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「死を見つめて生きる」山折哲雄・ひろさちや ビジネス社 2002年 ⑪ /「一人称の教育社会学 学校にできること」志水宏吉 角川選書 2010年 ⑥【再掲載 2013.11】 [読書記録 宗教]

今回は、9月25日に続いて山折哲雄さん、ひろさちやさんの
「死を見つめて生きる」の紹介 11回目です。



出版社の紹介には


「よりよい人生をおくるためにいま「生・老・病・死」を見直す。現代を生き
る人たちの死生観のあり方、残された時間を大切に過ごす生き方への提言。」

 
とあります。




本日紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「ヒトやカミの祟り、物の怪、怨霊、御霊の根源は非業の死を遂げた人間の
魂。それはカミとして祀り上げられ、加持祈祷につながった」


・「江戸時代、神道は『村の宗教』として鎮守の森信仰をもとにした秩序につ
ながる。仏教は『家の宗教』として、家の永続、性の保障、檀家制度につ
  ながった」


・「平安時代と江戸時代における国家と宗教の相性のよさ、関係性というもの
は、これからの日本を考えていく上で一つの重要な教訓になる立派な文化
  遺産だということができる」


・「家族の復活には、まず父親が家に帰り、夫婦の関係を確立し、親子の関係
を修復していくしかない。兄弟や甥っ子姪っ子と一緒に住むのもよい。家
族が強い絆で結ばれるために自分たちの手で家族を作り直さなければいけ
ない時代となったのではないか。もう一度家族を取り戻す努力が必要であ
る」



もう一つ、再掲載になりますが、志水宏吉さんの
「一人称の教育社会学⑥」を載せます。




<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
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☆「死を見つめて生きる」山折哲雄・ひろさちや ビジネス社 2002年 ⑪

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◇いまや日本人には帰っていく場所がない(4)

□日米中が世界のお荷物と呼ばれる日は近い - ひろさちや
ヨーロッパ、ロシアは家族制度は守られている



□平安時代の知恵に学べ - 山折哲雄
平安時代 350年 平和が長く続いた ←宗教のあり方「祟り信仰」
江戸時代 250年

  平安時代の「祟り信仰」
  ヒトやカミの祟り、物の怪、怨霊、御霊

◎根源は非業の死を遂げた人間の魂
  カミとして祀り上げられた

  加持祈祷

  祟りと鎮魂の政治宗教的なメカニズム
神道と仏教が手を結んだ
神道-お祓い  → 象徴 天皇
仏教-加持祈祷 

  摂関政治
    権威と権力の分離 
     - 象徴天皇制


  
□仏教が黙っていたらこそ日本は発展した-山折哲雄
江戸時代 
    神道 -「村の宗教」 鎮守の森信仰 - 秩序
仏教 -「家の宗教」 家の永続 性の保障 檀家制度

天皇家の菩提寺は京都の泉涌寺(せんにゅうじ)
氏神は伊勢神宮

徳川家の菩提寺は増上寺
氏神は日光東照宮

  庶民にまで氏神と氏寺
   - 神仏棲み分け体制 
   - 国民宗教

  ◎ 平安時代と江戸時代における国家と宗教の相性のよさ、関係性という
   ものは、これからの日本を考えていく上で一つの重要な教訓になる。
|
立派な文化遺産



□宗教は人間の発生と同時に生まれたもの - 山折哲雄
万物生命教 
   ~ 神道感覚、縄文山岳信仰



□家族の絆を取り戻せ - ひろさちや
人間の「孤人化」

◎家族の復活
  まず父親が家に帰り、夫婦の関係を確立すること
そして親子の関係を修復していくしかない
|
兄弟や甥っ子姪っ子と一緒に住むのもよい

◎ 家族が強い絆で結ばれるために自分たちの手で家族を作り直さな
    ければいけない時代
もう一度家族を取り戻す努力が必要







☆「一人称の教育社会学 学校にできること」志水宏吉 角川選書 2010年 ⑥【再掲載 2013.11】

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◇学校は何を生み出しているか - 学力問題

(1)学力をめぐる思い出から
教科間での成績の相関 「学力」というテーマ


(2)学力のどこが問題か - 「効果のある学校」の発見
 「学力低下論争」という物語
  2001年度「関西調査」
      ・1989-2001すべての教科で平均点が5~12点低下
      ・「ふたこぶらくだ」化傾向 階層差と学力の結びつき   

  「頑張っている学校」を見出す

  「効果のある学校」論
   欧米 1970年代以降 
      「学校は違いを生み出させる」を合言葉に「効果のある学校」研
     究が展開1

  ①「基礎学力保障のためのシステム」の存在 
少人数指導、習熟度別、補充学習、宿題・家庭学習指導
進度のモニタリング
②「集団づくり・仲間づくり」の指導
「しんどい子を中心とする学級・学校づくり
③「教師のチームワーク・組織力」の高さ


(3)学力の構造をとらえる - 「学力の樹の考え方」
「学力の樹」というイメージ

←A学力(葉)知識・技能 見える学力



←B学力(幹)思考力・判断力・表現力



←C学力(根)見えない学力 点数化できない部分
その子自身 個性・持ち味・よさ
意欲・関心・態度


「幹」の学力の時代へ
葉っぱ学力重視の土壌

1990年代 ゆとり教育  
             ◎根っこ学力重視の時代

幹の学力重視の時代へ

「学力の樹」3つの要素  
      AとBの相関大


(4)「効果のある学校」研究の展開
欧米の「効果のある学校」とは
米国・エドモンズの研究
① 校長のリーダーシップ   
       ② 教員集団の意志一致
③ 安全で静かな学習環境   
④ 公平で積極的な教員の姿勢

⑤ 学力測定とその活用

「学力効果調査」P172
しんどい子に学力をつける7つの法則
① 子どもを荒れさせない
② 子どもをエンパワーする集団づくり
③ チーム力を大切にする学校運営
④ 実践志向の積極的な学校文化
⑤ 地域と連携する学校づくり
⑥ 基礎学力定着のためのシステム
⑦ リーダーとリーダーシップの存在


(5)「つながり格差」仮説
2007年度より全国学力学習状況調査
2007 2008 2009 小6・中3悉皆調査
2010 抽出調査に

クラスター分析
「都邑格差」から「つながり格差」へ
つながり
          = 人間関係のつながり

◎教育コミュニティを創り出す


(6)社会関係資本と学力
秋田県八峰町 
      「教え合い」をキーワードに!
つながりの質を問う

A「ゲマインシャフト的つながり」  
- 共同体的つながり  
秋田等
  B「ゲゼルシャフト的つながり」
- 目標達成的つながり
大都市圏

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「死を見つめて生きる」山折哲雄・ひろさちや ビジネス社 2002年 ⑧ /「エリート×アウトロー世直し対談」堀田力・玄秀盛 集英社新書 2012年 ①【再掲載 2014.6 [読書記録 宗教]

今回は、8月25日に続いて山折哲雄さん、ひろさちやさんの
「死を見つめて生きる」の紹介 8回目です。



出版社の紹介には


「よりよい人生をおくるためにいま「生・老・病・死」を見直す。現代を生き
る人たちの死生観のあり方、残された時間を大切に過ごす生き方への提言。」

 
とあります。




本日紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「曾て家は聖域だったが、明治以降の日本は 徹底して家庭を壊していった」


・「学校教育が企業と結びついてしまい、学校という機能を使って企業に高く
売りつけることのできる人間を創り出している」


・「日本の教育は『皆、川の真ん中に出て行きなさい』と教え、『澱みで生き
れば楽だ』ということは教えない」




もう一つ、再掲載になりますが、堀田力さん、玄秀盛さんの
「エリート×アウトロー世直し対談」①を載せます。





<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
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☆「死を見つめて生きる」山折哲雄・ひろさちや ビジネス社 2002年 ⑧

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◇いまや日本人には帰っていく場所がない(1)
人間の商品化と子どものペット化
避難場所ではなくなった日本の家庭 - ひろさちや
仏教者は仏教者らしい家庭を築き上げること、それが仏教者たる所以
サンガ = 避難所


  いったい何のための家族なのか - ひろさちや
イギリス法諺「家は城なり」
家 = 治外法権
      曾て家は聖域だった

明治以降の日本
徹底して家庭を壊していった
与謝野晶子 
ああ弟よ君死にたもうことなかれ
パキスタン人 200人家族
チェアマン 
        家庭内の問題は家庭で

※ 今、日本人は何のために子どもを産むのか
ペット化現象  
         - 日本の子どもは親の都合で育てられる


  ヨルダンの砂漠で出会った真の教育 - ひろさちや
池田内閣の所得倍増計画以降

経済成長偏重政治により「人間の商品化」
1961.6.12 農業基本法より

学校教育が企業と結びついてしまった
「人間の商品化」 
       ◎ 学校という機能を使って企業に高く売りつけることのでき
        る人間を創り出した
↑↓
農業社会 
       - 誰も商品にならない
◎生活の場も教育の場も娯楽の場もすべて同じ場所にあった


  社畜を育成して喜ぶ日本の企業 - ひろさちや
現在の日本の理想像
      ~ 企業に高く売れる人間
↑↓
企業に高く売れない人間は欠陥商品と見られる

  人間の奴隷化「社奴」「社畜」
社畜思想  
      日本とシンガポールのみ
終身雇用制度 = 奴隷制度そのもの
一生面倒を見てもらうことは一生支配されることの裏返し
ドイツ - ワーク・シェアリング
日本  - 生き残り


  澱みの中の楽な生き方もある-ひろさちや
  川の真ん中では、たくさんえさを食べることもできるが多くのエネル
    ギーも使う - 澱みのの魚は、たまに流れてくるエサにパクッ
↑↓
日本の教育
      「皆、川の真ん中に出て行きなさい」教育
 「澱みで生きれば楽だ」ということは教えない

※「流れの緩やかなところにいてもいいんだよ、そういうライフスタ
      イルもあるよ」ということを教育が教えてこなかったことに問題
      がある

 




☆「エリート×アウトロー世直し対談」堀田力・玄秀盛 集英社新書 2012年 ①【再掲載 2014.6】

[出版社の案内]
経済格差が拡大し貧困層の固定化が進むニッポン。政治も行政も地域社会も持て
余す、過酷な貧困の現場で、命と人間の尊厳を守る活動に取り組むふたりが初め
て『再生への道』を語り合う。かたや東京地検特捜部検事としてロッキード事件
を担当、退職後も霞ヶ関から世直しを進めてきた、『さわやか福祉財団』理事長
堀田力氏。かたやみずからも凄絶な半生を生き、新宿歌舞伎町『駆け込み寺』
などの活動を通じて約2万人の相談者の問題を解決してきた玄秀盛氏。パチン
コ売春、DV、引きこもり、被災地で多発する自殺…などさまざまな現場に向き
合いながら、この残酷な社会を生きるために個人ボランティアが、自治体が、
国家が、取り組むべき課題を徹底的に語り合う。

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◇人助けはどうしておもしろいか
  堀田 
    「玄さんが本物のエリートです」


  人生後半をボランティアに投じた理由
  高齢者も安心できる社会にしようと


 「HTLV-I」を「HIV」に間違えて
 レトロウィルス(白血病の因子)発症率は1/1000人
  死を前にしてもガキみたいな自分に落胆
      → 金儲けの欲色あせた


  生きる目的とは
   玄 - 密入国の韓国人父と在日の母のもと誕生 
        日常の虐待 4人の父4人の母

   ※ 生き抜くためになんでもやってきた
  33歳 酒井雄哉大阿じゃ梨のもとで得度 → 各地巡礼にもお供


2002.5 NPO法人「日本ソーシャル・マイノリティ協会」
新宿救援センター開設

  金の力の及ばないもの
  自分の命があと1年と思ったのがスイッチの押し始め 
     → 正反対に
  「新宿救援センター」雑居ビル4階 14坪
年中無休 24時間対応
1年3か月は3、4時間の睡眠


  ボランティアの姿に「人を信じること」を知った
  ボランティアから入会料5000円
   無償のぬくもりに触れた
       - 金儲けよりもっと気持ちが満たされるものがある
気持ちがすっきりするのが一番
  生きながら生まれ変わることができる


  危険承知のボランティア
  ありがとうといわれる喜び


  自分との往復書簡「ロールレタリング」
「ロールレタリング」春口徳雄(法務教官)広めた矯正法
被害者との往復書簡


 時間を掛けることが一番の解決法
  DV男 
     ~ 自己中心で親に甘やかされて育ったケースが多い

逃げ込んだ女性にも自分自身を考えさせる


現代の病巣の一つは「子育て」に
玄さんの「駆け込み寺」は異色 - だからこそ社会の病巣が見える
 

親に大きな問題
   ① 経済力があり、子どもに金さえ与えておけば親の責任を果たしてい
    ると思い込んでいる人たち  
  ②「最期は子どもに面倒見てもらわな…」といつまでも子どもにしがみ
    つく 

  どちらも「人生は与えられたもの」と思っている
「現状からのスタート」
今日からのスタートだ ~ 過去の事物はすべて捨てる


 素直にさせる心の琴線
「食うために働く」から~
5万円稼ぐには
    → 本人に合わせて生活のリズムを取り戻させる

働くことが一番大事 
   「どんな仕事でも一度職に就いたら履歴書が書ける 
    そしたら次にジャンプできる」
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