今回は 小西健二郎さんの「学級革命」を紹介します

「学級革命」は 教育界では名著と呼ばれた 1955年に初刊の本です
東井義雄さん 戸田唯巳さんと同じく 
生活綴り方(作文指導)で知られた兵庫県の方です
20代の実践を記録したもので 子どもの作文と共に 実践を記録したものです

こども一人ひとりを見つめる
子どもから学ぶ
生き生きした学級づくり 等々

50年後の今でも 新鮮な輝きをもっています

初任の頃 本書を読み 俄然やる気にさせられた覚えがあります

「やるぞ」という思いを強くしてくれる本です
教員だけでなく 保護者 社会人にひろく読んでほしい本です

たびたび読み直しては 自分を励ましています









☆「学級革命」小西健二郎 国土社  1992年



○子供に学ぶ教師の姿


○教師らしくない教師に 
  教師たるもの意地でも先生らしくないようにしゃべらなくてはなりません


○頭を下げることのできる教師


○観点
 ① 一人が良くなることによってみんなが良くなる

② みんなの力を借りなければ…先生一人ではなかなかだ

③ その子に良くないところがあるのはその子が悪いのではなく先生やみん
  なにも責任がある

 
○教師の仕事は
①どんな子もいとおしいと思うこと

②どんな子も絶対に良くするという揺るぎない信念を持つこと

③信念を貫き通す強い意志を持つこと

④子供の力を見抜く確かな観察力を持つこと

⑤クラスの子供を動かす言葉と行動力を持つこと


 
○生活つづり方
  一人の悲しみをみんなの悲しみに
  一人の喜びはみんなの喜びに

  高度成長を経て

一人の悲しみは他の者の喜びに一人の喜びはみんなの嫉妬に(遠藤豊吉)


○生き生きとした教室を
「おはよう」 日記を机の上に  子供より先に教室に

「日記」 斜めに目を通し簡単に赤ペン

「子供の顔を」「いいですか 分かりましたか」は決して言わない
見れば分かるはず

 「たとえば○○がね」 話の中に他ごとを考えている子の名前を入れる

 「声が元手」
   ・しゃべり方に注意を

・先生らしくないしゃべり方
子供と同じような気持ちになって話す
頼むという形式でものを言う
相談を持ちかけるという形で言う
説教する代わりに何かの話をする
読んでやる

・身体でしゃべる
 子供の身体に触れてやる
土曜の帰りには一人一人と握手
握手でほめる
肩をたたく「もうするなよ」

「本」 「この本おもしろいぞ」
「社会の時間までお預け」
「誰かこの本を家で読んできてみんなに話してやらないか」
「この本 みんなに話すのもったいないなあ」
「この本は今度雨が降った昼休みに(先生が)読むからそれまで絶
      対読むなよ」 → 逆に言えば読む

 「みんな仲間」 教師自身の態度姿勢
「教師はキツネ型よりタヌキ型がよい」
 

○子供に学ぶ  距離をなくす 
        爪切り・耳垢取り・身体に触れること

○教室のポスト 「先生からの手紙」
 一人一人の子に簡単な文句を書いてポストに
・花のお礼
  ・病気休みの子へのお見舞い
 

○傑作の卵
 ①十分間練習

②書き直し

③終わりまで聞いてやる

 ④習うより慣れろ  鋭い耳

 ⑤概念砕き

⑥五大ニュース 五秒感想

 ⑦どんな

⑧傑作のたまご帳
 

○愛するが甘やかさない
区別する ・今すぐやらせればできること
・今すぐはできなくてもやがてやらせることができること
・どうしてもできないことがある
 

○暮らしの話し合い
今日の暮らしの話し合い  日直一人が司会一人が記録
①「これから話し合いを始めます。今日の暮らしで何か問題はありません
    か。」
・遊び・いたずら・よい行い

    教師 「それについて話し合ってみよう」
だらだらしない
「ありません」


  ②「先生についてありませんか」

  ③「先生,なにかありませんか」
感想 自己批判