「捨てない生き方」五木寛之 マガジンハウス新書 2022年 ① / 東井義雄さんの言葉 ⑳-「母のいのち子のいのち」探究社 1984年 4 【再掲載 2013.12】 [読書記録 一般]
今回は、五木寛之さんの
「捨てない生き方」の紹介 1回目です。
出版社の紹介には
「愛着ある『ガラクタ』は人生の宝物。モノが捨てられない、それもまたい
いではないか。著者自身の『捨てない生活』から『この国が捨ててきたも
の』までを語り、モノを捨てることがブームとなっている現代社会に一石
を投じる。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「地方の村や町を歩いていると、いつもどこからともなく『三つの歌』のラ
ジオ番組が流れてくる-宮本常一」
・「(コロナ禍は)あらゆるもののスピードを落として配置転換する機会になる
と思う」
・「モノをどうしても捨てられない気持ち、そして、モノを捨てない生き方と
いうことは素敵な道理がちゃんとあるということを知っておいていただき
たい」
・「コロナ禍による豊かな経験はひょっとしたら新しい時代<捨てない生き
方>の始まりか?」
・「『執着を断とうという思い。それもひとつの執着である』(禅)。執着をな
くしてしまったらクリエイティブなものは生まれてこないはず」
もう一つ、再掲載になりますが、
「東井義雄さんの言葉」⑳を載せます。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「捨てない生き方」五木寛之 マガジンハウス新書 2022年 ①
◇まえがき
断捨離ブームの再燃
「不要不急」?
← 必要を満たすだけで人は生きていけるのか?
地球では人間そのものが不要不急
ジョルジオ・アルマーニ(伊)1934年生
読売インタビュー 2021.6 コロナ禍について
「あらゆるもののスピードを落として配置転換する機会になると思う」
ファッション業界
- ◎ いつも着ても長持ちするものを!
△「多くを入手して多くを捨てる」
法然を○○とする浄土教
- 捨てることを出発点とした
法然
「余計な知識を捨てろ、赤子のように無心に念仏一筋に帰せ」
→ その思想が親鸞・一遍に引き継がれた
「捨てない生き方」も悪くない
◎ モノをどうしても捨てられない気持ち、そして、モノを捨てない
生き方ということは素敵な道理がちゃんとあるということを知って
おいていただきたい
◇モノやヒトとの距離感
とにかく捨てない、愚直にそのことを続ける
ラジオとの関わり
民俗学者の宮本常一
「地方の村や町を歩いていると、いつもどこからともなく『三つの
歌』のラジオ番組が流れてくる」
ラジオから永六輔、野坂昭如、井上ひさし
大学中退
→ ラジオ関東やがてTBS NHK
構成「夜のステレオ」NHK 下重暁子ナレーター
TBS夜「五木寛之の夜」自作自演 25年間
NHK「ラジオ深夜便」
60年間ずっとラジオと
原稿を書くことも「持続すること」を大事に
『日刊現代』連載コラム 創刊以来46年間ずっと
「一つのことを投げ捨てずに続けることがわたしのモットー」
増えゆくモノたちとどう暮らしてゆくか
「こんまりメソッド」
- 非常に日常的な「感謝しながら捨てよ」シンプルなメッセージ
世界の中で文化や経済などが豊かな国や場所での影響
シンプルライフに潜む空虚さ
コロナ禍による豊かな経験
→ ひょっとしたら新しい時代<捨てない生き方>の始まりか?
モノに囲まれる生活が孤独を癒やす
19ct末から20ct初頭
ヨーロッパ中心にアール・ヌーボー デコラティブな生き方
↓
北欧系のミニマリズム シンプルなライフスタイルに
モノに囲まれていることは<記憶>と共に生きているということ
モノは「記憶」を呼び覚ます装置である
モノは記憶を呼び覚ます装置です
「憑代」「依代」
「記録」ではなく「記憶」を大切に
懐メロ番組に同じ曲しか出てこない
← 年表からのもの(記録)
低い点数のモノから捨てられてしまう
人間はありとあらゆる雑菌と一緒に生きている
「ガラクタ」は孤独なわたしたちの友
「トゥゲザー・アンド・アローン」オルテガ・イ・カセット(スペイン)
= 「和して同ぜず」
記憶は終生の友
記憶をよみがえらせる依代になるものが一見どうでもいい身の回りの
モノ
生きている限り「執着」は消えない
禅
「執着を断とうという思い。それもひとつの執着である」
|
執着をなくしてしまったらクリエイティブなものは生まれてこない
はず
モノへの執着
~ 生きているからではないか?
とても強固な家族のつながり
デラシネ 仏語 故郷・祖国などを失った人、難民
絆は本来重荷になるものだが、簡単には切るに切れないもの
「ヒトとの関係」と「モノとの関係」は同じ
わたしたちは本来的に孤独なのだということをしっかり自覚する必
要がある
油のように濃密な付き合いというものはやはりどこかで変わる
- 距離感
モノ
- 所有物でなくたまたま自分の所にやってきた
対等な友人関係とみる(五木寛之)
☆東井義雄さんの言葉 ⑳-「母のいのち子のいのち」探究社 1984年 4 【再掲載 2013.12】
◇元凶は私だった
いいことを知らせる
◇おばあちゃんの寝床
「教育は理屈ではなく,この子を見てくれと言えるような子供を育
てて見せなければ教育とは言えない」
- おばあちゃんの寝床の準備
◇悪い子だけが悪いのではない
M君の問題行動の根っこに自分たちのいじめ
◇犬だってすぐには吠えられない
「人生座談」婦人生活社社長・原田常治
「犬でも鼻が乾いているときは吠えられない」
「かにの本」村井実
「子供を勉強嫌いにするには,できるだけやかましく勉強しろ勉強し
ろと言うことだ」
◎ 鼻が乾いている状態の子に「勉強しろ」と言っても×
→ やる気の鼻をどう濡らすか
◇スイッチを入れなければ灯とともらない
「…僕の十年先を見て下さい!」
だめな人間
= スイッチの入らない人間
「心のスイッチ」
人間の目は ふしぎな目
見ようという心がけがないと
見ていても見えない
人間の耳はふしぎな耳
聞こうという心がないと
聞いていても聞こえない
頭だってそうだ
心が眠っていると
頭の働きをしてくれない
まるで電灯のスイッチみたいだ
仕組みはどんなに立派でも
スイッチを入れなければ
光は放てない
◇敷居の溝の幅
「かわいい子には旅をさせよ」
◎ 本当の愛情は,親が何もかも子供に関わってやろうというようなこ
とではないでしょうか
「責任者の立場に立たせる」
ある会社
- 社員の気概「一人ひとりを責任の場に立たせる」
◇何気なくしていることの教育力
慎みを忘れない
~ 夫婦げんか
「教育」と言う仕事 熊本県・徳永康紀先生
戦死した少年
~ 盗みに対して何をしたか
深い人間理解と愛
◇子供への「信」から道が拓ける
「味方らしいぞ」
~ 子供たちは感じ取る
◎ ハッとその子の持っているすばらしいもの気づき,子供への「信」
が芽生え始めた時子供の変貌が生まれ始めたのをを思い出しながら…
◇どこかに必ず光がある
島秋人「遺愛集」死刑囚
一度中学校の先生から
「絵は下手だが構図は君のが一番いい」
思い出して獄中から手紙 ←→ 返事 先生と奥さん
◎教育とは
= 点数などには現し得ない尊いもの。これを見つけ,これを育てる
のが「教育」ということではないでしょうか
◇生きたいというただごとではないことの自覚を
北原白秋
「薔薇の木に薔薇の花咲くなにことの不思議なけれど」
◎ 子供の教育を考える以前に,私たち大人の生き方をこそ問い直す必要
があるのではないでしょうか?
「捨てない生き方」の紹介 1回目です。
出版社の紹介には
「愛着ある『ガラクタ』は人生の宝物。モノが捨てられない、それもまたい
いではないか。著者自身の『捨てない生活』から『この国が捨ててきたも
の』までを語り、モノを捨てることがブームとなっている現代社会に一石
を投じる。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「地方の村や町を歩いていると、いつもどこからともなく『三つの歌』のラ
ジオ番組が流れてくる-宮本常一」
・「(コロナ禍は)あらゆるもののスピードを落として配置転換する機会になる
と思う」
・「モノをどうしても捨てられない気持ち、そして、モノを捨てない生き方と
いうことは素敵な道理がちゃんとあるということを知っておいていただき
たい」
・「コロナ禍による豊かな経験はひょっとしたら新しい時代<捨てない生き
方>の始まりか?」
・「『執着を断とうという思い。それもひとつの執着である』(禅)。執着をな
くしてしまったらクリエイティブなものは生まれてこないはず」
もう一つ、再掲載になりますが、
「東井義雄さんの言葉」⑳を載せます。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「捨てない生き方」五木寛之 マガジンハウス新書 2022年 ①
◇まえがき
断捨離ブームの再燃
「不要不急」?
← 必要を満たすだけで人は生きていけるのか?
地球では人間そのものが不要不急
ジョルジオ・アルマーニ(伊)1934年生
読売インタビュー 2021.6 コロナ禍について
「あらゆるもののスピードを落として配置転換する機会になると思う」
ファッション業界
- ◎ いつも着ても長持ちするものを!
△「多くを入手して多くを捨てる」
法然を○○とする浄土教
- 捨てることを出発点とした
法然
「余計な知識を捨てろ、赤子のように無心に念仏一筋に帰せ」
→ その思想が親鸞・一遍に引き継がれた
「捨てない生き方」も悪くない
◎ モノをどうしても捨てられない気持ち、そして、モノを捨てない
生き方ということは素敵な道理がちゃんとあるということを知って
おいていただきたい
◇モノやヒトとの距離感
とにかく捨てない、愚直にそのことを続ける
ラジオとの関わり
民俗学者の宮本常一
「地方の村や町を歩いていると、いつもどこからともなく『三つの
歌』のラジオ番組が流れてくる」
ラジオから永六輔、野坂昭如、井上ひさし
大学中退
→ ラジオ関東やがてTBS NHK
構成「夜のステレオ」NHK 下重暁子ナレーター
TBS夜「五木寛之の夜」自作自演 25年間
NHK「ラジオ深夜便」
60年間ずっとラジオと
原稿を書くことも「持続すること」を大事に
『日刊現代』連載コラム 創刊以来46年間ずっと
「一つのことを投げ捨てずに続けることがわたしのモットー」
増えゆくモノたちとどう暮らしてゆくか
「こんまりメソッド」
- 非常に日常的な「感謝しながら捨てよ」シンプルなメッセージ
世界の中で文化や経済などが豊かな国や場所での影響
シンプルライフに潜む空虚さ
コロナ禍による豊かな経験
→ ひょっとしたら新しい時代<捨てない生き方>の始まりか?
モノに囲まれる生活が孤独を癒やす
19ct末から20ct初頭
ヨーロッパ中心にアール・ヌーボー デコラティブな生き方
↓
北欧系のミニマリズム シンプルなライフスタイルに
モノに囲まれていることは<記憶>と共に生きているということ
モノは「記憶」を呼び覚ます装置である
モノは記憶を呼び覚ます装置です
「憑代」「依代」
「記録」ではなく「記憶」を大切に
懐メロ番組に同じ曲しか出てこない
← 年表からのもの(記録)
低い点数のモノから捨てられてしまう
人間はありとあらゆる雑菌と一緒に生きている
「ガラクタ」は孤独なわたしたちの友
「トゥゲザー・アンド・アローン」オルテガ・イ・カセット(スペイン)
= 「和して同ぜず」
記憶は終生の友
記憶をよみがえらせる依代になるものが一見どうでもいい身の回りの
モノ
生きている限り「執着」は消えない
禅
「執着を断とうという思い。それもひとつの執着である」
|
執着をなくしてしまったらクリエイティブなものは生まれてこない
はず
モノへの執着
~ 生きているからではないか?
とても強固な家族のつながり
デラシネ 仏語 故郷・祖国などを失った人、難民
絆は本来重荷になるものだが、簡単には切るに切れないもの
「ヒトとの関係」と「モノとの関係」は同じ
わたしたちは本来的に孤独なのだということをしっかり自覚する必
要がある
油のように濃密な付き合いというものはやはりどこかで変わる
- 距離感
モノ
- 所有物でなくたまたま自分の所にやってきた
対等な友人関係とみる(五木寛之)
☆東井義雄さんの言葉 ⑳-「母のいのち子のいのち」探究社 1984年 4 【再掲載 2013.12】
◇元凶は私だった
いいことを知らせる
◇おばあちゃんの寝床
「教育は理屈ではなく,この子を見てくれと言えるような子供を育
てて見せなければ教育とは言えない」
- おばあちゃんの寝床の準備
◇悪い子だけが悪いのではない
M君の問題行動の根っこに自分たちのいじめ
◇犬だってすぐには吠えられない
「人生座談」婦人生活社社長・原田常治
「犬でも鼻が乾いているときは吠えられない」
「かにの本」村井実
「子供を勉強嫌いにするには,できるだけやかましく勉強しろ勉強し
ろと言うことだ」
◎ 鼻が乾いている状態の子に「勉強しろ」と言っても×
→ やる気の鼻をどう濡らすか
◇スイッチを入れなければ灯とともらない
「…僕の十年先を見て下さい!」
だめな人間
= スイッチの入らない人間
「心のスイッチ」
人間の目は ふしぎな目
見ようという心がけがないと
見ていても見えない
人間の耳はふしぎな耳
聞こうという心がないと
聞いていても聞こえない
頭だってそうだ
心が眠っていると
頭の働きをしてくれない
まるで電灯のスイッチみたいだ
仕組みはどんなに立派でも
スイッチを入れなければ
光は放てない
◇敷居の溝の幅
「かわいい子には旅をさせよ」
◎ 本当の愛情は,親が何もかも子供に関わってやろうというようなこ
とではないでしょうか
「責任者の立場に立たせる」
ある会社
- 社員の気概「一人ひとりを責任の場に立たせる」
◇何気なくしていることの教育力
慎みを忘れない
~ 夫婦げんか
「教育」と言う仕事 熊本県・徳永康紀先生
戦死した少年
~ 盗みに対して何をしたか
深い人間理解と愛
◇子供への「信」から道が拓ける
「味方らしいぞ」
~ 子供たちは感じ取る
◎ ハッとその子の持っているすばらしいもの気づき,子供への「信」
が芽生え始めた時子供の変貌が生まれ始めたのをを思い出しながら…
◇どこかに必ず光がある
島秋人「遺愛集」死刑囚
一度中学校の先生から
「絵は下手だが構図は君のが一番いい」
思い出して獄中から手紙 ←→ 返事 先生と奥さん
◎教育とは
= 点数などには現し得ない尊いもの。これを見つけ,これを育てる
のが「教育」ということではないでしょうか
◇生きたいというただごとではないことの自覚を
北原白秋
「薔薇の木に薔薇の花咲くなにことの不思議なけれど」
◎ 子供の教育を考える以前に,私たち大人の生き方をこそ問い直す必要
があるのではないでしょうか?