「『老いる』とは積極的に経験を積んでいるという意味」



今回は 8月30日に続いて、NHKテレビで放送されているものが文庫化された
「あの人に会いたい」5回目の紹介です


著名な方々のお元気な頃の顔が思い浮かびました





出版社の案内には


「昭和を支えた偉人たちの肉声が聞けると大人気のNHK番組が、文庫で登場。「自分の
 ためだけに生きるのは卑しい(三島由紀夫)」「贅沢のなかから本当の文化は築かれない
 (土光敏夫)」「時代を思い出す最初の扉が、歌であればいいな(阿久悠)」。どの言葉も
 知性と感性に溢れ、時を越えて万人の胸に響く。私たちに明日を生きるための力を与え
 てくれる。他に湯川秀樹、植村直己、宇野千代、武満徹、白洲正子など。」


とあります





今回紹介文から強く印象に残った言葉は…

・「自分の心をもっと澄んだもの」


・「当たり前にものを思うようになったらおしまい」


・「ええ時もあるし悪いときもある、それで暮らしていくんじゃねえか」
「月日のたつのは早いねえ なんのあれもねえよ」

- きんさん、ぎんさんの言葉に励まされます。







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☆『あの人に会いたい』「NHKあの人に会いたい」刊行委員会  新潮文庫 2008年 ⑤



◇東山魁夷 1908-1999

 心が純粋になれば自然の声が聞こえてくる


 ものの生命が見える喜び


 ここを描いてくださいと風景が語りかけてくる


 祈るように唐招提寺の障壁画10年


 自分の心をもっと澄んだものに







◇森田昭夫 1921-1999

子どものような好奇心を持ち続けること


電気というのは大変なものだと思い始めましてね


 メイドインジャパン
「安くて粗悪なもの」 → 意識を変えなくては


 売り方にも一つの発明がある


「ラジオというのは個人が持つものだ」そういう考え方を売ろう
  日本の産業というものはもののプロタクトプランニングと売り方というものにも発明
 と同じくらい努力している。だからあなた方も日本に来るなら、それだけの努力をして
 くださいよ。


 当たり前にものを思うようになったらおしまい







◇中村元 1912-1999

自己に頼れ 法に頼れ


 宇宙にあるいかなるものも孤立したものはない


 「老いる」とは積極的に経験を積んでいるという意味


 異質なものに対する理解と寛容が人類を救う


この変転常ない世の中ではまず自分に頼るべきである


 「仏教を初めとする『東洋の知恵』を世界へ」







◇小倉遊亀 1895-2000

 無心の姿は美しい


 絵は長い時間がなくちゃ描けないものではない


仏の姿を見たと思ったんです







◇成田きん1892-2000・蟹江ぎん1892-2001

ええ時もあるし悪いときもある それで暮らしていくんじゃねえか


 ふたりであったでいいわね ひとりやったらやれん


 正月はええもんだ 新婚旅行は田んぼ


 月日のたつのは早いねえ なんのあれもねえよ


 200くらい生きますか