今回は 鈴木秀子さん「絶対幸福の尺度」の紹介 2回目です

鈴木秀子さんの本を読んでいて よかったと思うことがしばしばあります

「ドゥーイング(行為→差異)とビーイング(存在→平等)」

  ドゥーイングの世界は条件の世界
  ビーイングの世界は無条件の領域 ~ 死との直面の時
→ ビーイングの世界こそ!

弱い者に対しての優しさ…
遠藤周作さん、ひろさちやさんの文章と同じにおいが感じられます

努力しても分かるようにならない子がいます
努力しようにも病気でどうにもならない子がいます

「何をするから 愛してあげる」ではなく
「ただいてくれるだけで 愛する」 

わが子が生まれるとき 元気に生まれてくれただけで満足しているのに
成長に従って 期待がふくらんで…
欲望の肥大化に飲み込まれそうな自分を 反省させてくれます




今回紹介する中から…

フランクルさんのことが紹介されていました

以前 本ブログでも紹介した 永田勝太郎さんが
フランクルさんの次の言葉を紹介しています

「人間誰しも心の中にアウシュビッツ(苦しみ編集部註)を持っている。
 しかしあなたが人生に絶望しても、人生はあなたに絶望しない。あな
 たを待っている誰かや何かがあるかぎり、あなたは生き延びることが
 できる』
※「人生はあなたに絶望しない」 永田勝太郎 こころの時代 「ラジオ深夜便」より 
  http://ya42853.blog.so-net.ne.jp/2011-08-06

心が弱くなっているときに支えてくれる言葉だと思います




抜き書きを読むと 言葉が並べられているだけで
よく理解できないことと思います

しかし 本書は 大変分かりやすく書かれているということを
改めておことわりしておきます













☆「絶対幸福の尺度」鈴木秀子 講談社 後編 2000.10発行



◇意味の天使
すべてのことにときがある
「すべてのことにときがある。すべては自然の流れにかなって美
   しい」

 生きている意味
フランクル
 「どの人にも生きている意味がある。どの人も生きる意味を探って生きている。」

  三つの価値 ①創造することができる(クリエイション)
②体験する価値
③態度という価値

 祈ってくれる人がいる

 父の贈り物 大山社長-黄ばんだ三枚のハガキ

「価値の天使」

  愛の意識 「シクラメンの太郎と花子」

「意味の天使」の贈り物 「水からの伝言」

 人間を超える大いなるもの

「意味の天使」

 イギリスの学者との昼食会

 ワーズワースの湖

 クリスマスツリーの下の少女と犬

 クリスマスの辛い思いで

 田舎の小さな教会の司祭
   「…神さまは人が選択することに信頼されている…」
「神さまが愛し抜いてくれるからこそ,人生を大事にして生きて
    いこう」
死にゆく者からの慈しみ



◇夕映えの天使
沈黙の修行 「沈黙を愛しなさい」 五感の沈黙

黒白のコピーの画

アボリジニの首長 
   目に付くものに何でもいいから感謝する(くよくよがふっとぶ)
  
 浮浪者と少年
「夕暮れ時はよいとき。限りなく優しいとき」堀口大学
  
「夕映えの天使」の贈り物
  
 クリスマスの歌 
「きよしこの夜」が生まれた村 1818.12 ザルツブルグ郊外の村
オルガン故障 モール神父が小学校教師のグルーバーに作曲依頼

ギター演奏で二部合唱

  オルガンを修理に来たマウラソヒューが行く先々で
        この歌を口ずさみ忘れられない歌になった

  ◎「ものごとが思い通りにならないとき,きっとうまくいくとここ
    ろから信じれば思いがけない喜びを味わうことができる」
               ↓
      人間は深い所で繋がっている
      自分が生きているという事実は,かけがえのない重みがある」    

「夕映えの天使」=「壊れたオルガン」「病気の41歳のT氏」    


◇あとがき
フランス人神父 アペ・ピエール
ホームレスのためにエマウス共同体→再生のためのコミュニティ

「あの人は天使なんだ」「天使が通っていた」