「教育改革のゆくえ」藤田英典 岩波ブックレット 2006年 ①(前) /「妖怪と怨霊の日本史」田中聡 集英社新書 2002年 ⑤【再掲載 2015.9】 [読書記録 教育]
今回は、藤田英典さんの、
「教育改革のゆくえ」の紹介 1回目です。
出版社の案内には、
「学校選択制の導入、就学援助家庭の増加、『特色ある学校づくり』の
名のもとに広がる地域格差、学力格差。近年、社会のライフラインで
ある公教育が危機にさらされている.海外の事例を参照しつつ,日本
の教育の特性と、それらに変化をもたらした1980年代以降のさまざ
まな改革の問題点を明るみに出し、異なる未来への転換を訴える。」
とあります。
免許更新制を続けたらどうなるかを想定もできないのに、
どうして「教育改革」「教育改革」と突き進むのでしょうか。
教育改革の成果を問うこともなく次々と…。
現場が混乱し、疲弊するだけなのに。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「格差教育・格差社会におけるラディカルな改革は危険」
・「『改革のための改革』は、日本の教育の優れた側面とその基盤を解体
し、日本の教育をますます歪め、ダメにしていく可能性が大きい」
・「日本の地域社会や学校にはコミュニティというものが担保されてい
る。その点が重要な背景・秘訣の一つであろう。それにより日本の
学校の『コミュニティ性』・ケア機能が働いてきた。しかし,コミュ
ニティ性・ケア機能の基盤を突き崩すような改革(改悪)が進められ
てきた」
・「東京都では26%の生徒が私立中学に通う一方、25%の生徒が就学援
助を必要としている」
もう一つ、再掲載になりますが、田中聡さんの
「妖怪と怨霊の日本史」⑤を載せます。
「光る君へ」の世界ですね。
☆「教育改革のゆくえ」藤田英典 岩波ブックレット 2006年 ①(前)
◇はじめに 危険な改革幻想 - 教育改革国民会議の経験
Ⅰ 危険な「改革のための改革」
□危険な改革幻想 - 教育改革国民会議の経験
格差教育・格差社会
~ ラディカルな改革は危険
□教育改革の時代 - 四半世紀に渡る改革
1980 学校指導要領 ゆとりと充実
1983~87 臨教審
「個性の重視」「教育の個性化」
= 多様化,弾力化
→ 中高一貫・学校選択制
→ 新自由主義・市場原理主義
1992 月一回の学校五日制
1995 月二回の学校五日制
2002 完全学校五日制
藤田
→ 教育改革国民会議で様々な提言
□「反対のための反対」より遙かに危険な「改革のための改革」
藤田の批判
① 五日制の安易な導入・拡大とセットになった「ゆとり教
育」改革、及びそれへの反動としての「テスト学力重視」
政策
② 義務教育段階からの教育機会の不当な差別化格差化をも
たらす「強者の論理」による教育の改変
③ 成果主義的・統制主義的・査察主義的な改革・政策:学
校と教師、とりわけ公立学校の教師を理不尽に非難し、そ
の自信と誇り、夢と情熱を低下させる可能性やその誠実な
実践と学校改善,自己研鑽の努力を妨げる可能性の大きい
改革
④ 義務教育費国庫負担金問題と教育基本法「改正」問題
→ ◎ 日本の教育の優れた側面とその基盤を解体し、日本の教育を
ますます歪め、ダメにしていく可能性が大きい
※ 反対のための反対は制度やシステムを変えないからまだマシ
Ⅱ 教育改革が招く<教育的危機>
□これまでの改革は成功したのか?
改革の理由・目的
①「教育原理」:校内暴力、いじめ、不登校、学級崩壊、少年犯
罪、高校中退、落ちこぼれ 等
②「変わる社会」への対応:IT化、グローバル化、知識社会、国
際間競争の激化
③「日本の教育は時代遅れになっている」: 知識詰め込み教育、
受験偏重教育、画一教育、行きすぎた平等主義、中央集権的体
制
□「教育病理」現象は解決・改善したか?
改善されていない
誤り
① 教育病理としてのとらえ方
→ 実際は社会病理
② 教育実践より教育の制度・システムを変えれば解決・改
善すると考えた
□世界が注目する「日本の少年犯罪水準の低さ」
「日本の地域社会や学校にはコミュニティというものが担保されて
いる。その点が重要な背景・秘訣の一つであろう」
= 日本の学校の「コミュニティ性」・ケア機能
生活指導・生徒指導・特別活動
↑↓
× しかし,コミュニティ性・ケア機能の基盤を突き崩すよう
な改革が進められてきた
= 改悪
□「グローバル化する知識社会」と「ゆとり教育」との矛盾
具体的には、エリート的な中高一貫校・教育特区校や学校選択制、
習熟度別学習や発展的学習の導入・拡大を進め、小・中の段階から、
できる子供や恵まれて、家庭の子供のための特別ルートを造るとい
う改革
□時間も掛けず,努力もせずに力がつくことはない
ゆとり教育
~ 「時間も掛けず努力もせず力がつく」考えの具体化
↑↓
◎ 問題解決能力も創造性も知識・能力を基盤にしてこそ,より
よく形式され発揮される
□就学援助率の急上昇と教育格差の拡大
「格差社会・格差教育」
先進諸国の中で日本は米国に次ぐ不平等社会
□学校選択制の拡大と「リッチ・フライト」
ホワイト・フライト
→ 白人 上中層が郊外へ
◎東京都 ~ 26%が私立中学,25%が就学援助
☆「妖怪と怨霊の日本史」田中聡 集英社新書 2002年 ⑤【再掲載 2015.9】
[出版社の案内]
元始、日本は妖怪の国であった。彼らはこの国のあらゆる場所に暮らし、
人間と共存してきた。しかし、時代とともに妖怪はその姿を歴史の表舞
台から消した。
本書は、その跡を膨大な資料でたどり、本来の歴史の中に位置づけた、
まったく新しい『日本史』への試みである。そこから浮かび上がるのは、
まさに『天皇家』を中心とした権力闘争の壮大なドラマであった。
怨みを飲んで抹殺されていった者どもの魂が、怨霊となって人間の歴史
に介入する。ここに、知られざる歴史の真髄が語られる。
◇怨霊の心
愛欲の天狗
貞観5(863)年の怨霊会から3年後
藤原良房が初めて摂政に
北家栄華の礎
娘の明子を文徳天皇の女御
→ 9歳の孫を清和天皇
明子 = 染殿后
~ 狐憑き(祓おうとした聖人が后を好きに)
聖人は山へ帰され断食
→ 鬼になる
鬼と親しくなった后 ← しかし、良房も天皇も無力
天狗と鬼の違い
= 怨霊化する前に法術を学んでいたかどうか
情念の権化
- 僧侶を無用心に女に近づけることの警告
天狗の正体
染殿后 物の怪に悩まされた
憑いたのは 僧正真済
反骨の僧 相応和尚が加持
しかし、馬鹿にされ,以後,宮廷との関係を拒絶
天狐
アマギツネ = 天狗
紺青鬼と天狗
染殿后に憑いたのは
「紺青鬼?」
后に惚れたのは
「金峯山の沙門」
鬼
= 心に地獄を作り出した者たちの姿
真済
→ 狐独 「紺青鬼」
群衆は「太郎坊」
幽霊の誕生
『日本霊異記』
前世-現世-来世
~ 因果応報
平安の怨霊
- 生前の怨みをストレートに遺恨在る相手に
= 幽霊の誕生
紺青鬼は幽霊の先駆け
9世紀末 宇多天皇の下
上層貴族の宮都居住義務化
→ 怨霊も次々と生み出されていく
「もののけ」
当初「物の気」邪気 「物のさとし」
「教育改革のゆくえ」の紹介 1回目です。
出版社の案内には、
「学校選択制の導入、就学援助家庭の増加、『特色ある学校づくり』の
名のもとに広がる地域格差、学力格差。近年、社会のライフラインで
ある公教育が危機にさらされている.海外の事例を参照しつつ,日本
の教育の特性と、それらに変化をもたらした1980年代以降のさまざ
まな改革の問題点を明るみに出し、異なる未来への転換を訴える。」
とあります。
免許更新制を続けたらどうなるかを想定もできないのに、
どうして「教育改革」「教育改革」と突き進むのでしょうか。
教育改革の成果を問うこともなく次々と…。
現場が混乱し、疲弊するだけなのに。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「格差教育・格差社会におけるラディカルな改革は危険」
・「『改革のための改革』は、日本の教育の優れた側面とその基盤を解体
し、日本の教育をますます歪め、ダメにしていく可能性が大きい」
・「日本の地域社会や学校にはコミュニティというものが担保されてい
る。その点が重要な背景・秘訣の一つであろう。それにより日本の
学校の『コミュニティ性』・ケア機能が働いてきた。しかし,コミュ
ニティ性・ケア機能の基盤を突き崩すような改革(改悪)が進められ
てきた」
・「東京都では26%の生徒が私立中学に通う一方、25%の生徒が就学援
助を必要としている」
もう一つ、再掲載になりますが、田中聡さんの
「妖怪と怨霊の日本史」⑤を載せます。
「光る君へ」の世界ですね。
☆「教育改革のゆくえ」藤田英典 岩波ブックレット 2006年 ①(前)
◇はじめに 危険な改革幻想 - 教育改革国民会議の経験
Ⅰ 危険な「改革のための改革」
□危険な改革幻想 - 教育改革国民会議の経験
格差教育・格差社会
~ ラディカルな改革は危険
□教育改革の時代 - 四半世紀に渡る改革
1980 学校指導要領 ゆとりと充実
1983~87 臨教審
「個性の重視」「教育の個性化」
= 多様化,弾力化
→ 中高一貫・学校選択制
→ 新自由主義・市場原理主義
1992 月一回の学校五日制
1995 月二回の学校五日制
2002 完全学校五日制
藤田
→ 教育改革国民会議で様々な提言
□「反対のための反対」より遙かに危険な「改革のための改革」
藤田の批判
① 五日制の安易な導入・拡大とセットになった「ゆとり教
育」改革、及びそれへの反動としての「テスト学力重視」
政策
② 義務教育段階からの教育機会の不当な差別化格差化をも
たらす「強者の論理」による教育の改変
③ 成果主義的・統制主義的・査察主義的な改革・政策:学
校と教師、とりわけ公立学校の教師を理不尽に非難し、そ
の自信と誇り、夢と情熱を低下させる可能性やその誠実な
実践と学校改善,自己研鑽の努力を妨げる可能性の大きい
改革
④ 義務教育費国庫負担金問題と教育基本法「改正」問題
→ ◎ 日本の教育の優れた側面とその基盤を解体し、日本の教育を
ますます歪め、ダメにしていく可能性が大きい
※ 反対のための反対は制度やシステムを変えないからまだマシ
Ⅱ 教育改革が招く<教育的危機>
□これまでの改革は成功したのか?
改革の理由・目的
①「教育原理」:校内暴力、いじめ、不登校、学級崩壊、少年犯
罪、高校中退、落ちこぼれ 等
②「変わる社会」への対応:IT化、グローバル化、知識社会、国
際間競争の激化
③「日本の教育は時代遅れになっている」: 知識詰め込み教育、
受験偏重教育、画一教育、行きすぎた平等主義、中央集権的体
制
□「教育病理」現象は解決・改善したか?
改善されていない
誤り
① 教育病理としてのとらえ方
→ 実際は社会病理
② 教育実践より教育の制度・システムを変えれば解決・改
善すると考えた
□世界が注目する「日本の少年犯罪水準の低さ」
「日本の地域社会や学校にはコミュニティというものが担保されて
いる。その点が重要な背景・秘訣の一つであろう」
= 日本の学校の「コミュニティ性」・ケア機能
生活指導・生徒指導・特別活動
↑↓
× しかし,コミュニティ性・ケア機能の基盤を突き崩すよう
な改革が進められてきた
= 改悪
□「グローバル化する知識社会」と「ゆとり教育」との矛盾
具体的には、エリート的な中高一貫校・教育特区校や学校選択制、
習熟度別学習や発展的学習の導入・拡大を進め、小・中の段階から、
できる子供や恵まれて、家庭の子供のための特別ルートを造るとい
う改革
□時間も掛けず,努力もせずに力がつくことはない
ゆとり教育
~ 「時間も掛けず努力もせず力がつく」考えの具体化
↑↓
◎ 問題解決能力も創造性も知識・能力を基盤にしてこそ,より
よく形式され発揮される
□就学援助率の急上昇と教育格差の拡大
「格差社会・格差教育」
先進諸国の中で日本は米国に次ぐ不平等社会
□学校選択制の拡大と「リッチ・フライト」
ホワイト・フライト
→ 白人 上中層が郊外へ
◎東京都 ~ 26%が私立中学,25%が就学援助
☆「妖怪と怨霊の日本史」田中聡 集英社新書 2002年 ⑤【再掲載 2015.9】
[出版社の案内]
元始、日本は妖怪の国であった。彼らはこの国のあらゆる場所に暮らし、
人間と共存してきた。しかし、時代とともに妖怪はその姿を歴史の表舞
台から消した。
本書は、その跡を膨大な資料でたどり、本来の歴史の中に位置づけた、
まったく新しい『日本史』への試みである。そこから浮かび上がるのは、
まさに『天皇家』を中心とした権力闘争の壮大なドラマであった。
怨みを飲んで抹殺されていった者どもの魂が、怨霊となって人間の歴史
に介入する。ここに、知られざる歴史の真髄が語られる。
◇怨霊の心
愛欲の天狗
貞観5(863)年の怨霊会から3年後
藤原良房が初めて摂政に
北家栄華の礎
娘の明子を文徳天皇の女御
→ 9歳の孫を清和天皇
明子 = 染殿后
~ 狐憑き(祓おうとした聖人が后を好きに)
聖人は山へ帰され断食
→ 鬼になる
鬼と親しくなった后 ← しかし、良房も天皇も無力
天狗と鬼の違い
= 怨霊化する前に法術を学んでいたかどうか
情念の権化
- 僧侶を無用心に女に近づけることの警告
天狗の正体
染殿后 物の怪に悩まされた
憑いたのは 僧正真済
反骨の僧 相応和尚が加持
しかし、馬鹿にされ,以後,宮廷との関係を拒絶
天狐
アマギツネ = 天狗
紺青鬼と天狗
染殿后に憑いたのは
「紺青鬼?」
后に惚れたのは
「金峯山の沙門」
鬼
= 心に地獄を作り出した者たちの姿
真済
→ 狐独 「紺青鬼」
群衆は「太郎坊」
幽霊の誕生
『日本霊異記』
前世-現世-来世
~ 因果応報
平安の怨霊
- 生前の怨みをストレートに遺恨在る相手に
= 幽霊の誕生
紺青鬼は幽霊の先駆け
9世紀末 宇多天皇の下
上層貴族の宮都居住義務化
→ 怨霊も次々と生み出されていく
「もののけ」
当初「物の気」邪気 「物のさとし」
「村の若者たち」宮本常一 家の光協会 2004年 ①(前) / 「職員室の経営学」 飯田稔 ぎょうせい 1998年 ②【再掲載 2015.3】 [読書記録 民俗]
今回は宮本常一さんの、
「村の若者たち」の紹介 1回目です。
出版社の案内には、
「農村から都会へと、大量に人口が流出した昭和30年代の高度経済成
長期、村に残った若者たちの苦悩とその未来を描いた本書は、現在も
全く色褪せず、我々の人生に光を灯してくれる。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「村の宿命
田畑に限りがあることから誰かが富むと誰かが没落する
家の外で自分を戒め控えめにすることから鬱屈した気持ちが家の中
へ」
・「日本の村は小さい地域社会といえるが、不況の時は社会保障の役割を
果たしてもいた」
・「兵隊、最初は農家の次男三男だった」
・「能登の次男三男が都会に出て風呂屋の経営者となることが多かった」
もう一つ、再掲載になりますが、飯田稔さんの
「職員室の経営学」②を載せます。
☆「村の若者たち」宮本常一 家の光協会 2004年 ①(前)
◇村に残る若者の苦悶
村に残る若者の悲しみ
働いても褒められぬ生活
孤独
村の宿命
限りがある田畑
~ 誰かが富むと誰かが没落する
家の外で自分を戒め控えめに
→ 鬱屈した気持ちが家の中へ
農に従う若者
くたびれる生活
支出に現金
伸びようと努力しても
勉学の機会が与えられない
さびれゆく村
青年団の指名が少なくなってきた
◇せまい世界の余り者
せまい世界
自給自足の村
= 他の村の世話にならない
山田野理夫『南部牛追唄』
義務と責任ばかり多い
- 堕胎間引き
「生きていくことの難しさ」
日本の村
= 小さい地域社会
~ 不況の時は社会保障の役割
妻子の意味
村内人口制限
大坂
「大和婿」
- 律儀でよく働く
次男三男は養子に行くより他にはけ場がなかった
余り者
オジ・オジボーズ 名子、被官
分家
次男三男の3割程度
- 後はオジロクで終わる
オバ暮らし
白川村(女の子 外に出さない)
→ 大家族 ~ 労働者
◎ 村の中で一番手を焼いたのが余った人間の処分
◇次男三男の新しい世界
富める者と貧しき者
次男三男を村の外で生活のたつようにすること
女子
- 東北 ~ 身売り 子どもを売る村
兵隊
最初は農家の次男三男
都会への道
愛知県佐久島
- 子どもをやる風習
ハシケ業
村に残る次男三男
能登
- 風呂屋
☆「職員室の経営学」 飯田稔 ぎょうせい 1998年 ②【再掲載 2015.3】
[出版社の案内]
今から10余年前、多くの人は“学校の活性化”を口にした。そして今、
大きな教育改革の時を迎えた。しかし、教育内容、方法などだけでな
く、最も変わらなければならないのは、教師その人ではないか。
学制130年、いつか強固にできてしまった教師の体質。職員室を中心に
つくられた、教師の人間関係や行動様式。これがまた、“学校の常識は
世間の非常識”と批判の対象になっている。本書は、教職の抱える問題
点、教師に気づいてほしいことなど、率直に書いた連載に、当面する教
育問題を書き加えるとともに、各章とも手直しして一冊にまとめたもの
である。
◇一言多い人足りない人
思いこみに思い上がりが重なると
二言三言気を付けて笑顔で諭す
やはり大事な表現力
言いたいことを一言多いと相手に感じさせずに巧みに言い切る
表現力
一言足りない人も
言いにくくても注意しなければならないことがある
→ ◎ 言う人の判断力と聞く人の素直さ
◇どうしてこんな事言うの
自ら解決しないで
~ 責任はだれがとる
「教頭が」「教頭が」と…
→ 大切なのは「わたしの不行き届き」
◇ちょっといい風景・ちょっといい話
いい風景
子どもが教師を取り囲む風景
~ 心理的支持基盤
学校の御都合主義ばかりが…
学校の自己責任・自助努力
ちょっといい話
学校の苦労などジャーナリズムは知らない
居丈高にならないで
教職の世界に被害者意識
どれほど努めようと叩かれるのは自分たち
→ 防衛本能が先に立つ
新しい教育実践を生み出す気持ちも鈍りがち
でも教育改革の今、教師の気勢があがらないでどうする
スクールリーダー
◎ 風に向かって毅然として立ち校内を励ます人でありたい
三つのいい話
◎「自信は謙虚さを生み,自信のなさは虚勢を張らせる」
「村の若者たち」の紹介 1回目です。
出版社の案内には、
「農村から都会へと、大量に人口が流出した昭和30年代の高度経済成
長期、村に残った若者たちの苦悩とその未来を描いた本書は、現在も
全く色褪せず、我々の人生に光を灯してくれる。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「村の宿命
田畑に限りがあることから誰かが富むと誰かが没落する
家の外で自分を戒め控えめにすることから鬱屈した気持ちが家の中
へ」
・「日本の村は小さい地域社会といえるが、不況の時は社会保障の役割を
果たしてもいた」
・「兵隊、最初は農家の次男三男だった」
・「能登の次男三男が都会に出て風呂屋の経営者となることが多かった」
もう一つ、再掲載になりますが、飯田稔さんの
「職員室の経営学」②を載せます。
☆「村の若者たち」宮本常一 家の光協会 2004年 ①(前)
◇村に残る若者の苦悶
村に残る若者の悲しみ
働いても褒められぬ生活
孤独
村の宿命
限りがある田畑
~ 誰かが富むと誰かが没落する
家の外で自分を戒め控えめに
→ 鬱屈した気持ちが家の中へ
農に従う若者
くたびれる生活
支出に現金
伸びようと努力しても
勉学の機会が与えられない
さびれゆく村
青年団の指名が少なくなってきた
◇せまい世界の余り者
せまい世界
自給自足の村
= 他の村の世話にならない
山田野理夫『南部牛追唄』
義務と責任ばかり多い
- 堕胎間引き
「生きていくことの難しさ」
日本の村
= 小さい地域社会
~ 不況の時は社会保障の役割
妻子の意味
村内人口制限
大坂
「大和婿」
- 律儀でよく働く
次男三男は養子に行くより他にはけ場がなかった
余り者
オジ・オジボーズ 名子、被官
分家
次男三男の3割程度
- 後はオジロクで終わる
オバ暮らし
白川村(女の子 外に出さない)
→ 大家族 ~ 労働者
◎ 村の中で一番手を焼いたのが余った人間の処分
◇次男三男の新しい世界
富める者と貧しき者
次男三男を村の外で生活のたつようにすること
女子
- 東北 ~ 身売り 子どもを売る村
兵隊
最初は農家の次男三男
都会への道
愛知県佐久島
- 子どもをやる風習
ハシケ業
村に残る次男三男
能登
- 風呂屋
☆「職員室の経営学」 飯田稔 ぎょうせい 1998年 ②【再掲載 2015.3】
[出版社の案内]
今から10余年前、多くの人は“学校の活性化”を口にした。そして今、
大きな教育改革の時を迎えた。しかし、教育内容、方法などだけでな
く、最も変わらなければならないのは、教師その人ではないか。
学制130年、いつか強固にできてしまった教師の体質。職員室を中心に
つくられた、教師の人間関係や行動様式。これがまた、“学校の常識は
世間の非常識”と批判の対象になっている。本書は、教職の抱える問題
点、教師に気づいてほしいことなど、率直に書いた連載に、当面する教
育問題を書き加えるとともに、各章とも手直しして一冊にまとめたもの
である。
◇一言多い人足りない人
思いこみに思い上がりが重なると
二言三言気を付けて笑顔で諭す
やはり大事な表現力
言いたいことを一言多いと相手に感じさせずに巧みに言い切る
表現力
一言足りない人も
言いにくくても注意しなければならないことがある
→ ◎ 言う人の判断力と聞く人の素直さ
◇どうしてこんな事言うの
自ら解決しないで
~ 責任はだれがとる
「教頭が」「教頭が」と…
→ 大切なのは「わたしの不行き届き」
◇ちょっといい風景・ちょっといい話
いい風景
子どもが教師を取り囲む風景
~ 心理的支持基盤
学校の御都合主義ばかりが…
学校の自己責任・自助努力
ちょっといい話
学校の苦労などジャーナリズムは知らない
居丈高にならないで
教職の世界に被害者意識
どれほど努めようと叩かれるのは自分たち
→ 防衛本能が先に立つ
新しい教育実践を生み出す気持ちも鈍りがち
でも教育改革の今、教師の気勢があがらないでどうする
スクールリーダー
◎ 風に向かって毅然として立ち校内を励ます人でありたい
三つのいい話
◎「自信は謙虚さを生み,自信のなさは虚勢を張らせる」
「鎮守の森は泣いている」山折哲雄 PHP 2001年 ② /「学校の社会力」門脇厚司 朝日新聞社 2002年 ③【再掲載 2015.8】 [読書記録 一般]
今回は、2月24日に続いて、山折哲雄さんの、
「鎮守の森は泣いている」の紹介 2回目です。
出版社の案内には、
「いま日本人は自らの『心』の在り処を見失いつつある。何に感動し何
を悲しみ、日々をどう生き、死に際して何を考えたのか。この国に連
綿と繋がる感性を取り戻す事が強く求められている。
本書では『日本人の信仰のかたち』を見つめてきた著者が、人々の感
性を掘り起こしていく。
西行、芭蕉という『日本をさまよう』求道者がいた。彼らは蔑まれ孤
独の中に生きる『こじき』に憧れ、そうなる事で悟りを開こうとした
のだ。つまり私を無の状態にしたとき、ものがよく見えてくると信じ、
そういう心の在り方、生き方にどこまでもこだわった、と著者は言う。
また日本には『人間は一度死を通過する事で神になることができる』
という独自の死の感覚があり、そこから死の世界の近くにいる『老人』
が神にも等しい存在として崇められてきたのである、と述べていく。
日本人の行動規範をユニークかつ大胆な視点から論じていく、眼から
ウロコが落ちる日本人論。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「国家基軸としての皇室
- 皇室を媒介とした伝統神道のキリスト教化」
・「人は死んでタマになりカミになる(=氏神信仰)
祖先(祖霊)崇拝」
- 静岡県特に中西部の屋敷地北西に祀られる「地の神様」と
つながるのでしょうか。
・「悲しみの中で生きることが目的の最高の生き方」
・「子守歌 『親のない子は夕日を拝む。親は夕日の真ん中に』
- 『親』を憎むな、『ただお前の運命を嘆け』」
もう一つ、再掲載になりますが、門脇厚司さんの
「学校の社会力」③を載せます。
☆「鎮守の森は泣いている」山折哲雄 PHP 2001年 ②
◇それでも鎮守の森は泣いている
議論の前提に問題あり
新田氏が拠る葦津珍彦氏の思想
民俗学への敵意
柳田、折口民俗学への葦津氏の怨念
葦津
「皇室中心の神道」
- 極端な少数派へ
柳田、折口
「地方分散的な古神道」
みえてこない私の誤り
伊藤が描いた国家基軸としての皇室
伊藤
- 皇室を媒介とした伝統神道のキリスト教化
硬直した微視的思考
代わるべき解釈や定説はあるのか
◇カミの再生
ねつ造された石
平成12年暮れ
「旧石器発見」捏造問題
霊石の鎮座する山
三輪山磐座
タダモノ主義の考古学
モノの発掘騒動
神道考古学の誤謬
大場磐雄 提唱
祭祀の全容が祭祀遺跡に
カミとタマへの行方
タマやカミが集まる石
人は死んでタマになりカミになる(=氏神信仰)
祖先(祖霊)崇拝
~ 四季折々の祭り、共同体の生活を豊かに
◇もう一つの「日本教」
日本の知識人が最後にたどり着く「日本の心」
山本七平「日本教」
日本教 - 西行、芭蕉、良寛
娘を蹴落として出家した西行の悲しみ
西行
出家前は北面の武士
佐藤義満(頼朝の親戚筋)
立身出世間違いない
~ 23歳で出家 → 勝持寺
出家に諸説
白河上皇の思い者の待賢門院璋氏に惚れた
- やがて鳥羽上皇の皇后
崇徳天皇の母 後白河天皇の母
保元平治の乱のキーパーソン
この世とあの世の往来者媒介者
和歌の道と手放さず
~ 不良老年への憧れ
諸国行脚
~ 寄附金募集
悲しみの中で生きることが目的の最高の生き方
「霊肉分離」の神道的感覚
~ 神道反応
「心身一対」の仏教的感覚
西行
~ 深い悲しみの勧請
捨て子に自らの体験を重ねた芭蕉
芭蕉 カニ 西行を尊敬
終生続いた「こじき」へのあこがれ
こっじきとこじき
「こっじき」から「こじき」への旅
- 真の道
「奥の細道」の旅は坂田の落日を目指した旅
暑き日を 海に入れたり 最上川
「親を憎むでない」と教えられる教育
子守歌
親のない子は夕日を拝む。親は夕日の真ん中に。
- ◎ 「親」を憎むな 「ただお前の運命を嘆け」
冬ごもりして「正法眼蔵」を読む
良寛 新潟県 出雲崎
葛藤の中で子どもと遊び続けた良寛
乞食
子どもと手まり
- ああ一日楽しかった、だが乞食はできなかった
宗教家の本質は人さらい
学校とか宗教とかいうものは、家庭から子どもを奪い去っ
てくる場所
良寛
- 非情さ
親の手から子どもを奪い取り緊張感の中で遊んだ
非情さと悲しみの感情が背中合わせ
「自分の悲しさ」からこぼれた涙
おいの馬之助に一粒の涙
☆「学校の社会力」門脇厚司 朝日新聞社 2002年 ③【再掲載 2015.8】
[出版社の案内]
いまや脳科学的にも実証されつつある子どもの学力低下。深刻な事態を、
親のしつけが悪いから、学校が『ゆとり教育』に走っているからといっ
た、素人分かりしやすいコトバで片付けてはならない。必要なのは、最
も大事な社会力を子どもたちの中に根付かせるための環境を整えること
にある。前著『子どもの社会力』で、人が人とつながり、社会をつくる
力=社会力を提案し、ひろく注目を集めた著者が、教育の本質に迫る。
迷走する文部科学省、混乱する教育現場、困惑する親たち、そして、子
どもたちをとりまくすべての大人たちへ、いま子どものために、何をす
べきか、緊急提言。
<学校教育と社会力>
◇学力と社会力
□様々な学力観
明治期
学力 = 学校ニ於テ受得シタル知識
現在も「学校ニ於イテ受得シタル知識」
・学力テストで高い点数を取るための力
・ランクの高い上級学校に入るための力
・高い学歴をつけるための力
□「社会をつくる」力としての学力
1950年代 広岡亮蔵(名古屋大)
◎「社会をつくる力が学力である」
学力三層構造論
「旧時の学力」使用されるための学力
「新しい学力観」切り開いていくための学力
・事態の中に入り込んで事態を変革する学力
・よき社会建設のための学力
・環境を切り開いていく能動的な力
→ 「新しいよい社会を建設していくための生きた機能的な力の
総体」
□広がる学力低下批判の社会的効果
「旧時の学力」に植え替えられた
学力低下論
= 自国中心的
= わが子中心的
= わがクラス中心的
◎ 人間のもつ自己成長力の迫力を全く知らないか人間がうちに秘
めている潜在的な力や自己学習能力のすごさを著しく侮った人間
観に基づくもの
デューイ
「学校教育の目標は,成長をいつまでも可能ならしめるように子
どもの諸力を構成することによって教育的成長の継続を確保す
ることである。子どもが生活そのものから学ぼうとする性向,
生活環境を整え子どものこうした性向を育み育てることこそ学
校教育の第一の目標である。」
→ ◎ 子どもの教育は学校や教師に任せておけばうまくいくもの
ではない。
□学習意欲の低下と社会力の衰弱
◇生きる力と社会科
□再登場した「新しい学力観」
臨教審
「ゆとり教育」
- 自由化,個性化,多様
□総合学習のねらいと中身
3割削減しても教師の負担は大
□総合的な学習の時間の可能性
①地域の人との出会い
②グループ 他の人との出会い
③自分で考え自分で調べる
④自分自身を知る
◇学校を地域に開く
□奨励された学校と地域との連携
イギリスで始まる市民性教育
社会力
= シチズンシップ
イギリスの市民性教育
2002.9より導入
アメリカのサービス学習
イギリスのCSV
ブリトン女史
①生徒の学習態度の改善
②生徒の出席率の向上
③生徒の退学者の減少
④書く技術と話す技術の向上
⑤効果的なチームワーク技術の習得
□子どもを市民と見なすことの教育性
□地域づくりが育む社会力
「鎮守の森は泣いている」の紹介 2回目です。
出版社の案内には、
「いま日本人は自らの『心』の在り処を見失いつつある。何に感動し何
を悲しみ、日々をどう生き、死に際して何を考えたのか。この国に連
綿と繋がる感性を取り戻す事が強く求められている。
本書では『日本人の信仰のかたち』を見つめてきた著者が、人々の感
性を掘り起こしていく。
西行、芭蕉という『日本をさまよう』求道者がいた。彼らは蔑まれ孤
独の中に生きる『こじき』に憧れ、そうなる事で悟りを開こうとした
のだ。つまり私を無の状態にしたとき、ものがよく見えてくると信じ、
そういう心の在り方、生き方にどこまでもこだわった、と著者は言う。
また日本には『人間は一度死を通過する事で神になることができる』
という独自の死の感覚があり、そこから死の世界の近くにいる『老人』
が神にも等しい存在として崇められてきたのである、と述べていく。
日本人の行動規範をユニークかつ大胆な視点から論じていく、眼から
ウロコが落ちる日本人論。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「国家基軸としての皇室
- 皇室を媒介とした伝統神道のキリスト教化」
・「人は死んでタマになりカミになる(=氏神信仰)
祖先(祖霊)崇拝」
- 静岡県特に中西部の屋敷地北西に祀られる「地の神様」と
つながるのでしょうか。
・「悲しみの中で生きることが目的の最高の生き方」
・「子守歌 『親のない子は夕日を拝む。親は夕日の真ん中に』
- 『親』を憎むな、『ただお前の運命を嘆け』」
もう一つ、再掲載になりますが、門脇厚司さんの
「学校の社会力」③を載せます。
☆「鎮守の森は泣いている」山折哲雄 PHP 2001年 ②
◇それでも鎮守の森は泣いている
議論の前提に問題あり
新田氏が拠る葦津珍彦氏の思想
民俗学への敵意
柳田、折口民俗学への葦津氏の怨念
葦津
「皇室中心の神道」
- 極端な少数派へ
柳田、折口
「地方分散的な古神道」
みえてこない私の誤り
伊藤が描いた国家基軸としての皇室
伊藤
- 皇室を媒介とした伝統神道のキリスト教化
硬直した微視的思考
代わるべき解釈や定説はあるのか
◇カミの再生
ねつ造された石
平成12年暮れ
「旧石器発見」捏造問題
霊石の鎮座する山
三輪山磐座
タダモノ主義の考古学
モノの発掘騒動
神道考古学の誤謬
大場磐雄 提唱
祭祀の全容が祭祀遺跡に
カミとタマへの行方
タマやカミが集まる石
人は死んでタマになりカミになる(=氏神信仰)
祖先(祖霊)崇拝
~ 四季折々の祭り、共同体の生活を豊かに
◇もう一つの「日本教」
日本の知識人が最後にたどり着く「日本の心」
山本七平「日本教」
日本教 - 西行、芭蕉、良寛
娘を蹴落として出家した西行の悲しみ
西行
出家前は北面の武士
佐藤義満(頼朝の親戚筋)
立身出世間違いない
~ 23歳で出家 → 勝持寺
出家に諸説
白河上皇の思い者の待賢門院璋氏に惚れた
- やがて鳥羽上皇の皇后
崇徳天皇の母 後白河天皇の母
保元平治の乱のキーパーソン
この世とあの世の往来者媒介者
和歌の道と手放さず
~ 不良老年への憧れ
諸国行脚
~ 寄附金募集
悲しみの中で生きることが目的の最高の生き方
「霊肉分離」の神道的感覚
~ 神道反応
「心身一対」の仏教的感覚
西行
~ 深い悲しみの勧請
捨て子に自らの体験を重ねた芭蕉
芭蕉 カニ 西行を尊敬
終生続いた「こじき」へのあこがれ
こっじきとこじき
「こっじき」から「こじき」への旅
- 真の道
「奥の細道」の旅は坂田の落日を目指した旅
暑き日を 海に入れたり 最上川
「親を憎むでない」と教えられる教育
子守歌
親のない子は夕日を拝む。親は夕日の真ん中に。
- ◎ 「親」を憎むな 「ただお前の運命を嘆け」
冬ごもりして「正法眼蔵」を読む
良寛 新潟県 出雲崎
葛藤の中で子どもと遊び続けた良寛
乞食
子どもと手まり
- ああ一日楽しかった、だが乞食はできなかった
宗教家の本質は人さらい
学校とか宗教とかいうものは、家庭から子どもを奪い去っ
てくる場所
良寛
- 非情さ
親の手から子どもを奪い取り緊張感の中で遊んだ
非情さと悲しみの感情が背中合わせ
「自分の悲しさ」からこぼれた涙
おいの馬之助に一粒の涙
☆「学校の社会力」門脇厚司 朝日新聞社 2002年 ③【再掲載 2015.8】
[出版社の案内]
いまや脳科学的にも実証されつつある子どもの学力低下。深刻な事態を、
親のしつけが悪いから、学校が『ゆとり教育』に走っているからといっ
た、素人分かりしやすいコトバで片付けてはならない。必要なのは、最
も大事な社会力を子どもたちの中に根付かせるための環境を整えること
にある。前著『子どもの社会力』で、人が人とつながり、社会をつくる
力=社会力を提案し、ひろく注目を集めた著者が、教育の本質に迫る。
迷走する文部科学省、混乱する教育現場、困惑する親たち、そして、子
どもたちをとりまくすべての大人たちへ、いま子どものために、何をす
べきか、緊急提言。
<学校教育と社会力>
◇学力と社会力
□様々な学力観
明治期
学力 = 学校ニ於テ受得シタル知識
現在も「学校ニ於イテ受得シタル知識」
・学力テストで高い点数を取るための力
・ランクの高い上級学校に入るための力
・高い学歴をつけるための力
□「社会をつくる」力としての学力
1950年代 広岡亮蔵(名古屋大)
◎「社会をつくる力が学力である」
学力三層構造論
「旧時の学力」使用されるための学力
「新しい学力観」切り開いていくための学力
・事態の中に入り込んで事態を変革する学力
・よき社会建設のための学力
・環境を切り開いていく能動的な力
→ 「新しいよい社会を建設していくための生きた機能的な力の
総体」
□広がる学力低下批判の社会的効果
「旧時の学力」に植え替えられた
学力低下論
= 自国中心的
= わが子中心的
= わがクラス中心的
◎ 人間のもつ自己成長力の迫力を全く知らないか人間がうちに秘
めている潜在的な力や自己学習能力のすごさを著しく侮った人間
観に基づくもの
デューイ
「学校教育の目標は,成長をいつまでも可能ならしめるように子
どもの諸力を構成することによって教育的成長の継続を確保す
ることである。子どもが生活そのものから学ぼうとする性向,
生活環境を整え子どものこうした性向を育み育てることこそ学
校教育の第一の目標である。」
→ ◎ 子どもの教育は学校や教師に任せておけばうまくいくもの
ではない。
□学習意欲の低下と社会力の衰弱
◇生きる力と社会科
□再登場した「新しい学力観」
臨教審
「ゆとり教育」
- 自由化,個性化,多様
□総合学習のねらいと中身
3割削減しても教師の負担は大
□総合的な学習の時間の可能性
①地域の人との出会い
②グループ 他の人との出会い
③自分で考え自分で調べる
④自分自身を知る
◇学校を地域に開く
□奨励された学校と地域との連携
イギリスで始まる市民性教育
社会力
= シチズンシップ
イギリスの市民性教育
2002.9より導入
アメリカのサービス学習
イギリスのCSV
ブリトン女史
①生徒の学習態度の改善
②生徒の出席率の向上
③生徒の退学者の減少
④書く技術と話す技術の向上
⑤効果的なチームワーク技術の習得
□子どもを市民と見なすことの教育性
□地域づくりが育む社会力
「死者の民主主義」畑中章宏 トランスビュー 2019年 ②(後) /「ふえる一方の不登校をどうとらるか(中)『心をほどく人間関係の大切さについて』 伊藤友宣(神戸心療親子研究室・主宰) 『月刊少年育成』2001年 ⑧【再掲載 2015.5】 [読書記録 一般]
今回は2月23日に続いて、畑中章宏さんの、
「死者の民主主義」の紹介 2回目です。
出版社の案内には、
「人ならざるものたちの声を聴け
20世紀初めのほぼ同じ時期に、イギリス人作家チェスタトンと、当
時はまだ官僚だった民俗学者の柳田国男は、ほぼ同じことを主張し
た。
それが「『死者の民主主義』である。
その意味するところは、世の中のあり方を決める選挙への投票権を生
きている者だけが独占するべきではない、すなわち『死者にも選挙権
を与えよ』ということである。
精霊や妖怪、小さな神々といったものは、単なる迷信にすぎないのだ
ろうか。
それらを素朴に信じてきた人びとこそが、社会の担い手だったのでは
なかったか。
いま私たちは、近代化のなかで見過ごされてきたものに目を向け、伝
統にもとづく古くて新しい民主主義を考えなければならない。
死者、妖怪、幽霊、動物、神、そしてAI……
人は『見えない世界』とどのようにつながってきたのか。
古今の現象を民俗学の視点で読み解く論考集。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「南方熊楠の神社合祀反対運動も強調すべき民俗学の戦いだった」
「南方熊楠のマンダラ的世界観
= 社会とは重層的で複雑で多様性に満ちたものだ」
・「民主主義の信条は、『結婚』『子どもの養育』『国家の法律』といっ
た最も重要な物事を平凡人自身に任せることだという。」
・「仏法は村の正気の大衆によってつくられるのに対し、書物は村のた
った一人の狂人が書くものだから伝説の方が歴史書よりも尊敬され
なければならない」
・「妖怪は零落した神-柳田國男」
もう一つ、再掲載になりますが、伊藤友宣さんの
「ふえる一方の不登校をどうとらるか(中)『心をほどく人間関係の大
切さについて』」⑧
を載せます。
☆「死者の民主主義」畑中章宏 トランスビュー 2019年 ②(後)
◇南方熊楠の闘い
◎ 日本の民俗学が近代化の中で蔑ろにされようとしているものた
ちに目を向けさせるための戦いでもあったということだ
南方熊楠の神社合祀反対運動も強調すべき民俗学の戦いだった
1906(明治39)第一次西園寺内閣
集落ごとにある神社を合祀し一町村一神社を標準とせよと
いう神社合祀を全国に促した
◎ 神社は住民の融和慰安や信仰のよりどころ
- 史跡と古伝を滅ぼさせる
緑豊かな森林
- 併合された神社跡の林が伐採され生物が全滅
→ 南方は危惧した
南方熊楠のマンダラ的世界観
社会とは重層的で複雑で多様性に満ちたものだ
奏功 1920(大正9)年
貴族院で「神社合祀無益」決議
□「平凡人は人生を内側から見ている」
チェスタトン
民主主義の信条は、「結婚」「子どもの養育」「国家の法律」
といった最も重要な物事を平凡人自身に任せることだという。
「伝説の方が歴史書よりも尊敬されなければならない」
~ 仏法は村の正気の大衆によってつくられるのに対し、書物は
村のたった一人の狂人が書くものだから
非凡人の明晰明快な論証より平凡人の空想や偏見の方が、より好
ましく「平凡人は人生を内側から見ているからだ」というチェスタ
トンの辛らつな言葉から、現在の知識人が政治に果たしている役割
のおぼつかなさをわたしは想起するのだった
◇「わたしは死んだのですか?」
□大震災を巡る「幽霊」と「妖怪」
わたしたちは数多くの「死霊」と出会ってきた
さまざまな霊魂譚
あの世からの伝言
松谷みよ子『あの世からのことづて 私の遠野物語』1984
東日本大震災では数が圧倒的に多かった
新たな「妖怪」伝承は生まれるのか
『災害と妖怪』2012
◇妖怪と公共
□柳田國男の妖怪体験
兵庫県 辻川
河童「ガタロ(川太郎)」 一つ目小僧
妖怪の国際比較
さまよう妖怪
柳田 「妖怪は零落した神」
妖怪の発展と発見
共同体が伝承してきた妖怪
- 夢枕に立つ幽霊
桜井徳太郎『モウリョウ信仰の基盤-とくに非業の死霊と供養儀
礼について』1983
◎ いま妖怪に求められているのは、何事も明確にしたり、おもしろ
がりたる「知的」な精神状況なのではあるまいか
◇死者に「○○」した大勢の若者たち
□渋谷のハロウィンをめぐる考察
ハロウィンの起源と日本での流行
ハロウィンはもともとアイルランド(ケルト)の伝統社会で祖先
や死者の霊を供養する節句
「万霊節=サウィン」
「トリック・オア・トリート」
~ 明日からの一年を大切に暮らせるか?
途中まで
☆ふえる一方の不登校をどうとらるか(中)「心をほどく人間関係の大切さについて」 伊藤友宣(神戸心療親子研究室・主宰) 『月刊少年育成』2001年 ⑧【再掲載 2015.5】
◇親の努力は徒労に終わり
さて、もともと何のこだわりで2年生から不登校がはじまったかとい
うことですが、その当時からのことを、私はあらかじめ母親からはこう
聞かされていました。
「なんでか分からないのですが、朝になるとうっとうしくて、ぽつん、
ぽつんと何日かに一日休むようになって。二日も続けて休むと次の日
は、行ってくれるか行ってくれるかと気になってたのに、とうとうあ
る日から休み続けたんです。どうでもこうでも行かないようになって。」
「問うても問うても、何も言ってくれんかった。」
「父親が荒れ立ってしまって、どうでも行けと力づくで引っぱり出そう
として、あの子は泣いてわめいて、目付きまですごい様子で必死にさ
からって動こうとせず、ちょっとでも尋ねるとものすごい怒るので…。
親もなにがなんだか訳が分かリませんでした。」
「あれこれの不登校の本に書いているように、そのへんを壊しまわるよ
うになったかと思うと、私を叩いてきたり蹴りまわったりの時期もあ
りました。」
「4年の頃から、近所の子が放課後や休みの日には遊びに来てくれるよ
うになって、いつからか友達の来てくれるのを心待ちしていて。担任
の先生も来てくれると、会いはするんですが、親や先生から、学校の
話をすると、いやがって顔色が変るので、どうしようもなく、この四
年間が過ぎたのです」
と。
◇散漫な表現の文章化を手伝ってやる
それが、私には私と会ってまだろくに話も交わしてない内に、
「たいしたことやなかったんや。なあ」
と親に同意を求めながら、ぼろぼろとこぼれるように話しだしたという
わけです。
「奴らがなあ、なんやかやと」
話はいい加減なことばの羅列でしかありませんから、こちらが推測を
働かせて意味の分かる文章化を試みていきます。
「クラスの中の何人かの者が、か?」
「女ら、や」
「女の子が数人が?やな?」
「そう。うるさいんや」
つまり、のんびり、おっとりしたような大介少年は口さがない女の子
たちグループの冗談やからかいの対象にされ、そのわずらわしさにうん
ざりして、もともと男の子の仲間で競いあったり夢中に遊びほうけたり
するほうではなかったもので、何もかもがおろそかになり、気力散漫の
常態がうとましくて、目覚めの朝から元気が湧かない。
なにかにつけ、とどこおりがちな起居振る舞いを、親はせかしたり嘆
いたりで、まわりが自分を非難したり失望したりすることに慣れっこに
なる。
心の不調は生理的な生活リズムにいよいよ直結してしまい、又今日も
あの女どもにいい加減遊ばれるのかと思うだけで気が滅入り、どうにも
動きがのろくて、これでは大幅に遅刻するしかなく、先生から嫌味のた
らたらかと思えば、ついに頭がズキンズキンと、熱もあるらしいと訴え
て、休んでしまうといったところであったらしいのですね。
子の表現したげな顔つきの、その表情の変化を見守りながら、私は事
態のつながりを推測で展開してやると、「うん」とか「そう」とか、
「うん、だいたいそうやな」「ああ」「うん」と合いの手を大介は入れ
ながら、もともと四年前の不登校になりかかった頃の自分の心の姿が読
めて来たようで、日の光や頷き具合に、見る見る心の開いていく様子が
明らかだったのです。
「でな。新井ちゅう一番うるさい女。そいつが俺になにをしたと思う?
背中に紙を貼りよんねんや。なんたらいやなこと書いてな。相手にな
れんわ」
といつしか、気恥ずかしげな表現ながら自分で話し出しているのでした。
「死者の民主主義」の紹介 2回目です。
出版社の案内には、
「人ならざるものたちの声を聴け
20世紀初めのほぼ同じ時期に、イギリス人作家チェスタトンと、当
時はまだ官僚だった民俗学者の柳田国男は、ほぼ同じことを主張し
た。
それが「『死者の民主主義』である。
その意味するところは、世の中のあり方を決める選挙への投票権を生
きている者だけが独占するべきではない、すなわち『死者にも選挙権
を与えよ』ということである。
精霊や妖怪、小さな神々といったものは、単なる迷信にすぎないのだ
ろうか。
それらを素朴に信じてきた人びとこそが、社会の担い手だったのでは
なかったか。
いま私たちは、近代化のなかで見過ごされてきたものに目を向け、伝
統にもとづく古くて新しい民主主義を考えなければならない。
死者、妖怪、幽霊、動物、神、そしてAI……
人は『見えない世界』とどのようにつながってきたのか。
古今の現象を民俗学の視点で読み解く論考集。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「南方熊楠の神社合祀反対運動も強調すべき民俗学の戦いだった」
「南方熊楠のマンダラ的世界観
= 社会とは重層的で複雑で多様性に満ちたものだ」
・「民主主義の信条は、『結婚』『子どもの養育』『国家の法律』といっ
た最も重要な物事を平凡人自身に任せることだという。」
・「仏法は村の正気の大衆によってつくられるのに対し、書物は村のた
った一人の狂人が書くものだから伝説の方が歴史書よりも尊敬され
なければならない」
・「妖怪は零落した神-柳田國男」
もう一つ、再掲載になりますが、伊藤友宣さんの
「ふえる一方の不登校をどうとらるか(中)『心をほどく人間関係の大
切さについて』」⑧
を載せます。
☆「死者の民主主義」畑中章宏 トランスビュー 2019年 ②(後)
◇南方熊楠の闘い
◎ 日本の民俗学が近代化の中で蔑ろにされようとしているものた
ちに目を向けさせるための戦いでもあったということだ
南方熊楠の神社合祀反対運動も強調すべき民俗学の戦いだった
1906(明治39)第一次西園寺内閣
集落ごとにある神社を合祀し一町村一神社を標準とせよと
いう神社合祀を全国に促した
◎ 神社は住民の融和慰安や信仰のよりどころ
- 史跡と古伝を滅ぼさせる
緑豊かな森林
- 併合された神社跡の林が伐採され生物が全滅
→ 南方は危惧した
南方熊楠のマンダラ的世界観
社会とは重層的で複雑で多様性に満ちたものだ
奏功 1920(大正9)年
貴族院で「神社合祀無益」決議
□「平凡人は人生を内側から見ている」
チェスタトン
民主主義の信条は、「結婚」「子どもの養育」「国家の法律」
といった最も重要な物事を平凡人自身に任せることだという。
「伝説の方が歴史書よりも尊敬されなければならない」
~ 仏法は村の正気の大衆によってつくられるのに対し、書物は
村のたった一人の狂人が書くものだから
非凡人の明晰明快な論証より平凡人の空想や偏見の方が、より好
ましく「平凡人は人生を内側から見ているからだ」というチェスタ
トンの辛らつな言葉から、現在の知識人が政治に果たしている役割
のおぼつかなさをわたしは想起するのだった
◇「わたしは死んだのですか?」
□大震災を巡る「幽霊」と「妖怪」
わたしたちは数多くの「死霊」と出会ってきた
さまざまな霊魂譚
あの世からの伝言
松谷みよ子『あの世からのことづて 私の遠野物語』1984
東日本大震災では数が圧倒的に多かった
新たな「妖怪」伝承は生まれるのか
『災害と妖怪』2012
◇妖怪と公共
□柳田國男の妖怪体験
兵庫県 辻川
河童「ガタロ(川太郎)」 一つ目小僧
妖怪の国際比較
さまよう妖怪
柳田 「妖怪は零落した神」
妖怪の発展と発見
共同体が伝承してきた妖怪
- 夢枕に立つ幽霊
桜井徳太郎『モウリョウ信仰の基盤-とくに非業の死霊と供養儀
礼について』1983
◎ いま妖怪に求められているのは、何事も明確にしたり、おもしろ
がりたる「知的」な精神状況なのではあるまいか
◇死者に「○○」した大勢の若者たち
□渋谷のハロウィンをめぐる考察
ハロウィンの起源と日本での流行
ハロウィンはもともとアイルランド(ケルト)の伝統社会で祖先
や死者の霊を供養する節句
「万霊節=サウィン」
「トリック・オア・トリート」
~ 明日からの一年を大切に暮らせるか?
途中まで
☆ふえる一方の不登校をどうとらるか(中)「心をほどく人間関係の大切さについて」 伊藤友宣(神戸心療親子研究室・主宰) 『月刊少年育成』2001年 ⑧【再掲載 2015.5】
◇親の努力は徒労に終わり
さて、もともと何のこだわりで2年生から不登校がはじまったかとい
うことですが、その当時からのことを、私はあらかじめ母親からはこう
聞かされていました。
「なんでか分からないのですが、朝になるとうっとうしくて、ぽつん、
ぽつんと何日かに一日休むようになって。二日も続けて休むと次の日
は、行ってくれるか行ってくれるかと気になってたのに、とうとうあ
る日から休み続けたんです。どうでもこうでも行かないようになって。」
「問うても問うても、何も言ってくれんかった。」
「父親が荒れ立ってしまって、どうでも行けと力づくで引っぱり出そう
として、あの子は泣いてわめいて、目付きまですごい様子で必死にさ
からって動こうとせず、ちょっとでも尋ねるとものすごい怒るので…。
親もなにがなんだか訳が分かリませんでした。」
「あれこれの不登校の本に書いているように、そのへんを壊しまわるよ
うになったかと思うと、私を叩いてきたり蹴りまわったりの時期もあ
りました。」
「4年の頃から、近所の子が放課後や休みの日には遊びに来てくれるよ
うになって、いつからか友達の来てくれるのを心待ちしていて。担任
の先生も来てくれると、会いはするんですが、親や先生から、学校の
話をすると、いやがって顔色が変るので、どうしようもなく、この四
年間が過ぎたのです」
と。
◇散漫な表現の文章化を手伝ってやる
それが、私には私と会ってまだろくに話も交わしてない内に、
「たいしたことやなかったんや。なあ」
と親に同意を求めながら、ぼろぼろとこぼれるように話しだしたという
わけです。
「奴らがなあ、なんやかやと」
話はいい加減なことばの羅列でしかありませんから、こちらが推測を
働かせて意味の分かる文章化を試みていきます。
「クラスの中の何人かの者が、か?」
「女ら、や」
「女の子が数人が?やな?」
「そう。うるさいんや」
つまり、のんびり、おっとりしたような大介少年は口さがない女の子
たちグループの冗談やからかいの対象にされ、そのわずらわしさにうん
ざりして、もともと男の子の仲間で競いあったり夢中に遊びほうけたり
するほうではなかったもので、何もかもがおろそかになり、気力散漫の
常態がうとましくて、目覚めの朝から元気が湧かない。
なにかにつけ、とどこおりがちな起居振る舞いを、親はせかしたり嘆
いたりで、まわりが自分を非難したり失望したりすることに慣れっこに
なる。
心の不調は生理的な生活リズムにいよいよ直結してしまい、又今日も
あの女どもにいい加減遊ばれるのかと思うだけで気が滅入り、どうにも
動きがのろくて、これでは大幅に遅刻するしかなく、先生から嫌味のた
らたらかと思えば、ついに頭がズキンズキンと、熱もあるらしいと訴え
て、休んでしまうといったところであったらしいのですね。
子の表現したげな顔つきの、その表情の変化を見守りながら、私は事
態のつながりを推測で展開してやると、「うん」とか「そう」とか、
「うん、だいたいそうやな」「ああ」「うん」と合いの手を大介は入れ
ながら、もともと四年前の不登校になりかかった頃の自分の心の姿が読
めて来たようで、日の光や頷き具合に、見る見る心の開いていく様子が
明らかだったのです。
「でな。新井ちゅう一番うるさい女。そいつが俺になにをしたと思う?
背中に紙を貼りよんねんや。なんたらいやなこと書いてな。相手にな
れんわ」
といつしか、気恥ずかしげな表現ながら自分で話し出しているのでした。
「お金の増やし方を教えてください」山崎元・大橋弘祐 文響社 2015年 ②(後) /「妖怪と怨霊の日本史」田中聡 集英社新書 2002年 ④【再掲載 2015.8】 [読書記録 一般]
今回は2月22日に続いて、山崎元さん、大橋弘祐さんの、
「お金の増やし方を教えてください」をの紹介 2回目です。
出版社の案内には、
「お金を増やしたい!でも、難しいことはわからないし、投資をするのっ
てなんだか怖い。そんな『お金のド素人』が、東大卒、外資系証券や保
険など金融12社を渡り歩いた「『お金のプロ』山崎元氏に、なるべく
安全なお金の増やし方を聞いてきました。金融の知識は一切不要!『銀
行には近づいてはいけない』『覚える金融商品は3つだけ』『素人でも
年間+5%の運用を目指せる』」など、誰でもできて、なるべく安全な
お金の増やし方がわかります!」
とあります。
もう一つ、再掲載になりますが、田中聡さんの
「妖怪と怨霊の日本史」④を載せます。
☆「お金の増やし方を教えてください」山崎元・大橋弘祐 文響社 2015年 ②(後)
◇お金を使う編
19 結局家は買ったほうがいいの?
流動的な若い人は賃貸のほうが無難なことが多い
20 家を買うならマンションか戸建てか?
返済に勝る運用はない
もし家を買うなら早めに!
21 医療保険に入る必要がないこれだけの理由
保険は「損な賭け」
― 運用の中身が不透明
医療保険には入らず、保険料の分を貯金する
22 がんになったらどうするんですか?
高額療養費制度
23 生命保険には入ったほうがいいの?
◇トクする制度を使って実際にやってみる
24 NISAって何ですか?
20%の税金が五年間払う必要がない
25 NISAの始め方
ネット証券で口座を開き、インデックスファンドを続ける
26 いくら投資すればいいですか?
安全性 A リスク運用資産 B
27 インデックスファンドは国内と海外を合わせもつ
28 積立投資について
◇確定拠出年金
29 年金ってややこしくないですか
30 確定拠出年金って何ですか
☆「妖怪と怨霊の日本史」田中聡 集英社新書 2002年 ④【再掲載 2015.8】
◇怨霊と平安
□怨霊の誕生
長屋王の変(729年)
藤原氏により排除-冤罪
光明子と聖武との結婚に反対
王の私度僧へしたことの祟りとの噂
橘奈良麻呂の乱(757年) → 死霊が祟りをなす噂
◎ このころから政治的敗残者の霊が祟るという考え方
□犬と霊界
物部守屋
従者 捕鳥部万 - ゲリラ戦
犬の首を古い墓に 犬と死体の話
□死霊と疫神
ケジメ = 生死の世界
- 境界の神
疫病を広める鬼神を境界で祭祀する思想の定着
(神の祟りが疫病をもたらすという考え)
鬼神 - 疫神 ← 陰陽道・仏教の影響
陰陽道
- 道教,風水説,呪禁(ジュゴン),密教
宿曜(シュクヨウ-密教天文学)ミックスして日本独自体系
- 天武朝
~ 陰陽寮 706年 追儺の最初
疫神 - 牛を好む鬼
8世紀半ばから
疫神の考え方
= 8世紀は霊的な観念史の大きな転換期
オオモノヌシと疫神の違い ← 個人的交渉により災禍
□陰謀と怨霊たち
孝謙天皇(のち称徳天皇)
道鏡を重用 - 藤原仲麻呂と対立
淳仁天皇
廃帝 - 淡路で謎の死
→ 国土を呪い日照り「水鏡」
772年 淡路親王 山陵
名誉回復
称徳天皇
→ 後継者候補を殺し流罪に
宇佐八幡宮の託宣 - 道鏡天皇論
しかし,翻した
→ 藤原氏の手配により光仁天皇
皇統大転換
◎ 天武系 → 天智系へと皇統切り替え
桓武天皇
藤原百川により山部親王を擁立
反対派の井上内親王と他親王は775年4月に亡くなる
桓武の即位に対する反発は強い
782年 氷上川継(唯一の天武系後継者)-希望の星
蜂起計画が発覚 → 伊豆三島へ
◎ 天武系の復活の道閉ざされる
□平安への闇路
784年
桓武天皇が長岡京着手
母は渡来系 - 秦氏勢力圏山背国に遷都
早良親王の幽閉
→ 死
道鏡により構築
しかし,長岡京はうまくいかず
- 早良親王の祟りとされる
平安京遷都
呪法的に完璧な都
桓武天皇の早良親王への怖れ
・僧を派遣
・崇道天皇の号を贈る
・墓 → 山陵
・陰陽師
・僧の派遣
・淡路国に寺院
◎ 800年頃『日本書紀』に「怨霊」初見
◎ 平安京は次々と生まれてくる怨霊たちと常に共有しながら
400年に及ぶ宮都に!
□怨霊の祭祀
怨霊
~ 貴族社会から生まれた
条件
① 権力の中枢から
② 冤罪で遠方に流されその地で没する
◎ 神霊は外から訪れるもの
863年
怨霊と疫神の怨霊会
神泉苑で 祀られたのは6座
◎崇道天皇,伊予親王,藤原史人,藤原伸成,橘逸勢 等
怨霊会により怨霊が「御霊」と呼ばれて祀り分けられた
貞観怨霊会は民間に向けてのデモンストレーション
□民間での怨霊会の流行は続いた
疫病の流行と共に熱い勢い
最も巨大なキャラクター
= 祇園天神の牛頭天王
◎ 個人の顔を持った怨霊が祭祀されることは見られず
(菅原道真を除く)
「お金の増やし方を教えてください」をの紹介 2回目です。
出版社の案内には、
「お金を増やしたい!でも、難しいことはわからないし、投資をするのっ
てなんだか怖い。そんな『お金のド素人』が、東大卒、外資系証券や保
険など金融12社を渡り歩いた「『お金のプロ』山崎元氏に、なるべく
安全なお金の増やし方を聞いてきました。金融の知識は一切不要!『銀
行には近づいてはいけない』『覚える金融商品は3つだけ』『素人でも
年間+5%の運用を目指せる』」など、誰でもできて、なるべく安全な
お金の増やし方がわかります!」
とあります。
もう一つ、再掲載になりますが、田中聡さんの
「妖怪と怨霊の日本史」④を載せます。
☆「お金の増やし方を教えてください」山崎元・大橋弘祐 文響社 2015年 ②(後)
◇お金を使う編
19 結局家は買ったほうがいいの?
流動的な若い人は賃貸のほうが無難なことが多い
20 家を買うならマンションか戸建てか?
返済に勝る運用はない
もし家を買うなら早めに!
21 医療保険に入る必要がないこれだけの理由
保険は「損な賭け」
― 運用の中身が不透明
医療保険には入らず、保険料の分を貯金する
22 がんになったらどうするんですか?
高額療養費制度
23 生命保険には入ったほうがいいの?
◇トクする制度を使って実際にやってみる
24 NISAって何ですか?
20%の税金が五年間払う必要がない
25 NISAの始め方
ネット証券で口座を開き、インデックスファンドを続ける
26 いくら投資すればいいですか?
安全性 A リスク運用資産 B
27 インデックスファンドは国内と海外を合わせもつ
28 積立投資について
◇確定拠出年金
29 年金ってややこしくないですか
30 確定拠出年金って何ですか
☆「妖怪と怨霊の日本史」田中聡 集英社新書 2002年 ④【再掲載 2015.8】
◇怨霊と平安
□怨霊の誕生
長屋王の変(729年)
藤原氏により排除-冤罪
光明子と聖武との結婚に反対
王の私度僧へしたことの祟りとの噂
橘奈良麻呂の乱(757年) → 死霊が祟りをなす噂
◎ このころから政治的敗残者の霊が祟るという考え方
□犬と霊界
物部守屋
従者 捕鳥部万 - ゲリラ戦
犬の首を古い墓に 犬と死体の話
□死霊と疫神
ケジメ = 生死の世界
- 境界の神
疫病を広める鬼神を境界で祭祀する思想の定着
(神の祟りが疫病をもたらすという考え)
鬼神 - 疫神 ← 陰陽道・仏教の影響
陰陽道
- 道教,風水説,呪禁(ジュゴン),密教
宿曜(シュクヨウ-密教天文学)ミックスして日本独自体系
- 天武朝
~ 陰陽寮 706年 追儺の最初
疫神 - 牛を好む鬼
8世紀半ばから
疫神の考え方
= 8世紀は霊的な観念史の大きな転換期
オオモノヌシと疫神の違い ← 個人的交渉により災禍
□陰謀と怨霊たち
孝謙天皇(のち称徳天皇)
道鏡を重用 - 藤原仲麻呂と対立
淳仁天皇
廃帝 - 淡路で謎の死
→ 国土を呪い日照り「水鏡」
772年 淡路親王 山陵
名誉回復
称徳天皇
→ 後継者候補を殺し流罪に
宇佐八幡宮の託宣 - 道鏡天皇論
しかし,翻した
→ 藤原氏の手配により光仁天皇
皇統大転換
◎ 天武系 → 天智系へと皇統切り替え
桓武天皇
藤原百川により山部親王を擁立
反対派の井上内親王と他親王は775年4月に亡くなる
桓武の即位に対する反発は強い
782年 氷上川継(唯一の天武系後継者)-希望の星
蜂起計画が発覚 → 伊豆三島へ
◎ 天武系の復活の道閉ざされる
□平安への闇路
784年
桓武天皇が長岡京着手
母は渡来系 - 秦氏勢力圏山背国に遷都
早良親王の幽閉
→ 死
道鏡により構築
しかし,長岡京はうまくいかず
- 早良親王の祟りとされる
平安京遷都
呪法的に完璧な都
桓武天皇の早良親王への怖れ
・僧を派遣
・崇道天皇の号を贈る
・墓 → 山陵
・陰陽師
・僧の派遣
・淡路国に寺院
◎ 800年頃『日本書紀』に「怨霊」初見
◎ 平安京は次々と生まれてくる怨霊たちと常に共有しながら
400年に及ぶ宮都に!
□怨霊の祭祀
怨霊
~ 貴族社会から生まれた
条件
① 権力の中枢から
② 冤罪で遠方に流されその地で没する
◎ 神霊は外から訪れるもの
863年
怨霊と疫神の怨霊会
神泉苑で 祀られたのは6座
◎崇道天皇,伊予親王,藤原史人,藤原伸成,橘逸勢 等
怨霊会により怨霊が「御霊」と呼ばれて祀り分けられた
貞観怨霊会は民間に向けてのデモンストレーション
□民間での怨霊会の流行は続いた
疫病の流行と共に熱い勢い
最も巨大なキャラクター
= 祇園天神の牛頭天王
◎ 個人の顔を持った怨霊が祭祀されることは見られず
(菅原道真を除く)
「鎮守の森は泣いている」山折哲雄 PHP 2001年 ① /「学校って何だろう」苅谷剛彦 講談社 1998年④【再掲載 2015.7】 [読書記録 一般]
今回は、山折哲雄さんの、
「鎮守の森は泣いている」の紹介 1回目です。
出版社の案内には、
「いま日本人は自らの『心』の在り処を見失いつつある。何に感動し何
を悲しみ、日々をどう生き、死に際して何を考えたのか。この国に連
綿と繋がる感性を取り戻す事が強く求められている。
本書では『日本人の信仰のかたち』を見つめてきた著者が、人々の感
性を掘り起こしていく。
西行、芭蕉という『日本をさまよう』求道者がいた。彼らは蔑まれ孤
独の中に生きる『こじき』に憧れ、そうなる事で悟りを開こうとした
のだ。つまり私を無の状態にしたとき、ものがよく見えてくると信じ、
そういう心の在り方、生き方にどこまでもこだわった、と著者は言う。
また日本には『人間は一度死を通過する事で神になることができる』
という独自の死の感覚があり、そこから死の世界の近くにいる『老人』
が神にも等しい存在として崇められてきたのである、と述べていく。
日本人の行動規範をユニークかつ大胆な視点から論じていく、眼から
ウロコが落ちる日本人論。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「明治国家の過ち、問題の根源は『神仏分離政策』と中途半端な政教
分離政策』切り須知教に対抗しようとして、万世一系の天皇を基軸
として伝統神道のキリスト教化と祭祀と宗教の分離」
・「『慈母』であり同時に『厳父』である(天然の無常)自然観と多彩に
して変幻きわまらない(八百万の神)自然」
・「日本の神々は死と再生を繰り返してきた(=遷宮)」
もう一つ、再掲載になりますが、苅谷剛彦さんの
「学校って何だろう」④を載せます。
20年以上経っても教員のおかれる状況は変わらず…
学校は教育の場からサービスの場に…
☆「鎮守の森は泣いている」山折哲雄 PHP 2001年 ①
◇鎮守の森は泣いている?
□森首相
「神の国」発言
□明治国家の過ち
問題の根源
1 神仏分離政策
2 政教分離政策 中途半端
万世一系の天皇 基軸 キリスト教に対抗
→ 伝統神道のキリスト教化
天照大神
最高神の一つから唯一高神へ
- 批判
→ 祭祀と宗教の分離
□「宗教宣言」をしていない神道
天皇の人間宣言とともに伊勢神宮も宗教宣言
伊勢神宮
伝統神道か? 人工神道(国家神道)か?
高度3000mから 森、山
= 縄文以来の鎮守の森
□寺田寅彦の遺言「日本人の自然観」
自然は「慈母」であり同時に「厳父」である
~ 天然の無常
多彩にして変幻きわまらない自然
~ 八百万の神
□レヴイ=ストロースが感じた霊気
1986(昭和61)年 仏人類学者 レヴィ=ストロース来日 九州へ
日本では神話から歴史への移行がスムースに行われている
日本の聖地の歴史をこえる構造的な性格
- しかし、神道はさまざまな付加価値を外部から抱え込むことに
よって、かえって本来の特色を失っていった
□「鎮守の森」とは何か
日本の神々は死と再生を繰り返してきた(=遷宮)
「身を隠す神」と「葬られる神」
□2つの側面をもつ神
1 日本の神には、人間的な側面と人間を超える側面とがある
2 神霊の輪廻転生
神と人間とを結び付けるものが霊魂
3 神は死ぬことにより神話と歴史を自然な形で接続する役割
□宗教の本質を見据える
混乱をもたらす宗教 ~<開祖><教義><伝道>
↑↓
鎮守の森信仰 森羅万象に生命が宿る
|
柳田國男 産土の神の重要性
南方熊楠 神社合併・統合に反対
森発言により鎮守の森は泣いている
☆「学校って何だろう」苅谷剛彦 講談社 1998年④【再掲載 2015.7】
◇先生の世界
もうひとりの主人公
先生の仕事
教師本来の仕事
① 授業
② 生徒指導
③ 組織運営
生徒を理解する仕事
教師
「学力や進路との関係や学校内での行動」面の理解に限られる
→ 学校にかかわりのない部分についての理解は無理(文科省)
◎ なぜそれを求める声が大か?
教育の拡張
◎ どんな手段を使えば、どんな目的にたどり着けるのか。その
判断が曖昧であればあるほど、教育の仕事、つまり教師の仕事
は広がっていく
社会からの期待
限りない期待
給食 掃除 「あれもこれも教育のため」
→ ◎ 先生の仕事はどんどん増えていく
↑↓
アメリカの学校
社会の変化と子どもの責任
モーレツ社員の時代に変化 1970年代
学校の責任と教師
◎ 事件や問題が起こるたびに学校に任せてきた教育の責任が雪
だるま式にどんどん大きくなり先生の仕事を増やしていく
疲れる先生
◎先生にできることできないこと
中学校 29万人の先生
小学校 43万人の先生
高校 34万人の先生
- 計106万人 120人に一人が先生
◎ あれもこれもは無理
「鎮守の森は泣いている」の紹介 1回目です。
出版社の案内には、
「いま日本人は自らの『心』の在り処を見失いつつある。何に感動し何
を悲しみ、日々をどう生き、死に際して何を考えたのか。この国に連
綿と繋がる感性を取り戻す事が強く求められている。
本書では『日本人の信仰のかたち』を見つめてきた著者が、人々の感
性を掘り起こしていく。
西行、芭蕉という『日本をさまよう』求道者がいた。彼らは蔑まれ孤
独の中に生きる『こじき』に憧れ、そうなる事で悟りを開こうとした
のだ。つまり私を無の状態にしたとき、ものがよく見えてくると信じ、
そういう心の在り方、生き方にどこまでもこだわった、と著者は言う。
また日本には『人間は一度死を通過する事で神になることができる』
という独自の死の感覚があり、そこから死の世界の近くにいる『老人』
が神にも等しい存在として崇められてきたのである、と述べていく。
日本人の行動規範をユニークかつ大胆な視点から論じていく、眼から
ウロコが落ちる日本人論。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「明治国家の過ち、問題の根源は『神仏分離政策』と中途半端な政教
分離政策』切り須知教に対抗しようとして、万世一系の天皇を基軸
として伝統神道のキリスト教化と祭祀と宗教の分離」
・「『慈母』であり同時に『厳父』である(天然の無常)自然観と多彩に
して変幻きわまらない(八百万の神)自然」
・「日本の神々は死と再生を繰り返してきた(=遷宮)」
もう一つ、再掲載になりますが、苅谷剛彦さんの
「学校って何だろう」④を載せます。
20年以上経っても教員のおかれる状況は変わらず…
学校は教育の場からサービスの場に…
☆「鎮守の森は泣いている」山折哲雄 PHP 2001年 ①
◇鎮守の森は泣いている?
□森首相
「神の国」発言
□明治国家の過ち
問題の根源
1 神仏分離政策
2 政教分離政策 中途半端
万世一系の天皇 基軸 キリスト教に対抗
→ 伝統神道のキリスト教化
天照大神
最高神の一つから唯一高神へ
- 批判
→ 祭祀と宗教の分離
□「宗教宣言」をしていない神道
天皇の人間宣言とともに伊勢神宮も宗教宣言
伊勢神宮
伝統神道か? 人工神道(国家神道)か?
高度3000mから 森、山
= 縄文以来の鎮守の森
□寺田寅彦の遺言「日本人の自然観」
自然は「慈母」であり同時に「厳父」である
~ 天然の無常
多彩にして変幻きわまらない自然
~ 八百万の神
□レヴイ=ストロースが感じた霊気
1986(昭和61)年 仏人類学者 レヴィ=ストロース来日 九州へ
日本では神話から歴史への移行がスムースに行われている
日本の聖地の歴史をこえる構造的な性格
- しかし、神道はさまざまな付加価値を外部から抱え込むことに
よって、かえって本来の特色を失っていった
□「鎮守の森」とは何か
日本の神々は死と再生を繰り返してきた(=遷宮)
「身を隠す神」と「葬られる神」
□2つの側面をもつ神
1 日本の神には、人間的な側面と人間を超える側面とがある
2 神霊の輪廻転生
神と人間とを結び付けるものが霊魂
3 神は死ぬことにより神話と歴史を自然な形で接続する役割
□宗教の本質を見据える
混乱をもたらす宗教 ~<開祖><教義><伝道>
↑↓
鎮守の森信仰 森羅万象に生命が宿る
|
柳田國男 産土の神の重要性
南方熊楠 神社合併・統合に反対
森発言により鎮守の森は泣いている
☆「学校って何だろう」苅谷剛彦 講談社 1998年④【再掲載 2015.7】
◇先生の世界
もうひとりの主人公
先生の仕事
教師本来の仕事
① 授業
② 生徒指導
③ 組織運営
生徒を理解する仕事
教師
「学力や進路との関係や学校内での行動」面の理解に限られる
→ 学校にかかわりのない部分についての理解は無理(文科省)
◎ なぜそれを求める声が大か?
教育の拡張
◎ どんな手段を使えば、どんな目的にたどり着けるのか。その
判断が曖昧であればあるほど、教育の仕事、つまり教師の仕事
は広がっていく
社会からの期待
限りない期待
給食 掃除 「あれもこれも教育のため」
→ ◎ 先生の仕事はどんどん増えていく
↑↓
アメリカの学校
社会の変化と子どもの責任
モーレツ社員の時代に変化 1970年代
学校の責任と教師
◎ 事件や問題が起こるたびに学校に任せてきた教育の責任が雪
だるま式にどんどん大きくなり先生の仕事を増やしていく
疲れる先生
◎先生にできることできないこと
中学校 29万人の先生
小学校 43万人の先生
高校 34万人の先生
- 計106万人 120人に一人が先生
◎ あれもこれもは無理
「死者の民主主義」畑中章宏 トランスビュー 2019年 ①(前) /「わかりあえないことから」平田オリザ 講談社現代新書 2012年 ②【再掲載 12016.1】 [読書記録 一般]
今回は畑中章宏さんの、
「死者の民主主義」の紹介 1回目です。
出版社の案内には、
「人ならざるものたちの声を聴け
20世紀初めのほぼ同じ時期に、イギリス人作家チェスタトンと、当
時はまだ官僚だった民俗学者の柳田国男は、ほぼ同じことを主張し
た。
それが「『死者の民主主義』である。
その意味するところは、世の中のあり方を決める選挙への投票権を生
きている者だけが独占するべきではない、すなわち『死者にも選挙権
を与えよ』ということである。
精霊や妖怪、小さな神々といったものは、単なる迷信にすぎないのだ
ろうか。
それらを素朴に信じてきた人びとこそが、社会の担い手だったのでは
なかったか。
いま私たちは、近代化のなかで見過ごされてきたものに目を向け、伝
統にもとづく古くて新しい民主主義を考えなければならない。
死者、妖怪、幽霊、動物、神、そしてAI……
人は『見えない世界』とどのようにつながってきたのか。
古今の現象を民俗学の視点で読み解く論考集。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「柳田國男は『今の人間』だけが社会を構成し社会の参加者として意
見するだけではなく死者の希望や、これから生まれてくる人間の利
益を考慮すべきだと民俗学者になる以前に語っていたのである。」
・「国家は現在生活する国民のみをもって構成すといい難し。死し去り
たる我々の祖先も国民なり。その希望も容れざるべからず。また国
家は永遠のものなれば、将来生まれい出すべき我々の子孫も国民な
り。その利益も保護させるべからず。」
・「過去に蓄積してきた苦難の歴史の遺物が憲法であり、死者の経験の
総体が現在の権力をもっている」
もう一つ、再掲載になりますが、平田オリザさんの
「わかりあえないことから」②を載せます。
☆「死者の民主主義」畑中章宏 トランスビュー 2019年 ①(前)
◇死者の民主主義
□いまこの国には「死者のための民主主義」が必要である
「死者を会議に招かねばならない」
草の根民主主義 20世紀初頭
イギリスの作家
ギルバート・キース・チェスタトン(1874-1936)
日本の民俗学者
柳田國男(1875-1962)
→ ◎「死者のための民主主義」という思想
チェスタトン
「死者の民主主義」
今の人間が投票権を独占することは、たまたま生きていて
動いているというだけで生者の傲慢な寡頭政治以外のなにも
のでもない
- 「いかなる人間といえども死の偶然によって権利を奪われ
てはならない」
とチェスタトンは訴える
柳田國男
「今の人間」だけが社会を構成し社会の参加者として意見する
だけではなく死者の希望や、これから生まれてくる人間の利益
を考慮すべきだと民俗学者になる以前に語っていたのである。
-1910「時代ト農政」にも死者の政治参加に関する記述がある
□祖霊の政治参加を促す
1902~翌年
国家は現在生活する国民のみをもって構成すといい難し。死
し去りたる我々の祖先も国民なり。その希望も容れざるべから
ず。また国家は永遠のものなれば、将来生まれい出すべき我々
の子孫も国民なり。その利益も保護させるべからず。
1910(明治43)『時代ト農政』
国民の二分の一プラス一人の説(?)は多数の説だけれども、
にはいかない。しかも、万人が同じ希望はもってはいても、国
家の生命は永遠であるから、まだ生まれてきていないものたち
の利益も考慮しなければならない。況んや、我々はすでに土に
帰したる数千億万の同胞をもっておりまして、その精霊もまた、
国家発展の事業の上に無限の利害の感を抱いているのでありま
す。
※柳田國男
貴族院書記官長
- 国際連盟委任統治委員(国連事務次長新渡戸に請われ)
◎ 日本における「草の根」とは本来こういった国家観、社会観
をさした
妖怪や精霊にも選挙権を
わたしたちはこれから伝統にもとづく古くて新しい民主主義を
考えていく必要があるはずだ
『21世紀の民俗学』畑中章宏 2017
妖怪たちは災害や戦争などにより不慮の死を遂げた人々の集
合霊であり、彼らにも選挙権を与えるべきだと主張した
- 集合霊たる妖怪がどのような公約を掲げる候補者なら納
得するかを想像してみることは決して現実離れしたことで
はないだろう
- 精霊や妖怪、小さな神々を素朴に信じる人々、信じてき
た人々こそが民主主義の担い手であるとわたしは考えるの
だ
□「死者の立憲主義」
政治学者の中島岳志が近年「死者の立憲主義」を繰り返し唱
えている
東日本大震災
死者との出会い直しの重要性を論じた
- 死者はいなくなったのではなく、死者として存在している
- わたしたちは死者の存在を思い、死者から照らされて生き
ることで倫理や規範を獲得する
◎ 過去に蓄積してきた苦難の歴史の遺物が憲法であり、死者の経
験の総体が現在の権力をもっていると中島は言うのだった
☆「わかりあえないことから」平田オリザ 講談社現代新書 2012年 ②【再掲載 12016.1】
◇伝えたいという気持ち
「伝えたい」という気持ちは「伝わらない」経験からしか来ないの
ではないかと思う
- いまの子どもたちは「伝わらない」経験が決定的に不足して
いる
→◎いちばんいいのは体験教育
障害者施設・高齢者施設訪問、ボランティア、
インターンシップ制度
◎外国人とのコミュニケーション
※ 自分と価値観やライフスタイルが違う「他者」と接触する機会
をシャワーを浴びるように増やしていかなければならない
→ 演劇、演劇的○○の大きな役割
演劇は常に他者を演じることができる
欧米では異文化コミュニケーション教育の中核の一つに演劇
= 自分を出発点にできる
◇「口べた」というハンディ
「コミュニケーション問題の顕在化」
「コミュニケーション能力の多様化」
◎「無口な職人」はプラスのイメージから、無口では就職できな
い世知辛い世の中になってしまった
「コミュニケーション問題の顕在化」
口べたな子でも現代社会で生きていくための最低限の能力を身
に付けさせるための教育
◎ あと少しだけはっきりとものが言えるように…
◇産業構造の変化
映画 「トウキョウソナタ」
◎ 産業構造が大きく変わったにもかかわらず、日本の教育制
度は工業立国のスタイルのまま
◇慣れのレベルの問題
「コミュニケーション能力の多様化」
~慣れてしまえばいい
◇現場という幻想から離れる
参加型、体験型の授業を含めた総体をコミュニケーション教育の
プログラムととらえるべき
「死者の民主主義」の紹介 1回目です。
出版社の案内には、
「人ならざるものたちの声を聴け
20世紀初めのほぼ同じ時期に、イギリス人作家チェスタトンと、当
時はまだ官僚だった民俗学者の柳田国男は、ほぼ同じことを主張し
た。
それが「『死者の民主主義』である。
その意味するところは、世の中のあり方を決める選挙への投票権を生
きている者だけが独占するべきではない、すなわち『死者にも選挙権
を与えよ』ということである。
精霊や妖怪、小さな神々といったものは、単なる迷信にすぎないのだ
ろうか。
それらを素朴に信じてきた人びとこそが、社会の担い手だったのでは
なかったか。
いま私たちは、近代化のなかで見過ごされてきたものに目を向け、伝
統にもとづく古くて新しい民主主義を考えなければならない。
死者、妖怪、幽霊、動物、神、そしてAI……
人は『見えない世界』とどのようにつながってきたのか。
古今の現象を民俗学の視点で読み解く論考集。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「柳田國男は『今の人間』だけが社会を構成し社会の参加者として意
見するだけではなく死者の希望や、これから生まれてくる人間の利
益を考慮すべきだと民俗学者になる以前に語っていたのである。」
・「国家は現在生活する国民のみをもって構成すといい難し。死し去り
たる我々の祖先も国民なり。その希望も容れざるべからず。また国
家は永遠のものなれば、将来生まれい出すべき我々の子孫も国民な
り。その利益も保護させるべからず。」
・「過去に蓄積してきた苦難の歴史の遺物が憲法であり、死者の経験の
総体が現在の権力をもっている」
もう一つ、再掲載になりますが、平田オリザさんの
「わかりあえないことから」②を載せます。
☆「死者の民主主義」畑中章宏 トランスビュー 2019年 ①(前)
◇死者の民主主義
□いまこの国には「死者のための民主主義」が必要である
「死者を会議に招かねばならない」
草の根民主主義 20世紀初頭
イギリスの作家
ギルバート・キース・チェスタトン(1874-1936)
日本の民俗学者
柳田國男(1875-1962)
→ ◎「死者のための民主主義」という思想
チェスタトン
「死者の民主主義」
今の人間が投票権を独占することは、たまたま生きていて
動いているというだけで生者の傲慢な寡頭政治以外のなにも
のでもない
- 「いかなる人間といえども死の偶然によって権利を奪われ
てはならない」
とチェスタトンは訴える
柳田國男
「今の人間」だけが社会を構成し社会の参加者として意見する
だけではなく死者の希望や、これから生まれてくる人間の利益
を考慮すべきだと民俗学者になる以前に語っていたのである。
-1910「時代ト農政」にも死者の政治参加に関する記述がある
□祖霊の政治参加を促す
1902~翌年
国家は現在生活する国民のみをもって構成すといい難し。死
し去りたる我々の祖先も国民なり。その希望も容れざるべから
ず。また国家は永遠のものなれば、将来生まれい出すべき我々
の子孫も国民なり。その利益も保護させるべからず。
1910(明治43)『時代ト農政』
国民の二分の一プラス一人の説(?)は多数の説だけれども、
にはいかない。しかも、万人が同じ希望はもってはいても、国
家の生命は永遠であるから、まだ生まれてきていないものたち
の利益も考慮しなければならない。況んや、我々はすでに土に
帰したる数千億万の同胞をもっておりまして、その精霊もまた、
国家発展の事業の上に無限の利害の感を抱いているのでありま
す。
※柳田國男
貴族院書記官長
- 国際連盟委任統治委員(国連事務次長新渡戸に請われ)
◎ 日本における「草の根」とは本来こういった国家観、社会観
をさした
妖怪や精霊にも選挙権を
わたしたちはこれから伝統にもとづく古くて新しい民主主義を
考えていく必要があるはずだ
『21世紀の民俗学』畑中章宏 2017
妖怪たちは災害や戦争などにより不慮の死を遂げた人々の集
合霊であり、彼らにも選挙権を与えるべきだと主張した
- 集合霊たる妖怪がどのような公約を掲げる候補者なら納
得するかを想像してみることは決して現実離れしたことで
はないだろう
- 精霊や妖怪、小さな神々を素朴に信じる人々、信じてき
た人々こそが民主主義の担い手であるとわたしは考えるの
だ
□「死者の立憲主義」
政治学者の中島岳志が近年「死者の立憲主義」を繰り返し唱
えている
東日本大震災
死者との出会い直しの重要性を論じた
- 死者はいなくなったのではなく、死者として存在している
- わたしたちは死者の存在を思い、死者から照らされて生き
ることで倫理や規範を獲得する
◎ 過去に蓄積してきた苦難の歴史の遺物が憲法であり、死者の経
験の総体が現在の権力をもっていると中島は言うのだった
☆「わかりあえないことから」平田オリザ 講談社現代新書 2012年 ②【再掲載 12016.1】
◇伝えたいという気持ち
「伝えたい」という気持ちは「伝わらない」経験からしか来ないの
ではないかと思う
- いまの子どもたちは「伝わらない」経験が決定的に不足して
いる
→◎いちばんいいのは体験教育
障害者施設・高齢者施設訪問、ボランティア、
インターンシップ制度
◎外国人とのコミュニケーション
※ 自分と価値観やライフスタイルが違う「他者」と接触する機会
をシャワーを浴びるように増やしていかなければならない
→ 演劇、演劇的○○の大きな役割
演劇は常に他者を演じることができる
欧米では異文化コミュニケーション教育の中核の一つに演劇
= 自分を出発点にできる
◇「口べた」というハンディ
「コミュニケーション問題の顕在化」
「コミュニケーション能力の多様化」
◎「無口な職人」はプラスのイメージから、無口では就職できな
い世知辛い世の中になってしまった
「コミュニケーション問題の顕在化」
口べたな子でも現代社会で生きていくための最低限の能力を身
に付けさせるための教育
◎ あと少しだけはっきりとものが言えるように…
◇産業構造の変化
映画 「トウキョウソナタ」
◎ 産業構造が大きく変わったにもかかわらず、日本の教育制
度は工業立国のスタイルのまま
◇慣れのレベルの問題
「コミュニケーション能力の多様化」
~慣れてしまえばいい
◇現場という幻想から離れる
参加型、体験型の授業を含めた総体をコミュニケーション教育の
プログラムととらえるべき
「お金の増やし方を教えてください」山崎元・大橋弘祐 文響社 2015年 ①(前) /「教師のすごい仕事術」森川正樹 東洋館出版社 2013年 ④【再掲載 2015.10】 [読書記録 一般]
今回は山崎元さん、大橋弘祐さんの、
「お金の増やし方を教えてください」をの紹介 1回目です。
出版社の案内には、
「お金を増やしたい!でも、難しいことはわからないし、投資をするのっ
てなんだか怖い。そんな『お金のド素人』が、東大卒、外資系証券や保
険など金融12社を渡り歩いた「『お金のプロ』山崎元氏に、なるべく
安全なお金の増やし方を聞いてきました。金融の知識は一切不要!『銀
行には近づいてはいけない』『覚える金融商品は3つだけ』『素人でも
年間+5%の運用を目指せる』」など、誰でもできて、なるべく安全な
お金の増やし方がわかります!」
とあります。
すっと頭の中を通り過ぎしまい、
わかったような、わからないようなわたしです。
もう一つ、再掲載になりますが、森川正樹さんの
「教師のすごい仕事術」④を載せます。
-10のチェックポイント
役に立つと感じています。
☆「お金の増やし方を教えてください」山崎元・大橋弘祐 文響社 2015年 ①(前)
◇お金を安全に持っておく編
01 定期預金よりましな方法はないの?
日本国債
「変動金利型10年満期」
一年たてば元本割れしない
02 日本経済ってやばいの?
当分先
怪しい金融商品には手を出さない
03 えっ、銀行に近づいてはいけない?
銀行の窓口では金融商品を買ってはいけない
自分たちの損するものを売ろうとする
↓
ネット証券にする
銀行の二大ビジネスモデル
1 家を買う人などにローンを組ませて金利を儲ける
2 会社を退職した人に投資信託などを売る
お金を運用しようと思ったら銀行に近づかない
ネット証券を活用しない
04 ネット証券の選び方は?
SBI証券 マネックス証券 楽天証券
商品ラインアップが多くて手数料が安いところ
05 人類最大の発明「複利」とは?
複利を!
72の法則 72÷利率=2倍になる年数
06 本当に国債は損をしないんですか?
国債 「変動金利型10年満期」
変動金利 下限は0.05%と決まっている
金利が0であることにあせらない
= 物価が上がっていない
銀行の金利が低いからといってリスクの大きい投資をしない!
◇ちょっとリスクを取って運用する
07 老後って本当はいくら必要?
同じ程度の豊かさをキープするだけなら、より少ない金額で実
現できる世界に360万円あればひと月当たり「年金」+「一万円」
の生活ができる
08 普通預金は安全なんですよね?
インフレが起こると実質的に価値が減る
09 外貨預金は銀行のカモになる
外貨預金は絶対にやらないほうがよい
コイントスのような賭けに近い
手数料も高い
10 投資ってずっとパソコンの前にいないといけないんですか?
一般人は 個人向け国債 と 投資信託のみ
× 金取引 ×先物 ×FX など
11 投資信託って怪しくないですか?
投信は分散投資(株の詰め合わせ)
大きく減らす可能性が小さい
12 投資した資金は本当に安全?
投信は資産を比較的安全に保管できる
海外にも手軽に投資できる
資金は信託銀行で管理
13 結局どの投資信託を買えばいいんですか?
5000種類
1 上場インデックスファンドTOPIX(国内株式の投信)
2 ニッセイ外国株式インデックスファンド(海外株式の投信)
◎販売手数料
◎運用管理手数料 の低いところ 手数料の安いものを!
14 どうして投資信託はお金が増えるの?
リスクのある商品にはリスクプレミアムが付く
15 競馬や宝くじではだめですか?
競馬は胴元が25% 宝くじは胴元が45%もとる
16 素人が手を出してよい金融商品って何ですか?
アクティブファンド < インデックスファンド
17 えっ、一万円でアップルの株が買える。
18 投資をしたライツお金がもらえるんですか?
年に一度分配金 売った時
×毎月分配型は買わない(手数料が高い)
買った金額にこだわらずに売る
おすすめ
1個人向け国債変動10年
2上場インデックスファンドTOPIX
3ニッセイ外国株式インデックスファンド
☆「教師のすごい仕事術」森川正樹 東洋館出版社 2013年 ④【再掲載 2015.10】
[学級づくり]編
◇今日からできる「ちょっとしたコツ」
□間違えたときにどう対応するか - 子供はここを見ている -
「間違う」ことよりも「間違ったときに謝ることができない」こ
との方がずっとよくない
□クラス全体が一気に成長する瞬間がある
子どもたちが「仲間意識」を持ったとき
□言葉の力を付ける
3ポイント
① 日本語のおもしろさを伝える
片仮名ばかり
② ちょっと変わった作文で遊ばせる
・一日を個条書きで書く
・オノマトペだけで一日の日記
・友達に成りきって今日の日記を書く
・先生になりきって自分のことを書く
③ 表記の違いで遊ばせる
□教師の姿が見えないときこそ子どもたちは大きく成長する
□朝来たときよりも元気になって帰る教室10のチェックポイント
10のチェックポイント
① たくさんの本が並んでいる 学級文庫
② 出入り口や窓がいつも開いている オープンに
③ 笑い声が廊下にまで聞こえてくる
④ 勉強ができる環境が整っている
⑤ マイナスの言葉が聞こえない
マイナス間言葉
-「めんどくさい」「えーっ」「いやだ」「最悪」
⑥ プラスの言葉であふれている
⑦「先生のことが大好き」な子どもたちがいる
⑧ 教室の空気にメリハリがある
⑨ 黒板に子供の字があふれている
⑩ 自分のこと仲間のことを大好きな子どもたちがいる
□ハツラツ先生の「かきくけこ」
か
… 観察力・感性(教師自身が持っていること)
き
… 気配り (子供の些細な変化に気付く)
く
… 苦労・苦悩 (子供の苦労や苦悩が分かる)
け
… 健康 (身体の健康はすべてに勝る)
こ
… 心 (心の健康も大切に)
□時には子供の席に座って教室を眺めてみる
教えられ上手になる
「お金の増やし方を教えてください」をの紹介 1回目です。
出版社の案内には、
「お金を増やしたい!でも、難しいことはわからないし、投資をするのっ
てなんだか怖い。そんな『お金のド素人』が、東大卒、外資系証券や保
険など金融12社を渡り歩いた「『お金のプロ』山崎元氏に、なるべく
安全なお金の増やし方を聞いてきました。金融の知識は一切不要!『銀
行には近づいてはいけない』『覚える金融商品は3つだけ』『素人でも
年間+5%の運用を目指せる』」など、誰でもできて、なるべく安全な
お金の増やし方がわかります!」
とあります。
すっと頭の中を通り過ぎしまい、
わかったような、わからないようなわたしです。
もう一つ、再掲載になりますが、森川正樹さんの
「教師のすごい仕事術」④を載せます。
-10のチェックポイント
役に立つと感じています。
☆「お金の増やし方を教えてください」山崎元・大橋弘祐 文響社 2015年 ①(前)
◇お金を安全に持っておく編
01 定期預金よりましな方法はないの?
日本国債
「変動金利型10年満期」
一年たてば元本割れしない
02 日本経済ってやばいの?
当分先
怪しい金融商品には手を出さない
03 えっ、銀行に近づいてはいけない?
銀行の窓口では金融商品を買ってはいけない
自分たちの損するものを売ろうとする
↓
ネット証券にする
銀行の二大ビジネスモデル
1 家を買う人などにローンを組ませて金利を儲ける
2 会社を退職した人に投資信託などを売る
お金を運用しようと思ったら銀行に近づかない
ネット証券を活用しない
04 ネット証券の選び方は?
SBI証券 マネックス証券 楽天証券
商品ラインアップが多くて手数料が安いところ
05 人類最大の発明「複利」とは?
複利を!
72の法則 72÷利率=2倍になる年数
06 本当に国債は損をしないんですか?
国債 「変動金利型10年満期」
変動金利 下限は0.05%と決まっている
金利が0であることにあせらない
= 物価が上がっていない
銀行の金利が低いからといってリスクの大きい投資をしない!
◇ちょっとリスクを取って運用する
07 老後って本当はいくら必要?
同じ程度の豊かさをキープするだけなら、より少ない金額で実
現できる世界に360万円あればひと月当たり「年金」+「一万円」
の生活ができる
08 普通預金は安全なんですよね?
インフレが起こると実質的に価値が減る
09 外貨預金は銀行のカモになる
外貨預金は絶対にやらないほうがよい
コイントスのような賭けに近い
手数料も高い
10 投資ってずっとパソコンの前にいないといけないんですか?
一般人は 個人向け国債 と 投資信託のみ
× 金取引 ×先物 ×FX など
11 投資信託って怪しくないですか?
投信は分散投資(株の詰め合わせ)
大きく減らす可能性が小さい
12 投資した資金は本当に安全?
投信は資産を比較的安全に保管できる
海外にも手軽に投資できる
資金は信託銀行で管理
13 結局どの投資信託を買えばいいんですか?
5000種類
1 上場インデックスファンドTOPIX(国内株式の投信)
2 ニッセイ外国株式インデックスファンド(海外株式の投信)
◎販売手数料
◎運用管理手数料 の低いところ 手数料の安いものを!
14 どうして投資信託はお金が増えるの?
リスクのある商品にはリスクプレミアムが付く
15 競馬や宝くじではだめですか?
競馬は胴元が25% 宝くじは胴元が45%もとる
16 素人が手を出してよい金融商品って何ですか?
アクティブファンド < インデックスファンド
17 えっ、一万円でアップルの株が買える。
18 投資をしたライツお金がもらえるんですか?
年に一度分配金 売った時
×毎月分配型は買わない(手数料が高い)
買った金額にこだわらずに売る
おすすめ
1個人向け国債変動10年
2上場インデックスファンドTOPIX
3ニッセイ外国株式インデックスファンド
☆「教師のすごい仕事術」森川正樹 東洋館出版社 2013年 ④【再掲載 2015.10】
[学級づくり]編
◇今日からできる「ちょっとしたコツ」
□間違えたときにどう対応するか - 子供はここを見ている -
「間違う」ことよりも「間違ったときに謝ることができない」こ
との方がずっとよくない
□クラス全体が一気に成長する瞬間がある
子どもたちが「仲間意識」を持ったとき
□言葉の力を付ける
3ポイント
① 日本語のおもしろさを伝える
片仮名ばかり
② ちょっと変わった作文で遊ばせる
・一日を個条書きで書く
・オノマトペだけで一日の日記
・友達に成りきって今日の日記を書く
・先生になりきって自分のことを書く
③ 表記の違いで遊ばせる
□教師の姿が見えないときこそ子どもたちは大きく成長する
□朝来たときよりも元気になって帰る教室10のチェックポイント
10のチェックポイント
① たくさんの本が並んでいる 学級文庫
② 出入り口や窓がいつも開いている オープンに
③ 笑い声が廊下にまで聞こえてくる
④ 勉強ができる環境が整っている
⑤ マイナスの言葉が聞こえない
マイナス間言葉
-「めんどくさい」「えーっ」「いやだ」「最悪」
⑥ プラスの言葉であふれている
⑦「先生のことが大好き」な子どもたちがいる
⑧ 教室の空気にメリハリがある
⑨ 黒板に子供の字があふれている
⑩ 自分のこと仲間のことを大好きな子どもたちがいる
□ハツラツ先生の「かきくけこ」
か
… 観察力・感性(教師自身が持っていること)
き
… 気配り (子供の些細な変化に気付く)
く
… 苦労・苦悩 (子供の苦労や苦悩が分かる)
け
… 健康 (身体の健康はすべてに勝る)
こ
… 心 (心の健康も大切に)
□時には子供の席に座って教室を眺めてみる
教えられ上手になる
キーワード 読書について61-「子どもの本の作家たち」西本鶏介 東京書籍 1982年 (5) /「公立小学校の挑戦」志水宏吉 岩波ブックレット №611 2003年 ③【再掲載 2015.6】 [読書記録 教育]
今回は2月11日に続いて、
「キーワード 読書について」61回目、
「子どもの本の作家たち」の紹介 5回目です。
出版社の案内には、
「リアリズム小説、ファンタジー、幼年童話等、さまざまなジャンルに
わたる作家たちの作風を、作家ごとにエピソードをまじえながら豊富
な作品解説によって描く、現代児童文学作家・作品論。」
とあります。
わたしが大好きな、子どもたちに読んだ作品が多く紹介されています。
佐藤さとるさんのファンタジー、
寺村輝夫さんのナンセンス、
たかしよいちさんのロマン、
山中恒さんの熱血とユーモア、
古い本となってしまいましたが、
楽しめる本ばかりだとわたしは思います。
もう一つ、再掲載になりますが、志水宏吉さんの
「公立小学校の挑戦」③を載せます。
現在、小学校の荒れが課題になっているようにわたしは感じます。
コロナ感染症拡大による休校の影響が、
今頃顕著に表れているように感じてなりません。
本書が再び必要になっているように思います。
そのためには、教育に予算を割くことが必要だとも。
☆キーワード 読書について61-「子どもの本の作家たち」西本鶏介 東京書籍 1982年 (5)
◇佐藤さとる
ファンタジーの魔術師
ファンタジー
心の解放宣言
「だれも知らない小さな国」S34
「じゃんけんねこ」S52
「どんぐりたろう」S54
「おおきなきがほしい」S47
「つくえのうえのうんどうかい」S38
「りゅうのたまご」S56
◇寺村輝夫
常識への抵抗者としての王さま
「おしゃべりなたまごやき」S34
子どもの心をユーモラスに刺激
= 子どもへの徹底した共感
「ぼくは王さま」S36
「おにのあかべえ」S48
アイロニーナンセンス童話
◇たかしよいち
太古へのロマンと冒険と
考古学者か児童文学者か?
「遺跡は役所や学者だけのものでなく,そこに住む住民も含めた
国民のものだ」
「月の輪の子供たち」国土社・昭和54年
住民の立場での古代の謎解き
「狩人タロの冒険」S37
「埋もれた日本」牧書店S39
「古代発掘物語全集」S42~43
「日本発掘物語全集」国土社S45~50
「マンモスの悲劇」S45
「化石どうぶつ記」S51
◎「現地実証主義+豊富な文献史料+作家の空想力」
= 考古学と古生物学
構成力の巧みさ,平明でダイナミックな文体,スリルとサスペン
ス,男のロマン
「竜のいる島」
サンケイ児童文化賞,国際アンデルセン賞優良作品賞
「クレタ島のひみつ」S53
「しらぬい」S45
「りゅうじん」S47
◇山中恒
生の原理と読み物のおもしろさ
自ら「児童読み物作家」
自らのエネルギーで現実と闘い逞しく生きていく
「赤毛のポチ」S35先駆的リアリズム小説
底辺に生きる人間の怒りと悲しみ
- 感動
今ある子どもの代弁者
佐藤紅緑
「ああ玉杯に花うけて」
「一直線」
「夾竹桃の花咲けば」
わくわくどきどきハラハラ
「火と光の子」S43
「三人泣きばやし」S48
◎ 土着的底辺でとらえられる余計者のエネルギー
「山中恒児童読み物撰集」S52
◎ 芸術的・教育的であることを拒否してバイタリティ溢
れる作品
◎ 子どもの世界をユーモラスたっぷりに
「六年四組ズッコケ一家」
「くたばれかあちゃん」
「のんたんぴん」
「おれがあいつであいつがおれで」S55
「あばれはっちゃく」
◎ 熱血小説
☆「公立小学校の挑戦」志水宏吉 岩波ブックレット №611 2003年 ③【再掲載 2015.6】
3 布小とはどんな学校か
□1873年
堺県下河内国第32番小学校
130年年の歴史
いびつな校区編成が70年代半ばまで
- かつて布忍小学校は荒れていた
→ かなりの部分が隣接小へ越境していた
→ 「越境反対運動」 1968年「教育白書運動」
□1970年代半ば
「家庭学習運動」
教師が家庭訪問を繰り返し、学習習慣や生活規律の定着のた
めの指導
= 基礎学力定着
□1980年代
「親の自分史を聞き取る学習」
生活の厳しさ・苦しさ、子に対する思いを聞く
→「タウンワークス」
□1990年代
「授業改革」
基 ① 少人数授業
コース別学習
② 放課後学習
昼休みの毎日学習
③ 情報教育の充実
④ タウンワークス
→ 学習の総合化
⑤ 高学年で教科担任制
→ 実践校としての名声
□現在
就学援助3割 単身家庭2割
→ 「人間を信じるようには育っていない子」が多い
4 布小における「集団づくり」
□「ムラの子を中心にした集団づくり」
① 子どものよさを見つける
学級会、語る改、親子学習
怒る指導(子どもに対しての愛情と教師としての冷静な
指導)
② 集団を読む
□キーワード
◎「集団の中の矛盾」 ◎「ゆがんだ関係」
個々の子どもの利害
- 目に見える力を利用してわがままを通す
教師の「集団を読む目」
子どもの群れという「自然発生的なつながり」によりはびこっ
ていた「ゆがんだ人間関係」を「豊かな人間関係」に変えようと
するエネルギーを子どもたち自身の中に起こしてゆくこと
□用語
◎「リーダー(層)」
◎「ポイントになる子」
やんちゃだが熱い思いをもっており、学級づくりの鍵を握
る子
◎「依拠する子」
教師がその子の気持ちにこだわって指導を展開する準拠点
になる子
◎「課題の子」
生活や学力や友人関係に不安を抱えている子
→ 学級・学年集団づくり
□班編制
「新しい班を作るのは、自分の気持ちをきちんと伝えられる友達を増
やしていくためです。この子と一緒になってよかったと思えるよう
な友達をつくってください。
最初は、もめると思うだけで、班の友達が悪いと思うのではなく、
一人一人がしっかりできることが大切です」
→ ◎ 教師主導での班替え
班活動こそ仲間づくりの基礎 学期に2回ほど
「キーワード 読書について」61回目、
「子どもの本の作家たち」の紹介 5回目です。
出版社の案内には、
「リアリズム小説、ファンタジー、幼年童話等、さまざまなジャンルに
わたる作家たちの作風を、作家ごとにエピソードをまじえながら豊富
な作品解説によって描く、現代児童文学作家・作品論。」
とあります。
わたしが大好きな、子どもたちに読んだ作品が多く紹介されています。
佐藤さとるさんのファンタジー、
寺村輝夫さんのナンセンス、
たかしよいちさんのロマン、
山中恒さんの熱血とユーモア、
古い本となってしまいましたが、
楽しめる本ばかりだとわたしは思います。
もう一つ、再掲載になりますが、志水宏吉さんの
「公立小学校の挑戦」③を載せます。
現在、小学校の荒れが課題になっているようにわたしは感じます。
コロナ感染症拡大による休校の影響が、
今頃顕著に表れているように感じてなりません。
本書が再び必要になっているように思います。
そのためには、教育に予算を割くことが必要だとも。
☆キーワード 読書について61-「子どもの本の作家たち」西本鶏介 東京書籍 1982年 (5)
◇佐藤さとる
ファンタジーの魔術師
ファンタジー
心の解放宣言
「だれも知らない小さな国」S34
「じゃんけんねこ」S52
「どんぐりたろう」S54
「おおきなきがほしい」S47
「つくえのうえのうんどうかい」S38
「りゅうのたまご」S56
◇寺村輝夫
常識への抵抗者としての王さま
「おしゃべりなたまごやき」S34
子どもの心をユーモラスに刺激
= 子どもへの徹底した共感
「ぼくは王さま」S36
「おにのあかべえ」S48
アイロニーナンセンス童話
◇たかしよいち
太古へのロマンと冒険と
考古学者か児童文学者か?
「遺跡は役所や学者だけのものでなく,そこに住む住民も含めた
国民のものだ」
「月の輪の子供たち」国土社・昭和54年
住民の立場での古代の謎解き
「狩人タロの冒険」S37
「埋もれた日本」牧書店S39
「古代発掘物語全集」S42~43
「日本発掘物語全集」国土社S45~50
「マンモスの悲劇」S45
「化石どうぶつ記」S51
◎「現地実証主義+豊富な文献史料+作家の空想力」
= 考古学と古生物学
構成力の巧みさ,平明でダイナミックな文体,スリルとサスペン
ス,男のロマン
「竜のいる島」
サンケイ児童文化賞,国際アンデルセン賞優良作品賞
「クレタ島のひみつ」S53
「しらぬい」S45
「りゅうじん」S47
◇山中恒
生の原理と読み物のおもしろさ
自ら「児童読み物作家」
自らのエネルギーで現実と闘い逞しく生きていく
「赤毛のポチ」S35先駆的リアリズム小説
底辺に生きる人間の怒りと悲しみ
- 感動
今ある子どもの代弁者
佐藤紅緑
「ああ玉杯に花うけて」
「一直線」
「夾竹桃の花咲けば」
わくわくどきどきハラハラ
「火と光の子」S43
「三人泣きばやし」S48
◎ 土着的底辺でとらえられる余計者のエネルギー
「山中恒児童読み物撰集」S52
◎ 芸術的・教育的であることを拒否してバイタリティ溢
れる作品
◎ 子どもの世界をユーモラスたっぷりに
「六年四組ズッコケ一家」
「くたばれかあちゃん」
「のんたんぴん」
「おれがあいつであいつがおれで」S55
「あばれはっちゃく」
◎ 熱血小説
☆「公立小学校の挑戦」志水宏吉 岩波ブックレット №611 2003年 ③【再掲載 2015.6】
3 布小とはどんな学校か
□1873年
堺県下河内国第32番小学校
130年年の歴史
いびつな校区編成が70年代半ばまで
- かつて布忍小学校は荒れていた
→ かなりの部分が隣接小へ越境していた
→ 「越境反対運動」 1968年「教育白書運動」
□1970年代半ば
「家庭学習運動」
教師が家庭訪問を繰り返し、学習習慣や生活規律の定着のた
めの指導
= 基礎学力定着
□1980年代
「親の自分史を聞き取る学習」
生活の厳しさ・苦しさ、子に対する思いを聞く
→「タウンワークス」
□1990年代
「授業改革」
基 ① 少人数授業
コース別学習
② 放課後学習
昼休みの毎日学習
③ 情報教育の充実
④ タウンワークス
→ 学習の総合化
⑤ 高学年で教科担任制
→ 実践校としての名声
□現在
就学援助3割 単身家庭2割
→ 「人間を信じるようには育っていない子」が多い
4 布小における「集団づくり」
□「ムラの子を中心にした集団づくり」
① 子どものよさを見つける
学級会、語る改、親子学習
怒る指導(子どもに対しての愛情と教師としての冷静な
指導)
② 集団を読む
□キーワード
◎「集団の中の矛盾」 ◎「ゆがんだ関係」
個々の子どもの利害
- 目に見える力を利用してわがままを通す
教師の「集団を読む目」
子どもの群れという「自然発生的なつながり」によりはびこっ
ていた「ゆがんだ人間関係」を「豊かな人間関係」に変えようと
するエネルギーを子どもたち自身の中に起こしてゆくこと
□用語
◎「リーダー(層)」
◎「ポイントになる子」
やんちゃだが熱い思いをもっており、学級づくりの鍵を握
る子
◎「依拠する子」
教師がその子の気持ちにこだわって指導を展開する準拠点
になる子
◎「課題の子」
生活や学力や友人関係に不安を抱えている子
→ 学級・学年集団づくり
□班編制
「新しい班を作るのは、自分の気持ちをきちんと伝えられる友達を増
やしていくためです。この子と一緒になってよかったと思えるよう
な友達をつくってください。
最初は、もめると思うだけで、班の友達が悪いと思うのではなく、
一人一人がしっかりできることが大切です」
→ ◎ 教師主導での班替え
班活動こそ仲間づくりの基礎 学期に2回ほど
「致知」2015年8月号 /「学力づくりで子どもが変わる」久保斎 子どもの未来社 2002年 ④【再掲載 2014.11】 [読書記録 一般]
今回は、月刊誌「致知」2015年8月号記事から紹介します。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「『勝って驕るな 負けて僻むな』 出羽海親方(元 佐田の山)」
・「『人生はニコニコ顔で命懸け』 平澤興 」
・「仕事をやりきれ!一日を食い尽くせ!
やりきった方が、自分が楽しい」
・「松下を象徴する2つの言葉~『青春』『素直』」
もう一つ、再掲載になりますが、久保齋さんの
「学力づくりで子どもが変わる」④を載せます。
☆「致知」2015年8月号
◇舞の海&村上
「勝って驕るな 負けて僻むな」
出羽海親方(元 佐田の山)
ユーモア 思いやり
「冷めた頭で取り組むことを心掛けた。土俵で興奮して自分
を見失うと作戦も台無しになってしまう」
外国人力士、強さの原動力
・日本に行かせてもらうことに感謝
・恩返ししたいという気持ち
「今の子は人と同じことをしていても何の違和感もない」
←→ わたしたちは同じことをしていては強くなれないと考えた
= 結局は教育の問題
伝統やしきたりの大切さ
命をかけたら遺伝子のスイッチが入る
平澤興 「人生はニコニコ顔で命懸け」
◇小路明善(アサヒビール社長 S26生)&川辺清(S13 大阪生)
お得意様への感謝だけは忘れてはならない
社員の花を咲かせる
アサヒ入社3年の離職率0.1%
社員の努力する力を引き出すこと
「清負けたらあかん」川辺清 致知出版社
小児麻痺
◇セールスのコツここなりと気づいた 価値は8億円 平田進也
売上げ8億円ファンクラブ2万人のサラリーマン
「おもしろ旅企画ヒラタ屋」
わたしがサラリーマンをやめない理由
関西ローカル人気番組におもしろ素人大学生として活躍
驚きと感動のツアー
その根底にあるもの
ニチイ創業者現在浄信寺の副住職西端春枝先生
添乗員にとっていちばん大切な心とは?
お客様の心に寄り添う
仕事をやりきれ!一日を食い尽くせ!
やりきった方が、自分が楽しい
◇松下幸之助が目指したもの 上甲晃(松下政経塾) 岩井慶(PHP)
ひと言でものごとの本質をつかむ
熱心さで負けなかったら必ず道は拓ける
「青春」「素直」
~ 松下を象徴する2つの言葉
☆「学力づくりで子どもが変わる」久保斎 子どもの未来社 2002年 ④【再掲載 2014.11】
◇<書く>文章力を付ける
□「書く」ことには子どもを変える力がある
書く力は学力の下限を規定する
書く力
= 自分の分かっていることを再構築し一般化する行為に
は,計り知れない発達的意義がある
言語化・文章化で学習の構えが変わる
5分間で…
「家の人に自分の今日学習したことが分かるようにノート
に書きなさい」 (内容7割,意見3割)
→ 書けた順に子どもたちの文を読み○を付けてながら大き
な声で読んであげる。 (低位の子のヒントになる)
授業を通して成長を自覚させる
□書く機会を増やし書く力を育てる
丁寧に徹底的にノート指導をする(TT指導-水野)
レポートで書く力を育てる
→ 体育のレポート
形式・分量ではなく,テーマに対して自分の思ったこと
考えたことがしっかり入っているかどうかが優れたレポー
トの条件。
□「学び直し」としての文章化
各教科の文章化,宿題
社会科のテスト勉強
- 文章的に取り入れる
教科書からの問題づくり
答えを隠して答える
= テスト勉強
┌───┬────┐
│問題 │解答 │
│ │ │
│ │ │
└───┴────┘
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「『勝って驕るな 負けて僻むな』 出羽海親方(元 佐田の山)」
・「『人生はニコニコ顔で命懸け』 平澤興 」
・「仕事をやりきれ!一日を食い尽くせ!
やりきった方が、自分が楽しい」
・「松下を象徴する2つの言葉~『青春』『素直』」
もう一つ、再掲載になりますが、久保齋さんの
「学力づくりで子どもが変わる」④を載せます。
☆「致知」2015年8月号
◇舞の海&村上
「勝って驕るな 負けて僻むな」
出羽海親方(元 佐田の山)
ユーモア 思いやり
「冷めた頭で取り組むことを心掛けた。土俵で興奮して自分
を見失うと作戦も台無しになってしまう」
外国人力士、強さの原動力
・日本に行かせてもらうことに感謝
・恩返ししたいという気持ち
「今の子は人と同じことをしていても何の違和感もない」
←→ わたしたちは同じことをしていては強くなれないと考えた
= 結局は教育の問題
伝統やしきたりの大切さ
命をかけたら遺伝子のスイッチが入る
平澤興 「人生はニコニコ顔で命懸け」
◇小路明善(アサヒビール社長 S26生)&川辺清(S13 大阪生)
お得意様への感謝だけは忘れてはならない
社員の花を咲かせる
アサヒ入社3年の離職率0.1%
社員の努力する力を引き出すこと
「清負けたらあかん」川辺清 致知出版社
小児麻痺
◇セールスのコツここなりと気づいた 価値は8億円 平田進也
売上げ8億円ファンクラブ2万人のサラリーマン
「おもしろ旅企画ヒラタ屋」
わたしがサラリーマンをやめない理由
関西ローカル人気番組におもしろ素人大学生として活躍
驚きと感動のツアー
その根底にあるもの
ニチイ創業者現在浄信寺の副住職西端春枝先生
添乗員にとっていちばん大切な心とは?
お客様の心に寄り添う
仕事をやりきれ!一日を食い尽くせ!
やりきった方が、自分が楽しい
◇松下幸之助が目指したもの 上甲晃(松下政経塾) 岩井慶(PHP)
ひと言でものごとの本質をつかむ
熱心さで負けなかったら必ず道は拓ける
「青春」「素直」
~ 松下を象徴する2つの言葉
☆「学力づくりで子どもが変わる」久保斎 子どもの未来社 2002年 ④【再掲載 2014.11】
◇<書く>文章力を付ける
□「書く」ことには子どもを変える力がある
書く力は学力の下限を規定する
書く力
= 自分の分かっていることを再構築し一般化する行為に
は,計り知れない発達的意義がある
言語化・文章化で学習の構えが変わる
5分間で…
「家の人に自分の今日学習したことが分かるようにノート
に書きなさい」 (内容7割,意見3割)
→ 書けた順に子どもたちの文を読み○を付けてながら大き
な声で読んであげる。 (低位の子のヒントになる)
授業を通して成長を自覚させる
□書く機会を増やし書く力を育てる
丁寧に徹底的にノート指導をする(TT指導-水野)
レポートで書く力を育てる
→ 体育のレポート
形式・分量ではなく,テーマに対して自分の思ったこと
考えたことがしっかり入っているかどうかが優れたレポー
トの条件。
□「学び直し」としての文章化
各教科の文章化,宿題
社会科のテスト勉強
- 文章的に取り入れる
教科書からの問題づくり
答えを隠して答える
= テスト勉強
┌───┬────┐
│問題 │解答 │
│ │ │
│ │ │
└───┴────┘
「やさいのうえかたそだてかた」小宮山洋夫 岩崎書店 1995年 /「成熟社会の子育ての狭間に見えるもの -今の時代に何が欠けているのか…」 中村 諭 宝塚市高司中学校長(記事執筆当時) 『致知』より ①【再掲載 2014.12】 [読書記録 一般]
今回は小宮山洋夫さんの、
「やさいのうえかたそだてかた」を紹介します。
出版社の案内には、
「鉢や箱を使った身近な野菜の作り方や畑での作り方を、美しい絵と文
で解説。苗作り、病虫害予防、水や肥料のやり方まで紹介。」
とあります。
小学生向けに書かれた本です。
今回紹介するのは、
トマト、ナス、ピーマン、オクラ、トウモロコシ、キュウリ、カボチャ
です。
もう一つ、再掲載になりますが、中村諭さんの、
「成熟社会の子育ての狭間に見えるもの」①を載せます。
保護者が我が子への本気のすがたをみたとき、
教員もより頑張らなくてはと思うのではないでしょうか。
☆「やさいのうえかたそだてかた」小宮山洋夫 岩崎書店 1995年
◇トマト
・ わき芽はすべて摘み取って一本立てにする
・ 梅雨明け前、根本に土寄せ、草かわらを敷く
・ 実が付いたら、株の周りに油かすひとにぎり
◇ナス
コツ
・ 株元に草やわら
手入れ
・ 一番はなのすぐ下のわき芽を2本残し、他のわき芽はみんな
摘み取り、主枝を3本伸ばす
・ 枝が伸びたら支柱を立てる
・ 枯れた下葉は取り除く
・ 実が付いたら2か月に1回、株の周りに油かす二にぎり
◇ピーマン
コツ
・ 花が咲き始めたら支柱は早めに立てる
・ 追肥 油かすを1~2回
手入れ
・ 2か月に1回 株の周りに油かすひとにぎり
・ 梅雨明け前に株元に土寄せ 刈り取った草やわらを敷く
・ 花が咲いたら支柱
◇オクラ
コツ
・ 種は一晩ぬるま湯につけてから
・ 直まきがよい
・ アブラムシは手で取り除く
手入れ
・ 梅雨明け前に株元に土を寄せ刈り取った草やわらを敷く
・ 2か月に1回、株の周りに油かす一握り
◇トウモロコシ
コツ
・ たくさんの方がよい
・ 収穫した株は小さく切って腐葉土にする
手入れ
・ 本葉2枚で間引き
・ 50㎝高で株の周りに油かす一握り + 土寄せ
・ 花が咲いたらもう1回油かす
◇キュウリ
コツ
・ 株元に草やわら
・ つるは早めに支柱に導く
手入れ
・ 元肥(1㎡に腐葉土20つかみ、油かす4~5握り)
・ 梅雨明け前に刈り取った草やわらを株元に敷く
◇カボチャ
コツ
・ 直径30㎝、深さ30㎝円柱状に
1㎡腐葉土6~7つかみ
油かす2握り
手入れ
・ 夏草やわらをつるの下に
・ 整枝は不要
・ 初めて実が付いた頃株の周りに油かす2握り
・ 収穫
爪が立てられないくらい固くなったら収穫時期
<以下略>
☆「成熟社会の子育ての狭間に見えるもの -今の時代に何が欠けているのか…」 中村 諭 宝塚市高司中学校長(記事執筆当時) 『致知』より ①【再掲載 2014.12】
◇私の体験から
私は教育現揚で30年以上が経過した。この間、随分いろんな人生の
狭間をのぞいてきた。
中学校現場での多くの事例に接し、子どもの様子に苦しみ、子育ての
悩みを抱えながら、子どもが思いがけなく成長する婆を見てきた。
いくつか、考えさせられた事例をあげてみよう。
ある時は闇も多くある青春の危険なつり橋を転落しそうになった子も
いる。
あわてて手を延ばし、なんとか間に合った子もいた。
またある子は、暗やみの底に沈んでしまったように見えた。
光をあて、紐を垂らすと姿が見え、なんとか紐にくらいついた子もい
た。
いろんな狭間を覗いてきた。そんな時、その子の復元力の決め手は、
ほとんどが母親に愛情があるかどうかであった。父親が勝負をするかど
うかであった。
そんないくつかをあげて、現代教育事情の狭間を覗いてみたいと思う。
子育て体たらくの現代教育事情とは大きく違うことに気づいてもらえる
に違いない。
今の時代に何が欠けているのか、事例が如実に語ってくれると思う。
◇あの子には私の血が流れているんです
約30年前、当時持った女生徒が、急に男性遍歴をはじめた。
大変、チャーミングな子であったが、当時としては中学生が男性遍歴
をするなどというのは破天荒なこととして、不道徳の筆頭みたいなもの
で、母親はひどく困惑した。
今なら、そういう事もそう珍しいことではなくなってしまっている。
それなりになんとか、対処しながら、いろいろ言い含めたりし、粘り
強く指導しながらも、どこかまあ止むを得ないものとして、胸に納めて
しまうこととなることも多い。
当時はそんなことはとんでもないことであった。
まあ、私たちや親の感覚は、そこそこまともであったのである。
何度も何度もその子のことで、家庭訪問は言うに及ばず、深夜かけず
り回ったりして付き合った。
話が母親と深まるにつれ、母親との信頼感が増してきたある日のこと、
その子が何回目かのいわゆる不純異性交遊をしたとき、思いがけない打
ち明け話を聞かされることとなった。
「先生、私はいま苦しくてたまらないんです。あの子の様子を見ている
と、主人に本当に申し訳ないんです。実は、あの子は主人の子ではな
いんです。私が妊娠しているのを承知して、私と結婚してくれたんで
す。大事に育ててくれたんです。今のあの子の様子を見ても、私を責
めず、本当に心配しています。先生、あの子に私の若いときの血が流
れているんです。……あの子はこのことを知りません」
と言って、顔を臥し泣かれたことがある。
子どもにも言っていない秘密を打ち明けられ、私自信もどうしたらよ
いか胸がつまってしまった。
だが、なんとしても、ズルズルと転落していってしまいかねない娘を
なんとかしたいという必死の母親の思いは伝わってきた。
私が本気になって彼女と格闘しようと決心した由縁である。
ここには、30年前の母親の良心がある。
子どもに寄り添い、なんとかしなければと思いつつ、うまく行かない
悩みと向きあいながら、子育てと格闘している母親の婆があった。
今の時代と隔世の感があるではないか。
その子はやがて成人して、力のある男性と巡り合い、結婚し、小さい
ながら事業所を開き、やがて手広く商売を始め成功したと聞いている。
姉御肌の力強い大人へと変身していた。
母親の絶対見捨てない愛情と育ての父親の愛情が彼女を支え、蘇らせ
たに違いない。
「やさいのうえかたそだてかた」を紹介します。
出版社の案内には、
「鉢や箱を使った身近な野菜の作り方や畑での作り方を、美しい絵と文
で解説。苗作り、病虫害予防、水や肥料のやり方まで紹介。」
とあります。
小学生向けに書かれた本です。
今回紹介するのは、
トマト、ナス、ピーマン、オクラ、トウモロコシ、キュウリ、カボチャ
です。
もう一つ、再掲載になりますが、中村諭さんの、
「成熟社会の子育ての狭間に見えるもの」①を載せます。
保護者が我が子への本気のすがたをみたとき、
教員もより頑張らなくてはと思うのではないでしょうか。
☆「やさいのうえかたそだてかた」小宮山洋夫 岩崎書店 1995年
◇トマト
・ わき芽はすべて摘み取って一本立てにする
・ 梅雨明け前、根本に土寄せ、草かわらを敷く
・ 実が付いたら、株の周りに油かすひとにぎり
◇ナス
コツ
・ 株元に草やわら
手入れ
・ 一番はなのすぐ下のわき芽を2本残し、他のわき芽はみんな
摘み取り、主枝を3本伸ばす
・ 枝が伸びたら支柱を立てる
・ 枯れた下葉は取り除く
・ 実が付いたら2か月に1回、株の周りに油かす二にぎり
◇ピーマン
コツ
・ 花が咲き始めたら支柱は早めに立てる
・ 追肥 油かすを1~2回
手入れ
・ 2か月に1回 株の周りに油かすひとにぎり
・ 梅雨明け前に株元に土寄せ 刈り取った草やわらを敷く
・ 花が咲いたら支柱
◇オクラ
コツ
・ 種は一晩ぬるま湯につけてから
・ 直まきがよい
・ アブラムシは手で取り除く
手入れ
・ 梅雨明け前に株元に土を寄せ刈り取った草やわらを敷く
・ 2か月に1回、株の周りに油かす一握り
◇トウモロコシ
コツ
・ たくさんの方がよい
・ 収穫した株は小さく切って腐葉土にする
手入れ
・ 本葉2枚で間引き
・ 50㎝高で株の周りに油かす一握り + 土寄せ
・ 花が咲いたらもう1回油かす
◇キュウリ
コツ
・ 株元に草やわら
・ つるは早めに支柱に導く
手入れ
・ 元肥(1㎡に腐葉土20つかみ、油かす4~5握り)
・ 梅雨明け前に刈り取った草やわらを株元に敷く
◇カボチャ
コツ
・ 直径30㎝、深さ30㎝円柱状に
1㎡腐葉土6~7つかみ
油かす2握り
手入れ
・ 夏草やわらをつるの下に
・ 整枝は不要
・ 初めて実が付いた頃株の周りに油かす2握り
・ 収穫
爪が立てられないくらい固くなったら収穫時期
<以下略>
☆「成熟社会の子育ての狭間に見えるもの -今の時代に何が欠けているのか…」 中村 諭 宝塚市高司中学校長(記事執筆当時) 『致知』より ①【再掲載 2014.12】
◇私の体験から
私は教育現揚で30年以上が経過した。この間、随分いろんな人生の
狭間をのぞいてきた。
中学校現場での多くの事例に接し、子どもの様子に苦しみ、子育ての
悩みを抱えながら、子どもが思いがけなく成長する婆を見てきた。
いくつか、考えさせられた事例をあげてみよう。
ある時は闇も多くある青春の危険なつり橋を転落しそうになった子も
いる。
あわてて手を延ばし、なんとか間に合った子もいた。
またある子は、暗やみの底に沈んでしまったように見えた。
光をあて、紐を垂らすと姿が見え、なんとか紐にくらいついた子もい
た。
いろんな狭間を覗いてきた。そんな時、その子の復元力の決め手は、
ほとんどが母親に愛情があるかどうかであった。父親が勝負をするかど
うかであった。
そんないくつかをあげて、現代教育事情の狭間を覗いてみたいと思う。
子育て体たらくの現代教育事情とは大きく違うことに気づいてもらえる
に違いない。
今の時代に何が欠けているのか、事例が如実に語ってくれると思う。
◇あの子には私の血が流れているんです
約30年前、当時持った女生徒が、急に男性遍歴をはじめた。
大変、チャーミングな子であったが、当時としては中学生が男性遍歴
をするなどというのは破天荒なこととして、不道徳の筆頭みたいなもの
で、母親はひどく困惑した。
今なら、そういう事もそう珍しいことではなくなってしまっている。
それなりになんとか、対処しながら、いろいろ言い含めたりし、粘り
強く指導しながらも、どこかまあ止むを得ないものとして、胸に納めて
しまうこととなることも多い。
当時はそんなことはとんでもないことであった。
まあ、私たちや親の感覚は、そこそこまともであったのである。
何度も何度もその子のことで、家庭訪問は言うに及ばず、深夜かけず
り回ったりして付き合った。
話が母親と深まるにつれ、母親との信頼感が増してきたある日のこと、
その子が何回目かのいわゆる不純異性交遊をしたとき、思いがけない打
ち明け話を聞かされることとなった。
「先生、私はいま苦しくてたまらないんです。あの子の様子を見ている
と、主人に本当に申し訳ないんです。実は、あの子は主人の子ではな
いんです。私が妊娠しているのを承知して、私と結婚してくれたんで
す。大事に育ててくれたんです。今のあの子の様子を見ても、私を責
めず、本当に心配しています。先生、あの子に私の若いときの血が流
れているんです。……あの子はこのことを知りません」
と言って、顔を臥し泣かれたことがある。
子どもにも言っていない秘密を打ち明けられ、私自信もどうしたらよ
いか胸がつまってしまった。
だが、なんとしても、ズルズルと転落していってしまいかねない娘を
なんとかしたいという必死の母親の思いは伝わってきた。
私が本気になって彼女と格闘しようと決心した由縁である。
ここには、30年前の母親の良心がある。
子どもに寄り添い、なんとかしなければと思いつつ、うまく行かない
悩みと向きあいながら、子育てと格闘している母親の婆があった。
今の時代と隔世の感があるではないか。
その子はやがて成人して、力のある男性と巡り合い、結婚し、小さい
ながら事業所を開き、やがて手広く商売を始め成功したと聞いている。
姉御肌の力強い大人へと変身していた。
母親の絶対見捨てない愛情と育ての父親の愛情が彼女を支え、蘇らせ
たに違いない。
「最高の住まいをつくるリフォームの教科書」佐川旭 林直樹 PHP研究所 2014年 ④(最終) /『日本例話大全書』有馬朗人・中西進他 四季社 2001年 ⑧【再掲載 2015.8】 [読書記録 一般]
今回は2月15日に続いて、佐川旭さん、林直樹さんの、
「最高の住まいをつくるリフォームの教科書」の紹介4回目 最終です。
出版社の案内には、
「生活情報サイトAll Aboutの「家を建てる」で長年ナビゲータを務め
る“間取り博士”が、好評の前作『最高の住まいをつくる間取りの
教科書』に続いて、住宅の『リフォーム』」についてゼロからわかり
やすく解説します。リフォームの形としては、大きく分けて、(1)
いま住んでいる家全体を、より快適に改善する。(2)新たに中古の
マンションや一戸建てを手に入れて、住みやすい形にリノベーショ
ンする。(3)家の傷んだ小規模な部分を修繕する。といったものが
あります。日本全体で新築の物件が過剰供給になっているなか、今
後ますます増えていくとみられる(1)(2)のケースについておも
に解説します。はじめに建築家ならではの8つの視点を述べ、その
後に「リフォームの基礎知識」から「こだわりリフォーム」までを、
図やイラストを多く取り入れながら解説し、具体的にわかりやすく
なるよう心がけています。」
とあります。
築30年以上経った我が家、小さな改修を進めています。
もう一つ、再掲載になりますが、
「日本例話大全書」⑧を載せます。
図書館で借りて読んだ後、おもしろく読んだので買い求めました。
☆「最高の住まいをつくるリフォームの教科書」佐川旭 林直樹 PHP研究所 2014年 ④(最終)
◇資金計画と見積もり
費用の目安 工事内容と施工範囲で金額は大きく変わる
耐震補強 130~150万円
浴室 150~200万円
LDK 250~300万円
内窓 1箇所 7~10万円
全戸リフォーム 1000~1500万円
工事費の仕組み
工事費 = 材料費 + 施工費
予算の立て方
リフォームに使えるお金は今後の出費予定と相談しよう
見積もりの立て方 現場調査は各会社の力量を観るよい機会
どの会社も同じ条件
工事範囲、内容の要望、時期、予算
部屋の片付け
日程調査
図面のコピー
※1社2時間以上は掛かると思っておいた方がよい
見積書の読み方
「何をどう扱っているかも」
工事費以外の費用
家具・カーテンなど
活用したい優遇制度
耐震診断補強
介護の改修
リフォームの保証・保険
◇防ぎたいトラブル
格安リフォームの注意点
チラシの大幅値引きにはからくり
コストを下げるのは
… ○ 残せるものは残す
○ 機能を重視する
○ 優先順位を決める
悪質な訪問販売
8日以内なら解約できる
◇ライフスタイルにこだわりリフォーム
バリアフリーリフォーム
エコリフォーム
家事ラクリフォーム
ペットとのくらしリフォーム
『お手入れの教科書』
『クイック収納術』
☆『日本例話大全書』有馬朗人・中西進他 四季社 2001年 ⑧【再掲載 2015.8】
<こころの源流>
◇思いやりの心
□貧しい中での人助け 亀田鵬斎
亀田鵬斎(1752~1826)
浦和の宿
一人娘を売り100両を投げ出す
家の事情は大変 正月を迎えられず
親友の酒井抱一が援助
□法の番人がなすべきこと 板倉重矩
板倉重矩(1617~1673) 京都所司代
奈良で鹿殺しがあった時「これは犬」と言い助ける
□折れたステッキ 新島襄
新島襄(1843~1890)
スト参加学生があったとき
→ 教育した自分が悪いとステッキで左腕を打つ
□たった一度の嘘 安倍能成
安倍能成(1883~1966)哲学者
旧制一高校長、文部大臣、学習院院長
「人間性を大切にすること」
□情けの弓に叩かれて 常陸山谷衛門
常陸山谷衛門(1874~1922)第19大横綱
□「正直でない人は教師失格」 津田梅子(1864~1929)
□評判の薬売り 永田徳本
永田徳本(1513~1630?) 将軍にも
褒美の間に一服16文
□知人を助けて貧乏暮らし 佐藤直方
佐藤直方(1650~1719)江戸・儒者
□明恵(1173~1232) 華厳宗
高山寺再建 自然の中での修行
□叱り方叱られ方の思いやり 本多正信
本多正信(1538~1616) 部下を思いやる心
家康が立腹すると相手に対して徳川家の貢献をさりげなくおり
込みながら、なおも大声で叱責するので家康の怒りもおさまる
□短所をとがめない 立花道雪
立花道雪(1515~1585)九州で大友氏に仕える
下半身不随
- 責めるより褒め励ます心遣いで部下の信頼
□「大将は話しかけよ」
浅井亮政(~1542) 近江小谷城主
「最高の住まいをつくるリフォームの教科書」の紹介4回目 最終です。
出版社の案内には、
「生活情報サイトAll Aboutの「家を建てる」で長年ナビゲータを務め
る“間取り博士”が、好評の前作『最高の住まいをつくる間取りの
教科書』に続いて、住宅の『リフォーム』」についてゼロからわかり
やすく解説します。リフォームの形としては、大きく分けて、(1)
いま住んでいる家全体を、より快適に改善する。(2)新たに中古の
マンションや一戸建てを手に入れて、住みやすい形にリノベーショ
ンする。(3)家の傷んだ小規模な部分を修繕する。といったものが
あります。日本全体で新築の物件が過剰供給になっているなか、今
後ますます増えていくとみられる(1)(2)のケースについておも
に解説します。はじめに建築家ならではの8つの視点を述べ、その
後に「リフォームの基礎知識」から「こだわりリフォーム」までを、
図やイラストを多く取り入れながら解説し、具体的にわかりやすく
なるよう心がけています。」
とあります。
築30年以上経った我が家、小さな改修を進めています。
もう一つ、再掲載になりますが、
「日本例話大全書」⑧を載せます。
図書館で借りて読んだ後、おもしろく読んだので買い求めました。
☆「最高の住まいをつくるリフォームの教科書」佐川旭 林直樹 PHP研究所 2014年 ④(最終)
◇資金計画と見積もり
費用の目安 工事内容と施工範囲で金額は大きく変わる
耐震補強 130~150万円
浴室 150~200万円
LDK 250~300万円
内窓 1箇所 7~10万円
全戸リフォーム 1000~1500万円
工事費の仕組み
工事費 = 材料費 + 施工費
予算の立て方
リフォームに使えるお金は今後の出費予定と相談しよう
見積もりの立て方 現場調査は各会社の力量を観るよい機会
どの会社も同じ条件
工事範囲、内容の要望、時期、予算
部屋の片付け
日程調査
図面のコピー
※1社2時間以上は掛かると思っておいた方がよい
見積書の読み方
「何をどう扱っているかも」
工事費以外の費用
家具・カーテンなど
活用したい優遇制度
耐震診断補強
介護の改修
リフォームの保証・保険
◇防ぎたいトラブル
格安リフォームの注意点
チラシの大幅値引きにはからくり
コストを下げるのは
… ○ 残せるものは残す
○ 機能を重視する
○ 優先順位を決める
悪質な訪問販売
8日以内なら解約できる
◇ライフスタイルにこだわりリフォーム
バリアフリーリフォーム
エコリフォーム
家事ラクリフォーム
ペットとのくらしリフォーム
『お手入れの教科書』
『クイック収納術』
☆『日本例話大全書』有馬朗人・中西進他 四季社 2001年 ⑧【再掲載 2015.8】
<こころの源流>
◇思いやりの心
□貧しい中での人助け 亀田鵬斎
亀田鵬斎(1752~1826)
浦和の宿
一人娘を売り100両を投げ出す
家の事情は大変 正月を迎えられず
親友の酒井抱一が援助
□法の番人がなすべきこと 板倉重矩
板倉重矩(1617~1673) 京都所司代
奈良で鹿殺しがあった時「これは犬」と言い助ける
□折れたステッキ 新島襄
新島襄(1843~1890)
スト参加学生があったとき
→ 教育した自分が悪いとステッキで左腕を打つ
□たった一度の嘘 安倍能成
安倍能成(1883~1966)哲学者
旧制一高校長、文部大臣、学習院院長
「人間性を大切にすること」
□情けの弓に叩かれて 常陸山谷衛門
常陸山谷衛門(1874~1922)第19大横綱
□「正直でない人は教師失格」 津田梅子(1864~1929)
□評判の薬売り 永田徳本
永田徳本(1513~1630?) 将軍にも
褒美の間に一服16文
□知人を助けて貧乏暮らし 佐藤直方
佐藤直方(1650~1719)江戸・儒者
□明恵(1173~1232) 華厳宗
高山寺再建 自然の中での修行
□叱り方叱られ方の思いやり 本多正信
本多正信(1538~1616) 部下を思いやる心
家康が立腹すると相手に対して徳川家の貢献をさりげなくおり
込みながら、なおも大声で叱責するので家康の怒りもおさまる
□短所をとがめない 立花道雪
立花道雪(1515~1585)九州で大友氏に仕える
下半身不随
- 責めるより褒め励ます心遣いで部下の信頼
□「大将は話しかけよ」
浅井亮政(~1542) 近江小谷城主