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「フィンランド・メソッド5つの基本が学べるフィンランド国語教科書」 経済界 2005年 /「何のために生きるのか」稲盛和夫・五木寛之 致知出版社 2005年 【再掲載 2012.8】 [読書記録 教育]

2022年は本日を残すのみとなりました。
本年も当ブログを訪ねてくださり、ありがとうございました。
よい年をお迎えください。



今回は、
「フィンランド・メソッド5つの基本が学べるフィンランド国語教科書」を紹介します。


シリーズのものですが、
何年生向けなのかメモをとり忘れており、わかりません。。


出版社の著者紹介には

「本書はフィンランドの小学校で使われている国語の教科書を翻訳したもので
 す。もちろん日本でそのまま使えるように翻訳に工夫をこらしてあります。
 フィンランドの国語の教科書は、5つの力『発想力』『論理力』『表現力』
 『批判的思考力』『コミュニケーション力』を自然に身につけることができ
 るように構成されています。」
 
とあります。


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「フィンランド・メソッドの5つの力を身に付ける 
①発想力 ②論理力 ③表現力 ④批判的思考力 ⑤コミュニケーション力」


・「『考えるための教科書』の必要性」


・「『誰が一番短い作文を書けるかな』」
- だらだら作文をなくすために大切だと感じました。


・「作文特訓道場」




もう一つ、再掲載になりますが、稲盛和夫さん、五木寛之さんの
「何のために生きるのか」を載せます。
- 何のために生きるのか
ときどき考えてしまうことがあります。



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☆「フィンランド・メソッド5つの基本が学べるフィンランド国語教科書」 経済界  2005年

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◇特色と使い方
1 フィンランド勉強法 
      グローバル・コミュニケーション力
  
  2 フィンランド・メソッドの5つの力を身に付ける 
① 発想力 
     ② 論理力 
     ③ 表現力 
     ④ 批判的思考力 
     ⑤ コミュニケーション力

3 「考えるための教科書」の必要性
先生は「どうして?(ミクシ?)」と必ず聞く
       - 適切な理由付け
 ・解答がない 
       ・設問は難易度別に色分け



◇第1部 
「だれが一番短い作文を書けるかな?」
・一人で書いてもいいし,友達二人で書いてもいいですよ
・下の言葉を全部使って,できるだけ短い作文を書きましょう
・全部の言葉を使いましょう
・文章に合わせて言葉の形を少し変えてもいいですよ
・他の言葉を使ってもかまいません


「どの意見に賛成かな? 自分の考えを言ってみましょう」
友達と二人で 班ごとに クラス全体で  話し合ってみましょう
意見① 春休みと夏休みを短くして冬休みを長くとる

意見② 冬休みと春休みを短くして夏休みを長くする

  ◎発問が大事
  ◎自分について作文を書こう



◇第2部
「どの意見に参考かな? 自分の考えを言ってみましょう」

「誰が一番短い作文を書けるかな」
   Ⅰテスト勉強のやり方 
     Ⅱ読書は楽しいな

発表しよう(音読,強調,体で表現する,即興の発表)

作文特訓道場 
    ~ 「説明文を書こう」



◇第3部
「どの意見に賛成かな」「誰が一番短い作文を書けるかな」
Ⅰバスキマキ新聞 
    Ⅱ手紙を書こう 
    Ⅲ投書しよう

推薦図書,マンガ,学級新聞を作ろう

作文特訓道場4 調査して報告しよう
① 調査日誌を付けよう 
      ② 分析しよう
      ③ 調査に基づいて報告しよう
④ クラスで一番人気のあるテレビ番組は何かな?
          調べてみよう


◇第5部
Ⅰ秘密の特訓 
  Ⅱギネスメブック 







☆「何のために生きるのか」稲盛和夫・五木寛之 致知出版社 2005年 【再掲載 2012.8】

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◇ソウルメイトとして
 昭和7年生まれ 
   石原慎太郎,大島渚,岩城宏之,青島幸夫,白土三平
  

 合う音は相互によく響く 
  情報とは「情を報ずること」 データは情報の下位
 知の文化 と 情報の文化



◇こころが乾いてしまった日本人
 1983~ 
   OBサミット  
     フレーザー,宮沢,塩川,稲盛氏ら


 「元気」
   稲盛 中2で焼酎作り


 五木 
   東大・鈴木博之 工学博士 
  「湿式工法から乾式工法へ」
乾式工法は軽い社会 ~ 命が軽くなる
 ◎「湿式社会から乾式社会への大転換の中で,すべてが乾燥しすぎて水分
    がなくなってしまったから - オアシスに水を注ぐ必要有り」


 ベトナム戦争
   米兵戦死者  6万4千人
日本の自殺者 3万2千人(一年間)
  

 失敗したら裸一貫で出直せばいい → 精神のデフレ 心の不良債権  
  「夕焼け小焼け」
      夕焼け小やけで日が暮れて
山のお寺の鐘が鳴る
お手々つないで皆帰ろう
烏と一緒に帰りましょう (作詞 中村雨紅)

◎ 山川草木悉有仏性


 悲しいときに歌を歌う
   歌がない時代はダメ



◇今,宗教の力を問い直すとき

 国際化
  =「あなたはどういう偉大なものに対して信じる気持ちを持っていますか」
    のアイデンティティ 
  

 鹿児島の「念仏禁制」浄土真宗 
   ~ 涙石 隠れ念仏 
「隠れ念仏洞」


 白隠禅師
   六波羅蜜  
     布施=めぐみ 
     持戒=慎み 
     忍辱=しのび
     精進=励み  
     禅定=しずけさ 智慧
 
  ◎「人のために一所懸命奉仕しなさいと言うのが布施,人間としてやって
    はならないことは守りなさいというのが持戒,人生というものは苦し
    いものだから堪え忍びなさいと言うのが忍辱,それで一所懸命精進し
    なさい。そうすれば,魂が磨かれて心がきれいになっていきますよ」


 「無罪の七施」
①眼施 ②和顔施 ③言辞施 ④心施 ⑤房舎施


 三宝 = 「仏法僧」



◇新しい浄土の物語を作る

 蓮如 「なんまんだぶ」 
      = 報恩感謝の念仏
     ありがとうございます。おかげけさまで。   
     「妙好人」
  

 真宗 「倶会一処(ぐえいっしょ)」人は必ず一つ処で会う  
「私の人生の目標は,死を迎えるときに,私の魂がさらに磨かれて美
     しくなっているかどうか」 (稲盛)

  魂は輪廻転生を繰り返す



◇人生の転機から見えてきた「生き方」

 こころと運命  
   松風工業 → 京都セラミック
   高周波絶縁をするためのセラミックの焼き物
  

 世界が一変した植民地での敗戦



◇ポジティブとネガティブの出逢う場所

 「温室栽培の24時間人工の光線に慣らされているところにいって,一条の光が雲間
  から射してきたとしても,それを光明と感じて感激することはありません。真っ
  暗闇の中で,爪から血が滲むようにして希望を探している。そこへ窓から一筋の光
  が…」
  

 知足  
   家族は他人
    → 欲が出てしまう 



◇他力の風を受けて生きる

 「利他というこころで帆を揚げておけば,必ず他力の風を受けられますよ,
  というように理解したいですね」 

 「自他一如」

 「運命というのは,こころによって変えられると思っているのです。そのこ
  ころが信念にまで高まったものであれば,それによって運命は支えられる。」

 「他力が肩を押してくれる」(五木)

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「生き方」稲盛和夫 サンマーク出版社 2004年 /「これだけは教えたい算数」和田常雄 いかだ社  2002年 【再掲載 2013.6】 [読書記録 一般]

今回は、稲盛和夫さんの
「生き方」を紹介します。




出版社の著者紹介には

「刊行10年目にし100万部を突破した、不朽のロング・ミリオンセラー!
 二つの世界的大企業・京セラとKDDIを創業し、JALを再生に導いた『経
 営のカリスマ』が、その成功の礎となった「人生哲学」をあますところな
 く語りつくした一冊。夢をどう描き、どう実現していくか? 人間として
 もっとも大切なこととは何か? -サッカー日本代表の長友佑都選手、野
 球日本代表監督の小久保祐紀氏などトップアスリートも座右の書として
 その名を挙げる、『究極の人生論』。」
 
とあります。


今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「人格 = 性格 + 哲学」


・「人生・仕事の結果 = 考え方 × 熱意 × 能力」


・「リーダーには才よりも徳が求められる
1 人格   2 勇気   3 能力」


・「三毒  1 怒り 2 欲望 3妬みそねみの愚痴」




もう一つ、再掲載になりますが、和田常雄さんの
「これだけは教えたい算数」を載せます。




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☆「生き方」稲盛和夫 青春出版社 2004年

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◇この世を生きる意味
  「魂を磨いていくこと」
  高い次元の魂になる
 
   人格 = 性格 + 哲学
     (人間として正しいかどうか)
 
   人生・仕事の結果 = 考え方 × 熱意 × 能力

   自己を厳しく律し続ける「王道」の生き方をせよ



◇思いを実現させる
   求めたものだけが手に入るという人生の法則
         松下幸之助(ダム式経営)
 
   強烈に思い続けることが大切
     強く一筋に
 
   現実になる姿がカラーで見えているか
 
   隅々までイメージできれば実現する
 
   細心の計画・準備無くして成功はあり得ない
 
   運命は自分の心次第
 
   努力を積み重ねれば平凡は非凡に変わる
 
   毎日の創意工夫が大きな飛躍を生み出す
 
   現場に宿る「神の声」が聞こえてくるか
 
   つねに「有意注意」の人生を心掛けよ、中村天風 



◇原理原則から考える
   シンプルがいい「原理原則」
 
   道標「生きた哲学」
 
   貫いてこそ意味がある 

   考え方のベクトルが人生すべての方向を決める
     人生・仕事の結果 = 考え方 × 熱意 × 能力

   自分の人生ドラマをどうプロデュースするか
 
   現場で汗
    「好き」であればこそ「燃える人間」になれる
 まじめ、ど真剣、懸命な仕事



◇心を磨き高める
   日本人はなぜ「美しい心」を失ってしまったのか
     「謙虚さ」
 
   リーダーには才よりも徳が求められる
  西郷隆盛「徳高き者には高き位を、功績多き者には報奨を」
 1 人格 
      2 勇気 
      3 能力
 
   常に内省せよ、人格を磨くことを忘れるな
 
   6つの精進
  ① 誰にも負けない努力をする
  ② 謙虚にしておごらず
  ③ 反省ある日々を送る
  ④ 生きていることに感謝する
  ⑤ 善行、利他行を積む
  ⑥ 感性的な悩みをしない

   「隠れ念仏」
    どんなときでも「ありがとう」
 
   うれしい時は喜べ、素直な心が何よりも大切
 
   トルストイも感嘆 人間の欲深さ
 
   「三毒」をいかに断ち切るか
      怒り、欲望、妬みそねみの「愚痴」 
  |
       ① 欲望 
       ② 愚痴 
       ③ 怒り 
  
   「六波羅蜜」
    ① 布施 利他の心 
② 持戒  
③ 精進 - 一生懸命
    ④ 忍辱 耐え忍ぶ 
⑤ 禅定 こころをおさめる 
⑥ 智慧
 
   日々の労働に心は磨かれる



◇利他の心で生きる
   心の持ち方一つ  
    「他を利する」所にビジネスの原点
 
   「富国有徳」

   「足るを知る」生き方



◇宇宙の流れと調和する
   2つの力
   1 運命          運命
  2 因果応報の原則     因果律

   因果応報の原則を知れば運命も変えられる
      「陰隲録(いんしつろく)」 袁了凡(えんりょうぼん)
 
   偉大な力がすべてに生命を吹き込んででいる
   サムシンググレート 村上和夫

   わたしはなぜ仏門に入ることを決意したか






☆「これだけは教えたい算数」和田常雄 いかだ社  2002年 【再掲載 2013.6】

[出版社の案内]
新指導要領(前指導要領)通りの指導では、子どもたちの学力が低下することは
目に見えています。文部科学省もその危険を感じているのでしょう。指導要領
を越えた内容を指導してよいとのことですから、過去の研究と実績をもとにさ
らにこれらに磨きをかけ素晴らしい教育実践をしたいものです。本書は、その
ための1つの研究資料として、著者のプランをしたためたものです。

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◇和田常雄 
  1929東京生 
    元大東文化大学非常勤講師 
 
  数学教育協議会常任委員


◇算数教育の目的
  合理的な日常生活をおくる力を養う

  魅力ある算数・数学文化,不思議な世界への探求心を養う
  ① 様々な正多角形 
    ② 正二十面体からサッカーボール 
    ③ 循環小数のおもしろさ

   算数・数学は,人類の知恵の結晶として生まれ,さらに発展するもので
  あることを知り探る力を養う
  ① 数詞を調べる   
        ふたつ もも 大和言葉
② 数字を比べる   
        エジプト数字 ローマ数字 中国数字

  「分析・総合」の視点に立って数の世界の構造や特徴を把握する力を養う


◇2年生
  かけ算の場面 
    ① 単位あたり量×いくつ分・いくら分=全体量
② 長さ×長さ=面積 面積×高さ=体積
③ 量×倍

  大事なポイント
   ①「かけ算の意味指導」と「かけ算九九」とを一緒にしない
   ②「単位量あたり×いくつ分・いくら分=全体量」という式は,数値
     に関係なく成立すると言うことを明確に指導すること
       整数 - 小数 - 分数
③ ディメンジョンを用いたい
④ かけ算の構造を図示する
    3こ/さら × 4さら = 12こ
    一あたり量を探させる 1あたり量
     式を見てそれにあった実物の絵を描く,または探す作業をさ
       せる
     かけ算の図式化を試みさせる
          「かけわり図」 → タイル図

 ※ 以下略 <途中まで>
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「宮本常一著作集 42 父母の記/自伝抄」 宮本常一 未来社 2002年 ③ /「宮本常一が見た日本」佐野眞一 NHK出版 ③ 【再掲載 2013.6】 [読書記録 民俗]

今回は、12月26日に続いて、宮本常一さんの著作集から
「42 父母の記/自叙伝」の紹介 3回目です。






出版社の著者紹介には

「宮本常一に強大な影響を与えた父、母、祖父、祖母に関する文章および自伝
 的エッセイを収録する。また本巻には、母の葬儀の際に出席者へ配った、
 『母の記』、妻へ向けた文章を含む『我が半生の記録』(『妻たる人に』)、
 郵便局の勤務時代の回想である『私の郵便局時代』、祖母の死去と葬儀の行
 程を記した『祖母の死と葬儀』、父の死のドキュメントである日記など、
 今回初公開となるきわめてプライヴェートで貴重な文章を多数収録。」
 
とあります。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「『私が郵便配達人になったのは大衆の人生を知りたいためですよ』
        高麗橋郵便局(のち大阪東郵便局)の配達員の言葉」


・「『文明とはいったい何なのだろう。人間として一番大切なものが失われてゆ
く姿ではないだろうかと思ってみたりする。』昭和38年10月渋沢没後、
渋沢邸が大蔵省へおさめられアチック・ミューゼアムも壊されることになった時の宮
  本常一の言葉 」


・「『どのような僻地にも自分たちの住む世界を理想郷にしようと懸命になって
  努力し工夫している人が必ずいたもので,そういう人がまた優れた伝承者
  だった』昭和14年11月16日に島根県田所村の田中梅治翁を訪ねた時に」


・「渋沢持論『焦ってはいけない。浮き足だってはいけない。自分たちの行き先
 をじっと見つめていなければいけない』」




もう一つ、再掲載になりますが、今年亡くなられた佐野眞一さんの
「宮本常一が見た日本」③を載せます。
佐野さんがNHK教育テレビで懸命に伝えた宮本民俗学、
今でも頭に残っています。





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☆「宮本常一著作集 42 父母の記/自伝抄」 宮本常一 未来社 2002年 ③

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◇私の郵便局時代
  懐かしい人々 
    担任の先生 - 司法官に

路地奥の人生 
    高麗橋郵便局
     → のち大阪東郵便局

配達員
  「私が郵便配達人になったのは大衆の人生を知りたいためですよ」



◇師範学校時代
大正15年4月 天王寺師範二部入学

  檜垣月見(広島県海田市) 
    クロポトキン「相互扶助論」「自叙伝」



◇自伝抄
二ノ橋付近
  昭和14年秋から三田綱町渋沢邸
      アチック・ミューゼアム2階で生活
戦後大蔵省に物納した第一公邸 
      毎晩宴会
昭和38年10月渋沢没後、家が大蔵省へ 
      アチック・ミューゼアムも壊されることになった

うずくまって泣いた
    「文明とはいったい何なのだろう。人間として一番大切なものが失わ
     れてゆく姿ではないだろうかと思ってみたりする。」 


  古川が流れる小さな橋 
澁谷の谷 ~ 古川
第一公邸
      織田出羽守 - 島津淡路守 - 有馬中務大輔
→ 明治 仁礼海軍大将 → 渋沢家(篤二→敬三)
    昭和14年10月25日から住む 
昭和10年大阪民俗談話会で知り合う

  渋沢先生のお宅を訪問  
大阪民俗談話会 
桜田勝徳
岩倉市郎 のちに伊波普猷の指導を受ける

渋沢家の屋根裏博物館
「チームワークとしての玩具研究」
     → 民具研究

  軸
   ~ 柳田国男,折口信夫
渋沢敬三はリーダーではなく後衛の役
集う 早川孝太郎 
          - 三河山中の人 柳田に見いだされた
花祭りの研究

  いつも7,8人の書生
    渋沢栄 - 若くして徳川昭武についてフランスに行き学ぶ
   ↓
 明治社会に生かし日本近代化に貢献
   
  アチックミューゼアム 
    民俗研究室 
水産史研究室

いろいろな人が出入り 
     アイヌ学者・知里真志保 
     ヤミ族研究・鹿野忠雄
   
  ふるさとを語る話の広場 
    アチック2階三畳間 
    客があると声が掛かり相手
   
  多士多才な学者が集まる
    水産史研究室  32歳 遅い出発
必ず確かめることが求められた

中国地方の旅に感銘 
    昭和14年11月16日 田中翁 島根県田所村田中梅治翁
◎ どのような僻地にも自分たちの住む世界を理想郷にしようと懸命
     になって努力し工夫している人が必ずいたもので,そういう人がま
     た優れた伝承者だった
    命の躍動する古老の話 昭和15年1月 九州へ
南郷村・大平虎吉翁 臼太鼓の話

  雑談楽しみに銭湯通い 
    旅の目的 
      ◎ 民俗事象の採集
      ◎ 人々の生活を見ること
         田舎とは何か 
なぜこのような形で存在しているのか      

研究に戦争の色濃く 
伊豆の習俗を訪ね歩く
- 桜田勝徳と共に

月の夜の奄美大島
     - 桜田勝徳と共に 宝島調査

  御薗先生の話から
    山口の県史編纂室で郷土関係のものを筆者  
◎ 民間学者はまず自分の郷里を詳しく知ることから

善福寺裏の岩倉さん
    渋沢先生の文化論 
      岩倉さん 
        「いつまでも田舎者でなければなりませんね」
      渋沢   
         実に多くの共通性が常民生活の中にある  
渋沢持論
     「焦ってはいけない。浮き足だってはいけない。自分たちの行き先
      をじっと見つめていなければいけない」

  人心荒む戦中の研究
昭和15年11月15日 
      紀元2600年式典
昭和17年
      どこを歩いても子どもたちが「スパイスパイ」
2月~ 渋沢が日本銀行の副総裁に 盗み(作物)も横行

  東京の細い一本の道 
昭和19年1月 
      大阪府泉北郡鳳町に帰った 
      教員生活に戻る
昭和21年1月 
      上京 
      戦焼 → 江戸以前の古い姿
◎ 古いものは全て消え去る者ではなくて,どこかに何らかの形
       で残っていく

  変わりゆく町の風情 
渋沢が 民族学協会会長,九学会連合会長

  深く厳しい農村の課題
山間の村々には戦死者が多い
     - ダムの建設






☆「宮本常一が見た日本」佐野眞一 NHK出版 ③ 【再掲載 2013.6】

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◇海から見た日本

  梶田富五郎の人生
    昭和20年代 
      郵便局長が地域のナビゲーターだった
メシモライ = 相互扶助
浅藻に住み着く 
~ 港ができるまで30年間かかった


 取材ノートの山 
宮本の対馬調査に掛ける執念
中世社会の残存 
     村落共同体の寄り合い(伊奈) - 古文書
= アメリカ式民主主義への痛烈な批判(千尋藻)
400年前から続く寄り合い

  
 「満山鈎」
   - 厳原の満山善雄氏

   
 宮本学問の基礎は「芋」と「海人」
「そりゃあ物知りだった」



◇庶民へのアプローチ

  三州名倉
    愛知県設楽郡設楽町奥三河郷土館 = 宮本学の標本
旧名倉村調査(昭和30~41)
昭和31.9.11 昭和35.5
  「名倉談義」「名倉村・部落について」林業金融調査会

  宮本
   「樹を見ろ、いかに大きな幹であっても枝葉がそれを支えている。その
    枝葉を忘れて幹を論じてはいけない。その枝葉の中に大切なものがあ
    る。学問や研究はあくまで庶民や民衆の土台に築き上げるものだ」
= 民俗誌 から 生活誌 への転換 
    = 宮本学の確立

  沢田久夫氏『三州名倉-史的変遷篇』(昭和26年)


 「人文科学」と「訊問科学」
○ 常に固有名詞を使うこと  
    ○ 調査には必ずお返しを


 五平餅と赤みそ  
   三河田口 - 奥三河郷土館  
   「万歳峠」


 名倉談義 臨済宗大蔵寺で
夜這い
     - 夜ぼはみ
     - 私生児「堀田子」
相手の話が本当かどうかの判断基準
     ① 堕胎間引きの話が出るかどうか 
     ② どぶろくが出るかどうか


 宮本民俗学
  「変わらない事への関心」



◇食糧確保の使命
  敗戦の頃   
    戦前と変わらず - 棒のように貫いている


 集団帰農列車
   北海道開拓 
     昭和22.10.20大阪発-10.23札幌着
天塩地方へ300人を引率 幌延-初山別に


 十津川と新十津川
明治22(1889)年8月の大豪雨により移住


 ※ 宮本にとってたった一度の「官」の旅が宮本に慚愧の涙を流させた


 「棄民」の旅
   → 済民の旅行脚へ

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「それでも辞めないが勝ち」 朝比奈知彦 実業之日本社 2004年 ②(後半) /「小学4・5・6年生の家庭学習法」松原達哉 産心社 1995年 ①【再掲載 2017.11】 [読書記録 一般]

今回は、12月22日に続いて朝比奈知彦さんの
「それでも辞めないが勝ち」2回目(後半)の紹介です。


またまた目次のような要約になってしまいました。


出版社の著者紹介には

「会社で働く人間は、人財・人材・人在・人罪に分けられる。あなたはどの
 『ジンザイ』ですか? 去るも地獄、残るも地獄…。それでもカイシャは辞め
 ないが勝ち! 正社員受難時代を耐え抜く社内「スキルアップ」を指南する。」
 
とあります。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「辞めないための三種の神器
1 パソコン  2 語学  3 ポータブルスキル(固有の能力)」


・「新三種の神器 1 人間性  2 個性  3 創造性・企画力」


・「3日、3月、3年で新しい判断を」




もう一つ、再掲載になりますが、松原達哉さんの
「小学4・5・6年生の家庭学習法」①を載せます。




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☆「それでも辞めないが勝ち」 朝比奈知彦 実業之日本社 2004年 ②(後半)

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◇いまのカイシャを辞めていい人、困る人
 
 あなた自身の市場価格を!
   名目価格と実勢価格の大きな落差
   専門職すら職がない
 

 カイシャへの貢献度とマニュフェスト
   社員が自発的に作ったマニュフェスト
 

 自分とカイシャの徹底研究
   プロズ(プラス評価)とコンズ(マイナス評価)
 

 辞めないための三種の神器
   大きく変わった学生の就職意識   
パソコン 語学 ポータブルスキル(固有の能力)
 

 資格取得だけでは食えない


デジタルよりも人間性
   デジタル主義より一歩離れよ!
   新三種の神器(人間性 個性 創造性・企画力)


 外資系社員のプロ意識


 辞める勇気と辞めない勇気



◇カイシャから独立できる人できない人

 「人生の転機に年齢はない」のか
3日3月3年で新しい判断を


 サラリーマンの能力とは


 外の世界へ飛び立つ勇気はあるか


 辞めてからでは遅い 


 オンリーワンへの道


辞めないためにまずすべきこと









☆「小学4・5・6年生の家庭学習法」松原達哉 産心社 1995年 ①【再掲載 2017.11】
 
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◇はしがき 
□4年生以上 
   計画的に効率よく予習復習
     - 努力無くしては進めない


□「学問に王道なし」
   コツコツ意欲的に,能率的効率的に


□子供にやる気を起こさせ,能率的な勉強の仕方・考え方を教える
   = 望ましい家庭学習環境を
 


◇あなたはどんな母親?
□都会の平均的母親像
  ・ 学歴は高いが教えない
     → 塾

  ・ 暇はあってもしつけない
     × 礼儀を守る・挨拶をする・交通規則遵守
→ 集中力・忍耐力・注意力に欠ける子

  ・ 文句は言っても協力しない
  教える側と教えられる側の間に尊敬が無くては

  ・ 父親をあてにしない  
     教育方針・内容よりも進学先のみに

  ・ 勉強さえできれば何でも許す
    「母親のために勉強をやっている」

  ・子供をペットにする 
     ペットに箔を付けることばかりに熱心



◇本当に子供を知っているか?
□見方 
  長所を見て 
    → 「これこそ本当の姿だ」    
    → いい子だ

  短所を見て 
    → 「いいえ,そんなはずはない」
    → 悪い子だ


□心身ともに健康だろうか?
  健康な高学年児童
    ① 自分の長所短所が分かる
② 役割を理解して自分の価値を自覚できる
③ 円満で情緒安定,劣等感無く,不平不満に耐え,我慢する力
④ 運動にも勉強にも意欲を持ち,調和がとれている
⑤ 積極的・自発的
  ⑥ 学校生活に生き甲斐を感じている
 ~ 現実的な目標を持つ
⑦ 調和のとれた人間関係
⑧ 行動が幼稚でない


□正しい学習をしているか?


□先生や友達とうまくいっているか?


□家庭環境はいいだろうか?
  ① 家族全員が健康
② 両親ともに仕事に意欲を感じている
③ 夫婦円満,兄弟姉妹に差別なし
④ 子供にとっての幸せを両親が考えている
⑤ 一貫した躾をしている
⑥ 勉強ばかりを強制しない

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キーワード 読書について④ /「公立小学校の挑戦」志水宏吉 岩波ブックレット №611 2003年 ② 【再掲載 2015.6】 [読書記録 一般]

今回は、12月24日に続いて、わたしの教育ノートから、
キーワード「読書について」の紹介 4回目です。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「自己啓発の方法 大宅壮一
  ①読書 ②耳学問(聞き上手) ③ 旅行(特に海外)」


・「ちょっとした隙間に読書 - 読みたい本をいつも机の中に」


・「読書の機能 ①情報読み ②教養読み ③娯楽読み」


・「音読から黙読へ。歌うように読む」




もう一つ、再掲載になりますが、志水宏吉さんの
「公立小学校の挑戦」②を載せます。






<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
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ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
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☆キーワード 読書について④

◇自己啓発の方法(大宅壮一:ジャーナリスト故人)
  ① 読書
 
  ② 耳学問(聞き上手)

  ③ 旅行(特に海外)

  ※ 聞くことの大切さ



◇読書(谷沢永一:文筆家)
  読書で「人間性」と「人間関係」の二つを知る
読書にも「授業料」を払わないといけない



◇朝の十分間読書
  ① 机の中に読みたい本を準備しておく

  ② 十分間は集中して読書する

  ③ 読み終わったら静かに本を交換する

  ④ 立ち歩いたり私語をしたりしない

  はじめ 「教師が教室に来てから」

 自分たちで
「ちょっとした隙間に読書」
       - 読みたい本をいつも机の中に


  ◎ 読み聞かせ



◇「日本の子どもの読書文化史」飯干陽著 あずさ書店(1)
 
□児童文化 

 <児童>に重点か<文化>に重点か
 
  児童文化研究4つの目標
(1) 社会の成員となるための資質と生活態度はどのようなものかと
      いう生活感情の同化
年中行事 生育儀礼

(2) 社会の倫理・道徳を身に付けさせ実践させること
人としての道

   (3) 有能な社会人としての資質・能力を身に付けさせること

   (4) ジェネレーションをどのようにして作るか
伝承遊び,社会規範,文化想像力が消滅しつつある

◎ 問題を考え実践していくこと
 

□読書観  
  読書機能
    ① インフォメーションを与える情報読み

    ② インスピレーションを与える教養読み

    ③ レクリエーションを与える娯楽読み

  読書論
    ① 修養主義読書論

    ② 古典主義読書論

    ③ 生活主義読書論

  唱え読み 御伽草子
音読 → 黙読
歌うように読む
 

□昔の読み書き
  <塾・寺子屋・手習い>
江戸の手習い
     数字 
     → 手紙文 
     → 国尽くし 
     → 江戸方角
→ 龍田詣 
     → 庭訓往来 
     → 東海道往来(3~4年) 
     → 商売往来
 
    ルイス・フロイス 
     「日本の子どもはまず書くことから始め後で読むことを学ぶ」

   「和俗童子訓」貝原益軒 1710年・81歳
 

□子どもの読書体験
戦前 - 童話 寝物語 
       本が貴重品 - 自然に興味関心

  戦後 - 読書以外の楽しみ大
 









☆「公立小学校の挑戦」志水宏吉 岩波ブックレット №611 2003年 ② 【再掲載 2015.6】

[出版社の案内]

2002年に刊行し話題を呼んだブックレット『調査報告「学力低下」の実態』
において明らかになった、子どもたちの学力の全体的な低下と階層間格差の
広がり。学校に今できることは何なのか。同報告において特筆すべき例とし
て挙がった「効果のある学校」の姿を,実地での調査・聞き取りをもとに描
き出す。

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◇布忍小学校の日常

1 子どもたちの姿
 詩の授業 金子みすず「わたしと小鳥とすずと」
○ 自分の得意なことの話し合い  
        一人一人

     ○ 最後のまとめ
  ① 各行の最初の単語を残し他は消してからの朗読
  ② 最初の一字だけ
   ③ 全部消して

   ◎ 身体全体を使っての自己表現


□「よく遊びよく聞く」子どもたち
  ①「遊び」重要活動 - 「仲間づくり達成のため」  
  1 始業遊び  8:10~ 始業
  2 班遊び   毎日の休み時間
  3 クラス遊び 週2回
  4 放課後遊び 週2回

◎ 保健室利用率はクラストップ
        
  ②「よく聞く」
    ◎よく聞くための言葉掛け
    「~さんの聞いて欲しいという気持ちが届いていない人がいる
       ね」

「~さんの聞いて欲しいという気持ちを受けとめようとしてい
       ない人がいるね」

「その座り方、失礼かどうか考えてね」

「手、ひざ、123集中」

      「先生の言うことを一回で聞いてください」

  「失礼な態度はやめましょう。優しい態度で聞いてあげてね」

□「怒る」指導
毅然とした態度 
    ・ ちょっかいをかけた子
・ 先生に反抗した子

   ◎ 他の子どもを物理的あるいは心理的に傷つけようとしたとき、布小
    の教師は子どもを徹底して怒る
・ 妥協しない
・ 周りの子が見ているので、そこへの影響をも考えながら迫っていく
・ 決して自分と相手だけの関係にならない

※「聴く態度」と「怒る」指導



2 教師たちの姿

  児童数500名強 教員30名ほど 17学級+ひまわり学級

教育推進校

遅くまで  パワー

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「宮本常一著作集 42 父母の記/自伝抄」 宮本常一 未来社 2002年 ② / 「どうしたら算数ができるようになるか」(小学校編) 銀林浩 日本評論社 2001年 ② 【再掲載 2013.6】 [読書記録 民俗]

今回は、12月20日に続いて、宮本常一さんの著作集から
「42 父母の記/自叙伝」の紹介 2回目です。



再任用で学級外担当となりましたが、それまで学級担任をもっていた頃、
子どもたちによく本を読みました。
絵本中心でしたが、子ども向けの本もよく読みました。
その一つに「杜子春」があります。
馬に姿を変えてしまった父母が鞭うたれる姿を見てつい声を出す杜子春。
この場面に来ると、声が詰まってしまったものでした。
還暦を過ぎ、父母のありがたさをつくづく感じています。





出版社の著者紹介には

「宮本常一に強大な影響を与えた父、母、祖父、祖母に関する文章および自伝
 的エッセイを収録する。また本巻には、母の葬儀の際に出席者へ配った、
 『母の記』、妻へ向けた文章を含む『我が半生の記録』(『妻たる人に』)、
 郵便局の勤務時代の回想である『私の郵便局時代』、祖母の死去と葬儀の行
 程を記した『祖母の死と葬儀』、父の死のドキュメントである日記など、
 今回初公開となるきわめてプライヴェートで貴重な文章を多数収録。」
 
とあります。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「善十郎(常一の父)は『人事を尽くして天命を待つ』唯我独尊タイプ」


・「旅先では恥をかいてはならぬ」


・「慈父語録抄 19」
- 読むたびに善十郎さんの立派さを感じます。
  自分は… と振り返っててしまいます。 



もう一つ、再掲載になりますが、銀林浩さんの
「どうしたら算数ができるようになるか」③を載せます。

26日、27日、28日と学校も冬休みなので年休を取りました。
家の仕事を頑張ります。




<浜松のオリーブ園>

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☆「宮本常一著作集 42 父母の記/自伝抄」 宮本常一 未来社 2002年 ②

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◇母の記
母の思い出

  母の記 
    宮本まち 
     士族の家(山口)で子守奉公 
     耐えていた母

  私・大阪の小学校勤務時、弟・フィリピンのダバオ,姉・近くの小学校



◇我が半生の記録

□家の歴史
長崎氏  
    岡本家 - 浜村家 - (分家)宮本家


宮本家 
    市五郎 - 善十郎 - ユキ,常一,市太郎

    善十郎(常一の父)
    「人事を尽くして天命を待つ」唯我独尊
       ○蚕研究(義侠的態度) 
       ○蜜柑の栽培(接ぎ木術)
○村の制度改革(冠婚葬祭を簡単に) 
       ○学問の必要性を説く学校に寄付

    全身情熱の塊 
      誰とでもよく話した 
      単なる田舎ものではなかった


  昼食
   - 相当な所に入り相当なものを食べた

◎ 旅先では恥をかいてはならぬ
父 - 婦女子の尊敬の的 
          ~ 美しさ(生き方)
◎ この父ほど子を知ってくれた親はないと思う
  

□慈父語録抄

  ① 金は儲けるのは易しいが,使うのは難しい

② いかに困ったときと言えども,盗みをしてはならぬ

  ③ 病める時,困った時は父母を思え。
    父母は常に手を広げて待っている

  ④ 自分の仕事に惚れることだ

  ⑤ どんなものでも悪いというものはない。自分の心がけが悪いと悪く
   なるものだ。
    芝居も活動も見に行きたくば見に行くがよい

  ⑥ 人に施すことを忘れてはならぬ

  ⑦ 貸した金はやったと思え

  ⑧ 無闇に土をいじるような百姓は立派な百姓ではない。
    できるだけ土にさわらないようにすることだ

  ⑨ 明日の天気が分からぬようでは百姓はできぬ

  ⑩ 作物は種から選んでかかれ

  ⑪ 土地に合うものを作れ

  ⑫ 貧乏はしても借金はするな。
    利子は恐ろしい

  ⑬ 工夫を忘れるな

  ⑭ 仕事着のままどこへでも行ける人間になれ

  ⑮ 人を疑うな

  ⑯ だまされたら自分が至らぬと思え

  ⑰ 馬鹿の相手になるな。偉い人の所へはよく出入りしろ。しかし,それ
   で地位を得ようとしてはならぬ

  ⑱ 叱る人の所へ行け

  ⑲ 褒める言葉は耳へ蓋をして聞け。それくらいに聞いてちょうど良い
                         常一略年譜 
              ※「読書ノート№56」P82~86







☆「どうしたら算数ができるようになるか」(小学校編) 銀林浩 日本評論社 2001年 ② 【再掲載 2013.6】

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◇0の秘訣
  位取り記数法の難しさ
   ① 無としての「0」
  ② 空位としての「0」

  → 空位の0の発明によりどんなに大きな数も0~9までの10個の数字だ
   けで表せるようになった


◇大きな数
 
□4桁区切りは東洋の文化
  日本  「十進-万進」という複進法
  中国  4桁のまとまりを「級」と名付けている

◎ 日本語では後ろから4桁ごとに区切ると、どんなに大きな数でもすん
   なり読める


□3桁区切りは西洋の文化
アメリカ  「十進-千進」の複進法
イギリス  「十進-千進-百万進」の3重複進法
   (ドイツ・フランス・スペインも)

□「兆」の上の位
吉田光由(1598-1672)『塵刧記』(1627)
一 十 百 千 万 億 兆 京(けい) 垓(がい) 杼(じょ) 穰(じょう)
  溝(こう) 潤(かん) 正(せい) 載(さい) 極(ごく) 恒河沙(ごうかしゃ)
阿僧祇(あそうぎ) 那由他(なゆた) 不可思議(ふかしぎ) 無量大数



◇小数

□小数という数 
   牛乳の量 1l 3dl 4cl 6ml (複名数)

    1.346l(単名数)
               

□小数もタイルに
  小数でも「数字・数詞・タイル」三者関係を!
吉田光由(1598-1672)『塵刧記』(1627)
     分(ぶ ふん) 厘(りん) 毛(もう) 糸(し) 忽(こつ) 微(び) 
     繊(せん) 沙(しゃ) 塵(じん) 埃(あい) 渺(びょう) 
     漠(ばく) 模糊(もこ) 逡巡(しゅんじゅん)・・・



◇分数

  子供は分数が難しいので逃げている


  測量 共通尺度

 倍数と約分



◇計算の仕組み 整数の足し算引き算
 十の補強数

 十の補数法

 5-2進法 - 補助数字

  加減法

 足し算の意味 
   (1)合併型 ① 同種 リンゴとリンゴ 
② 異種 男と女

(2)添加型 ③ 前後
④ 序数


  引き算の意味 
   (1)求残型 
        ①除去
②求補「子供が7人 女の子が3人       
               男の子の人数は?」

(2)減少型 
        ③基数の減少
④序数の減少

(3)求差型 
        ⑤基数の差法 「男の子が7人 女の子が3人
                男の子と女の子の差は何人?」

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鷲田小彌太さんはこんなことを 25-「日本人のための歴史を考える技術」PHP 1999年 (5) /「地域住民から福祉・教育関係者等への無理難題要求をどう読み解き対応するか」~イチャモン研究の到達点~  大阪大学教授 小野田正利 2008年 ⑧【再掲載 2015.11】 [読書記録 歴史]

今回は、12月15日に続いてわたしの読書ノートから、
「鷲田小彌太さんはこんなことを」25回目、
「日本人のための歴史を考える技術」の紹介 5回目です。

おもしろい説だと思いました。


出版社の案内には

「邪馬台国論争とは何か、『記紀』の正しい読み方はなど、歴史の『なぜ』を
 いかに問い、考えるかについて、全ての知識や学問の基礎が歴史にあると
 考える哲学教授が挑む日本人のための日本史講座・古代篇。」

とあります。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「歴代天皇の中で『神』を名に持つのは神武・崇神・応神のみ=建国者」


・「聖徳太子、用明天皇は,ともに天王・馬子の架空の分身」


・「『大化の改新』は継体系の中大兄皇子と中臣鎌足を中心としたクーデター」


・「カラ連合国の王がヤマト王朝初代の崇神」




もう一つ、再掲載になりますが、小野田正利さんの
「地域住民から福祉・教育関係者への無理難題要求をどう読み解き対応する
か」⑧をのせます。
「モンスターペアレント」という言葉をこのごろあまり聞きません。
無くなったのではなく、「無理難題要求」が当たり前のように感じられるよう
になったのでしょう。
わたしも鈍感になりました。
教え子が教職を志したとき、気持ちよく勧められる状況ではありません。
10年後の「学校」が心配です。




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☆鷲田小彌太さんはこんなことを 25-「日本人のための歴史を考える技術」 1999年 PHP (5)

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◇大化の改新の謎

□聖徳太子の正体がわかれば古代史の謎が解ける?
神武・崇神・応神・継体・雄略
    ~ 漢風の諡(おくりな)
      8世紀後半につけられた
神武の実名はヒコホホデミ・ワケミケヌ・トヨミケヌ


  歴代天皇の中で「神」を持つのは神武・崇神・応神のみ = 建国者
崇神  4世紀中頃 
        ゆるやかな連合国家 
        倭(ヤマト)国の建国者

    応神  百済王弟の昆枝
         461年倭に渡来 崇神の入り婿に
           → 武 ヤマト王朝

    継体  応神 = 昆枝の弟 
        兄の後を受け天王位

    欽明  応神 = 昆枝の子
531年 クーデターで権力
蘇我氏は昆枝直系の天王家で稲目は欽明に当たる
応神系 - 蘇我馬子 勝利
継体系 - 物部守屋
聖徳太子、用明天皇は,ともに天王・馬子の架空の分身

 「大化の改新」は継体系の中大兄皇子と中臣鎌足を中心としたクーデター

「壬申の乱」 中大兄皇子 VS 古人大兄 継体系天王家・宗家・長子 (父が継体系 母が蘇我系) 馬子の孫

◎ 大和朝廷の本格的始動

 


◇倭国とは何か

□様々な「倭王」
倭国と呼ばれた地域は非連続の国
 「漢倭奴国王」金印の疑問
① 漢と名乗る必要があるか? 
        ~ 中華思想
② 倭の奴国か委奴(いと)国か?


□緩やかな連合国家の誕生
委国 - 邪馬台国の壱与の時代まで分立した諸国からなっていた

  弥生から古墳時代の1000年間に朝鮮から100万人以上の渡来人 
~3世紀半ば 
      加羅は12国に分かれた「弁韓」と呼ばれている
4世紀前半 南加羅を中心とする連合体
石渡説 南加羅の王(首露)が初代盟主
4世紀半ばに日本に渡来し新倭国の王に

◎ カラ連合国の王がヤマト王朝初代の崇神

 






☆「地域住民から福祉・教育関係者等への無理難題要求をどう読み解き対応するか」~イチャモン研究の到達点~  大阪大学教授 小野田正利 2008年 ⑧【再掲載 2015.11】

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(2)教師の辞め方と学校観・社会観

 こういった実態に注目したテレビ局の30教社が、私の所にやってきて、イン
タビューに答えてくれる関係者を紹介してくれと迫ることが多くあります。


 私の進めてきた研究に賛同して多くの情報をくれた教員や校長でも、画面に
顔を写すことはもちろんのこと、この要望に応じてくれる人を探すのは本当に
難しくなりました。


 NHKの「クローズアップ現代」のような番組でさえ、民放各局と同じよう
に抵抗感があります。


 退職校長でもそれは同じですが、その出演交渉を私がしていて、気が付いた
ことがあります。


 それは、校長(教員)を辞める時の「辞め方」や「背景」によって、その後
の人生観も世界観も変わってしまっているのではないかということです。




 在職中に、それはしんどい保護者との対応で苦労された校長がおられました。


 もう3年以上前に、私の存在に注目し、真っ先に校内研の講師を依頼してこ
られた方です。
  

 私は半年間に、その学校に二度も研修会講師として立ち会い、個別の対応の
アドバイスをしました。


 その校長は、定年退職が決まっている後の、次年度の計画も立てながら、積
極的に取り組んでおられました。


 しかし私が出演(もちろん首から下だけの映像)をお願いすると

「小野田さん、悪いけど、もう自分は学校や教育のことは考えたくもないんだ
 わ。そういう世界とは無縁のところで生きていきたいから、今後は連絡をと
 らないでくれ」


と言われました。


 元校長の声は沈んでいましたが、それを聞いた私は「フラッシュバックを起
こさせてしまったのか、申し訳ない」という思いと同時に、「思い出すのも嫌
だ」というほどの気持ちを持つことの悲しみを感じました。
  


「子どもとの関係だけやったら、なんぼでもする。でもな、保護者との関係は
 そうはいかん。苦しい思い出の方が募る」


と、執拗なクレームの嵐の中で「楽になりたい」といって辞めていった先生が
たくさんいます。


 子どもだちとの交流で楽しい経験もたくさんあったであろう教員・校長とし
ての30年が、無惨にも全否定せざるをえないような気持ちになることは、退職
後の生き方やモノの見方に本当に大きな影を落としていくように感じます。


 冒頭で述べた、退職後の立場の変化で、子どもに対する見方が変わったのと
は対照的な姿です。

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キーワード 読書について③ /「哲学が好きになる本」96年度版 御厨良一 1995年 ②【再掲載 2013.9】 [読書記録 一般]

今回は、12月21日に続いて、わたしの教育ノートから、
キーワード「読書について」の紹介 3回目です。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「『童話はだれにでもできる文化財』
    話してやるのではなく聞かせなくてはならない 金沢嘉市」


・「読書とはシンボルからイメージへの転換能力のトレーニングである
                            梅棹忠夫」


・「本を読むことは病  
 筆者の感性にのめり込む 視力が悪くなる 理屈っぽくなる 
   空想家になる                   嵐山光三郎」


・「書物は今こそ悪人になるべき
『本なんぞ読んでいるとろくな学校へ行けないぞ』くらいで 嵐山光三郎」



もう一つ、再掲載になりますが、御厨良一さんの
「哲学が好きになる本」②をのせます。




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☆キーワード 読書について③

◇何をどう話すか(金沢嘉市:元中学校校長 教育評論家)
  「童話はだれにでもできる文化財」
    話してやるのではなく聞かせなくてはならない


◇読書感想3つの鍵(石田佐久馬 )
  ① 物語を読んで一番おもしろかったのは何か。なぜか。
     ・一番好きな人は誰か。なぜか。

  ② 物語を読んで一番心に残ったのはどこか。なぜか。
  ・作者が一番言いたかったのは何か。

  ③ 物語を読み終えて感じたこと,はじめに読んで感じたことと比べて何
   が変わったか。
        ↓
    ポイントを押さえてその子なりの感想をまとめられるようにする


◇読書(梅棹忠夫:国立民俗学博物館館長)
  「読書とはシンボルからイメージへの転換能力のトレーニングである」
なるべく早く人生の悲しみとかいやなことをたくさん知っておいた方
   がよい


◇読書バトン(野口芳宏:北海道教育大)
  ① 子供たちに,読みたい本を各自買ってこさせる。
   
  ② 表紙に名前を書かせる。
   
  ③ 三日間,その本を読む。
   
  ④ 三日後,その本を次の人に(名簿順)回す。
   
  ⑤ ③と④の繰り返し


◇読み聞かせ(深澤五郎:小学校教諭)
  お話(ストーリーテリング)
  読み聞かせ(ブックトーク)
     = 本を持っての朗読 
         絵本は絵を見せながら
何人かで読む工夫も


◇読書は頭に悪い(嵐山光三郎:文筆家)
  本を読むことは病  
    筆者の感性にのめり込む 
    視力が悪くなる 
理屈っぽくなる 
    空想家になる

  ◎ 本は「勉強「勤勉「努力」の代名詞になってしまった

 ◎ 書物は今こそ悪人になるべき
 「本なんぞ読んでいるとろくな学校へ行けないぞ」くらいで


◇子供の文学(神宮輝夫:児童文学研究家)
  水のようなものである 
    作家の内面から滾々とわき出るいのちの水
子供の文学 = 根元的な文学






☆「哲学が好きになる本」96年度版 御厨良一 1995年 ②【再掲載 2013.9】

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◇宗教  宗教に頼る
  1 自分の限界を見つめる人は弱い存在ではなく,むしろ強い人間である      
  2 絶対者とか超越者とは何か 
  仏教
        … 人間はどんな人も仏になりうる(仏性) 
  死者を仏として礼拝する
仏 = すべての欲望を消滅させて悟りの境地に至ったもの

   最高存在 … 如来・仏陀 

      悟りを求めて努力する人 … 菩薩


◇キリスト教
奇跡    人間が人間としてできないことを行うこと
 コルベ神父

  ユダヤ教  律法者中心の「恐れの神」「裁きの神」

  キリスト教 「赦す神」「愛の神」
  イエス(太郎・花子)キリスト(救世主)

イエスはユダヤ教の一信徒として十字架上に消えた
キリスト教はパウロの新しい解釈による


◇イエス・キリスト
  罪深い弱い人間を前提にして成り立っている

私たちは善を行いたいと願いながらいつの間にか悪の道を歩いています

神の言葉と自分の心との無限の距離感や自己嫌悪感がキリスト教の言う原罪
「蛇のように賢く鳩のように素直でありなさい」(マタイ伝・第10章)


◇仏教  
  特徴 1 奇跡がない

  2 カウンセリング 
        ノン = ディレクティブ = メソード

 3 仏陀は人生の真理を把握した哲学者

  ゴータマ = シッダルタ  
    出家 
      苦(生病老死=四苦) → 仏陀に - 普遍的真理

  四諦「四つの真理」
①苦諦  四苦(生病老死)
  八苦 愛別離苦 愛しい者と別れる
怨憎会苦 憎い者と会う
五隠盛苦 欲望
求不得苦 欲しい物が得られない

②集諦(じったい)

③滅諦  諸行無常

  ④道諦  八正道
 正しさ ① 事実を理性的に知る
  ② 大事なことを大事に小さなことを小さく
  ③ 中道 平凡であれ


  無財の七施
① 人に優しいまなざしを向けること

② にこやかに接すること

③ 感謝の心を持つこと

④ 優しい言葉で人と接すること

⑤ 勤労奉仕をすること

⑥ 席を譲ること

⑦ (略-メモし忘れです ハマコウ)

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「遠州方言 おもしろ物語」鈴木波男 新葉社 1995年 /「学校の役割は終わったのか」NHK出版 2001年 ③【再掲載 2012.6】 [読書記録 一般]

今回は、鈴木波男さんの
「遠州方言 おもしろ物語」を紹介します。




出版社の著者紹介には

「静岡の方言に関する面白い話をエッセイ風に綴った、JA組合誌に掲載し
 た連載をまとめたもの。」
 
とあります。


子どもの頃、よく家族や近所の人から聞いた言葉がいくつか載っていました。
懐かしく思い出すと共に、このまま消えてしまわないかと寂しく思いました。




もう一つ、再掲載になりますが、NHK出版の
「学校の役割は終わったのか」③を載せます。
20年の間に「それは個性」の言葉にすり替えられたことが増えています。
目の前の問題に向き合おうとしない状況が課題だとわたしは感じます。



一昨日(12月21日)の中日新聞朝刊、「浜松・遠州」版に、
下に紹介している「和Olieve 園」の紹介が載っていました。
議員さんからの転身、成功を願います。
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<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
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静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
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  ものづくりのまちとも言われる浜松。
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☆「遠州方言 おもしろ物語」鈴木波男 新葉社 1995年

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◇本文より
 
 「カワサラさん」の巻   
    カワサラ食べる
 

 「シアサッテは何日目」 
千葉・東北方面 
    シアサッテは5日目


 「廊下をとぶ」 
廊下をトブじゃない 
     (廊下を走っているとよく叱られました=ハマコウ註)


 「イキル・イキリッポイ」


 「チャット持って来い」 (急いで持って来い)
アイサへ手をつっこんで (間へ手を…)


「もうチイット ネキに」 (もう少し丁寧に)
エガム (ゆがむ)
    チイット…マット(もっと) 
    ネキ…丁寧


 「クロの一列は白でえす」 
    (隅の一列…)


「歯のネチが痛い」 
    (はぐきが痛い)
                                      

「カタシテクリョウ」
    (勝たしてください)


 「ジュルイ道はトンジャいかんネンボぶつで」
(ぬかるんだ道は走ってはいけない。○○をぶつから)


「ポンポンに乗ってダンスの講習会へ」
    (オートバイに乗ってダンスに…)


 「テンコチョにケッコイひれひれつけて」
(頭のてっぺんにきれいなひれひれのものを付けて)


 「ナンショカンショヤラマイカ、アワタイテチャ オエン」
    (なでもいいからやってしまいましょう。)
    (あわてててはいけなすよ)

 
◇浜名湖の西と東 山口幸洋
 東西方言境界線その後
浜名湖-糸魚川線と言われていたが…
三遠南信トライアングル地帯の言葉







☆「学校の役割は終わったのか」NHK出版 2001年 ③【再掲載 2012.6】

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◇いじめ・不登校・学級崩壊 1990年代

□新たな問題     
2001.1.25 文部省
  「21世紀教育新世プラン」6つの関連法案
   ① 20人授業可能にする職員定数改善

    ② 不適格教員の配置転換

    ③ 問題を起こす子の出席停止措置

    ④ 大学入学年齢の撤廃等

    ⑤ 満18歳以上の青年の奉仕活動

    ⑥ 教員免許の更新制
 

□90年代の学校教育
2002年実施 
   学習指導要領 → 教科削減

1960年代 
  「いい学校・いい会社」神話
能力主義・知識偏重の系統学習

※「生徒の輪切り」「学校の序列化」

 1970年代 
  「ゆとり」「落ちこぼし」問題の解決にならず

 1980年代 
   文部省主導(学校管理強化) → いじめが一般化


 <キーワードで>
 1960年代 「落ちこぼれ」が発生(知識偏重)

1970年代 「いじめ」への転化

 1990年代 ① 「学級崩壊」
② 「学校はこのままではまずい」社会の気運の高まり
 

□業者テストによる偏差値評価 
鳩山郁夫文相 
  - 業者テスト否定
業者テスト偏差値に深く依存

1993.2 
   文部省 教委あて 業者テスト・偏差値の追放
→ 内申書重視で

 偏差値追放の功罪 
 ○偏差値を使った進路指導ができなくなった
 しかも競争は競争のまま残っている
    → 学校外での模試、塾だより
    必要悪というかたちで偏差値を使っていただけ
↑↓
   「教育現場でも偏差値の弊害は十分に認識していたが、進路指導で使わ
    ざるを得ない状況があった」


□不登校と「学級崩壊」 
不登校 
   1980年代初 2万人 →
   1990年代 5万人 →
   1999年 13万人

 1994年 愛知県での中学校いじめ自殺
 
 1995年 オウム
      → 「こころの荒れ」 

1997 年 14歳 小学生殺害事件


中教審
   ○厳しい躾
○父親の役割
○夫婦間親子間の会話
 

□問題行動
1980年代 「学校に向いていた」

1990年代 「学校から逃げていく」


□生徒指導のキーワード「普通の子」
子供のストレスの多さ
   「普通の子」がむかつく切れる反応しないといった状況がなぜ生まれて
   きたのか

偏差値(学力) 
      → 全体評価(すべてのチェック)
  
□「コミュニケーション」が学校教育のキーワード 
  「お金、施設、人の三つが変わらない中で『こんな事もできるんだよ』と
   言ってみても実際には現場の教師の負担が増えるだけです」宮下

  「できないのはお前たちの工夫が足りないから」と言われるのは辛いこと
   だと思う

◎ 教育機能が学校だけに集中してしまって、地域社会で様々な文化と出
   合うことができなくなってしまったことのツケが回ってきた
  |
   自分の人生を選ぶ選択肢は広がったが、「自分はこれだ」と決めるま
   でに時間は掛かる
  |
   何か後からプッシュしてくれるもの!
 ◎「プッシュしてくれるものと出会える場」に学校がなれるかどうか
     が問われている


□21世紀の学校
 宮下
  「鉄人28号でなく鉄腕アトムに!」 

寺脇研
  「みんなで考える」みんなが教育を考える

汐見稔之 
  「本物の文化と多元的価値社会」

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「それでも辞めないが勝ち」 朝比奈知彦 実業之日本社 2004年 ①(前半) /「体育ぎらいの子」中森孜郎 岩波書店 1983年 ①【再掲載 2013.7】 [読書記録 一般]

今回は、朝比奈知彦さんの
「それでも辞めないが勝ち」1回目(前半)の紹介です。



出版社の著者紹介には

「会社で働く人間は、人財・人材・人在・人罪に分けられる。あなたはどの
 『ジンザイ』ですか? 去るも地獄、残るも地獄…。それでもカイシャは辞め
 ないが勝ち! 正社員受難時代を耐え抜く社内「スキルアップ」を指南する。」
 
とあります。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「ホワイトカラー、中産階級が没落し、特殊専門職的な人在と単純労働の
人在とに大きく二極分化した」


・「崩れ去った日本式経営  
熟練している即戦力の採用にシフト
三種の神器の瓦解(年功序列 終身雇用 企業別組合)
従業員のための会社から欧米のような株主に利益」


・「人事部の失われた10年  首切り人になった人事部の機能」


・「人財-1割  人材-4割  人在-4割  人罪-1割」



もう一つ、再掲載になりますが、中森孜郎さんの
「体育ぎらいの子」①を載せます。



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☆「それでも辞めないが勝ち」 朝比奈知彦 実業之日本社 2004年 ①(前半)

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◇ジンザイ
  人財 人材 人在 人罪
    「辞めないで勝つ」

  「辞めても勝てる」
  ホワイトカラー 中産階級の没落   
      → 富の二極分化
    ○特殊専門職的な人在と単純労働の人在とに大きく二極分化



◇あなたのまわりにある現実
   「何とかなる」は甘い考え
      3つのミスマッチ(職種 賃金 年齢) 

   求人あり、されど正社員なし
   
   崩れ去った日本式経営  
熟練している即戦力の採用にシフト
三種の神器の瓦解(年功序列 終身雇用 企業別組合)

◎従業員のための会社から欧米のような株主に利益
   リストラ対象は今や30代に
   さらば正社員
 
   労働力も百円ショップの1アイテムか
     あなたの値段も百円均一?
 
   リストラと一体化する成果主義
     聖域でなくなった人件費  
  三大余剰(設備 在庫 人件費)
     能力主義からさらに厳しい成果主義へ

   それでも現実は現実
     雇用市場の3つのミスマッチ 
  3つのミスマッチ 年齢 職種 賃金



◇あなたはどのジンザイですか
   バブル崩壊が変えたジンザイのあり方
  ホワイトカラーはもはや絶滅種
 
   人事部の失われた10年
  首切り人になった人事部の機能
 
   「人財」「人材」「人在」「人罪」
   差別するジンザイ
   「人財」「人材」 消耗品・補給可能-怠惰安定
   「人在」 余剰ホワイトカラー
   「人罪」 デッドストック
◎「人財」1割 「人材」4割 「人在」4割 「人罪」1割
1 : 4 : 4 : 1
    あなたはどのジンザイ?

   「人財」と「人材」であるために 
    死語となりつつある定年と退職金
   「人財」になる方法
 
   「人財」だけでは会社は動かない
   便利至上主義の大きなマイナス
   「人財」を支える「人材」と「人在」
   お調子者社員は潤滑油








☆「体育ぎらいの子」中森孜郎 岩波書店 1983年 ①【再掲載 2013.7】

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◇「体育ぎらい」はつくられる
  もともと子供は体育好き


  ひ弱な体の子供たち 
   → 目の前の子供の体と心を教師が知る


  躾主義の体育
   戦前 「体操科」(1941~体錬科) しつけ教科的役割
秩序運動 隊列運動 → 教練

  戦後 1958 学習指導要領 「集団行動」が強調
   1964 文部省 「集団行動指導の手引き」(案)
   ↓
◎ 体育のしつけ教科的性格が強められる


  躓きと劣等感
   「行き詰まりを打開する力を付ける」指導力
  大関松三郎 
        詩集『山芋』(さがわみちお 百合出版 1951)
 中跳びの記録が出ない悔しさ、哀しさ
  ↑
◎ 子供の苦悩や悲しみを教師がどこまで感じ取れるか。そして、そ
    こから教師の課題をどれだけ引き出すことができるか。
 子供の苦悩をどのようにして明日の大きな喜びや感動に、そして、
    強く生きようとする力に転化することができるか。それはすべて教師
    の責任と指導力に掛かっている。


  ランク付けに終わる評価
  何のための評価か


  幼児期の遊びと体育
  熊谷哲太郎
      子供の柔軟性の低下、動きの鈍さ
  幼児期 高田敏幸「とびだせ」
「子供たちは目に見えて動かなくなってきている。家の中ではこぢ
      んまりと遊ぶ子供が増えてきている」

「子供の活動そのものが、こぢんまりちまちましたものになってき
      ている。同時に『~してみよう』『~したい』という意欲の衰退
      が目立つ」
親の働きかけが必要となってきている

 ◎ 全身を躍動させるもの、野性味あふれるもの、子供の魂をゆさぶ
      るものを!
     高田敏幸<わらしこ保育園>



◇「逆上がり」だけが鉄棒か? 運動の基礎を大切に!
 鉄棒の授業の失敗


 鉄棒運動の特性は何か
   明治初期 
      鉄棒運動 = 兵士の体力作りのため
① 姿勢を正す
② 背筋力や腹筋力を鍛える

◎力業(技)が中心 
        → そのまま学校・教室へ
鍛錬の有力な手段としての鉄棒

   本来、体の動きの可能性を追求し、体の動きによる美の表現を目指す文
  化である
① 上がり方  
    ② 回り方  
    ③ 下り方


  まず鉄棒で遊ぶことから
  低鉄棒で  振る、回る、振りからの着地


  運動の基礎を問い直す
  「ドル平泳法」
       呼吸の仕方 
       息を吐くことを重視
頭の上下運動
呼吸と対応する手の動き
体の浮きと手と呼吸の供応
それに足の動作を付け加えた供応へ

  ドル平を基礎にして「クロール」「平泳ぎ」「バタフライ」へ
  その教材の本質は何か基礎は何かを絶えず問い直していくことが必要

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キーワード 読書について② /「真実は現実のただ中にあり」 森信三 (『現代の覚者たち』竹井出版 1988年より) ①【再掲載 2012.2】 [読書記録 教育]

今回は、12月18日に続いて、わたしの教育ノートから、
キーワード「読書について」の紹介 2回目です。


本を読もうといつでも読めるようにと本を手元に用意しています。
毎日20分間決まった時間にと思っているのですが、
1時間になったり、読まなかったりと波があります。
読むときは続けて読み、読まなくなるとしばらく空いてしまいます。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「母と子の20分間読書運動
『感動は心の大地震。感動を感じる心のレシーバー』  椋鳩十 」


・「本は手が記憶する。書き抜き帳を1年に2~4冊使う。情報のポケット
を一つにするためにも手書きで書き写すのが一番。    井上ひさし」


・「つんどくにも効用がある。本との出会いは一期一会。まず買っておくこと
から。   井上ひさし」


・「感想文を廃止せよ
  『日本の国語教育は子供をみんな小説家にしようとしている』丸谷才一」



もう一つ、再掲載になりますが、『現代の覚者たちより』、
森信三さんの「真実は現実のただ中」①を載せます。





<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
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☆キーワード 読書について②


◇読書案内(西本鶏介「児童文学の世界)
 抜粋  
 「はれときどきぶた」矢玉四郎   

 「ぼくは王さま」寺村輝夫

  「地べたっこさま」さねとうあきら
 
 「とべたら本こ」山中恒

 「ほっぺん先生の日曜日」舟崎克彦

 「チョコレート戦争」大石真

 「大きい一年生と小さな二年生」大石真 

 「片耳の大シカ」椋鳩十

 「目をさませトラゴロウ」小沢正  

 「ベロ出しチョンマ」斉藤隆介

 「あばれはっちゃく」山中恒    

 「泣いた赤鬼」浜田廣介
 
 「ビルマの竪琴」竹山道雄

 「日本の民話」松谷みよこ

 「ユタと不思議な仲間たち」三浦哲郎

 「なんだかへんてこ」山中恒

 ※ どれもおすすめの本です。古いと思われるかもしれませんが、子どもた
  ちに読むと集中して聞いてくれます。(ハマコウ)



◇子供の本の選び方  
  母と子の20分間読書運動(椋鳩十)
 「感動は心の大地震。感動を感じる心のレシーバー」

  子供にとって優れた本とは
楽しく魅力的でおもしろく感動的である。

  羽仁説子
    「成長についての判断は親の読書力にかかっている」

  

◇井上流本の読み方(井上ひさし)
  
  ① オッと思ったら赤鉛筆
  
  ② 索引は自分でつくる
  
  ③ 本は手が記憶する。
  書き抜き帳を1年に2~4冊  
      手書きで書き写すのが一番
       = 情報のポケットを一つにする

  ④ 本はゆっくり読むと早く読める。
  最初の十ページぐらいは特に丁寧に。
      早く読むにはゆっくり読み始める。

  ⑤ 目次を睨むべし。
  専門書の場合特に重要

  ⑥ 大きな事典はバラバラにしよう。
  同じ事典を二冊買えたら・・・。
  
  ⑦ しおりは一本とは限らない。
  
  ⑧ 個人全集をまとめ読み。
  一人の著者の世界にじっくり

  ⑨ つんどくにも効用がある。
  本との出会いは一期一会   
      まず買っておくことから

  ⑩ 戯曲は配役して読む。 

 ※ 読書を情報の源にするということですね。(ハマコウ)



◇子供を本好きにするには(井上ひさし)
 □児童書ブームはどこに?  
    お母さんが本を買わなくなった
子供自身が忙しくなった

 
 □おじいさんのホラ話  
    わけの分からないおもしろ話をする人がいなくなった

  
 □感想文を廃止せよ
    丸谷才一
     「日本の国語教育は子供をみんな小説家にしようとしている」
 
    ◎ 感想文でなく「何が見えるか」「何が書いてあるか」をとらえる
     力を付けさせたい


 □外国の児童図書館に驚く  
    表紙が見える並べ方


 □次世代に伝える知恵  
    ◎ 子供たちに「ものを調べるにはどうするか」を教えていく。







☆「真実は現実のただ中にあり」 森信三 (『現代の覚者たち』竹井出版 1988年より) ①【再掲載 2012.2】

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◇真実は現実のただ中にあり 森信三

□森信三 
   明治29年愛知県生 
   大正15年京都大学哲学科卒業
 昭和13年建国大学教授 
   昭和28年神戸大学教授

   ◎ 「国民教育の父」


□雑事をいかに巧みにさばくか
  「ハガキの活用」
     手紙の返事は拙速

   億劫がる心を刻々と切り捨てなければ
    = 俊敏さ


□真理は現実を
   変革する力を!

 ◎「全一学」
    ~ 人間の生き方に関係ない学問はいけない
「人間いかに生きるべきか」

 
  二宮尊徳「天地不書の経文を読め」
① 真理は現実のただ中にあり
    ②真理は現実を変革する威力を持つものでなければならない


□言葉は命
  道元
   「愛語、よく回転の力あるを知るべきなり」
= 言葉には人を生まれ変わらせる力がある

   ◎ 声を出して読め!


□しつけの三原則
① 朝、親に必ず挨拶すること

② 親に呼ばれたら必ず「ハイッ」とはっきり返事のできる子にすること

③ 履き物を脱いだら必ず揃え、席を立ったら必ず椅子を入れる子に育て
  ること
「ハイッ」=「我を捨てる」
「立腰」岡田式静座法-岡田虎次郎
腰骨を立て顎を引き常に下腹の力を抜かぬ

  
□仕事は80点主義を心がけよ 
・物事は一応80点級の出来映えでいいから絶対に期限に遅れないこと。
  これを世に処するに大要訣と知るべし。

・人間は進歩か退歩かのいずれかであって、その中間はない。現状維持と
  いうのは実は退歩している証拠である。

・教則は睡眠以外に不要という人間になること。すべてはそこから始まる。
  仕事は一気呵成にやる


□「大器」の条件
 ・男は無限の前進に賭けるところが無ければならぬ
叡智…匂いを嗅いで察する
匂いで分かるのが大人


□「封書」を40までに開け
「皆それぞれ神様から封書をもらっている。開けることは学問であり宗教
  である。」

 神からこの世への派遣

 満州からの帰省時
「学者にあらず、宗教家にあらず、はたまた教育者にあらず、ただ宿縁
   に導かれて国民教育者の友人としてこの世を終えん」

◎「人は皆自伝を書くべきだ」
  

○人間を形成する三つの要素 
 ① 血(先天的な遺伝要素)

 ② 逆境による試練

 ③ 師匠運
「多少能力が劣っていようと真剣な人間の方が最後の勝利者となる」

 ◎ 尊敬する人がいなくなった時その人の進歩は止まる


□言葉・読書、人生
 書いたものは平面、話す方は立体

  真の読書は光 ~ 言葉に出会う

 読書 → 内観 → 実践
 「我々が知恵を身に付けるためには、優れた人生の師の言葉を傾聴すると
   ともに、できるだけ人生の知恵を含んで生きた書物に接する他はない」

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「宮本常一著作集 42 父母の記/自伝抄」 宮本常一 未来社 2002年 ① /「日本史小百科 学校」海原徹 東京堂出版 1996年 ①(前半)【再掲載 2014.1】 [読書記録 民俗]

今回は、宮本常一さんの著作集から
「42 父母の記/自叙伝」の紹介 1回目です。



出版社の著者紹介には

「宮本常一に強大な影響を与えた父、母、祖父、祖母に関する文章および自伝
 的エッセイを収録する。また本巻には、母の葬儀の際に出席者へ配った、
 『母の記』、妻へ向けた文章を含む『我が半生の記録』(『妻たる人に』)、
 郵便局の勤務時代の回想である『私の郵便局時代』、祖母の死去と葬儀の行
 程を記した『祖母の死と葬儀』、父の死のドキュメントである日記など、
 今回初公開となるきわめてプライヴェートで貴重な文章を多数収録。」
 
とあります。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「近所の子どもが納屋で火遊びしたことにより実家が火元になった。その
  後、裸足で縄帯姿で詫びにまいいった。寄り合いでは末座に座った」
- 火事を出すと、村はずれのような状況になってしまったのですね。
 きびしいですね。


・「明治の間に村から全体の100戸のうち20戸が消えた」
- 明治の厳しい生活が想像されます。

・「父がやかましかったことは、ショシャ(農作業)の善し悪しと所作'(姿勢,
態度,振り)。父が仕事をいかに大切にしていたかがわかる」


・「金は作ることは容易だが使うことは難しい」



もう一つ、再掲載になりますが、梅原徹さんの
「日本史小百科 学校」①を載せます。



<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
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☆「宮本常一著作集 42 父母の記/自伝抄」 宮本常一 未来社 2002年 ①

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◇ふるさとの島・周防大島
  平凡な島  
    よく働く女性,出稼ぎ,海外移住者


◇父祖三代の歴史
  黒船の噂 
    聞こえる時の鼓動 
    百姓 市五郎の家 
    忍び寄る不幸 

  制度改革の苦しみ
    (物納→金納)  

火事と借銭 
    近所の子どもが納屋で火遊びしたことにより実家が火元になった
→ 裸足で縄帯姿で詫びにまいる
        = 寄り合いでは末座に
善十郎(父) → 山口の染物屋に奉公

窮乏の果て 
    ハワイ官約移民に行けば 
    悲しき立身出世

敗残者の群れ 
    気が触れる者
    自殺する者
    泥棒になる者
    乞食になる者
    らい病
結核

◎村から消えた家(明治中) 
      ※ 100戸から20戸が消えた

  神仏にすがる  
    最後の庄屋は村人の保証人となり没落 
→ 神仏にすがる 
       ◎ 「御一新」以前が慕われるように

  フィジー島に渡る
    辛い生活  
    養蚕の辛苦  
    ◎ 保障なき明治



◇父祖の教うるところ
父祖の教うるところ
父がやかましかったこと 
      ◎ ショシャ(農作業)の善し悪し 
      ◎ 所作'(姿勢,態度,振り)
  = 仕事をいかに大切にしていたか
仕事は事務ではなく生活を規定するもの

  父の教育は叱責が最初ではない
    → 気込(芦田)を作ること
6,7歳で物まね
    → 10歳で実地

多くの予祝行事 
    7歳 = 氏子入り 子ども組へ
10歳の祝い
13歳の十三参り
15歳で元服一人前
  
日本の明治期 
文化産業入ってくるものに純真に手を出し従った
↑↓
◎ 失ったもの
       = 「仕事によって生活を規範する」考え

◎ 仕事を生活の手段としてと解せるようになった

◎ 人々をして純真なる情熱を以てものに対する態度を失わしめようとする
※ <インテリこそ危険思想>

  父の言葉
◎「金は作ることは容易だが使うことは難しい」
・ 多くの人が無駄金を使っている
・ 困っている人に「出し惜しみしてはならぬ」
・「金は貸してはならぬ。仲違いのもとになる。困っている友
に対してならやることだ。やる金がなかったらはっきり
          断ることだ。」
   ・「一日二十四時間,同じように与えられている。その二十四
時間をどのように自分のものにしていくかでその人の生涯
は決まっていく」
  
父の死 
昭和8(1933)年日記から
「私のことは案ぜずに体を大切にせよ」

付 祖母の死と葬儀の次第










☆「日本史小百科 学校」海原徹 東京堂出版 1996年 ①(前半)【再掲載 2014.1】
 
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◇学校  
  社会的産物  
    機能 - 社会の維持・存続

ルソー
 「学校は骨折り損のくたびれもうけをする場所でしかない」

    ◎ 四無主義(無気力・無関心・無責任・無感動)
      つまらない原因 
        ・人間性軽視
 ・創造性が養われない


◇大学寮 
  671年前後 式部省所属官立学校  

5位以上子弟の13歳~16歳
郡司子弟・自丁(庶民)も少数

  1177年 大火で消失
 

◇別曹(氏院) 
  有力氏族の奨学施設

 800年 弘文院(和気氏) 

  821年 勧学院(藤原氏)

 844年 学官院(橘氏)  

  881年 奨学院 在原氏も


◇国学  
  大宝3年(703年)
    国ごとに一校

 地方官僚の養成期間  
    郡司の子弟 13~16歳
 

◇芸亭・芸亭院 
  日本最初の公開図書館
  771年~794年 20~30年間 天理市内

 石上宅嗣(いそのかみのやかつぐ)


◇綜芸種智院  
  学校 
    すべての人に教育を
828年~845年
  庶民の唯一の立身出世のルート


◇中世     
  学問所 勧学院


◇寺子屋    
  鎌倉以後 寺入り


◇金沢文庫   
  学問・教育公開への第一歩 1269-1276


◇足利学校   
  百科全書的教養人


◇昌平坂学問所 
  1630 林家家塾が原点
1797 昌平校に 
        - 旗本・御家人に限る


◇藩校     
  エリート → 家臣団全体教育
教育対象の拡大


◇明倫館    
  綜合学術教育機関としての藩校 萩藩


◇国学校    
  国学的イデオロギーの発達
 和学 
    皇学 
    皇朝学
    皇国学
    古学
    本学
    本教学
         
  1862年~
  神道科 
     - 古事記 六国史 大日本史
法度科
     - 宣命 祝詞 詔勅 上表 律令 格式

 歌文科
     - 古事記 祝詞 万葉集 八代集


◇医学校    
  漢方から蘭学へ

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