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「発達障害を乗りこえる」竹内吉和 幻冬舎ルネッサンス新書 2014年 ④ /「昭和の仕事」澤宮優 弦書房 2010年 ②(後半)【再掲載 2013.12】 [読書記録 教育]

今回は、9月27日に続いて、竹内吉和さんの
「発達障害を乗りこえる」の紹介 4回目です。



出版社の紹介には


「発達障害は本人も周囲も気付きにくい『病い』です。特に成人の場合、未診
 断のまま思春期、社会生活を過ごしたため深刻な状態に至ってしまったケー
 スが後を絶ちません。『会社での人間関係がうまくいかない』などの悩みを
 抱えているにもかかわらず、見過ごされてきたのです。社会の在り方や教育、
 いじめ、差別をどうすべきか。1000人以上の支援に携わった著者だから書け
 た新提言!」

 
とあります。




今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「反社会性は早期発見で食い止める。聴覚的短期記憶の早期発見が大切とな
る。視覚支援等で弱さを補うようにしたい」


・「辛く切ない思いを重ねていく中で、自信がなく不安感の強い子どもとなっ
てしまう。何の手立てもされないと不安が増大してしまう。不安は小さく
  なることがないから。」


・「中には、不安に追い詰められ、暴力的にしか友達と関わることができない
  子供もいる。暴力的に関わることで、その子供が相手をしてくれたり、周
  りの大人が反応してくれたりすることが強化刺激し行動の自発的な態度が
高まるような刺激となり、増長していく例もある。そして、結果的に、
その子にとっての最も有効なコミュニケーションツールが暴力になってし
まう例もある」


・「反社会性をもつ子の支援に重要なのは、『聞く力』が弱い人に手を差し伸
べながら、コミュニケーションをとることである。その例として次の3つ
があげられる。メモを渡す支援、図にかく支援、何度もゆっくり優しく語
  りかける支援。できるだけ早期に始めたい 」



もう一つ、再掲載になりますが、澤宮優さんの
「昭和の仕事」②(後半)を載せます。

-人が欲も名誉も求めず、自分の仕事に誇りをもって一日一日を大切に生きた
 時代の仕事を残したい

わたしの親世代の方を見ていると、そのように感じます。



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ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
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☆「発達障害を乗りこえる」竹内吉和 幻冬舎ルネッサンス新書 2014年 ④

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◇発達障害は改善できる(4)

□反社会性は早期発見で食い止める
聴覚的短期記憶の早期発見
    → 視覚支援等 弱さを補う
↑↓
社会性のつまずきが発端になり反社会性は進行していく
幼小中 
      ・集団生活について行けない
・友達を作ることができない
言語のつまずき

社会性のつまずきに移行 (高学年になるにつれ)
友人関係を成り立たせるツール = 言語

  ◎ 自分の思いを相手に伝えられないもどかしさや友人の気持ちをうまく
   キャッチできない歯がゆさを抱きながら生きていくことになる
          ↓
    辛く切ない思いを重ねていく中で、自信がなく不安感の強い子どもと
   なってしまう
    → 「不安の増大」
       不安は小さくなることがない
        ↓
    ◎不安が暴力を生み出す           
       中には、暴力的にしか友達と関わることができない子供もいる。
      暴力的に関わることで、その子供が相手をしてくれたり、周りの
      大人が反応してくれたりすることが強化刺激し行動の自発的な態
      度が高まるような刺激となり、増長していく例もある。そして、
      結果的に、その子にとっての最も有効なコミュニケーションツー
      ルが暴力になってしまった。

  ◎ 重要なのは、「聞く力」が弱い人に手を差し伸べながら、コミュ
     ニケーションをとること
       ① メモを渡す
 ② 図にかく
 ③ 何度もゆっくり優しく語りかける
       ※ できるだけ早期に    






☆「昭和の仕事」澤宮優 弦書房 2010年 ②(後半)【再掲載 2013.12】

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◇村へ舞い戻る放浪の日々(昭和30年 28歳)岩野村
28 タフシバ工場共同経営 
  29 座元(興業) 
  30 石工見習い
  31 隠坊(おんぼう)埋葬・火葬 
  32 立ちん坊(手配師)
  33 乞食見習い
  34 唄い屋
  35 拾い屋
  36 用心棒
  37 三助
  38 アベック
   

◇自然を放浪、そして人夫に(昭和30~34年 28~32歳)
39 放浪 
     足かけ4年 
  40 飯場人夫 
  41 八幡製鉄所人夫  
      サークル村=谷川雁
  42 門鑑渡し 
  43 沖中士 
  44 製缶見習い
  45 ペンキ屋 
  46 硝子工場人夫
  47 左官手習い
  48 夜警
  49 労働下宿の人夫


◇上京して仙人になる(昭和37年 36歳)
丸山豊(恩師) 
  松永伍一 
  川崎洋 
  未来社社長・西谷能夫
  灰谷健次郎 
   「自分の人生のお手本であり高木さんは一種の仙人ですよ。真似できる
    ものではない。」


◇高木護が好きな作家
葛西善蔵、辻潤、車谷長吉


◇今も生きる昭和の仕事
竹細工  
     桑原竹細工店(八代市日奈久町)
日本最古のふりかけ 
     ㈱フタバ(熊本市島崎) 
       「御飯の友」大正初期
一間羽子板 
     八代市本町の大岡治光氏
  ポン菓子 
     吉村利子(北九州市) 実家は八尾市の橘家
㈱タチバナ菓子機社長 吉村利子氏
  元は小学校教師
          - 子どもたちの栄養不足解消を願って
京都大学の先生に依頼
昭和19年50万円を持って北九州へ 
       夏休みを利用して
八幡でポン菓子を作る 
       → 教師を辞め九州に ポン菓子一筋


◇なぜ昭和の仕事は失われたのか
弱肉強食の競争社会
    - 庶民の力では及ばない力


◇あとがき
◎「人が欲も名誉も求めず、自分の仕事に誇りをもって一日一日を大切に生
   きた時代の仕事」を残したい
→ 自分たちのやってきた仕事が形に残る喜び


◇澤宮優 
  1964(昭和39)年 八代市(旧八代郡鏡町)生 
  ノンフィクション作家

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「思春期の子に本当に手を焼いたときの処方箋33」土井高徳 小学館新書 2014年 ⑧(最終) /「昭和のエートス」内田樹 basilico 2008年 ④(最終)【再掲載 2013.8】 [読書記録 教育]

今回は、9月26日に続いて、土井高徳さんの
「思春期の子に本当に手を焼いたときの処方箋33」の紹介8回目 最終です。



出版社の紹介には


「子どもの言葉が荒くなった。暴力をふるわれた。口をきいてくれないので何
 を考えているのかわからない......。10歳からはじまる思春期。子どもの突然
 の態度の変化に戸惑う親は多い。
 37年間に100人。福岡県北九州市の「土井ホーム」にやってくるのは、ほ
 かの施設では手に負えないほど心に傷を抱えた子どもたち。ともに暮らしな
 がら心の傷を癒し、社会へと自立させてきた日本でただひとりの『治療的里
 親』が、だれにでもできて、どんな子にもすぐによく効く10~22歳、思春期
 の子育ての処方箋を伝授。」

 
とあります。


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「一定の年齢に達すると、多くの非行少年は犯罪や非行から『卒業』してし
まう。その卒業までの時間に、内面の成熟を根気強く待つ『時熟』が周囲
の大人には求められる。」


・「学校に理不尽な要求を重ねる保護者は、こうした乳幼児期に解決すべき課
題をそのまま大人まで持ち越している人が少なくありません。生存に欠か
  せない基本的要求が満たされなかった怒り、養育者との応答の欠如による
基本的信頼感の形成不全が歪んだ形で愛情要求、承認要求となって学校関
係者に寄せられると推測します」


・「ひと言で言えば親は子どもの安心を保障する存在である。わたしたち大人
は、子どもが分かっても分からなくても無償の愛と変わらぬ態度を持ち続
  けたい」




もう一つ、再掲載になりますが、内田樹さんの
「昭和のエートス」④を載せます。




<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆「思春期の子に本当に手を焼いたときの処方箋33」土井高徳 小学館新書 2014年 ⑧(最終)

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◇思春期の子育てにすぐに効く処方箋 子どもとの接し方のテクニック(6)

30 荒れた子を回復させる「自己形成モデル」    
子ども自身が「自己形成モデル」をもっていると、時間の経過と共に内
  面なの「回復力」(レジリエンシー)が働いて、やがてそうした行動から卒
  業していく
   → 「確かな大人」として子どもたちのよきモデルであり続けたい

  〈一口メモ〉 
     一定の年齢に達すると、多くの非行少年は犯罪や非行から「卒業」
    してしまう。その卒業までの時間に、内面の成熟を根気強く待つ「時
    熟」が周囲の大人には求められる。


31 子どもとの交流が、叱る場面だけに限られていませんか?    
 「愛情剥奪症候群」
  身長や体重が平均より3~4年遅れる
 愛情ある応答のおかげでヒトは自分を他人に対する基本的信頼感を
    形成していく
            |
    ◎応答力欠如 
      → 愛着障がい ~ 対人関係に問題
            |
     学校に理不尽な要求を重ねる保護者は、こうした乳幼児期に解決す
    べき課題をそのまま大人まで持ち越している人が少なくありません。
    生存に欠かせない基本的要求が満たされなかった怒り、養育者との応
    答の欠如による基本的信頼感の形成不全が歪んだ形で愛情要求、承認
    要求となって学校関係者に寄せられると推測します   
  
    →◎「イイトコロサガシ」から

  〈一口メモ〉
     「長所基盤モデル」に基づく取り組み
        北九州市 菊池省三さん「言葉のシャワー」の取り組み


32 自分の子育てにフッと微笑むコツ    
親が変われば子どもも変わる
   イメージの転換を


33 あなたなら大丈夫です 
北九州市土井ホーム

〈一口メモ〉
     ひと言で言えば親は子どもの安心を保障する存在
     わたしたち大人は、子どもが分かっても分からなくても無償の愛と
    変わらぬ態度を持ち続けたい


◇おわりに
  恒常性と継続性のある関わりは子どもの心身の発達に欠かせません

小学館子育て雑誌「edu」に3年間掲載 原稿に加筆し再構成






☆「昭和のエートス」内田樹 basilico 2008年 ④(最終)【再掲載 2013.8】

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◇老いの効用,成熟の流儀

 アジア的宗教性  
   多様性への愛着  
   節度のなさがアジア的 ?の本質か
  

 隠居の楽しみ 
   リタイアする段階の世代
     1947~1949生の800万人
   芸の世界の「隠居名」
  

 お金と幸せ      


 ブログという表現方法 
   個人的防備録として


 大切な本 
   中島敦 「山月記」
          カバーの物語
幸徳秋水「兆民先生・兆民先生行状記」
          成島柳北
   太宰治 「盲人独笑」


 同時代人へのオマージュ 伊丹十三,手塚治虫,長谷川町子
  伊丹十三 「ヴォイス」の多様性 
     言語感覚
手塚治虫 「さかさまの作劇術」
   長谷川町子「時代の空気」


 無人島レコード 
   落語 
   モーツァルト(個性 オリジナリティが入らない)


 ペット・サウンズの思い出 
   ビートボーイズとモーツァルト


 アルジェリアの影 
   アルベール・カミユと歴史


 あとがき 
   ありものコンピレーション 
   2006~2008 ブログ本と同様


◇内田樹(うちだ たつる)
1950年 東京生 
   東京大学仏文卒 東京都立大学院博士課程中退
神戸女学院大学文学部教授 
 専門:フランス現代思想,映画論,武道論
「私家版 ユダヤ文化論」(文春文庫)で第六回小林秀雄賞
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