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「発達障害を乗りこえる」竹内吉和 幻冬舎ルネッサンス新書 2014年 ⑧ /「日本人の生き方」童門冬二 学陽書房 1996年 ①(前半)【再掲載 2015.1】 [読書記録 教育]

今回は、10月10日に続いて、竹内吉和さんの
「発達障害を乗りこえる」の紹介 8回目です。



出版社の紹介には


「発達障害は本人も周囲も気付きにくい『病い』です。特に成人の場合、未診
 断のまま思春期、社会生活を過ごしたため深刻な状態に至ってしまったケー
 スが後を絶ちません。『会社での人間関係がうまくいかない』などの悩みを
 抱えているにもかかわらず、見過ごされてきたのです。社会の在り方や教育、
 いじめ、差別をどうすべきか。1000人以上の支援に携わった著者だから書け
 た新提言!」

 
とあります。




今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「発達障害は先天性。愛着障害は環境や育ち方」


・「人間にとって愛情とはいかに大切なものであり、そしていかに繊細で 
  はかなく、いとも簡単に壊れてしまうものであるか。母の重要性」


・「愛着障害は生涯にわたって人生に暗い影をおとしていく」


・「自分の得意分野を生かし社会へ。自分で自分を見つめたとき人間は変わろ
うとする」


このごろ、学校現場では「愛着障害」の言葉をよく聞きます。
何でも愛着障害に結び付けるのはおかしいと感じますが、
知っておくべきことと感じます。




もう一つ、再掲載になりますが、童門冬二さんの
「日本人の生き方」①を載せます。
代表的日本人としての5人に誰をあげるかで、
その人が分かるように思います。





<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。







☆「発達障害を乗りこえる」竹内吉和 幻冬舎ルネッサンス新書 2014年 ⑧

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◇愛着障害か発達障害か
 
□発達障害と間違えられる愛着障害
発症の原因が違う
    発達障害
     - 先天性
愛着障害
     - 環境や育ち方

  愛着障害の歴史
ジョン・ボウルビー(英国精神科医)
1950年代 イタリア戦災孤児の調査
◎「母性的愛着の剥奪」-愛着(親子の絆)

◎真似
       人間は「生理的早産」アドルフ・ポルトマン
 いこーめ

保護が不可欠
ポルトマン、ボウルビー、エインズワース
◎ 人間にとって愛情とはいかに大切なものであり、そしていかに
      繊細ではかなく、いとも簡単に壊れてしまうものであるか
       = 母の重要性
       
     ヘネシー澄子「子を愛せない母 母を拒否する子」学研 
 

□虐待による発症
児童虐待 
     ① 身体虐待 
     ② 性的虐待
     ③ ネグレクト 
     ④ 心理的虐待

   ◎愛着障害は生涯にわたって人生に暗い影をおとしていく


□愛着障害の診断基準
DSM-IV-TR「反応性愛着障害の診断基準」
 

□共依存の恐怖 


□気分上昇系快楽物質
ドーパミン
   GABA 抑制系  アルコール たばこ 睡眠薬
依存 ①薬物  アルコール たばこ
②行為  買い物 ギャンブル セックス スマホ ゲーム
③人 親子 友人 恋愛 共依存
 

□愛着障害対応 
   10のポイント P197


□自分の得意分野を生かし社会へ
自分で自分を見つめたとき人間は変わろうとする
   WICC  
   こんな社会を 
3つの夢
     ① 障害による様々な違いと個性を理解するための知識をすべての
      市民がもつ夢  
② その個性は支援の必要な個性として尊重するための勇気をすべ
      ての市民がもつ夢
「教師は教育的視点から」「公務員は行政視点から」「医師は意志的視
点か」らといったように、「それぞれの専門分野」の視点から支援をす
るという夢 








☆「日本人の生き方」童門冬二 学陽書房 1996年 ①(前半)【再掲載 2015.1】
 
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◇日本人の心

□知と情の巧みなミックス 
  ~ 内村鑑三『代表的日本人』
 札幌農学校 
      二期生 新渡戸稲造と同期
  学長 クラーク 英語授業
   英文で書いた 
      五人 
       ① 西郷隆盛 
       ② 上杉鷹山 
       ③ 二宮尊徳 
       ④ 中江藤樹 
       ⑤ 日蓮
  日本人の良さ
    ・他者への奉仕の心
      ・弱者への労り・優しさ・思いやりの心
・家族愛
  ・仕事への純粋な専念の心
      ・所属組織への帰属心の強さ
      ・進退の潔さ
    幕末期  
      和魂洋芸(才)

    明治期
      洋魂洋芸

    内村 
     「弱者に対する思いやり・優しさ・温もりなどによって成立してい
      る日本人の心をもう一度見直してそれを基に生きていく」
 

◇内村鑑三
日本人は心のある働きアリ
    クラーク 徹底した精神教育

    「国を挙げての西欧に追いつけ追い越せ」に疑問
   |
    外国人に本当の日本の姿と日本人の姿を理解してもらいたい
(英語で)
 五人(西郷隆盛 上杉鷹山 二宮尊徳 中江藤樹 日蓮)に対する民衆愛
  「天」人間を超えた力 
  ① 西郷隆盛    
       「敬天敬愛」他者への奉仕
②上杉鷹山     
       人づくり  他人への愛 米沢の棒杭の商い
③二宮尊徳  
       報恩思想
        ①分度 ②勤労 ③推譲 ④報徳 の4プロセス

◎ 他人に差し出したいための勤労
④中江藤樹  
       人間の源「孝」
         = 「親に孝を尽くせ」
         →「他者への愛」
村に泥棒が居なくなった 
       他人の落とし物を遠くまで届けに
        ∥
          ◎ 近江聖人
⑤日蓮     
      宗教の大衆化 + 自己批判と自己変革


◇広瀬淡窓  咸宜園 = 心の教育塾
教育は木づくりと木くばりで
咸宜園 
    4600人 出身地65か国
豊後から一歩も外に出ず
      |
  人材 
    中島小玉,長三州,平野五岳,広瀬村外
   別格 高野長英,大村益次郎,松田道之
  日田の掛屋
    幕府から名字帯刀許される 博多屋
  すぐに役立つ実学中心に
    1805年(文化2年)
      日田 豆田町・長福寺の学寮を借りて塾
1817年(文化14年)
    堀田に咸宜園
    昼間は講義 夜は夜話会
兄弟コンビで愛情ある弟子教育
  「愛するへきところを愛し,叱るべきところを叱る」
   「天を敬え」
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