「捨てない生き方」五木寛之 マガジンハウス新書 2022年 ④ /「子どものサインが見えますか」汐見稔幸 女子パウロ会2005年 ②(後半)【再掲載 2015.2】 [読書記録 一般]
今回は、10月9日に続いて五木寛之さんの
「捨てない生き方」の紹介 4回目です。
出版社の紹介には
「愛着ある『ガラクタ』は人生の宝物。モノが捨てられない、それもまたい
いではないか。著者自身の『捨てない生活』から『この国が捨ててきたも
の』までを語り、モノを捨てることがブームとなっている現代社会に一石
を投じる。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「金沢は大名といった領主のいない集団指導体制に基づくいわば共和制が百
年近く続いた日本史上初めてといったほどの町」
・「日本各地で失われていく時代の記憶ともいえる古い町の名前。記憶を捨て
去っていけばフラットで平板、平面的で薄っぺらになっていくばかりなの
に」
・「金沢の町には、今はなくなってしまったが、以前は金属プレートがかかっ
ている家があちらこちらにみられた。それは日露戦争の遺族の家をあらわ
していた。日露戦争では金沢の師団が最も大勢戦死した」
・「日本は古いものを簡単に捨てることのできる国といえるかもしれない。文
明開化の名残なのだろうか」
もう一つ、再掲載になりますが、汐見稔幸さんの
「子どものサインが見えますか」②を載せます。
一昨日の土曜日の夜、
学生時代の仲間が6人豊橋に集まり楽しい時を過ごしました。
豊川、浜松の仲間で豊浜会。4年ぶりに会をもつことができました。
今回は、40年ぶりに顔を合わせる名古屋の友人も参加し、
豊浜名会となりました。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「捨てない生き方」五木寛之 マガジンハウス新書 2022年 ④
◇失われつつある町の記憶
加賀百万石以前の金沢は「大名のいない町」だった
前田家が入る前は寺内町(金沢御堂)
そもそもは蓮如が越前吉崎に建立した吉崎御坊
100年間百姓のもちたる国 領主のいない町
天正8(1580)年
信長により加賀一向一揆は○○○
金沢御堂の寺群をすべて焼き払った跡につくられたのが金沢城
金沢
大名といった領主のいない集団指導体制に基づくいわば共和制が百
年近く続いた日本史上初めてといったほどの町
日本各地で失われていく時代の記憶
古い町の名前
記憶を捨て去っていけばフラットで平板、平面的で薄っぺらになっ
ていくばかり
赤レンガの似合う町金沢
四高(石川近代文学館 四高記念館)
金属プレートでよみがえる日露戦争
金属プレートがかかっている家があちらこちらに
=「遺族の家」
→ 今はなくなった
日露戦争では金沢の師団が最も大勢戦死した
石川 2800名以上
乃木大将は無茶な肉弾攻撃を遂行させた
消え去っていく地方の文学賞
昭和63~平成元年 ふるさと創生事業
各市町村に一億円
→ 文学賞が各地に
小樽・伊藤整文学賞
金沢・泉鏡花文学賞
文豪の町・サンクトペテルブルク
ドストエフスキー
文化の香る町ワルシャワ
伝統的な町並み
- 1944 ドイツ軍に破壊され廃墟となった町
→ 復元
新しいものをより引き立てる歴史の奥行き
◎ 日本は古いものを簡単に捨てることのできる国
(文明開化の名残?)
☆「子どものサインが見えますか」汐見稔幸 女子パウロ会2005年 ②(後半)【再掲載 2015.2】
[出版社の案内]
3人の子どもの育児を体験した父親であり、教育者である著者が、広い視野か
ら温かなまなざしで現代の子育て事情を深く洞察。ひきこもり、少子化、少年
の犯罪などから見えてくるものは…。月刊誌『あけぼの』連載に加筆。
◇子育てが生き甲斐ではなく
人ごととは思えない
自分を相対化する
世界で最も高学歴の日本女性
→ 同質 競争的・閉鎖的
◎ 育児専業からの脱却を
◇わが子を誰かと比べない
さやかちゃんの難病
絶対的にわが子を信頼
「このままでいてよ」という眼差し
パラリンピックの選手達
「生涯を自分で受容する」
自分の限界を認める
「自己受容とは何か」
◇身体を「ひらく」
抱かれたくない赤ちゃん
身体のかたい子ども
突っ張り子のあまりの身体の硬さ
自然な身体に
身体がひらかれている
~ あるがままの自分
◇健康な心は健康な身体だ
電車の中で
- 立たせる
子どもの身体発達
疲労,体調不良,自律神経失調症
◇子どもたちに七つの曜日の体験を
風よ来い
まわりとコミュニケーションをする身体
木・火・土・金・水
太陽や月(闇)の体験
◇川ガキ
川ガキ,山ガキ,海ガキ,町ガキ
川を取り戻すこと,川を取り戻す~日野市
子どもが大きなけがをしなくなるには,小さなけがをたくさんする
必要があるということだ
∥
◎ 大人の善意が子どもたちをダメにしていないか
◇回転ドアに巻き込まれ事件に思う
危険な都会
2004年3月末 六本木ヒルズ森ビル
◎ 親は人込みの中では絶対に幼い子どもの手を放してはいけない
小さなけがは体験させる
◇少子化の背景にあるもの
子どもが欲しくない理由
社会が自ら招く少子化
貧しい時代
- 親の最大の財産は子どもだった
→ 報道の責任
共働き率が高いと出生率も高い
男女共同参画が進められている間の方が出生率は高い
◇保育園育ちの子
増加する保育園希望者
質の高い保育はプラスに
◇卒園の詩を創作した贈り物に
愛を感じられる保育の場
横浜・泉区 鳩の森
◇少年の殺人事件について
12歳の事件 2003年夏
12歳の少年が4歳の幼児を突き落とした
アスペルガー症候群
自閉症と似ている
しかし言葉の障害は少ない
専門的対応システムの確立へ
◇父親と育児
父親は役割を果たしているか
率先して子育てをするパパ達
「パパ's絵本プロジェクト」グループ
「絵本で遊ぼ!」小学館
◇キング牧師の夢
黒人解放運動の指導者
私には夢がある
非暴力で闘い抜き,最も野蛮な暴力で暗殺された人物
キング牧師
「私には夢がある…」と語った
◇障害者の新しい自己主張
自分を肯定し社会関係をつくる 「ペテルの家」
◇ユビキタス情報社会
大変容する社会
仮想現実の社会
◇「13歳のハローワーク」を読んで
職業を知る子どもの本
早くから自分探しを
◇一人前像の崩壊
恥ずかしくないのか
女言葉の乱暴化
社会の中で一人前に
若者にはよい意味で社会の圧力が必要だ
◇おもちゃ文化の貧困
独創的な欧米のおもちゃ
見直すべき文化観
◇婚外子へのこんな差別
どの子も幸せに
婚外子
日本…1%台
仏英…40%
デンマーク・スゥエーデン…50%
婚外子への差別
◇子どもの権利条約か責任条例か
国連の「子どもの権利条約」
権利あってこその責任と事務
◇1%を子どものために
子どものための地域生活を
◇日本の子どもの学力は低下している
気になる読解力の低下
幼いうちに読み聞かせを
できる層とできない層の分化
◇子育て考現学の試み
聖パウロ女子修道会
月刊誌「あけぼの」連載
考現学
今和次郎(こん わじろう) モダノロジー
失われた放牧環境
子育ての新たな時代
生み育てる喜びのために
◇汐見稔幸
1947年 東京大学大学院教育学研究科教授
東京大学教育学部附属中等教育学校長
専攻は教育学,人間教育学
「捨てない生き方」の紹介 4回目です。
出版社の紹介には
「愛着ある『ガラクタ』は人生の宝物。モノが捨てられない、それもまたい
いではないか。著者自身の『捨てない生活』から『この国が捨ててきたも
の』までを語り、モノを捨てることがブームとなっている現代社会に一石
を投じる。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「金沢は大名といった領主のいない集団指導体制に基づくいわば共和制が百
年近く続いた日本史上初めてといったほどの町」
・「日本各地で失われていく時代の記憶ともいえる古い町の名前。記憶を捨て
去っていけばフラットで平板、平面的で薄っぺらになっていくばかりなの
に」
・「金沢の町には、今はなくなってしまったが、以前は金属プレートがかかっ
ている家があちらこちらにみられた。それは日露戦争の遺族の家をあらわ
していた。日露戦争では金沢の師団が最も大勢戦死した」
・「日本は古いものを簡単に捨てることのできる国といえるかもしれない。文
明開化の名残なのだろうか」
もう一つ、再掲載になりますが、汐見稔幸さんの
「子どものサインが見えますか」②を載せます。
一昨日の土曜日の夜、
学生時代の仲間が6人豊橋に集まり楽しい時を過ごしました。
豊川、浜松の仲間で豊浜会。4年ぶりに会をもつことができました。
今回は、40年ぶりに顔を合わせる名古屋の友人も参加し、
豊浜名会となりました。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「捨てない生き方」五木寛之 マガジンハウス新書 2022年 ④
◇失われつつある町の記憶
加賀百万石以前の金沢は「大名のいない町」だった
前田家が入る前は寺内町(金沢御堂)
そもそもは蓮如が越前吉崎に建立した吉崎御坊
100年間百姓のもちたる国 領主のいない町
天正8(1580)年
信長により加賀一向一揆は○○○
金沢御堂の寺群をすべて焼き払った跡につくられたのが金沢城
金沢
大名といった領主のいない集団指導体制に基づくいわば共和制が百
年近く続いた日本史上初めてといったほどの町
日本各地で失われていく時代の記憶
古い町の名前
記憶を捨て去っていけばフラットで平板、平面的で薄っぺらになっ
ていくばかり
赤レンガの似合う町金沢
四高(石川近代文学館 四高記念館)
金属プレートでよみがえる日露戦争
金属プレートがかかっている家があちらこちらに
=「遺族の家」
→ 今はなくなった
日露戦争では金沢の師団が最も大勢戦死した
石川 2800名以上
乃木大将は無茶な肉弾攻撃を遂行させた
消え去っていく地方の文学賞
昭和63~平成元年 ふるさと創生事業
各市町村に一億円
→ 文学賞が各地に
小樽・伊藤整文学賞
金沢・泉鏡花文学賞
文豪の町・サンクトペテルブルク
ドストエフスキー
文化の香る町ワルシャワ
伝統的な町並み
- 1944 ドイツ軍に破壊され廃墟となった町
→ 復元
新しいものをより引き立てる歴史の奥行き
◎ 日本は古いものを簡単に捨てることのできる国
(文明開化の名残?)
☆「子どものサインが見えますか」汐見稔幸 女子パウロ会2005年 ②(後半)【再掲載 2015.2】
[出版社の案内]
3人の子どもの育児を体験した父親であり、教育者である著者が、広い視野か
ら温かなまなざしで現代の子育て事情を深く洞察。ひきこもり、少子化、少年
の犯罪などから見えてくるものは…。月刊誌『あけぼの』連載に加筆。
◇子育てが生き甲斐ではなく
人ごととは思えない
自分を相対化する
世界で最も高学歴の日本女性
→ 同質 競争的・閉鎖的
◎ 育児専業からの脱却を
◇わが子を誰かと比べない
さやかちゃんの難病
絶対的にわが子を信頼
「このままでいてよ」という眼差し
パラリンピックの選手達
「生涯を自分で受容する」
自分の限界を認める
「自己受容とは何か」
◇身体を「ひらく」
抱かれたくない赤ちゃん
身体のかたい子ども
突っ張り子のあまりの身体の硬さ
自然な身体に
身体がひらかれている
~ あるがままの自分
◇健康な心は健康な身体だ
電車の中で
- 立たせる
子どもの身体発達
疲労,体調不良,自律神経失調症
◇子どもたちに七つの曜日の体験を
風よ来い
まわりとコミュニケーションをする身体
木・火・土・金・水
太陽や月(闇)の体験
◇川ガキ
川ガキ,山ガキ,海ガキ,町ガキ
川を取り戻すこと,川を取り戻す~日野市
子どもが大きなけがをしなくなるには,小さなけがをたくさんする
必要があるということだ
∥
◎ 大人の善意が子どもたちをダメにしていないか
◇回転ドアに巻き込まれ事件に思う
危険な都会
2004年3月末 六本木ヒルズ森ビル
◎ 親は人込みの中では絶対に幼い子どもの手を放してはいけない
小さなけがは体験させる
◇少子化の背景にあるもの
子どもが欲しくない理由
社会が自ら招く少子化
貧しい時代
- 親の最大の財産は子どもだった
→ 報道の責任
共働き率が高いと出生率も高い
男女共同参画が進められている間の方が出生率は高い
◇保育園育ちの子
増加する保育園希望者
質の高い保育はプラスに
◇卒園の詩を創作した贈り物に
愛を感じられる保育の場
横浜・泉区 鳩の森
◇少年の殺人事件について
12歳の事件 2003年夏
12歳の少年が4歳の幼児を突き落とした
アスペルガー症候群
自閉症と似ている
しかし言葉の障害は少ない
専門的対応システムの確立へ
◇父親と育児
父親は役割を果たしているか
率先して子育てをするパパ達
「パパ's絵本プロジェクト」グループ
「絵本で遊ぼ!」小学館
◇キング牧師の夢
黒人解放運動の指導者
私には夢がある
非暴力で闘い抜き,最も野蛮な暴力で暗殺された人物
キング牧師
「私には夢がある…」と語った
◇障害者の新しい自己主張
自分を肯定し社会関係をつくる 「ペテルの家」
◇ユビキタス情報社会
大変容する社会
仮想現実の社会
◇「13歳のハローワーク」を読んで
職業を知る子どもの本
早くから自分探しを
◇一人前像の崩壊
恥ずかしくないのか
女言葉の乱暴化
社会の中で一人前に
若者にはよい意味で社会の圧力が必要だ
◇おもちゃ文化の貧困
独創的な欧米のおもちゃ
見直すべき文化観
◇婚外子へのこんな差別
どの子も幸せに
婚外子
日本…1%台
仏英…40%
デンマーク・スゥエーデン…50%
婚外子への差別
◇子どもの権利条約か責任条例か
国連の「子どもの権利条約」
権利あってこその責任と事務
◇1%を子どものために
子どものための地域生活を
◇日本の子どもの学力は低下している
気になる読解力の低下
幼いうちに読み聞かせを
できる層とできない層の分化
◇子育て考現学の試み
聖パウロ女子修道会
月刊誌「あけぼの」連載
考現学
今和次郎(こん わじろう) モダノロジー
失われた放牧環境
子育ての新たな時代
生み育てる喜びのために
◇汐見稔幸
1947年 東京大学大学院教育学研究科教授
東京大学教育学部附属中等教育学校長
専攻は教育学,人間教育学