教育ノートから「教師」⑱-「教師の生き方・考え方」國分康孝 金子書房 1995年(6) [読書記録 教育]
「母性原理と父性原理をフルに発揮して生徒の社会化を援助せよ」
今回は 3月29日に続いて 読書メモの要約『教育ノート』より、
キーワード「教師」でまとめたものの紹介 18回目。
カウンセリングで知られる國分康孝さんの「教師の生き方・考え方」6回目の紹介です。
出版社の案内には、
「教師としての自信を失ってしまいそうな時は、考え方を変えるか、行動そのものを変え
ることが解消につながる。生徒に語れる自分の人生の哲学を築くために、カウンセリン
グの視点から教師の仕事を解説し提言する。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「ふれあいのための教師の条件
①教師自身が自己開示能力を高める
②教師が人間肯定的
③教師の家長性-強気」
- 常に頭の片隅に置いておきたいことです。
・「来るべき時代 = 生きるのにコミニュケーション能力が不可欠な時代」
- 正にそうなってきていますね。
・「おもしろくてためになり、かつ学問的背景のある授業」
- 目指しているのは常にこれです。
・「正直に自分の本音を表出しないので生徒は欺瞞制を突く
整った人物・若年寄」
- どのタイプと聞かれれば、自分はこのタイプでしょうか。恥ずかしくなります。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆教育ノートから「教師」⑱-「教師の生き方・考え方」國分康孝 金子書房 1995年(6)
◇教師の心構え
「母性原理と父性原理をフルに発揮して生徒の社会化を援助せよ」
(1) リレーション
心と心の交流
(2)コミニュケーション
聴ける教師・言える教師
(3) 殴られる教師・殴られない教師
(4)カウンセリングマインドのある教師・ない教師
(1)リレーション
○「ふれあい」と「つきあい」
ふれあい 防衛機制の少ない人間関係
つきあい 防衛機制の強い人間関係
エンカウンター = 本音が安心して言える状態
○今なぜふれあいか
ふれあい教育 今の時代へのささやかな抵抗
時代に押しつぶされないための生き方運動
ふれあいは必要
1 生きることに疲れるから
2 人間の生き方を定める
○ふれあいのための教師の条件
①教師自身が自己開示能力を高める
②教師が人間肯定的
③教師の家長性-強気
○ふれあいの技法
お互いどのようにして一つの世界を分かち合うのか
(例)夏休みの生活報告会 席替え・グループ編成 係かえのし方・聞き方教室
○ふれあいの限界
心を許しあう人間関係 = 甘露の値打ち
しかし,ソーシャル・リレーション けじめは大切
ふれあいが深化してもお互いのけじめについて教師は説明したか
(2)コミニュケーション
○良い教師 = 時代を先取りする教師
来るべき時代 = 生きるのにコミニュケーション能力が不可欠な時代
・人の意見・感情・行動が理解できる能力
・自分の意見・感情・行動を人に理解してもらう能力
○来るべき時代
なぜ人を理解し理解してもらう能力が必要なのか
理由
① 異文化との接触が増えてくる
国際的センス 文化の壁を乗り越える「聴ける教師」「言える教
② 社会の情報化
③ 人間関係の希薄化 慢性の孤立感と希薄化
やがて自分が分からなくなる
④ 人間としての権利を自覚かべき時代
○聴けるには
対策
① 文化人類学の発想になじむ
② グループ体験 合宿制集団教育
③ 聴いてもらうありがたさ・楽しさを体験する
④ コンフロンテーションの体験(物事との対決)
○聴くスキル
受容・繰り返し・明確化・支持・質問・非言語的表現
技法 = 具体的生き方・作法
○言えるとは何か
次のビリーフが役に立たなくなる
「沈黙は金」「出る杭は打たれる」「謙譲は美徳」「弁解無用」
恋愛結婚が増えている
「アイラブユー」といわない限りは話が進まない
三つのカテゴリー
①要求・要請・支持・命令・説得など自己主張的なことが言える
②喜怒哀楽の感情が言える
③状況・事柄・事物・行為・思想などの説明が言える
○言える心理・言えない心理
言えない心理
①「言うべきでない」というビリーフによる自己規制
②主張すべき内容を持たない
(3)殴られる教師・殴られない教師
○対教師暴力の心理
生徒をフラストレーションに追い込む教師
∥
生徒の欲求にふれず,教師が一方的に自分の要求を充足させようとすること
|
生徒の欲求
①教師との間にリレーションを持ちたい
②分かりやすい授業をしてほしい
∥
「おもしろくてためになりかつ学問的背景のある授業」
↓↑
生徒とのふれあいに乏しく授業の仕方も下手
○抑圧的な教師
ふれあいを持たない - 自分を開かない教師
ブリッコタイプ
正直に自分の本音を表出しないので生徒は欺瞞制を突く
|
整った人物・若年寄
○父性原理の希薄な教師
煮え切らない教師
歯切れが悪い・責任をとろうとしない・正義感が乏しい・是是非非不明瞭
スーパーバイズ(スーパービジョン)が必要
「勇怯の差は小なり責任感の差は大なり」
○母性原理の希薄な教師
人の情けを知っているか
人の情けで自分は生きてきたことを知っている人
感謝の気持ちを持っている人
○おもしろくない授業
遊びの要素・対話の要素
自分の教科を分からせる前に自分という人間を分かってもらう
テイーチング イズ アクト
今回は 3月29日に続いて 読書メモの要約『教育ノート』より、
キーワード「教師」でまとめたものの紹介 18回目。
カウンセリングで知られる國分康孝さんの「教師の生き方・考え方」6回目の紹介です。
出版社の案内には、
「教師としての自信を失ってしまいそうな時は、考え方を変えるか、行動そのものを変え
ることが解消につながる。生徒に語れる自分の人生の哲学を築くために、カウンセリン
グの視点から教師の仕事を解説し提言する。」
とあります。
今回紹介分から強く印象に残った言葉は…
・「ふれあいのための教師の条件
①教師自身が自己開示能力を高める
②教師が人間肯定的
③教師の家長性-強気」
- 常に頭の片隅に置いておきたいことです。
・「来るべき時代 = 生きるのにコミニュケーション能力が不可欠な時代」
- 正にそうなってきていますね。
・「おもしろくてためになり、かつ学問的背景のある授業」
- 目指しているのは常にこれです。
・「正直に自分の本音を表出しないので生徒は欺瞞制を突く
整った人物・若年寄」
- どのタイプと聞かれれば、自分はこのタイプでしょうか。恥ずかしくなります。
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆教育ノートから「教師」⑱-「教師の生き方・考え方」國分康孝 金子書房 1995年(6)
◇教師の心構え
「母性原理と父性原理をフルに発揮して生徒の社会化を援助せよ」
(1) リレーション
心と心の交流
(2)コミニュケーション
聴ける教師・言える教師
(3) 殴られる教師・殴られない教師
(4)カウンセリングマインドのある教師・ない教師
(1)リレーション
○「ふれあい」と「つきあい」
ふれあい 防衛機制の少ない人間関係
つきあい 防衛機制の強い人間関係
エンカウンター = 本音が安心して言える状態
○今なぜふれあいか
ふれあい教育 今の時代へのささやかな抵抗
時代に押しつぶされないための生き方運動
ふれあいは必要
1 生きることに疲れるから
2 人間の生き方を定める
○ふれあいのための教師の条件
①教師自身が自己開示能力を高める
②教師が人間肯定的
③教師の家長性-強気
○ふれあいの技法
お互いどのようにして一つの世界を分かち合うのか
(例)夏休みの生活報告会 席替え・グループ編成 係かえのし方・聞き方教室
○ふれあいの限界
心を許しあう人間関係 = 甘露の値打ち
しかし,ソーシャル・リレーション けじめは大切
ふれあいが深化してもお互いのけじめについて教師は説明したか
(2)コミニュケーション
○良い教師 = 時代を先取りする教師
来るべき時代 = 生きるのにコミニュケーション能力が不可欠な時代
・人の意見・感情・行動が理解できる能力
・自分の意見・感情・行動を人に理解してもらう能力
○来るべき時代
なぜ人を理解し理解してもらう能力が必要なのか
理由
① 異文化との接触が増えてくる
国際的センス 文化の壁を乗り越える「聴ける教師」「言える教
② 社会の情報化
③ 人間関係の希薄化 慢性の孤立感と希薄化
やがて自分が分からなくなる
④ 人間としての権利を自覚かべき時代
○聴けるには
対策
① 文化人類学の発想になじむ
② グループ体験 合宿制集団教育
③ 聴いてもらうありがたさ・楽しさを体験する
④ コンフロンテーションの体験(物事との対決)
○聴くスキル
受容・繰り返し・明確化・支持・質問・非言語的表現
技法 = 具体的生き方・作法
○言えるとは何か
次のビリーフが役に立たなくなる
「沈黙は金」「出る杭は打たれる」「謙譲は美徳」「弁解無用」
恋愛結婚が増えている
「アイラブユー」といわない限りは話が進まない
三つのカテゴリー
①要求・要請・支持・命令・説得など自己主張的なことが言える
②喜怒哀楽の感情が言える
③状況・事柄・事物・行為・思想などの説明が言える
○言える心理・言えない心理
言えない心理
①「言うべきでない」というビリーフによる自己規制
②主張すべき内容を持たない
(3)殴られる教師・殴られない教師
○対教師暴力の心理
生徒をフラストレーションに追い込む教師
∥
生徒の欲求にふれず,教師が一方的に自分の要求を充足させようとすること
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生徒の欲求
①教師との間にリレーションを持ちたい
②分かりやすい授業をしてほしい
∥
「おもしろくてためになりかつ学問的背景のある授業」
↓↑
生徒とのふれあいに乏しく授業の仕方も下手
○抑圧的な教師
ふれあいを持たない - 自分を開かない教師
ブリッコタイプ
正直に自分の本音を表出しないので生徒は欺瞞制を突く
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整った人物・若年寄
○父性原理の希薄な教師
煮え切らない教師
歯切れが悪い・責任をとろうとしない・正義感が乏しい・是是非非不明瞭
スーパーバイズ(スーパービジョン)が必要
「勇怯の差は小なり責任感の差は大なり」
○母性原理の希薄な教師
人の情けを知っているか
人の情けで自分は生きてきたことを知っている人
感謝の気持ちを持っている人
○おもしろくない授業
遊びの要素・対話の要素
自分の教科を分からせる前に自分という人間を分かってもらう
テイーチング イズ アクト
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