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「発達障害を乗りこえる」竹内吉和 幻冬舎ルネッサンス新書 2014年 ⑥ /『駄菓子屋・読み物と子どもの近代』加藤理 青弓社 2000年 ⑤(最終)【再掲載 2014.2】 [読書記録 教育]

今回は、10月4日に続いて、竹内吉和さんの
「発達障害を乗りこえる」の紹介 6回目です。



出版社の紹介には


「発達障害は本人も周囲も気付きにくい『病い』です。特に成人の場合、未診
 断のまま思春期、社会生活を過ごしたため深刻な状態に至ってしまったケー
 スが後を絶ちません。『会社での人間関係がうまくいかない』などの悩みを
 抱えているにもかかわらず、見過ごされてきたのです。社会の在り方や教育、
 いじめ、差別をどうすべきか。1000人以上の支援に携わった著者だから書け
 た新提言!」

 
とあります。




今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「知的障害のある高等部卒業後の進路先は、一般企業、社会福祉施設、作
業所(無認可の小規模事業所)等」


・「自尊感情を育てるための唯一の方法が『アメとムシ』。相手の不適切な行
  動に対しては何もしない(ムシする)のが最良」


・「『不安の強い人というのは他人を巻き込む』~不安を持っているので反応
してくれると言うことで安心感を得る」


・「自主的精神を身に付けさせることこそ教育の本質。まず、自分が好きにな
り、尊重し、他人のいいところが見えてきて他人を好きになる」



もう一つ、再掲載になりますが、加藤理さんの
『駄菓子屋・読み物と子どもの近代』⑤を載せます。
加藤さんは同年配。わたしが大好きな本です。



昨日は町の秋祭りの前夜祭が賑やかに行われました。
今日は町の宵祭り、明日は本祭り。
自治会役員のため、朝10時から夜10時まで祭り漬けの2日間です。
屋台引き回し、練りで待ちをくまなく歩く二日間になりそうです。
4年ぶりの秋祭り、楽しみですが、少し心配もあります。
町民の楽しめる祭りとなるといいなあ。
9日も片付けと反省会があります。
授業準備の時間、畑の世話の時間をじょうずにつくらなくてはなりません。





<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆「発達障害を乗りこえる」竹内吉和 幻冬舎ルネッサンス新書 2014年 ⑥

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◇追いつめられる母親たち(2)

□自立して生きるために家族ができること
完全失業率
    1990  2.1%
2002 5.4%
2013 4.0%
  ◎ 障害者雇用促進法(改正) 2013.6 可決 → 2018.4 施行
① 障害者に対する差別の禁止
② 合理的配慮の提供義務
③ 精神障害者と法定雇用率の算定基準に加えること
※予想  2018年4月を境に雇用は促進
    
  知的障害のある高等部卒業後の進路先 
1一般企業
2社会福祉施設 
3作業所(無認可の小規模事業所)
 


□子育ての基本はアメとムシ
  立川談志の弟子の本
    立川談春「赤めだか」 
      談志のきめ細かさ
   
  自尊感情を育てるための唯一の方法が「アメとムシ」
     ↓ 植木理恵「シロクマのことだけ…」         
◎ 相手の不適切な行動に対しては何もしないのが最良 
      = ムシ
 


□巻き込みの理論
巻き込みの理論
   = 「不安の強い人というのは他人を巻き込む」
     不安を持っているので反応してくれると言うことで安心感を得る 



□先生は怒る 
   着席を促すような働き掛けなしで、「だめ」「不適切」というメッセー
  ジのみ(「だめ」が強化刺激)
           ↑
   ◎ 不適切行動は無視とし、席に着いたときすかさず褒める
      「アメとムシ」   
- 「○○くんえらい、席に着いている」
 


□人間教育の本質「汝、隣人を愛せよ」
 「真理と正義を愛し、個人の価値を尊び、勤労と責任を重んじ、自主的
    精神に満ちた」
              ∥
   ◎ 削除部分が人間教育の本質、肝

   ◎ 自主的精神を身に付けさせることこそ教育の本質
     まず、自分が好きになり、尊重し、他人のいいところが見えてきて
    他人を好きになる                     








☆『駄菓子屋・読み物と子どもの近代』加藤理 青弓社 2000年 ⑤(最終)【再掲載 2014.2】

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◇児童の世紀の影

□統制・禁止の対象になった子どもたちの読み物と駄菓子屋
  近代的産物の宿命 読み物を選択する自由 
  国に管理・統制された子どもの読み物
    大人が子どもたちに作って与える「児童文化」 
ルソーの子ども観
    明治政府の子ども観     
  1911(明治44)~
  「文部省編纂図書館書籍標準目録」
  1910(明治43)~
文部省諮問
      「小学校に於いて児童の課外読み物に対する適当たる処理の方法
       如何」
        → 中心愛国思想


□低俗な子どもの読み物の管理
 1911(明治44)~
    立川文明堂 
     - 立川文庫
      猥雑でおもしろおかしい読み物
         低俗で大衆的な読み物
子どもの読書から消えたワクワクドキドキ
    飯干陽 
      読書   
       - ためになる本として大人が公認した本を読むこと
      本を読む 
        上記以外-軽視   
私的享楽 = 影の部分
◎影の部分を見直すことの大切さ
    古田足日
      「おもしろい楽しい-精神の集中・躍動・美的体験を指導文学独
       自の視点として提出しても良い」
 = アニマシオン
  駄菓子屋の禁止と教育的効用
  プロテクシオン エデュカシオン の偏重
    ガラガラ煎餅 - 運徳煎餅
  <子どもの領分>に閉じこめられて



◇再び光を求めて

□大人と子どものバリアフリー
 お年寄り
    「ダイレクトメールがうれしいんです。訳の分からない商品の勧誘で
     あっても,まだ社会から捨てられていないって感じるんですよ。」
 パラリンピック  
    パラリンピックを考えると自体健常者を障害者と区別する概念が右往
   左往する
    = 差別と五十歩百歩


□権利の主体としての子ども
  <子ども>という個性



◇加藤理 
  1961年仙台生 早稲田大学教育学部卒 
  現・中央大学・白百合女子大学講師(2000年当時=ハマコウ註)
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