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「昭和30年代」 塩田潮 平凡社新書 ①2007年 [読書記録 一般]

今回は 塩田潮さんの「昭和30年代」1回目の紹介です

「三丁目の夕日」以来 少し注目を浴びてきた昭和30年代
わたしが生まれたのも昭和30年代

詳しくは知らないことも多いのですが
どこかで聞いたことがあるものばかり

高度成長期に育ったわたしたちの世代は
明るい未来をいつも夢に抱くことができていたのだなと
振り返ることができました

今回紹介文からは
・「昭和34年春の4つの出来事」
-黄金の1960年代のきっかけをつくった年なのでしょうか

・「『心の師』小泉信三」
・「文部大臣を蹴って東宮職御教育参与に就任」
-小泉信三氏
本ブログでも『ペンは剣よりも強し』を紹介しましたが
 http://ya42853.blog.so-net.ne.jp/2012-09-20
小泉信三さんの立派さを改めて知りました
また 涙なくしては読めない本『海軍主計大尉小泉信吉』を思い出しました
2.JPG 

「3丁目の夕日」とは別の面からとらえた『昭和30年代』
大変参考になる本でした




※大変楽しいところです ぜひ
浜松ジオラマファクトリー







☆「昭和30年代」 塩田潮 平凡社新書 ① 2007年

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◇昭和34年春の4つの出来事
○1955年体制 
  昭和30.11.15 自由民主党 対 左右社会党の統一

 
○もはや戦後ではない 
  植木等と石原兄弟 S31.1芥川賞
   
 
○ピークの昭和39年 
  池田勇人の広島演説-所得倍増

 
○ミッチーブーム 
  東海道新幹線起工式 

  東京オリンピック招致決定-東龍太郎都知事1959年

 
○黄金の1960年代 
  対決の岸 → 肝要(?=ハマコウ)と忍耐の池田 経済にシフト

  「黄金時代」の4つの代表選手

  昭和34年 ①池田所得倍増論 

        ②皇太子成婚 

③東海道新幹線起工

        ④東京オリンピック招致 





◇池田勇人の選択 所得倍増という実験
○月給二倍論 
  → 「月給二倍」から「所得倍増」へ 中山伊知郎の賃金倍提唱

 
○2つの所得倍増プラン 
  不運から強運へ 池田前半生は不運 当選一回で蔵相

 
○所得倍増政策の産みの親 
  下村治 マルクス経済学では説明がつかない

 
○下村と「在庫論争」 
  高橋亀吉 
   → 木曜会の「七人の侍」経済で日本を変える





◇プリンス明仁の恋-「心の師」小泉信三
○「皇室に新しい血を」 
  小泉信三(東宮職御教育参与)

 
○軽井沢のテニス 
  S33.7.23葉山 天皇2人の結婚に同意

 
○「仲人役」小泉信三  
  テニス仲間郁沃会  8.15天皇のゴーサイン

  東宮職御教育参与 小泉信三 S21.4.1~
S20.5.25 空襲で顔面と右手に大やけど 6ヶ月入院
両まぶたは動かなくなった
寝るときは手ぬぐいで目隠し
 
    近代経済学の立場からマルクス批判
→ スター学者 昭和天皇が小泉を望む
昭和天皇は皇太子を小泉の手に託した

 
○「アメリカの民主主義」に負けた
小泉信三 明治21.5.4 芝区三田生
父・信吉 紀州藩下級武士→明治20慶應義塾塾長
  6歳で父を失う → 母親共々諭吉に引き取られ邸に移り住む
大卒後、独・英に3年余留学→27歳で慶大教授
昭和8年 45歳で塾長

 
○皇室にとっての羅針盤
文部大臣を蹴って東宮職御教育参与に就任

S22.4.27 初めて皇太子と会った

戦争で一人息子の小泉信吉を失い、自身も重傷を負いながら、なお無私
   の心で皇室に尽くそうとした

  整えられた結婚 恋愛結婚問題 
    小泉信三「恋愛ではないがアレンジド・マレッジだ」

  菊のカーテンの向こう側 
    学習院・常磐会の反対 → 婚約成立後は「美智子妃いじめ」

  美智子妃の「心の師」


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ディブ松本

私はS29生まれ ご成婚や池田勇人「働かざる者、食うべからず」辺りから記憶に残っています。 面白そうな本ですね。
by ディブ松本 (2013-02-14 09:42) 

ハマコウ

ディブ松本 さん  ありがとうございます

1つ1つの出来事が くわしく紹介されています
おもしろく読めました
by ハマコウ (2013-02-14 23:05) 

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