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「梅原猛の授業 道徳」梅原猛 朝日新聞社 2003年 ③(最終) /「学校の役割は終わったのか」NHK出版 2001年 ⑤【再掲載 2012.7】 [読書記録 教育]

今回は、11月27日に続いて、梅原猛さんの
「梅原猛の授業 道徳」3回目の紹介 最終です。





出版社の著者紹介には

「大ベストセラー『梅原猛の授業 仏教』につづくシリーズ第二作で、哲学者
 は、道徳をテーマに選びました。前巻と同じく、京都の洛南中学での授業
 をもとにまとめた、難しいことをわかりやすく解説する絶好の入門書。
 中学生、高校生はもちろん、その親たちまで、だれが読んでも大丈夫。現
 代の日本人にとって、何が大切なのか、何を中心に生きていくべきなのか。
 生半可な知識をもとにした凡百の生き方書とは異なる、深い学識と洞察に
 もとづく必読書。」
 
とあります。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「仏教-不妄語戒  神道-清明心  儒教-巧言令色、鮮し仁」


・「偽善という嘘 - 政治家 教育者 宗教者」


・「逆境の時どう気持ちに答えるかで人生の価値が決まる」


・「忍辱(にんにく)の徳  立派な人は不遇なときに昂然とし、得意なとき
になにか自分の成功はまちがいないではないかと反省しているもの」


・「近代は人間の欲望を神とした。近代文明には畏敬の心が欠如」





もう一つ、再掲載になりますが、
「学校の役割は終わったのか」⑤を載せます。
出版から20年以上となりますが、課題は残ったままだと感じます。



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☆「梅原猛の授業 道徳」梅原猛 朝日新聞社 2003年 ③(最終)

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◇第七時限 第二の戒律  嘘をついてはいけない

□第二の戒律 「嘘をついてはいけない」
仏教   不妄語戒

神道   清明心~  ~命名「清」「誠」

  儒教   巧言令色、鮮し仁


□人の世を明るくする嘘は許される?
芸術は嘘? 

   宗教も嘘?

   許せない嘘
    - 人を騙す嘘


□嘘が当たり前になった社会
偽善という嘘
    - 政治家 教育者 宗教者

   追従 おべっか

   「必ずしも真実を言う必要はありません」


□生一本で嘘をつけない坊ちゃん
漱石 - 文学は4つ

      = 真、善、美、荘厳


□日本の将来を予言した漱石
明治という新時代への批判



◇第八限 「よだかの星」と「坊ちゃん」

□よだかの人生には悔いが残る
  生きとし生けるものの悲しい気持ち


□正義感は強いが短気な坊ちゃん


□坊ちゃんはエゴイストで無鉄砲


□真正直な人間こそが必要とされる
   「清」に対する愛情



◇第九時限 第三の戒律 「盗みをしてはいけない」

□第三の戒律
   「盗みをしてはいけない」


□選ばれた人間であるという傲慢 
   「オディプス王」「平家物語」


□反面教師としての太宰治の生き方
  「やけになってはいけない」

  逆境の時どう気持ちに答えるかで人生の価値が決まる
  

□企業の詐欺が資本主義を危うくする
   エンロン、ワールドカケ



◇第十時 人生をよりよく生きるために 1 努力と創造
  
□天才とは努力する才能である
   二宮尊徳と楠木正成  尊徳「勤勉」



◇第11時限 人生をよりよく生きるために 2 愛と信

□倫理学
  … 道徳を研究する学問


□恋愛は高貴な魂を持つ人間の行い 
   恋は燃え上がる


□信の関係があって義務がある  
   家庭
    ~ 愛
                 
   職場 
    ~ 信   儒教 = 信のためには仁が必要

□×「教育勅語に帰れ」
忍辱(にんにく)の徳  
    = 辱めを忍べ
      立派な人は不遇なときに昂然とし、得意なときになにか自分の
     成功はまちがいないではないかと反省しているもの


□家庭の愛と職場の信を両立させる
 カント  義務が中心

独身 妻や子どもを愛せないような人間はどこかまずい



◇第十二時限 人生をよりよく生きるために 3 感謝と哀れみ

□この世とあの世を旅している
人間は死んでもまたいつか帰ってくる
→ 6世紀仏教 浄土教 この世とあの世の無限従順


□大切なのは永遠や絶対という考え方
キリスト教 
     あの世とこの世の往復は一回 裁判

   近代人の信仰
     自我信仰、人間信仰、と進歩信仰


□近代は人間の欲望を神とした


□近代文明には畏敬の心が欠如
  

□自利利他 のこころを表した四弘  際限









☆「学校の役割は終わったのか」NHK出版 2001年 ⑤【再掲載 2012.7】

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◇学習指導要領・教科書検定とは何か(2)

□教科書検定は何のためにあるのか 
文部科学省
  「一種類の国定教科書しか認めなかった画一主義を排し、民間のつくる
   多様な教科書を使っていくために内容のチェックを行う」

チェック項目
・ 学習指導要領を過不足無く取り上げているか

・ 発達段階に沿っているか

・ 政治宗教の扱いが公正か

・ 一面的見解を十分な配慮無く取り上げていないか

  ・ 図書の内容は厳選されているか

・ 誤り、不正確なところ、相互矛盾の場所はないか



基本は学習指導要領への準拠制のチェック
 

□検定システムのあらまし 
4年サイクル
   ① 申請 

② 調査 教科調査官約50名
        
③ 審査 教科用図書検定調査審議会 120名 10部会

    ※ 97~98%が「合否の判定保留」
       → 検定意見の通知

    ※ 修正表
      「最初の記述」→「検定意見」→「修正後の記述」3段階
    ↓
◎ 修正内容の審査
 

□教科書検定の法的根拠と論争 
法的根拠
   1947年の学校教育法

論争
   東京教育大学 家永三郎「家永裁判」
教育権論争 
     最高裁「検定制度は合憲」しかし行きすぎがあってはならない
「杉本判決」

    1982年 「侵略進出」問題 
    1986年「新編日本史」問題
2001年 「つくる会」問題
 

□教科書は誰が選んでいるのか 
市町村教委
   地教行法 23条6項
教科書発行法7条1項

 4年に一度選択がえ

 都道府県教委により採択地区が決められている

 「広域採択」- 採択地区協議会 - 選定委員会(調査員)

各都道府県教委に報告 → 文部大臣に報告
   小中高で151000000冊
小中無償 441億円 発行社 63社
 
□「教師外し」か「採択手続きの適正化」か 
「絞り込み」ある程度絞り込む

「学校票」 ◎廃止の動き = 教師外し

文部省 1990.3.26 通知
2000.9  学校票廃止の指導

重要なのは「公正さ」
任免制下の教育委員会による採択が民意に基づくと言えるのか?


□教科書問題は「教育権論争」 
  大人たちが「教育権」を主張しあう内に当の子供たちは教育自体にそっぽ
 を向き始めている  
  =  「子供の置き去り」



◇悩める教師たちの現状 
 
 春政春
   1949生 大阪大大学院教授(教育社会学)
 
 黒沼克史
   1955生 ノンフィクションライター 筑波大卒
 

□多忙によるストレス 72%の教師がストレス感 
 ① 多忙 

  ② 研究授業

  ③ 自分の力

  ④ 行事準備

  ⑤ 校務分掌
  
  ◎ 新たな指導が座布団のように積み重なる状態


□子供を取り巻く環境の変化
どこまでやってもきりがない。基準が無くゴールが見えにくい

◎ 達成感を得にくい職業
  コミュニケーションをとりにくい
  「なめられている」感覚
 

□疲れ果てる教師 
◎ 多様化する子供たちの問題行動を前に教師たちは疲れ果て追い詰められ
  ている

 「向いていない。やめたい…」

  教育行政の不備
   教育行政として新しいものを導入するならば当然条件整備をしなけれ
   ばならない
= 制度改革とセットで
 

□「5時までが勝負」 
課題解決のキーワードは?
①「学級王国」から「地域」へ

  ②「5時までが勝負」
    - 優先順位を!

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「こうして彼らは不登校から翔びたった」比嘉昇 ウェッジ 2011年 ②(後半) /「自分を磨く読書術」ハイブロー武蔵 2007年 ② 【再掲載 2013.6】 [読書記録 教育]

今回は、11月26日に続いて比嘉昇さんの
「こうして彼らは不登校から翔びたった」2回目(後半)の紹介です。


今回も目次のような要約になってしまった。あああとため息。


出版社の著者紹介には

「信じる、待つ、愛する−。フリースクールで10年間見守ってきた不登校の
 子どもたちとの心の交流を綴る。月刊誌『ウェッジ』連載の『子どもは変わ
 る大人も変わる』をもとに再編集。」
 
とあります。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「『冬』の語源は『殖ゆ』」


・「大人は子どもの時間泥棒」


・「丸ごと認めることが愛情の原点。保健室の養護教諭はテストしない、相対
評価しない」


・「『戦争とはあなたの愛する人が死ぬと言うこと』美輪明宏」


・「日本の親子、捨てたものじゃない」




もう一つ、再掲載になりますが、ハイブロー武蔵さんの
「自分を磨く読書術」②を載せます。
自分の自由になる半日があるにもかかわらず、
畑作業、片付け等に追われて読書の時間が少なくなってしまっています。
確保する工夫を考えます。まずは、隙間読書から。




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☆「こうして彼らは不登校から翔びたった」比嘉昇 ウェッジ 2011年 ②(後半)

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◇第2章 待つ

□久美の冬、久美の春
「冬」の語源は「殖ゆ」


□大人の建前と子どもの本音


□今日はここまでできればいい


□大人は子どもの時間泥棒
「人は人なか 木は木なか」


□宿題は「テレビを見ないこと」


□押さえつけられても生きる力は育たない


□焦らなくていい 時間という未来がある


□子どもの教育は投資じゃない
   人的な「投資対象」としてとらえているのか? 


□仲介役から卒業した美帆


□二人の教え子の結婚式



◇第3章 愛する

□朋玄は「わが家の居候」


□丸ごと認めることが愛情の原点
保健室 ~ 養護教諭はテストしない 相対評価しない


□駿が抱いた小さな夢


□食欲は生きる意欲


□聖平を支えた「食べるなアカン」


□働くことの意味って


□高校生だから抱く疑問


□子どもたちに誓う「命こそ宝」


□人を死に追いやる日本の現実


□平和な社会へ、大人たちの責任
「戦争とはあなたの愛する人が死ぬと言うこと」
『戦争と平和愛のメッセージ』美輪明宏 岩波書店


□親の過剰なコントロール


□外で遊べよ子どもたち


□夏休みだからできること


□井村コーチは明るく厳しく


□欲求は子どもが生きる源


□忘れちゃいけない感謝の気持ち


□損得なしに生きる人たち
  「教員駆け込み寺・大阪」


□歴史を暗記科目にしないでほしい


□ねじれて親子関係


□愛情の確かなバトンタッチ


□日本の親子、捨てたものじゃない

※月刊「ウエッジ」 






☆「自分を磨く読書術」ハイブロー武蔵 2007年 ② 【再掲載 2013.6】

[出版社の案内]
人は本で変われる。芽が出る人、成長する人、花を咲かせる人になる。
ハイブロー流読書指導。
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◇人間関係によく効く読書

真にいい男,いい女になる 
  藤沢周平『蝉しぐれ』
相手が喜ぶのがうれしい…という大原則


つき合っている人と,読んでいる本で,その人が見える


つき合う異性が自分の品格を決める


本好きの明るい女性が人を伸ばす


恋する人の存在が人を伸ばす
  「思いの強さ + あきらめない実践力」
  広瀬武夫

キャプテン・ジャック・スパロウの魅力


華やかに見える人ほど,辛いことも多いことを知る 
小林勇『人はさびしき』




◇視野を広げ心を大きくする読書

読書が国を支える 読書力は国力である 
  スマイルズ『自助論』(『西国立志篇』)  
   福沢諭吉『学問のすすめ』


 文化の敵
   「文筆家というのは文章の持つ温かい力を信じる人種」村上春樹
   アリさんと同じ人生でいいのか  
   神谷美恵子『生きがいについて』


 読書量を誇る人になってはならない


 平凡の繰り返しが非凡になる
  森信三
    「一日読書を怠ると一日分人間がダメになる」
門田隆将『甲子園への遺言』
  伝説の打撃コーチ 高畠氏 「平凡の繰り返しが非凡になる」
58歳で教育実習 - 福岡県・筑紫台高校
高畠さんが考える伸びる人の共通点
① 素直であること
② 好奇心旺盛であること
③ 忍耐力があり,あきらめないこと
④ 準備を怠らないこと
⑤ 几帳面であること
⑥ 気配りができること
⑦ 夢を持ち,目標を高く設定することができること
  

 <旅+読書>が人の器を大きくする


 日記と手紙を書こう 
  「気まま日記」


 挫折を知る人の読書はひと味違う





◇人生に勇気と愛を

  好きな人を励まし,社会を元気づけよ


 失えばそれに見合ったパワーが生まれる。それをどう生かしていくかが
 問題だ
  北方謙三『水滸伝』  
  『風と共に去りぬ』 


 自分を愛すこと,人を愛すること,そして読書すること


 人生を支える本 ブックガイド
松下幸之助『道をひらく』  
   フランクリン『フランクリン自伝』
武者小路実篤『愛と死』『友情』 
   藤沢周平『蝉しぐれ』 
   ソロ『森の生活』
カーター『リトル・トリー』 
   山本常朝『葉隠し』 
   隆慶一郎『死ぬることと見つけたり』 
  

 司馬遼太郎『龍馬がゆく』
勝海舟


◇ハイブロー武蔵 1954福岡生

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「教え方ガイドブック」志水廣 明治図書 2006年 ⑮(最終) /「念ずれば花ひらく」坂村真民 サンマーク出版 1998年【再掲載 2012.8】 [読書記録 教育]

今回は、11月22日に続いて、志水廣さんの
「算数力がつく教え方ガイドブック」15回目の紹介 最終です。


要約も終盤に来ると疲れているのかまとめ方が雑になるのがわかります。
少し残念に感じます。


出版当時、算数科を中心に研究発表会を行う学校に勤務していました。
算数科指導に力を入れている教員が集まっており、良い勉強ができました。
わたしより随分若い実践家のMさんから、
「志水廣さんの○つけ法もいいですよ」
と教わり、早速関連本を読んだ記憶があります。
それから随分経ち、Mさんは現在大学教育学部の先生です。



出版社の案内には、

「子どもの内なる知を引き出す算数授業ガイドブック決定版。         
 志水流算数・数学の授業論はつとに知れ渡っているが、この指導法の柱、
 ○つけ法も、復唱法も、自ら学ぶ問題解決型授業に迫るためのもの。こ
 れら、子どもの内なる知を引き出し構成する授業のノウハウを、基礎基
 本から高度なテクまで、実例をいれていただきながら示す。」

とあります。



今回紹介分で強く印象に残った言葉は…

・「TTの形態  一進一初型、二進型、二別進型」


・「充的な学習の要点は、積み残さない、定着化、スモールステップ」


・「学習指導案をつくる意義は、指導目標達成のために教師が脚本家となっ
て、具体的な進行計画表(シナリオ)を練ることにある」


・「学習指導案には、教材観、児童観に照らし合わせて、どんな指導の工夫を
すれば,ねらいが達成できるかを書き、指導上での工夫を明示したい」




もう一つ、再掲載になりますが、坂村真民さんの
「念ずれば花ひらく」を載せます。
「念ずれば花ひらく」の詩碑はいろいろな場所で見ます。
好かれているのですね。




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☆「教え方ガイドブック」志水廣 明治図書 2006年 ⑮(最終)

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70 TTのあり方

  1 形態 
     一進一初型,
     二進型,
     二別進型



71 グループ別指導

  1 グループ学習  
      柔らかい雰囲気

  2 留意点 
     ・ めあてをはっきり 
     ・ 45分間で 
     ・ 助け合う



72 少人数指導



73 習熟度別指導



74 発展学習

算数探し - 進んだ子に   
  
  チャレンジ問題



75 補充的な学習

  1 補充的な学習とは

  2 補充的な学習の要点 
      積み残さない,
      定着化,
      スモールステップ



76 算数教具の扱い方

  1 ねらい
      ① 内容の説明をするための説明具                         
      ② ある内容を考えるから理解していくための学習具



77 算数セットの活用  



78 掛け図の使い方



79 学習指導案作り

  1 意義 
      指導目標達成のための具体的な進行計画表(シナリオ)
      教師が脚本家

  2 学習指導の内容
教材観
      … ねらいに即して知・技・考え方から教材研究したことを書く

     児童観
      … 学習面と態度面から述べ,願いを書く

     指導観
      … 教材観,児童観に照らし合わせて,どんな指導の工夫をすれ
       ば,ねらいが達成できるかを書く
        = 指導上での工夫を明示

 ◎ 授業の様子を明確に記述していく



80 数字の読み方   


81 数字や記号の書き方   


82 はかりの使い方      


83 器具の使い方   


84 巻き尺の使い方     


85 時計の使い方      


86・87 用語


◇志水廣
1952年神戸生  
 大阪教育大学卒 
   神戸市公立小学校勤務 → 兵庫教育大学院
→ 筑波附属小学校教諭 → 愛知教育大学教授







☆「念ずれば花ひらく」坂村真民 サンマーク出版 1998年【再掲載 2012.8】
[出版社の案内]
坂村真民は国民詩人との呼び声も高く、さりげない言葉でつづられた詩に込め
られた深い心情と限りない情熱は多くの人の心をうち、日本国内にとどまらず、
海外でも高い評価を得るに至っています。「念ずれば花ひらく」を初めとする
詩碑が、日本全国と世界五大州に建てられ、その数が470の多きにのぼって
いることは、まさに現代の奇跡ともいえる現象ともいえます。本書は坂村真民
の半世紀に及ぶ詩作生活の中で歌い上げた一万余篇の作品の中から「念ずれば
花ひらく」「二度とない人生だから」「鳥は飛ばねばならぬ」などの代表作を含
む128篇を厳選して編んだ、待望の決定版です。


◇念ずれば花ひらく

念ずれば花ひらく  

    念ずれば

花ひらく

苦しいとき

母がいつも口にしていた

このことばを

わたしはいつのころからか

となえるようになった

そうしてそのたび

わたしの花がふしぎと

ひとつひとつ

ひらいていった


◇朝念暮念
 
  人間というものは、幼い時親に食べさせてもらったものが一番懐かしいも
 のである


◇足の裏の美

 「尊いのは足の裏である」


◇湧出
 参禅の師 
    河野宗寛老師 臨済宗・方広寺派管長に


◇軽く生きる
「捨」


◇坂村真民

  詩人 1909年熊本県生
  20歳で岡野直七郎門下 短歌
 25歳で朝鮮にわたり教職 → 終戦後四国に
  1950年 40歳で詩に転じる

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「梅原猛の授業 道徳」梅原猛 朝日新聞社 2003年 ② /「杉並区立和田中の学校改革」苅谷剛彦・清水睦美他 岩波ブックレット№738 2008年 ①【再掲載 2012.12】 [読書記録 教育]

今回は、11月24日に続いて、梅原猛さんの
「梅原猛の授業 道徳」2回目の紹介です。





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「大ベストセラー『梅原猛の授業 仏教』につづくシリーズ第二作で、哲学者
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とあります。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「観音さまはどこにもいる。観音崇拝を言い換えると母親崇拝にあたるので
はないか。観音さまの愛は平等の愛とも言える。」


・「マルクス主義は人間の見方に無理があるように思う。搾取は資本主義社会
以上にひどかったのではないか」


・「教育勅語こそ伝統を重んじない思想の最たるものである。『教育基本法に
は国家を愛するという精神がない』という政治家には、権力の中枢部に
  いて、さんざん私利を追求している人が多いように思う。私利を追求し
ている政治家が自分の命令に唯々諾々と従う人間をつくるために国家を
愛することを学校で教えろと言っているように思われる。政治家たちが
本当に国を愛し人類を思い私利を超えた自利利他の政治をすれば自然に
若者たちに国を愛する心がおこるものだ」


・「アイヌの『イオマンテ』はクマの霊をあの世に送る儀式である。縄文時代
  の貝塚は『貝のお墓』といえるのかもしれない。貝はおいしい貝の身をお
みやげとしてやってきたお客さんだ。そのお客さんの意志に従って身をい
ただいて、貝の霊をあの世へ送り返すのが貝塚だ。殺生はいけないのだが、
人間が生きていくためには必要だからどうかその身や肉をくださいという
  考え方。」




もう一つ、再掲載になりますが、苅谷剛彦さん清水睦美さんらによる
「杉並区立和田中の学校改革」を載せます。
リクルートから和田中の校長となった藤原和博さんが、
当時、よくメディアに登場していました。
教育の効果は長い時間を経てからわかると言われます。
現在の状況が気になります。





<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

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☆「梅原猛の授業 道徳」梅原猛 朝日新聞社 2003年 ②

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◇第四限 自利利他の行と仏教・キリスト教

<道>

□徳は家庭の中で成り立つ
夫婦関係 -  自利利他 -  夫婦愛
親子関係 -  利他   -  親子愛


□二人の母の利他行でわたしは生きている  
  知多半島


□人類最初の宗教は大地 = 女神崇拝
東洋 -  道徳の源は家庭にある
    
  大地母神

  仏教 2世紀に龍樹によって大乗仏教
利他行と強調

◎ 利他行の仏さまの代表が観音さま
菩薩 - 利他を実践する仏の候補者

  観音さま - 三十三身、三十三の体になって人を救う
あるいは女性、あるいは老人、あるいは子ども

◎ 観音さまはどこにもいる
観音崇拝 = 母親崇拝
観音さまの愛は平等の愛

  阿弥陀様  - 浄土宗 浄土真宗
お念仏を唱えれば死んだ後には必ず極楽浄土へ連れて行ってくださる |
◎ 差別しない = 平等の愛


□母の愛を宿した世界の二大宗教
大乗仏教 ~ 母のイメージ
大地母神のイメージが観音崇拝・阿弥陀崇拝に

  キリスト教
マリア崇拝 処女マリア崇拝

  ◎ 大地母神はいろいろな宗教で




◇第五限 自利利他の道徳と社会  家族・会社・国家

□自分の道を選んだら責任をもって自分の道を進まなければならない


□家族のエゴイズムを超える想像力
◎ 立派な人間は逆境をプラスにする
      逆境~コンプレックス
遠藤周作 「コンプレックスを励みにすることが大切だ」
湯川秀樹 「コンプレックスが立派な仕事を生んだ」

  釈迦 「人は結婚してはいけない」と考えた
結婚するといろいろな欲望にとらわれる
愛にとらわれるから
↑↓
しかし… 結婚して子供を持つのが普通ではないか?


□会社の運営も自利利他の考え方で
マルクス主義 - 人間の見方に無理がある
しかし、搾取は資本主義社会以上にひどかったのではないか


□会社は外に開かれねばならない
真の和がある会社が栄える
決定を下すのは長 - 孤独
会社そのものにも道徳が必要


□国家という怪物に支配された二十世紀
国家
    言語共同体
血縁共同体
歴史共同体

  ◎ 教育勅語こそ伝統を重んじない思想の最たるもの

「教育基本法には国家を愛するという精神がないという政治家には、権
    力の中枢部にいて、さんざん私利を追求している人が多いように思う」

 私利を追求している政治家が自分の命令に唯々諾々と従う人間をつ
    くるために国家を愛することを学校で教えろと言っているように思わ
    れる

 政治家たちが本当に国を愛し人類を思い私利を超えた自利利他の政
    治をすれば自然に若者たちに国を愛する心が起こるもの




◇第六時 第一の戒律 人を殺してはいけない

□第一戒律 
 「人を殺してはいけない」
   モーセの十戒 第六「殺してはならない」

  釈迦の戒律  
    戒、 定、 慧
戒律 瞑想 知恵
戒律の第一「生きとし生けるものを殺してはならない」


□二十世紀は殺人の時代、二十一世紀は?
旧約聖書 「殺すなかれ」 - 同じ神を信じている者のみ

  カント 「永久平和論」


□アイヌ思想の根底にある共生と循環
仏教     「殺生戒」生きとし生けるもの

  キリスト教  殺してはいけないのは人間のみ

アイヌ    「イオマンテ」クマおくり = クマの霊をあの世に送る
「イ」それ
           「オマンテ」送る 
 
  貝塚- 縄文人 貝のお墓
貝はおいしい貝の身をおみやげとしてやってきたお客さん。
       そのお客さんの意志に従って身をいただいて、貝の霊をあの世
      へ送り返すのが貝塚。

◎ 殺生はいけないのだが、人間が生きていくためには必要だか
       らどうかその身や肉をくださいという考え方。 

  アイヌ人  木一本切るにも、  
 「木の神様、私は、この木がどうしても必要です。どうぞこの木を
      ください」と頼んで、木を切る。そのかわり、必ず接ぎ木をして
      次の木が生えるようにしておく。

◎ 共生と循環の思想が根底にある
     
  仏教
   ~ 「無用に」生きとし生けるものの命を取ってはならない 
↑↓
宮沢賢治


□殺し殺される世界に絶望した「よだか」
 明治以後の文学者 - 自我中心主義  - 私小説
人間中心主義
↑↓
宮沢賢治 
    ◎ 生きているものが殺し合いながら愛し合う世界を書き続けた
「よだか」
       生きとし生けるものの殺し合いの世界に絶望したよだかは菩薩
      になる。よだかは菩薩に変わって天に舞い上がり星になる。







☆「杉並区立和田中の学校改革」苅谷剛彦・清水睦美他 岩波ブックレット№738 2008年 ①【再掲載 2012.12

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◇はじめに 苅谷剛彦
□藤原和博(リクルート出身) 
① よのなか科

  ② 特別授業

  ③ ドテラ(土曜日寺子屋)

  ④ 夜スペ

  ⑤ 地域本部

 
□キーワード
  ①「二つの顔」 
      改革     … 表の顔(ハレ)
普通の中学校 … 裏の顔(ケ)

②「内からの改革」と「外からの改革」
資源の制約という問題に真っ正面から向き合った
→ 外部資源の活用が教師集団の再活性化につながるかどうか

 
□調査の方法 スクールエスノグラフィー 
  参与観察を中心とした調査方法と学力調査を含む質問紙調査

  03年度からの3年間

 
□和田中とはどんな学校か
2003年度 6学級・169名

2005年度 7学級・213名

  2008年度 11学級・392名 →  5年間で2倍以上に!

就学援助率約3割,ひとり親世帯約2割



◇第Ⅰ部 スクールエスノグラフィー

1 和田中とその生徒たち-「普通の公立中学校としての顔」
   和田中の生徒たち 
      入学時点で男子29名,女子20名,合計49名の2クラス

    部活・行事・試験,そして教師による指導


2 抜群の知名度を誇る学校-「和田中のもう一つの顔の誕生」
 
□世界一の学校を創る 
  ① 出島づくり 
 
  ② 社会関係資本の集中投下

③ 成果の可視化と効率性の追求

  ④ 有名性の資源化

     ↓↓↓↓↓  

  ①「出島」をつくる - 新しい実践を発信する場の創造
出島の拡大 発信=有名性

  
  ② 人的ネットワークから教育資源を引き出す
地域本部会議 - 学校評議委員会

  ③ 目に見える成果と効率性の追求
授業内容には一切介入しないが,枠組みの大きな変更を迫る

  ④ 有名性の資源化
   1 一石を投じる  
     2 さらなる教育資源追加
   3 離脱戦略(校長会脱退,PTA協議会脱退)


3 教師たちの応答
   葛藤から共存へ

   根拠と対案を求められる教師たち

   「今まで主義の否定」 
      教師自らの実践を問い直す契機に

   新しい試みを自分の実践に取り込む

   「有名性」に対する違和感  
      積極性と危険性



4 生徒への影響

□よのなか科  
   評価の幅の広さ・多元性 
    → 単なる悪ふざけの許容にもつながる

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「こうして彼らは不登校から翔びたった」比嘉昇 ウェッジ 2011年 ①(前半) /「動的平衡」福岡伸一 木楽舎 2009年 ③【再掲載 2012.9】 [読書記録 教育]

今回は、比嘉昇さんの
「こうして彼らは不登校から翔びたった」1回目(前半)の紹介です。


出版社の著者紹介には

「信じる、待つ、愛する−。フリースクールで10年間見守ってきた不登校の
 子どもたちとの心の交流を綴る。月刊誌『ウェッジ』連載の『子どもは変わ
 る大人も変わる』をもとに再編集。」
 
とあります。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「子どもの教育とは草の根運動のようなもの
  → 『信じる』『待つ』『愛する』」 


・「暴力と不登校はコインの裏表 = 外で爆発するか 内で沈潜するか
   →  彼らの願いは『丸ごとの自分を見てほしい』」


・「子どもはだれでも自浄能力を持っている それを促すことが大人の役目
であり、学校教育の本質」


・「『幼児期とりわけ3歳までに育まれる自己肯定感』が大切
                          明橋大二さん」




もう一つ、再掲載になりますが、福岡伸一さんの
「動的平衡」③を載せます。





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☆「こうして彼らは不登校から翔びたった」比嘉昇 ウェッジ 2011年 ①(前半)

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◇人生の師 比嘉先生  井村雅代(元シンクロヘッドコーチ)

  比嘉氏 教師退職後「夢街道・国際交流子ども館」

  子どもの教育とは草の根運動のようなもの
     「信じる」「待つ」「愛する」 



◇序章 私の原点

  不登校が当たり前の国
子どもは子どもを見捨てない
全国に不登校 
      小中学生 約11万5千人  37人に1人が不登校
高校生    5万3千人(2010年文科省)

    不登校当たり前の国
     ← 大人たちが子どもをモノのように育てているのが原因
     ↓
◎子どもたちに自信を取り戻させる場所
◎子どもが子どもとして育つ時間を守ってあげる場所

→ フリースクール「夢街道・国際交流子ども館」


校長としての忸怩たる思い
奈良市立二名(にみょう)中学校の3年間 1998~2001.3
偏差値高・全国大会クラブ ←→ 荒れに荒れた中学 二面性
年間ガラス修理代 140万円
やんちゃ坊主は学校に居場所がない

暴力と不登校はコインの裏表
    = 外で爆発するか 内で沈潜するか
      「丸ごとの自分を見てほしい」     

京都府南部加茂町(現・木津川市)
一角に180㎡土地購入 + フリースクール 
       約6000万円
2001.12「夢街道・国際交流子ども館」発足


10年遅れの新米教師
川崎 校長の力で川崎高校へ
卒業後製鉄会社へ 
10年間働いた後京都の大学(仏教学科)へ
32歳で教師に


 子ども館の毎日
◎ 子どもが自分の力で自信を回復するために誰しももっている自浄
能力を引き出し、そのための時間を待ってあげる

9~16時

 いつ来てもいつ帰ってもいい
本人が納得するまで待つ
子どもの話を否定せずにゆっくり聞く
スタッフとして以呂免幸子さん(ホッケー実業団から)
ボランティア教師も3人

寄付者400名
 丹羽宇一郎さん 山口良治さん 水谷修さん 井村雅代さん
◎ 「人は人なか」


「信じる、待つ、愛する」
10年間に在籍70人超
人間は機械じゃない そんなに器用じゃない
◎「信じる」「待つ」「愛する」ことなく、人は人として育つことは
     できない



◇第1章 信じる

 嘘をついた、でも謝れた 「あすか」さん
灰谷健次郎「チューインガム一つ」の詩 
   『子どもに教わったこと』角川文庫

   ◎ 子どもはだれでも自浄能力を持っている それを促すことが大
    人の役目であり、学校教育の本質


土から貰った元気  
   ◎ 畑仕事


 依利子が自信を取り戻すまで  
   ◎ 自分で考えて実行


 ◎犯人捜しではいじめは無くならない
いじめる人、いじめられる人がそれぞれどんな気持ちなのかを真剣
   に考える時間と場所


許すことと甘やかすこと
「惻隠の情」をいかに復活させるか
     → 信じて許されることで、人は自分の中で過ちを消化する時間
      を待ち、変わることができる     


 大人の自信喪失が子どもたちに伝わる
富山県心療内科医師・カウンセラー 明橋大二さん
「幼児期とりわけ3歳までに育まれる自己肯定感」の大切さ

◎大人自身の不安や自信喪失が子どもたちに色濃く投影
「物」と「金」

   ◎ わたしたち大人こそが生きていく価値観の貧しさの転換を余儀なく
    されている


 子どもを追いつめるひと言
◎ 今わたしたち大人に求められていることは子どもたちに納得できるよ
    うに丁寧に呼び掛け、自分なりの答えを出すまで信じて待つこと


なりたい自分となれない自分


屈しているから個性が伸びる
大林英夫校長
     「教育者こそ教育されなければならない」
「親こそ教育されなければならない」


 「社会に出るのが恐い」
いまの社会
    「やらせてみる」→「大人の言うとおりにやる」
→「やらせない」


 二人の野球監督
野球部の生徒たちの生活指導の徹底 - 息子の鮮樹から
興南高校・我喜屋優監督
   五感を意識しながらやるのが大事
    「甲子園の優勝を花だとすると、花は枝、枝は幹が支え、全体を支え
     ているのは見えない根っこ。小さいことを確実にこなすことが根っ
     こ作り」


 「出る杭」になって何が悪い


しおりが見つけた安心感








☆「動的平衡」福岡伸一 木楽舎 2009年 ③【再掲載 2012.9】

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◇第3章 ダイエットの科学 分子生物学が示す「太らない食べ物」

□ドカ食いとチビチビ食い
基礎代謝は一日およそ2000キロカロリー
  チビチビ食べた方が太りにくい食べ方   


□自然界はシグモイド・カーブ 
  鈍 - 敏 -鈍
ラジオのボリュームと同じ


□体重を増やさない食べ方 
  進化 - 余りエネルギー 


□インシュリンを制御せよ
膵臓
   ~ ランゲルハンス島
       海 - 消化酵素の生産
島 - インシュリン生産

◎ インシュリンと如何にうまく付き合うかが賢い食べ方

  ◎ できるだけインシュリンが出ないように騙し騙し食べる
     - 太りにくい 

  ◎ スローな食べ物(よくかむ)を選んでスローに食べる


□飢餓こそが人類7000万人の歴史


□現代人の栄養失調


□過ぎたるは及ばざるがごとし
  トリプトファン過剰摂取はキノリン酸を生む




◇第4章 その食品を食べますか? 一部分しか見ない者たち

□消費者にも責任はある 
  「情報」や「安心」を買う意思表示を


□安全のコストを支払う人々
米国 ホールダー印 
       コールマン・ビーフ 1~2.5割高いが買われる
プロセス重視を! ×ブラックボックス化

  壮大な人体実験を行っている

バイオテクノロジー企業の強欲
   米国・モンサント社 「ラウンドアップ」
種とラウンドアップセットで設けようとしている


□「青いバラ」の教訓 
   最相葉月『あのころの未来』新潮社


□全体は部分の総和ではない
  「生命の仕組み」と「機会のメカニズム」の違い 
  生命
     2万数千種類のミクロな部品(タンパク質)

組み合わせても生命は…  タイミングが必要
1+1=2ではない
        1+1=2ではない
1+1=2+α
「時間に由来する」
  「生気」論 
エネルギーと情報の出入り

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鷲田小彌太さんはこんなことを 22-「日本人のための歴史を考える技術」PHP 1999年 (2) /「学校を変える教師の発想と実践」奈須正裕 金子書房 2002.5【再掲載 2012.12】 [読書記録 一般]

今回は、11月15日に続いてわたしの読書ノートから、
「鷲田小彌太さんはこんなことを」22回目、
「日本人のための歴史を考える技術」の紹介 2回目です。




出版社の案内には

「邪馬台国論争とは何か、『記紀』の正しい読み方はなど、歴史の『なぜ』を
 いかに問い、考えるかについて、全ての知識や学問の基礎が歴史にあると
 考える哲学教授が挑む日本人のための日本史講座・古代篇。」

とあります。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「ヤマトは『おらがムラ』。『ヤマト』は固有名詞ではない。大和=奈良とい
  うわけではない」


・「中国にとり日本は属国で野蛮国。聖徳太子は対中国強硬政策をとった。内
憂があるとき外患で乗り切る政策である。高句麗や百済に対するエールを
送ることになる冒険主義的な外交路線を敷いた」


・「中国にとって『侵略』の大義名分は『懲罰』。中国はかつてカンボジアを
支援した。カンボジアが農村共産主義を目指して都市住民の大量殺害した
のは中国共産党の文化大革命の影響と毛沢東主義の指導と強制があったか
ら」


・「神道は共同社会の無意識であり,習俗,習慣と結びついたものである。本
  地垂迹,神仏習合に見るようにどんな宗教とも結びつく。言い換えるなら
新規参入を容易に日本化する能力ともいえる。神道は奇妙なものといえる
のかもしれない。」



もう一つ、再掲載になりますが、奈須正裕さんの
「学校を変える教師の発想と実践」を載せます。
20年前を感じました。



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☆鷲田小彌太さんはこんなことを 22-「日本人のための歴史を考える技術」PHP 1999年 (2) 

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◇邪馬台国は何ものか

□「邪馬台国論争」とは何か
 ヤマトは「おらがムラ」 
    「ヤマト」は固有名詞ではない


  大和=奈良というわけではない


  「邪馬台国はなかった」- 古田武彦と高木彬光
「魏志」では「邪馬壱国」ヤマイチ国  
       古田 - 人格的には?
 また「魏志」そのものも偏見や誤謬



□極東アジアの古代 - 中国と朝鮮半島の情勢
中国かシナか? 
    中華思想 
    中国にとり日本は属国で野蛮国


  日本が中華帝国に知られるようになる - 紀元前後
「前漢書」
     「倭人有り 分たれて百余国となる」
そのうち30国ばかりが楽浪郡の政庁と朝貢貿易
日本は「戦国時代」


  中国の中世期は国家衰退期に入った
中国古代社会の頂点
     ~ 秦漢の統一国家
国境がなく常に外敵に悩まされた

分裂国家 中世社会
戦国時代 → 三国志 → 六朝時代

    朝鮮半島の苦悩 - 分断して支配せよ
高句麗 - 中国政権の圧迫 - 面従腹背

  一旦隋や唐が力を落とすと腹背に
唐     新羅を味方につけ高句麗を挟み撃ち
高句麗   百済と連携して対抗


    日本の対中国恐怖
4~6世紀 
        日本にとってはものすごい恐怖の時代
高句麗,最も親しい百済がなくなったら,中国の目が、
         ひいては手が直接日本に伸びる
          - それが恐ろしい

          → 加羅を通して百済を高句麗を陰で応援している

      聖徳太子の対中国強硬政策
内憂があるとき外患で乗り切る政策
高句麗や百済に対するエール

◎冒険主義的な外交路線を敷いた

当時,極東(北)アジアには,中国があり,その属国である
      高句麗,新羅,百済という半独立国があり,さらに朝鮮半島諸
      国より独立性の強い属国
        = ヤマトという国があった



□「邪馬台国」はなかった

  「邪馬台国」は卑字である。属国を卑字で表す中国が「臺」という美字
  を使うことはあり得ない(古田)
   <「臺」=「うてな」「高殿・宮殿」>
  
  邪馬台・倭・大和は同じではない
高句麗・百済・新羅とヤマト王朝の誕生
4世紀 
       朝鮮半島   独立心旺盛な国家感覚の目覚め

日本に伝染  ヤマト王朝エネルギーに
= 朝鮮半島の運命はヤマトの運命と連動していた



□「朝貢」外交
  冊封国家 
    - 中国の属国として承認され爵位を与えられた国
中国の意識では冊封国は自国の延長


  国家意識の希薄な中国 
    個人主義の国は集団化・一体化を好まない


  中国にとって「侵略」の大義名分は「懲罰」
中国-カンボジアを支援
カンボジアが農村共産主義を目指して都市住民の大量殺害
中国共産党の文化大革命の影響と毛沢東主義の指導と強制が
      あったから


  日本とヨーロッパが併行発展した理由
乾燥地帯から現れてくる人間集団の破壊と制服の力から逃れられた

◎ 梅棹忠夫の文明の生態史観


  「遣隋使」とは何か,何を目的としていたか
遣隋使 600~614年 6回
  政治的服従と引き替えに経済援助と文化の移入
国家主権の制限
屈辱外交だが経済的・文化的見返りが大


  倭の五王の外交戦略
倭の五王
     - 宋に使者「安東将軍」
『宋書』讃・珍・済・興・武 421~478年

◎ 5世紀には国家統一



□祭祀と政治
 ペア統計形式は「現在」形
祭祀と政治の分離 ~ 天皇の非政治化


  政教分離は人類に共通な事象だ
◎ 分離しているかどうかが近代化のメルクマール


  「神道」という奇妙なもの
共同社会の無意識であり,習俗,習慣と結びついたもの

◎どんな宗教とも結びつく
        本地垂迹,神仏習合

◎新規参入を容易に日本化する能力







☆「学校を変える教師の発想と実践」奈須正裕 金子書房 2002.5【再掲載 2012.12】 

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◇はじめに
□改革のキャスティングボードはあなたが握っている
  答申や通達は突き詰めて考えれば一種のお願い 
   ◎(現場が本気になれば,いくらだって骨抜きにできてしまう)

  
□行政施策は幅で読む 
 行政施策を手玉に取るぐらいのスケールの大きさ
  教師の具体像
    「職人気質の復権」



◇「総合的な学習の時間」をどうつくるか
□教育課題
  生活現実との対決を通して生活創造の担い手となっていくことを目指す


□今一度,総合的な学習とは何か
 総合的な学習という用語
 ・総合的学習 愛知県東浦町立緒川小学校 
          「的」≒ 総合学習

   ・合科学習  
      木下竹次が提唱 奈良女子高等師範 大正9(1920)年~実施 
 「学習即生活 生活即学習」をモットー
◎子ども中心,生活主義の立場
内容的には総合学習と同じ
合科教授とは似て非なるもの
  

□総合学習という用語が持つ二つの意味合い
 1 教育内容上の意味合い(一領域としての意味合い) 
生活教育の思想・立場
奈良高等師範附属小
     「しごと(統合)もけいこ(教科)も子どもたちの真実の生活…」

 2 教育方法上の意味合い(一つの単元で複数の教育内容)


□学習指導要領上ではどうなっているか
 ・内容 … 国際理解,情報,環境,福祉・健康
  「自己の生き方を考えることができるようにする」

 ・方法 … 合科的・関連的な指導
   合科的「単元,一コマの中で,複数の教科の目標や内容を組み合
         わせて学習活動を展開するもの」各教科のみ

   関連的
    「教科等別に指導するに当たり,各教科等の指導内容の関連を検討し,
     指導の時期や方法などについて相互の関連を考慮して指導するもの」
                  教科等(道徳・特活・総合も含めて)

   ◎ 総合的な学習の時間には,独自の目標・内容がある。
     (具体的には各学校で定める)のであり,内容領域別に別個である教科
    の指導をこの時間を用いて行うことは,不適切な運用である


□内容的に4つに再整理できるねらい
 ① 自ら課題を見付,自ら学び,自ら考え,主体的に判断し,よりよく問題を
  解決する資質や能力を育てること 

② 情報の集め方,調べ方,まとめ方,報告や発表,討論の仕方などの学び方
  やものの考え方を身に付けること

③ 問題の解決や探究活動に主体的,創造的に取り組む態度を育成すること

④ 自己の生き方についての自覚を深めること
①~③「学び方」 ④「生き方」

◎ 「自ら学び自ら考える力」は教育課程全体で目指すべきもの


□総合的な学習ならではのねらいとしての「生き方」
学び方 と 生き方

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「梅原猛の授業 道徳」梅原猛 朝日新聞社 2003年 ① /「さまよう少年たち」② 竹下玄恭 社団法人大阪少年補導協会・専務理事 『月刊少年育成』2010年6月号より【再掲載 2012.12】 [読書記録 教育]

今回は、梅原猛さんの
「梅原猛の授業 道徳」1回目の紹介です。



わかりづらい要約となってしまいました。


出版社の著者紹介には

「大ベストセラー『梅原猛の授業 仏教』につづくシリーズ第二作で、哲学者
 は、道徳をテーマに選びました。前巻と同じく、京都の洛南中学での授業
 をもとにまとめた、難しいことをわかりやすく解説する絶好の入門書。
 中学生、高校生はもちろん、その親たちまで、だれが読んでも大丈夫。現
 代の日本人にとって、何が大切なのか、何を中心に生きていくべきなのか。
 生半可な知識をもとにした凡百の生き方書とは異なる、深い学識と洞察に
 もとづく必読書。」
 
とあります。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「日本近代化の成功の理由は、
[江戸時代の教育水準の高さ] + [道徳水準の高さ]」


・「君が代・日の丸教育が道徳ではない。人間が立派な道徳心を供え、国が立
派であるならば、必ず国を愛する人が生まれる」


・「神仏分離により天皇家から仏教の教養と知恵が奪われ、天皇が孤立した」


・「神仏分離により、天皇を神とする新しい宗教が生まれた。神道というより
も天皇教。日本は近代化するために仏教を否定し、神道も一番大切なとこ
ろをなくしてしまった。 その結果、『教育ニ関スル勅語』が生まれること
となった」



もう一つ、再掲載になりますが、『月刊少年育成』誌より、竹下玄恭さんの
「さまよう少年たち」②を載せません。
さまよわせないためには、親、保護者の姿勢が大切だと教えてくれます。




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☆「梅原猛の授業 道徳」梅原猛 朝日新聞社 2003年 ①

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◇第一限 いま日本の道徳はどうなっているか

□日本人全体の道徳心がマヒしている


□江戸時代の教育は宗教に基づいていた

  武士  儒教 前6、5世紀 孔子・孟子
朱熹のこしらえた学問中心
       - 朱子学
   
  塾   儒教の塾から始まった

  儒教  ひとことで言えば仁(思いやり)

  塾   まず孔子・孟子の教えを教える
→ 次に実用的学問 + 武術 = エリートの教育

  寺子屋 まず仏教 基本は自利利他(自分を利益し、他人も利する)
そして読み・書き・算盤

  ◎日本近代化の成功の理由は
[江戸時代の教育水準の高さ] + [道徳水準の高さ]


□明治以後も残った江戸の道徳の遺産

  思想家 
    新渡戸稲造   農業経済学者・教育家 武士道 儒教

    内村鑑三    キリスト教の上に(その裏に儒教)


□君が代・日の丸教育が道徳ではない

   人間が立派な道徳心を供え、国が立派であるならば、必ず国を愛する
  人が生まれる




◇第二限 明治以後の道徳教育はどうなったか

□尊皇思想 ← 水戸学、国学


□神仏分離で国宝級の仏像が焼かれた

  水戸光圀は仏教嫌い

  国学   真淵・宣長、平田 - 排仏

◎ 廃仏毀釈と神仏分離

  空海、最澄のころから神さまと仏さま仲良く
興福寺-春日大社
門跡寺院の皇子たちが還俗して軍人に
明治以降天皇は仏教徒であることをやめさせられた

  ◎天皇孤立 - 天皇家から仏教の教養と知恵が奪われた


□天皇を神とする新しい宗教が生まれた

  神道 → 天皇教
       日本は近代化するために仏教を否定した
       神道も一番大切なところをなくしてしまった 

◎ その結果「教育ニ関スル勅語」


□伝統思想が継承されていない教育勅語

 1890年 
   民主主義に制約 永田永孚(ながたね)水戸学者がつくった

 「忠」の思想を中心にする儒教
日本国の中心が必要-対内対外の理由により天皇神に

 教育勅語は批判を許さない
自由な思惟、自由な思想が妨げられる

 伝統思想軽視

◎ 明治以降庶民の宗教である仏教が公から排除


□日本国憲法を裏付ける道徳が必要

  靖国神社
   ~ 自分の国の人たちだけを祀るのは神道ではない
  |
◎仏教が公教育から追い出された
仏教系の学校 
       ・ 西本願寺派 - 平安高校 
       ・ 東本願寺派 - 大谷高校
・ 浄土真宗知恩院派 - 東山高校 
       ・ 禅宗 - 花園高校

  ◎ 日本国憲法には裏付ける道徳を持たない




◇第三限 道徳の根源をどこに求めるか

□動物の母子の愛情は利他の心  
  
  ◎ 利他の心が道徳の根源

  サルから受け継いだ肉親殺しの遺伝子
孟子    道徳の根源は惻隠の情にある
今西錦司  棲み分け理論 → サル学

  ◎ ボス交代の前のボスの子殺し
「殺人はサルから受け継いだ遺伝子のなせるワザ?」河合雅雄


□道徳がなければ人間は自利の塊
    
  人間の欲望は動物の欲望より遙かに強い

直立
     ① 大脳が大きくなる
② 手が自由になる

◎ それとともに人間の欲望が強く複雑になった
・性欲    発情期がない
・所有欲    蓄える欲望
・名誉欲
・征服欲   ニーチェ ルサンチマン 恨み復讐

  ◎ 道徳の根源は親の思う心、特に母の子を思う心にある

    - そこから始める






☆「さまよう少年たち」② 竹下玄恭 社団法人大阪少年補導協会・専務理事 『月刊少年育成』2010年6月号より【再掲載 2012.12】

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◇一家団欒    

「亭主、元気で留守がいい」

 ひところ、こんなフレーズが流行した。妻の立場からすれば、「その通り、
大賛成」という声が聞えてきそうだが、子供の立場からすると、必ずしも
「元気で留守がいい」とはいかないようだ。

 というのも、こんなことがあったからだ。


 2年前のある日。大阪市内の少年サポートセンターに、小学校5年生の子供
のことで悩むひとりの父親が相談に訪れたが、このケースでは父親の存在の意
味するところが大きかった。


 息子のA君は学校の成績が急激に下がり、自宅から現金を持ち出すようにな
り、その額も次第に大きくなった。


 親が自治会費として集めた数万円の現金を封筒から抜き取り、ゲーム代に使
ったり、友達におごったりすることもあった。


 ついには、ファミコンのソフトを万引して、店員に取り押さえられたという。


 A君の父親は39歳で、大阪市内で建築資材の販売店を営んでいる。


 普段は仕事や取引先の接待などに追われ、家族そろって夕食を食べることは
まれ。


 休日は休日で、朝から閉店時間までパチンコ。A君と顔を合わせて話をする
ことなど、めったになかった。


 だから、A君が問題を起こしても、父親は不在の状態で、後始末はすべて母
親がしなければならなかった。


 夜遅く帰宅した父親が、母親から報告を受けA君をしかりつけるという日々
が続き、A君にとって父親は、怒られるだけの「怖い存在」たった。


 こうした家庭の状況に悩んだすえ、母親は少年サポートセンターに足を運ん
だが、相談を受けたセンター員は、家庭における父親の存在は大きいとして、
「一家だんらんが大切」とアドバイスした。


 一方、A君の問題行動が深刻化するのに伴い、父親の態度に変化が起きた。


 A君のことが心配になった父親は、A君が万引した店に謝罪に行ったり、A
君を探しに近くの商店街にあるゲームセンターを一軒一軒訪ね歩くようになっ
た。


 センター員のアドバイスを受けて早く帰宅する機会が増えた。


 1か月後、A君の母親から、電話がかかってきた。


「お金の持ち出しがなくなり、ゲームセンターヘも以前ほど行かなくなりまし
 た。夫も努力して、子供と出来るだけかかわりを持つようにしています」



「子供は親の後姿を見て育つ」という。

 子供にとって親というのは、社会のさまざまなことを教えてくれる最も身近
で、大切な大人のはず。


 以前より早く帰宅するようになった父親の後ろ姿が、A君には少しずつだが、
はっきりと見え始めているのではないだろうか。

               (平成10年6月16日発行「夕刊フジ」より)

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「図説・日本のうつわ」神崎宣武 河出書房新社 1998年 ⑤ /「学校の先生のための心の診療室」 大原健士郎 講談社 1999年 ② 【再掲載 2012.10】 [読書記録 一般]

今回は、11月20日に続いて神崎宣武さんの
「図説 日本のうつわ」の紹介 5回目です。




出版社の案内には、

「わん、はち、さら、ぜん。日本は、多種多様の食器をつくりだしてきた。
 食器の豊かなかたちと色彩を紹介し、縄文から現代までの食器の歴史をた
 どり、日本人の食器文化を探る。」
とあります。




今回紹介分より強く印象に残った言葉は‥

・「文禄慶長の役(1592-1598) 韓国・壬龍丁酉の倭乱 
  日本焼きもの戦争 → 従軍した西国大名がこぞって朝鮮陶工を連行」


・「磁器の初期、大半は輸出用。オランダ東インド会社(V.O.C)を通して
ヨーロッパ向け。大型で華美なものが多く、室内装飾品として珍重された」


・「18世紀中頃に登場した磁器は漆器壺から小鉢,皿、新興都市のハレの場の
食膳や大家の会席膳につかわれた」


・「有田は18世紀の貿易不振により、市場を国内に求めた。その際、用途も装
飾品から食器へとかわった」



もう一つ、再掲載になりますが、大原健士郎さんの
「学校の先生のための心の診療室」②を載せます。
この20年間で学校を取り巻く環境も、
それ以前よりいっそう厳しい状況になっているように思います。
求職者数にもそれが現れているように感じます。



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☆「図説・日本のうつわ」神崎宣武 河出書房新社 1998年 ⑤

1.jpg

◇食器革命  近世Ⅰ

□磁器の登場

 磁器 
  - 岩石粉を原料
陶石・磁石と呼ばれる石英粗面岩系の石を粉化して練り合わせる
= 坏土(はいど)


 利点
   ① 薄手で軽い 
       粒子が密

   ② 硬くて強い

   ③ 素地が滑らかで白い → 絵がはえる
白さ … 鉄分含有の少なさ 1%以下
粘土(日本)鉄分多い - 着色避けられない

   ④ 量産体制とりやすい
粘土より粘りが少なく鋳込み(型抜き)成形に適
技術不要 → 量産

単価が安く  
         漆器は手入れが面倒
  


□磁器の製造と普及

 備前有田(佐賀県) 江戸時代初頭 
文禄慶長の役(1592-1598)
     韓国・壬龍丁酉の倭乱 
     日本焼きもの戦争
従軍した西国大名がこぞって朝鮮陶工を連行
李三平 平和2(1616)年
  


□初期 

 大半は輸出用 
   オランダ東インド会社(V.O.C)
ヨーロッパ向け 
     大型・華美 - 室内装飾品として珍重

国内向け本格化は1757年以後(輸出やむ)
18世紀半ば
       小物食器類 蛸唐傘模様・南画山水文・染め付け食器
「古伊万里」
色絵衰退

   国内流通品は各地に残存 
     生口島(広島)  堀内家
能登門前(石川) 角海家

   料理屋の宴席でいち早く磁器が広がった
  


□江戸の料理屋 

 18世紀中頃 
  磁器の登場 
    漆器壺 → 小鉢,皿

  新興都市のハレの場の食膳 
    大家の会席膳
  

 磁器の皿と鉢 
皿  長皿  
      魚皿 → 刺身皿
魚の脂臭さ生臭さの後処理しやすい

   小皿「手塩皿」 テショー オテショー
漬け物,薬味,取り分け皿
鉢  小鉢  
        向付けの和え物を盛る容器
魚の切り身や具を材料に加えたり酢を調味料に用いたりする
  


□猪口様々 

 大猪口  中型・蕎麦猪口  小型・酒猪口

 チョク 福建音,朝鮮語
       ~ 「焼きもの戦争」朝鮮・陶工が伝えられた

 江戸期猪口
  ~ ほとんどが有田山染め付け磁器
口広く尻すぼみ,蛸唐草文様,青海波,笹四方

 原型を大猪口 
   元は小鉢
  


□イケモリの用途

 イケモリ(生盛り) 
   口縁部花弁や蓮葉のように縁取りされた磁器の平鉢
刺身鉢を原型とする - 明治以降・東濃地方
当初ハレの食器
  


□盛りつけの工夫 
 
 田舎料理

 江戸料理
   ・ 出汁味より醤油味 
   ・ 小口盛りより一緒盛り
      → サハチ モリコミ

 ※ 見た目の豪華さを競う - 宴席での盆栽飾り
  


□皿鉢の始まり 

 サハチ  
   便利な共同器 直径30㎝~150㎝  染め付け・色絵

 有田   
   18世紀貿易不振 → 市場を国内に 
   装飾品から食器へ
  


□モリコミの盛衰 

 モリコミ(鉢)
  - 有田 → 東濃

大鉢16㎝以上 
  ※ 核家族化により衰退



□食器の多様化








☆「学校の先生のための心の診療室」 大原健士郎 講談社 1999年 ② 【再掲載 2012.10】

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◇なぜ子どもは「事件」を起こすのか
 
□子どもの性格はどんどん成長する
子どもは子どもであり人格とは認められない。

  人格
   = 素質と環境 の二要因

 

□「性格」と「人格」の違いとは
気質 

性格(キャラクター)
    情意的意志的な行動様式の特徴

人格(パーソナリティ)
    個人の統一性 全体的な特徴
ペルソナ(仮面)

※ 必然的に仮面を付け付き合う
  

 
□教師と生徒は人格と性格のつきあい
教師は生徒とは「仮面を付けて」

教師と生徒とは心理学的には異なった存在


 ◎ 教師はただ勉強を教えるだけでなく,生徒を立派な大人にするための
  しつけをする立場にある。

 

□「きれる」「むかつく」子供たち  
    
  短絡的反応 

  衝動的反応

 

□「よい子」の定義とは何か

  健全な人間関係の確立こそ急務 
    - きれる・むかつくのは子どもばかりでない
   
  ※ すぐむかつくきれる大人がいかに多くなったことか

 

□神戸連続児童殺傷事件

  少年は臨床心理士の指導を受けたことがある
    → フォローができなかった

 

□栃木の女性教師刺殺事件
若干ヒステリーも
   - 逃げ道をなくした

  てんかん性の病気を持っており折に触れ気分的変調

 

□校長室に爆弾 
  精神分裂症的 
    空笑や独語

 

□自分が病気だという意識がない病人

 

□暴力行為の中に潜む精神障害

 

□子どもの人格を求めるのは無理
人格の基礎 
    ① テンペラメント(気質)
  遺伝的に受け継がれたもの

 ② キャラクター(性格)
 幼少時期の親・教師の養育・しつけによりキャラクターが形
      成される

   ③ パーソナリティ(人格)
社会的規範 文化 芸術 宗教などの影響を受けて,性格が人
     格には発達する

   ◎ ペルソナ仮面
 組織の中で生きてゆくためのしつけがとても大切
  
 

□専門カウンセラー
人生のベテランを 
     - 教師の中から選び臨床心理学や精神医学の研修を

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「教え方ガイドブック」志水廣 明治図書 2006年 ⑭ /「丸谷才一と22人の千年紀ジャーナリズム大合評」丸谷才一 都市出版 2001年【再掲載 2012.7】 [読書記録 教育]

今回は、11月19日に続いて、志水廣さんの
「算数力がつく教え方ガイドブック」14回目の紹介です。




出版社の案内には、

「子どもの内なる知を引き出す算数授業ガイドブック決定版。         
 志水流算数・数学の授業論はつとに知れ渡っているが、この指導法の柱、
 ○つけ法も、復唱法も、自ら学ぶ問題解決型授業に迫るためのもの。こ
 れら、子どもの内なる知を引き出し構成する授業のノウハウを、基礎基
 本から高度なテクまで、実例をいれていただきながら示す。」

とあります。



今回紹介分で強く印象に残った言葉は…

・「ノートは思考の外化のメモ書きであり、機能としては、記録,リハーサル,記憶,
練習,考える力の育成る,振り返り交流などがある」


・「考える力を育成する機能としては、考えるために絵や図をかくことを教え
ることが大切となる」


・「教師の指導の姿勢として大切なことは、①ノートの役割について授業で教
える、②授業でノート指導の場面をとる、③ノートの点検をする、④ノー
トを見て評価の資料とすること」


・「一斉指導と個別指導、グループ別指導」



もう一つ、再掲載になりますが、丸谷才一さんの
「丸谷才一と22人の千年紀ジャーナリズム」を載せます。


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静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
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☆「教え方ガイドブック」志水廣 明治図書 2006年 ⑭

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66 ノートの機能

 1 記録することの価値
ノートは思考の外化のメモ書き

機能 
       … 記録,リハーサル,記憶,練習,考える力の育成る,振り返り交流

     ① 記録としての機能 忘備

     ② リハーサルとしての機能

     ③ 練習の機能 
         声に出して書かせると

     ④ 考える力を育成する機能 
         考えるために絵や図をかくことを教える

     ⑤ 振り返りとしての機能
         どこでつまずいたか ~ 教訓機能

     ⑥ 交流としての機能
         教師との



67 ノート指導のコツ

1 段階的なノート指導
  入門レベル①   日付,課題,式と計算,練習問題を書かせる
  列を揃える,丁寧に書く → 見やすさ
初級レベル②   ① + 問題文や考えたメモ
 メモ…文章,図,絵  
                矢印や線囲みも

     中級レベル③   考えた結果,成功や失敗(つまずき)のメモ書き
消しゴムを使わない

     上級レベル④   友達の考えも


 2 教師の指導の姿勢
① ノートの役割について授業で教える
  ・ノートとは何か 
         ・なぜノートするのか
・どうやってノートを取るか 
         ・復習にノートを役立たせる

     ② 授業でノート指導の場面をとる
・授業の節目にとる 
         ・速くきれいに書かせる練習をする
・どんなノートがいいか説明する
         ・良いノートを掲示する

     ③ ノートの点検をする
・机間指導中のノート指導
         ・授業後に回収しての添削

     ④ ノートを見て評価の資料とする
  ・授業の評価材料としてノートを見る
         ・子ども評価 + 教師評価



68 ノートはこんな風に
1 算数ノートの使わせ方
① ノートのページ数を上に書く   

     ② 学習日(月日)を入れる

     ③ 教科書のページや問題番号を入れる

     ④ 問題は視写または小印刷物貼付
       
     ⑤ 学習のめあてを書く

     ⑥ 考えたことのメモを生かす
         見通し,図,表,式,答え
       
     ⑦ 計算は間違っても必ず残す

   ⑧本時で分かったこと,感想を書く



69 学習指導の形態:一斉学習と個別学習

1 いろいろな学習指導形態
① 一斉指導 

     ② 個別指導 

     ③グループ別指導


 2 一斉指導と個別学習
一斉学習の特徴 
       教師の発問・指導により子どもが同じ方向を向いて進行す
共通の課題に向かって教師と子どもが悪戦苦闘
         →  一体感

     個別学習の特徴   
       個別学習が基本
一斉学習と個別学習の調和
授業名人は,一斉指導と個別指導が同時進行

     一つのモデル
問題提示  → 一斉

自力解決  → 個別

考えの発表 → 一斉

練り上げ  → 一斉

適用題   → 個別

まとめ   → 個別








☆「丸谷才一と22人の千年紀ジャーナリズム大合評」丸谷才一 都市出版 2001年【再掲載 2012.7】

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◇草思社は出版の基本の形を示す  向井敏・諸井薫
  [テーマの厳選主義] + [中身に手をかける]
 
  広告はうまいが装幀は今ひとつ


◇野球小説  豊田泰光・井上ひさし   
  『打撃王』1942 

  『甦る熱球』1949 

  『くたばれヤンキース』1958

  『がんばれベアーズ』1976 

  『ナチュラル』1984 

  『メジャーリーグ』1989

  『フィールド・オブ・ドリームス』1989 

  『ワン・カップ・オブ・コーヒー』1991

  『タイ・カップ』1995


◇一年生の国語教科書を読む  井上ひさし・小西聖子
  教出 国1下「おじさんのかさ」 佐野洋子   

 教出 国1上「あいうえおのうた」 まど・みちお
  「かきくけこのうた」

  ◎ 井上ひさし 何回も読んで暗唱し一生覚えているものがほしい

  光村 国1 「巨鯨の日」

 
  『にほんご』(福音館書店 1979)

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「瓦」森郁夫 ニュー・サイエンス社 1986年 /「読みの力を確実に付ける」神戸落ち研 深澤英雄 明治図書 2002年①【再掲載 2012.10】 [読書記録 歴史]

今回は、森郁夫さんの
「瓦」紹介します。


20年以上も前のことです。
知り合いの教員が近所の崖から拾ってきたと布目瓦片を見せてくれました。
軒平瓦の一部でしたが、大きさの割に重さを感じました。
古代瓦に興味をもつようになり読んだ本です。
自分には大変勉強になりました。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は‥

・「瓦葺き建物は古代では権威の象徴だった」


・「古代瓦の基本は、丸瓦・平瓦・軒丸瓦・軒平瓦・道具(役)瓦」


・「奈良時代には屋根の隅々にまで機能的な瓦があった」


・「古代瓦には枠にぬりつけた際の『布目圧痕』が裏に残ることが多い。
丸瓦の場合すり消されていることが多く、跡が残っているのは平瓦が
  ほとんど」



もう一つ、再掲載になりますが、深澤英雄さんの
「読みの力を確実に付ける」を載せます。
定評ある神戸落ち研の本ですから、力の向上が期待されます。
「神戸落ち研」といっても
「神戸大学落語研究会」ではなく、
「神戸学力の基礎を鍛え落ちこぼれをなくす研究会」です。





<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
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ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
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 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。






☆「瓦」森郁夫 ニュー・サイエンス社 1986年

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◇瓦の種類

□瓦屋根 
 細枝・草 → 茎 → 板 → 土 → 瓦

 構造
   ① 切り妻造り 
   ② 寄せ棟造り 
   ③ 方形(宝型)造り 
   ④入母屋造り

 古代
  … ◎ 瓦葺き建物は権威の象徴



□瓦の種類

(1)瓦の歴史的名称

   奈良時代
      男(お)瓦 女(め)瓦 鐙(あぶみ)瓦 宇(のき)瓦 堤(つつみ)瓦 沓形(くつかた)
  ↑  ↑   ↑  ↑   ↑   ↑
丸瓦 平瓦 軒丸瓦 軒平瓦 熨斗瓦 鴟尾

   その他に
     面戸瓦 鬼瓦 雁振瓦 螻羽瓦

◎ 奈良時代には屋根の隅々にまで機能的な瓦があった


(2)丸瓦と平瓦

  〈基本〉 丸瓦・平瓦・軒丸瓦・軒平瓦・道具(役)瓦

   葺き方
     ① 本瓦葺き 
         丸瓦と平瓦の組み合わせ

     ② 桟瓦葺き


   丸瓦 有段 玉縁式丸瓦

   平瓦 「広端」と「狭端」(手前)

   無段 行基式丸瓦

◎布目
      布目圧痕
平瓦 ほとんど
丸瓦 すり消されている






☆「読みの力を確実に付ける」神戸落ち研 深澤英雄 明治図書 2002年①【再掲載 2012.10】

[出版社の案内]
読むといっても範囲は広い。読解力をどう身につけるかという課題ももちろん
ふくまれる。本書では、読む力の基礎の基礎である「音読」と、さらに「読書」
の力を育て、伸ばす方法についての実践的指針を書いている。

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◇はじめに
□小学生の学力の分極化
大切
    読む力を付けることと書く力を付けること

読む力
   ・ 学力の上限の規定
・ 教科書をはっきりした声で正しく読み通す力=音読力
・ どの子もきちんと読める学級


□「三安がある学校」

  「安全・安心・安定」 + 「学ぶことが楽しい学校」
   = 人間としての土台作り

音読 
  … すべての子に当該学年の教材文を声に出してすらすら読める力を付け
   る。

読書
  … 本を読む習慣を身に付けさせ,本好きな子にする。



◇音読(1)

<基礎音読>

1.音読の働き
  小学校の目標
  ◎すべての子に当該学年の教材文を声に出しすらすら読める力を付ける。

 
  三つのはたらき 
    ① 内言の力を伸ばす

 ② 音読ができることで自らの能力に対する自信を持ってくる
    集中・連続

 ③ 声に出して読むことが脳を活性化させる


2.連れ読み(模倣と習熟)

□一斉音読の功罪 
   マイナス 
     ① 句読点で空けるとは限らない

② 読み癖が付いてしまう 不必要な抑揚

③ 会話体の読みに個性がなくなる

プラス
     ① 抵抗がある子が参加しやすい

② できない子も引きずられてリードされて読める

③ 句読点で区切ることで調子よく読むことができる  

 
□連れ読み(読点読み,句点読み)
  振り仮名を打たせる

   姿勢ポイント
      ① 教科書を両手で持つ
 
      ② 肘はやや張る

    ③ 肩胛骨が合うように背骨を伸ばす

  ④ 腹と机の間は5㎝ほど開ける

    ⑤ いすはひきつける

     ※ ゆっくりとしたテンポで読む

 
□指導のポイント
   ① 望ましく読めない所は,指導を徹底する。できるまでやらせる。
  句読点読みで正しく

② 褒める 
       少しの変化を褒める 
       読みの間に評価を入れる

 
□連れ読み(段落読み)
  机間巡視(声を掛けたい)
     「声がしっかりでているね」
     「姿勢がいいね」
「口を大きく開けているね」

   苦手な子
     → 教師の机の周りに集めて連れ読みから
→ 句点読み
     → 読点読み
     → 段落読み
  
 
□変化のある反復
・一人連れ読み 教師の後一人が
・複数連れ読み
・一文交互読み 句点で交互に(教師と子ども)
・テンマル交互読み 「、」や「。」で交代
 ・順繰り読み

 
  ◎芦田恵之助 国語教育 「皆読,皆書,皆活,皆綴」
一人ずつ交互に (一人一文,一人二文,班で一文)
  ・ ペアー交互読み
         隣同士
  ・ 掛け合い読み  
         男子と女子
  ・ リレー読み 
         間違ったら同じ班の子にバトンタッチ
= ゲーム感覚でリレー読み
  ・ 小先生方式
         子どもが先生になって連れ読みしたり友だちの音読を聞い
        て批評させたりする。
 ・ 録音宿題

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「図説・日本のうつわ」神崎宣武 河出書房新社 1998年 ④ /「お母さんちょっと」岩上薫 学陽書房 1985年 ⑦【再掲載 2012.8】 [読書記録 一般]

今回は、11月17日に続いて神崎宣武さんの
「図説 日本のうつわ」の紹介 4回目です。


神崎さんは宮本常一さんとの関連の深い民俗学者であり宮司さんでもあります。
「旅の文化研究所」の所長さんも務められていました。
幅広い知識に裏打ちされた「うつわのこれまで流れ」、よくわかりました。


出版社の案内には、

「わん、はち、さら、ぜん。日本は、多種多様の食器をつくりだしてきた。
 食器の豊かなかたちと色彩を紹介し、縄文から現代までの食器の歴史をた
 どり、日本人の食器文化を探る。」
とあります。




今回紹介分より強く印象に残った言葉は‥

・「鍋釜は従来通り土器を重用。須恵器は熱伝導に過敏すぎて割れやすい」


・「塗りものとやきものの併用 = 『膳組文化』の走り」


・「平安末~鎌倉初期に須恵器が食器の主流に 」


・「ケの主食が粮飯である,或いは粥や雑炊であるゆえ食器としてのワンを
  生んだ」





もう一つ、再掲載になりますが、岩上薫さんの
「お母さんちょっと」⑦を載せます。
ここに出ている「お母さん」は現在「おばあさん」になっています。






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浜松にもオリーブ園ができました。
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ふじのくに魅力ある個店
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
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☆「図説・日本のうつわ」神崎宣武 河出書房新社 1998年 ④

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◇うつわの展開 [古代・中世]
  
□須恵器の器種 

 大型 - 甕や壺  
   水や酒,食物の保存  
特に壺の発達 
     広口壺 ・細口壺・短頸壺・長頸壺
壺の変形 - 扁平な器体の提瓶や平瓶

◎ 酒の仕込みと貯蔵や運搬の機能,硬質な須恵器の出現をもって
      初めて可能となった。   


 調理用具 
   擂り鉢の本格的普及 
     擂り鉢
      ~ 頑丈さが必要 = 須恵器ならでは

   しかし,鍋釜は従来通り土器を重用
  須恵器は熱伝導に過敏すぎて割れやすい

煮沸容器分野
     鉄鍋・釜の普及をもって土器が後退


 食器 
   坏・埦・盤・皿  大小鉢類
| 中でも坏が多い 蓋付きの坏が多い
漆器も
    … 塗りものとやきものの併用 =「膳組文化」の走り
「伴大納言絵詞」「信貴山縁起」「餓鬼草子」

   食台(膳)として漆器の高坏
その上に須恵器であろう坏,あるいは埦 ,それに飯が高盛
汁気のないおかずは高坏の上に直に置いた?

平安末期 
     塗りもの高坏の上に焼き物の坏や皿を置く仏事の形式
  


□酒宴と器

「餓鬼草子」酒宴の様子
高坏  -  脚 その上に須恵器の小皿が5~7枚

   高坏の両脇に白木地折敷 
     一方に果物,一方に高坏つき坏

   別に平底の坏が直に畳の上に
     宴会では主客はひとつ 
      → 回し飲み


 鎌倉初期「一遍聖絵」「絵師草子」
 「一遍聖絵」筑前武士の酒宴
折敷きの上に肴が直に乗っており銘々用でない
= 乾き物を適宜つまみ合う

   「絵師草子」
      銘々に折敷き それに肴を盛った小皿が3枚
巡り酒杯が一つ

◎ 平安末~鎌倉初期 
        須恵器が食器の主流に
        
    ※ 坏と皿については貴族も武士も下級官吏も
  


□漆器の椀 

 ワンの分野では漆器の椀が出回っていた
「一遍聖絵」
      漆器椀 - 乞食の食事風景

      主食 
        ケ(日常)は「飯」(粮飯)雑穀や根菜類を混ぜたもの
ハレ(非日常)は「御飯」(白米) 飯と御飯

◎ ケの主食が粮飯である,或いは粥や雑炊であるゆえ食器と
        してのワンを生んだ  

何やかにやら混ぜ込んだかて飯が全て = 副食はない
黒塗り漆器椀 - 浅鉢 
    テッパツ(鉄鉢)-托鉢用

◎ 遊行の僧や道行きの乞食たちの必需品の一つが漆器椀と箸

◎ 食器分野での漆器の普及は膳組の中よりもむしろ移動生活の中で
     の「一椀」から始まった
  


□漆器の膳 

 漆器膳組み  鎌倉時代~

      接着剤として 細工物かためる→武具塗装

塗り
      仏具・仏事の器
禅宗系の精進料理から  
        道元が宗から永平寺
宇治万福寺系の普茶料理
  


□料理人と膳の形式  

 料理人 = 庖丁人

 結解(けっけ)料理  
   寺の倉が豊かになった祝い

式三献
    「式献」 
       原型は酒一盃と肴一品

武家社会
    「固めの盃」「契りの盃」
      -「盃事」「三三九度」
  


□本膳料理の発展 

 室町時代
   四条流,山陰流,大草流,生間流

主流は京包丁  
 
    
 朝廷,幕府,公家,武家
三膳をもっての本膳料理の完成
     = ハレの日本料理の完成
  本膳料理略式 
     ~ 会席料理(=一つの膳に盛り込んだ形式の宴会料理)
句会席~懐石料理(腹つなぎ 元は質素)


  安土桃山時代  
    金縁や蒔絵などの華美な漆器で本膳構成
あくまで黒と朱を基調とした無文
土もの  
      土師器・須恵器・陶器


  中世  
    常滑焼き,信楽焼,備前焼  
    ※ 赤褐色・無釉

小型食器より甕や壺,擂り鉢など大型
本格的釉薬掛けは文禄慶長の役(1592-1598)以後

庶民  階層差  質素

     「一汁一菜」一椀か二椀  塗りもの
須恵器か陶器の坏や皿
それが白木地の折敷か粗末な塗りものの膳にのる
  ↓
古代末から近世・近代を通じて同じ







☆「お母さんちょっと」岩上薫 学陽書房 1985年  ⑦【再掲載 2012.8】

◇原点生活

 私が初めて教師になったとき、校長先生が次のような意味のことばを述べら
れました。


「私たち夫婦は共に教員であるから買い物などの時間がなかなかとれない。だ
 から、ついタクシーを使って時間の短縮をはかっている。けれども、子ども
 たちを連れて買い物に行くときは決してタクシーを使わない。子どもにはお
 金のありがたさを知ってもらうためだ」


 このことばは、いわれた当時は何も感じませんでしたが、しばらくしてから、
記録ノートをめくってみてしみじみ味わいました。


 まったくその通りだということを。


 と同時にこのことばから、子どもには、いつも原点にかえって教えなければ
いけないということを悟ったのです。


 タクシーで行けば早いのに、歩きやバスで行くことによって、お金のありが
たさを知らせるのと同じように、今、私たちが使用している物のありがたさを
知らせる必要があります。


 電気洗たく機があるから、それにほうりこめば洗える便利さ、ミシンを踏め
ばすぐにでき上がる効率のよさしか知らない子どもたちに、手で下着を洗わせ、
手でぞうきんを縫わせることによって、その大変さ、親や祖先の苦労を知らせ
るというものです。


 こうした原点にもどった生活を通すことによって、今の生活の豊かさをしみ
じみと味わわせると同時に、体験を通して新しいイメージやアイデアを生む能
力や態度を身につけていくのです。


 したがって、私は、子どもにはなるべく不便な生活をさせた方がよいと考え
ます。


 子供部屋などもシンプルな学習机と整理ダンスなどの最低必要なものだけで
いいのです。


 あとは自分でダンボールの箱や廃乗物を利用してつくらせればよいのです。


 彼らは頼れば工夫します。困り、悩む環境の中にほうりこんでやるのです。


「原点生活」を大人がつくってやるよう、今すぐ行動に移しましょう。

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「教え方ガイドブック」志水廣 明治図書 2006年 ⑬ /「他人と比べずに生きるには」高田明和 PHP新書 ② 2011年【再掲載 2012.7】 [読書記録 教育]

今回は、11月16日に続いて、志水廣さんの
「算数力がつく教え方ガイドブック」13回目の紹介です。




出版社の案内には、

「子どもの内なる知を引き出す算数授業ガイドブック決定版。         
 志水流算数・数学の授業論はつとに知れ渡っているが、この指導法の柱、
 ○つけ法も、復唱法も、自ら学ぶ問題解決型授業に迫るためのもの。こ
 れら、子どもの内なる知を引き出し構成する授業のノウハウを、基礎基
 本から高度なテクまで、実例をいれていただきながら示す。」

とあります。



今回紹介分で強く印象に残った言葉は…

・「意味づけ法とは子どもの発言を正しく復唱すること」


・「子どもの言葉を生かす授業
 ○子どもの言葉に算数の数理がある
   ○子どもの言葉の面白さと切り返し」


・「2人対話法
     … みんなに発表する前に自分の考えを二人組で言い合う」




もう一つ、再掲載になりますが、高田明和さんの
「他人と比べずに生きるには」②を載せます。
果たすべき役割があるとき緊張してしまうわたし。

 -「困ったことは起こらない」の言葉で立ち直る

不安でいっぱいになるとき、上の言葉をつぶやいて自分に暗示させます。





<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
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☆「教え方ガイドブック」志水廣 明治図書 2006年 ⑬

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61 意味づけ復唱法

 1 意味づけ法とは? 
     子どもの発言を正しく復唱する


 2 復唱法のよさ
     ① 教師が子どもの発言を正しくとらえることになる    

  ② 安心して話すことができる雰囲気になる

③ 子どもの聞く力・話す力を育てることができる

④ リハーサル方略を通して定着を図ることになる

⑤ 発言の意味の明確化や概念の共有化を図ることができる

⑥ 発言内容の反省化
         リフレクション

     ⑦ 子どもが間違いやズレに気付く



62 復唱法の実際

 1 復唱法のバージョン
(1) 復唱法の基本型
① 子どもの良い発言

      ② 教師がよいと判断 
         「なるほど,いい発言だね」

      ③ 教師が丸ごと復唱法 子どもの発言を全て言う
短く区切り
           → キーワード 復唱法
キーワード板書と併用すると効果大

      ④ 他の子どもに復唱を求める
          「良い発言だからもう一度言って」


      ⑤ この後
          「それってどういうことかな」Whatで問い直す

          「それはどこにあるか分かるかな」Whereで問い直す

       「どうやってやったのか分かるかな」Howで問い直す


  (2) 復唱法の変形Ⅰ
① 子どもの良い発言

      ② 教師の判断 
         「良い発言だね」

      ③ 教師の発問 
         「今A子さんが言ったことを言える人はいるかな」


  (3) 復唱法の変形Ⅱ
① 子どもの良い発言

      ② 教師がよいと判断

      ③ 教師の指示
         「今A子さんが言ったことを言えない人はいるかな。
          手を挙げて。当てないから。」

      ④ 教師の指示
         「では,手を挙げなかった人は言えるよね。B子さん言
          ってごらん」



63 子どもの言葉を生かす授業

 1 子どもの言葉に算数の数理がある

 2 子どもの言葉の面白さと切り返し  

   ◎良い切り返しは復唱法をつかうと良い


  
64 ズレを生かす指導 

 1 ズレの事例

 2 ズレの定義と価値 
     ① ズレがあると子どもの追究エネルギーの変化が大きい
    ② 子どもの概念が広がる

 3 ズレの場面,様相,指導法



65 話す力を付けるために:2人対話法

 1 話す力を付ける


 2 2人対話法 
    2人対話法
     … みんなに発表する前に自分の考えを二人組で言い合う

    AからBへ

    Aが考えを隣のBに話す → BからAに話す  質問と解答
BはAの発言を聞く AはBの発言を聞く 

みんなの前で


 3 子どもに身に付けさせたい話型
① 自分の考えを述べる話型
・わたしは~と考えてやりました(アイデア)
・答えは~です(結果)
    ・そのわけは~です(理由)
  ・なぜかというと~(理由)
  ・図でかくとこうなります(手段)
・まず,次に,最後に,はじめに(時系列)


    ② 友達の考えを受けて
・わたしは○○さんの意見と同じです(賛成)
・ぼくは○○さんの意見とは違います
             こうやりました(反対)
・○○さんはこう考えたのだと思います(推測)
・わたしはこう思います


    ③ 具体例を挙げて
・例えば~です(事例)
・もしも~だったら(仮定) 
          5W1H筋道を立てて








☆「他人と比べずに生きるには」高田明和 PHP新書 ② 2011年【再掲載 2012.7】

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◇理想をもたない生き方

□人間は無意味なことで悩む

「鼻先が見える」 
    
   パスカル(仏)
    「迷ったらサイコロで決めなさい」


□煩悩は才能だ! 新藤兼人


□理想をもつことは不幸につながる
 
   理想をもてば必ずそれを自分と比較する



◇人の運勢はだいたい似ている

□「困ったことは起こらない」の言葉で立ち直る
道元
      「座禅は安楽の法門なり」


□逃れられない因果の法則
因果の法則
   = すべてのものは因に縁が働いて果が生じ、それがまた因になって
    それに縁が働き次の果が生まれる

米粒(果)と籾(因)
籾がまかれ肥料や陽光に恵まれるような縁によって発芽する


□業の貯金通帳  

   人には一生幸せと言うことはあり得ない



□祈りやお告げも因果の法則に従う
自分の蒔いた種は自分で刈り取らなくてはいけない
「小因大果」
伊豆の龍澤寺・山本玄峰老師
「人の願いというのは偉大なもので、一度や二度は叶うこともあるが、
     必ず反動のツケが来て、もっと不幸になる」
~ 幸運は理由もなく来ない



◇「生きることは苦である」ことを理解する

□4つの聖なる諦め 
  「四聖諦」 苦諦・集諦(じったい)(比べない)・滅諦・道諦(日々の生活の工夫)

 
□逃げられない 生老病死の苦しみ
病に徹し死に徹する

   良寛
    「災難に逢う時節には災難に逢うがよく候。死ぬる時節には死ぬがよ
      く候。これは災難を逃るる妙法に候」


□考えない工夫 比較しない~考えない


□苦しみの原因 苦しみはなくすことができる


□人は生まれ、苦しみ、死んでいく

 
□優越感をもとうとしない     



◇後悔で苦しまないための生き方

□過去は現在とは無縁 
    オックスフォード大学 ウィリアム・オスラー「医の倫理」
「過去と縁を切る」ことが大切


□過去を悔いても過去は変わらない


□過去の自分にも分を認めてやる


□何も思い出さないことが大切  
   過去の自分は死んでいる 
    → 過去の自分を成仏させてあげる   

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