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「東大教授が教える独学勉強法」柳川範之 草思社 2017年 ② /「京都ぎらい」井上章一 朝日新聞出版 2015年 ③【再掲載 2017.7】 [読書記録 教育]

今日は2月6日、木曜日です。


今回は、2月3日に続いて、柳川範之さんの
「東大教授が教える独学勉強法」2回目の紹介です。


出版社の案内には、

「高校に行かず大学は通信制、独学で東大経済学部教授になった著者が
 教える究極の勉強法。テーマ設定から資料収集、本の読み方、ノート
 メモのとり方、成果のアウトプットまで自分一人でできる本格的な勉
 強のコツが身に付く一冊。学者・研究者になりたい人はもとより、教
 養を深めたい人、趣味を究めたい人、資格試験合格を目指す人、もう
 一度学び直したい人等々、あらゆる人の知識欲と向学心に応える一冊。」

とあります。



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「独学歳代のメリットは自分のペースで勉強できること」


・「独学では自分の理解にあった教材を選べる」


・「勉強とは人生の方向転換をするための手段」



もう一つ、再掲載になりますが、井上章一さんの
「京都ぎらい」③を載せます。


☆「東大教授が教える独学勉強法」柳川範之 草思社 2017年 ② 

1.jpg

◇2 なぜ独学が一番身に付く勉強法なのか
 
 独学のメリット
最大のメリットは「自分のペース」で勉強できること
    ~ 人によって学び方のスピードに差がある 質とは一致しない  
   スピードと順番 ← 自分のタイプを知る 


 自分の理解にあった教材を選べる
◎1冊読んだだけではわからない
   自分の理解のパターンにあった型に出合うために試行錯誤を!


 すぐに人に聞けないから自分で考える癖がつく


自分で自分を評価する力がつく
   不具合があればその都度修正していく


独学に向く人、向かない人
少しぐらいいい加減の方がうまくいく
卒論、修士論文も
    - テーマが変わっていくことも珍しくない


 自分で勉強してみると人生の選択肢が広がる
ポイント 
    「とりあえずやってみる」 トライアンドエラーの余地

   
 勉強とは人生の方向転換をするための手段 


<コラム>情報がないと自分で考える
  「自分のことは自分で主体的に考える」クセ 
「自分の人生は自分で切り開いていく」クセ
◎自分で考えるクセを!








☆「京都ぎらい」井上章一 朝日新聞出版 2015年 ③【再掲載 2017.7】

[ 出版社の案内 ]

あなたが旅情を覚える古都のたたずまいに、じっと目を
凝らせば…。気づいていながら誰もあえて書こうとしな
かった数々の事実によって、京都人のおそろしい一面が
鮮やかに浮かんでくるにちがいない。
洛外に生まれ育った著者だから表現しうる京都の街に
よどむ底知れぬ沼気(しょうき)。
洛中千年の「花」「毒」を見定める新・京都論である。

1.png

◇仏教のある側面

 北山の大伽藍

 占領軍
  → 北山通り   

 植物園の一部が占領軍住区

 磯崎新設計のコンサートホール   
写真撮影に3万円を要求(外観)
   - 寺の真似? 公共施設なのに?



◇写真とイラスト

 雑誌
  ~ 1点につき3万円を寺に納めるしきたり
本来肖像権や意匠権はない「志納金」

 金銀苔石(金閣・銀閣・西芳寺・龍安寺) 
  = コストのかかる人気四大寺 
 
 1枚20万円以上も!

 庭園関係の本なのに写真がない 
  ~ イラストであしらい

 寺を増長させた責任の一端は東京のメディアにもある
  = 金でけり



◇ライトアップでカップルは

 拝観料の収入 
  ~ 宗教的な献金扱い 
  ~ 非課税

 ライトアップ
   - 別料金 完全入れ替え制 

 山折哲雄
   1万円札の托鉢
   「万札1枚で心が揺れるようじゃ修行は足らないなあ」



◇「古都税」闘争   

 1956「文化観光施設税(文観税)」
  → 京都会館(岡崎)
1964年 5年間の延長
 1980年代「古都保存協力税(古都税)」1985

 はねつけた
  = 拝観料収入のふくらみ
    ストライキ
      → 1988年 古都税廃止 = 行政も方針変更



◇庭園秘話   

 信長  
   寺への宿泊 
    = 寺はホテル 
    = 寺はおもてなしの場

 禅寺
  ~ 庭園
  ~ 武将一行受け入れから?
接待のおつとめ

 禅宗は武士層へ食い込むことで勢力拡大

 「おもてなし」を遡る
  ホテルを営む寺のレストラン部門によるアイデア商品 
    ~ 精進料理
   
 戦国的男社会
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山折哲雄さんはこんなことを 32-「今を生きる」  淡交社 1999年 (2) / 「宮本常一さん 教育について」 ⑤【再掲載 2017.6】 [読書記録 一般]

今日は2月5日、水曜日です。

今回は1月25日に続いて「山折哲雄さんはこんなことを」の32回目、
「いまを生きる」の紹介 2回目です。


出版社の案内には、

「さまよいつづける心と死生観。つぎからつぎへと新たに『人間
 とは何か?』の問いを問いつづける現代の世相を解き明かす」

とあります。


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「魂よばいの無効確認が死」


・「万葉古代人の基本的考え方は仏教の影響を受け、魂優位の感覚(霊肉
二元論の死生観)」




もう一つ、再掲載になりますが、
「宮本常一さん 教育について」⑤を載せます。






☆山折哲雄さんはこんなことを 32-「今を生きる」  淡交社 1999年 (2)

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◇臓器移植の現場

□1999年2月28日脳死移植第一号
  気になる点
   ① 死の作法の完全崩壊 
       最後の看取りができない
   ② 三種類の専門医とコーディネーター
       生から死へ 死から再生へ
神仏の代理人? 天の代行者?
       ノアの箱船 生き残り選別
   
□万葉集 
  挽歌 
  遺体をしばらく地上にそのまま残した
  モガリ(殯=かりもがり)
     - 魂が戻って生き返るかもしれない
→ 魂よばい
魂よばいの無効確認が死
万葉古代人の基本的考え方
魂優位の感覚(霊肉二元論の死生観)
- 仏教の影響
(中世)
    心の探究 平安~鎌倉
道心(最澄)  十住心(空海)
信心(親鸞) 心身脱落(道元)
心身一元の死生観
  DNAは実感できない (証明されているはずだが)
  むしろ文化的遺伝子の方が実感できる
 

◇三朝(みさき)再訪 空と水底のイメージ
  山陰 三朝温泉 
     三徳山 投入堂 
       1168の像 絶壁 修験の山
       喫茶店「カムパネレラの館」女将
 

◇ワシントン四話
リンカーン記念堂 
    演説の中に(ゲティスバーグ)
デディケイト(献身する)が6回
ディヴォーション(献身)が2回
◎ はじめに献身ありき かくてアメリカ国家なれり
  アーリントン墓地 無名戦士の墓 衛兵
   ワシントンDC 
  航空宇宙博物館 スミソニアン博物館 ~ 宗教的象徴
 









☆「宮本常一さん 教育について」 ⑤【再掲載 2017.6】

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◇つきあい

 日本は育児にメイドがいらない
  欧米では子供は親に育てられ、そのことにより社会一般のも
   のとなる

 人間関係の二重構造
「つきあい」組織や制度的なものとは別の人間関係
   村 地域社会 
     葬式 = 自分で自分のかたを付けられない
   平静から他人の葬式に行って手伝う必要
通夜 … 女中心 
     百万遍の数珠念仏 = 制度とは別

 会社 社縁集団
 「会社という制度」+「つきあい」
  つきあいの度が強くなると家族的な職場と呼ばれる

 江戸時代
武士の制度社会 と 農民のつきあい社会

 講  
  「まわりばんこ」えこひいきがない
一つの村に10や20の講
     「伊勢講」「庚申講」「地蔵講」など 
飲食を伴う
    → 戦後 生活改善講 
◎ 飲食の風 おみやげの風

 パブリックマインド
日本には社会一般という考えがまだできていない
   戦前 … 天皇のため
       → パブリックマインドが必要
        「せっかちに改善に走る前に,自分の周囲にあるつき
         あいの形を正しく意識化してみることが大切である。」

 大切なこと
  ◎ 何よりも大切なことは,人間一人一人がもっと賢くなることで 
   あり,お互いが自己の権利を主張するだけでなく,共通分母を見
   いだしていくことである。
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