やじうまんが「らしさ探し」篠原ユキオ 『月刊少年育成』２００３年１０月号より [読書記録 教育]
10月に京都の京都国際漫画ミュージアムに寄りました
※ http://www.kyotomm.jp/
廃校となった小学校を再活用しての博物館
なかなか充実していて
マンガ好きなら 一日いても飽きないところだと思いました
今回は
その博物館ではマンガ学科を持つ京都精華大学の名をよく見ました
同大学の教授で 現在 朝日新聞夕刊にペット漫画『肉球入魂』
を連載中の 篠原ユキオさんが『月刊少年育成』(現在休刊中)
に連載していた「やじうまんが」より紹介します
※ http://www.kyoto-seika.ac.jp/edu/manga/cartoonart/post-2.php
『月刊少年育成』には すばらしい連載がたくさんあっただけに
復刊が待たれます(どうやら季刊誌として再度創刊されるようです)
※ http://www.osaka-hodoukyokai.or.jp/oubo.html
昨日は 浜松市公立小中学校の 教育研修会 出張でした
WMさんの講演「発達支援教育の可能性」を聞きました
プレゼンは ・典型例 ・現状の課題 ・典型例へのアプローチ
・必要とされること ・インクルージョンがすぐそこまで…
・インストラクショナルデザイン
まとめとして・現在大きな転換期がこようとしている
・正しい情報を正しく使うことは、子ども、保護者、教師自
身を守る
・早期発見、早期支援の原則。気付いたときが最も早期
大変勉強になる講演でした
☆やじうまんが「らしさ探し」篠原ユキオ 『月刊少年育成』２００３年１０月号より
◇らしさ探し 篠原ユキオ
付属池田小事件の宅間守の全公判に関わった。
産経新聞社の法廷画家として毎回、最前列の報道関係者席から彼の姿を
見つめてきた。
夕刊の締め切りに合わすため、毎回、午前10時の開廷から10分程度の
お付き合いだが、入廷時から周囲を睨みつけるような仕草といい、裁判長
への言葉遣いといい、終始一貫したふてぶてしさは、優しく語りかける弁
護士の懸命の質問にも全く変わらず、公判の間、常に着用していたシャツ
の『Ｗｈｉｔｅ ｄｅｖｉｌ』のプリント文字は彼のアイデンティティー
そのものを現しているかに思えた。
さすがに判決の日は『白地に細いストライプのシャツにメガネ』と、そ
れまでとは少し雰囲気が違ったのだが、これは単に
「今まではおとなしくしてたけど今日は最後やから言いたい事、言わせて
貰うデ！」
といった気持の現れであり、メガネは、あらかじめ用意し練習もした自筆
のメモを読むためのものであったという、彼にとってごく自然な行動だっ
たという事が判った。
ある意味では彼は最初から最後まで最も自分らしさを露出し続けた人間
である。
私がこれまで法廷内で描いてきた犯罪者たちは、被告席では無実を主張
し、あるいは自らを弁護し、あるいは深く反省した表情でうなだれ、裁判
を有利に進めたいという計算が感じられたものだったが唯一、彼だけは、
『不遇な環境に生まれ育った極悪非道な殺人者』
であり続けた。
彼にとって最も自分らしい死に方は、絞首台に上る事だろうが、そう考
えると『死刑』は彼にとっての最も重い処罰とは言えないような気もして
くる。
『自分らしく生きる』とか『自分に正直に』とかいうフレーズがよく使
われる。
『らしさ』は押し付けられたりするものではなく、自らの内面から自然
に生まれてくるものだ － という理屈が、あたかも最高の生き方のよう
に主張する人達も増えてきた。
『男らしさ』『女らしさ』についての『インネン』としか思えぬ偏った
ジェンダーフリー論議も同じである。
そして、腫れ物を扱うかのように多くの家庭や教育者がそういう問題に
付いてあいまいな立場を取り始めた事に違和感を感じるのは私だけではあ
るまい。
『らしさ』は自然に生まれる物でなく、正しく周囲から教え導かれてこ
そ価値あるものとなるはずだ。
『自分らしい生き方』を賛美する人たちは宅間守の宅間守らしさをどう
見ているのだろう。
※ http://www.kyotomm.jp/
廃校となった小学校を再活用しての博物館
なかなか充実していて
マンガ好きなら 一日いても飽きないところだと思いました
今回は
その博物館ではマンガ学科を持つ京都精華大学の名をよく見ました
同大学の教授で 現在 朝日新聞夕刊にペット漫画『肉球入魂』
を連載中の 篠原ユキオさんが『月刊少年育成』(現在休刊中)
に連載していた「やじうまんが」より紹介します
※ http://www.kyoto-seika.ac.jp/edu/manga/cartoonart/post-2.php
『月刊少年育成』には すばらしい連載がたくさんあっただけに
復刊が待たれます(どうやら季刊誌として再度創刊されるようです)
※ http://www.osaka-hodoukyokai.or.jp/oubo.html
昨日は 浜松市公立小中学校の 教育研修会 出張でした
WMさんの講演「発達支援教育の可能性」を聞きました
プレゼンは ・典型例 ・現状の課題 ・典型例へのアプローチ
・必要とされること ・インクルージョンがすぐそこまで…
・インストラクショナルデザイン
まとめとして・現在大きな転換期がこようとしている
・正しい情報を正しく使うことは、子ども、保護者、教師自
身を守る
・早期発見、早期支援の原則。気付いたときが最も早期
大変勉強になる講演でした
☆やじうまんが「らしさ探し」篠原ユキオ 『月刊少年育成』２００３年１０月号より
◇らしさ探し 篠原ユキオ
付属池田小事件の宅間守の全公判に関わった。
産経新聞社の法廷画家として毎回、最前列の報道関係者席から彼の姿を
見つめてきた。
夕刊の締め切りに合わすため、毎回、午前10時の開廷から10分程度の
お付き合いだが、入廷時から周囲を睨みつけるような仕草といい、裁判長
への言葉遣いといい、終始一貫したふてぶてしさは、優しく語りかける弁
護士の懸命の質問にも全く変わらず、公判の間、常に着用していたシャツ
の『Ｗｈｉｔｅ ｄｅｖｉｌ』のプリント文字は彼のアイデンティティー
そのものを現しているかに思えた。
さすがに判決の日は『白地に細いストライプのシャツにメガネ』と、そ
れまでとは少し雰囲気が違ったのだが、これは単に
「今まではおとなしくしてたけど今日は最後やから言いたい事、言わせて
貰うデ！」
といった気持の現れであり、メガネは、あらかじめ用意し練習もした自筆
のメモを読むためのものであったという、彼にとってごく自然な行動だっ
たという事が判った。
ある意味では彼は最初から最後まで最も自分らしさを露出し続けた人間
である。
私がこれまで法廷内で描いてきた犯罪者たちは、被告席では無実を主張
し、あるいは自らを弁護し、あるいは深く反省した表情でうなだれ、裁判
を有利に進めたいという計算が感じられたものだったが唯一、彼だけは、
『不遇な環境に生まれ育った極悪非道な殺人者』
であり続けた。
彼にとって最も自分らしい死に方は、絞首台に上る事だろうが、そう考
えると『死刑』は彼にとっての最も重い処罰とは言えないような気もして
くる。
『自分らしく生きる』とか『自分に正直に』とかいうフレーズがよく使
われる。
『らしさ』は押し付けられたりするものではなく、自らの内面から自然
に生まれてくるものだ － という理屈が、あたかも最高の生き方のよう
に主張する人達も増えてきた。
『男らしさ』『女らしさ』についての『インネン』としか思えぬ偏った
ジェンダーフリー論議も同じである。
そして、腫れ物を扱うかのように多くの家庭や教育者がそういう問題に
付いてあいまいな立場を取り始めた事に違和感を感じるのは私だけではあ
るまい。
『らしさ』は自然に生まれる物でなく、正しく周囲から教え導かれてこ
そ価値あるものとなるはずだ。
『自分らしい生き方』を賛美する人たちは宅間守の宅間守らしさをどう
見ているのだろう。
初めまして。
238人目のnice!ありがとうございます。
つたないブログですが、お時間あったらまたのぞいて下さい。
by はる（uta) (2011-11-25 17:02)
はるさん
コメントありがとうございます。また、お伺いいたします。
by ハマコウ (2011-11-25 18:56)
ハマコウ さん
こちら（http://ff.im/-OkbYw ）への nice! ありがとうございました。
また、遊びにきてください。
by TOSIYA (2011-11-25 22:45)
TOSIYAさん
nice! と コメントをありがとうございました
世界から良い意味で注目される政治家が
日本から出てほしいですね
またお伺いします
by ハマコウ (2011-11-25 23:13)