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230812-2 「日航123便墜落」 [読書記録 一般]

今日は、2本の記事を載せます。



2本目は、「日航123便墜落事故」についての再掲載記事です。



新聞記事、圧力隔壁説をそのまま信じていたわたしですが、
疑惑があるとの本を知り幾冊か読みました。
真実がどこにあるのかわ知り得ませんが、疑問ももちました。
再掲載になりますが、3冊の本の要約の一部を載せます。






☆「日航123便墜落」
(1)藤田日出男さんの「隠された証言 日航123便墜落事故」1回目の紹介です。


出版社の紹介には

「1985年8月12日、午後7時半すこし前。テレビに流れた『羽田発大阪行き
 日航機が行方不明』というテロップが、『日航123便墜落事故』を伝える最
 初の報となった。誰もが最悪の事態を想像して慄然とした。30歳台も後半
 の方なら、墜落現場が発見される
 までの異常に長く感じられた数時間と初めてブラウン管に映し出された山岳
 地帯の闇に浮かぶ炎を鮮明に記憶されているに違いない。あれから18年が経
 つ。だが、事故原因はいまだに謎に包まれたままなのだ。
 1987年6月19日、運輸省・事故調査委員会が、最終的な『航空事故調査報告
 書』を公表した。この600ページにおよぶ報告書が示した事故原因は、事故
 関係者の誰も納得させることが出来なかった。なぜか。奇跡的に生き残った
 4人の女性たちの語る事故発生後の機内の様子と事故調が想定した結論は、
 まったく齟齬をきたしていたからだ。事故調の主張はこうだ。後部圧力隔壁
 の破壊で高圧の空気が機体の尾部に噴出し、垂直尾翼がパンクして吹き飛ん
 だ。このため、事故機は操縦不能に陥り、ついに群馬県御巣鷹山に墜落した。
 本当だろうか? 垂直尾翼を一瞬のうちに吹き飛ばすような空気の噴出が起
 これば、機内には爆風が流れ、ベルトをしていない人は機外へと吸い出され、
 たいていの人の耳の鼓膜を損傷する。室温はマイナス40度まで一気に下が
 る。生存者は、空気の流れはなく、寒くもなかったと言い鼓膜も正常であっ
 た。
 これら、生存者の証言は、雑誌、テレビなどに登場したが、事故調は自分た
 ちは与り知らぬことと無視してきた。なんのために? そして事故の本当の
 原因は? 
 本書は、元日航のジャンボ機パイロットで事故調査のエキスパートでもある
 藤田日出男氏が、旧運輸省・役人の内部告発で入手した秘密資料をもとに、
 18年の歳月をかけて事故の真相を明らかにした渾身のドキュメントである。」
 
とあります。



☆「隠された証言 日航123便墜落事故」藤田日出男 新潮社 2003年 ①

1.jpg

◇墜落現場(1)

 17年の始まり
1985.8.12 レストランで 
   川崎機長から
    → 航空事故調査



 現場に急ぐ
タクシーで羽田の事務所に
ラジオで「長野県北相木村付近」情報が混乱
   ◎ なぜ場所が確認できないのか怒りに似た気持ち 



頭をよぎった「もく星号事故」
1952.4.9 7:50AM 



 混乱する墜落地点情報
ごった返す事務所 30人以上
同行 
     松田司郎機関誌と佐藤進副操縦士 
     真夜中過ぎに東京出発
   川上村に近づくと陸自のトラック増 
     ヘリの音も
   「扇平山頂上付近だ」という会話
     → 登りはじめる しかし北の尾根と知る



 素早い防衛庁の対応
   防衛庁の探索開始はレーダーから消えた18:57からわずか4分後
    19:01にはF12機出動 19:54ヘリV107を見切り発進   
運輸省は20:33に初めて要請
  ◎ ? なぜ自衛隊は素早く探索に参加しなかったのか
    ? 情報確認は遅く、全部で5回 
      13日朝になってからも誤った情報を流していた
      わざとミスリードしたのではないか   
翌14日 日の出と共に三国峠で車を降り尾根を歩いた



 地獄への道
高速墜落  
   正視には耐えられない地獄そのもの 
     ~ 腐敗臭



 地獄を見ていたミッキーマウス
事故現場市余りにも広く急斜面
   ※ 警官が日航関係者を過敏に意識 



 機長の姿見えず
下顎の一部のみ 歯形から確認
   原因情報収集
     + 探索救難体制の機能
     + 人的被害最小限に抑えるための情報
   感情を抑えられなければ立っていられない状況



 生存者発見



 遺体の脈をとる 
   石のあるあたり6畳ぐらいの範囲に4人の生存者   
  救助がもっと早ければ
   ◎ 最大の問題点(事故調査報告書)
      「4名の生存者以外は即死あるいはそれに近い状態であった」  



置いておかれた生存者
ヘリポート付近で4名の生存者が2時間近く待たされた
   「上野消防団活動記録」 
11:28 4人確認
11:32 電話入る
12:03 4人ヘリで第一小へ
12:47 13:11グランド到着の連絡が入る
12:53 交信不能
13:27 収容すまない
13:36 ヘリが上野村ヘリに向け出発
      14:08 ヘリ到着
  ※ 生存者を現場から下ろすために使われるヘリが運輸大臣と消防庁長官
   の移動に使われた可能性が大  






(2)青山透子さん、「日航123便墜落 圧力隔壁説をくつがえす」1回目の紹介です。


出版社の案内には、

「外務省公文書に記された決定的な新事実! さらに『異常外力』とは
 何を意味するのか?あの日、日航123便に何が起きたのか、何が隠蔽
 されたのか? 真相を根底から明らかにする決定版。」

とあります。





青山さんは日航123便墜落を事故ではなく事件だとみて、
多くの本を書かれています。
新聞等の報道をそのまま信じていたわけですが、
他の人の書籍も読み、もしかするとという思いももつようになりました。


何冊か読み、他者の本も読むと、
わたしにはトンデモ本だとは思えませんでした。




☆「日航123便墜落 圧力隔壁説をくつがえす」 青山透子 河出書房新社 2020年 ①

1.jpg

◇事件の真相 時空の闇(1)
 
□私たちが騙された<あの日>

 2019.11 
   墜落2日後の公文書に「日航機墜落事件」外務省発信元
   
   故意に「事件」が「事故」にすり替えられた 


 2020.1.8 
   ウクライナ航空752便 
      イラン軍の対空ミサイルで追撃
176名の犠牲
     - ネット社会ゆえイラン政府が誤射を認めた
   もしあのとき…

 

□外務省は事件を分かっていた

 事件についての開示はほぼ不可能
   → 米国 レーガン図書館も調査○○に
   
 「事件」と明示  
   ロンからヤスへの手紙 8.14 
疑問点 
     ① occasion
       「ふりかかる」 本来はクラッシュ、アクシデン?
   ② is disappetchig
       「派遣しつつ」外国のことなのにスピード感際立つ        
        レーガンは早朝5時30分に電話で起こされている
        → すぐに指示が? 14日に調査員派遣   

     ③ mor さらに
     外務省職員は「事件」と聞いて「事件」と書いた  
                      (日本語のメモ)
   ↓
   ◎ 日米要人間書簡の電信集 それ以降もFAXの件名に「事件」
   件名欄に「JAL墜落事件」昭和62年8月22日
          外務省職員は「事件」として認識していた
   ◎ 外務省内で瞬時に事件と分かったことを、なぜ事故調査報告書には
    いまだに事故と書かれているのだろうか

 

□事件を事故に - 驚くべき詭弁の実体
   
 当時の中曽根政権は最初から事件と知りつつ無理やり事故に変えていた?    
 
 ○8月12日(月)墜落
  墜落時、中曽根首相は特急あさま22号内 
    軽井沢→上野 17:11発
    上野駅に19:15到着 
公用車で上野駅発は19:19
    - 公邸着 19:47~19:50
◎通常15分程度 - いつもより20分ほど長い
     = 電話? 藤波孝生官房長官  

  ◎「米軍もレーダーで監視していたから当然事故については知っていまし
   た。あのときは官邸から米軍に連絡は取らなかった。しかし、おそらく
   防衛庁と米軍でやりとりがあったのだろう。」 
← おかしい。総理を飛び越えて連絡するはずがない!
     
  ◎「私が合図するまで公式に発表してはならない」
     ? 事故調の発表になぜ総理の許可が要るのか
    
  ※ 事故ではなく、正確には米軍と自衛隊による事件  

  ◎山下運輸大臣
「これは人災だ」
?「事故原因究明に全力を挙げる」という言葉は全く出ていない
      = 明らかに原因が分かっていた 


 ○8月13日(火)米軍トップに勲章
  山下運輸大臣 「あくまで天災と信じたい」 
※ 2010年山下氏に会った際、オレンジ色に拡大した窓の外の写真
     を見せた際、山下氏はわざと驚いた表情をなさった。
      
     = 「どうか察してくれ」    

  16:30~18:00 
   中曽根首相 クラウ米軍司令官と会談 マンスフィールドも同席
   → クラウ氏へ勲一等旭日大綬章
     521人死亡の墜落現場に行く前に!
   ◎今後の処理について話し合った?
         |
    その夜、事故機が1978年胴体底部をこすって修理交換と発表(日航)    


 ○8月14日(水)隔壁修理発表        
15:55 官邸で日航高木社長が中曽根首相と面談
    ◎高木社長、後日、遺族の面前で
      「官邸に行けば殺される」と発言   
          ∥
     ◎ よほど強力な圧力
      
  深夜 ボイスレコーダーとフライトレコーダー回収     
  

 〇8月15日(木) 垂直尾翼調査
  午後 
    ボーイング社調査技術者チーム5名、米国国家安全委員会調査官2名、
    運輸省調査委員、米政府関係者らが、
    
  神奈川県第1機動隊へ
    - 垂直尾翼の破片や方向陀の一部等の落下物が保管されていた
     
   立ち合いの神奈川県警の話
    「米国側のNTSBとボーイング社だけが中に入り、落下物を詳細に検分
     していた。13日に回収された垂直尾翼板に注目。特に何か強烈な衝
     撃でちぎられたようなギザギザの切断面を見せる下部(接合部分)と
     さらに上部を詳しく見ていた」
  
  ※ 中曽根夫妻が人間ドックに入った(東京女子医大病院)
      → 今後の方針についての詳細な計画?



(3)青山透子さん、「日航123便墜落異物は真相を語る」の紹介 前半です。


日航事故、大きなニュースで、映画も何本か作られていますが、
大きな疑惑があることを青山さんの本で知りました。
その一冊です。

墜落現場がなかなか特定されなかったことを不思議に思っていましたが…


出版社の案内には、

「あの事故の背景に何があったのか―ミサイル開発、追尾するファントム機、
 赤い物体、機長の制服の行方…御巣鷹の尾根で、遺体は何を訴えていたのか、
 さらに遺物の化学分析から何が見えてくるのか。徹底的な調査でさらに事態
 の真相に迫る、告発のノンフィクション第三弾。 」


とあります。



☆「日航123便墜落遺物は真相を語る」青山透子 河出書房新社 2018年 前半

2.jpg

◇この墜落は何を物語るのか - 国産ミサイル開発の最中の事故

□上野村の桜の下で
  
 ○ なぜファントム2機が墜落前の日航機を追尾していた事実を自衛隊は隠すのか?
  

 ○ なぜ日航機の機体腹部付近に赤い物体がくっついていたのか?
  

 ○ なぜ上野村住民たちが真っ赤な飛行物体を目撃したことに注目しないのか?
  

 ○ 墜落現場が不明という報道にもかかわらず、その日の夜の内に自衛隊車両や機動隊
  車両が上野村に終結したのはなぜか?
  


□単独機として世界最大の犠牲者     
 
 ご遺体に武器燃料をかぶったあと?
 
    |

「不都合な真実」?
 


□墜落直前まで国産ミサイル開発本格推進  

 8月 8日 
  「地対艦ミサイル部隊の新設」報道 1985年8月8日 

地対艦ミサイルSSM-1の実験



 8月10日 
  「SSM-1誘導飛行に成功」報道

射程 約150㎞ - 洋上訓練若狭湾海上

 |

藤枝市で目撃した小林美保子さんの証言と一致
「低い高度で山腹を縫うように日航機の腹部にくっついているように赤い物体が
     飛行していた」様子

   着々と飛行テストのスケジュール



 8月11日 
  「国産ミサイル本格推進」報道

練習用ミサイル - 朱色 オレンジ色

中曽根首相の積極的姿勢から国産ミサイル推進

   国産 ~ 赤外線追尾方式ミサイル  



  8月12日相模湾にて自衛隊護衛艦「まつゆき」試運転
 
        なぜ相模湾で?  



 ※ 大型爆撃機、大型輸送機をターゲットに訓練したのではないか?

※ 開発企業 → 上野村神流川発電所の設計に関わる

年に数回の稼働 ~ なぜ作ったのか?
  

◎ 国産巡航ミサイルの洋上飛行実験中に突発的事故が起きて、日航123便の飛行中、伊
 豆稲取沖で垂直尾翼周辺に異変を発生させた。即座にファントム2機が追尾して、その
 状況を確認した。自衛隊はそのミスを隠すために一晩墜落場所不明とした?。
 
      |

 決定的証拠をもつ側が政府  実施が防衛庁                  



□刑法的アプローチ
   
 山下徳夫もと運輸大臣との会話で事件性を痛感
  
◎ 最大証拠物の後部圧力隔壁は調査前に自衛隊員により、電動カッターで5分割されて
 いた。
 
     |

 現場保存が初期調査段階で全く為されていなかった             
 


□公文書としての事故調査報告書は国民の信頼に値するものか
 
 前橋地検担当検事
   「この日航123便事故調査報告書はあいまいだ」と言った
 
   - 「急減圧ありき」の整合性
  

 群馬県警「事故原因を追究すればアメリカと戦争となる」
 

 


□航空機事故調査と警察方との覚書
 


□生データ開示の必要性
 
 隠したい人間がその権限をもっているなら、いくらでも隠せるし改ざんできる

  - ボイスレコーダー 一部だけ都合よく?
 


□真正の生のボイスレコーダー
 


□恐れと思考停止を超えて炭火遺体の声を聞く  
  
 筋肉や骨まで炭化

 二度もえた形跡      
 


□分厚い未公開資料

大國勉氏
  「…ジェット燃料であんなに炭化するかね」
  

 表も裏も真っ黒状態


 警察による調査 … 「検視」


 医師が状態を見る… 「検死」

   連日夕立があるような多湿状態でなぜ真っ黒になるまで炭化したのか
 

 山開き前の御巣鷹の尾根整備活動にて

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コメント 8

とし@黒猫

これが真実なら、恐ろしいことです。
何を信じていいのやら。
by とし@黒猫 (2023-08-12 11:43) 

ハマコウ

とし@黒猫 さん ありがとうございます。

本年6月2日の上毛新聞記事です。

- 遺族が日本航空(東京都)に対し、墜落機のボイスレコーダー(音声記録装置)とフライトレコーダー(飛行記録装置)の生データ開示を求めた訴訟の控訴審判決が1日、東京高裁であった。土田明彦裁判長は一審東京地裁判決を支持し、控訴を棄却した。遺族側は上告する方針。

単純なわたしは、
開示して疑念がないようにすればよいのにと思ってしまいます。
by ハマコウ (2023-08-12 17:03) 

かずい

日航ジャンボ墜落事故の詳しい内容は・・・山崎豊子さんの沈まぬ太陽という小説で詳しく知るキッカケになりました。労働者をないがしろにしたことが原因のような描写でしたが、納得できるものでした。
by かずい (2023-08-12 20:16) 

ハマコウ

かずいさん ありがとうございます。
日本航空の内側を描く小説なのですね。
読みます。

by ハマコウ (2023-08-12 23:43) 

風の友

日航123便墜落については、私もいろいろ勉強しましたが
どうも納得いかないことばかりです。
なにかが隠されているという気が抜けません。

by 風の友 (2023-08-22 22:50) 

ハマコウ

風の友さん ありがとうございます。
藤田さんや青山さんの本を読んでいると、マスコミ報道を信じていたことが疑わしくなってしまいます。
現在も続いている裁判からは、わたしも、何かを隠しているのではないかとの思いが強くなります。
by ハマコウ (2023-08-23 08:37) 

参道傍

隠したい側が権力を持っている、ということが最大の問題ですよね。自公政権では裁判は勝てないのです(最高裁判所の人事権は政府に握られていますしね)。
木原稔氏が防衛大臣に就いたのも困ったものです。元日航の社員で裁判の妨害に加担していたのではないかと噂されている人物です。
マスコミにはジャニーズの件と同様に日航・事故調・自衛隊・政府に対する忖度をやめてきちんと報道してもらいたいものです。
by 参道傍 (2023-10-06 09:54) 

ハマコウ

参道傍さん ありがとうございます。
ここに書かれているような疑念があるということを、かつてのわたしのように、多くの人が知らないままでいるようにいるのではないかと思っています。
青山さんの本をきっかけに、他の方の本を読むようになり、今では、かつて広く報道されたことが真実なのか疑いをもっています。
 - 日航・事故調・自衛隊・政府に対する忖度
報道に、裁判に、確かに感じます。
ひとたび風穴が空けば、大きなうねりとなるのではないかと思うのですが‥



by ハマコウ (2023-10-06 14:21) 

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