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「子どもを伸ばす一斉授業」久保齋 小学館 2006年 ⑤(最終) [読書記録 教育]

「(ノートへの)『今日学んだこと』の記述は,子どもたちの授業への構えを激変させる!」




今回は しばらく間が空いてしまいましたが、 6月11日に続いて 久保斎さんの
「子どもを伸ばす一斉授業」5回目の紹介 最終となります。


個別指導が強調される時代になってきましたが、時間とお金がかかります。
一斉授業を工夫する中でどのように効果を上げるかという点では、わたしには本書が非常
に助けとなりました。


以前にも本ブログで久保さんの本を紹介してきました。
※そのうちの一つ「『一斉授業の復権』久保齋 子どもの未来社 2005年 ①」
http://ya42853.blog.so-net.ne.jp/2014-07-12

出版社の案内には

「豊富な実例を交え一斉授業のノウハウを解説。ノート指導・音読などの『一斉授業』を
 通し『凛々しい個別化・豊かな交流』を実現する過程を、実例を交え紹介します。児童
 が書いたノートなど、豊富な資料を掲載。岸本裕史氏の巻頭言など、学力研メンバーの
 寄稿あり。」

とあります。




今回紹介文から強く印象に残った言葉は…

・「第一発言者を司会者に決めて司会の技を磨かせる!」


・「班活動での活発な交流が子どもの飛躍を実現する」


・「教師の権威を高め,心通う指導の実現を!」


・「第一発言者が取り仕切ることの徹底」





一斉授業の中で子供たちに力をつけるためにどうしたらよいか考えている方におすすめの
一冊です。





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☆「子どもを伸ばす一斉授業」久保齋 小学館 2006年 ⑤(最終)

1.JPG

⑯ 第一発言者を司会者に決めて司会の技を磨かせる!


「教師の発問を子どもたちに委ねる。それが筋書きのないドラマの始まりや!」


□第一発言者が司会 

 メリット1 子どもたちの手により発問が調理される

 メリット2 ゆとりをもって交流の推移を見守れる


○初歩

「わたしは○○と考えましたが,他の人はどうですか」
           
            ↓

 指名して発言させる



「先生,○○のような意見が出ましたがいかがですか」


○中級

「4人が発言しましたが,結局はABC3つの意見になると思います。わたしは,初めA
 と思っていたのですが,○○さんの意見を聞いてCだと思うようになりました。先生い
 かがですか」



教師
「今の司会よかったね。声が明るくてみんなを励ますような司会だったね。ご苦労様」


※ 教師がどうしても途中で口を挟む必要がある場合は,教師も発言者の一人として挙手

 = 第一発言者が取り仕切ることの徹底








⑰ なぜ一斉授業の中で班学習を行うのか?

 班学習の意義を自覚せよ!


「班活動での活発な交流が子どもの飛躍を実現するんや」



□班活動の3つの意義

1 個々の子どもの意見発表の練習の場としての班活動

後で全体発表をするときの発言準備-自信


2 「語り合い」「尋ね合う」場としての班活動

   みんなの意見を持ち寄り語り合い尋ね合う

大きな声でする → 教師に聞こえるように


 3 子どもたちに「飛躍」の機会を与える取り組み

   個別指導ではなしえない「わかり」と「飛躍」に








⑱ 「今日学んだこと」の記述は,子どもたちの授業への構えを激変させる!


「学習に役立つ評価,教育のための評価ができていますか?」


□今日学んだこと  

 73の法則(内容7割,感想3割)
・ 今日何を勉強したか年下の子にも分かるように書きなさい



  授業の具体的内容をしっかりつかみ,自分なりに教育的変容

   言語化,文章化の力と結び付く







⑲ 評価を個別化せず,全体を高める取り組みへと昇華させる!


「教師の仕事は評価することやない。どの子も伸ばすことなんや!」



□評価即決主義なら教育的効果は抜群
 
 → 書き終えた子に発表させその場で口頭評価
 
   発言できなかった子どものノートに日時だけ赤ペン







⑳ 教師はクラスのボスザル 

 教師の権威を高め,心通う指導の実現を!


「教師は,常に自分の権威に敏感であれ!」
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