「人間の生き方」安岡正篤 黎明書房 1993年 ⑤ [読書記録 一般]
「如何なる艱難辛苦も補導宜しきを得れば、児童にとって却って大成の試金石となるも
のである」
今回は 2月2日に続いて 安岡正篤さんの
「人間の生き方」の紹介 5回目です
出版社の案内には
「著者の肉声が聞こえる名講話が心を打つ。安岡先生の学問の豊熟期にあたる昭和38~
48年までの講話を収録。」
とあります
時代を感じさせられる言葉が多いと感じますが
納得できる言葉もたくさんあります
要約を読み直して記録ミスが気に掛かりますがそのまま載せます
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「思索の原理 ① 長い目で ② 多面的に ③ 根本的に考える」
・「国家民族の栄枯盛衰の原理 (揆乱反正の時代)継体守文(二代目)→三代目 因循
=姑息 → おもしろくなくなる → 衰亡」
・「日常生活を正しくすることこそ大切」
- 「個性」という言葉の下でおろそかにされていないか心配です
・「講説の師は得やすいが人間の師は逢いがたい」
- 声の大きなもの 弁説の巧みなものより…
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☆「人間の生き方」安岡正篤 黎明書房 1993年 ⑤
◇人物・時世と学問・教育
□思索の原理
① 長い目で
② 多面的に
③ 根本的に考える
エログロナンセンス 第一次世界大戦後も
□国家民族の栄枯盛衰の原理
揆乱反正の時代
継体守文(二代目) → 三代目 因循 - 姑息 → おもしろくなくなる
↓
衰亡
□日本を導く六つの条件
□「児童憲章」
1 人間進化の機微は胎児に存する。胎児はまず最も慎重に保育されねばならぬ。
→ 結婚は大切なものである
2 児童は人生の曙である。清く明るく健やかなるを尚ぶ
3 児童に内在する素質・能力は計り知れないものがある。夙くより啓発と善導を要する
4 習慣は肉体となり、本質となる生きた主義理論であり、生活は習慣の作品である。良
い習慣を身に付けること、すなわち躾は児童のために最も大切である。
→ 日常生活を正しくすることこそ大切
5 言葉と文字は人間文化の血脈である。児童はなるべく早くから民族の正しい言葉と文
字を学ばねばならぬ。その学習能力を児童は大人よりも純粋鋭 敏に本具しているもの
である。できれば1、2の外国語を習得することも望ましくまた十分可能なことである。
6 児童は祖国の歴史伝統に基づく優れた文学芸術や世界と宇宙の限りない感興に誘う諸
々の作品に養われねばならぬ。
7 如何なる艱難辛苦も補導宜しきを得れば、児童にとって却って大成の試金石となるも
のである
□「学生憲章」
1 徳性は人間の本性であり、知能・技能は属性であり、習慣は徳性に準ずる。三者相し
て人間を大切にする。
2 学生は徳性を養い、良習を体し、知識を修め、技芸を磨くを以て本文とす
3 人間は鍛錬・陶冶によって限りなく発達するが、その本具する諸々の性能は学生時代
に成就するものである。古来、人類文化に寄与した偉大な発明発見も少なからず20歳
代に行われている
4 学生は人間の青春であり、民族の精華である。その品性・態度・教養・行動は自ずか
らその民族国家の前途を標示する。
5 学生は自己の学修及び朋友との切磋琢磨を本分としできる限り雑事に拘わることを自
戒せねばならぬ。
6 講説の師は得やすいが人間の師は逢いがたい。真の師を得てはれい掃の労をも厭うべ
きではない。
7 国家民族の運命を決する重大時機に臨んでは敢然として身を挺し、敬慕する先輩知己
と共に、救民・革命の大業に参ずる意気と覚悟を持つことは貴い。
のである」
今回は 2月2日に続いて 安岡正篤さんの
「人間の生き方」の紹介 5回目です
出版社の案内には
「著者の肉声が聞こえる名講話が心を打つ。安岡先生の学問の豊熟期にあたる昭和38~
48年までの講話を収録。」
とあります
時代を感じさせられる言葉が多いと感じますが
納得できる言葉もたくさんあります
要約を読み直して記録ミスが気に掛かりますがそのまま載せます
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「思索の原理 ① 長い目で ② 多面的に ③ 根本的に考える」
・「国家民族の栄枯盛衰の原理 (揆乱反正の時代)継体守文(二代目)→三代目 因循
=姑息 → おもしろくなくなる → 衰亡」
・「日常生活を正しくすることこそ大切」
- 「個性」という言葉の下でおろそかにされていないか心配です
・「講説の師は得やすいが人間の師は逢いがたい」
- 声の大きなもの 弁説の巧みなものより…
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☆「人間の生き方」安岡正篤 黎明書房 1993年 ⑤
◇人物・時世と学問・教育
□思索の原理
① 長い目で
② 多面的に
③ 根本的に考える
エログロナンセンス 第一次世界大戦後も
□国家民族の栄枯盛衰の原理
揆乱反正の時代
継体守文(二代目) → 三代目 因循 - 姑息 → おもしろくなくなる
↓
衰亡
□日本を導く六つの条件
□「児童憲章」
1 人間進化の機微は胎児に存する。胎児はまず最も慎重に保育されねばならぬ。
→ 結婚は大切なものである
2 児童は人生の曙である。清く明るく健やかなるを尚ぶ
3 児童に内在する素質・能力は計り知れないものがある。夙くより啓発と善導を要する
4 習慣は肉体となり、本質となる生きた主義理論であり、生活は習慣の作品である。良
い習慣を身に付けること、すなわち躾は児童のために最も大切である。
→ 日常生活を正しくすることこそ大切
5 言葉と文字は人間文化の血脈である。児童はなるべく早くから民族の正しい言葉と文
字を学ばねばならぬ。その学習能力を児童は大人よりも純粋鋭 敏に本具しているもの
である。できれば1、2の外国語を習得することも望ましくまた十分可能なことである。
6 児童は祖国の歴史伝統に基づく優れた文学芸術や世界と宇宙の限りない感興に誘う諸
々の作品に養われねばならぬ。
7 如何なる艱難辛苦も補導宜しきを得れば、児童にとって却って大成の試金石となるも
のである
□「学生憲章」
1 徳性は人間の本性であり、知能・技能は属性であり、習慣は徳性に準ずる。三者相し
て人間を大切にする。
2 学生は徳性を養い、良習を体し、知識を修め、技芸を磨くを以て本文とす
3 人間は鍛錬・陶冶によって限りなく発達するが、その本具する諸々の性能は学生時代
に成就するものである。古来、人類文化に寄与した偉大な発明発見も少なからず20歳
代に行われている
4 学生は人間の青春であり、民族の精華である。その品性・態度・教養・行動は自ずか
らその民族国家の前途を標示する。
5 学生は自己の学修及び朋友との切磋琢磨を本分としできる限り雑事に拘わることを自
戒せねばならぬ。
6 講説の師は得やすいが人間の師は逢いがたい。真の師を得てはれい掃の労をも厭うべ
きではない。
7 国家民族の運命を決する重大時機に臨んでは敢然として身を挺し、敬慕する先輩知己
と共に、救民・革命の大業に参ずる意気と覚悟を持つことは貴い。
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