今回は 作文・小論文の書き方に詳しい樋口裕一さんの
「ダメ文章を読み取る方法 ダメ文章を書かない技術」の紹介1回目です

「ダメ文章」
書いているときは分からないのですが 
人の文を読んでいるときには分かります
子どもたちの作文でも
「そして」を多用する「そしてそして地獄」や
「また」を多用する「またまた地獄」など…

自分も「○○地獄」の文を知らずに書いているかもしれません

そのために「ダメ文章」を知る必要がある…
うまいタイトルをつけたものだなと思います

1回目は『国語力をアップさせる秘訣』

キーワードは
「多読と精読」
「一人の著者を続けて読んでみる」
「異議申し立てをしながら読む」
「要約,感想文,音読など必要ない」
「本の感想を人に話す」

なるほどと納得します
本の内容を忘れないために 
妻に簡潔に話しています 
頭のどこかに引っかかり検索することができます

「韓流ドラマの仕掛けを分析する」
おもしろいですね

昨日 学年の畑に行ってみると
見事な霜柱がたっていました
大丈夫かなと心配になり
作物に「がんばれ」と声を掛けてしまいました
また一段と寒くなっているようですね






 
☆「ダメ文章を読み取る方法 ダメ文章を書かない技術」 樋口裕一 講談社 ① 2007年



◇「国語力」で決まる
聞く力・読む力  … 受信力
話す力・書く力  … 発信力


<国語力をアップさせる秘訣>

◇国語力は読書量に正比例する
○受信をゆがめる若者たち … 自分が理解できるところだけ読んでいく傾向
               価値観が狭い上に思いこみが強い  

○自分に言いたいことがなければ発信もできない
自分の知っている範囲,分かっている範囲でものごとを解釈しようと
   し,それで理解できたと思いこんで満足してしまっている。
              -  「オレはオレのやり方でよい」
× コミュニケーション
  
○読書時間の確保を 

○楽しんで多読をしよう - 読書とは知らない世界をのぞくこと-疑似体験

○まずは,好きな小説から → 読んでいるうちに多用な見方が絶対に身に付く
  
○多読と同時に精読する本もつくる



◇実際に国語力を付ける本の読み方  
○小説の読み返しの効用 - 多読・精読を兼ねる

○一人の著者を続けて読んでみる

○ビジネス書,ハウツー本のとばし読みの効果
  タイトル・見出しから掴む
     → 得たいことをはっきりさせる 
        → 必要箇所のみ
     「確かに…,しかし,…」の文型

○小説は百人百様の読み方が可能

○異議申し立てをしながら読む - きちんと理解するためにケチを付けよう

○相手の意図がどこにあるのか? 自分に引きつけて勝手に解釈する
  
○要約,感想文,音読など必要ない



◇発想力を鍛える読書法
○ショートショートのオチを自分で考える 
   三題噺を作る = 3つのキーワードで3枚ぐらいのストーリーを作る
  
○歴史小説の楽しみ方,活用の仕方 ~ 大きな社会の流れが分かる 

○韓流ドラマの仕掛けを分析する
①二人の正体がなかなか分からない 
      視聴者が1~2回先に,当事者より真実を知る

②偶然が重なる
不自然さを避けるため,占い師が「明日ものすごいことが…」

   ③何度も同じ場面を出して音楽を被せる 
作り手側の視点から
  
○文章は自己演出 ×「文は人なり」 → ○「文は自己演出である」 
書こうとして初めて自分の考え・感想がはっきりしてくる
書く = 考える
演出としては出だしが大切

○古典や名作短編に挑戦  ドストエフスキー型 … 思考観念の世界
トルストイ型    … 人間の生き方
 
○本の感想を人に話す