今回は ひろさちやさん「怒るヒント」の紹介(1/4)です

宗教学者の ひろさちやさん
「○○しなさい」「○○しないように」と言うのではなく 
自然体に 無理せずにと優しく説いてくれるスタイルが大好きです

ひろさんの本を読むと
自分がいろいろなものにとらわれすぎていることが分かります

このごろ 本屋さんでは 
「怒るな」をタイトルにつけた本をよく見るようになりました
ひろさんは 「怒るな」とは言わず 
「上手に怒りなさい」と説いてくれます
大変分かりやすい本です

今回紹介する中からは…
近頃 学校では「道徳教育の充実」が叫ばれています
しかし どこかすっきりしないものもあります
ひろさんはその正体をはっきりとさせてくれます
『日本人の「怒るとソン信仰」は狂っている』の中で
「道徳はその時々の力関係や利害関係によって御都合主義的に判断される」




昨日に引き続きお知らせです
ゴールデンウィーク 浜松の中心部にお出かけの際は 
ぜひ ザザシティ中央館にお寄りください

3階では 浜松ジオラマファクトリー
※浜松ジオラマファクトリー公式HP
http://hamamatsu-diorama.com/
4階では 石川香雪書展
※ ART BOX★一番星HP
  http://www.fukurou.co.jp/zaza/art.html

が行われています











☆「怒るヒント」ひろさちや 青春出版社 ① 2011年



◇前書き
○三毒 ①貪欲(むさぼり) ②瞋恚(いかり) ③愚痴(おろかさ)

 「精神的にうまく怒ってください」 



◇日本人の「怒るとソン信仰」は狂っている
○卑怯な人ほど怒りません = 卑屈な考え方

○道徳のいかがわしさ  
  日本人は一歩踏み出すことをすごく怖がる
      |
  宗教の代わりに道徳でものを考えてしまう  


道徳は必ず目上のやつが目下のやつを縛るもの
  → 日本人の「怒らない」教  まがいものの宗教

 ◎道徳はその時々の力関係や利害関係によって御都合主義的に判断される

○嫌なやつの「いいところ探し」なんて しなさんな!
親子間のみ
  
○いっぺん嫌ったやつは徹底的に嫌いなさい 
・好きでなければ嫌って嫌いまくればいいんです
 ・いちばんいいのは絶交 ×ぶつぶつ言いながら付き合うこと

○「論語」も否定した「偽善」とは?
・塙保己一(1746~1821)
雪の日下駄の鼻緒を求めた店員の笑いものにされる

発奮して「群書類従」

刊行時、幕府に前川という版木屋を推薦した
  「わたしが今日あるのは雪の日あなたの店の前で恥ずかしい思いをさせ
   られたあの屈辱感のおかげです」  


  偽善
ひろ 塙保己一がおかしい

○「怒ると損をする」なんて犬畜生のための教え
エサがもらえなくなるから怒らない方がいいよと言っているだけ

○釈迦は「怒るな」なんて言っていない
怒るべき時に怒れない人は人間失格です
 無礼な質問に対してはきちんと碇を表明しないとアメリカでは政治家失格
  
○「安心して怒るべき時には怒りましょうよ」    

○「エライ人は怒ってよし。下々は怒るな」が日本社会の嫌らしさ
◎ 怒る権利を持っているやつは怒っていいけど、下々の人間、つまり権
  力のない人間が怒ることに対してブレーキを掛けるのが日本の文化なの
  です

「そんなに怒りたければ出世しろ」が日本の文化
その背景が道徳

 ◎ 日本人は宗教を持っていないからどうしても道徳でものごとを判断し
  てしまう。そこに権力者や金持ちのつけいる隙を与えてしまう



○だれが仕掛けたキャンペーンなのか
◎ 怒らないことが、まるで社会的に経験を積んだ魅力のある人間の証と
  いう一種の信仰みたいなものがこの国にはあるようです


 
もっと怒ってよい 無理して我慢していると病気になってしまいますよ

○ダイエットや禁煙と同じ
・「怒るな」と言う本はダイエット本と似たところがある
わかっちゃいるけどやめられない
・自然な気持ちで怒って、また自然に怒りを収めればいいだけのことで
  しょう


○ペコペコしたって得するわけじゃない
◎ 怒りたい感情をあえて押し殺して怒らないでいると人生がうまくい
  く、得をするなんてそんなアホなことはありません = 卑屈



  ペコペコすれば得をするなんていう保証はどこにもない


○お客様を神さま扱いなんてしなくていい
・行きすぎた卑屈さはもうやめましょうよ
   - 現在の日本のやり方は卑屈が過ぎる
            = 金儲け第一主義  

○「わたしは怒らない」はポリシーにならない
・怒ったら多くの場合で損をする
   でも経済的に得をするのと、卑屈にならずに堂々と生きるのとあな
  たはどちらを選ぶんですか? 



もっと自分を大切にして、卑屈にならずに堂々と行きましょうよ