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「されど彼らが人生 - 忘れられた日本人Ⅲ」佐野眞一 毎日新聞社 2011年 ①(前半) [読書記録 一般]

今回は 佐野眞一さん「忘れられた日本人Ⅲ」の紹介1回目(前半)です

佐野さん ルポルタージュで大活躍されていますが
民俗学者・宮本常一さんの大ファンであることでも知られています

その宮本さんの名著「忘れられた日本人」を意識したルポです

今回は 「鳩山一族」「鈴木東民」項の抜き書きです
鳩山さん、小泉さんのバックボーンについて知ることができます
元総理鳩山由起夫さんへ
毎月1500万円の子ども手当を支給できるのはなぜか?
佐野さんのこの本を読んで 分かるような気がします


鈴木東民さんについてはこの本を読むまで知りませんでした
あの正力松太郎さんと渡り合ったと聞くだけでも 
器の大きさを想像できます
先日の球団騒動  社風なのでしょうか


いろいろな人物の生き方を知ることができる本でした








☆「されど彼らが人生 - 忘れられた日本人Ⅲ」佐野眞一 毎日新聞社 2011年 ①(前半)

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<鳩山一族>
◇鳩山一族のマザコンぶりの祖 鳩山春子
鳩山和夫 - 鳩山春子 インテリ教育ママ~並はずれた過保護

鳩山一郎

◇戦後最大の政治投資家 石橋正二郎
鳩山安子 - 息子由紀夫に毎月1500万円の子ども手当

父親は石橋正二郎(ブリヂストン創業)明治22年久留米生
大正12(1923)年 地下足袋が大評判

◇鳩山一族とブリヂストン
石橋正二郎 昭和6(1931)に自動車タイヤ
昭和10(1935)にゴルフボール
秩父宮との交流
麻布永坂町=高級住宅街

鳩山兄弟に財力的基盤を与えた石橋正二郎の足跡
※ 小渕恵三の原点  群馬県の中之条で製糸工場-生糸
※ 小泉純一郎の原点 横須賀港と労働者の手配




<鈴木東民>

◇読売新聞争議の人物群像
読売新聞争議(昭和20(1945)10月~)
中心は志賀重義と長文連 → 正力の焦土作戦を批判
五項目の要求      配転人事
朝日新聞 - 8月23日 経営及び編集○○の更迭 
読売新聞 - あえて拒む

◇反骨のジャーナリスト鈴木東民と正力
鈴木東民 1895年岩手県生
東大→大阪朝日→電通(ベルリンでナチス批判)→昭和10年読売新聞
読売に入ってからも反ナチ論文
読売新聞 アカには現場でバリバリ働いてもらう
↑↓ <経営方針>
上は警視庁出身者で固める

正力松太郎 五項目の要求を断る
→ 労働組合結成方針へとエスカレート

◇読売争議 鈴木東民委員長就任
昭和20(1945)10月22日 労組結成社員大会
↓ 正力-戦争を勢力拡大と金儲けの絶好の機会ととらえた
   親ナチ
「正力退陣緊急動議と組合結成等の4項目要求」
24時間の回答期限付きで正力へ
→ 24時間後 正力は鈴木東民、坂野善郎に回答 = 馘首(かくしゅ)
退社処分

鈴木東民 自主製作を! 日本初生産管理闘争
最高闘争委員会と従業員組合
武藤三徳経済部次長も

◇読売の天一坊・武藤三徳の暗躍 もし鈴木東民が読売株を取得していれば…
鈴木東民  自由主義者>共産主義者
見方の中に裏切り者=武藤三徳
昭和20(1945)12月12日 正力松太郎 A級戦犯で巣鴨プリズンに収監
12月11日AM8:00 労使双方の覚書 解雇撤回

新社長 馬場恒吾
(もし東民が読売株を持っていたら後の正力支配はなかった)
= 徳田球一の革命ロマンチシズムのせい

◇GHQに翻弄された鈴木東民
GHQにより敗軍の将に
昭和21(1946)6月12日 → 10月16日退社
昭和30(1955)年5月 釜石市長 → 昭和42(1967)年まで三期



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mizuho

いつも、ありがとうございます。
いろんな人の生きざまは、
自分の人生をを振り返るいいきっかけになりますね。
by mizuho (2012-02-27 18:05) 

ハマコウ

mizuho さん  いつもありがとうございます

背景が分かってくると その人が少し理解できると言うこともあります

鈴木東民さん 魅力的でした
by ハマコウ (2012-02-27 21:29) 

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