山折哲雄さんはこんなことを 26-「宗教の話」朝日新聞社 1997年 (5) /「教育の死角」笠井喜世 那珂書房 1998年 ③【再掲載 2015.11】 [読書記録 宗教]
11月25日月曜日、今回は、11月5日に続き、
山折哲雄さんはこんなことをの紹介25回目、
「宗教の話」の紹介 4回目です。
出版社の案内には、
「日本人にとって宗教とは何か。宗教学の第一人者が、オウム真理教事
件を機に、宗教と日本人について考えた警醒の書。麻原教祖から親鸞、
蓮如、日蓮まで日本人の宗教心をめぐって、思いのたけを語る。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「ジャーナリスト 無神論者のまなざし」
・「現代日本の不幸は,宗教がほとんど無自覚的な無神論者たちのまな
ざしによって包囲され銃撃されている」
もう一つ、再掲載になりますが、笠井喜世さんの
「教育の死角」③を載せます。
☆山折哲雄さんはこんなことを 26-「宗教の話」朝日新聞社 1997年 (5)
◇日本列島「カルト」の尾てい骨
近世民衆
~ 新しいミロク信仰
鹿島踊り
~ ミロクの世を称える歌
→ 幕末世直し 熱狂的踊り エエジャナイカ運動
= いまここに(=日本人の現世的感覚)
日本人
自己と宇宙と当分に眺めるだけの構想力欠如
- オウム本拠地 富士山麓
今ここの末法思想
◇ジャーナリストの目
ジャーナリスト
~ 無神論者のまなざし
宗教の現象を社会学や人類学の枠組みで
一面的宗教社会的思考
高度消費社会の出現 オイルショックを分水嶺として
「カルト」というキーワード
1978年 「人民寺院」事件 集団自殺
1993年 「ブランチ・デヴィアン事件」集団自殺
ステロタイプ 家族崩壊・競争社会・偏差値教育
社会の排泄物の幻想
一面的な見方ではなかろうか
宗教の現象には,決して社会的な現象へと還元をし尽くすこ
とのできない歴史の記憶が刻み込まれている
宗教と戦争とは切っても切れない関係
十字軍 一向一揆
宗教
精神的救済 と 相互殺戮の消耗戦の繰り返し
出家断食 ~ 主体滅却 法悦実現の伝統
現代日本の不幸は,宗教がほとんど無自覚的な無神論者
たちのまなざしによって包囲され銃撃されている
☆「教育の死角」笠井喜世 那珂書房 1998年 ③【再掲載 2015.11】
◇プロローグ
教育は学校任せ
公立高校に三種類
① 進学校
② 中堅校
③ 教育困難校 ランク付け
表面的な学校批判が横行している
◇「首切り学校」の再生
教育になじめない生徒たち
厳然たる高校間格差
教師のふれあい合宿
藤本博 三動塾「心」「体」「頭」
教師の「生徒体験を語る」
本音を出し合う教師たち
= 自分を見つめ直す時間を持つ大切さ
停学生参加の教師研修
全紙大の画用紙に点描画
用具 大画用紙・12色水彩・割り箸・皿
① 輪郭を描く
② 大胆に単純できれいに色が出るものをかく
③ ほしい色を皿に取り,割り箸の先に付け,判を押す
ように色を付ける
④ 点を重ねて絵にする
~ 線は描かない
⑤ 空白をなくす
合宿は2年間のみにとどまった
- 後任者の意欲?
どのようにすばらしいことでも,時が変わり人が変わると,
それを継続することが困難になると言う『学校」という現場
の悪しき特徴
画期的な学校謹慎
停学=生徒の有給休暇 になってしまっている
教師世界の現状
◇蘇った教育困難校
崩壊寸前の学校「県立鹿島灘高校」
「私は生徒の前では,生徒の話し言葉に合わせた言葉を使うよう
にしている。気取った言葉遣いや難しい言葉遣いが,生徒たち
の拒否反応を必ず招く」
「鬼の笠井と仏の笠井」
悪い生徒には厳しく指導し,指導に乗った後はとことん面倒を
見る
瞑想する教師の情景
「出席簿が汚れてきたら要注意」
学校現状3つのマイナス面
① 生徒の高校生としての資質が,彼等が本来持っているもの
よりもさらに低い状態で学校生活の中で息づいている。
② 教師がそれぞれバラバラに仕事をしていて,集団としての
力を出していない。
むしろマイナス面が多く出ている。
③ 管理職が自分の目標や意図を職員や生徒に伝え切れていな
い。
=「あつものに懲りてなますを吹く」状況
山折哲雄さんはこんなことをの紹介25回目、
「宗教の話」の紹介 4回目です。
出版社の案内には、
「日本人にとって宗教とは何か。宗教学の第一人者が、オウム真理教事
件を機に、宗教と日本人について考えた警醒の書。麻原教祖から親鸞、
蓮如、日蓮まで日本人の宗教心をめぐって、思いのたけを語る。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「ジャーナリスト 無神論者のまなざし」
・「現代日本の不幸は,宗教がほとんど無自覚的な無神論者たちのまな
ざしによって包囲され銃撃されている」
もう一つ、再掲載になりますが、笠井喜世さんの
「教育の死角」③を載せます。
☆山折哲雄さんはこんなことを 26-「宗教の話」朝日新聞社 1997年 (5)
◇日本列島「カルト」の尾てい骨
近世民衆
~ 新しいミロク信仰
鹿島踊り
~ ミロクの世を称える歌
→ 幕末世直し 熱狂的踊り エエジャナイカ運動
= いまここに(=日本人の現世的感覚)
日本人
自己と宇宙と当分に眺めるだけの構想力欠如
- オウム本拠地 富士山麓
今ここの末法思想
◇ジャーナリストの目
ジャーナリスト
~ 無神論者のまなざし
宗教の現象を社会学や人類学の枠組みで
一面的宗教社会的思考
高度消費社会の出現 オイルショックを分水嶺として
「カルト」というキーワード
1978年 「人民寺院」事件 集団自殺
1993年 「ブランチ・デヴィアン事件」集団自殺
ステロタイプ 家族崩壊・競争社会・偏差値教育
社会の排泄物の幻想
一面的な見方ではなかろうか
宗教の現象には,決して社会的な現象へと還元をし尽くすこ
とのできない歴史の記憶が刻み込まれている
宗教と戦争とは切っても切れない関係
十字軍 一向一揆
宗教
精神的救済 と 相互殺戮の消耗戦の繰り返し
出家断食 ~ 主体滅却 法悦実現の伝統
現代日本の不幸は,宗教がほとんど無自覚的な無神論者
たちのまなざしによって包囲され銃撃されている
☆「教育の死角」笠井喜世 那珂書房 1998年 ③【再掲載 2015.11】
◇プロローグ
教育は学校任せ
公立高校に三種類
① 進学校
② 中堅校
③ 教育困難校 ランク付け
表面的な学校批判が横行している
◇「首切り学校」の再生
教育になじめない生徒たち
厳然たる高校間格差
教師のふれあい合宿
藤本博 三動塾「心」「体」「頭」
教師の「生徒体験を語る」
本音を出し合う教師たち
= 自分を見つめ直す時間を持つ大切さ
停学生参加の教師研修
全紙大の画用紙に点描画
用具 大画用紙・12色水彩・割り箸・皿
① 輪郭を描く
② 大胆に単純できれいに色が出るものをかく
③ ほしい色を皿に取り,割り箸の先に付け,判を押す
ように色を付ける
④ 点を重ねて絵にする
~ 線は描かない
⑤ 空白をなくす
合宿は2年間のみにとどまった
- 後任者の意欲?
どのようにすばらしいことでも,時が変わり人が変わると,
それを継続することが困難になると言う『学校」という現場
の悪しき特徴
画期的な学校謹慎
停学=生徒の有給休暇 になってしまっている
教師世界の現状
◇蘇った教育困難校
崩壊寸前の学校「県立鹿島灘高校」
「私は生徒の前では,生徒の話し言葉に合わせた言葉を使うよう
にしている。気取った言葉遣いや難しい言葉遣いが,生徒たち
の拒否反応を必ず招く」
「鬼の笠井と仏の笠井」
悪い生徒には厳しく指導し,指導に乗った後はとことん面倒を
見る
瞑想する教師の情景
「出席簿が汚れてきたら要注意」
学校現状3つのマイナス面
① 生徒の高校生としての資質が,彼等が本来持っているもの
よりもさらに低い状態で学校生活の中で息づいている。
② 教師がそれぞれバラバラに仕事をしていて,集団としての
力を出していない。
むしろマイナス面が多く出ている。
③ 管理職が自分の目標や意図を職員や生徒に伝え切れていな
い。
=「あつものに懲りてなますを吹く」状況
山折哲雄さんはこんなことを 25-「宗教の話」朝日新聞社 1997年 (4) /「千年樫の下に」扇谷正造 あいうえお館 1985年 ⑥(最終)【再掲載 2014.8】 [読書記録 宗教]
今日は11月15日、金曜日です。
今回は、11月5日に続き、
山折哲雄さんはこんなことをの紹介25回目、
「宗教の話」の紹介 4回目です。
出版社の案内には、
「日本人にとって宗教とは何か。宗教学の第一人者が、オウム真理教事
件を機に、宗教と日本人について考えた警醒の書。麻原教祖から親鸞、
蓮如、日蓮まで日本人の宗教心をめぐって、思いのたけを語る。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「悪人往生の条件 ①自分の罪をふかく懺悔すること ②良き指導者
につくこと(善知識)」
・「阿弥陀来迎図は浄土と穢土が重なり来世と現世が地続きに」
・「現世往生か未来往生か 二つの救済思想」
もう一つ、再掲載になりますが、扇谷正造さんの
「千年樫の下に」⑥を載せます。
時代を感じさせる表現はありますが、
今に生きることをわたしに教えてくれる本でした。
☆山折哲雄さんはこんなことを 25-「宗教の話」朝日新聞社 1997年 (4)
◇「今,もし親鸞が」
悪人こそ真っ先に往生 ~ 麻原の身に
□二つの「悪人成仏」
親鸞の門
「教行心証」 条件づき悪人成仏論
「歎異抄」 無条件悪人成仏論
「和讃」
悪人往生の条件
① 自分の罪をふかく懺悔すること
② 良き指導者につくこと(善知識)
他力を頼むだけで往生できる
異なる二つの見解
蓮如 8代目 本願寺法主
信仰の名の下に人殺しをする狂信の徒こそ「悪人」
→ 禁断の書として「歎異抄」を封印
悪そのものの真の恐ろしさを知っていた
□日本人の浄土往生感
中世
紀州・那智浜から南海の観音浄土を目指すもの
フダラク渡海(もくずと消える)
- 理想国土に対する人々の渇望
南海各地 聖地点々と
インド仏教との浄土
西方十万億土の彼方 ~ 西に傾く太陽
無限空間の断層
- 易々と飛び越えたのが日本人
浄土は山岳の頂上にこそ存在する
阿弥陀来迎図
~ 浄土と穢土が重なり来世と現世が地続きに
□阿弥陀浄土と弥勒浄土
阿弥陀浄土(西方浄土)
- 死後すぐに往生が約束(救済)
弥勒浄土(天空浄土)
- とそつ天浄土 通過駅
56億7千年後に救済 未来仏
阿弥陀信仰の基本テキスト
浄土三部教(無量寿教,観無量寿教,阿弥陀経)
弥勒信仰の基本教典
弥勒三部教(弥勒上生教,弥勒成仏教,弥勒下生教)
二つの救済思想
現世往生か未来往生か
未来信仰息吹き返す
平安期 - 天台宗「埋教」
高野山 弘法大師の入定信仰
親鸞
「阿弥陀信心を得た人は弥勒菩薩と親しい人」
弥勒等同思想
- 未来往生が現世往生へと吸引されていった
56億7千万年の時間を一挙に短縮
未来仏のメシアが現世仏としてのメシアへ
☆「千年樫の下に」扇谷正造 あいうえお館 1985年 ⑥(最終)【再掲載 2014.8】
◇問題意識を持つ人間
□疑問を育てる
「自分を知ってくれている何十人かの人々に対していい思い出を残し
て死んでいく」
-「ボサッと一生を終える」
子供の興味や関心を手がかりにしてそれを育てる
- 松下村塾の吉田松陰
□条件を提示して話し合う
子供に条件を提示して その条件だけは義務として守らせた
□親子の絆
小泉信三博士
戦死した長男を書いた本『海軍主計 小泉信吉』
本当に子供を信じている愛しているということを伝える
□自分で自分のレールを敷く
◇理想の人間像
自分の顔に責任を持て
リンカーン
「男は四十になったら自分の顔に責任を持て」
森鴎外
「人は生まれたままの顔で墓場に行くことを恥と思え」
化粧品会社社長 故ヘレナ・ルビンシュタイン 女の顔
「三十までは神さまが授けてくれた顔、三十過ぎたら自分で
稼いだ顔」
ザ・マン・オブ・ウェーク(Tha Man Of Wake)
航跡のある顔,余韻のある顔,味のある顔
◇断絶
断絶を解く鍵
= 次代を信じる心
◇男が男になる時
仕事
◇私説・教師聖職論
看護婦・教師・警察官は尊い職業の一つ
- 教師は「ヒトを創る職業」
◇地方的文化人
地方的東京人
◇千年樫の下に
中里介山「大菩薩峠」
今回は、11月5日に続き、
山折哲雄さんはこんなことをの紹介25回目、
「宗教の話」の紹介 4回目です。
出版社の案内には、
「日本人にとって宗教とは何か。宗教学の第一人者が、オウム真理教事
件を機に、宗教と日本人について考えた警醒の書。麻原教祖から親鸞、
蓮如、日蓮まで日本人の宗教心をめぐって、思いのたけを語る。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「悪人往生の条件 ①自分の罪をふかく懺悔すること ②良き指導者
につくこと(善知識)」
・「阿弥陀来迎図は浄土と穢土が重なり来世と現世が地続きに」
・「現世往生か未来往生か 二つの救済思想」
もう一つ、再掲載になりますが、扇谷正造さんの
「千年樫の下に」⑥を載せます。
時代を感じさせる表現はありますが、
今に生きることをわたしに教えてくれる本でした。
☆山折哲雄さんはこんなことを 25-「宗教の話」朝日新聞社 1997年 (4)
◇「今,もし親鸞が」
悪人こそ真っ先に往生 ~ 麻原の身に
□二つの「悪人成仏」
親鸞の門
「教行心証」 条件づき悪人成仏論
「歎異抄」 無条件悪人成仏論
「和讃」
悪人往生の条件
① 自分の罪をふかく懺悔すること
② 良き指導者につくこと(善知識)
他力を頼むだけで往生できる
異なる二つの見解
蓮如 8代目 本願寺法主
信仰の名の下に人殺しをする狂信の徒こそ「悪人」
→ 禁断の書として「歎異抄」を封印
悪そのものの真の恐ろしさを知っていた
□日本人の浄土往生感
中世
紀州・那智浜から南海の観音浄土を目指すもの
フダラク渡海(もくずと消える)
- 理想国土に対する人々の渇望
南海各地 聖地点々と
インド仏教との浄土
西方十万億土の彼方 ~ 西に傾く太陽
無限空間の断層
- 易々と飛び越えたのが日本人
浄土は山岳の頂上にこそ存在する
阿弥陀来迎図
~ 浄土と穢土が重なり来世と現世が地続きに
□阿弥陀浄土と弥勒浄土
阿弥陀浄土(西方浄土)
- 死後すぐに往生が約束(救済)
弥勒浄土(天空浄土)
- とそつ天浄土 通過駅
56億7千年後に救済 未来仏
阿弥陀信仰の基本テキスト
浄土三部教(無量寿教,観無量寿教,阿弥陀経)
弥勒信仰の基本教典
弥勒三部教(弥勒上生教,弥勒成仏教,弥勒下生教)
二つの救済思想
現世往生か未来往生か
未来信仰息吹き返す
平安期 - 天台宗「埋教」
高野山 弘法大師の入定信仰
親鸞
「阿弥陀信心を得た人は弥勒菩薩と親しい人」
弥勒等同思想
- 未来往生が現世往生へと吸引されていった
56億7千万年の時間を一挙に短縮
未来仏のメシアが現世仏としてのメシアへ
☆「千年樫の下に」扇谷正造 あいうえお館 1985年 ⑥(最終)【再掲載 2014.8】
◇問題意識を持つ人間
□疑問を育てる
「自分を知ってくれている何十人かの人々に対していい思い出を残し
て死んでいく」
-「ボサッと一生を終える」
子供の興味や関心を手がかりにしてそれを育てる
- 松下村塾の吉田松陰
□条件を提示して話し合う
子供に条件を提示して その条件だけは義務として守らせた
□親子の絆
小泉信三博士
戦死した長男を書いた本『海軍主計 小泉信吉』
本当に子供を信じている愛しているということを伝える
□自分で自分のレールを敷く
◇理想の人間像
自分の顔に責任を持て
リンカーン
「男は四十になったら自分の顔に責任を持て」
森鴎外
「人は生まれたままの顔で墓場に行くことを恥と思え」
化粧品会社社長 故ヘレナ・ルビンシュタイン 女の顔
「三十までは神さまが授けてくれた顔、三十過ぎたら自分で
稼いだ顔」
ザ・マン・オブ・ウェーク(Tha Man Of Wake)
航跡のある顔,余韻のある顔,味のある顔
◇断絶
断絶を解く鍵
= 次代を信じる心
◇男が男になる時
仕事
◇私説・教師聖職論
看護婦・教師・警察官は尊い職業の一つ
- 教師は「ヒトを創る職業」
◇地方的文化人
地方的東京人
◇千年樫の下に
中里介山「大菩薩峠」
山折哲雄さんはこんなことを 24-「宗教の話」朝日新聞社 1997年 (3) /「我が子に教える作文教室」清水義範 講談社 2005年 ③【再掲載 2016.8】 [読書記録 宗教]
今日は11月5日、火曜日です。
今回は、10月25日に続き、
山折哲雄さんはこんなことをの紹介24回目、
「宗教の話」の紹介 3回目です。
出版社の案内には、
「日本人にとって宗教とは何か。宗教学の第一人者が、オウム真理教事
件を機に、宗教と日本人について考えた警醒の書。麻原教祖から親鸞、
蓮如、日蓮まで日本人の宗教心をめぐって、思いのたけを語る。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「阪神大震災に宗教家の姿は目立たず、ボランティア・精神科医・カ
ウンセラーに注目が集まった。宗教の権威が地に落ちた」
・「日本での『無神論』とは、あれもこれもの主体滅却の宗教だと言う
ことができる。西欧の確信的無神論とは隔たりがある」
・「修行者とは『解脱』と『世俗』の間を永久に行き来する存在」
☆山折哲雄さんはこんなことを 24-「宗教の話」朝日新聞社 1997年 (3)
◇宗教ニヒリズムの時代
「仏典」や「聖書」の言葉が,今日本当に嘆き苦しんでいる人々
の心に届かなくなってしまった
阪神大震災
宗教家の姿がなく ボランティア・精神科医・カウンセラー
宗教の権威が地に落ちた
宗教の言葉が一挙に説得力を失った
「宗教的ニヒリズムの時代」
宗教がボランティア・カウンセラーに
= 宗教的ペシニズムの時代
◇オウム真理教と三つの宗教集団
① 麻原とその側近
② 一般信者
③ 科学(化学)知識を持ち最新テクノロジー情報機器を操る幹部
= 無神論的人間
※ 革命家気取りの反乱分子
無神論
= あれもこれもの主体滅却の宗教
※ 西欧の確信的無神論とは隔たり
◇ドストエフスキーとオウム真理教
ドストエフスキー
「悪霊」テロ・革命
~ 内部抗争
「人神」の誕生
五秒間の永久調和の瞬間
仏陀・空海「即身成仏」
麻原 仏陀とキリーロフを同時に生きる
◇異常繁殖する悪霊のイメージ
修行者
「解脱」と「世俗」の間を永久に行き来する存在
ハードな無神論のウィルスがソフトな無神論的風土の中で増殖し
ていく異常発酵
◎ ドストエフスキーによって思い描かれた悪霊の世界が120年
の時空を越えて、現代日本の無神論的風土の中に再び蘇ってくる
かのような錯覚
☆「我が子に教える作文教室」清水義範 講談社 2005年 ③【再掲載 2016.8】
[出版社の案内]
こうすれば、子どもは必ず作文上手になる! 「作文親父」(もちろん母
親もOK)としての家庭での指導法アノ手コノ手を楽しい例文つきで紹
介。基本からユーモアのある文章まで、実は親までうまくなる名講座。
◇第11回 人の作文を読む刺激
「よくできた作文をみんなに読み聞かせる」
◇第12回 小学作文の文体
小学生の作文は殆どが<です・ます>体
物語になると<だ・である> 体に
→ 「いいこぶって<です・ます>で書かなくてもいいよ」
◇第13回 接続詞を教えよう
「それでそれで地獄 と そしてそして地獄」
→ 「しかしをつかってごらん」
「ところがを使って作文を書こう」
接続詞を意識させて
「それともを使おう」
◇第14回 箇条書きという手もある
「すべての大人には子どもを教育しているんだという自覚が必要な
のだ」
「お父さんのいい所と悪い所を3つずつ並べてごらん」
「ぼくの優れている所というのを十項目書き並べてごらん」
※ 無理矢理多項目を並べてしまうゲーム
◇第15回 形容詞は心の響き
子どもとは未熟なものである。
形容詞が多いほど作文は生き生きとしてくる。
= 形容詞は心の響き
◇第16回 手紙はチャーミングに
アニメのキャラクターに手紙
ジャニーズに入れてくださいという手紙
◇第17回 観察文はクールだが
作文を書くねらいは,伝える力を付けさせる所
観察文に挑戦
事実を正確に見てそれを人に説明できるのが観察の目的
今回は、10月25日に続き、
山折哲雄さんはこんなことをの紹介24回目、
「宗教の話」の紹介 3回目です。
出版社の案内には、
「日本人にとって宗教とは何か。宗教学の第一人者が、オウム真理教事
件を機に、宗教と日本人について考えた警醒の書。麻原教祖から親鸞、
蓮如、日蓮まで日本人の宗教心をめぐって、思いのたけを語る。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「阪神大震災に宗教家の姿は目立たず、ボランティア・精神科医・カ
ウンセラーに注目が集まった。宗教の権威が地に落ちた」
・「日本での『無神論』とは、あれもこれもの主体滅却の宗教だと言う
ことができる。西欧の確信的無神論とは隔たりがある」
・「修行者とは『解脱』と『世俗』の間を永久に行き来する存在」
☆山折哲雄さんはこんなことを 24-「宗教の話」朝日新聞社 1997年 (3)
◇宗教ニヒリズムの時代
「仏典」や「聖書」の言葉が,今日本当に嘆き苦しんでいる人々
の心に届かなくなってしまった
阪神大震災
宗教家の姿がなく ボランティア・精神科医・カウンセラー
宗教の権威が地に落ちた
宗教の言葉が一挙に説得力を失った
「宗教的ニヒリズムの時代」
宗教がボランティア・カウンセラーに
= 宗教的ペシニズムの時代
◇オウム真理教と三つの宗教集団
① 麻原とその側近
② 一般信者
③ 科学(化学)知識を持ち最新テクノロジー情報機器を操る幹部
= 無神論的人間
※ 革命家気取りの反乱分子
無神論
= あれもこれもの主体滅却の宗教
※ 西欧の確信的無神論とは隔たり
◇ドストエフスキーとオウム真理教
ドストエフスキー
「悪霊」テロ・革命
~ 内部抗争
「人神」の誕生
五秒間の永久調和の瞬間
仏陀・空海「即身成仏」
麻原 仏陀とキリーロフを同時に生きる
◇異常繁殖する悪霊のイメージ
修行者
「解脱」と「世俗」の間を永久に行き来する存在
ハードな無神論のウィルスがソフトな無神論的風土の中で増殖し
ていく異常発酵
◎ ドストエフスキーによって思い描かれた悪霊の世界が120年
の時空を越えて、現代日本の無神論的風土の中に再び蘇ってくる
かのような錯覚
☆「我が子に教える作文教室」清水義範 講談社 2005年 ③【再掲載 2016.8】
[出版社の案内]
こうすれば、子どもは必ず作文上手になる! 「作文親父」(もちろん母
親もOK)としての家庭での指導法アノ手コノ手を楽しい例文つきで紹
介。基本からユーモアのある文章まで、実は親までうまくなる名講座。
◇第11回 人の作文を読む刺激
「よくできた作文をみんなに読み聞かせる」
◇第12回 小学作文の文体
小学生の作文は殆どが<です・ます>体
物語になると<だ・である> 体に
→ 「いいこぶって<です・ます>で書かなくてもいいよ」
◇第13回 接続詞を教えよう
「それでそれで地獄 と そしてそして地獄」
→ 「しかしをつかってごらん」
「ところがを使って作文を書こう」
接続詞を意識させて
「それともを使おう」
◇第14回 箇条書きという手もある
「すべての大人には子どもを教育しているんだという自覚が必要な
のだ」
「お父さんのいい所と悪い所を3つずつ並べてごらん」
「ぼくの優れている所というのを十項目書き並べてごらん」
※ 無理矢理多項目を並べてしまうゲーム
◇第15回 形容詞は心の響き
子どもとは未熟なものである。
形容詞が多いほど作文は生き生きとしてくる。
= 形容詞は心の響き
◇第16回 手紙はチャーミングに
アニメのキャラクターに手紙
ジャニーズに入れてくださいという手紙
◇第17回 観察文はクールだが
作文を書くねらいは,伝える力を付けさせる所
観察文に挑戦
事実を正確に見てそれを人に説明できるのが観察の目的
山折哲雄さんはこんなことを 23-「宗教の話」朝日新聞社 1997年 (2) /「シリーズ授業―実践の批評と創造 3 算数―分数・式のたて方」岩波書店 1992年 ②【2016.5】 [読書記録 宗教]
今日は10月25日金曜日です。
今回は、10月15日に続き、
山折哲雄さんはこんなことをの紹介23回目、
「宗教の話」の紹介 2回目です。
出版社の案内には、
「日本人にとって宗教とは何か。宗教学の第一人者が、オウム真理教事
件を機に、宗教と日本人について考えた警醒の書。麻原教祖から親鸞、
蓮如、日蓮まで日本人の宗教心をめぐって、思いのたけを語る。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「今日我々は明治の変革以後ほとんど初めて精神の根本的なオーバー
ホールの必要に迫られている」
・「今,弱い歴史に収斂する文明論を強い歴史の足音に耳を傾ける文明
論によって変換すべき時代を迎えようとしている」
・「文明の対立、衝突は宗教の要因が大」
もう一つ、再掲載になりますが、岩波書店の
「シリーズ授業―実践の批評と創造 3 算数―分数・式のたて方」
を載せます。
☆山折哲雄さんはこんなことを 23-「宗教の話」朝日新聞社 1997年 (2)
◇日本宗教の終末元年
現代の隠れキリシタン
角を矯めて牛を殺す
今日我々は明治の変革以後ほとんど初めて精神の根本的なオーバーホー
ルの必要に迫られている
◇「強い歴史」と「弱い歴史」
爆発する宗教と萎縮する宗教
レヴィ=ストロース
弱い歴史 ○年○月○日 伝統的歴史
強い歴史 ○万年○千年 宗教と民族
「今,弱い歴史に収斂する文明論を強い歴史の足音に耳を傾ける文明
論によって変換すべき時代を迎えようとしている」
・「超国家主義」と宗教の連関の問題
・一向一揆における宗教と政治のテーマ
◇日蓮イデオロギーと超国家主義
日蓮 インターナショナル構想
法華経を信じないと「内乱」「外敵の進入」「立正安国論」
- 幕府批判 伊豆流刑
1 辺境
- 中心の軸と逆回転
2 外圧
- 内乱 自己認識
◇「国家改造」計画とハルマゲドン
法華経至上主義
1930年代 超国家イデオロギー
北一輝 1920 日本改造法案 日蓮主義
大川周明
井上昭 日蓮宗 血盟団 一人一殺主義
石原完爾 日蓮宗 満州事変推進
「日本という辺境国家を宇宙の中心に擬する世界戦略を持ち欧州列強
という名のインターナショナルな外圧攻勢をテコにして内乱状態を
作り出し国家改造の運動につなげようとした」
→ 麻原教祖の国家改造計画 ハルマゲドン
◇一向一揆とオウム真理教事件
勝俣鎮夫「一揆」岩波
一揆
-「一味神水」の手続きにより「一味同心」の連帯を作り出
す人々の集団。しかし一向一揆皆無
天正八年(1580)石山本願寺 石山炎上退去
幟 「進者,往生極楽,退者,無間地獄」安芸門徒
◎ 往生か堕地獄かの二者択一 負の二者択一
1993年S.ハンチントン(ハーバード大)
「文明の衝突」-7文明
西欧 儒教 日本 イスラム ヒンズー スラブ ラテンアメリカ
→ 対立、衝突は宗教要因が大
☆「シリーズ授業―実践の批評と創造 3 算数―分数・式のたて方」岩波書店 1992年 ②【2016.5】
◇式の立て方の授業を批評する
電卓を使った授業
カッコが先か乗除が先か
カッコの必要性を考えさせる
買い物 = 千円札からの引き算
電卓はいつも正しいか
「答えが出ると安心して確かめをしない」問題
スーパーの人
「消費税が入ってから子供たちがついに計算を捨てた」
教師根性の戦い
「だいたい」でいいか?
授業に於ける間違いの効果
学級風土の中の教師像
キャッチボールのリズムが日本では感じられない
教師の二つのタイプ
① 端正なタイプ=端正タイプ
② 出しゃばって子供を操るタイプ=強引タイプ
ベテラン教師の壁
教員歴17年 東大に派遣生としての経験
強引タイプと端正タイプ
エイジング(加齢)の問題もある
教師の追跡調査も必要になる
- 適当にいい加減なところもほしい
「適当ないい加減さ」
情熱だけでやっていると問題がいっぱいになる
◎ 自分の側のゆとりのなさを結局子供に押しつけているので
はないか
お金を使う経験がほしい
買い物ごっこが有効なのは過去の話になってきた
消費税が入ったらますます分からなくなっている
「おかしいと思ったとき電卓を置いて筆算をする子が一人もい
なかった」
電卓教育の可能性
「宿題では電卓を使っている」
◇「折り紙」で算数を学ぶ 山野下とよ子
折り紙分数
割合分数と量分数
量分数は日常では殆ど使われない = 小数が使われる
日本では倍や割合を表す割合分数ばかり
→ 子供たちはイメージを掴みづらい
紙芝居を取れ入れての問題作り
授業を振り返って
子供たちと共に授業を創る
楽しさ、面白さ、辛抱を共に共鳴しあえる授業
紙芝居の面白さをもう一度
今回は、10月15日に続き、
山折哲雄さんはこんなことをの紹介23回目、
「宗教の話」の紹介 2回目です。
出版社の案内には、
「日本人にとって宗教とは何か。宗教学の第一人者が、オウム真理教事
件を機に、宗教と日本人について考えた警醒の書。麻原教祖から親鸞、
蓮如、日蓮まで日本人の宗教心をめぐって、思いのたけを語る。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「今日我々は明治の変革以後ほとんど初めて精神の根本的なオーバー
ホールの必要に迫られている」
・「今,弱い歴史に収斂する文明論を強い歴史の足音に耳を傾ける文明
論によって変換すべき時代を迎えようとしている」
・「文明の対立、衝突は宗教の要因が大」
もう一つ、再掲載になりますが、岩波書店の
「シリーズ授業―実践の批評と創造 3 算数―分数・式のたて方」
を載せます。
☆山折哲雄さんはこんなことを 23-「宗教の話」朝日新聞社 1997年 (2)
◇日本宗教の終末元年
現代の隠れキリシタン
角を矯めて牛を殺す
今日我々は明治の変革以後ほとんど初めて精神の根本的なオーバーホー
ルの必要に迫られている
◇「強い歴史」と「弱い歴史」
爆発する宗教と萎縮する宗教
レヴィ=ストロース
弱い歴史 ○年○月○日 伝統的歴史
強い歴史 ○万年○千年 宗教と民族
「今,弱い歴史に収斂する文明論を強い歴史の足音に耳を傾ける文明
論によって変換すべき時代を迎えようとしている」
・「超国家主義」と宗教の連関の問題
・一向一揆における宗教と政治のテーマ
◇日蓮イデオロギーと超国家主義
日蓮 インターナショナル構想
法華経を信じないと「内乱」「外敵の進入」「立正安国論」
- 幕府批判 伊豆流刑
1 辺境
- 中心の軸と逆回転
2 外圧
- 内乱 自己認識
◇「国家改造」計画とハルマゲドン
法華経至上主義
1930年代 超国家イデオロギー
北一輝 1920 日本改造法案 日蓮主義
大川周明
井上昭 日蓮宗 血盟団 一人一殺主義
石原完爾 日蓮宗 満州事変推進
「日本という辺境国家を宇宙の中心に擬する世界戦略を持ち欧州列強
という名のインターナショナルな外圧攻勢をテコにして内乱状態を
作り出し国家改造の運動につなげようとした」
→ 麻原教祖の国家改造計画 ハルマゲドン
◇一向一揆とオウム真理教事件
勝俣鎮夫「一揆」岩波
一揆
-「一味神水」の手続きにより「一味同心」の連帯を作り出
す人々の集団。しかし一向一揆皆無
天正八年(1580)石山本願寺 石山炎上退去
幟 「進者,往生極楽,退者,無間地獄」安芸門徒
◎ 往生か堕地獄かの二者択一 負の二者択一
1993年S.ハンチントン(ハーバード大)
「文明の衝突」-7文明
西欧 儒教 日本 イスラム ヒンズー スラブ ラテンアメリカ
→ 対立、衝突は宗教要因が大
☆「シリーズ授業―実践の批評と創造 3 算数―分数・式のたて方」岩波書店 1992年 ②【2016.5】
◇式の立て方の授業を批評する
電卓を使った授業
カッコが先か乗除が先か
カッコの必要性を考えさせる
買い物 = 千円札からの引き算
電卓はいつも正しいか
「答えが出ると安心して確かめをしない」問題
スーパーの人
「消費税が入ってから子供たちがついに計算を捨てた」
教師根性の戦い
「だいたい」でいいか?
授業に於ける間違いの効果
学級風土の中の教師像
キャッチボールのリズムが日本では感じられない
教師の二つのタイプ
① 端正なタイプ=端正タイプ
② 出しゃばって子供を操るタイプ=強引タイプ
ベテラン教師の壁
教員歴17年 東大に派遣生としての経験
強引タイプと端正タイプ
エイジング(加齢)の問題もある
教師の追跡調査も必要になる
- 適当にいい加減なところもほしい
「適当ないい加減さ」
情熱だけでやっていると問題がいっぱいになる
◎ 自分の側のゆとりのなさを結局子供に押しつけているので
はないか
お金を使う経験がほしい
買い物ごっこが有効なのは過去の話になってきた
消費税が入ったらますます分からなくなっている
「おかしいと思ったとき電卓を置いて筆算をする子が一人もい
なかった」
電卓教育の可能性
「宿題では電卓を使っている」
◇「折り紙」で算数を学ぶ 山野下とよ子
折り紙分数
割合分数と量分数
量分数は日常では殆ど使われない = 小数が使われる
日本では倍や割合を表す割合分数ばかり
→ 子供たちはイメージを掴みづらい
紙芝居を取れ入れての問題作り
授業を振り返って
子供たちと共に授業を創る
楽しさ、面白さ、辛抱を共に共鳴しあえる授業
紙芝居の面白さをもう一度
山折哲雄さんはこんなことを 22-「宗教の話」朝日新聞出版 1997年 (1) /『学級崩壊に学ぶ』河村茂雄 誠信書房 1999年 ⑧ 【再掲載 2016.4】 [読書記録 宗教]
今日は10月15日火曜日です。
今回は、10月5日に続き、
山折哲雄さんはこんなことをの紹介22回目、
「宗教の話」の紹介 1回目です。
出版社の案内には、
「日本人にとって宗教とは何か。宗教学の第一人者が、オウム真理教事
件を機に、宗教と日本人について考えた警醒の書。麻原教祖から親鸞、
蓮如、日蓮まで日本人の宗教心をめぐって、思いのたけを語る。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「宗教の権威が失墜した三つの理由 ①仏教の空洞化 ②神道の非宗
教性 ③近代日本知識人の無神論化」
・「明治期の『神仏分離政策』で、『神も仏も』から『神か仏か(キリ
スト教的世界観)』へと変わった。また、戦後『政教分離』がなさ
れた。」
・「明治国家になり神道における宗教性と非宗教性の使い分けが行われ
た。神道の一般化により不徹底な政教分離とキリスト教抜きの西欧
文明の受容がなされたことが、神道への不信・宗教一般への疑惑を
日本人に植え付けた。」
もう一つ、再掲載になりますが、河村茂雄さんの
「学級崩壊に学ぶ」⑧を載せます。
学級崩壊について丁寧に解説された実践的な本だと感じました。
☆山折哲雄さんはこんなことを 22-「宗教の話」朝日新聞出版 1997年 (1)
◇1995年
1月17日 阪神大震災
3月 オウム真理教事件 日本宗教の壊滅的な打撃
宗教の権威が失墜した三つの理由
① 仏教の空洞化
② 神道の非宗教性
現世利益信仰の否定
③ 近代日本知識人の無神論化
「神仏分離」と「政教分離」
明治期 神仏分離政策
神も仏も → 神か仏か(キリスト教的世界観)
戦後 政教分離
◇「万世一系の天皇」
伊藤博文
キリスト教に対抗しうる「国家の機軸」
= 皇室
天照大神がゴッドと対抗しうる
= 伝統神道のキリスト教化
批判をかわす
神道における祭祀と宗教の分離
形式的宗教分離を主張
内村鑑三
日本の大困難は日本人がキリスト教を採用しないでキリスト
教文明を採用したことだ。
「日本の伝統的宗教は抵抗らしい抵抗をせず,むしろその路線
にすりより,尻馬に乗って延命につとめてきた」
「日本には、政治宗教の深刻な対立が我が国においては生じな
かった」
経済活動と宗教倫理の間に緊張と対抗の関係が見られなかった
= 宗教の世俗化
日本の伝統的宗教が徹底的に世俗化していたればこそ日本の近代
化は短時間に効率よく発展した
仏教空洞化
~ 葬式仏教
神道非宗教化
→ ただの傍観者
明治国家の神道・政策的使い分け
神道における宗教性と非宗教性の使い分け
→ 神道への不信・宗教一般への疑惑を日本人に植え付けた
① 神道の一般化による不徹底な政教分離
② キリスト教抜きの西欧文明の受容
宗教原理抜きの近代化の過程
◇政教分離政策の功罪
常識
① 政治と宗教の分離 公私の別
② 聖俗の別
日本
政教分離は原則 教科書通り守ってきた
→ 宗教に対する軽侮の念 人間観の世俗化
☆『学級崩壊に学ぶ』河村茂雄 誠信書房 1999年 ⑧ 【再掲載 2016.4】
[出版社の案内]
現在、現場の多くの先生方はとてもストレスフルな状態にあり、しかも
それを一人で抱え込んで心身の異常をきたしたり、退職を考えている先
生も少なくありません。で は、学級経営について多くのデータと、先
生方にカウンセリングやコンサルテーションをした多くの事例のなかか
ら、学級崩壊の代表的な事例や知見を解説しました
学級崩壊の原因やパターンを明らかにしながら、崩壊初期、中期、末期、
それぞれの段階における具体的な対応の仕方をわかりやすく解説。さら
に、子どもの自己確立の援助と学習・指導をバランスよく行う学級経営
のあり方を提唱
◇教師が活用したいカウンセリング技術
◎ 指導こそがカウンセリングを生かす
1 学級集団全体に指導する
(1)課題を提示する前に,活動するおもしろさや意味を事前に紹介す
る。
(2)子どもが好きではない学習や活動は,その意味や全体との関係を
説明する
(3)学級集団の状態に柔軟に対処する。
(4)指示や発問は短く分かりやすくやってみたくなるように,やれば
できそうなモデルを示して行う。
(5)最初は一つの指示で一つの活動をさせ必ずやり遂げさせる。
(6)努力の過程を具体的に褒める。
(7)褒められているところを他の人に見させる。
(8)単純作業,繰り返しは短時間に。
(9)節目節目で評価の時間を設定し,意味や成長に気付かせる。
(10)一人一人が認められる場面を設定する。
2 子ども個人に指導する
(1)不安に応じる言葉掛け
(2)子どもに合わせる。
(3)褒める。
(4)小さなミスは事務的に指導する。
(5)ミスが続くときは,その原因や対策を言わせる。
(6)要領のいい子はねばり強く頑張っていることを褒めるのを見せる。
(7)投げやりなことには指導を通してビジョンで見せる。
(8)今後の対処の仕方を選ばせる。
(9)馴れ合う子には少し事務的に。
(10)質問して考えさせて指導する。
◇カウンセリング技術
□全体
○ 事前説明
○ 指示・発問は分かりやすく
○ 一つの指示で一事
○ 努力の過程を具体的にほめる
○ ほめられている所を他の子供に見せる
○ 単純作業は短時間に区切る
○ 一人一人が認められる場を設定する
○ 節目で評価
□個人
○ レベルを子供の力に合わせる
○ 指導の中で具体的にほめる
○ 小さなミスは事務的に処理
○ 目立たない子供をほめる
○ 投げやりな子にはビジョンを示す
○ 今後の行動を選ばせる
○ 質問して考えさせて指導する
今回は、10月5日に続き、
山折哲雄さんはこんなことをの紹介22回目、
「宗教の話」の紹介 1回目です。
出版社の案内には、
「日本人にとって宗教とは何か。宗教学の第一人者が、オウム真理教事
件を機に、宗教と日本人について考えた警醒の書。麻原教祖から親鸞、
蓮如、日蓮まで日本人の宗教心をめぐって、思いのたけを語る。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「宗教の権威が失墜した三つの理由 ①仏教の空洞化 ②神道の非宗
教性 ③近代日本知識人の無神論化」
・「明治期の『神仏分離政策』で、『神も仏も』から『神か仏か(キリ
スト教的世界観)』へと変わった。また、戦後『政教分離』がなさ
れた。」
・「明治国家になり神道における宗教性と非宗教性の使い分けが行われ
た。神道の一般化により不徹底な政教分離とキリスト教抜きの西欧
文明の受容がなされたことが、神道への不信・宗教一般への疑惑を
日本人に植え付けた。」
もう一つ、再掲載になりますが、河村茂雄さんの
「学級崩壊に学ぶ」⑧を載せます。
学級崩壊について丁寧に解説された実践的な本だと感じました。
☆山折哲雄さんはこんなことを 22-「宗教の話」朝日新聞出版 1997年 (1)
◇1995年
1月17日 阪神大震災
3月 オウム真理教事件 日本宗教の壊滅的な打撃
宗教の権威が失墜した三つの理由
① 仏教の空洞化
② 神道の非宗教性
現世利益信仰の否定
③ 近代日本知識人の無神論化
「神仏分離」と「政教分離」
明治期 神仏分離政策
神も仏も → 神か仏か(キリスト教的世界観)
戦後 政教分離
◇「万世一系の天皇」
伊藤博文
キリスト教に対抗しうる「国家の機軸」
= 皇室
天照大神がゴッドと対抗しうる
= 伝統神道のキリスト教化
批判をかわす
神道における祭祀と宗教の分離
形式的宗教分離を主張
内村鑑三
日本の大困難は日本人がキリスト教を採用しないでキリスト
教文明を採用したことだ。
「日本の伝統的宗教は抵抗らしい抵抗をせず,むしろその路線
にすりより,尻馬に乗って延命につとめてきた」
「日本には、政治宗教の深刻な対立が我が国においては生じな
かった」
経済活動と宗教倫理の間に緊張と対抗の関係が見られなかった
= 宗教の世俗化
日本の伝統的宗教が徹底的に世俗化していたればこそ日本の近代
化は短時間に効率よく発展した
仏教空洞化
~ 葬式仏教
神道非宗教化
→ ただの傍観者
明治国家の神道・政策的使い分け
神道における宗教性と非宗教性の使い分け
→ 神道への不信・宗教一般への疑惑を日本人に植え付けた
① 神道の一般化による不徹底な政教分離
② キリスト教抜きの西欧文明の受容
宗教原理抜きの近代化の過程
◇政教分離政策の功罪
常識
① 政治と宗教の分離 公私の別
② 聖俗の別
日本
政教分離は原則 教科書通り守ってきた
→ 宗教に対する軽侮の念 人間観の世俗化
☆『学級崩壊に学ぶ』河村茂雄 誠信書房 1999年 ⑧ 【再掲載 2016.4】
[出版社の案内]
現在、現場の多くの先生方はとてもストレスフルな状態にあり、しかも
それを一人で抱え込んで心身の異常をきたしたり、退職を考えている先
生も少なくありません。で は、学級経営について多くのデータと、先
生方にカウンセリングやコンサルテーションをした多くの事例のなかか
ら、学級崩壊の代表的な事例や知見を解説しました
学級崩壊の原因やパターンを明らかにしながら、崩壊初期、中期、末期、
それぞれの段階における具体的な対応の仕方をわかりやすく解説。さら
に、子どもの自己確立の援助と学習・指導をバランスよく行う学級経営
のあり方を提唱
◇教師が活用したいカウンセリング技術
◎ 指導こそがカウンセリングを生かす
1 学級集団全体に指導する
(1)課題を提示する前に,活動するおもしろさや意味を事前に紹介す
る。
(2)子どもが好きではない学習や活動は,その意味や全体との関係を
説明する
(3)学級集団の状態に柔軟に対処する。
(4)指示や発問は短く分かりやすくやってみたくなるように,やれば
できそうなモデルを示して行う。
(5)最初は一つの指示で一つの活動をさせ必ずやり遂げさせる。
(6)努力の過程を具体的に褒める。
(7)褒められているところを他の人に見させる。
(8)単純作業,繰り返しは短時間に。
(9)節目節目で評価の時間を設定し,意味や成長に気付かせる。
(10)一人一人が認められる場面を設定する。
2 子ども個人に指導する
(1)不安に応じる言葉掛け
(2)子どもに合わせる。
(3)褒める。
(4)小さなミスは事務的に指導する。
(5)ミスが続くときは,その原因や対策を言わせる。
(6)要領のいい子はねばり強く頑張っていることを褒めるのを見せる。
(7)投げやりなことには指導を通してビジョンで見せる。
(8)今後の対処の仕方を選ばせる。
(9)馴れ合う子には少し事務的に。
(10)質問して考えさせて指導する。
◇カウンセリング技術
□全体
○ 事前説明
○ 指示・発問は分かりやすく
○ 一つの指示で一事
○ 努力の過程を具体的にほめる
○ ほめられている所を他の子供に見せる
○ 単純作業は短時間に区切る
○ 一人一人が認められる場を設定する
○ 節目で評価
□個人
○ レベルを子供の力に合わせる
○ 指導の中で具体的にほめる
○ 小さなミスは事務的に処理
○ 目立たない子供をほめる
○ 投げやりな子にはビジョンを示す
○ 今後の行動を選ばせる
○ 質問して考えさせて指導する
山折哲雄さんはこんなことを ⑱-「こころ旅」山折哲雄対談集 現代書館 1997年 (4) /「人生のくくり方」 加藤秀俊 NHKブックス 1981年 ⑤【再掲載 2017.5】 [読書記録 宗教]
今日は9月5日、木曜日です。
今回は、8月24日に続き、
山折哲雄さんはこんなことをの紹介18回目、
「こころの旅」の紹介 4回目です。
出版社の案内には、
「沌とした時代状況の中で、宗教学者、山折哲雄が白洲正子、アレック
ス・カー、佐々木幸綱、河合隼雄、松原泰道、杉山二郎、大澤真幸、
谷沢永一、山下悦子、森岡正博、芹沢俊介との対話を通して、人の生
き方、心の有様を様々に問う。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「老年期 絶望と叡智」
・「インドのライフサイクル-四住期 学生期・家住期・林住期・遊行期」
・「日本では神に近いのは老人か子ども」
・「老人の時間は次第に時計から離れていく」
もう一つ、再掲載になりますが、加藤秀俊さんの
「人生のくくり方」⑤を載せます。
☆山折哲雄さんはこんなことを ⑱-「こころ旅」山折哲雄対談集 現代書館 1997年 (4)
◇河合隼雄「フールな老賢者」老年性の心理
1928年生 国際日本文化研究所長 老年期の心理学
□エリクソンの老人論
「若きルター」「ガンディーの心理」
老年期 絶望と叡智
アメリカ
→ 生に焦点 葬式も明るく
□悠々した老人
アメリカ
何もせず座っている老人 = 負の価値
中国
太極拳 ~ 生き生きと = 呼吸法
□インドと中国のライフサイクル
東洋のライフサイクル
- 死ぬまで一つの流れとして
西洋のライフサイクル
- 直線的
インドのライフサイクル
- 四住期 学生期・家住期・林住期・遊行期
□二つの永遠性
孔子 老子
= 老人
仏陀 菩薩
= 青年
◎ 日本では神に近いのは老人か子ども
□老人と若い女性
翁
- 優しい翁と怖い翁
□老人の時間・自然の時間
姥捨て山
~ 灰縄
違う観点から
~ 時間概念
映画「黄昏」「花いちもんめ」
◎時計の時間 と 時計でない時間
老人の時間 = 次第に時計から離れていく
□ガンジス川のほとりのホスピス
インド・ガンジス川「死を待つための家」
姥捨て山に行く人は心がつながっていった
←→ 心を切られて病院に入る
= 姥捨て山よりもっと残酷か?
老人と子どもとのトリックスター
老人のトリックスター性が子どもを導く。
柳田-子ども 折口-老人
死期に表れる「老人の像」
死期 断食 幻影
フールな老賢者
老年におとずれる思春期
離婚 行動の仕方が思春期的
思春期の子がこんな家みたいなんオもしろないわとパーと家出するのと同様
に離婚
老いと宗教
預言者は短命な生き方
☆「人生のくくり方」 加藤秀俊 NHKブックス 1981年 ⑤【再掲載 2017.5】
◇親離れ・子離れ(2)
□若者は最大の消費者
ロストウ
「子供は究極の消費財」
= ペットかわいさのあまり自らの楽しみを犠牲にしてペット
たちに多大な投資をしている
※ かわいがることと愛情を持つことは別
□自立の問題は親の問題
基本的躾をしなかった親にも問題がある
□土居健郎『甘えの構造』
甘え
「甘えとは乳児の精神がある程度発達して母親が自分とは別の存
在であることを知覚した後に,その母親を求めることを指して
言う」
甘え
- アマ(天)観念
= 味覚の甘さ
◎甘え = 依存 日本社会の特徴
□小此木啓吾『モラトリアム人間の時代』~「対象消失」
モラトリアム人間
- あれこれやってみて、だんだん自分が分かってくるだろう
あれもこれもやってみたけどすべてダメだった…も
自己存在の基盤の微弱さを自覚
→ 対象消失はそれほど大きな悲しみにはならない
□甘え
人間の依存関係 = 責任問題
人間は誰かに甘え,依存しているわけですから,それは責任
のなすり合いの構造にもすぐに転化する可能性を持っている
土居氏
「日本人の罪悪感は,裏切り行為に発して謝罪に終わるという
構造を極めて鮮明に示している」
◎ 日本社会では謝罪ですべてが精算される
◇日本社会
① 親離れ子離れの難しい社会
② 甘える関係から離脱することのできない社会
◎ 私たち現代の日本人は,永久に大人と子供の間を振り子の様に
揺れ動いている存在
→ 最終的には甘えの構造の究極の解決方法としての謝罪によっ
てすべてを精算するという習慣
今回は、8月24日に続き、
山折哲雄さんはこんなことをの紹介18回目、
「こころの旅」の紹介 4回目です。
出版社の案内には、
「沌とした時代状況の中で、宗教学者、山折哲雄が白洲正子、アレック
ス・カー、佐々木幸綱、河合隼雄、松原泰道、杉山二郎、大澤真幸、
谷沢永一、山下悦子、森岡正博、芹沢俊介との対話を通して、人の生
き方、心の有様を様々に問う。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「老年期 絶望と叡智」
・「インドのライフサイクル-四住期 学生期・家住期・林住期・遊行期」
・「日本では神に近いのは老人か子ども」
・「老人の時間は次第に時計から離れていく」
もう一つ、再掲載になりますが、加藤秀俊さんの
「人生のくくり方」⑤を載せます。
☆山折哲雄さんはこんなことを ⑱-「こころ旅」山折哲雄対談集 現代書館 1997年 (4)
◇河合隼雄「フールな老賢者」老年性の心理
1928年生 国際日本文化研究所長 老年期の心理学
□エリクソンの老人論
「若きルター」「ガンディーの心理」
老年期 絶望と叡智
アメリカ
→ 生に焦点 葬式も明るく
□悠々した老人
アメリカ
何もせず座っている老人 = 負の価値
中国
太極拳 ~ 生き生きと = 呼吸法
□インドと中国のライフサイクル
東洋のライフサイクル
- 死ぬまで一つの流れとして
西洋のライフサイクル
- 直線的
インドのライフサイクル
- 四住期 学生期・家住期・林住期・遊行期
□二つの永遠性
孔子 老子
= 老人
仏陀 菩薩
= 青年
◎ 日本では神に近いのは老人か子ども
□老人と若い女性
翁
- 優しい翁と怖い翁
□老人の時間・自然の時間
姥捨て山
~ 灰縄
違う観点から
~ 時間概念
映画「黄昏」「花いちもんめ」
◎時計の時間 と 時計でない時間
老人の時間 = 次第に時計から離れていく
□ガンジス川のほとりのホスピス
インド・ガンジス川「死を待つための家」
姥捨て山に行く人は心がつながっていった
←→ 心を切られて病院に入る
= 姥捨て山よりもっと残酷か?
老人と子どもとのトリックスター
老人のトリックスター性が子どもを導く。
柳田-子ども 折口-老人
死期に表れる「老人の像」
死期 断食 幻影
フールな老賢者
老年におとずれる思春期
離婚 行動の仕方が思春期的
思春期の子がこんな家みたいなんオもしろないわとパーと家出するのと同様
に離婚
老いと宗教
預言者は短命な生き方
☆「人生のくくり方」 加藤秀俊 NHKブックス 1981年 ⑤【再掲載 2017.5】
◇親離れ・子離れ(2)
□若者は最大の消費者
ロストウ
「子供は究極の消費財」
= ペットかわいさのあまり自らの楽しみを犠牲にしてペット
たちに多大な投資をしている
※ かわいがることと愛情を持つことは別
□自立の問題は親の問題
基本的躾をしなかった親にも問題がある
□土居健郎『甘えの構造』
甘え
「甘えとは乳児の精神がある程度発達して母親が自分とは別の存
在であることを知覚した後に,その母親を求めることを指して
言う」
甘え
- アマ(天)観念
= 味覚の甘さ
◎甘え = 依存 日本社会の特徴
□小此木啓吾『モラトリアム人間の時代』~「対象消失」
モラトリアム人間
- あれこれやってみて、だんだん自分が分かってくるだろう
あれもこれもやってみたけどすべてダメだった…も
自己存在の基盤の微弱さを自覚
→ 対象消失はそれほど大きな悲しみにはならない
□甘え
人間の依存関係 = 責任問題
人間は誰かに甘え,依存しているわけですから,それは責任
のなすり合いの構造にもすぐに転化する可能性を持っている
土居氏
「日本人の罪悪感は,裏切り行為に発して謝罪に終わるという
構造を極めて鮮明に示している」
◎ 日本社会では謝罪ですべてが精算される
◇日本社会
① 親離れ子離れの難しい社会
② 甘える関係から離脱することのできない社会
◎ 私たち現代の日本人は,永久に大人と子供の間を振り子の様に
揺れ動いている存在
→ 最終的には甘えの構造の究極の解決方法としての謝罪によっ
てすべてを精算するという習慣