「小沢昭一的新宿末廣亭十夜」小沢昭一 講談社 2006年 [読書記録 一般]
今回は小沢昭一さんの「小沢昭一的新宿末廣亭十夜」を紹介します
地方にいると なかなか寄席に行く機会はありません
たまたま幼稚園からの同級生が講談師の真打ちに昇進したことを契機に
年に一度くらい東京の寄席に行くようになりました
地元でもごくたまに講演のお手伝いをするようになり
地域での文化活動に力を入れている方とも知り合うことができました
寄席
落語にしても講談にしても浪曲にしても楽しめますね
その場の空気 なにか温かなものを感じます
小沢昭一さん 大好きです
中学生の頃からラジオで「小沢昭一的こころ」を聞いていました
永六輔さん、野坂昭如さんとの中年御三家 今でも思い出します
役者さんとしてはもちろん
いわゆる文化人としても活躍されています
特に落語 放浪芸(門付け)などの芸能についての研究家としても著名です
民俗学者の宮本常一さんとともに「猿回し」の復活に果たした役割も…
本ブログ5月3日の「この日集合」でも
平和への強い思いを語られています
小沢昭一さんのこの本
7年前小沢さんが十日間高座に上がったときのことが書かれています
抜き書きでは そのおもしろさを伝えられないのですが
大変楽しめる本でした
☆「小沢昭一的新宿末廣亭十夜」小沢昭一 講談社 2006年

◇末廣亭
○昭和21年3月 新宿区 落語色物定席専門
○平成17年6月下席10日間 小沢昭一が高座に上がる
「随談」 ~ 「ハーモニカ昭和史」柳家小三治のすすめ
◇第一夜 青春の末広亭
○「聞き書き・寄席末広亭」北村銀治郎述 冨田均編
○明治 堀江亭が売りに出された→末広亭晴風(浪花節)が買い取った
↓
末広亭に 大正10年焼失(新宿の大火)
↓
○戦後 大旦那・北村銀治郎が建物
30日に末広会 杉田憲治支配人
正岡容(浪花節作家) 寄席の随筆
紀伊國屋書店(元は炭屋) 高野フルーツ(元は小さな果物屋)
○新宿 内藤大和守の下屋敷 今の新宿御苑一帯
江島生島騒動
○2丁目 赤線地帯 = 何となく許されている 警察が区別に赤い線
青線(新宿区役所付近) = 公には許されていない
ゴールデン街
「チョンノマ」お茶とお菓子30分
◇第二夜 志ん生師匠ロングインタビュー
○昭和の2大名人 文楽・志ん生(子息:金原亭馬生)
完璧の文楽 出たとこ勝負(勉強した手の出たとこ勝負)の志ん生
○「芸能座」「落語無頼」-大西信行
○志ん生
「うーん、ビールは小便になって出ちまうけれども酒はうんこになる」
◇第三夜 面長と言いますと
○永六輔 面長 全国各地を歩く「今柳田」「今弘法」
日本国中に永のサインがある
◇第四夜 柳家小三治本日休演
○小三治 父は教職
○文楽 川柳の会 師匠・坊野寿山先生
◇第五夜 ら・あさくさ
○浅草 玄人…田原町を降りたら上野の方に向かい左側を歩く
2本目、3本目の路地を入るとおもしろい
龍宝寺 - 柄井川柳の墓
誓教寺 - 葛飾北斎の墓
三筋町に永六輔の実家の寺
本法寺 はなし塚 禁談落語を埋めた
昭和16年 廓・妾・酔っ払い噺が禁談
↓
昭和21年 解除
◇第六夜 尺八の扇遊さん
○立花家扇遊
吉本の尺八名人
尺八を磨くだけの芸
東京大空襲で亡くなられた-奥さんと二人手を取り合って
「戦友」
◇第七夜 流行歌のルーツ
○演歌 もとは演説歌 民権思想~書生による 川上音二郎もその出
バイオリンを弾きながら…添田亜蝉坊-息子・添田知道
|
石田一松 斎藤寅次郎の映画
○石田一松 ノンキ節-弟子は東富士夫
石田一松 戦後第四期議員
◇第八夜 「五十銭ください」
○音曲師・百圓 → 橘家圓太郎 「両国」ラップ
○春風亭枝雀 品川甚句
◇第九夜 米朝和解
○桂米朝 本名・中川清 岩波「正岡容選集」
若い頃からの付き合い
◇第十夜 旅の夜風
○大道芸のレコード
寄席文字の右近さん 阿保陀羅経
□「この温かさが寄席なんだ」柳家小三治
「やなぎ句会」で出演の話
寄席は修行の場(=もうからなくても…) ~ よそであぶく銭
地方にいると なかなか寄席に行く機会はありません
たまたま幼稚園からの同級生が講談師の真打ちに昇進したことを契機に
年に一度くらい東京の寄席に行くようになりました
地元でもごくたまに講演のお手伝いをするようになり
地域での文化活動に力を入れている方とも知り合うことができました
寄席
落語にしても講談にしても浪曲にしても楽しめますね
その場の空気 なにか温かなものを感じます
小沢昭一さん 大好きです
中学生の頃からラジオで「小沢昭一的こころ」を聞いていました
永六輔さん、野坂昭如さんとの中年御三家 今でも思い出します
役者さんとしてはもちろん
いわゆる文化人としても活躍されています
特に落語 放浪芸(門付け)などの芸能についての研究家としても著名です
民俗学者の宮本常一さんとともに「猿回し」の復活に果たした役割も…
本ブログ5月3日の「この日集合」でも
平和への強い思いを語られています
小沢昭一さんのこの本
7年前小沢さんが十日間高座に上がったときのことが書かれています
抜き書きでは そのおもしろさを伝えられないのですが
大変楽しめる本でした
☆「小沢昭一的新宿末廣亭十夜」小沢昭一 講談社 2006年

◇末廣亭
○昭和21年3月 新宿区 落語色物定席専門
○平成17年6月下席10日間 小沢昭一が高座に上がる
「随談」 ~ 「ハーモニカ昭和史」柳家小三治のすすめ
◇第一夜 青春の末広亭
○「聞き書き・寄席末広亭」北村銀治郎述 冨田均編
○明治 堀江亭が売りに出された→末広亭晴風(浪花節)が買い取った
↓
末広亭に 大正10年焼失(新宿の大火)
↓
○戦後 大旦那・北村銀治郎が建物
30日に末広会 杉田憲治支配人
正岡容(浪花節作家) 寄席の随筆
紀伊國屋書店(元は炭屋) 高野フルーツ(元は小さな果物屋)
○新宿 内藤大和守の下屋敷 今の新宿御苑一帯
江島生島騒動
○2丁目 赤線地帯 = 何となく許されている 警察が区別に赤い線
青線(新宿区役所付近) = 公には許されていない
ゴールデン街
「チョンノマ」お茶とお菓子30分
◇第二夜 志ん生師匠ロングインタビュー
○昭和の2大名人 文楽・志ん生(子息:金原亭馬生)
完璧の文楽 出たとこ勝負(勉強した手の出たとこ勝負)の志ん生
○「芸能座」「落語無頼」-大西信行
○志ん生
「うーん、ビールは小便になって出ちまうけれども酒はうんこになる」
◇第三夜 面長と言いますと
○永六輔 面長 全国各地を歩く「今柳田」「今弘法」
日本国中に永のサインがある
◇第四夜 柳家小三治本日休演
○小三治 父は教職
○文楽 川柳の会 師匠・坊野寿山先生
◇第五夜 ら・あさくさ
○浅草 玄人…田原町を降りたら上野の方に向かい左側を歩く
2本目、3本目の路地を入るとおもしろい
龍宝寺 - 柄井川柳の墓
誓教寺 - 葛飾北斎の墓
三筋町に永六輔の実家の寺
本法寺 はなし塚 禁談落語を埋めた
昭和16年 廓・妾・酔っ払い噺が禁談
↓
昭和21年 解除
◇第六夜 尺八の扇遊さん
○立花家扇遊
吉本の尺八名人
尺八を磨くだけの芸
東京大空襲で亡くなられた-奥さんと二人手を取り合って
「戦友」
◇第七夜 流行歌のルーツ
○演歌 もとは演説歌 民権思想~書生による 川上音二郎もその出
バイオリンを弾きながら…添田亜蝉坊-息子・添田知道
|
石田一松 斎藤寅次郎の映画
○石田一松 ノンキ節-弟子は東富士夫
石田一松 戦後第四期議員
◇第八夜 「五十銭ください」
○音曲師・百圓 → 橘家圓太郎 「両国」ラップ
○春風亭枝雀 品川甚句
◇第九夜 米朝和解
○桂米朝 本名・中川清 岩波「正岡容選集」
若い頃からの付き合い
◇第十夜 旅の夜風
○大道芸のレコード
寄席文字の右近さん 阿保陀羅経
□「この温かさが寄席なんだ」柳家小三治
「やなぎ句会」で出演の話
寄席は修行の場(=もうからなくても…) ~ よそであぶく銭
2800円であんなに楽しめる場所はありませんよね(^.^) 私は紙切りと奇術に曲芸が好きです!漫才もナイツやロケット団は最高に面白いと思います(^-^)v
by アビッチ3号 (2012-05-29 05:28)
小沢昭一的こころ、ですね。
by tommy88 (2012-05-29 06:01)
アビッチ3号 さん いつもありがとうございます
そうですね お値打ちに長い時間楽しむことができますね
しかも バラエティ豊かな楽しさを 漫才もいいですね
by ハマコウ (2012-05-29 06:05)
tommy88 さん いつもありがとうございます
長寿番組 最近はなかなか聴けませんが 聴くとホッとします
by ハマコウ (2012-05-29 06:06)
小沢昭一が末広亭に上がっていたこと知りませんでした。
いっぺん、その話術を生で聴いてみたいものです。
by cafelamama (2012-05-29 07:10)
実は僕、これ一日行ってるんですよ。
確か、美空ひばりの「ら・あかさか」のおはなしだったと思います。
出囃子が「小沢昭一的こころ」のテーマ曲でした。
by りんこう (2012-05-29 21:14)
cafelamama さん いつもありがとうございます
まじめなことをおもしろく言うことができることがすばらしいと思います
演劇にしても歌にしても演芸にしても 「生で」がいいですね
by ハマコウ (2012-05-29 21:26)
りんこう さん いつもありがとうございます
実際に行かれているのですね うらやましく思います
by ハマコウ (2012-05-29 21:27)