「奴隷だったイソップは動物に託して人間を語って不朽である
= 人間の知恵はイソップにつきている」
今回は、5月 3日に続いて、わたしの要約ノートから、
キーワード「山本夏彦さんはこんなことを」19回目の紹介、
山本夏彦さんの「完本 文語本」⑦です。
出版社の案内には、
「祖国とは国語である。日本人は文語文を捨てて何を失ったか。明治以来流入した欧米の
文物は、混乱と活気と迷惑をもたらした。中江兆民、二葉亭四迷、樋口一葉、萩原朔太
郎、佐藤春夫、中島敦たち諸家の名文を引き、失った父祖の語彙を枚挙し、現代口語文
の欠点を衝く。 」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「人間は … 時間と空間を無にしたいのだ!=欲」
・「洋の東西を問わず教育は古典を教えることに尽きる」
・「歴史は現代から過去に遡ればおもしろくなる」
- 「うめぼし博士の『逆さ日本史』」を懐かしく思い出します。
・「私たちは震災と戦災で建築の全てを失った。残るは言葉のみである。」
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆山本夏彦さんはこんなことを⑲-「完本 文語本」文藝春秋 2000年 ⑦
◇伊曾保物語
イソップ
2500年前 ギリシャ人 もと奴隷 晩年死刑
|
「昔話を勝手に改めるな」
天草本「伊曾保物語」1593 ローマ字
昭和4年 木下杢太郎
奴隷だったイソップは動物に託して人間を語って不朽である
∥
人間の知恵はイソップにつきている
『文藝春秋』1996.10
◇機械あれば必ず機事あり
荘子
江戸時代
並の教養 蒙求 近思録 四書
「小国寡民」
人間の知恵
・諸子百家に尽きる
・儒家の孔子,孟子,荀子
・墨家の墨子
・法家の韓非子
・道家の老子,荘子
・兵家の孫子,呉氏
・縦横家の蘇 秦 張 儀
※あらゆる思想は出尽くしたと絶望して,人類は方向を転じた
産業革命
人は何をしたいのか?
人間は … 時間と空間を無にしたいのだ!=欲
『文藝春秋』1997.10~11
◇明治の語彙
寺子屋
「子ノタマワク」読み書きそろばん - 人倫五常
教育
洋の東西を問わず教育は古典を教えることに尽きる
文化の断絶は明治から
文明開化- 東洋を棄て西洋を学ぼうとして皮相だけを学んで根本に及ばなかったか
ら私たちはその両方を失った
歴史は現代から過去に遡ればおもしろくなる
生きている人も死んでいる人も同じ
つながりを追いかけて学ぶ
私たちは震災と戦災で建築の全てを失った。残るは言葉のみである。
父は 露葉 山本三郎
口語文の欠点
文末語の単調
『日本』
陸羯南の新聞のみはルビなし
漱石の漢詩は一流 『日本外史』
斎藤緑雨
真面目なことを冗談として言っている
ことに正義を目の敵としている
「歳月は勝手に来て勝手に去る」
= 私たちがその風貌に威信を失ったのは
①伝統と無縁になったから
②分業のせい 古人は皆多くを兼ねた
語彙の背景には千年の伝統がある
↓
文語が口語に転じたのは「欲」である
稗田阿礼は一言半句過たず暗記していたに違いない
※ 口で語って耳で分かるのが言葉。文字は言葉の影法師。
リズムのない文は文ではない。
岩波書店は日本語の破壊者
= 人間の知恵はイソップにつきている」
今回は、5月 3日に続いて、わたしの要約ノートから、
キーワード「山本夏彦さんはこんなことを」19回目の紹介、
山本夏彦さんの「完本 文語本」⑦です。
出版社の案内には、
「祖国とは国語である。日本人は文語文を捨てて何を失ったか。明治以来流入した欧米の
文物は、混乱と活気と迷惑をもたらした。中江兆民、二葉亭四迷、樋口一葉、萩原朔太
郎、佐藤春夫、中島敦たち諸家の名文を引き、失った父祖の語彙を枚挙し、現代口語文
の欠点を衝く。 」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「人間は … 時間と空間を無にしたいのだ!=欲」
・「洋の東西を問わず教育は古典を教えることに尽きる」
・「歴史は現代から過去に遡ればおもしろくなる」
- 「うめぼし博士の『逆さ日本史』」を懐かしく思い出します。
・「私たちは震災と戦災で建築の全てを失った。残るは言葉のみである。」
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆山本夏彦さんはこんなことを⑲-「完本 文語本」文藝春秋 2000年 ⑦
◇伊曾保物語
イソップ
2500年前 ギリシャ人 もと奴隷 晩年死刑
|
「昔話を勝手に改めるな」
天草本「伊曾保物語」1593 ローマ字
昭和4年 木下杢太郎
奴隷だったイソップは動物に託して人間を語って不朽である
∥
人間の知恵はイソップにつきている
『文藝春秋』1996.10
◇機械あれば必ず機事あり
荘子
江戸時代
並の教養 蒙求 近思録 四書
「小国寡民」
人間の知恵
・諸子百家に尽きる
・儒家の孔子,孟子,荀子
・墨家の墨子
・法家の韓非子
・道家の老子,荘子
・兵家の孫子,呉氏
・縦横家の蘇 秦 張 儀
※あらゆる思想は出尽くしたと絶望して,人類は方向を転じた
産業革命
人は何をしたいのか?
人間は … 時間と空間を無にしたいのだ!=欲
『文藝春秋』1997.10~11
◇明治の語彙
寺子屋
「子ノタマワク」読み書きそろばん - 人倫五常
教育
洋の東西を問わず教育は古典を教えることに尽きる
文化の断絶は明治から
文明開化- 東洋を棄て西洋を学ぼうとして皮相だけを学んで根本に及ばなかったか
ら私たちはその両方を失った
歴史は現代から過去に遡ればおもしろくなる
生きている人も死んでいる人も同じ
つながりを追いかけて学ぶ
私たちは震災と戦災で建築の全てを失った。残るは言葉のみである。
父は 露葉 山本三郎
口語文の欠点
文末語の単調
『日本』
陸羯南の新聞のみはルビなし
漱石の漢詩は一流 『日本外史』
斎藤緑雨
真面目なことを冗談として言っている
ことに正義を目の敵としている
「歳月は勝手に来て勝手に去る」
= 私たちがその風貌に威信を失ったのは
①伝統と無縁になったから
②分業のせい 古人は皆多くを兼ねた
語彙の背景には千年の伝統がある
↓
文語が口語に転じたのは「欲」である
稗田阿礼は一言半句過たず暗記していたに違いない
※ 口で語って耳で分かるのが言葉。文字は言葉の影法師。
リズムのない文は文ではない。
岩波書店は日本語の破壊者