今回は 小田豊二さんの
「書くための聞く技術」紹介の1回目です


はじめに にある言葉
「声高にものを言う人の意見のみが通り、お年寄りや子どもと言った弱者の声が届
 かない世の中になった」
「これからは聞く時代にしなければならない」
に大きく頷きます


「口は一つ耳は二つ」
いかに聞くことが大切かとよく言われます
しばしば相手がしゃべっているのに 話したくなってしまうこともある自分
反省しなくては

※「浜松ジオラマファクトリー」 楽しい場所です









☆「書くための聞く技術」小田豊二 サンマーク出版① 2003年



◇はじめに
「声高にものを言う人の意見のみが通り、お年寄りや子どもと言った弱者の声が届
 かない世の中になった」



  聞くことを無視し、話すこと(自分の意見や考えを伝えること)だけを最優先
 してきたことから来る弊害

  ↓

これからは聞く時代にしなければならない


一人一人が他人の話に真剣に耳を預け、そして分からないことを静かに尋ねた
 そのあとで自分の意見を言うようになったら、この世の中は随分変わってくるだ
 ろう



◇誰に何を書くか
○うまく聞けない人 
  完璧なインタビューなどない
  うまくなくて当然


○インタビューとは「記憶の島」を地続きにすること
インタビューをすることにより水位を少しずつ下げていくことにより島の数
 を増やす

誰でも忘却という名の海底に沈んでしまっている記憶がある

 
○聞き手に問われる能力とは
語り手に対する意識、愛情
聞き手の持つ教養や体験、それなりの人生観、人間的魅力


◇[レベル1]と[レベル2]の実例

[レベル1]
(1)人の話を傾聴できない(内的傾聴)
「自分の意見をいかに押さえられるか」
傾聴するには根気が要る-黙って我慢

(2)話が続かずすぐにとぎれてしまう(自己決着)
聞き手が自己決着をしない、結論を急がない

語り手の好きなものに関して質問すると話が続く

(3)予備知識、事前準備が足りない(無認識)
まず生年月日、出身地、略歴、家族構成、職業
その人の活躍分野、作品、賞歴、趣味、特技
→ 安心感が話をスムーズに運ぶ

   

 
○語り手は太鼓、聴き手は撥
[レベル2]の聞き手に必要なこと
(1)語り手の立場で考える(集中的傾聴)

(2)話を映像的に思い浮かべながら聞く(映像的想起)

(3)相手の話に弾みをつける(共鳴)
    リズムを整える

(4)相手から学ぶ気持ちをもつ(好奇心)
聞き手が語り手の生徒になる

 
○プロの聞くテクニック
レベル1 黙って傾聴する 「内的傾聴」

レベル2 分からないことを尋ねる 「集中的傾聴」

レベル3 どう傾聴しなぜ尋ねるのか、なぜ聞くのか 「積極的傾聴」
   


[レベル3]の聞く技術
(1)「語り手」の言いたいことを集約する
                (明確化のスキル)

(2)語り手の意見に反対することで新たな主張を得る
               (反論のスキル)

(3)「ちょっと待ってください」で整理する(中断のスキル)

(4)インタビューの場所を変える
                    (移動のスキル)

(5)ユーモアを働かせる
                 (浄化のスキル)1~2時間で