「教育大混乱」プロ教師の会 洋泉社新書 ③(最終) 2007年 [読書記録 教育]
今日は プロ教師の会「教育大混乱」の3回目 最終の紹介となります
喜入克さんは「7.イジメの正体とその解決」でイジメについて語っています
イジメは
「見ようと思っても見えないし,聞こうと思っても情報が入らない」
と言います
アンケートをとっても
子どもは自分がいじめられているとは答えづらいようで情報は出てきませんし
見えづらいところで行われていることが多いので発見が難しくなります
誰かに言うことができればいいのですが
「近しいから話せない。だからこそ、斜めの関係が必要」
と喜入さんは語っています
少し近くて少し遠い斜めの関係にある人の存在の大切さを訴えています
「郷中教育」のよさも感じます
諏訪哲二さんの「11.教育を経済や政治の言葉で考えて本当に大丈夫か?」
全くその通りだと感じます
「学校をどんな存在にしたいのか」
政治家には 意見を言っていただきたいと思うのです
外食から教育・介護にまで経営を広げている方がいますが
そこで働く人の意見を聞いてみたいものです
「顧客」「有権者」にしか目が向いていないように感じるので…
「学校は「学ぼうとする者」が知識を買う所ではない。「競争・市場の論理」だ
けでは人間形成がないがしろにされる。」
耳を傾けなくてはいけない言葉だと思います
プロ教師の会による「教育大混乱」
タイトルだけ見るとセンセーショナルなことを煽るだけの内容かと思うのですが
内容が詰まった 社会で話題にする必要のある本だと思います
☆「教育大混乱」プロ教師の会 洋泉社新書 ③(最終) 2007年
7.イジメの正体とその解決 喜入 克
○イジメの基本型
○「イジメを根絶する」のウソ
○「先生は見て見ぬふりをしている」のではない
見ようと思っても見えないし,聞こうと思っても情報が入らない
○「被害者を守り加害者を罰せよ」の無理
元々は人間関係のトラブルが原因
○近しいから話せない → 斜めの関係の必要
○価値を語れない弱さ - 今こそ価値を語るべきだ
自殺予告 ← イジメをするやつより卑劣だ!
↑
郷中教育 「負けるな」「ウソをつくな」「弱い者をいじめるな」
8.「愛国心」は教育を再生するキーワードになり得ない 藤田敏明
○改正教育基本法が成立した
○理念法から政策法へ
「愛国心」とはいいとこ取りなのか
○法で倫理を規定すること
○愛国心と公共性
○何が正しいか分からない
9.「できる子」と「できない子」はどのように差が付いていくか 北村則行
○持って生まれた子どもの能力と環境や親の資質
できる子は教師の言うことを聴いて理解することができる
生活のいろいろな所で知識を吸収している
○勉強に向かう姿勢の違い
できない子 ~ 教師の指導に従おうとしない
学びにハートが入っていない
できることできない子は最初から明確に…
○親の権威なくしては子どもは育てられない
10.わが子だけ勝ち組になればいいのか? 諏訪哲二
○ある雑誌の不快なインタビュー ~ 「プレジデントファミリー」
○徹底した「市場の論理」と消費者ニーズの重視
○わが子の学力を育てるのは家庭?
○「わが子の学力」に自閉する教育への不安
○親を恫喝するおぞましい「親力」の提唱
親野智可等 → 「100%親の力が…」 本当か?
○家庭が準学校化する社会の行く先は?
わが子も実は他者であるという配慮や思いやりがない
11.教育を経済や政治の言葉で考えて本当に大丈夫か? 諏訪哲二
○「近代能力主義」派と「超近代能力主義」派
○父母大衆の要求に左右される日本の教育
○教育や学力を買う時代の到来
○「得になるから勉強する」というメッセージ
○「教師のために死ねない教師はダメ」という非人間的な空論
ワタミ社長・渡邊美樹 = イケスケナイ下司野郎
○近代的個人は教育でつくられる
「塾」 …「学ぼうとする者」が知識を学びに通う所
「学校」…子どもを社会的個人に向かうべき「学ぼうとする者」に変身させる所
|
学校は「学ぼうとする者」が知識を買う所ではない。「競争・市場の論理」だ
けでは人間形成がないがしろにされる。
喜入克さんは「7.イジメの正体とその解決」でイジメについて語っています
イジメは
「見ようと思っても見えないし,聞こうと思っても情報が入らない」
と言います
アンケートをとっても
子どもは自分がいじめられているとは答えづらいようで情報は出てきませんし
見えづらいところで行われていることが多いので発見が難しくなります
誰かに言うことができればいいのですが
「近しいから話せない。だからこそ、斜めの関係が必要」
と喜入さんは語っています
少し近くて少し遠い斜めの関係にある人の存在の大切さを訴えています
「郷中教育」のよさも感じます
諏訪哲二さんの「11.教育を経済や政治の言葉で考えて本当に大丈夫か?」
全くその通りだと感じます
「学校をどんな存在にしたいのか」
政治家には 意見を言っていただきたいと思うのです
外食から教育・介護にまで経営を広げている方がいますが
そこで働く人の意見を聞いてみたいものです
「顧客」「有権者」にしか目が向いていないように感じるので…
「学校は「学ぼうとする者」が知識を買う所ではない。「競争・市場の論理」だ
けでは人間形成がないがしろにされる。」
耳を傾けなくてはいけない言葉だと思います
プロ教師の会による「教育大混乱」
タイトルだけ見るとセンセーショナルなことを煽るだけの内容かと思うのですが
内容が詰まった 社会で話題にする必要のある本だと思います
☆「教育大混乱」プロ教師の会 洋泉社新書 ③(最終) 2007年
7.イジメの正体とその解決 喜入 克
○イジメの基本型
○「イジメを根絶する」のウソ
○「先生は見て見ぬふりをしている」のではない
見ようと思っても見えないし,聞こうと思っても情報が入らない
○「被害者を守り加害者を罰せよ」の無理
元々は人間関係のトラブルが原因
○近しいから話せない → 斜めの関係の必要
○価値を語れない弱さ - 今こそ価値を語るべきだ
自殺予告 ← イジメをするやつより卑劣だ!
↑
郷中教育 「負けるな」「ウソをつくな」「弱い者をいじめるな」
8.「愛国心」は教育を再生するキーワードになり得ない 藤田敏明
○改正教育基本法が成立した
○理念法から政策法へ
「愛国心」とはいいとこ取りなのか
○法で倫理を規定すること
○愛国心と公共性
○何が正しいか分からない
9.「できる子」と「できない子」はどのように差が付いていくか 北村則行
○持って生まれた子どもの能力と環境や親の資質
できる子は教師の言うことを聴いて理解することができる
生活のいろいろな所で知識を吸収している
○勉強に向かう姿勢の違い
できない子 ~ 教師の指導に従おうとしない
学びにハートが入っていない
できることできない子は最初から明確に…
○親の権威なくしては子どもは育てられない
10.わが子だけ勝ち組になればいいのか? 諏訪哲二
○ある雑誌の不快なインタビュー ~ 「プレジデントファミリー」
○徹底した「市場の論理」と消費者ニーズの重視
○わが子の学力を育てるのは家庭?
○「わが子の学力」に自閉する教育への不安
○親を恫喝するおぞましい「親力」の提唱
親野智可等 → 「100%親の力が…」 本当か?
○家庭が準学校化する社会の行く先は?
わが子も実は他者であるという配慮や思いやりがない
11.教育を経済や政治の言葉で考えて本当に大丈夫か? 諏訪哲二
○「近代能力主義」派と「超近代能力主義」派
○父母大衆の要求に左右される日本の教育
○教育や学力を買う時代の到来
○「得になるから勉強する」というメッセージ
○「教師のために死ねない教師はダメ」という非人間的な空論
ワタミ社長・渡邊美樹 = イケスケナイ下司野郎
○近代的個人は教育でつくられる
「塾」 …「学ぼうとする者」が知識を学びに通う所
「学校」…子どもを社会的個人に向かうべき「学ぼうとする者」に変身させる所
|
学校は「学ぼうとする者」が知識を買う所ではない。「競争・市場の論理」だ
けでは人間形成がないがしろにされる。
やはり、興味深い本です。
イジメでも何でもそうですが、その中にいるとみえないけど、ちょっと離れてみてみると段々みえてくる事ってたくさんありますよね。
私の子育てもなるべく距離をおいた見方をするようにしていますが・・
これが中々難しい..でも「人」の基礎をまかされている訳ですからね。簡単な訳がないですよね!「親」も「教師」もその点では一緒ですね。頑張りましょう!!
なおこ
by naoko&keiko (2012-03-23 15:44)
naoko&keiko さん nice!とコメントをありがとうございます
少し離れてみることは 大切ですね
保護者も学校も その子がよりよく育ってほしいと 願っていることは同じです
お互いの距離を縮め 普通に話し合うことのできる環境をつくることが大切ですね
はい 頑張りましょう!
by ハマコウ (2012-03-23 16:12)