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齋藤孝さんはこんなことを ② /「子どもが輝くすごい言葉掛け」佐々木陽子 ナツメ社 1987年 ⑥(最終)【再掲載 2014.6】 [読書記録 一般]

今回は、10月22日に続いて
「齋藤孝さんはこんなことを」2回目 「会議革命」(2)の紹介です。


出版社の案内には


「報告ばかりで形骸化している、目的が不明確、結論の先送りばかり、発言
 しにくい雰囲気がある、決まったシナリオをなぞるだけ…。日々の会議に
 なにかと不満をもっている人は多いはずだ。本書は、そうした会議の改善
 策を『十の法則』にして講じるほか、『三つの革命』で独自の会議スタイル
 を提案する。『十の法則』では、たとえば、部下のアイデアにネガティブな
 コメントをして権威を示すような上役の意識や、あらかじめ決められている
 参加者の序列、発言権を問題視して『会議ではゴールを生んだかどうかが
 全て』『アイデアを出す人が偉い』との認識を共有すべきと強調する。また
 『結果の出やすい』テーマの設定や、必ず何かを決めてから会議を終えるこ
 との徹底、暗黙知の共有でアイデアを出す方法などを提案。ホワイトボード
 の使い方、机や椅子の配置、話し方、コーヒーブレイクの入れ方といった細
 かいアドバイスも行う。一方の『三つの革命』では参加者が2人1組になっ
 て特定の『ポジショニング』で向き合い、『キーワード・シート』にアイデ
 アを書き込んでいく『マッピング・コミュニケーション』というスタイル
 を提案する。これにより、一人では思いつかないようなアイデアや力を出し
 切ったという充足感が得られ、会議の効率や生産性のアップも図れるという。
 著者は『声に出して読みたい日本語』シリーズでも有名な、身体論やコミュ
 ニケーションの専門家。幅広い知見を取り入れたノウハウが新鮮で、会議に
 対する従来の認識を一変させてくれる。」


とあります。



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「部屋の中全体に机をアトランダムに散らす。長い机の同じ側に2人が座る場
合には、45度椅子の向きを変える。コーナーを利用する場合には、机に対
  してまっすぐに向き合えば、自然に直角二等辺三角形のポジショニングを
取ることになる。」


・「会議シート。資料ではなく、会議で決定する事項の選択肢をシート化した
  もの。」


・「会議シートの中でもマッピンク・コミュニケーションに近いのがこのキー
  ワード方式のシート。その会において重要なポイントを、ワードとして紙
に点在させておく。」



もう一つ、再掲載になりますが、佐々木陽子さんの
「子どもが輝くすごい言葉掛け」⑥を載せます。







☆齋藤孝さんはこんなことを ②

◇「会議革命」斎藤孝 PHP研究所 2002年 (2)

□直角二等辺三角形を部屋に複数つくる

  部屋の中全体に机をアトランダムに散らす。長い机の同じ側に2人が座る
 場合には、45度椅子の向きを変える。

  コーナーを利用する場合には、机に対してまっすぐに向き合えば、自然に
 直角二等辺三角形のポジショニングを取ることになる。

  それぞれの組が島のように点在することで、カオス的なおもしろい雰囲気
 が生まれる。アイコンタクトを取りながら行うこともできるようになる。



□会議シート1

  会議シート。資料ではなく、会議で決定する事項の選択肢をシート化した
 もの。

  ある案をやるかやらないか、ということを議論する場合などにとりわけ有
 効。Yes・Noで、する・しないにまず大きく選択肢は分かれる。

  「する」のであれば、どのような可能性があるのかを、選択肢であらかじ
 め指し示しておく。

  「しない」のであれば、しない場合の選択肢も示しておく。

  会議主催者側があらかじめこのようなシートを用意しておくことによって、
 意思決定が速くなる。

  あらかじめ書き込まれたものが選択肢のすべてではないこともあるので、
 余白を多くしておく。

  新しい選択肢が生まれたならば、そこに全員で書き込むようにする。何と
 なく議論し決定をしないで、会議を時間切れで終わらせてしまう悪習を一度
 断ち切るにはよいやり方だ。

  私は実際にこうしたシートを提出したことがあるが、決定的に重要な事項
 を時間内に意思決定するのに役立った。



□会議シート2

  図のようにシステマティックなものでなくとも、考えられる妥当な案をあ
 らかじめ会議リーダーの方が用意するのも、会議を効率よくさせるためには
 有効。

  A案、B案、C案と3案並べ、ブラスアルファの案を書き込む余白を残し
 ておく。

  会議リーダーのほうにまったく落としどころが見えていない会議はつらい。
 かといってはじめから1つに決まっているのであれば、会議する必要もない。
 少なくとも3つほどの案に絞り込んで提案するのは有効な手だてだ。



□会議シート3(キーワードシート)

  会議シートの中でもマッピンク・コミュニケーションに近いのがこのキー
 ワード方式のシート。

  その会において重要なポイントを、ワードとして紙に点在させておく。

  会議の最中に様々な意見が出るが、それをキーワードの下に書き込んでい
 くということになる。

  たとえば、AとFがつながることもあるし、消されていくものもある。○
 で囲い込んだり×をつけたりして、思考を絞り込んでいく。

  同じ土俵を共有するためには、有効なシートだ。

  空中戦や水掛け論になるのを食い止められる。

  下の図のように、最終的なアイディアを①②③…のように記すと結論がわ
 かりやすい。

  ちがう色のペンで囲むのも効果的である。



□マッピング中の留意事項
 ①「会議の目的は結論を出すこと」を念頭に!

 ② 何かを決めて終えるようにする。後戻りしない。

 ③ 出てきたアイディアが実現可能かどうか、は考えない。

 ④ 相手の考えを否定しない。

 ⑤ ひたすらアイディアを出す。

 ⑥ 相手の思考をなぞるようにアイディアを出す。

 ⑦ カオスをつくるように、書きなぐる。

 ⑧ B4用紙全体を使うようにする。

 ⑨ 真ん中から書き始める。

 ⑩ 時間内にアイディアを出し切る。








☆「子どもが輝くすごい言葉掛け」佐々木陽子 ナツメ社 1987年 ⑥(最終)【再掲載 2014.6】

[出版社の案内]
小学校の先生のために、子どもとのコミュニケーションがうまくいく効果抜群
の言葉かけを集めました。『静かに話を聞けない』『学校生活のルールを守らな
い』『クラスに落ち着きがない』『積極性がない』など、指導に困ったときに使
える言葉かけが満載。明るく楽しいクラス作りで人気の著者が、子どもたちと
の日々の関わりのなかで得た言葉は、どれも簡単で、低学年にもきちんと伝わ
るものばかりです。著者が言葉かけを実際に使ったときのエピソードや、学級
経営に生かすコツなど、毎日の指導に役立つ楽しいヒントがこの一冊にぎゅっ
と詰まっています。

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◇毎日の学びに役立つ言葉
01 「シールね」  
   シールをモチベーションに

02 「作戦タイム」

03 「ロケット発射」 
   321ハイ

04 「猫の手で弾くよ」 
   けん盤ハーモニカ

05 「サクランボ計算をやってみよう」

06 「パフェ問題、お金問題」 
   算数

16 「○○さん方式だね」

17 「本当にできるの?」

18 「どうして分かるの」

19 アイコンタクト 
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