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「忘れないでおくこと 随筆集あなたの暮らしを教えてください2」暮しの手帖社 2023年 ⑦(最終) /「児童生徒に聞かせたいさわやか1分話」柴山一郎 学陽書房 1993年 ⑨【再掲載 2017.6】 [読書記録 一般]

【お知らせ】
本ブログは2月10日よりSeesaaブログに移行します。
これまでSSブログでありがとうございました。



今日は2月7日、金曜日です。


今回は、2月4日に続いて、暮しの手帖社の
「忘れないでおくこと 随筆集あなたの暮らしを教えてください2」
7回目の紹介 最終です。


出版社の案内には、


「豪華執筆陣で贈る珠玉の随筆集『あなたの暮らしを教えてください』は、
『暮しの手帖』の本誌と別冊に寄せられた「暮らし」がテーマの随筆作
品を選りすぐり、全4冊にまとめたシリーズです。
第2集は、日々の気付きにまつわるお話を集めています。当時の話題に
触れて感じたこと、近所の猫やお店のこと、仕事や家事を通しての発見
や、趣味や学びのなかで思うことなど、小さな日常をいつくしみたくな
る一冊です。


とあります。



コロナ禍にあったときの様子は、さすがに覚えています。
当時の緊張した空気感は自分の心に再現できるものではありません。




もう一つ、再掲載になりますが、柴山一郎さんの
「児童生徒に聞かせたいさわやか1分話」⑨を載せます。



☆「忘れないでおくこと 随筆集あなたの暮らしを教えてください2」暮しの手帖社 2023年 ⑦(最終)

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◇ 忘れないでおくこと 中島京子

 イタリアの作家、パオロジョルダーノの『コロナの時代の僕ら』~早川
書房~は、新型コロナウイルスの大騒動の中で書かれたエッセイ集で、あと
がきの「コロナウイルスが過ぎたあとも、僕が忘れたくないこと」は殊に、
重く胸に響いている。


 著者は、新型コロナが襲い掛かってきたときに、人々がいかに無防備だっ
たか、それに無知だったか、あるいはひそかにデマかもしれないような噂に
すがったか等々、公式の記録には残らないだろういろいろなことを、「忘れた
くない」と書いた。


 おそらくは、それは簡単に忘れられてしまう可能性があり、そして忘れて
しまえばもう一度同じように人を無防備にしてしまうものだからだろう。


 中国の作家の閻連科も、香港の学生に向けたメッセージの中で、「この厄災
の経験を『記憶する人』であれ」と書いた。「われわれはこの新型肺炎の事の
起こり、ほしいままの略奪と蔓延、近くもたらされるであろう『戦争の勝利』
と称される万人の合唱の中で、少し離れたところに黙って立ち、心の中に墓
標を持つ人になろう」と、厳しい言論統制のある国で書き続けている作家は訴
えた。


 忘れないでおくこと、記憶に残しておくことについて考えている。


 日本でも外出自粛要請が出ると、さまざまな支援団体がSNS上でアナウン
スをはじめた。ホームレスの人、ネットカ フェで暮らしている人、家庭内暴
力が怖くて逃げている人が、行き場をなくしたからだ。


 在留外国人や留学生の支援者や、人々が外に出ないことであきらかに仕事
を失う人の支援をしてい弁護士なども、ものすごく働いていた。


 依頼人の状況改善のために、文字通り東奔西走、自宅に戻れば、リモート
ワ-クが待っていて、寝る時間すらないように見えた。


 あっという間に、オンラインの支援システムが立ち上がり、相談窓口がで
きたのは、ずっと支援を続けていたからだということが、目に見えてわかっ
た。


 コロナの被害は、最も弱い人々を直撃した。


 いまだけではなく、支援は必要な人のところに届かなくては意味がない。


 そのことを覚えておこうと思った。


 もう一つ、感染者や医療関係者にまで、ひどいバッシングがあったこと。


 つらいけれど、いちばん忘れてはいけないことだろう。


 いつまでたっても届かなかったマスクのことなどは、さすがに記憶から消
えたりしないだろうけれど、オリンピックや隣国の国家元首の来日を睨んで
後手後手に回った対策は、残念だけど、わたしたちが選挙で選んだ政治家の
やったことだというのも忘れがたい。


 有権者の約半数が選挙に行かず、誰もがその状況に慣れきってしまい民主
主義をさぼると、つけを払わされる。 


 つらいことばかり記憶するのは悲しいので、日本から中国に送ったマスク
に千三百年前の漢詩が添えられ、お返しに中国から日本に届いたマスクには
夏目漱石が正岡子規に送ったとされる俳句が書かれていたことも、ぜったい、
忘れたくないなと思っている。 
                             2020年7月







☆「児童生徒に聞かせたいさわやか1分話」柴山一郎 学陽書房 1993年 ⑨【再掲載 2017.6】

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◇岡田啓介  1868~1952 軍人
海軍大将・戦争終結工作
泣くな怒るな怠るな


◇島崎藤村  1872~1943 
ユーモアのない一日は寂しい一日である。


◇安岡正篤 やすおかまさひろ 1898~1983 陽明学者
忙中閑あり


◇菊田一夫  1908~1973
明日になれば何とかなる
萩原朔太郎に「人生は苦しくても生きていくんだな」と諭される


◇ルソー   1712~1778 フランス・思想家
自然に帰れ
「エミール」性善説 
  堕落した人間を救うには自然に帰ること


◇寺田寅彦  1878~1935
  天災は忘れた頃にやってくる


◇世阿弥   1363~1443
初心忘るべからず


◇諺・西洋  
  法律の備わざるところは格言これを補う
法律の定めのない道徳を守って生活している


◇諺・スペイン 
  ペンは剣よりも強し
交わる二つのペン - 慶応義塾
元慶応塾長・小泉信三
  ペンのますます強くなることを願い、同時に筆の濫用を戒めて
   いる


◇貝原益軒  1630~1714
知って行わざるは,知らざるに同じ


◇兼好法師  1283~1350
ひとり灯のもとに文広げて,みぬ代の人を友にするぞこよなう慰む
 わざなる
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「東大教授が教える独学勉強法」柳川範之 草思社 2017年 ② /「京都ぎらい」井上章一 朝日新聞出版 2015年 ③【再掲載 2017.7】 [読書記録 教育]

今日は2月6日、木曜日です。


今回は、2月3日に続いて、柳川範之さんの
「東大教授が教える独学勉強法」2回目の紹介です。


出版社の案内には、

「高校に行かず大学は通信制、独学で東大経済学部教授になった著者が
 教える究極の勉強法。テーマ設定から資料収集、本の読み方、ノート
 メモのとり方、成果のアウトプットまで自分一人でできる本格的な勉
 強のコツが身に付く一冊。学者・研究者になりたい人はもとより、教
 養を深めたい人、趣味を究めたい人、資格試験合格を目指す人、もう
 一度学び直したい人等々、あらゆる人の知識欲と向学心に応える一冊。」

とあります。



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「独学歳代のメリットは自分のペースで勉強できること」


・「独学では自分の理解にあった教材を選べる」


・「勉強とは人生の方向転換をするための手段」



もう一つ、再掲載になりますが、井上章一さんの
「京都ぎらい」③を載せます。


☆「東大教授が教える独学勉強法」柳川範之 草思社 2017年 ② 

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◇2 なぜ独学が一番身に付く勉強法なのか
 
 独学のメリット
最大のメリットは「自分のペース」で勉強できること
    ~ 人によって学び方のスピードに差がある 質とは一致しない  
   スピードと順番 ← 自分のタイプを知る 


 自分の理解にあった教材を選べる
◎1冊読んだだけではわからない
   自分の理解のパターンにあった型に出合うために試行錯誤を!


 すぐに人に聞けないから自分で考える癖がつく


自分で自分を評価する力がつく
   不具合があればその都度修正していく


独学に向く人、向かない人
少しぐらいいい加減の方がうまくいく
卒論、修士論文も
    - テーマが変わっていくことも珍しくない


 自分で勉強してみると人生の選択肢が広がる
ポイント 
    「とりあえずやってみる」 トライアンドエラーの余地

   
 勉強とは人生の方向転換をするための手段 


<コラム>情報がないと自分で考える
  「自分のことは自分で主体的に考える」クセ 
「自分の人生は自分で切り開いていく」クセ
◎自分で考えるクセを!








☆「京都ぎらい」井上章一 朝日新聞出版 2015年 ③【再掲載 2017.7】

[ 出版社の案内 ]

あなたが旅情を覚える古都のたたずまいに、じっと目を
凝らせば…。気づいていながら誰もあえて書こうとしな
かった数々の事実によって、京都人のおそろしい一面が
鮮やかに浮かんでくるにちがいない。
洛外に生まれ育った著者だから表現しうる京都の街に
よどむ底知れぬ沼気(しょうき)。
洛中千年の「花」「毒」を見定める新・京都論である。

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◇仏教のある側面

 北山の大伽藍

 占領軍
  → 北山通り   

 植物園の一部が占領軍住区

 磯崎新設計のコンサートホール   
写真撮影に3万円を要求(外観)
   - 寺の真似? 公共施設なのに?



◇写真とイラスト

 雑誌
  ~ 1点につき3万円を寺に納めるしきたり
本来肖像権や意匠権はない「志納金」

 金銀苔石(金閣・銀閣・西芳寺・龍安寺) 
  = コストのかかる人気四大寺 
 
 1枚20万円以上も!

 庭園関係の本なのに写真がない 
  ~ イラストであしらい

 寺を増長させた責任の一端は東京のメディアにもある
  = 金でけり



◇ライトアップでカップルは

 拝観料の収入 
  ~ 宗教的な献金扱い 
  ~ 非課税

 ライトアップ
   - 別料金 完全入れ替え制 

 山折哲雄
   1万円札の托鉢
   「万札1枚で心が揺れるようじゃ修行は足らないなあ」



◇「古都税」闘争   

 1956「文化観光施設税(文観税)」
  → 京都会館(岡崎)
1964年 5年間の延長
 1980年代「古都保存協力税(古都税)」1985

 はねつけた
  = 拝観料収入のふくらみ
    ストライキ
      → 1988年 古都税廃止 = 行政も方針変更



◇庭園秘話   

 信長  
   寺への宿泊 
    = 寺はホテル 
    = 寺はおもてなしの場

 禅寺
  ~ 庭園
  ~ 武将一行受け入れから?
接待のおつとめ

 禅宗は武士層へ食い込むことで勢力拡大

 「おもてなし」を遡る
  ホテルを営む寺のレストラン部門によるアイデア商品 
    ~ 精進料理
   
 戦国的男社会
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