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齋藤孝さんはこんなことを ③ /「社会に出てから役に立つ考え方」鷲田小彌太 大和書房 1998年 ②【再掲載 2013.6】 [読書記録 教育]

今回は、10月26日に続いて
「齋藤孝さんはこんなことを」3回目、
「子どもの集中力を育てる」の紹介です。


出版社の案内には


「集中力のある子は勉強も遊びもよくでき、集中力のない子は何をやっても
 中途半端で根気がつづきません。もともとの能力よりも、ここぞというと
 きさっと集中できるか、ねばり強く課題に取り組めるかどうかで、学習の
 成果はまったく違ってきます。集中した状態とは、脳が活性化して高速回
 転しているときです。実は、そんな生き生きとした脳の働きは、からだから
 生まれます。―3歳からできる斎藤メソッド。」


とあります。



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「小3・4よりゴールデンエイジが始まる。
     その前提は俊敏に動けるからだ」


・「集中力のあるからだをつくるにはエネルギーを使い切ることが大切。上手
に負荷を掛けるようにしたい。身体運動のこつは数を数え続けること」


・「呼吸の遊び『息止め合戦』- どこまで息を長く吐けるか」


・「流れの中で<まねる(盗む)力>が育つ。
 『まねる力』と『段取り力』と『コメント力』」



もう一つ、再掲載になりますが、鷲田小彌太さんの
「社会に出てから役に立つ考え方」②を載せます。





☆齋藤孝さんはこんなことを ③

◇「子どもの集中力を育てる」齋藤孝 文藝春秋 2004年
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□からだが学びの質を高める
  学ぶ構え
   - 積極的受動性 体が鍵
  
  講演会の時眠くなったら 
   → 軽くジャンプ,音読 
   → 目が覚める
  
  緊張感を出す場が大切
  
  才能よりも意識の差
   → 認識力の差が実力差に

  小3・4よりゴールデンエイジが始まる 
    前提は俊敏に動けるからだ



□集中力のあるからだをつくる
エネルギーを使い切る
   - 上手に負荷を掛ける 
     身体運動のこつは数を数え続ける
  
  集中力の持続する体をどうつくるか 
呼吸法と自然体
      ①「3秒吸って2秒止めて15秒吐く」
         = 20秒1クール
② 自然体による集中 
          腰を入れる
肩入れは腰に力が入る 
          四股踏み
足裏マッサージの二つの効果
綱引きで息を合わせる

  いろいろな音読ゲーム
    「回し読み」「一息方式」

  軽いジャンプでリフレッシュ 

  百人一首は聞く構えのゲーム

  呼吸の遊び「息止め合戦」
    -どこまで息を長く吐けるか

  座って向かい合うより散歩に出よう

  キャッチボールはどの子でもうまくなる

  おんぶタクシーは相手を信頼する

  ストレッチングで相手の体を感覚的に知る



□子どもの中心感覚を作る
中心感覚の喪失 
    日本の伝統文化 = <腰肚文化>

  立てない子ども 
    遊びから学ぶ 
     - 生命力の基本は肚にある
  
  腰が入らない
    足裏の感覚 
    ◎「腰を一定の高さに」
  
  身体文化の習得には訓練が必要 
    子どもの器を大きくする 

  なぜ学校で勉強 
   → できない状態からできる状態へのプロセス
  
  強い呼吸がねばり強さを作る
  
  教育の場に緊張感を
    レスポンスする身体

  狭い空間の方が活性化する



□パドマ幼稚園の学び
  人間性を育てる教育方針  
    知る教育と身に刻む教育

  身に刻んで「技」となる
全脳教育  
     - コミュニケーションはからだだからからだに拠り所を作る
  
  全体を形作る体育ローテーション
流れるようなテンポで繰り返す 
    個を問わないことの意味
  
  個が全体に溶け合うこと
    文化の伝承を取り戻す
 
  脳を鍛えるハイテンポな活動
ハイテンポが育てるもの 
      フラッシュカード,暗誦,素読
    場が子どもを鍛える
  
  流れの中で<まねる(盗む)力>が育つ
まねる力を育てる
      「まねる力」「段取り力」「コメント力」

  「息」を鍛える
人間はホースである 
    息の文化を守る 
    呼吸と人格形成

  エネルギーの完全な燃焼感を刻み込む

  あるべき言葉の教育の姿

  教育とはからだとからだの勝負
先生のからだが示すもの 憧れに憧れる






☆「社会に出てから役に立つ考え方」鷲田小彌太 大和書房 1998年 ②【再掲載 2013.6】

◇「成功」を幸運ととらえる考え方
  「才能」と「努力」が成功のもとなのか?
  相手を片目で見る関係を作りなさい
  「成功」とはつまり「運」である
 人は自分の成功を「幸運」と考えないものだ
  日本は世界で一番平等な国である
受験における学力
   福沢諭吉 
      「学ばない者はその結果として貧しくなり卑しくなり愚かになる」
    努力の度合い = 学問の力によって決まる
  上を見上げる生き方,下を見下ろす生き方
  運・不運はすべて比較の問題である
  「うつむき加減の時代」を気持ちよく生きる方法
  前向きな生き方 
     「進歩主義」 「進化論者」
 「嫉妬心」(ルサンチマン)という消すことのできない感情
  内にくすぶった感情 = ルサンチマン
「憎悪心」
  最大の「嫉妬心」は近い者の間に生じる
アダム・スミス 「セルフィッシュネス」と「シンパシー」
自己愛,利己心  共感

◎近親憎悪  「ユダヤ対キリスト」「キリスト対イスラム」
  なぜ「落ちこぼれ」が必要なのか
    ◎1対5対4の法則 日本
上位  普通  下位 
    ◎2対5対3の法則 本来<普通・正常>
  認められない人は,自分が他人を認める心のない人だ
  他人を評価して恨まれることもある
池田一朗(隆慶一郎)
      -「教える罪」 
        = 影響を与えすぎてしまう罪
「この人に」と思う人から評価されたい
  成功と失敗を分けるもの
成功に才あり,失敗にも才あり
失敗しない人生 
     → 才を発揮しない人に多い
二つの失敗
      ① 自分の人生を懸けて困難に挑戦したためにする失敗
     ② 持続的な失敗
          才を誇って腐敗
楽しいが内部から腐る
  若い時は成功が遠くに見える
  受験戦争は小学校の成績でほとんど決まる
区別
     「勉強をする」と「勉強しかない」
- 大学に入ってから受験勉強とは別種の競争が始まる
  古くなったものをどんどん棄てる勇気を持て
  人生を使い切るのは難しい → 自分のリストラを


◇人生は短いからこそ存分に楽しめ
 短いからこそやっておくべきこと
  今 高校までは教育
  好奇心と軽薄さ 
      1961年 小田実「何でも見てやろう」
 若い時は「知的贅沢」をしてみる
 人間は過去には賢くなれるが「現在と未来」には常に愚かである
古典 = 反復の芸 = 技術
  区切られた時間を充実させる方法
  今,人生が終わっても悔いはないか
  「死」がなければ人生は退屈
  君は「旬の時代」を持てるか
  英米語のマスターを
  日本はアブノーマルな国
  「世界的普遍価値」を学ぶのが大学
  「セルフ・タイム・テーブル」をつくろう  時間管理


◇「思うがままに生きる」ための準備
 好きだから学問も仕事もおもしろくなる 
    ◎何でも準備している時が楽しい
  「人間好き」は人生の成功の基本である
  司馬遼太郎
       - 登校拒否児
「第二の仕事」を準備しよう  
    雑書を読もう
  準備が必要
 準備に終わりはないと知れ
 人生にチャンスは三回
     - 「学生のための人間学」若い人のための人間学
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