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「土のいろ集成 第9巻 84~92号」ひくまの出版 1985年 ④(最終) / キーワード「作文」④ 『どの子も書きたくなる作文指導のアイディア58』 石田佐久馬 小学館 1995年【再掲載 2012.10】 [読書記録 郷土]

今回は、7月20日に続いて、ひくまの出版の
「土のいろ集成 第9巻 84~92号」の紹介4回目 最終です。



浜松市文化遺産デジタルアーカイブには


「文化不毛の地浜松という言葉が、安易に使われることがある。そういう認識
 への反証を示すことは易しいが、その一つとして、全国に誇り得る郷土誌
 『土のいろ』の存在した事実を挙げることが出来る。このような長い歴史と
 輝かしい実績を持つ活動をこそ、真の郷土の文化と見なすべきであろう。」


 
とあります。



今回紹介分から強く印象に残った言葉は…

・「安政元年正月十二日 ペリー艦隊が浜松沖に来て領内の騒ぎに」
- ペリーが浜松沖に来たことを本書で初めて知りました。


・「『方言的な強め方の特徴  山口幸洋』
接頭語として『バカ・ド・ワル・シン・オー』」
- バカ悪い、ド悪い…子どもの頃よく言っていたものです。
  静岡県の方言に精通していた山口幸洋さん、
  よくお名前を見聞きしたものです。


・「吉田文楽の興行利益は清明寮に。晴明寮の理事長坂下平八氏と寮長船越
国平氏」
- 晴明寮はわたしが通っていた小学校に隣接する児童養護施設。
 「子ども一人ひとりの今日の幸せ、明日の幸せのために」の理念、
  すばらしいと感じます。


取り扱われている内容のバラエティ豊かさ、おおいに楽しめました。




もう一つ、再掲載になりますが、石田佐久馬さんの
『どの子も書きたくなる作品指導のアイデア58』を載せます。
ここに書かれているような作文指導に昔は熱心に取り組まれていました。
成果が表れるのに時間がかかること、指導に時間を要することから、
いつの間にか…




<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
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<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。




☆「土のいろ集成 第9巻 84~92号」ひくまの出版 1985年 ②(最終)

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<画像は「店主お薦めの古書・古美術 百寿堂 浜松」サイトより>

◇昭和31年11月復刊第6号 通刊89号
  浜松地方の米騒動について(下) 金原佐門

  浜松井上藩の幕政改革   高田岩男
    安政元年正月十二日 
      ペリー艦隊が浜松沖に 
       → 領内の騒ぎ
 
  滝沢の放下踊り  冨田準作
    放下僧による個人芸(室町) 
    大食仏と放下踊り
     - 柳田國男より特使 鎌田久子氏来浜  


◇昭和32年2月復刊第7号 通刊90号
  浜松井上藩の幕政改革(下) 高田岩男

  吉田文楽を見て  小山正
    吉田文楽 
      興行利益は清明寮に
      坂下平八理事長 寮長船越国平
 久野博士肝いり
    山下町寿司屋の女主人飼沼氏 
      浜松浄曲界女性太夫随一
      夫君 万鳥さん
 
  井川村での聞き書き断片


◇昭和32年8月復刊第8号 通刊91号
  浜松市中島町史  小山正
 
  貴平町薬師堂の「豆たたき」行事について  田辺寛
 
  方言的な強め方の特徴  山口幸洋
  接頭語 
     - バカ・ド・ワル・シン・オー
 
  少林寺児童観音和讃  大村二郎
 
  新町の御地蔵様  中谷福男
 
  浜松県小学校規則  松山克之助


◇昭和32年12月復刊第9号 通刊92号
  天龍川下流域における民家について  鈴村○○
    カマヤの分布 
 間取りの変遷
 
  浜名地方における3音節名詞のアクセントに見る方言的傾向 山口幸洋

  
- 限定750部 -







☆キーワード「作文」④ 『どの子も書きたくなる作文指導のアイディア58』 石田佐久馬 小学館 1995年【再掲載 2012.10】

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◇「もしも作文」 
  もしも 
   … 校長,魚,ライオン,松の木だったら
← その立場になって事実を直視
 

◇「変身作文」  
  擬人化 
    3年、4年から 
    生活圏内にある題材
  ◎ 作品の善し悪しよりも、いかに自由に子どもの想像が豊かに広が
     るか
 

◇「続き話づくり」 
  物語の続きを


◇「吹き出し法」 
  話し言葉を吹き出しに書く


◇「未来を書く」 
  想像・推定・願望
 
◇「絵解き法」  
   挿し絵や絵はがき ポスターの絵などその内容を読んで想像したことを
  文章に書く
 

◇「一枚の写真から」 
  写真から読みとれるもの感じ取れることを自分の言葉で書く
(社会科でも有効=ハマコウ註)


◇「木」という字から
想像作文・連想作文のたぐい
・一つの木について書く
・辞書で調べて書く
・二つの木を比べて書く
・好き嫌いを書く
・仮定法で書く(例:もし木が車の形をしていたら)

 
◇「なりきり日記」 
  作中人物の立場になっての思いや考えを日記風に書く
    例:おみつ 兵十 ごんになりきって


◇「地図を書く」 
  読みとったことをもとに地図を書く


◇「やってみたいいたずら」 
  欲求不満の解消にもなる
 

◇「紙上遠足(ウソの作文)」
日程表をもとにして空想して作文を書く
例:修学旅行 遠足
 

◇「行ってみたいところ」
 夢の旅行日記  
    文章をはっきりさせると共にその理由を詳しく書くようにする。 
例 : 「こんな家に住みたい」
 

◇「お父さんあのね」
「先生あのね」
  → 「お母さんあのね」
  → 「お父さんあのね」
 ・相手意識を育てる
  ・心的表情を大切にする
  ・センテンス意識を明確にする
  ・TPO(時・所・状況)をきちんと書く
  ◎「読み手」から必ず「返事」の文を書き添えてもらうようにすべき
 

◇名前の由来  
  ・自分で名前の由来を考える
・誰が付けたのか聞く
・どんな意味(願い・望み)があるのか聞く
・名前を付けたときのいきさつを聞く(他の名前 おもしろい話)


◇鉛筆対談 書くことの基礎練習
  方法・注意
   ① 話題をきちんと決めて
  ② それぞれのマークを決めておく
  ③ 話し言葉の通りに書く
  ④ 相手が読みやすいように
  ⑤ よく読んでから


※以上の他にも
 「手紙作文」  
 「友達紹介」  
 「自慢作文」
 「文章で書いた地図」 
 「どっちが好きか」  
 「好きな○○について 子どもに選ばせる」 
 「上手な○○の仕方」 
 「スケッチ作文」 
 「読書感想」 
 「書くことがない」とき
  などが 紹介されています

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「土のいろ集成 第9巻 84~92号」ひくまの出版 1985年 ③ /「思春期の心を開く」八ツ塚実 朱鷺書房 1990年 ③【再掲載 2017.11】 [読書記録 郷土]

今回は、7月17日に続いて、ひくまの出版の
「土のいろ集成 第9巻 84~92号」の紹介 3回目です。



浜松市文化遺産デジタルアーカイブには


「文化不毛の地浜松という言葉が、安易に使われることがある。そういう認識
 への反証を示すことは易しいが、その一つとして、全国に誇り得る郷土誌
 『土のいろ』の存在した事実を挙げることが出来る。このような長い歴史と
 輝かしい実績を持つ活動をこそ、真の郷土の文化と見なすべきであろう。」


 
とあります。


今回は目次のような紹介になってしまいました。
会員名簿の中に、わたしが小学生の時の恩師の名前があり驚きました。



もう一つ、再掲載になりますが、八ツ塚実さんの
「思春期の心を開く」③を載せます。
目指す教員のお一人だった八ツ塚さんの姿が見えるような本です。



<浜松のオリーブ園>

浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト





ふじのくに魅力ある個店
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
2.jpg





<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>

  ものづくりのまちとも言われる浜松。
 山田卓司さんのすばらしい作品を 
 ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
 お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。





☆「土のいろ集成 第9巻 84~92号」ひくまの出版 1985年 ③

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◇昭和31年5月復刊第4号 通刊87号
  寺野田楽と川名ひよんどり  小池茂
 

  内藤彦端のことども  田辺寛

 
  不尽の畑  川上秀治
 夏目甕麿(みかまろ) - 鈴門の巨○ 

 
  庚申講  小池誠二

 
  新橋虚空蔵菩薩の達磨市
    知恵神様 2歳児

 
  土のいろ会員名簿 
  高田岩男  東京教育大学学生
    内田六郎  浜松市三組町 医師
    山口幸洋 
 神村権次郎 浜松市立川和小学校教員
 伊藤堅三  浜松市立中部中学校教員
 飯田秀治  浜松市立西小学校教員
 牧田太計夫 教員
 鈴木要太郎 教員
 御手洗清
 平野和男  教員
 松島静雄  浜松市立与進小学校教員
 川合真市  浜松市立鴨江小学校教員
    小池誠二  浜松市浅田町 銀行員



◇昭和31年8月復刊第5号 通刊88号
  蜆塚貝塚調査  鈴木謹一

  浜松地方の米騒動について  
   金原佐門(東京教育大学院)
 
   感動詞に関する浜名郡新居方言  山口幸洋








☆「思春期の心を開く」八ツ塚実 朱鷺書房 1990年 ③【再掲載 2017.11】

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◇子どもの心を開く力
□「どう生きる科」「なぜ学ぶ科」
   佐高信 『親と教師への手紙』 現代教養文庫

   八ツ塚実
     「教育に奇手妙手はない。あくまで基本を押すことだ。」
  「生徒を教える対象としてではなく、一人の人間として扱う」


□手作り教科書を通して
◎「自主編成」の教科書

  中学生への要求 
    ① 毎日記録を書くこと
② 量や内容は一切問わない
③ 体験したこと、感じたこと、学んだことを
        自分たちの言葉で
 → 教材性の高いものを選び学級の共有財産にしていく


□問題行動の兆し
1年生の終わりから2年生にかけて「きざし」

   2年生の半ばから3年生にかけて 「本格化」

 ◎「声の大きさや激しさは説得力ではない。説得力を持たぬ者の空しい悲鳴
   に過ぎない。人間らしい言葉しか彼等の胸には届かない。」

 ◎ 事なき時手を抜くから事は起こる

 ◎ 事なき日々こそ手抜きのない営みを続ける

 「生活の記録」 
    ○ 毎日必ず担任の肉筆文字で語りかける
○ 口では言えないことも文字なら書けることが多い

   学級づくりの対話 
     ① 全員に向かって行う対話
  ② 個々に向かって行う対話


□人間の枠組みの中でつき合う
学級の枠組みができない子は人間の枠組みの中で



◇泥まみれの登山
□登れなかった大山 
   義足のマサキ 
   → 1年後に成功


□人間としての名誉をかけた登山
腹這いで登り始める 6合目から
なりふり構わぬ登山


□十時間ぶりの下山 
   「自分でやります」以外語らない
   「なりふりかまわぬ」
      「かっこ悪い」


□尊敬し合う人間同士 
   「人生の戦友」
    → 「尊敬し合う人間」同士のつき合いは時として徹底的に厳しい


□共に行動して共に燃える
◎ 自分は燃えもしないで相手にだけ燃えさせることはできない。
   ◎ 共に行動することでのみ、共に燃えることができる
   → 教育とは「感動の共有」である


□マサキは十年後に医者になった
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