと思っているのに、教師は

「おまえは間違いが多い」

とけなすだけです。


 間違わない仕方を教えてやれば、できるようになりたいからがんばる
のですが、そうしないで、間違うことに文句をつけます。


 こうして子どもの意欲を削ぐのです。



◇ペーパーテストにかからない

 評価というとすぐにペーパーテストを連想する人がありますが、ペー
パーテストで測れる部分は少なくて、大部分の測定は観察によらなけれ
ばなりません。


 教師は観察による測定に熟達する必要があります。


 入試がペーパーテストで行われるのでペーパーテストに目が言ってし
まうのは無理もないことですが、それだけではないということをしっか
り心に留めておかなければなりません。


 教師の仕事を測定するのに、ペーパーテストの結果だけを使うのは間
違いです。


 これを社会的な常識としておかないと、将来、教師の勤務状況を評価
することになったら(既に大学では始まっています)影響が大きいです。


 今から教育効果の測定はペーパーテストだけではできないことを世の
中に知らせておきましょう。



◇合計

 学期中に算数の計算のテストを繰り返して、最後に合計を出す人があ
りますがこれは間違いです。


 最後の成績を記録すればよろしい。


 体育の走り幅跳びで何回か跳んだ時に、その子の記録を合計しないで
しょう。


 これと同じで、練習して上達する場合は最もよい状態を記録にするの
が妥当です。


 計算と図形とを指導した時のように、性質が違う教材についてはそれ
ぞれの記録を残せばよろしい。


 1つに纏めたい時は、重要度を決める必要がありますが、それぞれの
場合によって違いますので、重要度を学校で相談して決めておくとよい
でしょう。  



◇測定した時の記録です

 たとえば、書き取りで間違った時、答え合わせで気がついて、その後
間違わなければ、その子はその字を知っているというべきでしょう。


 子どもはどんどん成長しています。


 3年も経てばかなり変わっていることもあるでしょう。


 現在の状況を記録するのであって、将来の予測をするのではありませ
ん。



◇人間の値打ちではない

 通信簿に記録するのはその時期の結果であって、その子の値打ちでは
ありません。


 身長を測るのと同じです。


 背の低い子に出会うと便利が悪いとは思うけれど、駄目な子だとは思
わないでしょう。


 それと同じで、物覚えの悪い子に出会ったら、便利が悪い(メモが要る
から)と思えばよいので、駄目だと思っては間違いです。


 指導要録の記録は、その時の記録であって、人間の評価ではありませ
ん。


 思い違いをしないようにしましょう。


 そうすれば「こんな記録を残しては悪い」と思うことはないでしょう。


 その子どもの今後の指導に役に立つことを記録するのですから。

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