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「日本がわかる思想入門」長尾剛 新潮社 OH文庫 2000年 ⑳(最終) [読書記録 一般]

今回は 11月2日に続いて、長尾剛さんの
「日本がわかる思想入門」、20回目の紹介 いよいよ最終となります。



出版社の案内には、


「ヨーロッパ哲学だけが人類の思想・哲学のすべてではない。古代から、中世、近世、近
 代まで、各時代の日本思想にこそ、知的発見の楽しみが満ち溢れている。先賢に学ぶ40
 のニッポン・オリジナル。」


とあります。


18年くらい前、通勤途中の電車内で読んでいた頃、
なるほどと頷きながら読んでいたことを思い出しました。





今回紹介分から強く印象に残ったことばは…

・「『眼で見、耳で聴き、心で感じる』3段階の方法」


・「御先祖さまがいつまでも子孫を見守り続ける」


・「倫理学『人倫の理法』 人間の共同体、秩序や道義やルール」


・「個人の自覚 + 社会を変える信念 = 完成した人格」


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☆「日本がわかる思想入門」長尾剛 新潮社 OH文庫 2000年 ⑳(最終)

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◇全く新しい発想から生まれた民俗学
  
□「民俗学」 

 民衆の文化意義



□柳田国男(1875~1962)

 庶民の伝統的な暮らしぶりを通して「日本文化の基礎は何か」



文献では語られてこなかった日本人本来の精神像が込められている



□常民 

「民間伝承を保持している人々」 = 日常文化の担い手


「眼で見、耳で聴き、心で感じる」3段階の方法
見るもの 「有形文化」

聴くもの 「言語芸術」

感じるもの「心意現象」

 (例)
ハレとケの概念

   日本人の死生観 祖霊、子孫のための神さま
「御先祖さまがいつまでも子孫を見守り続ける」

  日本式仏教行事








◇オリジナル性の飛び抜けて優れた西田哲学

□西田幾多郎(1870~1945)

 対等の材料として扱うヨーロッパ哲学と日本の伝統的思想


 中退、中退、中退
体制的教育世界・学問世界の権威にすり寄るチャンスを全く持ち得なかった



 きっかけは禅体験
  「論理を超えて真実を感じ取る」ことの可能性

  主観と客観 - 純粋経験の概念 = 善なる体験

善行の極致
『善の研究』1911(明治44)年







◇倫理学

□和辻哲郎(1889~1960)

 倫理学「人倫の理法」
   人間の共同体、秩序や道義やルール


 漱石門下生
『古寺巡礼』1919 『日本古代文化』1920 『日本精神史研究』1926


ハイデッガー(ドイツ)
実存主義 「私は私として存在しているんだ」

時間 + 空間 = 風土


 個人の自覚 + 社会を変える信念 = 完成した人格
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