「大いに盛りあがる-対談集」 丸谷才一 立風書房 1997年 ①(上) [読書記録 一般]
「敷島の 大和心を 人間はば 朝日ににほう 山桜花」
「日本文学は恋愛をあからさまに書く 朝の光の中で」
今回は 丸谷才一さんの
「大いに盛りあがる-対談集」1回目(上)の紹介です
出版社の案内には
「『永井荷風と昭和史』『なぜいま忠臣蔵か』『美酒について語る』など、半藤一利、井上
ひさし、中村勘九郎らとともに、杯をあげ冗談を飛ばしながら、力を合わせて何か大事
なものを探求する対談集。」
とあります
丸谷才一さんの博識がよく分かります
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「中国-恋愛ものがない『大義』←→ 日本-恋愛文学ばかり『まこと』」
・「歌は人間の女々しい心を表しているもの」
・「恋愛が人間にとってどんなに大きな苦しみを与え,大きな喜びを与えるか悟った
→ 源氏物語を読む目」
・「日本国そのもののアイデンティティを確立したいがために神道論に行き着いた」
・「賀茂真淵が『日本を明らかにしなきゃいかん』
『儒教・仏教以前の日本を明らかにせねばいかん』
『古事記』を読まなければならん」
浜松出身の国学者賀茂真淵
近くに賀茂真淵記念館がありますが 恥ずかしながらわたしには難しくて…
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまち 浜松
山田卓司さんのすばらしい作品が
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください
☆「大いに盛りあがる-対談集」 丸谷才一 立風書房 1997年 ①(上)
◇永井荷風と昭和史(半藤一利)
□荷風文学
ユーモアがない
歴史観「下降史観」
軍陣嫌い
江戸文化 - 伝統尊重の態度
古典主義 - 儒教
□荷風好き
モラリストで助平で自分の心と行動の矛盾を抱えつつやむなくプロの女を抱いちゃう切
ない奴
□インチキ正義を喝破する
荷風の文明史観
政治や経済はイデオロギーは入らない
◇宇野千代さんのこと(山田詠美)
□別れても男を怨まない
セラピストにも通じる才能 文章がきれい
□まことを書いて恋愛のタブーを取り払ってきた
□本居宣長
中国-恋愛ものがない 「大義」
日本-恋愛文学ばかり 「まこと」
◇新しい宣長像(大野晋)
□四半世紀ぶりの完結「本居宣長全集」
□文学の分かる文学研究者
歌は人間の女々しい心を表しているもの
|
草深たみ 片愛と失恋
たみの結婚後 みかと三年後に結納
結納後二十日間くらい後
たみの亭主なくなる
|
やむを得ず結婚
三ヶ月後離婚 → たみと結婚
□日本文学と中国文学
日本文学の特性 = 恋愛を書くこと
中国は儒教的禁忌
|
失恋と得恋と経験
恋愛が人間にとってどんなに大きな苦しみを与え,大きな喜びを与えるか悟った
↓
源氏物語を読む目
日本文学の特性をすくいあげられた理由
①日本文学をよく読んでいた
②中国文学をよく知っていた
③自分自身の恋愛体験
④物事を徹底して考えるたちの人
↓
源氏物語は「もののあわれ」=「情」
究極の情の相 恋愛の相
□神道論をどう読むか
「詞の玉緒」で偉い 日本とは何か?
春夏秋冬 ~ もののあわれが日本
↓
日本とは何だ?日本だけにあるものは何だ?
賀茂真淵が「日本を明らかにしなきゃいかん」
「儒教・仏教以前の日本を明らかにせねばいかん」
↓
『古事記』を読まなければならん
本居宣長 万世一系の日本を発見して書いた
|
日本のアイデンティティを確立する上で方法的に頼りにすべきものは文献『古事記』
- 西洋文学を知らず
西洋文学抜きで日本文学を擁護するためには神国理論で行くしかなかったんじゃな
いか
∥
日本国そのもののアイデンティティを確立したいがために神道論に行き着いた
日本文学が日本
「敷島の 大和心を 人間はば 朝日ににほう 山桜花」
∥
日本文学は恋愛をあからさまに書く 朝の光の中で
「日本文学は恋愛をあからさまに書く 朝の光の中で」
今回は 丸谷才一さんの
「大いに盛りあがる-対談集」1回目(上)の紹介です
出版社の案内には
「『永井荷風と昭和史』『なぜいま忠臣蔵か』『美酒について語る』など、半藤一利、井上
ひさし、中村勘九郎らとともに、杯をあげ冗談を飛ばしながら、力を合わせて何か大事
なものを探求する対談集。」
とあります
丸谷才一さんの博識がよく分かります
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「中国-恋愛ものがない『大義』←→ 日本-恋愛文学ばかり『まこと』」
・「歌は人間の女々しい心を表しているもの」
・「恋愛が人間にとってどんなに大きな苦しみを与え,大きな喜びを与えるか悟った
→ 源氏物語を読む目」
・「日本国そのもののアイデンティティを確立したいがために神道論に行き着いた」
・「賀茂真淵が『日本を明らかにしなきゃいかん』
『儒教・仏教以前の日本を明らかにせねばいかん』
『古事記』を読まなければならん」
浜松出身の国学者賀茂真淵
近くに賀茂真淵記念館がありますが 恥ずかしながらわたしには難しくて…
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまち 浜松
山田卓司さんのすばらしい作品が
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください
☆「大いに盛りあがる-対談集」 丸谷才一 立風書房 1997年 ①(上)
◇永井荷風と昭和史(半藤一利)
□荷風文学
ユーモアがない
歴史観「下降史観」
軍陣嫌い
江戸文化 - 伝統尊重の態度
古典主義 - 儒教
□荷風好き
モラリストで助平で自分の心と行動の矛盾を抱えつつやむなくプロの女を抱いちゃう切
ない奴
□インチキ正義を喝破する
荷風の文明史観
政治や経済はイデオロギーは入らない
◇宇野千代さんのこと(山田詠美)
□別れても男を怨まない
セラピストにも通じる才能 文章がきれい
□まことを書いて恋愛のタブーを取り払ってきた
□本居宣長
中国-恋愛ものがない 「大義」
日本-恋愛文学ばかり 「まこと」
◇新しい宣長像(大野晋)
□四半世紀ぶりの完結「本居宣長全集」
□文学の分かる文学研究者
歌は人間の女々しい心を表しているもの
|
草深たみ 片愛と失恋
たみの結婚後 みかと三年後に結納
結納後二十日間くらい後
たみの亭主なくなる
|
やむを得ず結婚
三ヶ月後離婚 → たみと結婚
□日本文学と中国文学
日本文学の特性 = 恋愛を書くこと
中国は儒教的禁忌
|
失恋と得恋と経験
恋愛が人間にとってどんなに大きな苦しみを与え,大きな喜びを与えるか悟った
↓
源氏物語を読む目
日本文学の特性をすくいあげられた理由
①日本文学をよく読んでいた
②中国文学をよく知っていた
③自分自身の恋愛体験
④物事を徹底して考えるたちの人
↓
源氏物語は「もののあわれ」=「情」
究極の情の相 恋愛の相
□神道論をどう読むか
「詞の玉緒」で偉い 日本とは何か?
春夏秋冬 ~ もののあわれが日本
↓
日本とは何だ?日本だけにあるものは何だ?
賀茂真淵が「日本を明らかにしなきゃいかん」
「儒教・仏教以前の日本を明らかにせねばいかん」
↓
『古事記』を読まなければならん
本居宣長 万世一系の日本を発見して書いた
|
日本のアイデンティティを確立する上で方法的に頼りにすべきものは文献『古事記』
- 西洋文学を知らず
西洋文学抜きで日本文学を擁護するためには神国理論で行くしかなかったんじゃな
いか
∥
日本国そのもののアイデンティティを確立したいがために神道論に行き着いた
日本文学が日本
「敷島の 大和心を 人間はば 朝日ににほう 山桜花」
∥
日本文学は恋愛をあからさまに書く 朝の光の中で
日本(人)って、何なのでしょうね?
街を歩けば、必ず神社はあるけど、
日本人にとって、神社とは?
(^_0)ノ
by cheese999 (2017-02-03 07:16)
cheese999さん ありがとうございます
地方にいると むらの神社が 大変近い存在です
遠州地方は 地の神さまも…
by ハマコウ (2017-02-03 20:50)