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『親と子と教師への手紙』佐高信著(現代教養文庫)1989年 [読書記録 教育]

「もういらない 満腹」

昨日 ランチバイキングに 行きました
メインは ピザとパスタ

ピザが焼き上がる毎に チリンと鈴が鳴り
「○○が焼き上がりました」の声

そのたびに 少しずつ ピザをとりに…
何往復したでしょうか
1時間にどれくらい食べたのでしょう
同じく「もう食べられない」と言う
家族とともに 満足感を味わいました
私たちの浅ましさを感じながら…

あっ、今 思い出しました
朝かかりつけ医に諭されたことを
「尿酸値が高いと高血圧にも影響しますよ」と


今日は 佐高信さんの「親と子と教師への手紙」(「教育革論」として復刊)

「退化していくようにも感じる子どもたちに私たちはどう向かうべきか」
と 問いかけてくれるのですが 
その答えは 自分で見つけなさいと 叱咤してくれます
高校教師の経験のある佐高さんは 
懐かしい斎藤喜博さんの言葉をあげながら
厳しいことを言います


「学校が崩壊しても若者が生きる智恵とエネルギーを身に付けられればよい」

「教育とは教えている教師を必要でなくする仕事である」

若者がエネルギーを持つことは大切ですが 
その方向が 課題となります

「教師がいらない世の中に」なっていくのでしょうか


石井氏の「すぐに役立つ人間はすぐに役立たなくなる」

各企業の採用担当者に聞いてほしい言葉だと わたしは思います







☆『親と子と教師への手紙』佐高信著(現代教養文庫)1989年

1.jpg

◎「ビジネスマンの父から息子へ」 城山三郎VS佐高信

◇父親の存在感 
『ビジネスマンの父より息子への30通の手紙』新潮社
小林秀雄 「淡くして親しみ甘くして断つ」
「同じ人生の旅人」

◇「同じ人生の旅人」
毛利元就の息子への手紙 ~ 必死さ
筆勢が一番大事


◇茂吉の子らが父に教えられたこと
「昆虫など捨てよ!」宗吉への手紙
恋歌を作る茂吉 親子の間 
   父親は永遠のライバル ~ 自立の精神


◇子供たちが退化していく
ケガをしやすい幼児
「都会化」の恐ろしさ
暮らしの味が消えた家族

箸の持ち方 ~ 自分の持ち方の人との違いを発見するアクマ
他人の持ち方を見て直そうとする素直な構え
素朴な探求心

自閉症的な行動  ×激励型 甘やかし型 放任型

集団遊びができない 
仲間意識が弱く友情がない ~ ボスがはびこる
えげつない奴はどんどんえげつなく伸びて行く


<現代教師の条件>

◇教師ほど楽な商売はない
教師廃業の弁  「教師ほど楽な商売はない」
        -「教師ほど大変な商売はない」

一国一城の主
斎藤喜博
   「教師は皆責任を転嫁してしまう。実業の世界ではそんなことはでき
    ない。儲からないのはお客の方が理解していないからだと言っても
    だめな話ですからね。それが教師の世界では不思議に思われていな
    い。教師の仕事ぶりが教師の固着性を生み、また、それが教師のま
    じめさにすり替えられてしまう」

溌剌たる世間人たれ!
   教育とは教えている教師を必要でなくする仕事である



◇学校にかけているもの

仮面の間から覗く人間的魅力 仮面を超える個性

「校内暴力」のエネルギー
学校が崩壊しても若者が生きる智恵とエネルギーを身に付けられれば
  よい

毒を持たない教師たち

「どう生きる科」「なぜ学ぶ科」
八ツ塚実 広島県栗原中学 学級記録の教科書
「教育に奇手妙手はない。あくまでも基本を通すこと…」

小坂太郎 秋田県・中学校教諭
「人間は表現力を持たなければだめ」
教師には演技力が必要
①明確にものを言う
②間をおく
③子供の考えを察知して対応する


◇「悪」の魅力を知ろう
悪を知らぬ善の弱さ 他人の痛みを感じる感受性を


◇謝って済む世界と済まない世界
師士族の独りよがり 教師は聖職か? 荒海とプールの違い


<親と教師に勧める本>

◇すぐに役立つ人間とは
「いい学校」と「いい会社」
○石井公一郎・ブリジストンサイクル会長
「すぐに役立つ人間はすぐに役立たなくなる。人間そのものを育
   成する高度な分かりにくいタスクに取り組まなければならない」

佐藤忠男
「先を走っている者がいつまでも先頭でいられる社会は死んだ社会で
   すよ。敗者復活や逆転劇が行われるのが活気ある社会です」

むのたけじ「やわらかな心」

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