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「死を見つめて生きる」山折哲雄・ひろさちや ビジネス社 2002年 ⑭(最終) /「知っとくナットク社会科クイズ101」森茂岳雄 日本標準 2005年【再掲載 2014.3】 [読書記録 宗教]

今回は、10月25日に続いて山折哲雄さん、ひろさちやさんの
「死を見つめて生きる」の紹介14回目 最終です。



出版社の紹介には


「よりよい人生をおくるためにいま「生・老・病・死」を見直す。現代を生き
る人たちの死生観のあり方、残された時間を大切に過ごす生き方への提言。」

 
とあります。




本日紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「お釈迦様『死後の世界については考えるな』
死後の世界を考えるより今この人生をどう生きるかの方が大切」


・「氷が溶けて水になるように、生がとけて死になる。お浄土が少しずつつくら
  れていく。脳死などという考え方はバカげている」


・「お経を読むだけで本物の弔いを教えない僧侶。葬式とは違う告別式も止めさ
  せるべき。告別式は本来無宗教のはず。お別れ会だから宗教なんて必要な
い。お坊さんが葬儀屋の手先だと思われてしまっている」


・「もっと老病死と仲良くしましょう」




もう一つ、再掲載になりますが、森茂岳雄さんの
「知っとくナットク社会科クイズ101」を載せます。






☆「死を見つめて生きる」山折哲雄・ひろさちや ビジネス社 2002年 ⑭(最終)

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◇死への時間をいかに生きるか(2)

□死後の世界と日本人の死生観
   死後の世界を宗教はどうとらえているのか - ひろさちや


□「毒矢の喩え」に見る仏教の死生観 - ひろさちや
お釈迦様「死後の世界については考えるな」
◎ 死後の世界を考えるより今この人生をどう生きるかの方が大切


□執着を断ち切れない人間にこそ浄土がある - ひろさちや
 死者は生前の業によって全校をすれば天国に行くし、悪行をすれば地
   獄に落ちると教えられたお釈迦様

◎執着を断ち切ることのできない人間にとってお浄土は存在している


□日一日お浄土が自分の中にできていく-ひろさちや
 氷が溶けて水になるように、生がとけて死になる
「生100% + 死0%」
  ↓
  「生 75% + 死25%」

「生 0% + 死100%」
◎ お浄土が少しずつつくられていく
脳死などという考え方はバカげている


□「最期の美しさ」をどう求めるか-山折哲雄
良寛(1758-1831)辞世の句
「裏を見せ 表を見せて 散るもみじ」
人間の明暗、光と影、欲望と老熟、様々な人間の姿
良寛の芸術と仏教の二筋道 
        ~ 背後に無常観


□葬式もお墓もやがて不要になるときが来る
戒名は今すぐ止めてしまいなさい - ひろさちや
俗人のまま死んで仏さまのところに行くから出家する必要はない

お経を読むだけで本物の弔いを教えない僧侶 - ひろさちや
告別式も止めさせるべき - 葬式とは違う
告別式は本来無宗教のはず 
       お別れ会だから宗教なんて必要ない
→ お坊さんが葬儀屋の手先だと思われてしまっている

お坊さんはお経を読むだけ
生前に仏教を教えてないので死んだ人に一生懸命教え
          ているだけ

<死とはどういうものなのか遺族としんみり語り合うことがお坊さ
      んの役目のはず>
  |
◎ わたしたちは即得往生で、死んだその瞬間にお浄土に行く
仏さまが迎えてきてくださり、死んだ瞬間に仏さまの国
         へ行く

「一握り散骨」で遺骨を地球全体に還元したい - 山折哲雄
妻との約束
         = 葬式はしない、お墓はつくらない、遺骨は残さない

◎ 戒名は死後の勲章

死んでから自分の慕いに執着する愚かさ - ひろさちや


◇あとがき  ひろさちや
カルカッタ  
    街頭に死体「老病死」
↑↓
現代日本   
    老も病も死も見えなくなっている 
     = 影の部分に覆いを掛けている
老 … 老人ホーム 病院
病 … 病院
死 … 病院

◎ もっと老病死と仲良くしましょう


◇山折哲雄
1931.5.11 サンフランシスコ生
1959 東北大学大学院文学研究科博士課程単位修得退学
東北大学インド哲学科でインド仏教と古代叙情詩を学ぶ

東北大学助教授 
     国立歴史博物館教授 
     国際日本文化研究センター教授
現在(出版当時=ハマコウ註)国際日本文化センター所長


◇ひろさちや
  1936.7.27 大阪生 
宗教評論家 
東京大学文学部印度哲学科卒 
    同大学院人文科学研究科印度哲学博士課程修了
大正大学客員教授

               2002.12.30 読了






☆「知っとくナットク社会科クイズ101」森茂岳雄 日本標準 2005年【再掲載 2014.3】

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◇日本一低い山
 天保山 4.5m 江戸の浮世絵にも
170年前天保年間 
      大阪湾や淀川整備の土砂を積み上げた山(人工)
    当時は20m
     → 幕末 
        [砲台設置で削られた + 地盤沈下]
    1995年国土地理院の地形図から消える
      → 復活

  基準は東京湾の海面高
  徳島県徳島市の弁天山 6.1m(天然)


◇最南端
  東京の沖ノ鳥島(台湾より南-ハワイと同じくらい)
    満潮時 二つの岩が数十㎝
         → 1987~89 囲い込み工事・補強
   沖ノ鳥島 
      [周囲40万平方キロメートルの海底資源 + 漁業権]


◇島の大きさは
1番  択捉島  31831平方キロメートル
  2番  国後島  1500平方キロメートル
  ◎ 周囲100m以上が島


◇急流
 富山県の常願寺川  
    56㎞で3000mの高低
    水田に巨石 6.5m 400t
    氾濫
    日本一の暴れ川  
      流域に四十数個の巨石  
      ヨハネス・デレーケ


◇海から一番遠い
 長野県臼田町  
    1985年「星の町」宣言
  国土測量は国土地理院


◇100年間で100㎞短くなった石狩川
 曲がりくねっていた川 
   → 改修


◇中国地方の名は
  京都から 
   「近国 - 中国 - 遠国」


◇一番短い国道
 神戸市の国道174号 187m


◇境界線が引かれていない県境
 全国で20箇所
長野県境と新潟県境  長野県小谷村
富士山山頂付近
飛び地
     - 和歌山県北山村は村全体が飛び地


◇降雨大  
  屋久島 月に35日といわれるくらい  
  尾鷲市
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竹原泰三さんはこんなことを(月刊『少年育成』より)②-「W杯は若者に何を残したか?」 竹原泰三 ジャーナリスト /「学校の役割は終わったのか」NHK出版 2001年 ⑨(最終)【再掲載 2013.2】 [読書記録 教育]

今回は、10月20に続いて、かつての月刊『少年育成』誌のコラムから、
「竹原泰三さんはこんなことを」②を紹介します。

20年くらい前の文章です。



もう一つ、再掲載になりますが、NHK出版から出ている
「学校の役割は終わったのか」⑨を載せます。
出版されて20年以上たった今になって、わたしにはより理解できました。
その後の過程を振り返ることができるからだと感じます。



この週末、かつての同僚と正倉院展の見学に行きました。
コロナ禍まで30回くらい一緒に行っていた正倉院展、
4年ぶりに行くことができ、楽しみました。
ですが、ブログを訪問できずに残念でした。






☆竹原泰三さんはこんなことを(月刊『少年育成』より)②-「W杯は若者に何を残したか?」 竹原泰三 ジャーナリスト

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 日本と韓国で同時に開催されたワールドカップ・サッカー、日本は初めての
決勝リーグ進出という夢を実現した。


 一次リーグでは、初の勝ち点1、初の勝利、そしてグループトップでの決勝
リーグ進出。


 日本代表の試合のある日、東京の新宿や渋谷では、人通りが少なくなり、飲
み屋は閑古鳥が鳴くありさまだった。


 試合が終わると、ブルーのユニホームを着たサポーターが町に繰り出し、朝
方までにぎわったところもあったとか。


 不況に加えて政治的にも社会的にも閉塞感が漂う中で、久しぶりの快挙だっ
た。


 それだけに普段のサッカーファンにとどまらず、多くの日本人が、試合結果
に一喜一憂した。


 テレビに映し出される競技場のサポーターの熱気、「ニッポン、ニッポン」
の声援は日本中を興奮の渦に巻き込んだ。


 ″群集心理″といえるのかもしれないが、久しぶりの光景ではあった。


 久しぶりの群集心理というのは、阪神淡路大震災の時の「ボランティア」の
ことを思い出したからである。


 このときも、被災地には全国から大勢のボランティアが集まった。


 その様子をテレビで見ていて、日本人も捨てたものではないと思った人も少
なくないはずである。


 当時も若者たちの無気力さが大きな問題になっていた。


 その若者がなぜ、被災地に向かったのか。


 単なる被災者への同情とは思わない。かといって、若者たちにボランティア
の意味がどれだけわかっていたか、疑問が残ったのも事実である。


 そのいい例が、せっかく集まったボランティアたちが、仕事の分担ができず、
自分たちは何をすればいいのか、神戸市の職員などとの間でぎくしやくした関
係があったことからもわかる。


 ボランティアとはいうものの、その実体は、「俺たちがやってやる」といっ
た思い上がりのようなものを感じたほどだった。


 これも一種のブーム、群集心理だったのかもしれない。

 
 もう一つ群集心理の例がある。


 プロ野球の阪神タイガースが昭和60年に優勝したときのことである。


 優勝が近づくと阪神ファンは当然のように盛り上がり、観客席をウェーブが
走った。

 しかし、球場に詰めかけたのは阪神ファンばかりではなかった。


 阪神ファンの盛り上がりぶりをみて一緒に盛り上がりたくなった「阪神ファ
ン」のファンが大勢いた。


 ひいきのチームがどこかは関係なかった。

 
 話をワールドカップ・サッカーに戻そう。


 短期間ではあったが打ち込むものを見つけ、大いに燃えたサポーターたちは、
これからどうするのだろうか。


 しばらくは虚脱状態が続くのかもしれない。


 しかし、いつまでもそうではないだろう。


 何か別の換えるものを見つけるのだろうか。


 日本代表チームの成長ぶりは目を見張るものがあった。8年前のアメリカ大
会は、出場を目前にして「ドーハの悲劇」を味わった。


 前回のフランス大会は、初めて出場したものの三戦全敗、得点も一点にとど
まった。


 その日本チームが4年間の精進の結果、出場だけでなく、一戦一戦力をつけ、
一次リーグを突破するまでになった。


 その間の苦労は大変なものだっただろう。


 しかし、努力は必ず報われる。


 選手たちは大きく成長した。


 若いサポーターはそこのところを是非みてほしい。



 「最近の“若者は…」と言うようになると年をとった証拠だという。しかし、
あえて言おう。


 「最近の若者は覇気がない、やる気がない、根性がない、辛抱ができない」。


 言いたいことはいくらでもある。


 その若者たちが、「ニッポン、ニッポン」と叫ぶようすには想像を絶するもの
があった。


 「日本人でよかった」とインタビューに答えた若者もいた。


 本当だろうかと思う反面、今の若者も捨てたものじゃないという気もした。


 その若者に期待を込めて言いたい。


 4年後のワールドカップ・ドイツ大会に日本チームはさらにたくましくなっ
た姿を見せてくれるだろう。


 サポーターの若者もより大人になった姿を見せてほしい。


 もう無気力は終わりにしよう。


 何事も他人のせいにするのはやめよう。


 人生の目的とか、生き甲斐とか、楽しさとかは、どこかに転がっているもの
ではない。

 自分で努めて探さなければ見つからない。

 しかし、夢を持ち続けてがんばればいつかは手に入る。

 そんな可能性を教えてくれたワールドカップだったように思う。








☆「学校の役割は終わったのか」NHK出版 2001年 ⑨(最終)【再掲載 2013.2】

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◇学校の役割は終わったのか 宮台真司
□社会とずれてしまった学校 
「動機付け」の失敗
   ~ 新しい生き方ソースを!
若者の特徴 
   = 「仲間以外は皆風景」
  仲間の圧力 ピア・プレッシャー(同調圧力)に弱い
◎「社会の中の学校」と「学校がリードする社会」

 
□不登校の意味 
「時代とのズレ」「動機付けの失敗」 
  同調圧力
   = みんな仲良く

 
□主催者・国民へのパブリックサービス  
  ゆとり
   → 画一的につくられたゆとりに
民意
   「白も大事だけど黒も大事だ。でも今はとりあえず白を優先しよう」

 
□学校の役割の改革
  旧 ・社会をひっぱっていく
・知識を一方的に注入する

新 ・社会が求める学校になる
・試行錯誤を支援する
ドイツ、アメリカでも28~29で大学卒業

 
□1970年代半ば日本は成熟化社会になった
  学校での評価がそのまま地域に…
  「学校化」「日本的学校化」
      = 地域と一丸
=「学歴がなければ幸せになれない」学校的価値観で一元化
  
  →「第4空間化」
    = 自分の居場所さがし <シェルター ホームベース>

 
□学習内容の削減による学力低下への不安
  教育改革プログラム   
① 内容3割減
    ② 五日制                               
    ③ 学校選択の自由化                          
    ④ 中高一貫教育
⑤ 校長裁量権拡大                           
    ⑥ 不的確教師配置変え
  内容3割減
本来の目的 
     - 個別カリキュラムの考え方(寺脇)
  ◎ ミニマム・リクワイアメント(必要最小限のもの)を定めた
  「一斉に教えるのは最小限ここまで」
そこから先はどこまで教えてもかまわない
   = 多元的モデルの出現を期待
  文科省  
    知識 → 「知識+α」
   =「ミニマム・クワイアメントを下げているんだから『実は是が必要』
     『これをやりたい』という議論が必要。3割削減は『早く早く』
     『急げ急げ』ということ」
   ◎「3割削減はミニマム・リクワイアメント=最低限」 
◎ → 個々人はもっとたくさんのことをやらなければならない
(大学の一般教養)
◎ 高校も単位制に

 
□総合的な学習の行方
寺脇 
   「家庭地域の分までやらなくて良い」
   「問題行動は児童相談所や警察に」
◎楽々クリアできる教員とそうでない教員
= 自治体間の差 (情報公開+説明責任)
先生のコミュニケーション能力も必要


 ※ 社会全体の体質が問われている! 
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齋藤孝さんはこんなことを ③ /「社会に出てから役に立つ考え方」鷲田小彌太 大和書房 1998年 ②【再掲載 2013.6】 [読書記録 教育]

今回は、10月26日に続いて
「齋藤孝さんはこんなことを」3回目、
「子どもの集中力を育てる」の紹介です。


出版社の案内には


「集中力のある子は勉強も遊びもよくでき、集中力のない子は何をやっても
 中途半端で根気がつづきません。もともとの能力よりも、ここぞというと
 きさっと集中できるか、ねばり強く課題に取り組めるかどうかで、学習の
 成果はまったく違ってきます。集中した状態とは、脳が活性化して高速回
 転しているときです。実は、そんな生き生きとした脳の働きは、からだから
 生まれます。―3歳からできる斎藤メソッド。」


とあります。



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「小3・4よりゴールデンエイジが始まる。
     その前提は俊敏に動けるからだ」


・「集中力のあるからだをつくるにはエネルギーを使い切ることが大切。上手
に負荷を掛けるようにしたい。身体運動のこつは数を数え続けること」


・「呼吸の遊び『息止め合戦』- どこまで息を長く吐けるか」


・「流れの中で<まねる(盗む)力>が育つ。
 『まねる力』と『段取り力』と『コメント力』」



もう一つ、再掲載になりますが、鷲田小彌太さんの
「社会に出てから役に立つ考え方」②を載せます。





☆齋藤孝さんはこんなことを ③

◇「子どもの集中力を育てる」齋藤孝 文藝春秋 2004年
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□からだが学びの質を高める
  学ぶ構え
   - 積極的受動性 体が鍵
  
  講演会の時眠くなったら 
   → 軽くジャンプ,音読 
   → 目が覚める
  
  緊張感を出す場が大切
  
  才能よりも意識の差
   → 認識力の差が実力差に

  小3・4よりゴールデンエイジが始まる 
    前提は俊敏に動けるからだ



□集中力のあるからだをつくる
エネルギーを使い切る
   - 上手に負荷を掛ける 
     身体運動のこつは数を数え続ける
  
  集中力の持続する体をどうつくるか 
呼吸法と自然体
      ①「3秒吸って2秒止めて15秒吐く」
         = 20秒1クール
② 自然体による集中 
          腰を入れる
肩入れは腰に力が入る 
          四股踏み
足裏マッサージの二つの効果
綱引きで息を合わせる

  いろいろな音読ゲーム
    「回し読み」「一息方式」

  軽いジャンプでリフレッシュ 

  百人一首は聞く構えのゲーム

  呼吸の遊び「息止め合戦」
    -どこまで息を長く吐けるか

  座って向かい合うより散歩に出よう

  キャッチボールはどの子でもうまくなる

  おんぶタクシーは相手を信頼する

  ストレッチングで相手の体を感覚的に知る



□子どもの中心感覚を作る
中心感覚の喪失 
    日本の伝統文化 = <腰肚文化>

  立てない子ども 
    遊びから学ぶ 
     - 生命力の基本は肚にある
  
  腰が入らない
    足裏の感覚 
    ◎「腰を一定の高さに」
  
  身体文化の習得には訓練が必要 
    子どもの器を大きくする 

  なぜ学校で勉強 
   → できない状態からできる状態へのプロセス
  
  強い呼吸がねばり強さを作る
  
  教育の場に緊張感を
    レスポンスする身体

  狭い空間の方が活性化する



□パドマ幼稚園の学び
  人間性を育てる教育方針  
    知る教育と身に刻む教育

  身に刻んで「技」となる
全脳教育  
     - コミュニケーションはからだだからからだに拠り所を作る
  
  全体を形作る体育ローテーション
流れるようなテンポで繰り返す 
    個を問わないことの意味
  
  個が全体に溶け合うこと
    文化の伝承を取り戻す
 
  脳を鍛えるハイテンポな活動
ハイテンポが育てるもの 
      フラッシュカード,暗誦,素読
    場が子どもを鍛える
  
  流れの中で<まねる(盗む)力>が育つ
まねる力を育てる
      「まねる力」「段取り力」「コメント力」

  「息」を鍛える
人間はホースである 
    息の文化を守る 
    呼吸と人格形成

  エネルギーの完全な燃焼感を刻み込む

  あるべき言葉の教育の姿

  教育とはからだとからだの勝負
先生のからだが示すもの 憧れに憧れる






☆「社会に出てから役に立つ考え方」鷲田小彌太 大和書房 1998年 ②【再掲載 2013.6】

◇「成功」を幸運ととらえる考え方
  「才能」と「努力」が成功のもとなのか?
  相手を片目で見る関係を作りなさい
  「成功」とはつまり「運」である
 人は自分の成功を「幸運」と考えないものだ
  日本は世界で一番平等な国である
受験における学力
   福沢諭吉 
      「学ばない者はその結果として貧しくなり卑しくなり愚かになる」
    努力の度合い = 学問の力によって決まる
  上を見上げる生き方,下を見下ろす生き方
  運・不運はすべて比較の問題である
  「うつむき加減の時代」を気持ちよく生きる方法
  前向きな生き方 
     「進歩主義」 「進化論者」
 「嫉妬心」(ルサンチマン)という消すことのできない感情
  内にくすぶった感情 = ルサンチマン
「憎悪心」
  最大の「嫉妬心」は近い者の間に生じる
アダム・スミス 「セルフィッシュネス」と「シンパシー」
自己愛,利己心  共感

◎近親憎悪  「ユダヤ対キリスト」「キリスト対イスラム」
  なぜ「落ちこぼれ」が必要なのか
    ◎1対5対4の法則 日本
上位  普通  下位 
    ◎2対5対3の法則 本来<普通・正常>
  認められない人は,自分が他人を認める心のない人だ
  他人を評価して恨まれることもある
池田一朗(隆慶一郎)
      -「教える罪」 
        = 影響を与えすぎてしまう罪
「この人に」と思う人から評価されたい
  成功と失敗を分けるもの
成功に才あり,失敗にも才あり
失敗しない人生 
     → 才を発揮しない人に多い
二つの失敗
      ① 自分の人生を懸けて困難に挑戦したためにする失敗
     ② 持続的な失敗
          才を誇って腐敗
楽しいが内部から腐る
  若い時は成功が遠くに見える
  受験戦争は小学校の成績でほとんど決まる
区別
     「勉強をする」と「勉強しかない」
- 大学に入ってから受験勉強とは別種の競争が始まる
  古くなったものをどんどん棄てる勇気を持て
  人生を使い切るのは難しい → 自分のリストラを


◇人生は短いからこそ存分に楽しめ
 短いからこそやっておくべきこと
  今 高校までは教育
  好奇心と軽薄さ 
      1961年 小田実「何でも見てやろう」
 若い時は「知的贅沢」をしてみる
 人間は過去には賢くなれるが「現在と未来」には常に愚かである
古典 = 反復の芸 = 技術
  区切られた時間を充実させる方法
  今,人生が終わっても悔いはないか
  「死」がなければ人生は退屈
  君は「旬の時代」を持てるか
  英米語のマスターを
  日本はアブノーマルな国
  「世界的普遍価値」を学ぶのが大学
  「セルフ・タイム・テーブル」をつくろう  時間管理


◇「思うがままに生きる」ための準備
 好きだから学問も仕事もおもしろくなる 
    ◎何でも準備している時が楽しい
  「人間好き」は人生の成功の基本である
  司馬遼太郎
       - 登校拒否児
「第二の仕事」を準備しよう  
    雑書を読もう
  準備が必要
 準備に終わりはないと知れ
 人生にチャンスは三回
     - 「学生のための人間学」若い人のための人間学
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「基礎学習時間」(富山市立五福小学校)-『基礎学力はこうしてつける』 杉田久信 フォーラムA 2003年 /「頭のいい人がしている整理・ファイリング術」桃山透 ばる出版 2007年 ②(後半)【再掲載 2014.2】 [読書記録 教育]

今回は、杉田久信さんの
「基礎学習時間」(『基礎学力はこうしてつける』より)を紹介します。



『基礎学力はこうしてつける』の出版社の案内には


「基礎学力の徹底を掲げる、小学校校長である著者が、『わかる』より『でき
る』を優先した基礎学力を鍛える指導方針、実践例を紹介する。100マス計
 算・音読(暗唱)により学習への構えが確立される」


とあります。





今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「しっかり確認する。読ませる。見せ合う。指さし。教師に見せる」


・「褒め言葉の種類を増やし,力強く短く褒める。事実を褒める。子どものに
名前を言って褒める」





もう一つ、再掲載になりますが、ぱる出版さんの
「頭のいい人がしている整理・ファイリング術」②を載せます。







☆「基礎学習時間」(富山市立五福小学校)-『基礎学力はこうしてつける』 杉田久信 フォーラムA 2003年

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□3点 
 (1)明確な指示をする
     ① 一時に一事 
     ② 30秒以内の短い指示,しっかり確認する 

(2)しっかり確認する
     読ませる,見せ合う,指さし,教師に見せる 

 (3)褒める・励ます・フォローする
① 褒め言葉の種類を増やし,力強く短く褒める
② 事実を褒める
③ 子どものに名前を言って褒める
 


□読み書き指導マニュアル
 (1)音読指導法  
     短時間にテンポ良く
① 追い込み 
         ・ 教師の後を続けて読む
・ 一人ないし数人の子どもの後に続けて読む
② 交代読み 
         ・ 教師と子ども全員で一文ずつ交代で読む
・ グループで一文ずつ交代で読む
・ 二人一組で交代して読む
③ 全員一斉読み  
         ・ 全員一緒に声をそろえて
④ 一人読み 
         ・ 一人で全文を読む
・ 一人ずつ交代で一文を読む
⑤ 音読の速さを変える
・ ゆっくりから速く,音読速度を変えて読む
・ 一音の発音の長さを変えて読む
(短く区切って,長く区切って など)
⑥ 音読の声の大きさを変える
・ 口を動かさず目で読む
・ 口をしっかり動かし,声を出さずに読む
・ 口をしっかり動かし微音で読む
・ 大きな声で読む
⑦ 学習形態 
         ・ 教師と子ども 上下横いろいろな方向で
・ 二人で向き合って読む
・ グループ同士向き合って読む(男女,生活班,列)
 


□評価 
  ① 教師  観点別に上手だった子を紹介する…良い点で
・ 教科書をちゃんと持ってできたか?
・ 姿勢良く音読できたか?
・ 口をしっかり開けて読むことができたか?
・ はっきりとした発音で読めたか?
・ 意味が分かるように正しく読めたか?
・ 大きな声で読めたか?
・ よどみなくすらすら読めたか?


<上学年・実践例>
(1)音読指導法
2分  一文追い読み 
      ・ 今日は「○○○○」を読みます。題名の下に鉛筆で○○と○
       を十個書きなさい。先生が読みますからついてきなさい。
(各子どもを褒める)

2分  一人読み 
      ・ 今読んだ所を起立して読みなさい。終わったらすわりなさい。
・ これで何回読みましたか。2回ですね。2個○を塗りましょ            う。

 2分  ペア一文交代
      ・ 終わったら起立して隣の人と一文交代で読み,最後まで行っ
       たらもう一度始めに戻って順番を変えてまた読もう。
・ 早く終わった人は○を一個塗りもう一回読みましょう。
 

 2分  グループ内一文交代読み
・ 今度はグループになって一文交代で世見合いで読みなさい。
       ときどき間違っている人もいるかも識らないので,よく聞き 
       なさい。

3分  クラス全員  
      ・ 次は一番前の人から一文ずつ読みます。次の人は立って待っ
       ていきましょう。
<読み違いはもう一度読ませる>

 2分  追い込み連続
      ・ 一人はだいぶ上手になってきたので今度は間違わずにすら
       すら読む練習をします。先生が読みますから付いてきなさい。
  一文交代連続 
     ・ 今度は先生と交互に読み合いましょう。先生が読んでから,み
      んなが読むのですよ。

 2分  ペア    
     ・ 見合い,比べ合い 隣の人と



(2)漢字指導法
① 指書き   
      ・ 机の上に指で大きく画数を唱えながら
② なぞり書き
      ・ 鉛筆で丁寧になぞる
① 写し書き  
      ・手本の字を見て丁寧に書く
④手本を隠して一人書き フラッシュカード式


(3)視写の指導法
① 追い読み  
       ・ 視写する文を読む
② 視写    
       ・ 字の形,姿勢に気をつけて丁寧に書く
③ 確かめ   
       ・ 手本を見ながら正しく書けたか見直す


□評価 
  ① 教師 
      ・ 手本のような字で書けた ・間違いなく書けた
・ 字がマスからはみ出していない
② 自己評価 
      ※ チェック表を利用して自己採点

      ※『基礎学力はこうしてつける』
         杉田久信(富山市立五福小学校長)フォーラムA より







☆「頭のいい人がしている整理・ファイリング術」桃山透 ばる出版 2007年 ②(後半)【再掲載 2014.2】

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◇共有するファイルの管理の仕方
 共有ファイルは社内ルールに従う
    手元の共有ファイルの管理場所、管理リスト、店の情報メニューの
   ファイリング


◇パソコンのファイリング術
  パソコンにもファイリングは欠かせない
    ポイント 
      ① データとフォルダ整理 
      ② 情報見極める目 
      ③ メール活用法
ファイリングの基本はフォルダの入れ子
デスクトップは大分類のフォルダだけ
データを整理しシンプル化する  
    要・不要で迷ったら
      → 圧縮
フォルダの管理 
    ① 案件別 
    ② 時間軸
保留データは「保留」フォルダに入れる
ソフトのファイルはマイドキュメントに 
     画面外にフォルダをドラッグ
「メモ帳」は覚書を残すのに最適

  ◎ USBメモリを使いこなす


◇パソコンのファイリング術 環境編
  パソコンは便利に設定して初めて役立つ
  ポイント 
      ① データ整理ファイリングバックアップ 
      ② 動作早くし環境設定
③ フリーソフト活用
バックアップはパソコン以外にする
起動時間の短縮 
動作を速くする最適化 
    フリーソフトの活用法 ①付箋  ②WeBox


◇仕事差が付くファイリング術
 ファイリングが仕事の流れを作る
ファイリングに色 
    ① カラークリアホルダー 赤=急ぎ 青=重要 
 ② カラーラベル
クリアホルダーで書類を細分化しすぎない 
    クリアファイル用インデックス
使用したファイルはボックス手前に
仕事進行と共にファイルのスリム化を
領収書ファイリング
    → ソフトクリアケースに
切り抜きのファイリング術
  ① 情報収集  
        切り抜き→クリアホルダーに→クリアブックに
   ② プロジェクトペーパー 
ワンペーパーナイフ + テープのり<台紙に>

③ 図書館利用法

 忘れ物防止のファイリング術
定期入れに付箋,パソコンにメール
ファイリングは日々改善

◇桃山透 1968 大阪府生 フリーライター

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「学力は1年で伸びる」江澤正思・陰山英男 朝日新聞社 2008年 ②(後) /「怒るヒント」ひろさちや 青春出版社 2011年 ⑤【再掲載 2012.10】 [読書記録 教育]

今回は、10月24日に続いて、江澤正思さん、陰山英男さんの
「学力は1年で伸びる」の紹介2回目 後半です。



出版社の紹介には


「全国初、教育史上画期的な成果。『陰山式』の新展開。早寝・早起き・朝
 ごはん+読み・書き・計算により、学力は短期間で伸びることを実証!山
 口県山陽小野田市の1年間の取り組み。」

 
とあります。


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「勉強を楽しく思う子は伸びる。楽しいと思えるかどうかは生活習慣の結果
である。」
「勉強は楽しい,大切と思うことが大事」


・「『テレビとゲームの合計時間は 低1時間以内 高2時間以内』、『朝ご飯は
毎日食べよう』、『読書は多ければ多いほどよい』を合い言葉に!」


・「算数と国語の差は何か。算数に勉強量が反映される」


・「頑張り度とは、我慢する力であり、自分を管理する力である。子どもに勉
強する価値をきちんと伝えることが大切である。」



もう一つ、再掲載になりますが、ひろさちやさんの
「怒るヒント」⑤を載せます。
「怒ってもいい」と言われると怒ることができなくなってしまいます。






☆「学力は1年で伸びる」江澤正思・陰山英男 朝日新聞社 2008年 ②(後)

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◇学校と家庭の連携とそれぞれやるべきこと 陰山メッセージ②
連携を明確にする 
    保護者・教師の信頼関係を築く
学校ではモジュール授業を  
    週に3日間,朝一時間目を基礎反復
モジュール授業の効果を上げる3つの法則
① スピード 
    ② 体を使った学習 
    ③ 自分のノビを実感させる
音読を百マス計算を中心とした教材で
家庭でも音読と百マス計算を


◇どういう生活習慣が学力向上に結び付くのか  江澤正思
生活改善への取り組み
① 起床時間  
       7時までに起きよう
② 朝食
③ 就寝条件  
       低学年-9時
       高学年-10時
④ テレビ視聴 
       低学年-1時間    
       高学年-2時間
⑤ ゲームをする時間
       同上
⑥ インターネットをする時間  
       ネットとの関わり方を考える
⑦ 家庭勉強時間 
       短時間集中
       - 毎日しよう。でも長時間する必要はないよ。
⑧ 読書量
       読めば読むほどよい
⑨ 勉強は楽しいか 
       勉強を楽しく思う子は伸びる
楽しいと思えるかどうかは生活習慣の結果である
⑩ 勉強は大切か 
       勉強が楽しいと思えないのは危険信号
⑪ 生活週間ランキング
        おすすめ やめたい
1 テレビとゲームは少 11時以降に寝る
2 低9高10時までに寝よう 朝食を食べない
3 朝食は必ずとろう TVゲーム3時間以上
4 毎日勉強しよう 家で全く勉強しない
5 本をどんどん読もう 学校以外で本を読まない

  <合い言葉>
   ・ テレビとゲームの合計時間は 低1時間以内 高2時間以内
・ 朝ご飯は毎日食べよう
・ 読書は多ければ多いほどよい


◇家庭ではどういう生活習慣改善が必要か 陰山メッセージ③
まず実態を知る 
  睡眠時間を十分に取る 
  朝食は必ず取る 
  TVは2時間まで
ゲーム・インターネットは短時間に
    家庭勉強は短期集中型で
読書量は多いほどよい 
  算数と国語の差は何か
   - 算数に勉強量が反映される
勉強は楽しい,大切と思うことが大事


◇「頑張る子」「自立できる子」を育てる  陰山メッセージ④
頑張り度とは   
    我慢する力,自分を管理する力
勉強する価値をきちんと伝える
勉強への意欲を取り戻す
家庭勉強は
    学年 × 20分間


◇今後の取り組みに期待  陰山メッセージ
モジュール授業が知識理解に直接影響する
テストの点数を上げることで子どもたちは自信を持つ
家庭でもテスト調べの勉強をする
     問題文をしっかり読むこと
     見直しを必ずすること
     間違えた問題は家庭でもう一度解く
  知的能力の向上には家庭生活が一番大切       






☆「怒るヒント」ひろさちや 青春出版社 2011年 ⑤【再掲載 2012.10】

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◇どう怒るかはどう生きるか
□自分ができる「損」のレベルを知っておこう
  怒ることで損をする
     - 損したっていいじゃない
       ◎ 考えることが大切  
    自分の許容範囲をきちんと認識してどこまで損ができるか


 □引き金と「本当の原因」を見分ける
  引き金の背後は?


□「原因」には4種類もある
  目的因  
      比重大
      「自分の思いとおりにしたい」
 動力因  
      普段考えること
 形相因
 資料因


 □怒りと苦の関係
    ◎ 怒りの目的こそが怒りの本質です。そして、その目的とは「思う
     がままにしたい」という欲望なんです
 四苦八苦
      ~ 思い通りにできない
   物事なんて思うがままにならない
      → あきらめる


 □怒っても問題解決にはならない!
   怒るのは簡単ですから、どうしてもわたしたちはそこに頼ってしま
    うんですが、それでは絶対に問題が解決しないと言うことを知ってお
    いてほしいんです


 □「怒る」と「叱る」の違い
怒る … 一時でも我を忘れる 「思うまま」
叱る … もう少し冷静さがある プロテスト


 □自分のプリンシプルを確立する


 □怒りたければ怒ればいい
  あなたはあなたらしい人生を送るべき
 あなた独自のプリンシプルをもって幸福を求めるとよい
    ◎ 凡人であるわたしたちは憎むべき者を憎んで、怒りたいとき
       に怒ればいい
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齋藤孝さんはこんなことを ② /「子どもが輝くすごい言葉掛け」佐々木陽子 ナツメ社 1987年 ⑥(最終)【再掲載 2014.6】 [読書記録 一般]

今回は、10月22日に続いて
「齋藤孝さんはこんなことを」2回目 「会議革命」(2)の紹介です。


出版社の案内には


「報告ばかりで形骸化している、目的が不明確、結論の先送りばかり、発言
 しにくい雰囲気がある、決まったシナリオをなぞるだけ…。日々の会議に
 なにかと不満をもっている人は多いはずだ。本書は、そうした会議の改善
 策を『十の法則』にして講じるほか、『三つの革命』で独自の会議スタイル
 を提案する。『十の法則』では、たとえば、部下のアイデアにネガティブな
 コメントをして権威を示すような上役の意識や、あらかじめ決められている
 参加者の序列、発言権を問題視して『会議ではゴールを生んだかどうかが
 全て』『アイデアを出す人が偉い』との認識を共有すべきと強調する。また
 『結果の出やすい』テーマの設定や、必ず何かを決めてから会議を終えるこ
 との徹底、暗黙知の共有でアイデアを出す方法などを提案。ホワイトボード
 の使い方、机や椅子の配置、話し方、コーヒーブレイクの入れ方といった細
 かいアドバイスも行う。一方の『三つの革命』では参加者が2人1組になっ
 て特定の『ポジショニング』で向き合い、『キーワード・シート』にアイデ
 アを書き込んでいく『マッピング・コミュニケーション』というスタイル
 を提案する。これにより、一人では思いつかないようなアイデアや力を出し
 切ったという充足感が得られ、会議の効率や生産性のアップも図れるという。
 著者は『声に出して読みたい日本語』シリーズでも有名な、身体論やコミュ
 ニケーションの専門家。幅広い知見を取り入れたノウハウが新鮮で、会議に
 対する従来の認識を一変させてくれる。」


とあります。



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「部屋の中全体に机をアトランダムに散らす。長い机の同じ側に2人が座る場
合には、45度椅子の向きを変える。コーナーを利用する場合には、机に対
  してまっすぐに向き合えば、自然に直角二等辺三角形のポジショニングを
取ることになる。」


・「会議シート。資料ではなく、会議で決定する事項の選択肢をシート化した
  もの。」


・「会議シートの中でもマッピンク・コミュニケーションに近いのがこのキー
  ワード方式のシート。その会において重要なポイントを、ワードとして紙
に点在させておく。」



もう一つ、再掲載になりますが、佐々木陽子さんの
「子どもが輝くすごい言葉掛け」⑥を載せます。







☆齋藤孝さんはこんなことを ②

◇「会議革命」斎藤孝 PHP研究所 2002年 (2)

□直角二等辺三角形を部屋に複数つくる

  部屋の中全体に机をアトランダムに散らす。長い机の同じ側に2人が座る
 場合には、45度椅子の向きを変える。

  コーナーを利用する場合には、机に対してまっすぐに向き合えば、自然に
 直角二等辺三角形のポジショニングを取ることになる。

  それぞれの組が島のように点在することで、カオス的なおもしろい雰囲気
 が生まれる。アイコンタクトを取りながら行うこともできるようになる。



□会議シート1

  会議シート。資料ではなく、会議で決定する事項の選択肢をシート化した
 もの。

  ある案をやるかやらないか、ということを議論する場合などにとりわけ有
 効。Yes・Noで、する・しないにまず大きく選択肢は分かれる。

  「する」のであれば、どのような可能性があるのかを、選択肢であらかじ
 め指し示しておく。

  「しない」のであれば、しない場合の選択肢も示しておく。

  会議主催者側があらかじめこのようなシートを用意しておくことによって、
 意思決定が速くなる。

  あらかじめ書き込まれたものが選択肢のすべてではないこともあるので、
 余白を多くしておく。

  新しい選択肢が生まれたならば、そこに全員で書き込むようにする。何と
 なく議論し決定をしないで、会議を時間切れで終わらせてしまう悪習を一度
 断ち切るにはよいやり方だ。

  私は実際にこうしたシートを提出したことがあるが、決定的に重要な事項
 を時間内に意思決定するのに役立った。



□会議シート2

  図のようにシステマティックなものでなくとも、考えられる妥当な案をあ
 らかじめ会議リーダーの方が用意するのも、会議を効率よくさせるためには
 有効。

  A案、B案、C案と3案並べ、ブラスアルファの案を書き込む余白を残し
 ておく。

  会議リーダーのほうにまったく落としどころが見えていない会議はつらい。
 かといってはじめから1つに決まっているのであれば、会議する必要もない。
 少なくとも3つほどの案に絞り込んで提案するのは有効な手だてだ。



□会議シート3(キーワードシート)

  会議シートの中でもマッピンク・コミュニケーションに近いのがこのキー
 ワード方式のシート。

  その会において重要なポイントを、ワードとして紙に点在させておく。

  会議の最中に様々な意見が出るが、それをキーワードの下に書き込んでい
 くということになる。

  たとえば、AとFがつながることもあるし、消されていくものもある。○
 で囲い込んだり×をつけたりして、思考を絞り込んでいく。

  同じ土俵を共有するためには、有効なシートだ。

  空中戦や水掛け論になるのを食い止められる。

  下の図のように、最終的なアイディアを①②③…のように記すと結論がわ
 かりやすい。

  ちがう色のペンで囲むのも効果的である。



□マッピング中の留意事項
 ①「会議の目的は結論を出すこと」を念頭に!

 ② 何かを決めて終えるようにする。後戻りしない。

 ③ 出てきたアイディアが実現可能かどうか、は考えない。

 ④ 相手の考えを否定しない。

 ⑤ ひたすらアイディアを出す。

 ⑥ 相手の思考をなぞるようにアイディアを出す。

 ⑦ カオスをつくるように、書きなぐる。

 ⑧ B4用紙全体を使うようにする。

 ⑨ 真ん中から書き始める。

 ⑩ 時間内にアイディアを出し切る。








☆「子どもが輝くすごい言葉掛け」佐々木陽子 ナツメ社 1987年 ⑥(最終)【再掲載 2014.6】

[出版社の案内]
小学校の先生のために、子どもとのコミュニケーションがうまくいく効果抜群
の言葉かけを集めました。『静かに話を聞けない』『学校生活のルールを守らな
い』『クラスに落ち着きがない』『積極性がない』など、指導に困ったときに使
える言葉かけが満載。明るく楽しいクラス作りで人気の著者が、子どもたちと
の日々の関わりのなかで得た言葉は、どれも簡単で、低学年にもきちんと伝わ
るものばかりです。著者が言葉かけを実際に使ったときのエピソードや、学級
経営に生かすコツなど、毎日の指導に役立つ楽しいヒントがこの一冊にぎゅっ
と詰まっています。

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◇毎日の学びに役立つ言葉
01 「シールね」  
   シールをモチベーションに

02 「作戦タイム」

03 「ロケット発射」 
   321ハイ

04 「猫の手で弾くよ」 
   けん盤ハーモニカ

05 「サクランボ計算をやってみよう」

06 「パフェ問題、お金問題」 
   算数

16 「○○さん方式だね」

17 「本当にできるの?」

18 「どうして分かるの」

19 アイコンタクト 
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「死を見つめて生きる」山折哲雄・ひろさちや ビジネス社 2002年 ⑬ /「日本の名句名言」増原良彦 講談社現代新書 1988年 ⑥【再掲載 2014.4】 [読書記録 一般]

今回は、10月15日に続いて山折哲雄さん、ひろさちやさんの
「死を見つめて生きる」の紹介 13回目です。



出版社の紹介には


「よりよい人生をおくるためにいま「生・老・病・死」を見直す。現代を生き
る人たちの死生観のあり方、残された時間を大切に過ごす生き方への提言。」

 
とあります。




本日紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「本来、家庭のある人間はホスピタルやターミナルケアは必要ない。キリス
  ト教が行っているのはあくまでも家族や身寄りのない孤独な人々の救い。
  仏教者はまずしっかりと家庭を築くように指導するところから始めるべき」


・「インドの死の迎え方に学ぶものは家族の強い連帯感。インドは最高の『精神
  の輸出国』といえるのかもしれない」


・「『余は今まで禅宗の所謂悟りといふことを誤解して居た。悟りといふ事は
如何なる場合にも平気で死ぬる事かと思って居たのは間違ひで、悟りとい
ふ事は如何なる場合にも平気で生きて居る事だった』 - 正岡子規」


・「『人間は生きているだけで迷惑を掛けている』山折哲雄、『迷惑を他人に許
してもらいながら生きている』ひろさちや。学校や家庭での『人に迷惑を
掛けるな』という教育がダメにしている。日本人には人から受ける迷惑を堪
 え忍びながら生きるという自覚が足りないのではないか。迷惑を掛けながら
 死んでよいのではないか。」




もう一つ、再掲載になりますが、増原良彦さんの
「日本の名句名言」⑥を載せます。
増原良彦さんのペンネームが「ひろさちや」です。






☆「死を見つめて生きる」山折哲雄・ひろさちや ビジネス社 2002年 ⑬

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◇死への時間をいかに生きるか(1)

□日本人はいかに死ぬべきか

  仏教とターミナルケア - ひろさちや
ホスピタルの語源 
      キリスト教が家族や身寄りのない人、行き倒れた人を収容し救う
     施設だった
   = 孤独な人々の世話(伝導)
本来、家庭のある人間はホスピタルやターミナルケアは必要ない
   「キリスト教が行っているのはあくまでも家族や身寄りのない孤独な人
    々の救い」

 ◎ 仏教者はまずしっかりと家庭を築くように指導するところから始
     めるべき


  日本人が忘れ去った「死の作法」 - 山折哲雄
ターミナル・ケア=緩和医療   
インフォームド・コンセント=自己決定
→ 言葉のまやかし
  

  「断食死」こそ自分自身によるターミナル・ケア - 山折哲雄
断食往生
         1 木食により火食肉食を断つ
→  2 五穀断ち 十穀断ち
3 塩断ち
4 水断ち = 完全断食断水状態
○完全断食水に入ると人間の生命の残りは7~10日
○やり方を間違えると断食をすることで逆に苦しむことになる
◎心身コントロールの修行が大切
→ 自分自身の手によるターミナル・ケア


  インドの死の迎え方に学ぶもの - 山折哲雄
インド・ベナレス
      石造りの家約20軒
「シャーンティ・ハワン(平和の家)」
「ムクティ・ハワン(解脱の家)」

◎ 病人を連れた家族がやってきて部屋を借り最後の時をともに
       過ごす
        医師も看護婦も宗教家も出入りせず

◎ 亡くなると目前の慕い焼却場 遺灰はガンジス川に
家族の強い連帯感
         インドは最高の「精神の輸出国」
           


   
□迷惑を掛けない死などない

  なるようにしかならないもの それが死である-ひろさちや
正岡子規
     「余は今まで禅宗の所謂悟りといふことを誤解して居た。悟りとい
      ふ事は如何なる場合にも平気で死ぬる事かと思って居たのは間違
      ひで、悟りといふ事は如何なる場合にも平気で生きて居る事だっ
      た」
「平気で生きていくことこそが禅宗であり死に様はどうでもよかっ
      たのだ」


  ボケて死ぬのがいいかガンで死ぬのがいいか - 山折哲雄


  延命治療に隠された医のエゴイズム - 山折哲雄
レーガンとモリス
人間を人格体としてとらえる考え方
人格を備えている限りはつきあうが、そうでなくなったときは接
     しをがらっと変えてしまう(ヨーロッパ医学)


  人間は生きているだけで迷惑を掛けている - 山折哲雄


  迷惑を他人に許してもらいながら生きている - ひろさちや
学校・家庭 
     「人に迷惑を掛けるな」という教育がダメにしている
↓↑
◎インド
       「あなたは人に迷惑を掛けている人です。その迷惑を人に許し
        てもらって生かされているのですから、あなたも人から受け
        た迷惑には我慢しなさい」
= ありがとう 忍辱(にんにく)
◎忍辱(にんにく)
怒りの心を起こさず他人を恨まないでみんなで辛抱し合い
       ましょう
- 日本人には人から受ける迷惑を堪え忍びながら生きるとい
        う自覚が足りない
迷惑を掛けながら死んでよい






☆「日本の名句名言」増原良彦 講談社現代新書 1988年 ⑥【再掲載 2014.4】

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◇「いい加減」
□アメリカの飛行機 - 足るを知る精神
早くに航空券を買っておいた方がよい
    - 採算がとれたとなると残りの席は高くして売る
日本の飛行機はガツガツしている
     ダンピングして売る


□仏教の基本精神 - 「足るを知る」


□「フェア・プレイ」
   公平公正よりいい加減
   スポーツマンのフェアプレイ精神
「あまりガツガツしなさんな」
  日本選手はすぐ血眼になりがちがちになってしまうが、それが
      まさにフェア・プレイの精神と正反対のもの
   もっといい加減にやりなさいよ
     人それぞれのいい加減がある。それは足を知る精神から生まれる。
フェアとは… 
いい加減な公平さ



◇「仕方がない」
□アラブ人とのつき合い - IBMの精神(曾野綾子)
I「インシャアッラー」  B「ブラク」  M「マレシ」
  神の御心に   明日 仕方がない


□仏教 -「あきらめ」を説く
仏教語のあきらめ(=真実を明らかにする)は、最初の段階でなされる
  もの
日本語のあきらめに(=断念する)は最終段階でなされる
  = 全く正反対 
     - 日本人の民族性



◇「金が敵」
□井原西鶴「金が敵」-『世間胸算用』
 三つの解釈
  1.人間は金銭のために悩み苦労する
    金はまるでかたきのようなものだ
2.敵をさがしまわってもなかなかめぐりあえない
      金銭をうるのがむずかしいことの例え
3.金を敵のように憎み嫌うべし



◇「和をもって貴しとする」 
□日本人の場合「和」 それ自体が目的視されている事である
  → 日本
      「小異を捨てて大同につく」
→ 中国 
   「小異を存して大同を求む」
和して同せず 和して流せず
   ◎ 自分の主体性を失ってまで他人に迎合し付和雷同するのが「同」
    「流」
~ 日本人の「和」は「同」になり「流」になっているのかもしれない
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「学力は1年で伸びる」江澤正思・陰山英男 朝日新聞社 2008年  /「ラジオ深夜便」2011年4月号【再掲載 2014.2】  ①(前)  [読書記録 教育]

今回は、江澤正思さん、陰山英男さんの
「学力は1年で伸びる」の紹介 1回目です。



出版社の紹介には


「全国初、教育史上画期的な成果。『陰山式』の新展開。早寝・早起き・朝
 ごはん+読み・書き・計算により、学力は短期間で伸びることを実証!山
 口県山陽小野田市の1年間の取り組み。」

 
とあります。


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「今の子どもたちは人格の基礎部分が弱体化している」


・「家庭で教育の土台、情緒の安定,我慢する心,感動する心,協調性など人格の
基礎を育てる。その上で学校教育が生きる力としての幅広い能力を育てて
  いく」


・「学力とは生きる意味を見付ける力。その土台となるのが生きる力を形作っ
ていくパーツとなる基礎学力」


・「家庭と学校は車の両輪」




もう一つ、再掲載になりますが、
「ラジオ深夜便」2011年4月号を載せます。





☆「学力は1年で伸びる」江澤正思・陰山英男 朝日新聞社 2008年 ①(前)

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◇はじめに
山口県山陽小野田市 「生活改善・学力向上プロジェクト」
① 全市小学校一斉 
    ② 成果 
        学力・知能が伸びた              
    ③ 生活習慣の改善や短時間集中型学習法が実証


◇序章 「生活改善・学力向上プロジェクト」がめざすもの 江澤正思
今の子どもたちは 
    人格の基礎部分が弱体化
生活習慣の改善と脳科学を取り入れた人格的基礎の確立
家庭と学校の役割を明確にする
家庭で教育の土台
      情緒の安定,我慢する心,感動する心,協調性など人格の基礎

その上で学校教育が生きる力としての幅広い能力を育てていく 
公教育をシステムの力で再生する
人間をつくるプロジェクト 
    家庭
     ・ストップ・ザ・テレビ・インターネット・早寝早起き朝ご飯
学校 
      短時間集中型反復学習法(モジュール授業)
読み書き計算の実践を通して脳の活性化


◇1年間で出た教育史上画期的な成果 江澤正思
子どもたちが変わった
学力と知能指数について
    学力 
     = 生きる意味を見付ける力
     → その下に生きる力を形作っていくパーツとなる基礎学力 
その下に 学習のための基礎能力
その下に 人間的生活習慣
知能指数が劇的にアップ 
    99%以上のクラスで伸びた 
    偏差値もアップ


◇学力偏差値と知能指数の他に例のない上昇 陰山メッセージ①
学力問題の最終的な処方箋を示す   
  全ての学校で一律に実践し一律に学力が向上
  今すぐに取りかかることが重要  
  2つのグラフに現れた驚きの成果


◇どんな指導とどんな学習でしたのか 江澤正思
家庭と学校は車の両輪
1 学校で何ができるか,何をすべきか  
       脳と心を鍛えるモジュール授業
         スピード・テンポ・集中力
自分自身の成長に気付かせる学習法-継続は力なり
百マス計算は集中力と速さで脳を活性化
朝一番の音読は脳のラジオ体操
モジュール授業では何でも取り組める
漢字の前倒し学習
モジュール授業に託すもう一つの役割
        -寺子屋精神
◎ 誰でもできることを先生の指導のもと繰り返す指導法
          師弟関係正常化
       形から入る道徳実践
          態度動作の日々の実践
中学校でのモジュール授業
  
  2 家庭で何ができるか 
育て教育する基礎は家庭にある
生活改善の呼び掛け

3 学校・家庭・社会のつながり
学校と家庭が相互に高め合うシステム
全市で土台作りをシステム化








☆「ラジオ深夜便」2011年4月号【再掲載 2014.2】

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◇さめた目とあたたかい心  渡辺和子
  ノートルダム清心学園(岡山市)理事長
マザーテレサの優しさ  
    - 小さなことに大きな愛を込める
 「大切なのは、大きなことをすることではなく、小さなことに愛を込め
    ることです。私たちがしている仕事は、大海の一滴のような小さな仕
    事かもしれません。けれども、その一滴なしに大海はあり得ないので
    す」
父と母、それぞれの愛のかたち
  1936年2月26日~29日 
      2.26事件 
 渡辺和子さんの父は渡辺錠太郎大将(2.26事件で殺害される)

「置かれたところで咲く」

「お子様の今喜ぶ顔よりも、後で喜ぶ顔を想像してお子様を育ててくだ
   さい」

  「この人なしには生きていけない」と思うような人がいても98%しか信
   頼してはいけない」 ~ 許す余裕を作っておく

  「笑顔が大事よ。不機嫌な態度や表情はあなた方が出すダイオキシン。立
   派な環境破壊だから」


◇私が松浦武四郎から学んだこと  山本命(めい)
  松浦武四郎 北海道の名付け親 
   「北加伊道」
     この国に生まれた者の意味(アイヌ語)
旅へ募る思い 
    「野帳」
幕末きっての情報通
探検家として、ジャーナリストとして  
    裏幕末史のキーマン


◇闘病記は貴重な情報源  星野史雄
  星野史雄(58)
    オンライン書店「パラメディカ」
  闘病記探しは難しい
  脚で集めた2500冊 新古書店巡り
  闘病記は3冊読むといい → 先の見通し
    体験者の失敗に学ぶ
   広がる「闘病記文庫」


◇防災力は地域力  石井布紀子
  無我夢中で始めた救助活動
  災害救援が仕事になった 
    ピンからキリまでのボランティア
  救助物資は被災地をおそう第二の災害
  地域力を高めるには


◇日本の茶、アジアの茶  中村羊一郎
  庶民の暮らしと番茶 
    上等なお茶
      … 抹茶  
    煎茶
      … 煎じ茶
   BANCHA
      … 上等でない普通のお茶
  お茶を食べる
    番茶 釜入り茶
  アジアの食べるお茶
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「しごとの学校-第1回授業」中経出版 2003年 /「らくだ式学習法」間瀬中子・平井雷太 日本評論社 1992年【再掲載 2013.9】 [読書記録 一般]

今回は、「しごとの学校-第1回授業」を紹介します。



出版社の紹介には


「不況脱出の光が見えない中、企業の生き残りをかけた競争は激しさを増す
 一方ですが、同時に前線で働く従業員も生き残りをかけて必死に働いてい
 ます。競争に勝つために、どんな能力を身につければよいか、何を学べば
 よいか。本書は、各界の専門家・著名人が『仕事の先生』となり、今の時
 代を生き抜くために必要な仕事の知恵、生き方の知恵を伝授するものです。
 『先生方々』の経験に基づいたビジネスに役立つ『知恵』やビジネスにお
 ける『なぜ』について解説を加えていただきます。まさに『ビジネスマン
 のための教科書』です。」

 
とあります。


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「仕事をてきぱきと片付ける三つのコツ、1つ目はタイムリミットを設ける
  こと、2つ目はスケジュールを前倒しすること、3つ目は話は3分以内に
  すませる」


・「当に儲けたいなら国語の力を学べ。数字の話ばかりするのではなくでなく、
  聞く事が大切」


・「多読三原則 ①辞書は引かない、すててしまおう ②分からない単語がた
くさんあればとばし読み ③話が分からなくなったら読まない」



もう一つ、再掲載になりますが、間瀬中子さん、平井雷太さんの
「らくだ式学習法」を載せます。






☆「しごとの学校-第1回授業」中経出版 2003年

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◇高井伸夫(弁護士) 「朝十時までに仕事は片付ける」かんき出版
朝十時までがしごとの生産性を上げるゴールデンタイム

  仕事をてきぱきと片付ける三つのコツ
① タイムリミットを設ける
    ② スケジュールを前倒しする
③ 話は3分以内にすませる

  相手に不快感を与えずに宴会を早く切り上げる

  まわりが仕事を始める時間にひと仕事終えよう


◇くらたまなぶ(あそぶまなぶ事務局) 「創刊男の仕事術」日本経済新聞社
「ヒット」を生む国語力

  「人の気持ち」を聞いて聞いて聞きまくる

  国語で考え算数で儲ける

  ひたすら「気持ち」を聞きに行く 
    「不」のつく言葉を掘り出す

  ブレストはばかげたことを大切に

  国語の作業はリーダー不在で行う
    みんな平等

  本当に儲けたいなら国語の力を学べ
    数字の話ばかりでなく聞く


◇石島洋一(公認会計士) 「計算書がおもしろいほどわかる本」PHP文庫
  会社の儲けは売上高のわずか1%


◇本田健  「ユダヤ人大富豪の教え」大和出版 
好きなものの見つけ方


◇中村義一(三鷹光器)  
高学歴な人ほどもののにならない  
    子どもの頃からいたずらをしている人
   
  五感を使って物事を覚える
   
  字が読めないから


◇幕内秀夫   「粗食のすすめ」新潮文庫
伝統色に切り替える

おにぎりが夕食の流れを変える

  「カタカナ食品」から「ひらがな食品」へ


◇酒井邦秀   「快読100万語ペーパーバックへの道」ちくま書房
  教えない授業が子どもを本気にさせた

  辞書は使わない

  多読三原則
    ① 辞書は引かない すててしまおう
    ② 分からない単語がたくさんあればとばし読み
    ③ 話が分からなくなったら読まない
   (④)悩んだらインターネット上の掲示板    

読んだ良が英語の質を補う
    易しい絵本から
     = いい加減に読む
         ひたすら読めば聞ける話せる書ける

  がんばりすぎない


◇岡野雅行(岡野工業) 「俺がつくる」中経出版
  失敗しても笑われてもやり続ける

  人脈を育て現場の生の声を聞け


◇高橋かなり(ソフト・オン・デマンド)「かなり説法」インフォバーン
自分が負け犬だと自覚する

  正しい金儲けは周囲を幸せにする
   
  やっていいことは失敗すること
    やっていけないことは失敗したことを隠すこと


◇辰巳渚  「捨てる技術」宝島社






☆「らくだ式学習法」間瀬中子・平井雷太 日本評論社 1992年【再掲載 2013.9】

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◇ちょっと不思議な塾との出会い
 「すくーるらくだ」訪問  
    駒込駅近く
  強制されないで基礎学力が付くシステム 
    プリント「らくだ式」
    文章題「対話式」
子ども自身の意志で学習をスタートする「すくーるらくだ」


◇どうして子どもたちは進んで学習するのか?
1 まず約束する 
     「学びたい子どもたちが指導者と約束する」
     「本当にやれるのはなぜ」
       - 空約束を本当の約束に
   ◎ 家でやった宿題を持って一週間に一回教室に来て教室で
         やる
     プリントを決めて教室で一、二枚プリント
     その結果を見て子どもと指導者が持って帰る宿題の交渉
「小2№4を3枚,№5を3枚持って帰る?」「うん」

6枚持ち帰って5枚やるより,4枚持ち帰って4枚やる方が大切
     「1枚でも先へ進んでね」思いはあっても強制しない
   ◎ 押しつけない・強制しない・命令しない 
          しかし,放任ではなく
「罰ではなくペナルティを」
   子どもによってペナルティは違う
         - 記録表に約束を記録-変更は電話でOK
      ◎ 約束の曜日を守るつもりで約束。しかし,事情が変わったら
       約束の変更をする。これがセルフラーニングがうまくいく秘訣。
「約束は見える形に」
      - どんな約束も記録する
     記録表に記入することはプリントをやることよりも大事ですよ」   

  約束事項は脇にメモ(合意の上で)
①記録表に記入する ②採点する ③間違いを直す
指導者側が約束を忘れない → 記録


2 子どもの声を尊重しても言いなりにはならない 
    - 強制でも放任でもなく
「二浪するなら夕食当番してね」 
     - 互いに合意できる第3の道
「学びたいと思った時がチャンス」 - いつから初めても遅いことはない
本人が「やりたい」と言わない限り入会は認めない
「プリントをやっていなくてもそのままいらっしゃい」
評価のない空間
  「やってなくてもいいから,そのままいらっしゃい。先生絶対怒ら
      ないから安心してね。自分で決めた宿題が多すぎたなら減らせば
     いいだけでしょ。」
「筆談をコミュニケーションに使ってみたら」
  対話式  文章題中心 できるだけ口を開かずやるというタガ
分からないと「ノートに書こう」と言って筆談に 
          ヒントもノート
◎ 筆談でやると論点がずれない・感情的にならない
「その子にとってギリギリの所を」
    - 到達目標を指導者が設定しない
ストップウォッチ
       - 自分がどの程度習熟しているのか知るため

   <指導者がギリギリを提案 +「どこまで戻る」>
「ノーと言ってもいいんだよ」
    - 対等な関係は子どもの自己決定権を認めることから
くだ式
     … 自分で時間を計り,自分で採点し,どのプリントを学習したら
      よいのかの情報を子ども自身が持つことによって,どのプリント
      を学習したらよいのか,誰から言われなくても子どもが自分で決
      定できるようになっている。
「褒めるって子どもに失礼なことなのね」
    - 褒めない,罰を与えない


3 問題が起こった時こそセルフラーニングのチャンス - マイナスをプラスに転化
   「子どものできない所ばかりを探さない」
  「問題が起こることを恐れないでください」
「ピアノを弾きたいのはあなた」

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齋藤孝さんはこんなことを ① /「学力低下の実態」苅谷剛彦・志水宏吉・清水睦美・諸田裕子 岩波ブックレット№578 2002年③【再掲載 2014.2】 [読書記録 一般]

今回は、「齋藤孝さんはこんなことを」1回目の紹介です。


教育雑誌の記事「ブックリスト交換」と
「会議革命」(1)です。


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「まず、一枚の紙に著者名、書名、出版社を書き、次に一冊一冊に2~3行
のコメントを書き、最後にブックリストを各人が持って移動して見せ合う
  ブックリスト交換」


・「会議リーダーは、まず、具体的な結論が出るようなテーマ設定をする」


・「司会者の心得の第一は1人の1回の発言を3分以内に制限すること」


・「意識が紙と相手に程良く分散されるので、リラックスした気分で議論の
  内容に集中できるポジショニングが『直角二等辺三角形』」



もう一つ、再掲載になりますが、
「学力低下の実態」③を載せます。







☆齋藤孝さんはこんなことを ①

◇「ブックリスト交換」斎藤孝 総合教育技術 2002年9月号
 
□ブックリスト交換
一枚の紙に人に勧めたい「おすすめブックリスト」
① 著者名、書名、出版社を書く
② 一冊一冊に2~3行のコメント
③ ブックリストを各人が持って移動
  相手を見つけてリストを見せ合い話をする
  立って話をする 人数2~34人
  5~10分で解体

少なくとも15人以上と話をする

  ※ 別の白い紙に相手の名前と読みたいと思った書名をメモする



◇「会議革命」斎藤孝 PHP研究所 2002年 (1)

□ 会議革命を起こすための「会議リーダーの仕事」
   ・ 具体的な結論が出るようなテーマ設定をする
   ・ 全員の目が見えるように席を配置する
   ・ 2~4人の少人数のクルーフ・デイスカツションを組み入れ、各人
    のアイディアをはき出させる。そこで出たアイディアを全体でシェア
    するフレゼンテーションタイムをつくる
   ・ メンバーが共有できる「共通の土俵」(ホワイトボードや会議シー
    ト)を用意する
   ・ 全体の人数は12名(程度)以下におさえる
   ・ 役職・地位に関係なく、バラバラに座らせ、席を固定させない
   ・ 「名前プレート」などを置き、相互に名前を呼び合いながらデイス
    カッションする
   ・ テーマに関係しない人間を会議に参加させない
   ・ 同性だけでメンバーを構成しないようにする
   ・ アイディアが出ないのは会議リーダーの責任だと考える
   ・ 結論や成果をその場で文書化し、全員に共有させる
   ・ インスパイア・アイテム(アイディアの出やすそうな部屋、脳を活
    性化させるコーヒーなど)を用意する


□司会者の心得
   ・ 1人の1回の発言を3分以内に制限する
   ・ 1回の発言について、わかりきったまとめや個人的なコメントをし
    ない
   ・ アイディアが出そうな人にふる


□直角二等辺三角形
   会議革命のポジショニング。

   真ん中に紙を置いて、書き込みながら対話をするマッピング・コミュニ
  ケーションの場合、向き合ってやることも可能だが、理想は紙を頂点にし
  て直角二等辺三角形のポジショニンクをつくることだ。

   向き合うと、お互いの存在を直接意識しすぎて硬くなりやすい。

   また、紙に書き込むときも、正反対の方向から書き込むので、お互いの
  字が読みにくく一体感が出にくい。

   長方形の机に向かう場合には、まっすぐ前を向くのではなく、45°ほ
  ど相手の方に椅子の向きを変えるようにすると、相手ともアイコンタクト
  が取りやすく、紙にも向かいやすい。

   意識が紙と相手に程良く分散されるので、リラックスした気分で議論の
  内容に集中できるポジショニングが「直角二等辺三角形」である。









☆「学力低下の実態」苅谷剛彦・志水宏吉・清水睦美・諸田裕子 岩波ブックレット№578 2002年③【再掲載 2014.2】  

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◇第一部 小学生の基礎学力はどう変わったか(3)

4.算数・数学の学力はどう変化したか
(1) 小学校算数低下の特徴
  <数と計算>よりも<量と測定><図形><数量関係>3領域での
    低下大123
  小数
       - 計算が低下
      分数
       - 概念が低下   

(2) 中学校数学の低下の特徴
方程式
      - お手上げ

(3) 塾の影響
小学校 
       塾に通っていたも落ち込み大 
       差が縮小
中学校 
       差が拡大
        = 抽象性が高まり数学的な要素が強まる領域でこの間、公
         立学校での教育だけに頼っていた生徒の学力低下が著しい 

5.国語の学力はどう変化したか
(1) 「長文読解」「文法」の低下


6.公立学校の役割 - 改革の十年を経て問われるもの
① 基礎学力の低下
   = 「自ら学び自ら考える」を育てるためにも基本的な内容が分かりや
    すく教えられたのかどうか,それを子どもたちがきちんと身に付けて
    いるかどうかに,公立学校はもっと責任を持つ必要がある。
   → 授業改善
◎ 行政サポート,少人数学級,教員の教科指導力
  
 ② 格差拡大

 ③ 受験教育への全体的な回帰など起こりえない
    - 回帰したとしても一部の子だけ
  ◎ 義務教育段階での工夫を凝らした学習指導が確かな学力の核心
      にあるべき
  学力の振り子論
      → 格差拡大という実態の変化は目に入らない
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キーワード 読書について52-「今の自分を変える65冊の実学図書館」秋庭道博 講談社 1998年 (5) /「子ども集団を動かす魔法のワザ」杉渕鐵良 学陽書房 2010年 ⑦(最終) 【再掲載 2013.9】 [読書記録 一般]

今回は、10月11日に続いて、
「キーワード 読書について」52回目、
秋庭道博さんの「今の自分を変える65冊の実学図書館」5回目の紹介です。



出版社の案内には、

「誰も教えてくれなかった人生に迷ったとき役に立つ本。本は脳の食べ物だか
 らできるだけ、本当にこれからの自分に『栄養になる』本を選びたい。ブッ
 クガイドは数々あるが、『新しい!』『柔らかい!』『普遍的!』『行動をお
 こす!』という視点で選べばこうなる!
 本当に役立つ本とは何か?それは、恥ずかしくてきけないことにはっきり答
 えてくれる本である。誰も教えてくれない実学実用の本の読み方を、人生の
 達人が教授。『人』よりも『コト』を深く読み、一気に脳に新しい情報を叩
 きこむことを要求されている時代には旧来の読書法が通用しない。しかし、
 では『生き方』そのものに迷ったらどうであろうか。人は可能性があるから
 こそ迷うのである。ハタと膝をうつ、清新な視点。頭の中が見事に整理され
 る快著!!」

とあります。




今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「結婚するのに必要なに二つの条件、1つ目はある人と結婚したいという
衝動、2つ目は結婚した後、景品としてついてきたものに耐える力」


・「年寄りは他人がいるときは弱々しく振る舞うものであり、わざとらしさ、
ウソで固められたようなウソが目立つ。表裏のある存在」


・「女性は『私的な会話が特殊』という感覚が喪失しがちである。また、相手
のせいにしたがる。妻は夫に感想や意見を聞こうとしているのではなく,
事後承諾を強制しようとしているに過ぎない」


・「日本人は無宗教ではない」




もう一つ、再掲載になりますが、杉渕鐵良さんの
「子ども集団を動かす魔法のワザ」⑦を載せます。
現役で担任をしていると見る機会もなくなかなか知ることができない
他の学級担任の1日の過ごし方、指導を知ることができます。






☆キーワード 読書について52-「今の自分を変える65冊の実学図書館」秋庭道博 講談社 1998年 (5)

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◇別れない夫婦の恐怖
   - 衝動と忍耐

  『夫婦 この不思議な関係』曾野綾子・PHP文庫
結婚に二つの条件
① ある人と結婚したいという衝動
② 結婚した後、景品としてついてきたものに耐えられるか
        別れない理由 損得勘定と懲罰

 
◇親が子どもの離婚の原因になる時代
  - 家を継がない時代は親が「他人」

  『ウソの心理学』相場均・講談社現代新書
年寄りのウソ
ローセンツワイク(米)「欲求不満になると攻撃的になりやすい」

年寄りは他人がいるときは弱々しく振る舞うもの
= わざとらしさ
ウソで固められたようなウソ 
          表裏のある存在

 
◇失敗に気が付いた子どもの子育て
  - 社会の危機の原因追及

  『父性の復権』林道義・中公新書
女性 
      ~ 「私的な会話が特殊」という感覚の喪失
・ 相手のせいにしたがる
・ 妻は夫に感想や意見を聞こうとしているのではなく,
           事後承諾を強制しようとしているに過ぎない

     ◎ 父権,父性の失墜

 
◇人生の道程・愛する者の死
  - どちらかが先になくなる

  『道程輝きて』土田倫里江・あすなろ社

  『天井から降る哀しい者』耕治人・講談社
病も道程
       人々は様々な死を越えて生きていく
それが人生の道程

 
◇核家族に墓はいらない
  - 「創唱宗教」と「自然宗教」

  『日本人はなぜ無宗教なのか』阿満利麿・ちくま新書
◎ 日本人は無宗教ではない
タマシイと墓 
       - 核家族に墓はいらない
       ~ 一代限り

 



☆「子ども集団を動かす魔法のワザ」杉渕鐵良 学陽書房 2010年 ⑦(最終) 【再掲載 2013.9】

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◇コラム④ 仲間をつくる セミナーに行く
仲間をつくる  
    サークル
研修会に参加する  
    ◎「時間とお金を掛けて学ぶ」
  刺激を受けることが大切 


◇杉渕学級の1日
  7:20~ 7:30 出勤
  7:30~   教材研究  
        今日の授業の組み立て 漢字プリントの印刷など
  7:55~   校門に出て子どもたちにあいさつ  
        全力で「おはようございます」
  8:25~ 校門を閉めて教室へ
  8:30~8:45 全員であいさつリレー(1分間かからない)
  朝の学習 「班学始めます」 「はい」
「あいさつをします」「はい」
「おはようございます」「おはようございます」
「返事をします」「○○くん」「はい」
「○○さん」「はい」 班のメンバー同士で
朝学習
         ~ 班ごとに内容を自分たちで決めて行う
・圧倒声音読 
・漢字リピート
・漢字のプリント百問テスト(教室の後ろに常備)
・10マス計算(教室の後ろに常備)
・表現読み
・歌の練習
・リコーダー練習
・教科書音読(速く いろいろな教科も)
・クイズ(1945年!○○!のような年号当てクイズ)
・百人一首をやる班も
・表、グラフなどから考えたことを発表し合う
前日にやることを決める
  8:45~8:50 全員で歌  漢字リピート
    <授業時間>
    ◯授業の最初の15分間、必ず復習させる
8:50~9:35 1時間目 算数の場合の授業例
「算数を始めます」「お願いします」
教科書を読む 一斉に音読 何度も読む
「問題を読みます」「はい」 問題を音読
「キーワードに注意して読みます」「はい」音読
「指さしながら読みます」「はい」 音読
「問題を解きます」「はい」
「一問を5分で解きます」「はい」
「この問題で分かることをいいます」 一人ずつ発言
「ノートは130円です」
        「ひろしさんがノートを買う話です」
「全部でいくらの買い物です」
「じゃあ式を書きます。班ごとでやりましょう」
「答えが出たら、先生の所に持って行きます」

「よろしくお願いします」「見てください」
字が汚いとやり直し  先生が○付け
九九二桁 
十マス計算
中学入試問題
解き方の説明をさせる
  9:40~10:25 2時間目 国語の授業例
今までやった復習
パッと開いて読む 漢字を書くなど(5、6分間)
教科書の音読から入って、発言させ、まとめを書かせる
漢字の練習等の活動も入れる(答え合わせ入れ7、8分間)
 10:25~10:45 中休み
10:45~11:30 3時間目 社会の授業例
教科書の音読(復習) 7、8分間
クイズ(復習) 「教科書をト閉じて」「クイズをやります」
新しいこと
教科書も音読
先生が解説
全体、班での話し合い
まとめを書く
 11:35~12:20 4時間目 理科の授業例
  教科書を読む(復習)
クイズ(復習)
新しいこと
実験、説明、写真
実験
まとめ
 給食  配ぜん5分間 
         平等に分ける
食事時間 
       20分間(班で食べる)

 掃除の時間
点呼で役割説明
 帰りの会  2~3分間で
15:15 終了
 15:30~16:00 職員会議
 16:00~   教室に戻り掃除 10~15分間 机ふき 
 16:15 翌日の準備  今日のまとめ
 16:45~17:00 夕会

 ※ 特に1日に組み込んで毎日行っているメニュー 
   ・声を出してあいさつしたり返事をしたりする
・音読で表現読み
  ・意見を言わせる
  ・何かを見て気づいたことを書かせる
  ・一文を読んで気づいたことを指名なし発言で発表
  ・丁寧に書く
  ・視写(教科書を写させる)
  ・聴写(教科書)
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竹原泰三さんはこんなことを(月刊「少年育成」より)① - 教育基本法見直しの「中間報告」を考える  竹原泰三 ジャーナリスト /「哲学が好きになる本」96年度版 御厨良一 エール出版社 1995年 ③(最終)【再掲載 2013.9】 [読書記録 教育]

今回は、かつての月刊「少年育成」誌のコラムから、
「竹原泰三さんはこんなことを」①を紹介します。

20年前の文章です。
教育基本法を見直して、効果があったということができるのでしょうか。


もう一つ、再掲載になりますが、御厨良一さんの
「哲学が好きになる本」③を載せます。






☆竹原泰三さんはこんなことを(月刊「少年育成」より)① - 教育基本法見直しの「中間報告」を考える  竹原泰三 ジャーナリスト

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 文部科学大臣の諮問機関である中央教育審議会が昨年11月、教育基本法の
見直しについての「中間報告」を明らかにした。


 中間報告は現行法の理念は大切としながらも、こうした理念だけでは不十分
で、見直しを行うべきだとしている。


 そして、□伝統や文化を尊重し「郷土や国を愛する心」を育てる。□社会が
直面する課題の解決に主体的に貢献する「公共の精神」を育むことなどを、教
育の基本理念として新たに定めるべきだとしている。


また、□豊かな情操や基本的な生活習慣を養ううえで家庭が重要だとして,家
庭の果たすべき役割や責任についても法律で定めるべきだとしている。


 教育基本法見直しの議論の背景には、少年犯罪の凶悪化やいじめ、不登校な
ど教育現場の問題が深刻化しているという現実がある。


 それではマスコミは中間報告をどのように伝えただろうか。
 

「朝日新聞」は、一面は比較的客観的に伝えているが、それでも「反対者は根
強く、改正の是非をめぐる論議は高まりそう」と付け加えている。


 二面に目を移すと、「今なぜ改正-見えず」、「課題先送り、内部に批判」
「低い関心、強まる反対論」といった見出しが目立つ。そのなかで、「国民の
意見を拝聴するといっても半煮えのままにしていて、味はいかがですか、と聞
くようなもの。返事に困る」という、審議会の委員でもある教育学者の発言を
紹介している。


 しかし、この意見については朝日新聞自身が、「このような発言をする委員
はほかにはいなかった」と書いている。


 これではたった一人の委員の発言を根拠に、中間報告全体を否定しようとし
ているようなものである。


 朝日新聞はさらに、日本PTA全国協議会が小中学生の保護者を対象におこ
なったアンケート調査で、基本法の内容を知らない人が約85%を占めたとし
ている。


 この論法でいくなら、同じように改定が議論されている「憲法」についても、
条文をよく知っている人がどのくらいいるだろうか。


 一般の人の関心はこの程度である。


 自分の都合のいいところだけを取り出して議論するのは常道ではあるが、説
得力はない。


 要するに朝日新聞は基本法の見直しには反対で、「国家主義からの脱却を目
指した戦後教育の否定つながる」「憲法改正への一歩になる」といった反対論
を代弁しているにすぎない。


 「東京新聞」はなぜか翌週になって特集記事を載せている。


 反対の立場の教育学者の委員の意見を多く採り入れているところは、朝日新
聞をまねたか、あるいは朝日新開の記者が書いたかと思わせるほどである。


 しかし、「愛国心」の表現をめぐって政治家が、「愛国心を国を愛する心な
どと、かみついた話を紹介し、基本法見直しの核心ともいえる点での議論の様
子をにおわせている。


「産経新聞」は中間報告を歓迎する立場で書いている。


「意義深いのは『国や公』土を愛する心」や「公共に主体的に参画する心」が
盛り込まれたことだ」「学校現場ではこれまで、こうした価値観は一貫してな
いがしろにされる傾向があった」「教員自治」や「職員会議至上主義」が横行
し…をことさら敵視する価値観があった点は見逃せない」。朝日や東京新聞と
は明らかに論調が違う。


 「中間報告」が出されたのをきっかけに改めて教育基本法を読み直した。
「補則」も含めて全部で十一条からなる基本法は前文で、憲法とともに「民主
的で文化的な国家を建設して、世界の平和と人類の福祉に貢献する決意」を示
している。


 そして、(第一条)心身ともに健康な国民の育成、(第二条)自他の敬愛と協
力による、文化の創造と発展への貢献、(第六条)学校教員、などが規定されて
いる。


 基本法見直しの識者の中には、朝日新聞が指摘しているように、なぜ今見直
しが必要なのか、現行の法律で十分ではないか、といった意見がある。しかし、
そういう人は、教育が行き詰まった結果をどのように見ているのだろうか。


 教育基本法が制定さたのは、戦後聞もない昭和22年3月である。


 その後一度も見直されたことはないが、改正論は制定直後から何度もあっ
た。


 「愛国心」や「伝統」を重んじる賛成派と、「復古的なナショナリズムや国
家主義にむすびつく」とする反対派の対立が続いた。見直し案が具体化したの
は初めてである。


 今後は愛国心とともに、教職員の職務が議論の重要な課題になりそうである。
       (2003.1月号)






☆「哲学が好きになる本」96年度版 御厨良一 エール出版社 1995年 ③(最終)【再掲載 2013.9】

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◇ジョン=ロック
「市民政治二元論」
社会契約説 
      「社会契約」と「自然状態」
  人間の本性
    … 性善説
  自然状態では生命・健康・自己所有が不安定・不確実だから社会状態
   に移行せざるを得ない

    自然的自由を捨て,市民社会の拘束を受ける状態
     = 社会状態に入っていく   
        1 国民主権
     2 私有財産
      3 多数決原理
    4 革命権の主張
    権力の分立
    抵抗権


◇ルソー  
  ロックと対立する社会契約説
   - 社会主義的民主制の中に
  外に向かう自由
    … リバティ 
  内に向かう自由
    … フリーダム


◇デカルト 
  近代的自我の発見
   - 正しく導き正当に考察する
 数学的論理的手法
    演繹的方法
近代的自我の確立
合理論の確立
近代哲学の金字塔
 

◇カント  
  悟性によって事実判断がなされ,理性によって価値判断が成される
  「自分には道徳を,そして他人には幸福を…」
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