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「どこからお話ししましょうか 柳家小三治自伝」柳家小三治 岩波書店  2019年 (抜き書き) / キーワード「自学」③(最終) [読書記録 一般]

今回は、柳家小三治さんの「どこからお話ししましょうか 柳家小三治自伝」より
小三治さんの言葉の抜き書きの一部を紹介します。
中学生の頃、「週間FM」で小三治さんがホストの対談を読んだことを覚えています。
本書の存在を知り、先週、読みながら抜き書きをしていただけに、一昨日、ラジオで訃報
を知り、非常に驚きました。
抜き書きの言葉、落語の世界だけにあてはまることではないことばかり。
大変勉強になりました。




出版社の案内には、


「円熟の古典落語,軽妙なマクラで,聴くものを魅了してやまない噺家・柳家小三治.本
 書では,生い立ち,初恋,入門,修業時代,落語論から,バイク,クラシック音楽,俳
 句,忘れじの人々まで,すべてをたっぷり語り下ろす.独特の語り口もそのままに,ま
 さに読む独演会.芸と人生に対する真摯な姿勢が,初めて明らかに.」


とあります。

おもしろく 一気に読んでしまいました。おすすめの本です。



もう一つ、10月7日に続いて、わたしの教育ノート(要約ノート)より、
キーワード「自学」の紹介3回目 最終です。



「自学」とは自主学習の略語ともいえるのですが、
自分なりに行う宿題、家庭学習という意味合いの方が強いように、わたしは感じます。



今回紹介分より強く印象に残った言葉は…

・「 自主学習(自分で学ぶ)と 自己学習(自分を学ぶ)」


・「自学メニュー作り → ①自学の時間を示す  ②メニューはお任せ
 ③おもしろいこと・楽しいことを味わわせる  ④ 常に肯定的に受け止める」


・「子どもは教師が作った自学メニューからテーマを選択し番号を付けて2ページに組み
立て毎日出す。」
「教師はテーマをメニューというかたちで紹介し提出された自学ノートには赤ペンを入
  れて返す。」


・「メニュー」
- 自分からメニューを選んで…




<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト




ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
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☆「どこからお話ししましょうか 柳家小三治自伝」柳家小三治 岩波書店 2019年

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「自分の声でいいんだ。大人も子どもも地声でいい。おかみさんとやるからって女の声出
 す必要は何もない。声柄で人を演じ分けるな。ただ、その人物になりきれってことです。」




「子どもらしく言うんじゃなくて、子どもになってしゃべるんです。」「味噌蔵」1977.9.29   都はるみ復帰コンサート 魂だけを歌ってた
   「墨東忌憚」藤間紫に舌を巻いた
 



「私はやっぱり口調じゃなくて、中に秘められている人柄、立場、そういうもので噺とし
 てなきゃあ人を動かすことをできない」




「闘っていればそのうち答えが出てくるんですよ。闘わないやつは何も出てこない、と私
 は信じているんですけどねえ。」




「今はただ、石炭殻をばらまいたみたいなもんで、それぞれの『個性』があっていいって
 見えるかもしれないけど、何か『芯』になるモデルがあるから『個性』って言えるんで、
 ただバラバラだとみんなゴミッくずになっちゃうんじゃないかねえ。芯がちゃんとある
 から、ゴミもあったり、それぞれの良さが光るわけで、みんなゴミッくずになったら、
 それで安心するのは、ゴミッくずのやつらばっかりですよ。」




「そこがおかしいから笑うんじゃなくて、その前があるからおかしいんだ。」
    



「私にとっては滑稽噺も人情噺も芝居噺も区別は何もない。人情噺だから、いかにも深刻
 そうだとか悲しそうだとか、感動的なものを求めるって私も思っていました。でも違う
 んじゃない?なんでもない噺と普通に聞いてて、へえーそうなのかという感動が人情噺
 っぽいものか滑稽噺っぽいものなんかじゃないですか。だから私は、落語家って言う呼
 び方より、噺をするやつなんだしっていう噺家っていう呼び方が好きですね。」 











☆キーワード「自学」③(最終)


◇自学メニュー
 
 テレビ文化  自学

  と 自主学習(自分で学ぶ)

 成績主義 自己学習(自分を学ぶ) → 新しい学力観

 

□自学ノート

 ① 今日のなるほど 


 ② 今日のなぜ 


 ③ 今日のおもしろい 


 ④ 今日のうれしい


 ⑤ 今日の悲しい                               

                                         
⑥ 今日の言いたい


 ⑦ 今日の自信


 ⑧ 今日の美しい



□Aメニュー = 「学び」を促すメニュー

 ・ 私の好きな□□ベスト5 


 ・ 今私に必要なことわざ


 ・ クラスのチャンピオン


 ・ □学期前進した子ベスト3


 ・ □□ウォッチング


 ・ □□についての意見 


 ・ □□の問題作り


 ・ 今日の新聞から 


 ・ 今日のテレビニュースから


 ・ 折句


 ・ 四コママンガ


 ・ あるといいなこんなもの(図を入れて)


 ・ 今日の□と△
  


Bメニュー ドリル的練習

 ・ □年生の好きな漢字ベスト10


 ・ □年生の間違えやすい漢字ベスト10


 ・ 漢字で書くクラスの友達の名前
 

 ・ 漢字ズームアップ


 ・ 好きな詩の視写
                                    
     ↑

 ◎ 学びの雰囲気
 


□自学メニュー作り

 ① 自学の時間を示す


 ② メニューはお任せ


 ③ おもしろいこと・楽しいことを味わわせる


 ④ 常に肯定的に受け止める






◇自学システム
 
□ 子どもは教師が作った自学メニューからテーマを選択し番号を付けて2ページに組  
み立て毎日出す。


□ 教師はテーマをメニューというかたちで紹介し提出された自学ノートには赤ペンを  
入れて返す。
 
□自学システムの単純化

  Aメニュー  思考を要するメニュー


  Bメニュー  知的作業テーマ


  Cメニュー 「その日の反省・評価」「明日の目標」



1 復習的メニュー   その日の学習や生活から「学び」を組み入れていくメニュー
    ドリル的練習もここ


2 予習的メニュー   次の学習の問題を考えたり討論中の意見を考えるメニュー


3 発展・総合メニュー

   

<Aメニュー  思考を要するメニュー>

1 今日の授業から   国算理社他(丸写しは×)

   ① 授業でしたポイントをまとめる(ポイント学習)


   ② 今日間違った問題をもう一度解く(賢い学習)


   ③ 残った問題について自分の考えを書く(考える学習)


   ④ 残った問題について調べる 追求する (追究学習)


   ⑤ 明日する予定の所を自力でする(予習)


2 □□で発見したこと(授業 歩いていて テレビ 本)


3 □□でなるほどと思ったこと


4 問題作り


5 私の読書法


6 問題集を解く


7 知的クイズ作り


8 漢字の勉強法 私の工夫


9 テスト調べ 私の工夫


10 □□がうまくなるコツ


11  ことわざ集め


12 都道府県覚え(私の工夫)
   


<Bメニュー  知的作業テーマ>

1 漢字スキル   テスト調べと自己テスト


2 間違いやすい漢字を五つ


3 今日の本読み「   」を□回


4 漢字テストで間違った漢字を覚え 自己テストをする


5 こだわり発見 漢字□つ


6 計算スキル□問と直し


7 計算スキルと難しい問題5つ


8 新聞 ニュースで出てきた地名を地図帳で探す


9 今畑で育っている野菜5つ
   


<Cメニュー 「その日の反省・評価」「明日の目標」>

1 今日の挨拶   私の努力


2 今日した良いこと


3 今日の手伝い いつもと違うところ


4 なわとび 今日の頑張り 進歩
  

5 その他の運動 スポーツ 今日の頑張り 進歩
   


<Dメニュー 自己メニュー+1>

1 自分で考えたメニュー


2 先生に一言(質問等)
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コメント 4

ミケシマ

自学って自分が子どもの頃にはなかったので…
今の小学生で、「自学たいへん」と言っている子をたまに見かけます。
こういうふうにメニューを提示してあげるといいですね(*^^*)
楽しそうで、私まで取り組みたくなりました。
by ミケシマ (2021-10-12 17:35) 

ハマコウ

ミケシマさん ありがとうございます。
自学と言われても…「何でもいいですよ。」と言われても戸惑ってしまう子がいます。
日記も自由題にすると書くまでに時間がかかってしまう子もいます。
「例を示してください。」と言うことができる子もいますが、メニューを示す事で、悩む子は少なくなります。
日記の題で「今日のトホホベスト3」「今日のヤッターベスト3」「今日のガハハ3」「今日の分かったベスト3」などと示すと、おもしろい文章を見ることができました。
by ハマコウ (2021-10-12 17:54) 

八犬伝

小三治さんの落語、好きでした。
高座に上がる前に出拍子が鳴り出すと
姿勢を正して、歩いて来るのを待ってました。
by 八犬伝 (2021-10-12 20:04) 

ハマコウ

八犬伝さんの思いが伝わってきます。ありがとうございます。
小三治さんの落語に対する姿勢が分かる本のように感じました。

by ハマコウ (2021-10-12 20:54) 

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