齋藤孝さんはこんなことを ① /「学力低下の実態」苅谷剛彦・志水宏吉・清水睦美・諸田裕子 岩波ブックレット№578 2002年③【再掲載 2014.2】 [読書記録 一般]
今回は、「齋藤孝さんはこんなことを」1回目の紹介です。
教育雑誌の記事「ブックリスト交換」と
「会議革命」(1)です。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「まず、一枚の紙に著者名、書名、出版社を書き、次に一冊一冊に2~3行
のコメントを書き、最後にブックリストを各人が持って移動して見せ合う
ブックリスト交換」
・「会議リーダーは、まず、具体的な結論が出るようなテーマ設定をする」
・「司会者の心得の第一は1人の1回の発言を3分以内に制限すること」
・「意識が紙と相手に程良く分散されるので、リラックスした気分で議論の
内容に集中できるポジショニングが『直角二等辺三角形』」
もう一つ、再掲載になりますが、
「学力低下の実態」③を載せます。
☆齋藤孝さんはこんなことを ①
◇「ブックリスト交換」斎藤孝 総合教育技術 2002年9月号
□ブックリスト交換
一枚の紙に人に勧めたい「おすすめブックリスト」
① 著者名、書名、出版社を書く
② 一冊一冊に2~3行のコメント
③ ブックリストを各人が持って移動
相手を見つけてリストを見せ合い話をする
立って話をする 人数2~34人
5~10分で解体
↓
少なくとも15人以上と話をする
※ 別の白い紙に相手の名前と読みたいと思った書名をメモする
◇「会議革命」斎藤孝 PHP研究所 2002年 (1)
□ 会議革命を起こすための「会議リーダーの仕事」
・ 具体的な結論が出るようなテーマ設定をする
・ 全員の目が見えるように席を配置する
・ 2~4人の少人数のクルーフ・デイスカツションを組み入れ、各人
のアイディアをはき出させる。そこで出たアイディアを全体でシェア
するフレゼンテーションタイムをつくる
・ メンバーが共有できる「共通の土俵」(ホワイトボードや会議シー
ト)を用意する
・ 全体の人数は12名(程度)以下におさえる
・ 役職・地位に関係なく、バラバラに座らせ、席を固定させない
・ 「名前プレート」などを置き、相互に名前を呼び合いながらデイス
カッションする
・ テーマに関係しない人間を会議に参加させない
・ 同性だけでメンバーを構成しないようにする
・ アイディアが出ないのは会議リーダーの責任だと考える
・ 結論や成果をその場で文書化し、全員に共有させる
・ インスパイア・アイテム(アイディアの出やすそうな部屋、脳を活
性化させるコーヒーなど)を用意する
□司会者の心得
・ 1人の1回の発言を3分以内に制限する
・ 1回の発言について、わかりきったまとめや個人的なコメントをし
ない
・ アイディアが出そうな人にふる
□直角二等辺三角形
会議革命のポジショニング。
真ん中に紙を置いて、書き込みながら対話をするマッピング・コミュニ
ケーションの場合、向き合ってやることも可能だが、理想は紙を頂点にし
て直角二等辺三角形のポジショニンクをつくることだ。
向き合うと、お互いの存在を直接意識しすぎて硬くなりやすい。
また、紙に書き込むときも、正反対の方向から書き込むので、お互いの
字が読みにくく一体感が出にくい。
長方形の机に向かう場合には、まっすぐ前を向くのではなく、45°ほ
ど相手の方に椅子の向きを変えるようにすると、相手ともアイコンタクト
が取りやすく、紙にも向かいやすい。
意識が紙と相手に程良く分散されるので、リラックスした気分で議論の
内容に集中できるポジショニングが「直角二等辺三角形」である。
☆「学力低下の実態」苅谷剛彦・志水宏吉・清水睦美・諸田裕子 岩波ブックレット№578 2002年③【再掲載 2014.2】
◇第一部 小学生の基礎学力はどう変わったか(3)
4.算数・数学の学力はどう変化したか
(1) 小学校算数低下の特徴
<数と計算>よりも<量と測定><図形><数量関係>3領域での
低下大123
小数
- 計算が低下
分数
- 概念が低下
(2) 中学校数学の低下の特徴
方程式
- お手上げ
(3) 塾の影響
小学校
塾に通っていたも落ち込み大
差が縮小
中学校
差が拡大
= 抽象性が高まり数学的な要素が強まる領域でこの間、公
立学校での教育だけに頼っていた生徒の学力低下が著しい
5.国語の学力はどう変化したか
(1) 「長文読解」「文法」の低下
6.公立学校の役割 - 改革の十年を経て問われるもの
① 基礎学力の低下
= 「自ら学び自ら考える」を育てるためにも基本的な内容が分かりや
すく教えられたのかどうか,それを子どもたちがきちんと身に付けて
いるかどうかに,公立学校はもっと責任を持つ必要がある。
→ 授業改善
◎ 行政サポート,少人数学級,教員の教科指導力
② 格差拡大
③ 受験教育への全体的な回帰など起こりえない
- 回帰したとしても一部の子だけ
◎ 義務教育段階での工夫を凝らした学習指導が確かな学力の核心
にあるべき
学力の振り子論
→ 格差拡大という実態の変化は目に入らない
教育雑誌の記事「ブックリスト交換」と
「会議革命」(1)です。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「まず、一枚の紙に著者名、書名、出版社を書き、次に一冊一冊に2~3行
のコメントを書き、最後にブックリストを各人が持って移動して見せ合う
ブックリスト交換」
・「会議リーダーは、まず、具体的な結論が出るようなテーマ設定をする」
・「司会者の心得の第一は1人の1回の発言を3分以内に制限すること」
・「意識が紙と相手に程良く分散されるので、リラックスした気分で議論の
内容に集中できるポジショニングが『直角二等辺三角形』」
もう一つ、再掲載になりますが、
「学力低下の実態」③を載せます。
☆齋藤孝さんはこんなことを ①
◇「ブックリスト交換」斎藤孝 総合教育技術 2002年9月号
□ブックリスト交換
一枚の紙に人に勧めたい「おすすめブックリスト」
① 著者名、書名、出版社を書く
② 一冊一冊に2~3行のコメント
③ ブックリストを各人が持って移動
相手を見つけてリストを見せ合い話をする
立って話をする 人数2~34人
5~10分で解体
↓
少なくとも15人以上と話をする
※ 別の白い紙に相手の名前と読みたいと思った書名をメモする
◇「会議革命」斎藤孝 PHP研究所 2002年 (1)
□ 会議革命を起こすための「会議リーダーの仕事」
・ 具体的な結論が出るようなテーマ設定をする
・ 全員の目が見えるように席を配置する
・ 2~4人の少人数のクルーフ・デイスカツションを組み入れ、各人
のアイディアをはき出させる。そこで出たアイディアを全体でシェア
するフレゼンテーションタイムをつくる
・ メンバーが共有できる「共通の土俵」(ホワイトボードや会議シー
ト)を用意する
・ 全体の人数は12名(程度)以下におさえる
・ 役職・地位に関係なく、バラバラに座らせ、席を固定させない
・ 「名前プレート」などを置き、相互に名前を呼び合いながらデイス
カッションする
・ テーマに関係しない人間を会議に参加させない
・ 同性だけでメンバーを構成しないようにする
・ アイディアが出ないのは会議リーダーの責任だと考える
・ 結論や成果をその場で文書化し、全員に共有させる
・ インスパイア・アイテム(アイディアの出やすそうな部屋、脳を活
性化させるコーヒーなど)を用意する
□司会者の心得
・ 1人の1回の発言を3分以内に制限する
・ 1回の発言について、わかりきったまとめや個人的なコメントをし
ない
・ アイディアが出そうな人にふる
□直角二等辺三角形
会議革命のポジショニング。
真ん中に紙を置いて、書き込みながら対話をするマッピング・コミュニ
ケーションの場合、向き合ってやることも可能だが、理想は紙を頂点にし
て直角二等辺三角形のポジショニンクをつくることだ。
向き合うと、お互いの存在を直接意識しすぎて硬くなりやすい。
また、紙に書き込むときも、正反対の方向から書き込むので、お互いの
字が読みにくく一体感が出にくい。
長方形の机に向かう場合には、まっすぐ前を向くのではなく、45°ほ
ど相手の方に椅子の向きを変えるようにすると、相手ともアイコンタクト
が取りやすく、紙にも向かいやすい。
意識が紙と相手に程良く分散されるので、リラックスした気分で議論の
内容に集中できるポジショニングが「直角二等辺三角形」である。
☆「学力低下の実態」苅谷剛彦・志水宏吉・清水睦美・諸田裕子 岩波ブックレット№578 2002年③【再掲載 2014.2】
◇第一部 小学生の基礎学力はどう変わったか(3)
4.算数・数学の学力はどう変化したか
(1) 小学校算数低下の特徴
<数と計算>よりも<量と測定><図形><数量関係>3領域での
低下大123
小数
- 計算が低下
分数
- 概念が低下
(2) 中学校数学の低下の特徴
方程式
- お手上げ
(3) 塾の影響
小学校
塾に通っていたも落ち込み大
差が縮小
中学校
差が拡大
= 抽象性が高まり数学的な要素が強まる領域でこの間、公
立学校での教育だけに頼っていた生徒の学力低下が著しい
5.国語の学力はどう変化したか
(1) 「長文読解」「文法」の低下
6.公立学校の役割 - 改革の十年を経て問われるもの
① 基礎学力の低下
= 「自ら学び自ら考える」を育てるためにも基本的な内容が分かりや
すく教えられたのかどうか,それを子どもたちがきちんと身に付けて
いるかどうかに,公立学校はもっと責任を持つ必要がある。
→ 授業改善
◎ 行政サポート,少人数学級,教員の教科指導力
② 格差拡大
③ 受験教育への全体的な回帰など起こりえない
- 回帰したとしても一部の子だけ
◎ 義務教育段階での工夫を凝らした学習指導が確かな学力の核心
にあるべき
学力の振り子論
→ 格差拡大という実態の変化は目に入らない