今回は 檜谷昭彦さん「学問のすすめ」の紹介1回目(1/4)です

『学問のすすめ』と聞けば
「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」
の言葉を思い出します
しかし 勉強したかしないかの差が大きい  
と続くところは あまり知られていません

檜谷昭彦さんの解説による本書
福沢諭吉さんが書かれたことを大変分かりやすく説いてくれます

なるほどと感心するところもあれば
そうかなと疑問に思うところも…
近世から近代への移行期の様子 気概が少し分かります


昨日の浜松 少し晴れ間も見られましたが
ほぼ一日曇り空
2時間ほど 草刈り機で田の周りの草を刈りましたが
曇り空で助かりました
たまにしかやらない農作業 半日の作業で疲れてしまいました
亡父は毎日朝早くから夜遅くまで作業していました
1/10も作業できていないなあ
農作業するたびに思い出し改めて感謝しています











☆「学問のすすめ」福沢諭吉 檜谷昭彦 三笠書房 ① 2001年



◇初編 -「天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず」
○人に貴賤はないが,勉強したかしないかの差は大きい
「実語教」-「人学ばさせれば智なし,智なき者は愚人なり」

   賢人と愚人の違いは学ぶか学ばないか

「天は富貴を人に与えずしてこれをその人の働きに与える」


○「実生活」に役立つ学問を最優先しろ
実用の学問を

○自由は「自分勝手」ということではない
自分の立場を知ることが重要
 分限…天の定めた道理に基づき,人間の情を大事にし,他人を妨げず,一身   
    身の自由を守ること

自由とわがままの違い = 他人を妨げるかどうか

  天の道理,人間の道に従い国際交流に尽くすべき

国の立場(分限)をわきまえるべき

○自由に「ものが言える人」になれ
自分の才覚と品格,自己の立場によって人間の地位が決まる

政府の官吏は,彼の才能・人格によって公務に励み,国民のために国法を執    
  行する。だから官吏を尊敬するのであり,生まれながらの身分を貴ぶのでは    
  ない。彼が執り行う国法が貴いのである。
 ・違う 「お茶壺道中」
幕府のやり方は卑怯であり,実質のない空威張り

お上をおそれる必要はない
正々堂々と議論を

○自分自身に対する「責任」とはなにか
天の道理に基づく自由・独立が建前
人民すべて平等という基本精神
→しかし人間にはそれぞれの立場
→その分に応じて相応しい才能と人格を備えるべき

そのための文字・言語を

世の中で無知蒙昧の民ほど憐れな者はない
恥を知らない 反省できない → 自分に不利な場合
平気で法を破る

「愚民の上にからき政府あり」
国家の法がきびしいかゆるやかであるかは,人民の品性・態度のあり方に    
   よって決まる

○目的はただ一つ 国の平和を守ることのみ
  そのためには人民一人ひとりが自分の行いを正し,学問に志し知識を広め,
  各自の立場に応じて才能と人格を磨くことが,なにより大事

一方政府は政策を分かりやすく国民に知らせることと,その政策が平穏な
  生活をもたらすことこそ目的とすべき。わたしのすすめる学問は,まさにこ
  の一点のみ目指しているのである。 明治5年2月出版