樋口清之さんはこんなことを③-「続・日本人と人情」 大和書房 1994年 /「あなたが子どもだったころ―河合隼雄対談集」 河合隼雄 楡出版 1988年【再掲載 2017.1】 [読書記録 歴史]
今日は4月14日、日曜日です。
今回は、4月10日に続いて「樋口清之さんはこんなことを」3回目、
「続・日本人と人情」を紹介します。
読んでから、いつのまにか30年も経ってしまいました。
「なるほど!」が詰まっており、
少し利口になった気持ちにさせてくれます。
出版社の案内には、
「日本人の味覚、日本料理、米食の謎、住居の謎…衣食住と日本文化の謎
の10章について99項目を風俗史的に追求。現代に受け継がれた日本文
化の由来を探り、日本人の心のあり方を浮彫りにする。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「『塩』のつく地名は、『塩釜』を除いてすべて内陸」
・「酒の語源は『栄え』。飲むと興奮して浮き立つから」
・「ひょっとこ、息吹く、火を起こすところから。伊吹姓は備前地方に多
い」
・「日本人の体が胴長・短足なのは、腸管が長いから。日本人が食べるも
のは米や野菜等、不消化繊維がたくさんあるので排便量は肉食の何倍
も多い」
・「東日本の梯子階段と西日本の箱階段」
もう一つ、再掲載になりますが、河合隼雄さんの対談集、
「あなたが子どもだったころ」を載せます。
☆樋口清之さんはこんなことを③-「続・日本人と人情」 大和書房 1994年
◇塩の道
幹道
… 米の道
横断する道
… 塩の道
「塩」のつく地名はすべて内陸(例外 塩釜)
塩町(広島)塩尻(長野)塩山(山形)
= 命の道
◇鰹節
勝男節
… 縁起物(備荒食 保存食)
旨み
… 第六の味
◎中国の五味(甘い 酸っぱい 塩辛い ぴりっと辛い 苦い)
◇酒
語源「栄え」
- 飲むと興奮して浮き立つ
最初の酒
糊状の練り物「飲み食らう」
◇懐石料理
室町時代の食べ比べゲーム
「原料の産地当て」
一般化
江戸時代 - 一番自然な味を残す料理方法
◇ひょっとこ
息吹く
= 火を起こす
伊吹姓
… 備前地方に多い
火の神(竈神)
… 火を噴く形であるひょっとこの口をとがらせて吹き込んでいる
顔
◇井戸
語源「水のあるところ」
= 水をプールしたところ
古い寺には必ず井戸がある
◇肉食民俗
食べ物が文化を支配する
- 残虐性が強い
◇日本人の体
胴長・短足
… 腸管が長い
米や野菜等、不消化繊維がたくさんあるので排便量は肉食の何
倍も多い(腸管が70~80㎝長い)
日本人の食べ物にはふさわしい
◇箸
古い形は一本の棒
… 曲げると両端がくっつく「箸」
箸を使う場合スプーンが発達しない
箸
… 日本・朝鮮・中国・東南アジア
手づかみ
… インド
フォーク
… ヨーロッパ
◇階段
東の梯子階段 と 西の箱階段
◇ふすま
唐紙
= 中国から
「間仕切り」+「装飾」
◇神棚
重層構造
家神 - 氏神 - 産土神
多神教的一神教
☆「あなたが子どもだったころ―河合隼雄対談集」 河合隼雄 楡出版 1988年【再掲載 2017.1】
◇田辺聖子
子供の時に嘘をつく練習を
小学4年生に転回点
人間は傷を中心に成長する
◇谷川俊太郎
登校拒否
→ 定時制に
◇井上ひさし
方言を使うとバツ札
← 友達がかかるとわざと使って助け合う
敗戦
- 上から来るものは信用できない
自分たちが一緒になって暮らしている中に何か本物がありそうだ
孤児院 ラサール会
とんでもない国にきて訳の分からない子どもたちのために
尽くせる神父
◎「みんな平等」が作品の基本
「グループ」で活動 作戦参謀
いたずら
… どこそこの倅か分かっている
つけは親の所に
いじめっ子をいじめ返す
今回は、4月10日に続いて「樋口清之さんはこんなことを」3回目、
「続・日本人と人情」を紹介します。
読んでから、いつのまにか30年も経ってしまいました。
「なるほど!」が詰まっており、
少し利口になった気持ちにさせてくれます。
出版社の案内には、
「日本人の味覚、日本料理、米食の謎、住居の謎…衣食住と日本文化の謎
の10章について99項目を風俗史的に追求。現代に受け継がれた日本文
化の由来を探り、日本人の心のあり方を浮彫りにする。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「『塩』のつく地名は、『塩釜』を除いてすべて内陸」
・「酒の語源は『栄え』。飲むと興奮して浮き立つから」
・「ひょっとこ、息吹く、火を起こすところから。伊吹姓は備前地方に多
い」
・「日本人の体が胴長・短足なのは、腸管が長いから。日本人が食べるも
のは米や野菜等、不消化繊維がたくさんあるので排便量は肉食の何倍
も多い」
・「東日本の梯子階段と西日本の箱階段」
もう一つ、再掲載になりますが、河合隼雄さんの対談集、
「あなたが子どもだったころ」を載せます。
☆樋口清之さんはこんなことを③-「続・日本人と人情」 大和書房 1994年
◇塩の道
幹道
… 米の道
横断する道
… 塩の道
「塩」のつく地名はすべて内陸(例外 塩釜)
塩町(広島)塩尻(長野)塩山(山形)
= 命の道
◇鰹節
勝男節
… 縁起物(備荒食 保存食)
旨み
… 第六の味
◎中国の五味(甘い 酸っぱい 塩辛い ぴりっと辛い 苦い)
◇酒
語源「栄え」
- 飲むと興奮して浮き立つ
最初の酒
糊状の練り物「飲み食らう」
◇懐石料理
室町時代の食べ比べゲーム
「原料の産地当て」
一般化
江戸時代 - 一番自然な味を残す料理方法
◇ひょっとこ
息吹く
= 火を起こす
伊吹姓
… 備前地方に多い
火の神(竈神)
… 火を噴く形であるひょっとこの口をとがらせて吹き込んでいる
顔
◇井戸
語源「水のあるところ」
= 水をプールしたところ
古い寺には必ず井戸がある
◇肉食民俗
食べ物が文化を支配する
- 残虐性が強い
◇日本人の体
胴長・短足
… 腸管が長い
米や野菜等、不消化繊維がたくさんあるので排便量は肉食の何
倍も多い(腸管が70~80㎝長い)
日本人の食べ物にはふさわしい
◇箸
古い形は一本の棒
… 曲げると両端がくっつく「箸」
箸を使う場合スプーンが発達しない
箸
… 日本・朝鮮・中国・東南アジア
手づかみ
… インド
フォーク
… ヨーロッパ
◇階段
東の梯子階段 と 西の箱階段
◇ふすま
唐紙
= 中国から
「間仕切り」+「装飾」
◇神棚
重層構造
家神 - 氏神 - 産土神
多神教的一神教
☆「あなたが子どもだったころ―河合隼雄対談集」 河合隼雄 楡出版 1988年【再掲載 2017.1】
◇田辺聖子
子供の時に嘘をつく練習を
小学4年生に転回点
人間は傷を中心に成長する
◇谷川俊太郎
登校拒否
→ 定時制に
◇井上ひさし
方言を使うとバツ札
← 友達がかかるとわざと使って助け合う
敗戦
- 上から来るものは信用できない
自分たちが一緒になって暮らしている中に何か本物がありそうだ
孤児院 ラサール会
とんでもない国にきて訳の分からない子どもたちのために
尽くせる神父
◎「みんな平等」が作品の基本
「グループ」で活動 作戦参謀
いたずら
… どこそこの倅か分かっている
つけは親の所に
いじめっ子をいじめ返す
日本にはいろんな事が多くあって・・だから面白いんですね。
by お散歩爺 (2024-04-14 07:50)
お散歩爺さん ありがとうございます。
興味をもつと、ますます知りたいと思ってしまいます。
by ハマコウ (2024-04-14 12:18)