「思えばいとしや出たとこ勝負」小沢昭一 東京新聞 2011年 ① /「大きな学力」寺内義和 労働旬報社 1997年 ②【再掲載 2015.8】 [読書記録 一般]
今回は、小沢昭一さんの
「思えばいとしや出たとこ勝負」の紹介 1回目です。
出版社の紹介には
「まあ、飽きっぽいというか信念がないというか、 目標達成なんていうと負担
が重くて、 一言で言えば「出たとこ勝負」の人生だったと思うんです―芸能
生活ははや50年を越え、 舞台、映画、ラジオ、テレビなど、各方面で活躍
中の小沢昭一の自伝。 家族のこと、友人のこと、共演者のこと、そして残
してきた作品のこと…… いつもの聴きなれた、あの軽妙な語り口でその来
し方を綴りました。 また、随所にでてくる昭和の風俗は、どれも郷愁を感
じさせるものばかり。 さあ、肩の力を抜いて、小沢劇場をゆっくりお楽しみ
ください。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「中川清(米朝)はお前(小沢昭一さん)の兄弟子だ」
・「森繁久弥さんは素人あがり、堅気の血。芸能を新しく切り替えてきたのは
素人」
・「ぼくは笑いのある新劇をやりたかった。でもそれでいて骨があるものを考
えていた。井上先生はそういうお芝居を書いてくれる方なので安心でした」
もう一つ、再掲載になりますが、寺内義和さんの
「大きな学力」②を載せます。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「思えばいとしや出たとこ勝負」小沢昭一 東京新聞 2011年 ①
◇この道の人、脇道の私
好きな言葉 「凌ぐ」(しのぐ)
- 横道 裏道 路地 脇道 迷路 うろうろが好き
米朝さんの文化勲章
寄席研究家の正岡容(いかる)先生より
「中川清(米朝)はお前の兄弟子だ」
大西信行(劇作家)が加藤武と市川市の正岡邸へ中川清(桂米朝さ
んの本名)の落語を聴きに行く
その中川さんが人間国宝
→ 文化勲章 半分は芸能学者 4歳上の兄貴
偉大なる素人出身の森繁さん
森繁久弥
素人あがり
~ 堅気の血
芸能を新しく切り替えてきたのは素人
遅筆堂の思い出
井上ひさしさん(H22.4没)
日劇ミュージックホールのコント「長根子神社の神事」
「芸能座」で井上芝居
~ 当たらない
「しゃぼん玉座」
「唐木参和」(小説)→芝居化
「国語事件殺人辞典」
遅筆堂
泣かされた
~ 「舞台初日」に台本 『芭蕉通夜舟』
「ぼくは笑いのある新劇をやりたかった。でもそれでいて骨があるも
のを考えていた。井上先生はそういうお芝居を書いてくれる方なの
で安心でした」
◇母の涙と一族のこと
「御行の松」物語
母親「トシ」さん
下町 台東区根岸西蔵院 名松「御行の松」
昭和4年生(小沢氏)
鳥もちで賽銭つり
母 大阪生-父は漢学者
神社で賽銭つり
← 「倍返しじゃ済まないよ」
おやじのシベリア出兵
父・哲男
長野生 高田の「小熊写真館」(建物は現在明治村)で修行
明治村
初代村長・徳川夢声 2代目・森繁久弥 3代目・小沢昭一
大正年代末・シベリア出兵
謹厳実直な父方の祖父
やわらかな母方の祖父
中村雀右衛門後援会「愛雀会」会長
「教科書疑獄事件」に連座
→ 東京へ
母方祖父
新潟県与振町(現在は長岡市)出身
~ 出雲崎(良寛さんの近く)
実は先祖は良寛さんだった
寄席は祖父のDNA
◇我が祖国 蒲田
おやじの写真館開業
昭和5年 日暮里 2年でたたむ
蒲田との出会い
昭和8年 蒲田区女塚(現大田区)に写真館「小澤写真館」
場末のエネルギー
初舞台は原っぱの盆踊り
近くに蒲田撮影所
家の浸水より金魚とり
どぶ川でドンドン遊び
☆「大きな学力」寺内義和 労働旬報社 1997年 ②【再掲載 2015.8】
◇近代絶対価値観の根詰まり
①「科学技術」「効率」「競争」は万能か
② どこに行ったか民主主義の生命
民主主義の形骸化 → 官僚主義
③ 果たして危機からの再生は可能か
◇「時代のテーマ」
① 絶望(孤立)→希望(関係)→再生(自立)
「心の飢餓」「関係の断絶」「アイデンティティ喪失」
→ マザーテレサ
「人間にとっての最大の不幸は貧困ではなく孤独である」
関係をいかに再生し絶望を希望に転化するのか
◎「居場所」
②「ゆとりの拡大」から「自発的労働」へ
肝心なことは関係の光を当てる働き手をいかに増やし関係のネッ
トワークをいかにつくっていくか
◎「我欲」と「利他」とのバランス
③「偏差値学力」から「大きな学力」へ
「オタク」や「妄想」に逃げ込む,「学力」ではなくて,時代,
世の中,自然,生活,人々とクロスする「大きな学力」
◎「効率・競争」に代わって「万物,万人との共生」の時代
◎「競争から共生」に向かって陣痛を起こしている時代
= 共生を実現するために闘っている時代
= ダイナミックにしかも足下から実現していく時代
◇「大きな学力」3つの視点
1 自分の世界がどれだけ広がっているか
同じ場所にいて同じ対象物に接しても,人によって世界は全然違う
2 時代・社会・生活・自然・人々にどれだけクロスしているか
「オタク」
ある一点以外に何の関心もなく,外の世界を遮断し自分の世界
にだけ閉じこもってしまうこと
「寅さん」
= 忘れられた人間的なもの
笑い,包容力,共感力,素朴な語り,ゆったりと聞く力
◎ 私の周りにも寅さんみたいな教師がたくさんいる。資
料の作成を求めても,まともなものは出てこない。だか
ら「ざる」と呼ぶこともある。しかし,その人がいるだ
けでみんなをほっとさせる。いないと困る。そしてそん
な教師が得てして生徒に人気がある。
「歴史のれんがを積んでいる」
「豊かな実りのために一本の木を植えている」
3 問題解決能力がどれだけあるか
何重もの壁にぶつかる。
それをいかに乗り越えるか,「大きな学力」の真骨頂がそこに
ある。
「思えばいとしや出たとこ勝負」の紹介 1回目です。
出版社の紹介には
「まあ、飽きっぽいというか信念がないというか、 目標達成なんていうと負担
が重くて、 一言で言えば「出たとこ勝負」の人生だったと思うんです―芸能
生活ははや50年を越え、 舞台、映画、ラジオ、テレビなど、各方面で活躍
中の小沢昭一の自伝。 家族のこと、友人のこと、共演者のこと、そして残
してきた作品のこと…… いつもの聴きなれた、あの軽妙な語り口でその来
し方を綴りました。 また、随所にでてくる昭和の風俗は、どれも郷愁を感
じさせるものばかり。 さあ、肩の力を抜いて、小沢劇場をゆっくりお楽しみ
ください。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「中川清(米朝)はお前(小沢昭一さん)の兄弟子だ」
・「森繁久弥さんは素人あがり、堅気の血。芸能を新しく切り替えてきたのは
素人」
・「ぼくは笑いのある新劇をやりたかった。でもそれでいて骨があるものを考
えていた。井上先生はそういうお芝居を書いてくれる方なので安心でした」
もう一つ、再掲載になりますが、寺内義和さんの
「大きな学力」②を載せます。
<浜松のオリーブ園>
浜松にもオリーブ園ができました。
和Olieve 園のサイト
〈ふじのくに魅力ある個店〉
静岡県には、個性ある魅力ある個店がいくつもあります。
休みの日に、ここにあるお店を訪ねることを楽しみにしています。
機会があれば、ぜひお訪ねください。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「思えばいとしや出たとこ勝負」小沢昭一 東京新聞 2011年 ①
◇この道の人、脇道の私
好きな言葉 「凌ぐ」(しのぐ)
- 横道 裏道 路地 脇道 迷路 うろうろが好き
米朝さんの文化勲章
寄席研究家の正岡容(いかる)先生より
「中川清(米朝)はお前の兄弟子だ」
大西信行(劇作家)が加藤武と市川市の正岡邸へ中川清(桂米朝さ
んの本名)の落語を聴きに行く
その中川さんが人間国宝
→ 文化勲章 半分は芸能学者 4歳上の兄貴
偉大なる素人出身の森繁さん
森繁久弥
素人あがり
~ 堅気の血
芸能を新しく切り替えてきたのは素人
遅筆堂の思い出
井上ひさしさん(H22.4没)
日劇ミュージックホールのコント「長根子神社の神事」
「芸能座」で井上芝居
~ 当たらない
「しゃぼん玉座」
「唐木参和」(小説)→芝居化
「国語事件殺人辞典」
遅筆堂
泣かされた
~ 「舞台初日」に台本 『芭蕉通夜舟』
「ぼくは笑いのある新劇をやりたかった。でもそれでいて骨があるも
のを考えていた。井上先生はそういうお芝居を書いてくれる方なの
で安心でした」
◇母の涙と一族のこと
「御行の松」物語
母親「トシ」さん
下町 台東区根岸西蔵院 名松「御行の松」
昭和4年生(小沢氏)
鳥もちで賽銭つり
母 大阪生-父は漢学者
神社で賽銭つり
← 「倍返しじゃ済まないよ」
おやじのシベリア出兵
父・哲男
長野生 高田の「小熊写真館」(建物は現在明治村)で修行
明治村
初代村長・徳川夢声 2代目・森繁久弥 3代目・小沢昭一
大正年代末・シベリア出兵
謹厳実直な父方の祖父
やわらかな母方の祖父
中村雀右衛門後援会「愛雀会」会長
「教科書疑獄事件」に連座
→ 東京へ
母方祖父
新潟県与振町(現在は長岡市)出身
~ 出雲崎(良寛さんの近く)
実は先祖は良寛さんだった
寄席は祖父のDNA
◇我が祖国 蒲田
おやじの写真館開業
昭和5年 日暮里 2年でたたむ
蒲田との出会い
昭和8年 蒲田区女塚(現大田区)に写真館「小澤写真館」
場末のエネルギー
初舞台は原っぱの盆踊り
近くに蒲田撮影所
家の浸水より金魚とり
どぶ川でドンドン遊び
☆「大きな学力」寺内義和 労働旬報社 1997年 ②【再掲載 2015.8】
◇近代絶対価値観の根詰まり
①「科学技術」「効率」「競争」は万能か
② どこに行ったか民主主義の生命
民主主義の形骸化 → 官僚主義
③ 果たして危機からの再生は可能か
◇「時代のテーマ」
① 絶望(孤立)→希望(関係)→再生(自立)
「心の飢餓」「関係の断絶」「アイデンティティ喪失」
→ マザーテレサ
「人間にとっての最大の不幸は貧困ではなく孤独である」
関係をいかに再生し絶望を希望に転化するのか
◎「居場所」
②「ゆとりの拡大」から「自発的労働」へ
肝心なことは関係の光を当てる働き手をいかに増やし関係のネッ
トワークをいかにつくっていくか
◎「我欲」と「利他」とのバランス
③「偏差値学力」から「大きな学力」へ
「オタク」や「妄想」に逃げ込む,「学力」ではなくて,時代,
世の中,自然,生活,人々とクロスする「大きな学力」
◎「効率・競争」に代わって「万物,万人との共生」の時代
◎「競争から共生」に向かって陣痛を起こしている時代
= 共生を実現するために闘っている時代
= ダイナミックにしかも足下から実現していく時代
◇「大きな学力」3つの視点
1 自分の世界がどれだけ広がっているか
同じ場所にいて同じ対象物に接しても,人によって世界は全然違う
2 時代・社会・生活・自然・人々にどれだけクロスしているか
「オタク」
ある一点以外に何の関心もなく,外の世界を遮断し自分の世界
にだけ閉じこもってしまうこと
「寅さん」
= 忘れられた人間的なもの
笑い,包容力,共感力,素朴な語り,ゆったりと聞く力
◎ 私の周りにも寅さんみたいな教師がたくさんいる。資
料の作成を求めても,まともなものは出てこない。だか
ら「ざる」と呼ぶこともある。しかし,その人がいるだ
けでみんなをほっとさせる。いないと困る。そしてそん
な教師が得てして生徒に人気がある。
「歴史のれんがを積んでいる」
「豊かな実りのために一本の木を植えている」
3 問題解決能力がどれだけあるか
何重もの壁にぶつかる。
それをいかに乗り越えるか,「大きな学力」の真骨頂がそこに
ある。
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