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「危ない間取り」横山彰人 新潮社 2004年 ①(前半) /「学力の新しいルール」 陰山英男 文藝春秋 2005年 ⑤【再掲載 2014.1】 [読書記録 一般]

今回は、横山彰人さんの
「危ない間取り」1回目(前半)の紹介です。


出版社の紹介には

「団欒なき寂しいリビングルーム、子ども部屋へ篭もったままのわが子、会話
 のない夫婦。最後に家族全員で笑い合ったのは、いつだっただろう―どれか
 一つでも身に覚えのある方は、ぜひご一読ください。冷え切った家族関係は、
 実は画一的な間取りから生まれるのですから。購入を考えている方もそうで
 ない方も、目からウロコの画期的な住宅論。」

とあります。


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「応接セットは必要ある?」


・「経済的尺度で見てはいけないものを捉えるようになってしまったことが住
まいの本質を見えにくくしている。広すぎる部屋は子どもの精神に害を与
える場合が多い。その時々で必要な大きさで」


・「ハウスメーカーが作り出す流行に振り回されない家づくりを。時代のキー
ワードは『環境、省エネ、健康』。イメージをもつことが大切」


・「家族全員で使うパソコン」



もう一つ、再掲載になりますが、陰山英男さんの
「学力の新しいルール」⑤を載せます。


<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
2.jpg





<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。





☆「危ない間取り」横山彰人 新潮社 2004年 ①(前半)

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◇LDKは日本人には合わない

□LDKに間仕切りはナンセンス
  応接セットは必要ある?
    リビングルームに掘りごたつ式の長いテーブルを置き、周りは畳を敷
   き、ごろっと横になれるようにする。 
┌─┬─┬─┬─┐
├─┼─┼─┼─┤ 太線は掘りごたつ
├─┼─┼─┼─┤
└─┴─┴─┴─┘


□大は小を兼ねない
部屋数主義はナンセンス
   億ション  
   本来住まいの顔の玄関は材料は高価だが空間は狭く貧弱で魅力に
     乏しい
 木造住宅は築20年で資産価値ゼロ
   「坪何万円」と言う尺度は実態に合わない
  ◎ 経済的尺度で見てはいけないものを捉えるようになってしまっ
      たことが住まいの本質を見えにくくしている
広すぎる部屋は子どもの精神に害を与える場合が多い
~ その時々で必要な大きさ
 

□あふれる家具が家族を壊す
   家族にとっての確認作業
    → 消費活動による家族関係の確認作業
 

□家族関係を阻むLDK
  「家族のふれあいの場」の喪失
 

□国の住宅政策に騙されないために
   最小限住宅
    - 2DK型式がモデルに   
※ 捨てられた縁側、客間、床の間、勝手口、納戸
行き当たりばったりの応急住宅
     △団地サイズ



◇誰もいないリビングルーム
□家族の思いが交錯する部屋
 

□ハウスメーカーが作り出す流行に振り回されない家づくり
   時代のキーワード = 環境、省エネ、健康
   イメージをもつことが大切 
 

□住宅展示場から浮かび上がる家族像 平凡
 

□理想的な間取りはあるの?
家族らしくありたい間取り
① 限りなく一室空間に近い間取り
姿が見えなくても視覚聴覚でコミュニケーションを図れる
    ② リビング、ダイニングとかくとしてつながる 
③ しつらえ  座卓、掘りごたつ
 

□家族とともに成長していく家
  - 小さなリフォームでも家は変わる
  子ども部屋の有効利用
    ~ リフォームの青写真 
家族全員で使うパソコン
  家具の処分








☆「学力の新しいルール」 陰山英男 文藝春秋 2005年 ⑤【再掲載 2014.1】

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◇30代,40代に大きな仕事をなす人間を育てる
  親世代の価値観にとらわれない
   教育の目標
    「子どもに能動的に将来を決定できる力を身に付けさせること」

  実社会は失敗の連続の上に成功が築かれる
  
  私立と公立のダブルスタンダードをなくす
  
  子どもの生命力を奪うような無理をしない
  
  中学受験をしないからこそ将来を切り開ける   

  世の中の先を読む力を親自身が養う


<学力の新しいルール その⑤> 
  ① 受験は手段。目標と取り違えない。
  ② 30代40代に大きな仕事をする人間を育てるという気持ちで子ども
を育てる。
③ バブル崩壊以降,何が正しいと言うことはなくなった。
   親自らが先を見通す力が大事。
  ④ 先を見通すための魔法の言葉はない。
  ⑤ 親もまた広く社会を勉強し続けていく。
  ⑥ 学びという営みに終わりはない。
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「捨てない生き方」五木寛之 マガジンハウス新書 2022年 ① / 東井義雄さんの言葉 ⑳-「母のいのち子のいのち」探究社 1984年 4 【再掲載 2013.12】 [読書記録 一般]

今回は、五木寛之さんの
「捨てない生き方」の紹介 1回目です。



出版社の紹介には


「愛着ある『ガラクタ』は人生の宝物。モノが捨てられない、それもまたい
 いではないか。著者自身の『捨てない生活』から『この国が捨ててきたも
 の』までを語り、モノを捨てることがブームとなっている現代社会に一石
 を投じる。」

 
とあります。


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「地方の村や町を歩いていると、いつもどこからともなく『三つの歌』のラ
ジオ番組が流れてくる-宮本常一」


・「(コロナ禍は)あらゆるもののスピードを落として配置転換する機会になる
と思う」


・「モノをどうしても捨てられない気持ち、そして、モノを捨てない生き方と
いうことは素敵な道理がちゃんとあるということを知っておいていただき
たい」


・「コロナ禍による豊かな経験はひょっとしたら新しい時代<捨てない生き
方>の始まりか?」


・「『執着を断とうという思い。それもひとつの執着である』(禅)。執着をな
くしてしまったらクリエイティブなものは生まれてこないはず」



もう一つ、再掲載になりますが、
「東井義雄さんの言葉」⑳を載せます。



<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆「捨てない生き方」五木寛之 マガジンハウス新書 2022年 ①

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◇まえがき
  断捨離ブームの再燃
    「不要不急」?
     ← 必要を満たすだけで人は生きていけるのか?
       地球では人間そのものが不要不急

 
  ジョルジオ・アルマーニ(伊)1934年生 
  読売インタビュー 2021.6 コロナ禍について
「あらゆるもののスピードを落として配置転換する機会になると思う」
ファッション業界
     - ◎ いつも着ても長持ちするものを!
△「多くを入手して多くを捨てる」

 
  法然を○○とする浄土教
    - 捨てることを出発点とした  
 法然
    「余計な知識を捨てろ、赤子のように無心に念仏一筋に帰せ」
 → その思想が親鸞・一遍に引き継がれた

 
  「捨てない生き方」も悪くない 
    ◎ モノをどうしても捨てられない気持ち、そして、モノを捨てない
     生き方ということは素敵な道理がちゃんとあるということを知って
     おいていただきたい 



◇モノやヒトとの距離感
  とにかく捨てない、愚直にそのことを続ける
    ラジオとの関わり 
民俗学者の宮本常一
「地方の村や町を歩いていると、いつもどこからともなく『三つの
      歌』のラジオ番組が流れてくる」
       ラジオから永六輔、野坂昭如、井上ひさし
   

  大学中退 
    → ラジオ関東やがてTBS NHK  
構成「夜のステレオ」NHK 下重暁子ナレーター
TBS夜「五木寛之の夜」自作自演 25年間
NHK「ラジオ深夜便」
60年間ずっとラジオと


  原稿を書くことも「持続すること」を大事に
『日刊現代』連載コラム 創刊以来46年間ずっと
  「一つのことを投げ捨てずに続けることがわたしのモットー」


  増えゆくモノたちとどう暮らしてゆくか
  「こんまりメソッド」
  - 非常に日常的な「感謝しながら捨てよ」シンプルなメッセージ
世界の中で文化や経済などが豊かな国や場所での影響


  シンプルライフに潜む空虚さ
  コロナ禍による豊かな経験
     → ひょっとしたら新しい時代<捨てない生き方>の始まりか?

 
  モノに囲まれる生活が孤独を癒やす
    19ct末から20ct初頭  
    ヨーロッパ中心にアール・ヌーボー デコラティブな生き方

    北欧系のミニマリズム シンプルなライフスタイルに

   
  モノに囲まれていることは<記憶>と共に生きているということ 
   モノは「記憶」を呼び覚ます装置である
    モノは記憶を呼び覚ます装置です
      「憑代」「依代」

 
 「記録」ではなく「記憶」を大切に
    懐メロ番組に同じ曲しか出てこない
     ← 年表からのもの(記録)

 
  低い点数のモノから捨てられてしまう
   人間はありとあらゆる雑菌と一緒に生きている
 

  「ガラクタ」は孤独なわたしたちの友
 「トゥゲザー・アンド・アローン」オルテガ・イ・カセット(スペイン)
 = 「和して同ぜず」


  記憶は終生の友
    記憶をよみがえらせる依代になるものが一見どうでもいい身の回りの
   モノ  
 

  生きている限り「執着」は消えない
    禅 
    「執着を断とうという思い。それもひとつの執着である」 

執着をなくしてしまったらクリエイティブなものは生まれてこない
    はず


  モノへの執着
~ 生きているからではないか?


  とても強固な家族のつながり 
  デラシネ 仏語 故郷・祖国などを失った人、難民
    絆は本来重荷になるものだが、簡単には切るに切れないもの

 
  「ヒトとの関係」と「モノとの関係」は同じ 
   わたしたちは本来的に孤独なのだということをしっかり自覚する必
    要がある

   
  油のように濃密な付き合いというものはやはりどこかで変わる
   - 距離感

   
  モノ
   - 所有物でなくたまたま自分の所にやってきた  
対等な友人関係とみる(五木寛之)








☆東井義雄さんの言葉 ⑳-「母のいのち子のいのち」探究社 1984年 4 【再掲載 2013.12】 

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◇元凶は私だった
いいことを知らせる
 

◇おばあちゃんの寝床
「教育は理屈ではなく,この子を見てくれと言えるような子供を育
てて見せなければ教育とは言えない」
- おばあちゃんの寝床の準備


◇悪い子だけが悪いのではない
M君の問題行動の根っこに自分たちのいじめ
 

◇犬だってすぐには吠えられない
「人生座談」婦人生活社社長・原田常治
「犬でも鼻が乾いているときは吠えられない」

  「かにの本」村井実
「子供を勉強嫌いにするには,できるだけやかましく勉強しろ勉強し
     ろと言うことだ」
  ◎ 鼻が乾いている状態の子に「勉強しろ」と言っても×
 → やる気の鼻をどう濡らすか


◇スイッチを入れなければ灯とともらない
「…僕の十年先を見て下さい!」
だめな人間
    = スイッチの入らない人間

  「心のスイッチ」
     人間の目は ふしぎな目
見ようという心がけがないと
見ていても見えない
人間の耳はふしぎな耳
聞こうという心がないと
  聞いていても聞こえない
頭だってそうだ
心が眠っていると 
     頭の働きをしてくれない
まるで電灯のスイッチみたいだ
仕組みはどんなに立派でも
スイッチを入れなければ
光は放てない

 
◇敷居の溝の幅
「かわいい子には旅をさせよ」
◎ 本当の愛情は,親が何もかも子供に関わってやろうというようなこ
    とではないでしょうか

「責任者の立場に立たせる」
ある会社 
      - 社員の気概「一人ひとりを責任の場に立たせる」


◇何気なくしていることの教育力
慎みを忘れない
   ~ 夫婦げんか
「教育」と言う仕事 熊本県・徳永康紀先生
  戦死した少年
      ~ 盗みに対して何をしたか
深い人間理解と愛


◇子供への「信」から道が拓ける
「味方らしいぞ」
    ~ 子供たちは感じ取る

◎ ハッとその子の持っているすばらしいもの気づき,子供への「信」
    が芽生え始めた時子供の変貌が生まれ始めたのをを思い出しながら…


◇どこかに必ず光がある
島秋人「遺愛集」死刑囚
一度中学校の先生から
「絵は下手だが構図は君のが一番いい」
思い出して獄中から手紙 ←→ 返事 先生と奥さん
◎教育とは
= 点数などには現し得ない尊いもの。これを見つけ,これを育てる
     のが「教育」ということではないでしょうか


◇生きたいというただごとではないことの自覚を
  北原白秋
   「薔薇の木に薔薇の花咲くなにことの不思議なけれど」

  ◎ 子供の教育を考える以前に,私たち大人の生き方をこそ問い直す必要
   があるのではないでしょうか?
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