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「言語学者が政治家を丸裸にする」東照二 文藝春秋 ② 2007年 [読書記録 一般]

今回は 11月26日に続き 東照二さんの
「言語学者が政治家を丸裸にする」2回目(2/2)の紹介です

新聞の書評に紹介されたとおりの おもしろい本でした

選挙を間近に控えた今
読むべき本だとも思います

魅力的な発言の裏にあるだろう計算
それが想像できてしまいます

今回紹介分からは…
小泉純一郎さんと安倍晋三さんの応援演説の分析
比較をおもしろく読みました

「渡辺美智雄のポルノ」
おもしろい表現ですが 魅力的な語りでした
息子さんは まじめさが伝わってきますが
横文字 アジェンダの連呼には なじめません

「田中角栄の革命」
うまい命名だと感じます

しかし
「薄くなった話の中身」
が気に掛かります


選挙の話題が多い テレビの情報番組を見なくなりました
それでは いけないのですが…


「言葉」に騙されないで 
「言葉の裏」をつかんで 
投票に臨まなくては!

今 この時期に ピッタリの本です








☆「言語学者が政治家を丸裸にする」東照二 文藝春秋 ② 2007年

1.png

◇小沢一郎の継承
 党首討論から見えるもの   
   「~おります」を多用していた小沢        


 やはり小泉は短く話す = グルグル渦巻きスタイル             

 
 「ぶら下がり」取材の録音テープを分析する                   
    = 簡潔さと饒舌さ
    「~ですね」の小泉,「~思います」の安倍                

    小泉の体言止め,安倍の「ございません」                 

    「ね」「だ」「と」の小泉,「です」「ます」の安倍   

 ポイントはスイッチを変えられるか
スイッチしない安倍,スイッチする小泉
靖国参拝とコードスイッチング



◇渡辺美智雄のポルノ
なぜあの演説に人は群がったのか

加藤紘一が分析する演説の極意
①ポルノ調
   ②情報と情緒
   ③リポートトークとラポートトーク

 田中角栄とそのまんま東を結ぶ線
押しと引き 地方方言-そのまんま東

◇小泉と安倍 応援演説の聞き比べ
○小泉   
    直截,「~です」       
切り替え,ダイナミズム    
コードスイッチング有り    
話の流れ
今日の聴衆についての感想 
お礼
外の聴衆の言葉の引用
お礼
候補者への応援要請
自分の名前-自分を茶化す
候補者への応援要請

○安倍
婉曲,「~あります」
単調な「です「ます」一本槍
コードスイッチングなし
話の流れ
あいさつ
自分の名前
天候
お礼
候補者に用意してきたようなコメント



◇田中角栄の革命
名手達の演説術  
   アリストテレスの説く王道
  尾崎行雄(公開演説会)
   犬養毅(理路整然)
   浜口雄幸(荘重)
   浅沼稲次郎(人間機関車)

 「念押し」が入る角栄節 

 「だぜ」の麻生太郎-半径2mの男(ラポートトークの落とし穴)

 薄くなった話の中身
「小泉劇場」の本当の意味
マックス・ウェーバー 「責任感,情熱,洞察力」
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