今回は 2月26日に続いて 神渡良平さんの
「孤独になる前に読んでおきたい10の物語」2回目の紹介です



出版社の案内には

「すべて実話。半身不随の『絶望』から復帰をとげた著者が世界中で聞いた、『勇気』
 が出る優しい実話 全国各地の講演会場で涙が止まらない人、続出。がんばっている、
 あなたに すすめたい 心が『元気』になる物語
 お前に辛く当たった大人たちのことも許してやってくれ。人間はみんな弱いんだ。同
 情こそすれ、責めたらいけない。――<1章より>
 人間は大きな慈悲に包まれて、誰もが愛することを学ぶためにこの地上に生まれてき
 たのだと思います。なぜなら人を愛することによって、自分が一番癒されるからです。
 ――<3章より>」

とあります


神渡さんによる心温まる本の案内  心に浸みます




今回紹介分「◇人間関係に迷ったら読みたい本」から強く印象に残った言葉は…

・「病気は仏さまの声を聞く特等席」
- わたしにはまだそう言い切ることのできる自信がありません


・「いのちの根も つながり合っている」
「拝まないものも 拝まれている 拝まないときも 拝まれている 」 
- そう感じることはわたしにもしばしばあります


・「「『孤独』を手放すためにも、あなたに辛く当たってきた人たちを許しましょう。
  こちらが許せば、向こうも許します」」
- そう思ったことがわたしにもありました




おそらく次の本の紹介ではないかと思います

鈴木章子さん『癌告知のあとで』 探求社
三上和志さん『人間の底-親の静思』 一灯園叢書


<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

ものづくりのまち 浜松
 山田卓司さんのすばらしい作品が 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください









☆「孤独になる前に読んでおきたい10の物語」神渡良平 講談社 2011年 ②



◇人間関係に迷ったら読みたい本

3 わたしたちはみんなつながっている - 病気は気付きを与えるメッセンジャー

○まだ死ぬわけには生きません

 浄土真宗西念寺坊守(住職の妻)鈴木章子さん (知床半島の付け根)

↓ 手紙「まだ死ぬわけにはいかないのです」

東井義雄 東光寺住職へ



○病気は仏さまの声を聞く特等席

病床での気付きを「私の如是我聞」に書き留める

 「交通事故で突然の死を
  たまわっても仕方なかったのに
  ガンをたまわったおかげで
  生死の大事について
  尊いお育てをいただくことが
  できました」



○ガンをいただいてから気付かされたことばかり
死への受け止め方の変化




○つながっていいることを知っていますか
東井義雄さん

 「見えないところで
  ひとつながりに
  つながっているのは
  竹藪の竹だけじゃない
  つくしんぼだけじゃない
  いのちの根も
  つながり合っている」



○熊の足の裏のような奥さんの足

徳永康起(熊本)さんが東井義雄さんの足の裏もみをしているときに

「…先生が留守の間お寺を守ってくださっている奥さんに対してさしあげてください」



○すべてがすべてに助けられている

拝まないものも 拝まれている
 拝まないときも 拝まれている 


 東井義雄 
  兵庫教育大学大学院、姫路学院女子短期大学講師
功績  ペスタロッチ賞(広島大学)平和文化賞(神戸新聞社)
小砂丘忠義賞(日本作文の会)教育功労賞(文部省)






4「愛情」に包まれると素直になれる - 天涯孤独な孤児の心を救った行為 

○少年院からやってきた孤独な少年
大正10年 西田天香  一燈園

下座 
 「常に人より下に自らを置き、悩める人、弱い人の立場で生活する」意味


 西田天香(日本の聖フランシスコ、ガンジー)
→ (影響) → 倉田百三 安倍能成 佐古純一郎 
山田無文 和辻哲郎 湯浅八郎

 少年院から卯一君がやってくる  
   肺結核で  



○素直に気持ちを表現できない少年

西田さんの弟子の三上和志さん

 「人恋しいのに、その恋しい人が来れば、本心とは裏腹に顔を背けてしまい、それで
  いてその人が去れば、後を追いかけたくなる」



○初対面なのに夜通し看病

 足をもむ三上さんの温かさに卯一の心は溶けた


 人が人を信頼するとき
   →  結核患者の食べ残しを食べる


 少年が18年間願っていたこと 
   =「おとっつぁん」と呼びたかった


 二人が最後に約束したこと
   三上さん 「ありがとう」と言って死んでいくんだぞ!

   卯一は許し、そして感謝することができた
にこっと笑って合掌して死んでいった


 「『孤独』を手放すためにも、あなたに辛く当たってきた人たちを許しましょう。
  こちらが許せば、向こうも許します」