今回は 吉元武史さんの 
「教師だからできる5分間カウンセリング」を紹介します

学校に カウンセラーが来るようになって何年たつでしょう
いろいろアドバイスを受けています

「教師はカウンセリングマインドを!」
は もう20年以上前から言われています

「話しやすい雰囲気作りを」
「聞き役に徹して」
頭では分かっているものの なかなか…

「教師はカウンセラーではないのだから教師ならではのかかわり方を」
と教えてくれる この本
具体的な場面でのかかわり方の例も示されています

分かりやすい本でした









☆「教師だからできる5分間カウンセリング」 吉本武史 学陽書房 2000年




◇教師だからできる心のケアを目指して

1.教師だからできる関わり方を大切に 
カウンセラーにはできない教師ならではの関わり方
①児童・生徒との接点,様々な時間と場面で持ってくる

②授業 心のケア 様々な工夫ができる
  

2.今までの経験をこそ足場にしよう
教師としてのリソース(資源,財産)
①児童生徒を一つにまとめる力量

②学習指導の実を上げる手腕と努力

③集団としての児童生徒への関わりの見事さ
 

3.効果的なコミュニケーションはそのまま心のケアに
教師がカウンセラーになる必要はない
教師には教師としての心のケアの方法ができる

カウンセリングの本質は援助的なコミュニケーションである
援助的なコミュニケーション=カウンセリングとしての援助
 

4.コミュニケーションの楽しさを児童生徒にまず伝えたい
<聞き上手><コミュニケーション上手>

学校は「最初の社会」
 家庭という小さな生活単位から出て多用な他者と出会う場であ
    り,そこで体験し蓄積していくことは大きいものがある。



一人一人がその中でもまれ時に傷つきもしまた包まれながら他
    者を気遣い癒せる存在となっていく



心の傷ついた子どもたちもまた,他者との輪の中でケアされて
    いくことこそが自然で望ましい(個別のカウンセリングよりも)
 

5.ブリーフセラピー(短期心理療法)から学ぶもの
C.ロジャース「カウンセリング(来談者中心療法)」
        - 広く学校現場で



最近ブリーフセラピーの台頭
未来に焦点

  
○学級担任だからできる心のケア
「担任だからこそ」の利点
   ①総合的情報量

   ②一緒に生活する時間が長い

   集団としての力を利用しやすい,一人のメッセージを一般化して伝
  える
= 強制的に話ができる


◇教師にできる心のケア7つのポイント
ポイント1 児童生徒のリソースを大切に
問題にとらわれすぎない柔軟なものの見方

ポイント2 「変化」と「解決」を求めて

       <以下 略>