「宮本常一さん 教育について」 ⑩ [読書記録 教育]
「享保17年飢饉
寺の過去帳を調べると死者は子どもより大人が断然多い
= 親は自分が食べなくても子どもだけには食べさせた」
今回は7月27日に続いて、
「宮本常一さん 教育について」10回目の紹介です。
民俗学者宮本常一さんによる教育に関しての文章です。
今回紹介文から強く印象に残った言葉は…
・「餅には不思議な力 … 餅を踏んだり背負ったりすることによって力が付き健康で力
強い子どもになると信じられていた」
・「10の峠 … 十歳を過ぎると子どもは病死することが非常に少なくなる」
・「小さい子を中心にした呼び方 … □□さんのお父さん □□さんのお母さん」
・「オンベ 正月7日朝 木で作った陰形を持って歩きお金をもらう」
- 浜松市・海沿いの五島地区では今でもオンベが残っています。
「オンベヤイトササヤイト…」と元気な声が聞こえると聞きます。
・「子どもは単に大人を小さくしたものでもなければ、未完成とも考えられていなかった。
大人のもてない能力も持っていることを人々は認めていた。」
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「宮本常一さん 教育について」 ⑩
◇日本の子供たち・海を開いた人々(3)
□誕生から元服まで
○出生
堕胎・間引き … 長塚節「土」
- 江戸期 関東・東北全般
帯祝い 産屋入り・産湯・産飯・初着・髪垂・名付け・宮参り
∥
神の承認・神の加護
○百日
五十日 百日(モモカ)
餅=食い初め
子どもとして一人前
○初節句
5月の凧
浜松・高知県
○誕生祝い
誕生祝いをするまで生きておればたいてい長く生きられる
餅フミ
一升餅・力餅・立ち餅
∥
餅には不思議な力
餅を踏んだり背負ったりすることによって力が付き健康で力強い子どもになると信
じられていた
○七五三祝い
和服のころは年齢によって服装に差があった
三歳 ひもを通して帯を結ぶ
三ツ身 → 四ツ身
ひも落とし
帯結び
五歳 袴着
五歳か七歳か
裃を着刀を一本差して氏神へ
五歳男 七歳女
七歳 幼児→少年
○ヘコ祝い
10の峠 … 十歳を過ぎると子どもは病死することが非常に少なくなる
13歳のヘコ帯 ふんどし祝い・湯文字祝い
13参り 虚空蔵尊へ 知恵を授かる
○元服
15歳 元服親・烏帽子親
土地土地で違う
17・18のところも
↓
元服をすると大人に
□祭りと子ども
○子供本位
享保17年飢饉
寺の過去帳を調べると死者は子どもより大人が断然多い
↓
親は自分が食べなくても子どもだけには食べさせた
∥
子は宝
○子供本位家族呼称法
姓 屋号
小さい子を中心にした呼び方
□□さんのお父さん □□さんのお母さん
村落社会
子の名を冠して相手を呼ぶ
家族的な温かさを互いに感じた
○子どもをいじめ倒す風もあった
昭和8年児童虐待防止法
貧しさのため親が子を売り工場などで働かせた
○氏子入り
宮座のあるところ
○鳥追い・かまくら・嫁たたき・もぐらうち
鳥追い 正月・子どもが小屋がけ 歌を歌う
田遊び 抱き合って交合の所作 = 秋の稲の実り
生殖行為を実際に行うこともあった
カセドノ・カパカパ等
幸福をもたらす訪問者も - 門つけ
○火祭り
小正月に大きな火をたく
サギチョウ ドンド シンメイサマ サイトヤキ サンクロウ ヤンヘヤキ
∥
子どもたちが家々を勧進に歩く
オンベ
正月7日朝 木で作った陰形を持って歩きお金をもらう
□盆行事と子ども
○タナバタ ナノカボシ
子どもたちが一カ所に集まってご飯を炊いて食べる行事
○盆踊り
中世の念仏踊りが源 時宗の影響
地蔵盆 子どものみが参加
◎子どもの役目
災厄を払い幸福をもたらすための役目
∥
子どもが清浄なものでそのために神のより代になる資格があると信じられていた
|
神聖さ 仮小屋での生活
∥
子どもは単に大人を小さくしたものでもなければ、未完成とも考えられていなかった。
大人のもてない能力も持っていることを人々は認めていた。
↓
明治時代に入り神聖観が崩れた
寺の過去帳を調べると死者は子どもより大人が断然多い
= 親は自分が食べなくても子どもだけには食べさせた」
今回は7月27日に続いて、
「宮本常一さん 教育について」10回目の紹介です。
民俗学者宮本常一さんによる教育に関しての文章です。
今回紹介文から強く印象に残った言葉は…
・「餅には不思議な力 … 餅を踏んだり背負ったりすることによって力が付き健康で力
強い子どもになると信じられていた」
・「10の峠 … 十歳を過ぎると子どもは病死することが非常に少なくなる」
・「小さい子を中心にした呼び方 … □□さんのお父さん □□さんのお母さん」
・「オンベ 正月7日朝 木で作った陰形を持って歩きお金をもらう」
- 浜松市・海沿いの五島地区では今でもオンベが残っています。
「オンベヤイトササヤイト…」と元気な声が聞こえると聞きます。
・「子どもは単に大人を小さくしたものでもなければ、未完成とも考えられていなかった。
大人のもてない能力も持っていることを人々は認めていた。」
<浜松の新名所 浜松ジオラマファクトリー!>
ものづくりのまちとも言われる浜松。
山田卓司さんのすばらしい作品を
ザザシティ西館の浜松ジオラマファクトリーで味わえます。
お近くにお寄りの時は ぜひ お訪ねください。
☆「宮本常一さん 教育について」 ⑩
◇日本の子供たち・海を開いた人々(3)
□誕生から元服まで
○出生
堕胎・間引き … 長塚節「土」
- 江戸期 関東・東北全般
帯祝い 産屋入り・産湯・産飯・初着・髪垂・名付け・宮参り
∥
神の承認・神の加護
○百日
五十日 百日(モモカ)
餅=食い初め
子どもとして一人前
○初節句
5月の凧
浜松・高知県
○誕生祝い
誕生祝いをするまで生きておればたいてい長く生きられる
餅フミ
一升餅・力餅・立ち餅
∥
餅には不思議な力
餅を踏んだり背負ったりすることによって力が付き健康で力強い子どもになると信
じられていた
○七五三祝い
和服のころは年齢によって服装に差があった
三歳 ひもを通して帯を結ぶ
三ツ身 → 四ツ身
ひも落とし
帯結び
五歳 袴着
五歳か七歳か
裃を着刀を一本差して氏神へ
五歳男 七歳女
七歳 幼児→少年
○ヘコ祝い
10の峠 … 十歳を過ぎると子どもは病死することが非常に少なくなる
13歳のヘコ帯 ふんどし祝い・湯文字祝い
13参り 虚空蔵尊へ 知恵を授かる
○元服
15歳 元服親・烏帽子親
土地土地で違う
17・18のところも
↓
元服をすると大人に
□祭りと子ども
○子供本位
享保17年飢饉
寺の過去帳を調べると死者は子どもより大人が断然多い
↓
親は自分が食べなくても子どもだけには食べさせた
∥
子は宝
○子供本位家族呼称法
姓 屋号
小さい子を中心にした呼び方
□□さんのお父さん □□さんのお母さん
村落社会
子の名を冠して相手を呼ぶ
家族的な温かさを互いに感じた
○子どもをいじめ倒す風もあった
昭和8年児童虐待防止法
貧しさのため親が子を売り工場などで働かせた
○氏子入り
宮座のあるところ
○鳥追い・かまくら・嫁たたき・もぐらうち
鳥追い 正月・子どもが小屋がけ 歌を歌う
田遊び 抱き合って交合の所作 = 秋の稲の実り
生殖行為を実際に行うこともあった
カセドノ・カパカパ等
幸福をもたらす訪問者も - 門つけ
○火祭り
小正月に大きな火をたく
サギチョウ ドンド シンメイサマ サイトヤキ サンクロウ ヤンヘヤキ
∥
子どもたちが家々を勧進に歩く
オンベ
正月7日朝 木で作った陰形を持って歩きお金をもらう
□盆行事と子ども
○タナバタ ナノカボシ
子どもたちが一カ所に集まってご飯を炊いて食べる行事
○盆踊り
中世の念仏踊りが源 時宗の影響
地蔵盆 子どものみが参加
◎子どもの役目
災厄を払い幸福をもたらすための役目
∥
子どもが清浄なものでそのために神のより代になる資格があると信じられていた
|
神聖さ 仮小屋での生活
∥
子どもは単に大人を小さくしたものでもなければ、未完成とも考えられていなかった。
大人のもてない能力も持っていることを人々は認めていた。
↓
明治時代に入り神聖観が崩れた
2017-08-05 04:00
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