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「発達障害を乗りこえる」竹内吉和 幻冬舎ルネッサンス新書 2014年 ⑤ /「なにも願わない手を合わせる」藤原新也 東京書籍 2003年 ①【再掲載 2014.3】 [読書記録 教育]

今回は、9月30日に続いて、竹内吉和さんの
「発達障害を乗りこえる」の紹介 5回目です。



出版社の紹介には


「発達障害は本人も周囲も気付きにくい『病い』です。特に成人の場合、未診
 断のまま思春期、社会生活を過ごしたため深刻な状態に至ってしまったケー
 スが後を絶ちません。『会社での人間関係がうまくいかない』などの悩みを
 抱えているにもかかわらず、見過ごされてきたのです。社会の在り方や教育、
 いじめ、差別をどうすべきか。1000人以上の支援に携わった著者だから書け
 た新提言!」

 
とあります。




今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「地域の人の精神的健康を維持するための3段階予防介入    
   1次予防 『啓発活動』  
2次予防 『早期発見と早期介入』
3次予防 『再発予防』」


・「世の中の母親は子育てに置いて完璧を目指そうとプレッシャーを抱えてい
るように見え、気の毒似感じる」


・「『子供をよく見、育てる』とは、他の子供と比較して発語の時期や運動能
力、対人関係力などの欠点を見つけることだろうか。本来は、子供をゆっ
くり待ってあげることではないだろうか」


・「大切なのは子供の実態である。学校を選べばマンツーマンの教育だって受
けることができる」



もう一つ、再掲載になりますが、藤原新也さんの
「なにも願わない手を合わせる」①を載せます。



<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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  ものづくりのまちとも言われる浜松。
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☆「発達障害を乗りこえる」竹内吉和 幻冬舎ルネッサンス新書 2014年 ⑤

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◇追いつめられる母親たち(1)

□誰も助けてくれない
 「世の中の人は心配はたくさんしてくれるが、自分に代わっては何もして
   くれない。ただ無責任に心配してくれて、さも自分たちはいい人なんだ
   という顔をしてくれる人がほとんどだ」

     ◎ 言葉だけの優しさはいらない
     ◎ 自分を否定しないで
     ◎ 誰か助けて、誰か自分の味方になって          


□精神科医 ジェラルド・カブラン
地域の人の精神的健康を維持するために3段階予防介入を提唱
    1次予防 
      「啓発活動」  
2次予防 
      「早期発見と早期介入」
3次予防 
      「再発予防」
 

□母親を襲う子育てのプレッシャー
世の中の母親は子育てに置いて完璧を目指そうとプレッシャーを抱えて
  いるように見える
   ~ 気の毒
   
   大人の視線
    ◎ 元気であればそれでいいといったものではなく、いかに優秀な子
     供であるかという方向に変わってきている
          +
   子育てに関する情報も氾濫している
    ◎ 発達障害も情報過多
       → 情報の整理もつかないまま子供と向き合わざるを得ない
   
  「子供をよく見、育てる」
    ←→ 「他の子供と比較して発語の時期や運動能力、対人関係力など
      の欠点を見つけること」?
        本来は
         ◎「子供をゆっくり待ってあげること」
   
  子育てにおけるキーワードは…
    「多様性 Dirersity」
     大切なのは発達障害者本人が自分のことをしっかり認識すること
              ↓
    ◎「日本における発達障害を抱えた子供たちの就学システム」         

□子供の将来の鍵を握る就学指導               
  大切なのは子供の実態

  学校を選べばマンツーマンの教育だって受けられる
  特支学校    6.6万人  0.63%
 特支学級   16.4万人  1.58%   
                   合計2.90% 30.2万人
 通級 7.2万人  0.69%

  最大の目的 
   = 職業的な自立
  特別支援学校 
       1 知的 
       2 肢体不自由 
       3 病弱・身体虚弱 
       4 弱視
5 難聴 
       6 言語障害  
       7 自閉症・情緒障害
1学級8人

  発達障害生徒の受け皿
   - 通信制の高校
○ 年間30日間のスクリーニング
○ 年間約50本のレポート提出
○ 単位認定テスト
通級学級  
      週に1~8時間
   
  子供の人数
    特別支援学校 - 法律上6人  平均3人  
特別支援学級 - 法律上8人  平均3人







☆「なにも願わない手を合わせる」藤原新也 東京書籍 2003年 ①【再掲載 2014.3】

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◇顔施 
□追善供養 三世因呆の道理
行いの善悪が三世に渡って作用する
善行
   - 人間界・天界・極楽
   → ますます善い道に
悪業
   - 地獄・餓鬼・畜生の三悪道
   → 安楽の道に


□「死者はそれを思う人々の魂の中に生きている」
思い煩って自身の中に居残ること
   -「死者が成仏できない」

  ◎ 自身の中に死者への残念を浄化することこそが死者への供養


□兄の死を機にした四国巡り
南四国の日和佐の町へ 
    23番所 薬王寺の近く
 薬王寺 
    本尊・薬師如来 
    真言「オンコロコロセンダソウキソワカ」
「どんな強敵でも踏みつぶす象王のようなお薬師様。わたしたちの体や心
   に住み着いている病気や苦しみを取り除いてください」
       | 
「口に妙法を奉れば我が身の仏性もよばれて必ず顕れ給う」

  「この世」 
     いつまでも棲むことを許される場所ではなく、ひととき居を借り
    て、やがてそこを立ち去らなければならない仮の住まいであるとい
    う無常観

逆説
   「この世から消滅したものこそが唯一の確かな存在ではないか」
地蔵菩薩の顔が兄の顔に見える
    →「あなたの心よ こういう場所に行きなさい」 

 ◎ 顔施
しかし、翌日地蔵はただの石に見えた
加持
     「求めようとする心と彼方からやってくるものとの交合。その一瞬
     にして宗教的化学反応は起こる」

     顔施によって心の一部を浄化した方、少なくとも私にはこの地蔵の
   顔の施しを必要としなくなった
 - 人の心の中では再び同じことは起こりえない



◇童眼  
□巡礼と贖罪「死人に罪を作ったから…という旅」
  人の深層意識には何人においてもそのような不分明な罪の意識が眠って
  いるのではないか?
   この世に生を授かったすべての生き物は、罪を重ねずして生きていくこ
  とはできない。 
 慈しみや愛は罪と背反の関係でもあり得る。



◇老い歌 
  老女の御詠歌  93歳の歩き遍路



◇なにも願わない、手を合わせる
□四国八十八か所の旅
  = 祈りの旅  自己救済の祈り
  ↓
養女の祈り
    ◎ 何も願わない
    ◎ そしてただ無心に手を合わせる 


□野辺の地蔵
  … 人間と自然の合作
   「海のような自分になりたい」願いをこめて祈る



◇水に還る
□和南城孝志氏の作品集の解説
石の彫刻家
   - 深い沈黙
イタリア留学
   → アジア
◎ 自我中心の西洋 
       → どこまでも肥大化
    ◎ 己を空しくし宇宙全体にとけ込む我
       = 東洋
「新作は?」 
     「水が表現する彫刻をつくりたい」



◇まなざしの聖杯
□超のつくダサさ
ディズニーランドが入場を断る
  浜崎あゆみ  
    デビュー曲「A Song for ××」
= 迷子の歌


□「第2の敗戦」 
   フリーター200万 引きこもり80万
不登校20万    合計 300万人
         ∥
            ◎ 経済戦争の果ての敗戦難民
            ◎ 時代が生んだ迷子
      
 
□「まなざしの聖杯」(母親)の喪失
  まなざしを失った母親  

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