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山折哲雄さんはこんなことを 32-「今を生きる」  淡交社 1999年 (2) / 「宮本常一さん 教育について」 ⑤【再掲載 2017.6】 [読書記録 一般]

今日は2月5日、水曜日です。

今回は1月25日に続いて「山折哲雄さんはこんなことを」の32回目、
「いまを生きる」の紹介 2回目です。


出版社の案内には、

「さまよいつづける心と死生観。つぎからつぎへと新たに『人間
 とは何か?』の問いを問いつづける現代の世相を解き明かす」

とあります。


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「魂よばいの無効確認が死」


・「万葉古代人の基本的考え方は仏教の影響を受け、魂優位の感覚(霊肉
二元論の死生観)」




もう一つ、再掲載になりますが、
「宮本常一さん 教育について」⑤を載せます。






☆山折哲雄さんはこんなことを 32-「今を生きる」  淡交社 1999年 (2)

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◇臓器移植の現場

□1999年2月28日脳死移植第一号
  気になる点
   ① 死の作法の完全崩壊 
       最後の看取りができない
   ② 三種類の専門医とコーディネーター
       生から死へ 死から再生へ
神仏の代理人? 天の代行者?
       ノアの箱船 生き残り選別
   
□万葉集 
  挽歌 
  遺体をしばらく地上にそのまま残した
  モガリ(殯=かりもがり)
     - 魂が戻って生き返るかもしれない
→ 魂よばい
魂よばいの無効確認が死
万葉古代人の基本的考え方
魂優位の感覚(霊肉二元論の死生観)
- 仏教の影響
(中世)
    心の探究 平安~鎌倉
道心(最澄)  十住心(空海)
信心(親鸞) 心身脱落(道元)
心身一元の死生観
  DNAは実感できない (証明されているはずだが)
  むしろ文化的遺伝子の方が実感できる
 

◇三朝(みさき)再訪 空と水底のイメージ
  山陰 三朝温泉 
     三徳山 投入堂 
       1168の像 絶壁 修験の山
       喫茶店「カムパネレラの館」女将
 

◇ワシントン四話
リンカーン記念堂 
    演説の中に(ゲティスバーグ)
デディケイト(献身する)が6回
ディヴォーション(献身)が2回
◎ はじめに献身ありき かくてアメリカ国家なれり
  アーリントン墓地 無名戦士の墓 衛兵
   ワシントンDC 
  航空宇宙博物館 スミソニアン博物館 ~ 宗教的象徴
 









☆「宮本常一さん 教育について」 ⑤【再掲載 2017.6】

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◇つきあい

 日本は育児にメイドがいらない
  欧米では子供は親に育てられ、そのことにより社会一般のも
   のとなる

 人間関係の二重構造
「つきあい」組織や制度的なものとは別の人間関係
   村 地域社会 
     葬式 = 自分で自分のかたを付けられない
   平静から他人の葬式に行って手伝う必要
通夜 … 女中心 
     百万遍の数珠念仏 = 制度とは別

 会社 社縁集団
 「会社という制度」+「つきあい」
  つきあいの度が強くなると家族的な職場と呼ばれる

 江戸時代
武士の制度社会 と 農民のつきあい社会

 講  
  「まわりばんこ」えこひいきがない
一つの村に10や20の講
     「伊勢講」「庚申講」「地蔵講」など 
飲食を伴う
    → 戦後 生活改善講 
◎ 飲食の風 おみやげの風

 パブリックマインド
日本には社会一般という考えがまだできていない
   戦前 … 天皇のため
       → パブリックマインドが必要
        「せっかちに改善に走る前に,自分の周囲にあるつき
         あいの形を正しく意識化してみることが大切である。」

 大切なこと
  ◎ 何よりも大切なことは,人間一人一人がもっと賢くなることで 
   あり,お互いが自己の権利を主張するだけでなく,共通分母を見
   いだしていくことである。
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