大地震より2か月。
 浜松市も津波対策の見直しをしているようです。
 知り合いのブラジル人の方が、
 「海が近くて怖いから、三方原台地の方へ引っ越そうか」
 と話していました。
 見直しに期待しています。

 しかし、近くの海岸では、以前、
 津波警報が発せられても波すべりにに熱を入れる
 多くのサーファーがいたとのこと。
わたしも今一度、意識を引き締めなければいけません。
 杉原義得さんの「巨大地震は必ず来る…」には、
 地震にあったときの対処法が詳しく書かれています。
 今回は、家の中での対策のまとめを紹介します。


 また、先日も紹介した「月刊少年育成」。
2003年の12月号より、
 大好きだったコラム、゜やじうまんが」より
 篠原ユキオさんの文章を紹介します。
 篠原さんのコラムでは、
 なるほどとうなずくことがたくさんありました。
 休刊が大変残念です。







☆「巨大地震は必ず来る その十秒が命を守る」杉原義得 中経出版


実際に地震にあった時の対処法

①家の中で地震にあったら

○地震発生直後にすべきこと
 1.家族の安全をはかる
  ・あわてずに地震の人きさを見極めて家族に声をかける
  ・ゆれを感じたら丈夫な机やテーブルの下に隠れる
  ・家具や家電の近くから離れる
  ・避難出口確保(ドアなど開ける)
     ガスやストーブを消す

2.発火や倒壊がないか確認
  ・家族の安全確認
  ・発火があれば初期消火
  ・家の中にいるべきか外へ避難か判断
  ・非常持ち出し品を確認
  ・外へ避難の場合はガスの元栓を閉め、電気のブレーカーを
   オフにする。
   戸締まりをして車ではなく徒歩で避難所へ。
   家族へは居場所をメモで残す

○地震の様子が分かったらすべきこと
家族や自宅が無事な時は、近隣の安否や援助を行いたい。
1.地域の避難所に避難する
2.隣近所の安否を確認する
3.高齢者や一人暮らし家庭の安否の確認をする
4.近隣に火災があれば消火の手伝いをする
5.倒壊の家があれば住人の救助に当たる

○地域でしのぐ
大地震であれば、地域での協力が大切である。
1.水や食料は備蓄で助け合う
2.壊れた家には入らない。余震でつぶれることが多い
3.デマには惑わされない
4.避難所ではマナーを守って

○避難時の持ち物
  ・水・食料・救急医療品・携帯ラジオ・懐中電灯・現金
  ・非常待ち出し品




教育-『月刊少年育成』2003年12月号

☆クレームは一文の得  篠原ユキオ
「それでは篠原様の長年の御愛顧の感謝の印に特別に来年度の年
 会費を無料とさせて頂きます!」

 10年近く加入してきた某社のクレジットカードを解約しようと
カードの返送先を確認のため電話をかけた時の事だ。
 電話口の担当者は本人確認を済ませると、こちらの話はそっち
のけで懸命に引き止めトークをくり返し、らちがあかないと見る
や突如この条件を切り出したのである。

「もう1年持つ事に、何のメリットも感じないですが…」

「いえ、もう1年お使い頂いて、それでもご不要という事でした
 ら再度ご解約のお申し込みをいただければ良い訳で…」

「その時には又同じような問答をしなければならないんですか?」

「いえ、この特典は1回限りですので」 

「今年だとどうしてダメなの?」

「せっかく10年近くもご加入頂いたのに、もったいないと思いま
 して…」 

「こちらは単に無駄な出費と紛失などによるリスクを回避したいだ
 けなんです。それに『長 年の感謝を込めて』というけれど、こ
 れは今日僕がこうして断わりの電話を入れて、突然発生したもの
 ですよね。年会費の1万円を無料にするという事が、規約ではな
 く、窓口の貴女の判断にゆだねられているという事が理解できな
 いんですよ。もし、これが6年目とか7年目とかだったらどうい
 う扱いになってたんですか?」 

「それも、その時のご利用実績から…」

「結局はどんぶり勘定という事ですよね。そもそも最も行き届いた
 利用者サービスのシステムが確立されているはずの御社のような
 ところがそんな対応をするのが信じられませんよ。携帯電話の料
 金でさえ、1年目からの割り引きやサービスがはっきり決められ
 ているじゃないですか。この『年会費無料』というサービスが解
 約希望者の引き止め用にだけあるとすれば、何の疑間も持たずに
 10年も20年も更新している人たちは、この恩恵にあずかる機会
 は訪れない訳で、本当はそういう良いお客に対してそういうサー
 ビスを区別なく提供するのが筋なんじゃないですか?」


「たかが、クレジットカードの解約で30分近くも電話でディスカ
 ッションするなんて、アンタらしいなあ…」
 後日、友人からそう言われたが私には何とも納得の行かない出来
事だったのだ。
 これに限らず、世の中にはこちらが言い出さない限り知らず知ら
ずのうちに『損』をさせられている事がたくさんある。
 この夏、某大手銀行で、そのシステムや手数料の矛盾点について
文句を言った事があったが、この時も僕は別の場所に案内され
『おっしゃる事はごもっともです』
と、特別扱いで決着した。
 しかし、疑問を持たない多くの人たちは損をしたままなのである。

『…世の中、面と向かって大きい声で文句言う者だけが得するねん』 
 そう言う友人の言葉に何ともやるせない気持ちになった。